quian さん プロフィール

  •  
quianさん: 茜いろの森
ハンドル名quian さん
ブログタイトル茜いろの森
ブログURLhttp://quianred.blog99.fc2.com/
サイト紹介文男性ヴォーカルグループを主役とした物語をアップしています
自由文音楽小説と呼ぶにははなはだ知識が不足しておりますが、フォレストシンガーズという男性五人のヴォーカルグループを主役とした、連作短編集です。彼らの学生時代からスタートし、脇役キャラの番外編、社会人編も続々アップしていく予定でいます。本橋真次郎、乾隆也、本庄繁之、三沢幸生、木村章、山田美江子、プラス小笠原英彦、プラスその他大勢のオリジナル小説をよろしくお願いします。
ブログにはペットもいます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供131回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2009/10/01 16:07

quian さんのブログ記事

  • FSソングライティング物語「Anti-war song」
  • フォレストシンガーズソングライティングシリーズ「Anti-war song」 人間は戦争を起こす。 そして人間は、戦争に反対する歌をつくって歌う ひとりの人間は戦争なんて嫌いなはずなのに 大勢の人間は戦争をしたがる 戦争を嫌うのも、戦争が好きなのも、同じ人間 数の波に押し流されるのも人間なのだから 僕らは歌をつくって歌おう  戦争はいやだ 戦争はいやだ シンブルにそう歌おう。「乾さん……ずるいよ」「ずるい?」 [続きを読む]
  • 花物語2017/10「野葡萄」
  • 2017花物語11「野葡萄」 本家の当主などというものは前世紀の遺物のように思われるが、いるところにはいる。早矢香、真美香、亜本気、三姉妹の両親が事故でいちどきに亡くなったとき、三人はその老人の前に並んですわらされた。「このたびは大変なことになって、私からもお悔やみ申し上げる。これからは姉妹三人で力を合わせて生きていかねばならんな。むろん親族も協力するが、うん、その前に、おまえたちに伝えておかなくてはな [続きを読む]
  • FS俳句・短歌・超ショートストーリィ2017/10
  • フォレストシンガーズ超ショートストーリィ 夢の話なんて下らねぇ、と鼻で嗤う奴もいるが、熱心に聞いてくれている人もいるので、美江子としてはちょっと脚色したくなってきた。「昨日の夢に猫が出てきたの」「へぇぇ、美江子さんも猫好きになったんですね」「幸生くんの計略のおかげでね」「計略だなんて人聞きの悪い、乾さんじゃあるまいし」 猫となると目を輝かせる幸生と、幸生が話に引っ張り込んだ隆也のふたりに向かって、 [続きを読む]
  • 「ガラスの靴71」
  • 「ガラスの靴」     71・玄人 この企画をたくらんだひとりの女と、彼女に呼び出されてやってきた三人の女。四人のうちの三人までが名前に「か」がつく。 各々父親のちがう三人の子を未婚の母として育てている通訳、ほのか。 キャバクラ嬢、愛花。 「か」のつかないただひとり、仕事はなにをしているのか知らないが、常にフェロモン満開、男殺しの優衣子。この三人は独身。 もうひとりの「か」は、夫との取り決めで浮気は [続きを読む]
  • FSソングライティング物語「TOKIO」
  • フォレストシンガーズ「TOKIO」 抒情演歌の「金沢のひと」、乾隆也。 本人談によるとしゃれたボサノバ「横須賀たそがれ」、三沢幸生。 こうしかならないらしい「稚内ブルース」、木村章。 これだけ出そろうのならば俺は東京だ。東京生まれの本橋真次郎が東京の歌を書こう。 とは思うのだが。「空を飛ぶ 街が飛ぶ 雲を突き抜け星になる 火を噴いて 闇を裂き スーパーシティが舞い上がる  海に浮かんだ光の泡だとおまえ [続きを読む]
  • FS超ショートストーリィ・四季のうた・隆也「秋の身」
  • フォレストシンガーズ四季のうた・秋「秋の身」 芸術の秋、食欲の秋、読書の秋、それからそれから……そうそう、スポーツの秋。 シンガーは一種の肉体労働であるのだから、身体を鍛えるのも大切だ。筋トレだってやる。フォレストシンガーズの全員で会員になっているジムがあって、年下の若者を連れてきてやったこともあった。 昔はなにをするにもつるんでたものだな、なつかしく思い起こしながら、隆也はひとりでスポーツジムに [続きを読む]
  • FSソングライティング物語「ザ・演歌」
  • フォレストシンガーズソングライティング物語「ザ・演歌」  いっぷう変わったご当地ソングといっていいのか。フォレストシンガーズの面々が個々の故郷を描いた歌を書くと言う。 作詞作曲はできないと公言しているシゲの分も俺が書くとして、他の四人は…… 本橋真次郎、東京。東京は選択肢がありすぎてむしろ迷うかも。ロックでもジャズでも民謡でもクラシックでも、すべてのジャンルのメロディも歌詞も書けそうだ。 三沢幸生 [続きを読む]
