asa さん プロフィール

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asaさん: 風と歩く
ハンドル名asa さん
ブログタイトル風と歩く
ブログURLhttp://ryousennnokaze.blog.so-net.ne.jp/
サイト紹介文高山も低山も、山歩きの幻視の向こうに何が見えるかを書こうとしています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供39回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2009/12/01 09:59

asa さんのブログ記事

  • 中国山地幻視行〜花盛りの稜線・岩樋山から道後山へ(上)
  • 中国山地幻視行〜花盛りの稜線・岩樋山から道後山へ(上)  駐車場脇の草むらに小さな花が群生していた。のぞきこむと、ウメバチソウだった。季節は過ぎたと期待していなかったが、思わぬ出迎えに驚いた。視線を上げると、薄紫の何かが広がっていた。マツムシソウの群落だった。これこそ、もうとっくに終わったと思っていた。  岩樋山の頂上まで1時間足らずである。山頂の手前あたりから、花々の競演が始まった。フウロ、ヤ [続きを読む]
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(下)
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(下)  夏も終わりに近い。花は期待していなかった。予想通り、目を見張るほどのものはなかった。強いてあげれば、ウメバチソウぐらいか。弓折岳分岐から双六小屋に向かう縦走路のそばに咲いていた。カメラを構えていると、道が狭いため後続の二人連れが待っていてくれた。アカモノ(イワハゼ)は双六岳山頂へ向かう途中だったと記憶する。 リンドウヨツバノシオガマハハコグサフウロア [続きを読む]
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(中)
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(中)  急登を登り切り、特徴的な台形状の山容にわずかに残る踏み跡をたどった。ガスの中から岩に囲まれ城塞のようなたたずまいの山頂が現れた。  8月27日、双六岳。あいにく山頂周辺はガスに包まれていた。それでも、しばらく待った。ここから見る槍ヶ岳は、北アルプス随一の美しさである。双六の「鈍」な山容と、槍の「鋭」な山容とがコントラストを描く。30分は待っただろう。双六小 [続きを読む]
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(上)
  • 北アルプス幻視行〜槍ヶ岳を見にいく(上)  遠雷がなっている。登山道わきに腰かけた女性が不安そうな目で語りかけた。稜線じゃないので大丈夫でしょう、と答えた。大きなザック。キャンプをするのだという。  小池新道。8月25日早朝に自宅を出、わさび平小屋に泊まった。台風が相次いで来襲する中、タイミングを見計らったつもりだった。しかし東シナ海に低気圧が居座り、長い雨雲が北陸から北アルプス方面に向け伸びてい [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜鬼ヶ城山・新調の頂上標識を見に
  • 中国山地幻視行〜鬼ヶ城山・新調の頂上標識を見に  鈴が峰から鬼ヶ城山に向かう縦走路を下っていると、後ろから消え入りそうな声で「すみません…」とあった。振り向くと小柄な、比較的年配の女性が立っていた。先を譲った。「どちらまで?」と聞かれ「鬼ヶ城」と答えた。 「最近、頂上の標識を新しくしたので、と知人から連絡があり、見に行くんです」 「そういえば、立派なのが立っていましたね。市か何かが立て替えたん [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜周回ルートは通行禁止
  • 中国山地幻視行〜周回ルートは通行禁止  8月11日は山の日。せっかくこんな日が設けられているのだから山に行かねば、と思いつつも、30度を超す天気予報に恐れをなし、つい手ごろなところ、三倉岳で手を打ってしまった。  見慣れた登山道の入り口に、何やら大仰な看板が立っていた。いつもの「熊注意」かと思ったら違った。三つあるピークのうち、中岳から夕陽岳に向かうルートが通行止めという。おそらく、先日の西日本豪雨 [続きを読む]
  • 少年の日の夏の記憶〜四季・彩時記
