冬木水奈 さん プロフィール

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冬木水奈さん: 君が見つける物語
ハンドル名冬木水奈 さん
ブログタイトル君が見つける物語
ブログURLhttp://fuyumizu56677.blog13.fc2.com/
サイト紹介文GL/BLオリジナル小説サイト。 高校野球(女子)を扱ったGL長編、廓もののBL小説あります。
自由文無理矢理傾向あり。心理描写重視。BL小説新連載はじめました!

<CP傾向>
(GL)俺様投手x温和で完璧人間の捕手 ワンコな後輩x包容力のある先輩 正義感溢れるヒーローx自尊心低めで誠実な幼馴染み マイペースな帰国子女x病弱

(BL)売れっ妓傾城(男・主人公)x後輩野生児傾城(男) サディストの客→主人公 紳士的な上客→主人公 ※総受け傾向ですがリバモブ姦あり注意
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2010/02/09 01:48

冬木水奈 さんのブログ記事

  • 温泉に行こう! キラキラ
  •  翌朝、秀隆が起き出したのは十一時を過ぎたころだった。深酒をして部屋に戻ってきたのが昨夜十二時過ぎだと聞いているから、たっぷり十時間は睡眠をとったはずなのに、頭が重く、身体はだるく、まったく寝た気がしなかった。耳もとでドラを連打されているような強烈な頭痛と闘いつつふと窓の外を見やると、外界から隔絶された日本庭園を散策する人たちの姿が目に入った。整然と刈り込まれた木々のはざまの太鼓橋に差し掛かった彼 [続きを読む]
  • 温泉に行こう! ドロドロ
  •            ※R15 遠い山並みに夕陽が落ちつつあった。その世界を照らす橙色の光の中で友人の浴衣の帯を締めてやっていると、部屋の扉をノックする音がした。津田秀隆は、雪のように白い肌を外からの光に染めて窓辺に佇んでいた広尾綾人と顔を見合わせた。その瞬間、声がした。それは秀隆が最も憎み、厭う人物の声だった。「菊野ですが」「どうぞ。入っていーよ」 綾人が黙っている秀隆の代わりに答えると、戸が開い [続きを読む]
  • 団結すれば吉
  •  信はニコニコと自分の話を聞く相手に、内心ため息をついた。友人のひとりとおそろしいほど顔立ちが似ているこの三十そこそこの男――外資系会社の役員、らしい――は、名を小岩雅貴と言って、初期の頃からの馴染み客のひとりだった。彼は張り見世で信を指名してきて以来、必ず週二回は予約を入れるようになっていた。「―――それで……ウルフの?意識の流れ″という技法がどのように読者心理に影響を及ぼすかについての本を読ん [続きを読む]
  • 兆し 3.客あしらいのイロハ
  •  小岩が待つ座敷に行く頃には、信の機嫌は最高に良くなっていた。一樹と和解できたという成果の前には、いかなる苦行も彼を落ち込ませることはできなかった。その上、ずっと欲しかった本が手に入るはずなのだ。信はスキップしそうになる自分を抑え、心もち弾んだ足取りで部屋の前まで行くと一応神妙な顔を作って襖を開け、遅れたことを小岩に詫びた。しかし、鋭い観察眼を持つ相手は、即座に信が浮かれていることを察したようだっ [続きを読む]
  • 兆し 2.友情のイロハ
  •                   ※R15 信は、唯一の馴染み客の小岩雅貴が差し出してきた仕掛けにことばを失った。優しい色味のその仕掛けは裾の方に山景が配された、いかにもこの場にそぐわぬ品が良い一品だった。名家の令嬢が茶会にでも着ていきそうな柄だ。「菊の花をあしらったんだ。どうかな? 揃いの小物も用意したよ」「………頂けません」 いったいいくらかかったのか、考えただけで眩暈がした。「そんなコト言 [続きを読む]
  • 兆し 1.客引きのイロハ
  •                       ※R18、モブとの絡み(最後まで)あり この日の夜も玉東の紅玉通りは賑わっていた。道をゆきかう人間はみな一様に夜の街を愉しんでいるように見える。中でも大見世の集まる南東一帯の地区を闊歩する人々は、男も女も老人も若者も皆自信に満ちた成功者の顔をしていた。政治家や政府高官らしき人々もちらほら見える。そこにしつらえられた趣味の悪い朱塗りの格子の中で、信は心底ウ [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第8章 信の決断
