みるとるみ さん プロフィール

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みるとるみさん: 凪の風鈴
ハンドル名みるとるみ さん
ブログタイトル凪の風鈴
ブログURLhttps://miltlumi.exblog.jp/
サイト紹介文中学卒業文集の「将来の夢」に「エッセイスト」と書いたのは何年前か。
自由文徒然なるままに書きとめた文章たち。
男と女。恋愛と結婚。人生の目的。季節の移ろい。
"Thought is an end in itself, like music."
アインシュタインの言葉に意を強くして、日々思索にふける毎日。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2010/01/21 21:06

みるとるみ さんのブログ記事

  • 若葉の季節に
  •  染井吉野は早くも花吹雪だが、入れ替わりに白い蝶々のような花水木が咲き始めた。木蓮や山吹や花蘇芳や雪柳、これからまさに百花繚乱の季節である。 そうやって、ついつい視線は花木に奪われがちだけれど、葉っぱのほうも新緑の季節に向かって頑張っている。中でも、一足早く新緑、ではない若葉をあでやかに広げる木がある。  ベニカナメ。 ほとんど人目を引かない、何の変哲もないつるりとした楕円形の葉っ... [続きを読む]
  • 若葉の季節に
  •  染井吉野は早くも花吹雪だが、入れ替わりに白い蝶々のような花水木が咲き始めた。木蓮や山吹や花蘇芳や雪柳、これからまさに百花繚乱の季節である。 そうやって、ついつい視線は花木に奪われがちだけれど、葉っぱのほうも新緑の季節に向かって頑張っている。中でも、一足早く新緑、ではない若葉をあでやかに広げる木がある。  ベニカナメ。 ほとんど人目を引かない、何の変哲もないつるりとした楕円形の葉っ... [続きを読む]
  • 同級生はねずみ?
  •  まるで「ねずみの嫁入り」みたいだ。 高校の同級生10人の飲み会。終電目指して走って行った遠距離組を見送ったあと、ふと思った。 1学年12クラス540人のマンモス校だったから、その日のメンバーも、半数近くはまともに言葉を交わしたことがない。Facebookでつながって、たまにはリアルの顔を合わせようよ、と集まった。 高校で何組だったかも定かじゃないくせに、青梅や鴻巣のマラソン大会を... [続きを読む]
  • ふとした瞬間に、わけもなく、胸のあたりで暖かい感じがふわりとする。少し切ないような、懐かしいような、いとおしいような、かすかな疼きのような、立ち止まって、静かに耳を澄ませないとすぐに溶けてなくなってしまいそうな。だからこそ、とても大切で、決してこの感覚を見失ってはいけないと思う。心の中の掌でそれをやわらかく包み込みながら、何かいいことあったっけ、と思いを巡らせて... [続きを読む]
  • 昼下がりの銀行にて
  •  断捨離の一環で、使っていないクレカ解約と銀行の休眠口座閉鎖を断行した友達を見習い、私も某銀行某支店に出向いた。高金利に惹かれて1度だけ定期預金を預けて満期解約したきりの口座だ。 自動ドアを開けると、ホテルのドアマンみたいに男性が立っている。右手にはリビングルームのような白いソファの待合いコーナー。都市銀と違って、窓口は全て半個室形式だ。 「ご解約とのことですが、弊行では優遇金利の... [続きを読む]
  • 自白
  •  日頃から、長生きなどしたくないと公言している。生老病死は生きとし生ける者の定め。ナチュラルに健康でいられるに越したことはないが、老いに逆らい、じたばたと人工的な手段に訴えるのはいかがなものか。 これは極めて個人的な価値観、人生観に関わることなので、不老不死を願う人を否定するつもりは毛頭ない。しかし、日経新聞なんぞは、右肩上がりの読者年齢に合わせ、なんとかサプリや健康器具の広告ばかりが目立... [続きを読む]
  • たなぼた、もしくは隣の芝生
  •  少し前、DINKSの友人から緊急事態発生の連絡が入った。だんな様がアメリカに赴任することになったという。3年前に転職した会社の仕事がようやく面白くなってきたところなのに、辞めてついていくか、しばらく彼に単身生活してもらうか。 青天の霹靂、思いは千々に乱れ…状態の彼女には申し訳ないが、正直うらやましい!と思ってしまった。 この歳になって(といっても、彼女は私より10歳近く若い)、い... [続きを読む]
  • ゴキブリと中古本の共通点
