menfith さん プロフィール

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menfithさん: secret boots
ハンドル名menfith さん
ブログタイトルsecret boots
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/menfith81
サイト紹介文ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々。
自由文趣味は映画鑑賞。専門的な知識があるわけではありませんので、素人が楽しめる範囲内での「映画批評」を行っています。TB・相互リンクなど随時募集中です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供63回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2010/01/31 17:45

menfith さんのブログ記事

  • 万引き家族
  • 評価点:79点/2018年/日本/120分監督・脚本・編集:是枝裕和家族とはなにか。万引きを常習としている治(リリーフランキー)は、いつものようにスーパーで息子の祥太(城桧吏)とともに適当なものを万引きして帰った。冬、帰り際子どもの泣き声がして、ふと見ると女の子が玄関の前に震えていた。見かねた治は、女の子を連れて帰ると、妻の信代(安藤サクラ)や、義理の祖母初枝(樹木希林)は、温かく彼女を迎えた。こ [続きを読む]
  • 遊びのない遊び
  • 遊びとはいったいなんなのか。私たちは遊びに追われるようになるという〈転倒〉しているような気がする。遊びとは自由になる時間であったはずだ。だが、遊びを外部委託してしまったときから、遊びはエンターテイメント、娯楽となった。それゆえ、遊び(娯楽)のために遊び(自由さ)がなくなってしまった。古い話だが、典型的なのがバスの運転手がポケモンGOをして事故を起こしたことだろう。私たちは、外部に委託した遊びによって [続きを読む]
  • 萱野稔人 「暴力はいけないことだと誰もがいうけれど」
  • 私の妻が、萱野稔人が好きだと言うことで、いくつか勧められたが、それを読むのはちょっとしゃくなので、読みやすそうなのを手に取った。これも少し前に買って、積ん読していたものだ。▼以下はネタバレあり▼国家や暴力についての論考が多い筆者で、それを中高生向けに書いたものらしい。語り口は平易で、時々口語になるので、読みやすかった。しかし、切り口はかなりするどく、国家の成り立ちについての言及はおもしろい。後半は [続きを読む]
  • レディ・プレイヤー1
  • 評価点:73点/2018年/アメリカ/140分監督:スティーブン・スピルバーグあの映画の世界が完全に再現されているという驚き。2045年、地球のリアル世界はますます希望のない世界になっていた。そんな中、底辺層の人々までも多くの人々を巻き込んだゲーム「オアシス」に、スタック出身のウェイド/パーシヴァル(タイ・シェリダン)も夢中になっていた。アバター名は、パーシヴァル。彼は、オアシスを作り、死んでしま [続きを読む]
  • 日本のリメイクが下手なのはなんとかならないのか。
  • 日本人(日本映画)は原作をリメイクして映像化するのがとても下手だと言われる。そして、その多くが原作のファンを蔑ろにしていると完成後にたたかれる。それには大して多くの例を挙げずとも、同意してくれる人が多いだろう。私もそう思う。私たちはリメイクや映像化と聞くと、まず拒否反応と不安が起こる。どんな監督であっても、どんな原作であっても同じだ。これは、長らくリメイクや映像化が下手であった、世界観を壊された経 [続きを読む]
  • 「めんどうくさい」という選択肢
  • 二人目が生まれて、家事と育児、そして本業にアンビバレンツな状況が続いている。言い訳はしない。だからブログが更新できないなんて、言い訳はしない。二人目が生まれて、少し自分自身が変わったな、と思うところを書こうと思う。それは、「めんどうくさい」と思う時の自己分析だ。世間一般の人と同じように、私も「面倒くさい」と思うことが多々あった。いまももちろんある。なんとかして効率的に、再生産可能な形で仕事を進めら [続きを読む]
  • 痔なんです。
  • 快適に生きる。その非常に重要な要素に、お尻周りの環境をよくすることにあると思う。学生時代から授業内外を問わず、おなかのトラブルに巻き込まれてきた私にとって、それは生きることと言ってもよいくらい重要なことだと考えている。記憶に新しいところで言えば、新婚旅行のパリでは、何度もトイレを探して――トイレのあるカフェを探して――四苦八苦したことか。映画を鑑賞中に便意を催して、しかもその洗浄のスイッチが分から [続きを読む]
