おもしろ本棚 さん プロフィール

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おもしろ本棚さん: おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ハンドル名おもしろ本棚 さん
ブログタイトルおもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ブログURLhttp://marmadays.blog2.fc2.com/
サイト紹介文「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2010/05/10 11:39

おもしろ本棚 さんのブログ記事

  • みなもと太郎『マンガの歴史』1(岩崎書店、2017年)
  • みなもと太郎って、知ってますかぁ?  ぼくぐらいの男性ならば、1970年に『週刊少年マガジン』に連載された『ホモホモ7(セブン)』を思い出す人もいるんじゃないでしょうか。長期連載の大河マンガ『風雲児たち』の評価も高いですよね。こうしたマンガ家としての実績もそうですが、最近はマンガ研究家としても活躍中のみなもと太郎。同じように二足のわらじを履いている人に夏目房之介がいますが、夏目さんがアカデミックなテイス [続きを読む]
  • ■鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)
  • ロマンだヽ(´▽`)/第二次世界大戦、ドイツにあってソ連戦敗退、アメリカ参戦前。あの男の思い付きでチャーチル誘拐の可能性を検討をしたら・・・。神様は二日酔いの朝に世界を作った♪( ´▽`)最高にいい男達が集う、成功しても戦争の勝敗に関係の無いチャーチル誘拐作戦。シュタイナの漢気、デヴリンの機知と稚気。不美人の描写を鎧袖一触、最高にいい女モリイ・プライアの魅力。名作と呼ばれる貫目に身を任せた。シュタイナに [続きを読む]
  • 見たくないものに向き合う『 i 』。
  • 西 加奈子 著 ポプラ社大好きな西加奈子作品。でも、この本の読後感は重たくて、重たくてちょっと気が滅入っています。わかっていたけど、見たくなくて、目を背けていたものを「ちゃんと見なくちゃ、知っておかなくちゃ」と突きつけられるからです。主人公のアイは、裕福な米国人の父と日本人の母の元にもらわれたシリア人の女の子。「選ばれたのは、なぜ自分なのか」という疑問が常に頭を離れず「自分だけがぬくぬく生きている」 [続きを読む]
  • 静かにひたひたとしみてくる『五月の雪』。
  • クセニア・メルニク 著 小川高義 訳 新潮クレストブックスしみじみとしたいい時間を過ごせた、あ〜読めて幸せだったとページを閉じました。別れや失望や不自由なことがたくさん出てくる厳しい現実に追いかけられる短編ばかりで、それでも、なぜか心が温まったような印象が残るのです。15歳までをかつて一番過酷だと言われた強制収容所のあったシベリアのマガダンという港町で育ち、アラスカに移住したという作者の小さな事件のす [続きを読む]
  • 1960年代の恋人たちは今…『ゼンマイ』。
  • 戌井昭人 著 集英社そりゃもう大好きな戌井昭人さんの新しい作品ですから昨日図書館でゲットして、昨日の夜読み終わってしまいました。今日はまだ余韻に浸っています。77歳のじいちゃんが語る若い頃のバリバリ恋愛ストーリーですから。1967年、日本で巡業ツアーを行ったフランスの「ジプシー魔術団」。ハファはそこの団員で、モロッコ生まれの20代女性。やんちゃをして逃げ回っていた竹柴保はひょんな縁で一行の機材運搬トラック [続きを読む]
  • ■月と六ペンス (新潮文庫)
  • 夏の百冊。面白い(^。^)株式の仲買人チャールズ・ストリックランドが絵を描くために、仕事と17年連れ添った妻と二人の子供を放り出して身一つでパリに行く。若い作家であるわたしの目に映るストリックランドを描いた物語。会話のテンポが印象的。訳が新しいのか、読み易い名作は助かる(^_^)イギリス映画を観た時に折々思う、イギリス人のものを見る目には尊敬する。ストリックランドのモデルはゴーギャンとのこと。読了日:08月26日 [続きを読む]
  • 有ワールドを堪能『もう生まれたくない』。
  • 長嶋有 著 講談社A大学で働く3人の女性をはじめ、何人かの主人公らしき人々はいるのだけど、特に誰かの物語ではなく、彼らが接した有名無名の人の訃報について延々と語られるという不思議な小説です。死ななかったけれど、危ないところだったり、死ぬほど肝を冷やしたりするシーンもあり、生と死の境目なんて、ちょっとしたことで飛び越えてしまう低いハードルでしかないんだと思わせられました。 [続きを読む]
  • 久しぶりに戯曲読んだ、『まほろば』。