  •  昨日の朝刊に、驚くべき記事が載っていた。某大学準教授が、ゴキブリの脱皮に関わる遺伝子に働く物質を開発して、ゴキブリが脱皮途中で死んでしまうのを確認。殺虫効果のあるこの物質の研究を進める、という。 えええ〜〜、いくらなんでも、そりゃ可哀そすぎないか?! 電車内で思わず顔をしかめる。 てらてらした不遜な姿、目にもとまらぬ速さで物陰に隠れたかと思うと、あらぬ方向からいきなり空中飛行する... [続きを読む]
  • ロマンチック・グッズ
  • 朝いちにFacebookを開けたら、友人から、昔の彼がくれたプレゼントが引き出しの中なら出てきて懐かしかった、と言うメッセージが入っていた。趣味で集めていた品、すべて両親からのお土産だとばかり思っていたら、彼からもらったものが混ざっていたという。タイムワープ。意外なときに、意外な場所から、意外な人からもらった、意外な物が出てくる。あの頃は、意外どころか、必然中の必然、人生のすべて... [続きを読む]
  • 冬の朝
  •  お風呂場で、服を着たまま急いで朝シャンをしていて、灼熱のカナリア諸島を思い出す。 なぜかと言えば、服にシャワーのお湯がかからないように中腰で出来るだけ前かがみになると、お湯が鼻の中に入ってしまって鼻の奥がツンとして、それがプールの中で息継ぎを間違えたときと同じ感覚だからだ。 大滝詠一の「ロングバケーション」に入っている「カナリア諸島にて」は大学時代からお気に入りの歌だった。10年以... [続きを読む]
  • セドナ 夜と朝
  •  セドナは、木がねじまがるほど強力なパワースポットだと聞いていたから、どんなにすごいところなのか、わくわくどきどきだった。 サンフランシスコ経由でフェニックスからシャトルバスに乗り、着いたのは夜8時。星がよく見えるようにと、街灯を最低限に制限している町はもちろん、周りの風景は、何も見えない。 お土産屋さんが軒を連ねるメインストリートの起点という立地が便利だろうと選んだホテルは、”Th... [続きを読む]
  • 逆算の結果
  •  近頃、なにかにつけて「逆算」するくせがついてしまった。  内田洋子というジャーナリストのエッセイにハマっていて、一番最近読んだのは「イタリアのしっぽ」という題名である。犬、猫、その他ペットにまつわるあれこれが書かれていて、その一節にラブラドルレトリーバーが登場する。 これまでの私の人生、半分以上は犬と一緒、という大の犬好きだが、7年前にミニチュアダックスフンドのミルトとルミそれぞれ... [続きを読む]
  • 憧れのドーナツ屋さん
  •  うちの最寄りの地下鉄の駅では、不定期でミスタードーナツの出店が出る。 夕方から夜にかけての帰宅時間。幅180cm ほどの仮置きテーブルの前で、5つで600円、あるいは9つ1000円のどちらにしようか、人々が思案している。 ああ、ドーナツ屋さんになりたいなあ、としみじみ思う。 無事どちらかを選んで、横長ボックスを受け取る人は、スーツ姿のサラリーマンだったり、おしゃれなファッションに... [続きを読む]
  • 彩香ちゃんのこと
  •  年末は何かと慌ただしくなりそうなので、今のうちから少しずつ大掃除に取り掛かることにした。手始めに、ぬいぐるみを洗濯する。中のスポンジが存分に吸ってしまった水をさっぱりと乾燥させるには、今どきのからりとした空気に晒すのが一番である。 そのぬいぐるみの犬は、彩香ちゃん、という今風の立派な名前を持っている。もう30年近く前、トロントに赴任する私のお餞別にと、大学の友だちがくれたものだ。タ... [続きを読む]
  • はっぴいえんど
  • 今朝はまだ台風の雨が本気じゃなかったから、日経新聞はビニール袋にくるまれていなかった。松本隆の「はっぴいえんど」と「ロングバケーション」の記事が載っていた。全部のページにゆっくり目を通してから、週末のルーティンであるスポーツジムに向かう。***もしも今ここで、私の一生が終わってしまったなら、ハッピーエンドだったね、と言えるんだろうか。ハッピーな人生に必要な、あれやこれや... [続きを読む]
  • はっぴいえんど
  • 今朝はまだ台風の雨が本気じゃなかったから、日経新聞はビニール袋にくるまれていなかった。松本隆の「はっぴいえんど」と「ロングバケーション」の記事が載っていた。全部のページにゆっくり目を通してから、週末のルーティンであるスポーツジムに向かう。***もしも今ここで、私の一生が終わってしまったなら、ハッピーエンドだったね、と言えるんだろうか。ハッピーな人生に必要な、あれやこれや... [続きを読む]
  • 最上の「○○ファースト」