  •  最初に一樹の部屋つきの禿が異変に気付いてからウワサが広まるまではすぐだった。章介は真っ先に疑われ、小竹のオフィスで尋問されたが、知らないものは答えようがなかった。次に呼ばれていたらしい信とオフィスの入り口ですれ違ったとき、相手の顔を見て、章介は、ああ、彼が手引きをしたのだ、と悟った。 そしてその2日後に再びオフィスに呼び出された信はそのまま十日、帰らなかった。何が行われたかは明白だった―――折檻 [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第7章 蟻地獄
  •  信の回復はゆっくりだった。そもそも過労状態だったために治りが遅かったのだ。 彼は1週間の入院と、その後1週間の労働禁止を病院側から言い渡されたために、合計丸々2週間身体を休めることができることになった。 信の受け持っていた大量の客の相手は、別の傾城が務めることになった。顧客サービス第一主義の遣り手には、客を待たせておくという発想がなかったからだ。そのため、回復を待つと言った一部の客以外の全員に一 [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第6章 事件
  •  その日、章介は若干イライラしながら部屋で客の話を聞いていた。せっかく楽しみにしていた休みにその日の朝、シフトを無理くり入れられたからだ。客が多く、イベントも多くて、やむを得ない、ということはわかるが、個人的には休みを勝手に、それも急に変更するのは許せなかった。 久しぶりに仕事が心底イヤになりながら、一向にやむ気配のない相手のマシンガントークに相槌を打っていると、突然大きな物音がして、遠くの方で悲 [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第5章 説得
  •  それから半月で、信は一樹の顧客の半分を自分に乗り換えさせた。ばかりか、今までことごとく拒絶していた客まで登楼(あが)らせはじめ、あっという間に最初のお職を取るまで半年とかからなかった。一方、信に客を盗られ、お職の座を追われた一樹には客があまりつかなくなり、ついたとしてもすぐに信に流れたため、信の思惑通り一樹は過労状態から脱した。 章介は、信がなぜお職を目指しているか承知していたので、彼の急激な行動 [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第4章 献身
  •                        ※R15 品のない表現あり その日の夜、章介は信と共に何度か一樹の居室――彼はこの時点で廓で上から2番目の高位である昼三に昇格していたので、4階に居室を与えられていた――を訪れ、ついに3回目で相手を捕まえた。半ば彼らの訪問を予期していたような顔の一樹は黙ってふたりを中に入れた。「遅くに悪いな」 信はまず世間話から入った。章介は良い作戦だと思いながらこの策 [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第2章 水揚げ
  • 「もうっ、何で起こしてくれなかったんだよー!?」 翌昼、座敷の片付けで章介と再会した一樹は開口一番文句を言ってきた。「――時計がなかった」「ハァ?! あるっつーの!……もーおれあのあと散々だったんだよー! 片付けと掃除に遅れて環さんに大目玉食らってさ……1週間トイレ掃除! しかも1階北のユーレイ出るってトイレ! お前のせいだぞ!」「……すまなかった」 章介はほうきを動かす手を止めて謝った。「一緒に [続きを読む]
  • 三銃士の誓いよ永遠に 第1章 出会い
  • 「クソッ!」 鶴見章介は誰もいないトイレの壁に拳を打ちつけた。「何でっ、おれなんだよっ! おれが何したってんだよっ!」 そう叫んで、何度も何度も拳で壁を叩く。彼は今先初めて名代――見習いが傾城がいない間に客の相手を務めることだ――に入ったばかりだった。そして早々に客から聞くに堪えないような下ネタを聞かされたのだった。 死ぬほどイヤだったし、自分を品定めするような客の目も気色悪いことこの上なかった。 [続きを読む]
  • 白銀楼物語 スピンオフ
  • ※大々的にネタバレあり。本編読了後閲覧推奨。一部R18 last updated 18.7.11-『三銃士の誓いよ永遠に』: 【あらすじ】 秋二入楼以前のお話。章介視点。 かつて信と章介は一樹という友人と共に環について修業をしていた。明るく社交的で、信と同じく?引っ込み禿″だった彼は常に3人の中心だった。信が嫌悪感に耐えられずなかなか客を取れないのに対し、彼は一本立ち後わずか半年余りで最高位である?呼び出し″ [続きを読む]
  • 白銀楼物語本編〜太陽の子〜 第20章 陽の光の当たる場所