  • 少年の日の夏の記憶〜四季・彩時記  門柱横に植えたハナミズキに早朝、セミが一匹とまっていた。そういえば2、3日前、近くの植え込みにセミの抜け殻があった。あの抜け殻の持ち主が、このセミだろうか。カメラを持ち出し、そっと撮影した。羽根が透明なクマゼミである。まだ小さい。セミになったばかりであろう。  クマゼミといえば、巨木にとまって大きな声でなく。そんな記憶がある。めったに網で捕獲できなかった。第一 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜吉和冠・渓流を飛ぶ蝶
  • 中国山地幻視行〜吉和冠・渓流を飛ぶ蝶  連日35度を超える広島市内を抜けて、別世界にたどり着きたい。その思いで先週は深入山に向かったが、期待は裏切られた。涼を求めていった先が日陰のない稜線歩きであったことが失敗の原因だった。その反省に立ち7月24日、広島県の北西部、山口県境に近い吉和冠に向かった。この山を選んだ理由は二つ。一つは、沢伝いに歩くので涼しいだろうということ。もう一つは、道がほぼ林間にある [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜この暑さは異常・深入山
  • 中国山地幻視行〜この暑さは異常・深入山  南登山口からの急登をしばらく我慢すると、稜線を渡る風が吹いてきた。道の先にはなだらかな、この山の頂が見える。その先に雲が浮かぶ青い空。それにしても暑い。ザックにつけた気温計を見ると35度から40度の間、真ん中よりは40度に近い。  昨年は7月14日、今年は7月17日にこの山に登った。今年の暑さは異常だ。昨年も暑かったが、これほどではなかった。多少の余裕があったが、 [続きを読む]
  • 自然で身の丈にあった文章が引き付ける〜山の図書館
  • 自然で身の丈にあった文章が引き付ける〜山の図書館 「山行記」(南木佳士著)  病院の勤務医である「わたし」に、沙絵ちゃんから手紙が届いた。浅間山に登りませんか、とあった。高校生のころの憧れの存在と登った。  マツムシソウだね。  ミヤママツムシソウかな。  ほのぼのとした会話を交わし、でも彼女は40年前とは違っていた―。  遠い記憶が交差する中で、こころとからだ、生と死の融合と乖離が背伸びしない自然 [続きを読む]
  • 新緑の掛頭・臥龍を歩く〜中国山地幻視行
  • 新緑の掛頭・臥龍を歩く〜中国山地幻視行  掛頭山(1126?)から臥龍山(1223?)へ向かう途中の小ピーク(1123?)を過ぎたあたりで、折れて朽ちた巨木を見た。ミズナラとブナの古木が新緑を競う中で、それは極めて異質に見えた。夏へ向かう周囲とは違った時間の流れが漂っているようだった。遥かな深い物語を見るものに投げかけているようでもあった。  6月21日、梅雨の晴れ間に掛頭山から臥龍山を縦走した。広島県北 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜オオヤマレンゲは咲いていた・恐羅漢山
  • 中国山地幻視行〜オオヤマレンゲは咲いていた・恐羅漢山  「この大きな岩の裏に回ってごらん」  声をかけられ、裏手に回った。細い道をたどると複雑に組み合わさった岩場が現れた。ザックを置き、なんとか登り切ると別の声がした。  「そこにあるよ。だけどまだつぼみだね」  白いつぼみが鼻先にあった。周囲に枯れた花弁が二つか三つ。どうやら、この花は一斉に咲くのではないらしく、開花時期に時差があるようだ。  「 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜梅雨の来ぬ間に・窓が山
  • 中国山地幻視行〜梅雨の来ぬ間に・窓が山  入梅宣言はまだない。朝から空は晴れ渡り、雲一つとてない。こんな日は山に登るのがいい。そんなわけで6月1日、広島市西部、広島湾に向かって屏風のように立つ窓が山に向かった。  登山路はほぼ全ルート林間にある。この季節、蒸し暑いだろうと思ったら意外に気温は低かった。ザックに付けた気温計を見ると17、8度あたりを指していた。湿度も低いようだ。渡る風はひんやりとして [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜新緑の中を・大峰山
  • 中国山地幻視行〜新緑の中を・大峰山  風までも緑の色をしているように思える。新緑の中を歩いた。5月25日、大峰山。  山頂から四方を眺めると、大きな白い花が目についた。目を凝らす。オオヤマレンゲでは。もしそうなら大発見、と思ったが、少し違う。しかし、花のかたちからして同じモクレン科の一つであろう。周囲を見渡したが、同じ花が咲く木はなかった。一本だけ独立して立っているようだった。  広島湾方面を見渡 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜主役は青い空・三倉岳