  • 176「クレイジー」
  • しりとり小説176「クレイジー」 三角関係というのは下世話に盛り上がるネタだ。当時、高須はたいして有名ではなかったが、人気のあるプロハンドボールチームに所属していたのもあり、イケメン選手だと話題になっていたのもあって、週刊誌やテレビでも取り上げられた。「そりゃあね、較べれば……」「うん、俺だったらルンちゃんだな」「でも、紀里さんのほうがいい奥さんになりそうだから、ルンちゃんは浮気相手ってことで……」「 [続きを読む]
  • FSソングライティング物語「乾いた恋」
  • フォレストシンガーズソングライティング物語「乾いた恋」 下手な店に足を踏み入れて下手に気づかれて写真を撮られ、店のブログだか個人ブログだかにアップされたら。木村章がこんな店に来ていたよ、と面白おかしく噂されたらまずい。 ちょっとばかり名や顔が売れてくると不便なことも増えるのだが、時代が便利さをも増やしてくれた。こんなもの、顔の見える対面では買いにくいよな、というようなものも、ためしに買ってみられる [続きを読む]
  • 花物語2017/9「アレチヌスビトハギ」
  • 2017花物語2016/11「胡蝶蘭」の続編です9月「アレチヌスビトハギ」 忘れたころに呼び出されて遊びにつれていってくれる母方の祖父、渡辺壮造。遊園地や外食に連れていってくれるのは嬉しかったが、海那としてはだんだん、祖父に会うのが苦痛になってきていた。「マリちゃん、おじいちゃんからのお誘いよ」「……いやだなぁ、行きたくないな」「行きたくないの?」「行きたくないよ」 父方の祖母に言われてはじめて難色を示したの [続きを読む]
  • FS超ショートストーリィ・四季のうた・幸生「秋の実」
  • フォレストシンガーズ四季のうた「秋の実」 自然のものが好きなきみのために、部屋いっぱいに敷き詰めてあげる。 その中で一緒にごろごろしようよ。んーーーー、ね、幸せ?「幸生」「はい?」 夢を語る俺に、乾さんが素朴な疑問をぶつけた。「きみってのはあれだろ」「そう、あれですよ」「あれは動くものに反応する。じゃれつく、おいかける」「その通り」「すると、だな」 う、皆まで言ってくれなくともわかるよ。「……どん [続きを読む]
  • FSソングライティング物語「MAN OF MIE」
  • フォレストシンガーズソングライティング物語「MAN OF MIE」 金沢、横須賀、東京、歌詞に出てくるとたいへんにかっこいい。 稚内、高知、宇都宮、まぁ、「稚内哀歌」だとか「恋するよさこい橋」だとか「宇都宮の恋人たち」だとか、おさまりは悪くない。 その点、三重県北牟婁郡ってのは……同郷の方々に悪いので具体的には言わないが、シゲらしい出身地だね、と言われるのもあって俺にとっては大好きな故郷だが……ま、いいか。 [続きを読む]
  • FS超ショートストーリィ・四季のうた・全員「四季の女」
  • フォレストシンガーズ・四季のうた「四季の女」1春 市中からは遠く離れて……現代ではたいした距離でもないが、その昔は、なにかしらやらかした貴族が島流しのように送られてくる土地でもあった。「京都大原三千院 恋に疲れた女がひとり 結城に塩瀬の素描の帯が 池の水面に揺れていた」 建礼門院も、なにかしらやらかした都の貴族のひとりとみなしていいのか。 そのころには結城の小袖なんかなかったのではないかと思えるが [続きを読む]
  • 175「イミテーショントーク」
  • しりとり小説175「イミテーショントーク」 両親の方針で、亜湖は単身で帰国して日本の大学に入学した。日本人って真面目なんだろうな、話しは合うだろうか、と亜湖は漠然と懸念していたのだが、案ずるより産むがやすし、であって、学校で友達は大勢できた。「シンガポールにいたの? 私のパパは外交官で、子どものころにはあっちこっちの国で暮らしたんだ。亜湖とは似てるかな? 私、真織、よろしく」「よろしく」 法学部の優 [続きを読む]
  • FSソングライティング物語「鳥の歌」
  • フォレストシンガーズ「鳥の歌」 六百年も前のフランスに、ジャヌカンというシャンソンシンガーソングライターがいた。シャンソンというと我々の大学の先輩である金子将一さんの得意分野なので、彼が教えてくれたのだ。「この歌は珠玉の擬声シャンソンだなんて言われてるんだな。俺の声だけではこれはちょっと無理かとも思う。女性ヴォーカルグループにバックコーラスをつけてもらったらどうかな、と考えていて思いついた。三沢幸 [続きを読む]
  • FS俳句・短歌・超ショートストーリィ2017/9
