夏が来たらカキ氷だ！

しゃくしゃく。 けずれた氷がかすれる音が爽やかに響く。 「・・・・夏だね・・・・・」 アフロディは静かに苺のシロップをかけた。 「え、血はいちゃった？」 「違うわ。なんてことを言う…

きっとね、神はね、アレだ。神なんだ。

「皆・・・聞いてほしい」 アフロディは不意に口を開く。 「実は、高所恐怖症なんだ」 「「「・・・・・・・・ん？」」」 一瞬妙なほどの沈黙が横たわった。 「・・・何言ってんの？」 「…

影野を笑わせたいんです

「・・・・・・・・影野って暗いと思わねぇか？」 不意に染岡が口を開く。 「・・・それは十分前から皆知っていることだ」 「・・・そうか・・・」 風丸に一言言われ、染岡は肩を落とす。 …

なぁ、道端で拾ったおにぎりについてどう思う

壁山は重い口を開く。 「・・・考えたことってないですか？」 「・・・そうだな・・・」 鬼道は手に持ったおにぎりを眺めながらつぶやく。 「一体これは誰が作って何のためにおいているん…

System collapse

「どうせ壊れてしまうんだ」 啓は小さな声でつぶやいた 「僕たちは機械なんかじゃない」 何度も口に出して言い聞かせる。 けれどそれは本心ではなかった。 どこかで 嘘で良いから 僕たちの…

アルテミス君の仮面の下が知りたいのです。

アフロディ「・・・ねぇヘラ君・・・」 ヘラ「・・・ん？」 アフロディは暗い顔をしてつぶやく。 え、何があったの。俺困惑するわ・・・。 ・・・・・・・・あぁ・・・定期テストか・・・…

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あとがき的なもの

「世宇子に生きるもの」のネタバレ的なものがあるかも 読んでない場合は読んでから見たほうが良いです 読むときは拍手ボタン上の「続きを読む」からどうぞ （上のリンクからも見れます。）…

世宇子に生きるもの 30（最終話）

やっぱり水だ。 あの感覚がない。 「・・・うーん、何かなぁ・・・」 アレスは手を眺めながらつまらなさそうに言う。 「やっぱ水だな・・・感謝してるけど。」 「そうだね・・・」 神のア…

ヘブンズタイム

誰もが黙り込む世界 僕がもう一度指を鳴らさないと 世界は永遠にとまったまま 誰も動かないこの世界 誰もが脈打つことを許されないこの世界 僕は只何も言わないで静寂のときを待つ 風も吹…