  • 「う、うぅ……! 痛いっ……!」「信さんっ!? だいじょうぶっ!?」 なぜこんなカンタンなことに気付かなかったのだろう、と思いながら、信は頭を抱えて蹲った。急病のフリをすれば外に出られるという自明のことをすっかり失念していたのだ。「とっ、とりあえず横になってっ……あわわわわ、どーしよう!?」 言われるままベッドに横になり、苦しみ悶える。演技なんてする必要はない。つい数日前まで三日と空けず激痛を経験 [続きを読む]
  • 白銀楼物語本編〜太陽の子〜 第19章 あっち側
  •  着物が、目の前で揺れている。秋二は水戸黄門の紋処のようにそれを片手にじわじわ迫ってきた。「ねえ、どうしてウソついたのかなー? いろんなひとからの贈り物を取ってあるとか、わざわざ言ったのかなー?」「……環さんからもらったものは、たまたま干してたんだ、自宅で」「靴下もかんざしも干すの?」「………」「いーかげん認めろよ。おれのこと好きだって。コレでオナニーとか、した?」「ッ………!」「おっ、図星? マ [続きを読む]
  • 白銀楼物語〜太陽の子〜 第18章 別れ
  •                                  ※R15  モブとの絡みあり 琴の音が静謐な座敷内に響き渡る。白銀楼で最も大きな座敷の上座に、秋二と畠山と信は坐していた。身請けされる傾城を送り出す?別れの宴″が間もなく始まろうとしていた。秋二はお気に入りの、朱地に吉祥文様が絢爛豪華にあしらわれた仕掛けに薄紅色のかんざしを挿し、畠山は三つ揃いの黒のスーツを着、そして信はグラデーションが [続きを読む]
  • 白銀楼物語〜太陽の子〜 第17章 取り引き
  •  ここのところの頭痛の種、畠山は信が秋二に抱く想いを知ってからというもの、その着物の着用を強制し、それを使って執拗にいたぶるようになった。雑巾がわりにして床を拭かせたり、自慰の道具にさせたりして、信が打ちのめされるさまを鑑賞して笑っていた。 登楼も頻回になり、信は畠山の前で笑うことができなくなった。感覚が鈍って無感動になり、反応の薄くなった彼を畠山はより苛烈にいたぶった。日々繰り返される虐待に身も [続きを読む]
  • 白銀楼物語〜太陽の子〜 第16章 冬来りなば
  •  伊沢の読みは見事的中し、秋二に貰った紺のお召は好評を博した。個人的にはどんな服を着ようが、化粧をしようが、中身は変わらないし、最終的にやることは同じなのだからどうでもいいと思ったのだが、そうでないひとが意外と多いようで、客にだいぶ喜ばれた。 汚したくなくて、客に触られたくなくて、寝所ではなるべく早く脱ぐようにしていたが、やはり完全に守りきることはできずに、何度も何度も手洗いをするハメになった。な [続きを読む]
  • 25.川流れゆく灯火たち
  •  ぼんやり光る灯籠が、無数の灯火が川面を流れてゆく。光源はそれほど明るくないのに、それらは漆黒の上空を照らし、雲の形を浮かびあがらせていた。 大勢の人々の間を縫うようにして川岸に辿り着いた鈴木リオは、しゃがみこんで手に持っていた灯籠を水に浮かべた。薄い紙に四方を包まれたそれは、やがて他の灯籠の列に加わって、ゆっくりと川を下っていった。鈴木は、自分の一個が、もはや他のものと見分けがつかなくなるまでそ [続きを読む]
  • 24.捕手の器
  •  店内は喧騒に包まれていた。その片隅のボックス席で、丹波ミサキは敬愛する先輩の肩にしなだれかかっていた。アルコールは一滴も入っていなかったが、そのフリをして肩を借りる。相手――澤一樹――は拒絶しなかった。「もおー、今日は先輩と二人っきりで焼き肉パーティのハズだったのに、何でこのひとが来るんすかあー」 丹波はそう言って、木目のテーブルの向かいに座る奈良岡という名の邪魔者をねめつけた。「いいじゃん、多 [続きを読む]
  • 白銀楼物語本編〜太陽の子〜 第15章 トクベツ
  •         ※R18・暴力表現、心理的虐待表現、暴力的な性描写、モブとの絡みあり「ほう。ずいぶんと見違えるな」 玄関口に迎えに行くと、畠山は開口一番そう言った。指定された紺のお召姿の信を頭のてっぺんからつま先まで観察しつつ、男はわずかに唇の端を上げた。「客みたいだ。今日はもうひとりあげてみるか?」「いえ……畠山さまとふたりきりがいいです」「心にもないことを、と言いたいところだが、これが本心な [続きを読む]
  • 白銀楼物語本編〜太陽の子〜 第12章 贈り物
  •  目を覚ますと、見慣れない白い天井が目に入った。身を起こすと、急激に眩暈と頭痛に見舞われ、掌で額を押さえる。 いったいここはどこだろう、と辺りを見回すと、天上で木製のファンが回っているその下、正面の窓から一面の海が見えるのに気付いた。右手の遠くの方には高層ビルが立ち並ぶ港街が見える。 横浜だろうか。と思って立ち上がると、信じられないモノが目に飛び込んできた――日本ではありえない、三穴のコンセント口 [続きを読む]