  • 腸なんです。
  • ある研修に参加したときに、脳の伝達物質は、脳よりも腸のほうに多い、という話を聞いた。詳しい話は忘れてしまったが、脳を育てたいなら、腸を重視した方がいい、というような趣旨だった。二人目が生まれて、まさにそうなのだろうということを思い知らされる。(いや、一人目から知っていましたよ、も、もちろん。)機嫌の良さや寝付きの良さは、すべて胃腸によって左右されている。胃腸の調子が悪ければ、寝付きも悪く、ミルクも [続きを読む]
  • たんなる言い訳
  • 管理人のmenfithです。ご無沙汰しています。毎日コラムの記事(となるネタ帳)を書いては、アップできずにアップアップしている日々です。あまりに更新できていないので、たんなる言い訳を書いておきます。二人目が生まれました。それが言い訳にならないことを承知で、「毎日コラム」を立ち上げたので、言い訳です。新生児が家にいることが、どういうことか、改めて思い知らされているところです。映画どころか、ブログどころか、 [続きを読む]
  • 集中力について
  • お風呂に誘っても、夕食に誘っても、お買い物に誘っても、一切息子が振り向かない瞬間がある。それは、一心不乱に遊んでいる時だ。そのタイミングになると、まったく声が聞こえていないような態度になる。そもそも嫌われているという可能性は、今回は排除しておこう。そういう姿を見ると、集中力は一点に向けられたとき、たとえ幼児でもものすごいものがあると感心させられる。もちろん、親のひいき目がある可能性は、今回は排除し [続きを読む]
  • 物語をめぐる異化と同化
  • 物語はなぜ必要なのか。物語の成り立ちから考えれば、私たちは多くの物語を生み出すよりも、享受することのほうが多かったはずだ。それほど多くはない物語を必要に応じて語り部たちが語る。それを時と場合によって解釈しながら、今を生きる私たち、現世を生きる私たちが参考にしながら、新しい課題や直面している危機を乗り越えてきた。物語は、新しい物語を作り出す創造性よりも、何度も同じ物語を語り直す、再生可能性のほうが、 [続きを読む]
  • テレビへの期待をこめて
  • テレビは要らないメディアなのだろうか。私には今のテレビが、この危機的状況にあって、匙を投げているようにさえ思う。新しいビジネススタイルを確立すべきだ。そもそも、これだけ録画が一般的になってその指標が未だに視聴率というのが驚きだ。まるでバッターの給料をフォームだけで決めようとしているようなものだ。フォームがいいのは大切だが、問題は打つか打たないかだろう、と。いま見ている人の数と、広告の効果がこれだけ [続きを読む]
  • 手をつなげない社会
  • 引っ込み思案で、甘えたな息子は、車通りの多いところや初めていく場所ではすぐに手を握ってくる。汗まみれでときおり熱くなる手で、私の手を握ってくる。いつまで握ってくれるのか、と少し寂しい気持ちを抱きながら、しっかりと握り返す。いつまでそういう甘えを許すべきなのか、私にはわからない。まだ3歳だから、と自分に言い聞かせている。私の中では、判断力がつくまではこうして、手を握って社会を歩かせて、次第に手を話し [続きを読む]
  • マンチェスター・バイ・ザ・シー(V)
  • 評価点:78点/2016年/アメリカ/137分監督:ケネス・ロナーガン簡単には泣けない。だってそれが現実だから。ボストンに住むマンション管理人のリー(ケイシー・アフレック)は、仕事中突然電話で故郷のマンチェスターに呼び出される。持病をかかえていた兄ジョーが倒れて、容態が厳しいということだった。一時間以上かけて向かった病院では、すでに死んだことを聞かされ、遺言を弁護士に伝えていたことを聞かされる。ジ [続きを読む]
  • 〈私〉を生きるために
  • 子どもが生まれて、この先の世の中がどうなっていくのか、ということに思いをはせることが多くなった。息子が大きくなって、どうやって生きていくのか。自己肯定感をもちながら、私を生きることができるのか。私は、学力を彼に授けることはできないけれど、価値観を育てたいと思うようになった。私を生きるためには、どんなことを学んできたかというよりも、どんな人間になりたいかを持っているほうが、大切だと考えるようになった [続きを読む]
  • ギャンブルについて
  • カジノを大阪に作るらしい。そういうことが話題になってから、私はなぜ人はギャンブルにはまるのか、またそれが危険なのか、ということを考えていた。私自身は、運に任せることが好きではない性格なので、パチンコもしないし、マージャンもルールくらいしか知らない。なんならドラクエでもカジノに行くこともしない。どうしても儲けられなかったときのことを考えてしまって、リターンのためのリスクをとれない性格なのだ。さて、考 [続きを読む]