  • 蓬莱竜太 著 白水社「岸田國士戯曲賞」のことをなんとなく調べていたのです。で、受賞を経て有名になった人多いのね、と見ていたら、2009年の第53回にわたしの好きな本谷有希子さんの『幸せ最高ありがとうマジで!』と同時受賞したのがこの作品でした。蓬莱さんは初めて知った名前ですが、劇団モダンスイマーズの座付き作家であり、最近では新作歌舞伎の作・演出を務めたりしているらしいです。 [続きを読む]
  • 赤軍女兵士の今を描く『夜の谷を行く』。
  • 桐野夏生 著 文藝春秋1972年、連合赤軍リンチ事件。「山岳アジト付近の土中からまた遺体が発見されました」というニュースをテレビで観ていた記憶があります。学生運動も連合赤軍事件も、わたしにとっては一つ上の世代の出来事でした。どちらかと言うと若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』で観た印象の方が強烈です。そうは言っても昭和の大事件の一つ。桐野さんの書いた、40年後の女性兵士の今を読みたいと [続きを読む]
  • 『紙の動物園』
  • ケン・リュウさんは注目のSF作家で、中国出身の優秀な青年でアメリカに生活の拠点を置いているらしい。そういう人によくあることだけれど、いろいろな方向から深い思考をめぐらせるタイプで、才能豊かで、とにかく良い小説を書く方ですねぇぇ。 [続きを読む]
  • 『ポースケ』
  • そんなわけで、とりあえず図書館に行って津村さんの本を早速探したワケですよ。たくさん著作があるけれど、あまり体系だったことは考えないで面白そうなものを。『ポースケ』はタイトルも表紙も可愛い雰囲気で、浮遊霊のじーさんとは距離がありそうなんで読んでみました。いやあ、これもめっちゃ良かったですっっ!! [続きを読む]
  • 『浮遊霊ブラジル』
  • 津村紀久子さんを読むのは久しぶりだったのです。ずっと前に読書会の課題本で読んだ『ミュージック・ブレス・ユー!! 』が、上手いけど違和感がある、という印象で、その後は芥川賞の『ポトスライムの舟 』を読んだきり、なんとなく遠ざかっていたのですが、昨年話題になってた短編集を久々に手にしてみたらすっごく良かった!穏やかながら、こんなにじわじわ、じ〜んとしたお話を書くひとだったとは。見誤ってました。ゴメンナサ [続きを読む]
  • ベスト出ました!『ポーランドのボクサー』。
  • エドゥアルド・・ハルフォン 著 白水社Exlibris昨年出版された本ですが、わたし的今年上半期のベスト!昨年大絶賛を集めた『すべての見えない光』と一緒に「日本翻訳大賞」を受賞した、グアテマラ出身ユダヤ系作家の短編集です。3つの原書に収載された12編を、日本での出版のために、作者自身が順番を決めたオリジナルリミックス版。確かに、時間も場所も登場人物も複雑に絡み合っていて、コルタサルの『石蹴り遊び』(読んでな [続きを読む]
  • ■ダイナー (ポプラ文庫)
  • 美味そうで面白い(^_^)菊千代が好き。あとがきの著者が志す「(読者を)殺しにかかる」心意気は感じた。殺し屋のための会員制定食屋(ハンバーガー屋)が舞台。ヘマをして、運良く使い捨てウェイトレスとして買われた主人公オオバカナコの、客に気に入られなくて殺されるか、客に気に入られて殺されるか、の物語。狭い舞台と沢山の登場人物を上手に捌いて、食べたことのない贅沢な料理が美味そうに思えて、面白かった。ラストがカッコ [続きを読む]
  • 泣いた『夢に見れば 死もなつかしや 小説・木歩と声風』。
  • 福永法弘 著 角川学芸出版なりはひの 紙魚と契りて はかなさよという俳句をあるサイトで読みました。句の作者「富田木歩」という初めて聞いた名前に興味を持って、ググってみました。木歩は明治30年、現在の墨田区向島に生まれました。1歳の時の高熱が原因で、両足が麻痺し、生涯歩くことができませんでした。俳号の「木歩」は自分で作った木の義足に倚るとも自分は役に立たない「木の歩兵」だという意味だとも言われています [続きを読む]
  • ■ジャーニー・ボーイ (朝日文庫)
  • とてもケッコー(読んだ人は分かるほめ言葉です(^。^))時は明治維新から10年程、大久保利通暗殺の翌年。主人公伊藤鶴吉が、通訳兼護衛兼雑役として、「日本奥地紀行」の著者イギリス人女性探検家イザベラ・バードに同行する奥州蝦夷旅行の東京ー新潟間を描いた物語。登場人物が皆小気味良く魅力的なのが、とても好き。時代小説寄りかな。鶴吉とバードのコンビに、宇月原晴明の「聚楽」の平六とガーゴを思い出した。物語の終わりにと [続きを読む]
  • もしかしてめちゃ深いのか?『騎士団長殺し』。
  • 村上 春樹 著 新潮社図書館の10冊の予約枠の2冊分を何ヶ月も占領されるは嫌だなあ、落ち着いたら予約しましょう、くらいに考えていたのです。しかし、無欲は棚ぼたの母(今、作った)。読書会のSちゃんが貸してくれ、思いがけず発売から3ヶ月あまりで読めることに。Sちゃんと春樹さまに柏手を打っておもむろに読み始めましたが、ジェットコースター的展開にどうなるのどうなるのと、どんどん次々先が読みたくなって、読書力激落 [続きを読む]