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ことのはを探して http://oldriver8823.seesaa.net/

詩の置き場所をみつけました。 様々な人の胸に何かを運べたら…そんな願いだけでも届けば嬉しいです。

ただいま求職中。暇をみつけて詩作にふける…なんてかっこいい人間ではありませんが。詩は日常とリンクしているかも…。就職活動は?という突っ込みに弱いらしい。

pascal
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2010/04/21

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  • ラジオにのせて

  • 解放

    …あの日から… 温度差に疼く孤独は 涙にもならず ただ冷たく胸を締め付けるから 包まれていた頃の温かな安堵を 小さな窓から空におくって 僕は新しい部屋をつくった …サップウケイだけど… 孤独を原点に 安堵は記憶にしまって はじまりの日の 春の夜風に明日をみて ちょっとぐらいの切なさを 振り切れる準備ができたら 僕はまた、歩き始める …きっとそう… どこからか届く学校のチャイムを合図に 暗がりに包まれる世界で胸に去来するのは やはり昔話だけど やがてそれも 灯りをつければ見えなくなるのだろう …スイッチ・オ..

  • 休日の風景

    空から溢れた光は小さな部屋にも届き 脱力した肢体を恍惚と惑わす 時も音も光には負けて 僕は自分の存在に答え合わせをするけど いつものように失敗する 影に切り取られた陽だまりは友達で じゅうたんの上に沈殿したそれは 今は軽く揺れながら静かにままごとでもしているよう ボサノバとブルーノートの夢をみて目が覚めると だいだいの光がブラインドの隙間から忍び込み やがて訪れた夕闇は ゆっくりと夜へと収束する。 さっきまでの光はまるで幻で 僕は自分の輪郭がはっきりしてくるのを感じるけど 結局わかるのは 今日も何もしていないということ

  • 終着駅

    心地よい朝のまどろみ 柔らかな白い光に温められた曇りガラスごしに 遥か遠くの潮騒が聴こえたのは この窓が海へと続いているから 玄関を背に ふとオレンジの匂い 見上げた紺碧の空にみた飛行機が 一筋の雲を従え向かうのは 西にある情熱の国 スクランブル交差点の真ん中でおきた耳鳴りは 暗闇の中でプロジェクターが映し出す 無声映画みたいに頭によぎる かつての孤独な葛藤のせいで やがて辿りつくいつもの喫茶店まで はやる心に映るのは 春の風に小さな憂いを浮かべた やさしく静かな君の笑顔

  • 追憶

    春の昼下がり 自転車 喫茶店 店の正面奥の席 いくつかテーブルを隔てた先 君に似た女性 こっちをみてる コーヒーを飲みながら 僕はうつむく 文庫本を開く 時々正面をみる なにげなく 前がぼやける よくみえない メガネをかける そっと前をみる やっぱりきみに… 似ているだけ もしも いくつもの日を隔てて ようやく あえたなら でも それは 空想の世界 また文庫本に 目を落とす もしも きみがずっと 僕を ..

  • 真夏の太陽

    情報を選ぶ時代に 人の言葉も取捨選択 自分の砦に傷がつかぬよう 用心するのは時代のサガか だって むきだしの真夏の太陽を 裸眼で見ていられるほど 果たして僕らは強いのか?

  • 流転

  • 春を抱きしめていられるように

    春を抱きしめていられるように 心を解き放ち そよ風に誘われるがまま… 幼い頃の憧憬にも似た あの丘をのぼろう。 力をこめたペダルはまだ重いけど… 胸に広がるは 春のランドスケイプ 初恋の人に似た花の匂いが 鼻腔をくすぐり 遠くから僕を呼ぶ声は おそらく風のいたずら 肩に触れる春の温度に かつての君の優しさをみて 蘇る甘酸っぱい記憶たち 胸の奥の鈍い痛みは 心の闇をいたずらに拡げ いつしかそれは言葉のナイフとなって 懐にしまわれたけど 人を傷つける準備なんて そんなのもう止めようって そう言って 幾重にも..

  • やさしい朝

    街がまだ寝息をたてる未明に 図らずも目覚め 透き通った心が 次第に空に滲んでゆく 茜を映すとき すっとしのびこんでくるのは 毎日 毎日 やさしい朝に現れる 寂しさで 寂しさに感謝することなんてできないけれど 心地のよい朝日に 急激に覚醒しつつある心が 胸を締め付けてゆく まぶしい光を感じるとき 僕のそばにいて いつも いつも やさしい朝を一緒に迎えるのは やはり寂しさ以外の何者でもなく 「おはよう」 って僕に 誰かが生身の温もりをくれるのは 僕が孤独から開放された時だけど 果たしてそれが 本当にやさ..

  • あの日、君と見た色

    夜の街を 白の心をひらひら揺らし ただ君のいる 駅へとむかう 星空のこと 黄色い月や 夢の行方が頭をよぎる 黒のかばんの感触に あの日の場面がよみがえり 僕は 雑踏の中 少ない言葉をてがかりに わずかなブルーの微笑みを いつかつないだ指先の あの温もりを 勇気にかえて ふたつの夢の軌道が 赤い糸を結び まじわるその日を信じて

  • 都会の空に誓う

    都会の空が ときに 怪しく悩ましい色に染まるのは 空が 人々のため息を吸い込むから 紫と橙の水彩絵の具を混ぜる心にも似た 憂鬱と憧憬は やはり空でも融け合わず まるで僕らのラプソディーだけど よく見れば マジックアワーにも似た たたずまいで …ああ 今日も みんな頑張っているよ 喧騒に遮られたその空の 隙間から漏れくる淡い光を 目にするひとは あまりいなくても 春の日の 雨上がりなんかに ふと見上げて 1000万のため息の その行き先に気づいて ああこれでいいんだって そんなふうに 今日も 明日も 明後日だって ..

  • 最後の雨

    雨の日の散歩は物悲しいけれど、 晴れの日の散歩よりは思うことが多い 薄暗い空からは傘で遮断され、 辺りに満ちた雨音で耳は利かない 隔絶された空間で巡りに巡る言葉たち 結論、は出ないけれど、 熱を帯びた言葉のフラクタルで まるで電子レンジみたいに 僕の周りは温められてゆく びしょびしょに濡れて 不快になってゆく足元を 意識しないように歩くけど そんなの無理だって 後ろから自転車が追い越していき、水しぶきを浴びる。 正面に出たテールランプが 赤く 明滅しながら遠ざかるのをぼんやりと視界に置きながら 、 まあ、いっか、と思う。 それを合図に ..

  • 雪の日に

    雪の奏でる音楽を 今年も君は知るだろう かつて契った約束はもう 永遠という名の喪失の中で 追いかけても いくら追いかけても 遠ざかるばかりの 君の面影だけど せめて一年に数えるほどの まっさらな雪の日に 蘇えらせることができるなら 精一杯の聞こえない声で、 君の名を呼ぶよ 幻のような白い沈黙に 今は古びたぬくもりをのせて 届けよう 君の胸にもきっと映っている その雪を見ながら だから… 雪の奏でる音楽に 今年も君は耳を澄まして

  • はじめまして

    はじめまして、こんにちは。 このページでは管理人、pascal の書いた詩を掲載してゆきます。 数年前に、あるいは十数年前に、詩をふらりと書くことはありましたが、新しい環境に遭遇するたびに忘れられ…。 そんな儚いコトノハたちを、住まわせてあげよう、 という想いの下、このブログを開設しました。 駄作も佳作(?)も同居することと思いますが、 温かい目で見守ってくださいね。 詩の中には投稿サイトに掲載済みのものもありますので ご了承願います。 それでは。

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