  •  「○○ファースト」という名称は、小池氏の専売特許ではないことを先週知った。ニュージーランドで最大野党と組んだ第3党が「NZ First」。なぁんだ。ということは、私の兄の先月の「名言」は受け売りの孫請けということだ。 先月、というのは、甥っ子の結婚式のことである。社会人5年目の27歳、相手は大学時代のサークルの同級生。絵に描いたような結婚、と思うのは私たちの世代だけで、今や早過ぎる... [続きを読む]
  • 丁寧な生活(蒸しかぼちゃとお豆腐と青りんご編)
  • (すり切れたパジャマ編はこちら…)(生春巻き編はこちら…) この秋、北海道産のかぼちゃは「当たり」、ということで、福岡に住む友だちと意見が一致した。彼女がFacebookで「かぼちゃの蒸したの、バター塗って塩ぱらり」とつぶやいたのに私が反応し、同じ時期に同じ産地のかぼちゃを同じ食べ方で食べていたことが発覚したのだ。  昔は、かぼちゃと言えばお醤油とお砂糖で甘辛く煮る、母の受け売... [続きを読む]
  • 丁寧な生活(生春巻き編)
  • (すり切れたパジャマ編はこちら…)(蒸しかぼちゃとお豆腐と青りんご編はこちら…) 少し前、ホームパーティで、久しぶりに生春巻きを作った。何年も前に1度作ったきりだから、作り方のコツを忘れていた。とにかく、心が穏やかなときでないと決して作ってはならない、という教訓だけは深く記憶に刻まれていた。 だから、当日は準備の時間配分に気を付けて、一番ゆったりできるときに調理に取り掛かった。... [続きを読む]
  • 丁寧な生活 (すり切れたパジャマ編)
  • (生春巻き編はこちら…) (蒸しかぼちゃとお豆腐と青りんご編はこちら…) ここのところ整理整頓好きが過熱している。狭いうちの中、クローゼットも食器棚も仕事の書類も、みーんなあるべきものがあるべきところに納まっていて、しかもそこここに余白の美まで登場し始めているのに、整理したい欲求は留まるところを知らない。 次はどこを整理しようか。家じゅうをぐるぐる見回し、収納スペースの扉を開け、... [続きを読む]
  • 秋来ぬと…
  • 吾亦紅(われもこう)なんて、あんな地味な、花とも呼べないような花なんて。長い間、そう思っていたのに、今朝、スーパーの朝市に並べられた生花の中から、思わず手に取ってしまった。竜胆(りんどう)と百合と、猫じゃらしみたいなピンクの花と。(百合は夏の花だけど、御愛嬌)秋だな、と思う。今年の夏は本当に涼しかった。残暑の中にどうにか秋の訪れを見つけようと、朝夕に吹く風のほん... [続きを読む]
  • 拝啓 小野但馬守政次殿
  •  政次殿。 いつか告白しようしようと思いながら今日に至り、ついにその機会を逸してしまいました。こんなに早く(大河ドラマ12月の最終回までまだ4ヶ月もあるというのに)逝ってしまわれるなんて。しかも。 あなたが、「私ひとりが死ねばいい」とおっしゃったとき、脳裏をよぎったのは「エアフォースワン」のハリソン・フォードでした。テロリストが愛くるしい女性報道官のこめかみに銃を突きつけてカウント... [続きを読む]
  • かけがえのない人たち
  •  今年の初め、筋トレで痛めた筋を治すために駆け込んだ整骨院に、いまだに通っている。肩の痛みはとっくの昔に解消したが、治療師さんの、骨盤矯正の手腕にハマった。30代半ばとおぼしき、すっきり系の面立ち。支払い時、つややかな低めの声で「次どうしますか?」と尋ねられると、ついガラケー(いまだにこれが私のスケジュール管理ツールだ)を引っ張り出して「じゃあ4週間後に」と予約してしまう。 先週、首... [続きを読む]
  • 危機
  •  昨夜、ついに「若年性アルツハイマー」をググってしまった。いよいよヤバい。危機である。 先月モントリオールに行ったとき、生れて初めて、前代未聞の失敗をしでかした。ホテルをダブルブッキングしていたのである。 ダウンタウンでの仕事が16日までだから、翌日から車で1時間半のリゾート地のB&Bで2泊3日のプチ夏休みをとる、つもりが、予約を16日から入れていたのだ。ダウンタウンのホテ... [続きを読む]
  • 天空橋
  • 天空橋という駅が好きだ。羽田空港まであとひとつ、の場所に相応しい、素晴らしい名前だと思う。おおらかに広がるイメージと裏腹に、地下に潜ってしまうところがなかなか番狂わせっぽくて侮れない。ホームの壁面の藍色のタイルが、宇宙が透けてみえそうな高い空を思わせる。一方で、もしかしたらこれは海の底の色なんじゃないかとも思う。天空橋は無人駅で、プチ海ほたるみたいに海の上にぽつんと浮かんで... [続きを読む]