  • フォレストシンガーズ超ショートストーリィ 小川に沿って歩いていく。上流から下流へと、小さくて細い川は秋のはじめの風の中を、静かに流れていく。春の小川はさらさらゆくよ、だけど、初秋の小川はどんな音を立てて流れるのだろう。みんなだったらどう表現しますか? と繁之が尋ねようとしたら、隆也が言った。「濁れる水のながれつつ澄む」「それ、俳句なんですか?」「これも俳句だよ。山頭火の自由律俳句だ」 五七五ではな [続きを読む]
  • FS食べもの物語「アップルパイ」
  • フォレストシンガーズ食べ物物語「アップルパイ」 無人販売所のりんごをふたつパクって歩き出す。行く手にガキがいて睨んでいたが、無視して歩いていった。「瑠璃、ワンマンライヴ決定!! ○○市民ホール、来る十二月十日来場決定!!」 でかでかと文字が躍っているポスター。瑠璃、おまえ、ドサ回りやってるんだ。こんな田舎でコンサートやって、じいさんやばあさんが聴きにくるのか? 瑠璃はロックシンガーじゃなかったっけ?  [続きを読む]
  • FS超ショートストーリィ・四季のうた・幸生「夏の馬」
  • フォレストシンガーズ四季のうた超ショートストーリィ「夏の馬」 マ、今年の夏シリーズは全部「マ」でしたね。 他の読み方をする漢字もあったけど、「マ」とも読めます。 フォレストシンガーズ小説は超ショートから長めのNOVELや番外編までありまして、このブログも長くなってくるにつれて、初期とは様相を変えているのです。 ブログスタート当初は、フォレストシンガーズの小説をひとりでもいいからどなたかに読んでもらいた [続きを読む]
  • FS食べもの物語「宇都宮餃子」
  • フォレストシンガーズ食べ物物語「宇都宮餃子」1 ジャパニーズロックフェスティバル。とはいっても、近頃流行のロックではなく懐メロだ。一昨年に岡山で初開催され、かつてはロック少年やロック少女だった人々に人気を博した。現役の若者の間でもそこそこ話題になり、気を良くした主催者が二度、三度と開催するようになった。「木村くん、またやろうや」「あ、またやるんですか。ぜひ」「次は栃木県の分に、俺たちも出るんだよ」 [続きを読む]
  • FS俳句・短歌・超ショートストーリィ2017/8
  • 2017/8 細くて長い脚……サイズとしては長くもないけれど、身長のわりには長いじゃん? そんな僕の脚にからみつく、ごつごつした毛深い脚を想う。それって山鳥のしだり尾? 自由で身勝手なケイさんを山鳥にたとえるのは、ふさわしい気もする。 本当に長いケイさんの脚を想いながら、長々しい夜にひとり。 山鳥が呼んでくれないだろうか。哲司、と僕の名を呼んで、それ以上はなにも言わずにかたわらに長く伸びてくれないだろう [続きを読む]
  • FS食べもの物語「天むす」
  • フォレストシンガーズ食べ物物語「天むす」 エビの天ぷらを中に入れて作ったおむすびを「天むす」という。発祥は三重県だとか岐阜県だとか諸説あるが、現在では名古屋名物とされていた。「だからって、なんで天むす……」「テン、ムー、スーって……」「サイアク……」 三人で顔を見合わせてから、天を仰いで嘆いた。 親のつけてくれた名前はもちろんあるが、子どもをターゲットにしたアイドルグループ、名古屋出身の「天むす」 [続きを読む]
  • 174「頭が高い」
  • しりとり小説174「頭が高い」 平凡ではない私に平凡な名前はふさわしくない。女ではあっても女っぽくはなく、さっぱりした気性は男のようなのだから、女の名前もふさわしくはない。かといって同人誌仲間のように、コータローだの良太だの敬助だの、男名前も名乗りたくない。「綾小路ミツルさまって、誰よ、これ? まちがって届いたのかな?」「あ、それ、私」「誰が綾小路ミツル? あんたは小山満代でしょ」「いいのっ」 父親 [続きを読む]
  • FS食べもの物語「ラーメン」
  • フォレストシンガーズ食べ物物語「ラーメン」 スープをひと口すすった本橋が、ほっと息をつく。俺は麺をひと筋口に入れ、のびかけてるな、と感じる。夏休み明けの学食には学生の姿は少なく、まだ学校に出てきていない奴も大勢いるらしいと思われた。「学食って久しぶりだな、うまいよな」「……うまいか。うん、うまいかな」 金沢の乾家では、料理は祖母が指揮をして家に住み込んでいる女性がこしらえるのがもっぱらだった。 家 [続きを読む]
  • FS超ショートストーリィ・四季のうた・隆也「夏の麻」
  • フォレストシンガーズ四季のうた「夏の麻」 春は「ひ」で、火、陽、非、否、灯、だったわけです。 夏は「ま」。著者のお遊びですね。 でも、「麻」といえば「ま」というよりは「あさ」、リネンですよね。 麻薬とか快刀乱麻とか、麻酔とか麻痺とかって言葉もたくさんありますが、俺はリネンの話をしたいな。 いいですよね、麻。 麻のシャツ、麻のシーツ、麻のスーツ、麻のハンカチ、麻のナプキンやテーブルクロス。 生成りの [続きを読む]