なち さん プロフィール

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なちさん: Re-Birth
ハンドル名なち さん
ブログタイトルRe-Birth
ブログURLhttp://rebirthdayeve.blog130.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルの恋愛小説のサイトです。 性的描写が出てきますので、18歳以下の閲覧はご遠慮ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供2回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2010/05/09 21:35

なち さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 猫を拾う。 32
  • 「少し、休め」 充分に眠っているし、身体も、湿布は貼っていたりするけれど大丈夫のはずなのに、彰さんに寄り添っていると、ふわりとした眠気が柔らかく、そして容赦なく襲ってくる。「でも」 やっと彰さんと会えたのだから、もっと一緒にいたい。そんな気持ちもあるし、私よりももっと疲れてるだろう彰さんのことを思うと、私だけ休むなんて出来ないって気持ちもあった。「無理はするな」 とろんと瞼が落ちてくるのを必死でこ [続きを読む]
  • 猫を拾う。 31
  •  だけど、その色はすぐに消える。 彰さんの腕が伸びて、まだ湿布を貼っている私の手にそうっと触れた。「亜紀に手を出した報いは受けてもらった。ただ、そこに誤算があった」 誤算。 それが、彰さんがばつが悪そうな表情をした理由なんだろう。「話が少し戻るが、村沢について調べさせているときに、マンションにまで村沢の親族が押し掛けてきていることがわかった」「それは、あの、彰さんの?」 彰さんのプライベートな場所 [続きを読む]
  • ―――な人。 23
  •  穏やかな波が打ち寄せている。 階段上になった堤防に座って、二人で話をした。 高山さんは取引先の会社の人だし、守秘義務もあるので詳しく仕事の話をしたりはしないけれど、今は残業もないので早く帰れるとか、ずっと座っているで身体がかちこちになってしまうとか、会社までの道筋にあるパン屋さんがおいしいとか、昨日、由奈先輩とカフェでおしゃべりしたこと。 兄が出張中なので、夕飯は手抜きで簡単に作れるものばかりに [続きを読む]
  • お伽噺のような 番外編 知らない過去 10
  • 「あとは君が気づいた通りだ。少しでも安全なマンションに住んでほしかった。それだけだ」 だから、駅からも近く、セキュリティもついた、あのマンションなんだろう。 本来の家賃だと、就職をしたばかりの祥子が払うのが厳しいだろうからと、祥子に支払いをしやすい家賃を提示した。 そうして、祥子が知らないところで、祥子を守っている。「―――あなたは、祥子に全部話すつもりはないんですか」 少なくとも、その事実を知れ [続きを読む]
  • お伽噺のような 番外編 知らない過去 9
  • 「転職をしたのは、部下の父親の勧めもあったが、そこが元々居た会社よりもっとランクが高い企業であり、給料もよかったからだ。私の両親が部下の両親から受け取っていた金銭を返したかったし、社会的にも高い地位を望むことができる。 金と地位。それを手に入れることで、もう二度と惨めな立場に陥ることがないようにしたかった。 そして、いずれ私が死ぬ時には、彼女と、彼女の子供へ財産分与をするつもりだった。関わらない約 [続きを読む]
  • ―――な人。 22
  •  それからまた少し車を走らせて、目的地に到着した。 駐車場に空きがあったので、そこに止めて、入口へと向かう。 そこはいろいろな生き物に触れ合うことができるので有名だという施設だった。 カピバラさんだけでなく、モルモットやうさぎたちにも触れるのだという。  高山さんが用意してくれていたチケットを恐縮しながら受け取って中に入る。 いくつかの注意書きが書かれたパネルや、動物たちのポスターが貼っている通路 [続きを読む]
  • ―――な人。 21
  •  朝、出かける準備を終えると、ベランダに干していた布団をベッドへと戻した。 不在だった兄は、今日帰宅予定だ。 ふかふかになったベッドが、兄の出張疲れを少しでも癒してくれるようにと、丁寧にベッドメイキングをして、開けていた窓を閉めた。  時計は、約束の20分前を指している。 待ち合わせは、ここからすぐの公園の近く。車で迎えに来てくれるので、少し早めに行って、待っているつもりだった。 一つ一つ、鍵の締 [続きを読む]
  • 記憶 35 ※この話はハッピーエンドにならない可能性がありますので注意を
  •  遊歩道には、この綺麗な風景を堪能できるように、あちこちにベンチが置いてある。 少し奥まった、人気の少ない場所にあるベンチに、加納と葉月は腰を下ろした。 葉月の目が届く、数歩歩けば手が届く距離で、遼一は地べたに座り、周りに咲く花を眺めたり、その花弁に指をつけたりしている。「名前は・・・?」 加納も遼一の姿を見ていた。まだ小さな身体で、小さな手で、小さな指で、草花と戯れている姿を。 葉月が名を告げる [続きを読む]
  • お伽噺のような 番外編 知らない過去 8
  • 「それで・・・納得できたんですか・・・」 そう訊いてしまったのは、自分だったら耐えられないと思ったからだ。「できなかった」 初めて聞く、はっきりと苛立ちが込められた声。 そこには確かに割り切ることのできない感情があった。「だが、どうしようもなかった。 ・・・部下と過ごした日の記憶がまったくなかったこと、彼女の両親の借金、私の両親への懐柔。なにもかもが不利に動きすぎていることに不審を抱くのは当たり前 [続きを読む]
  • 猫を拾う。 30
  •  今の私の家は、あのアパートの一室。高校を卒業してからずっと、あの部屋が私の家となっていた。 いろいろあって、リサさんの世話をするというバイトをし出してから、平日のほとんどをリサさんのいる別邸で過ごすようになっていたけれど、それでもあのアパートが私にとっての家だった。 あの家から近いうちに離れることになっていた。 別邸ではない、彰さんの本邸といっていいだろう、部屋の中が二階建てになっていたマンショ [続きを読む]
  • ―――な人。 20
  •  まだいつもの就寝時刻までには余裕があって、なんだか落ち着かなくてこのままでは眠れそうもないので、家の中を掃除してみた。普段からこまめに掃除はしているけれど、台所周りやバスルーム、トイレを更に磨いて、不在が続く兄の部屋でもタンスや机を丁寧に拭いた。 兄と暮らすこの家は、2DKで、ダイニングは共通、大きい部屋を兄が、小さめの部屋を私が使っている。 もともとは兄が一人暮らしをしていたところに、高校を卒 [続きを読む]
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