  • 中国山地幻視行〜主役は青い空・三倉岳  主役は、青い空であった。雲一つない空。おまけに日曜日とあって、山は混雑していた。5月20日、久しぶりの三倉岳。調べてみたら昨年の初秋10月以来であった。  快晴とあって日差しは強かったが、林間の木陰に入ると空気が冷たい。湿度は低いようだ。急登を辛抱し、中岳までたどりつくと、後からどんどん人が押し寄せてきた。誰もが「すごいなあ」と感想を漏らしていた。こちらは何度 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜連休の白木山、知人と出会う
  • 中国山地幻視行〜連休の白木山、知人と出会う  5月5日、白木山。快晴の予報で、しかも連休の真っただ中とあってふもとの道路沿いは既に駐車の列ができていた。その列の途切れたあたりに車を止めた。身支度をしている最中にも、追い越していく人たちがいた。山道は盛況だろう。  いつも書くことだが、この山は登山道入り口から山頂まで、標高差が800?ある。その道をゆっくりと登った。追い越していく人たちが跡を絶たない [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜寂地山・カタクリは咲いていた
  • 中国山地幻視行〜寂地山・カタクリは咲いていた  犬戻しの滝へ至る遊歩道の入り口に車を止め、身支度を整えていると夫婦連れらしい二人が登ってきた。ベンチに腰を掛け一息入れている風なので声をかけた。  「カタクリはまだ咲いていますかね」  「さあ、この間の土曜日に登った人は、ちょうど見ごろだと言ってました」  きょうは4月27日、金曜日である。もう1週間も過ぎている。山口県の最高峰、寂地山(1337?)に咲く [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜腰痛ハイカー・吉和冠
  • 中国山地幻視行〜腰痛ハイカー・吉和冠  4月20日、吉和冠に登った。この山は昨年の5月以来である。気温は30度近く、路傍には小さな花が咲き、沢の音が絶えない。暑さを除けば気持ちのいい季節であり、心地よい環境であった。ところがなんと、高度を上げるにつれ、腰痛が再発した。雪解けの山道には倒木が転がる。それらをまたぐのも苦痛になってきた。どうしようか…と思いながらも頂上直下まで来てしまった。  道に転がる [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜春まだ浅き・恐羅漢山
  • 中国山地幻視行〜春まだ浅き・恐羅漢山  駐車場に車を止め、山頂付近を見上げると冷たい風が首の後ろを吹き抜けた。ゲレンデ斜面に雪はない。もう4月中旬である。念のため、カンジキとアイゼンは車に積んできた。よく見ると山蔭にはところどころ残雪があるようだ。思案の末、アイゼンをザックに詰めた。  4月12日、恐羅漢山(1346?、広島県の最高峰)。例年、この山は3月下旬に訪れる。そのころなら、残雪期の終わりを味 [続きを読む]
  • 「闇」の中の「己」を文字化する稀有な能力
  • 「闇」の中の「己」を文字化する稀有な能力〜山の図書館 「極夜行」(角幡唯介著)  北極圏に出現する「極夜」を旅した記録である。したがって、闘った相手は闇そのものである。いや、正確に言えば、4カ月間続いた極夜の中の単独行で己がどのように変質するかを、すべてをさらけ出しながら追求したノンフィクションである。つまり、書くべき対象は「闇」そのものであると同時に「己」であった。探検ノンフィクションは、 [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜雪崩跡に悩む・深入山
  • 中国山地幻視行〜雪崩跡に悩む・深入山  準備に手間取り出発は午前10時近くになった。予報は晴れだったが、うす曇りで小雪が舞っていた。山の天気は気まぐれだ。風はない。気温計を持ってこなかったが、おそらく氷点下だろう。雪面は固く締まっている。スノーシューは壊れているので、きょうはカンジキだ。サクサクと小気味いい音を立てて刃が雪に食い込む。1時間ほど、気持ちよく歩いた。 ◇◆  2月23日、深入山(1153?) [続きを読む]
  • 中国山地幻視行〜雪の山を眺めに・鈴が峰
  • 中国山地幻視行〜雪の山を眺めに・鈴が峰  北陸をはじめ、豪雪地帯では記録的な大雪のようだ。山形・肘折温泉では積雪4?だという。人間の背丈の2倍以上だ。現地で苦労している人たちには申し訳ないが、どういう状況なのか、想像もつかない。こちらはうっすら積もっただけで「雪だ、雪だ」と騒ぎ、交通機関にも影響が出る。  2月12日の広島もそんな状況だった。今年はさまざまな都合で雪山に行けていない。せめて罪滅ぼしに [続きを読む]