  • 愛と経済
  • 私たちは愛をもらうことを求める。「愛がほしい」というとき、たいてい自分を愛してもらいたいという意味で発する。その発想はおそらく資本主義経済が支えた、アポステリオリなものだ。むしろもらうことは受動的なことであり、行為としてトクをすることではない。そのことを私たちは忘れてしまっている。少し前、又吉が出ている経済の話でプレゼントをもらう方は三割程度その価値を低く受け取るという話が出ていた。その時それを知 [続きを読む]
  • 作業と創造
  • AIによって作業が人間から奪われようとしている。私の仕事も結構な作業がいまだに残されている。もちろん、それに対して前向きな気持ちをもって取り組むことができないような時もある。もっといい方法、作業から逃げるやり方を探したくなる気持ちがある。そんなときに思い出すのは、宮崎駿のことばだ。面倒臭いことが一番大事。このことばは「風立ちぬ」で特集されていた番組で、溜息のような言い方で彼が吐き出したものだ。私はな [続きを読む]
  • 誰のための仕事か。
  • 私たちは誰のために生きているのだろう。古くは自分自身のために人類が生きていた時代があっただろう。やがて家族のために、集落のために生きていく、はたらく時代が訪れる。その集団が大きくなるつれ、地域の君主のためにはたらく時代が長く続く。あるいはそれが宗教であったりした。やがて近代が訪れると、それは国民国家が形成されたことによって、国家というものに対してはたらくのだという理念が示される。それにつれて、個人 [続きを読む]
  • 遺伝子と脳を拘束するダブルバインド
  • 養老孟司の考えでは、人間の歴史は脳の時代と遺伝子の時代があるそうだ。脳の時代ととは、人間の理性的な判断が先行する時代であり、多くは街や技術が発展する平和な時代のことである。平安時代や江戸時代などが典型か。逆に、戦国時代や第一次世界大戦や第二次世界大戦などは、遺伝子の時代がである。遺伝子が自分の子孫を残そうと切磋琢磨する時代で、生きるか死ぬかが重要になる時代だ。では、今の世の中はどういう時代なのだろ [続きを読む]
  • 語りの難しさ
  • どこかにも書いたが、物語とは、物が語るものだった。物とは、物の怪を言い、物の怪が語ることを、物語と呼んだ。それは、物語が普通の人々が語るような内容とは違うコードを持っていたからだ。語り部と呼ばれる人たちが、専門的に物の怪を憑依させて語っていた。だから、古くから残っている古典作品の多くは、日常的な会話とは全く違う調子で語られていたはずだ。もちろん、それは書き言葉と話し言葉との相違を生んでいく。私たち [続きを読む]
  • 人々を熱狂させるスポーツ
  • 電車に乗って河川敷を眺めると、子どもたちが毎週のように何かの競技に励んでいる。「ブラック部活 」と言われる割には、やたらと体育会系の存在感は強い。なぜ人々はこれほどスポーツに熱狂的になるのだろう。私の周りにはスポーツが大嫌い、というかそういう根性論とか振りかざす人は悪だとさえ思っている人もいる。だが、スポーツを子供にさせたいと思っている人が多いし、人気も高い。サッカーが嫌いな人も、アイススケートは [続きを読む]
  • 因果関係を疑う
  • ほんとうにそんなこと存在するのか。私たちのすべての基本は、因果関係だと思う。 物語を信じているのも、因果関係が支えているからだろう。こうだから、こうなる。そうなった、なぜならこうだったからだ。しかしここには重要な転倒がある。ほとんどは結果を受けて、逆に原因を探ってそれを因果関係として結ぶ。柄谷行人が指摘していた例がわかやすい。神経症と呼ばれる発祥は幼少期のトラウマとして何らかの疎外があるとフロイト [続きを読む]
  • 質を量で測れるのか。
  • 現代人はすべてを数値化することで見える化してきた。逆に見えないことを見る力がなくなってきた気がする。その最たる部分が、質を量で測ろうとしているという点だ。これも私が考えたことではない。確か、森博嗣の親書だったと思う。質を量で測ることに慣れているので、私たちの感動は容易に数値にされてしまう。視聴率によって番組の出来不出来を測る。興行収入によって映画の成否を測る。良い作品かどうかは、売れたかどうかとい [続きを読む]
  • 私というテクスト
  • ロラン・バルトという人は現代文学を学んだことがある人なら知っていると思う。知らなくても全然構わないのだが。文学というものは、作家の意図を分析していくものではなく、書かれたものを読み解くことが大切だというようなことを唱えた人だ。それをテクストという。テクストとは編み物のことをいい、縦糸と横糸が折りたたまれていくことによって一つの布を構築していく。それと同じように、文章も、過去の作品をからみ取りながら [続きを読む]