おもしろ本棚 さん プロフィール

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おもしろ本棚さん: おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ハンドル名おもしろ本棚 さん
ブログタイトルおもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ブログURLhttp://marmadays.blog2.fc2.com/
サイト紹介文「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2010/05/10 11:39

おもしろ本棚 さんのブログ記事

  • 超おすすめ!『プリズン・ブック・クラブ』。
  • アン・ウォームズリー 著 向井 和美 訳 紀伊國屋書店2年前に出た本なのですが、お友達の参加している読書会の課題本になったと聞き、早速読んでみたのですが、オモシロイ!!カナダの刑務所内でボランティアが立ち上げた読書会の1年間の記録です。こういうボランティアがいることも、刑務所内の様子も、さまざまな人種・年齢・罪状の収監者たちも何もかも興味深く読めたのですが、一番おもしろかったのは、読書会そのもの。 [続きを読む]
  • ■日本沈没 上下 (小学館文庫 こ 11-1,11-2)
  • 上巻書き出しから引き込まれた(≧∇≦)大風呂敷だけじゃなく、物語としてとても面白い。海底開発KKの深海潜水艇操縦者小野寺俊夫と地球物理学者田所博士、M大海洋地質学幸長助教授が主な登場人物。物語を通り過ぎて行く他の登場人物にも味を感じた。八丈島付近で数年前に生まれた無人島が沈んだ。その連絡により駆り出された小野寺、首を突っ込んだ田所、幸長。一万メートルの深海で三人が目にした巨大な泥雲の大雲海と海底乱泥 [続きを読む]
  • J2サポもそうでない方も『ディス・イズ・ザ・デイ』。
  • 津村 記久子 著 朝日新聞出版日本中に22の架空のサッカーチームを作りシーズン最終節の1日へ向かう、各チームのサポーターを描いた11の短編とエピローグで構成された小説です。朝日新聞の連載で、津村さんはJ1、J2、J3の全てのスタジアムとチームのない町も取材して書いたそうです。プロリーグ2部のサッカーチームを応援するサポーターがそれぞれの短編で主人公になりますが、描かれるのは仕事や家庭や人間関係やらで戸惑った [続きを読む]
  • ■焼肉ドラゴン (角川文庫)
  • 良かった(^_^)富士そばが映画を応援していたので手にしました。焼肉屋の物語を応援する蕎麦屋の心意気d(^_^o)物語は良いです。昭和44年春から大阪万博の45年、昭和46年春まで。舞台は伊丹空港近くの貧乏長屋。そこで焼肉ドラゴンを営む在日韓国人の六人家族(三姉妹末っ子長男)がしんどい今日を笑って暮らす物語。P35、P184、ボロ長屋の屋根に雪のように積もる桜を見て父ちゃんが言う。「こんな日は、明日が信じられる。・・・たと [続きを読む]
  • 奥泉光『雪の階』(中央公論新社)
  • これは凄い小説だ。心中事件の謎解きに始まり、やがて天皇機関説問題に揺れる戦前日本を舞台に、軍部と政治の関係、日本とドイツのオカルト趣味から神話的領域に足を踏み入れ、二・二六事件になだれ込んでいく。維佐子と清蓮尼が幻視する純粋日本人の故郷=森の奥の神域の描写に、息を飲む。そして、絶対視される天皇家すら異人種との混血と断じ、純粋日本人=白雉家の血による統治の希求。これは妄想か、正史に葬られた真実か。事 [続きを読む]
  • 上田早夕里『破滅の王』(双葉社)
  • 日本の小説でバイオハザードものの代表作と言ったら小松左京『復活の日』。その小松左京の名を冠した賞の受賞者が、同テーマの傑作を著した。太平洋戦争末期の中国(満州・上海)とベルリンを舞台に、猛毒性バクテリアをめぐる虚実入り乱れる展開は巻を措くに能わず。「科学は国境を超え人々を幸せにする」のか、「戦争こそが科学技術を進歩させる」のか? この大命題に翻弄される民間細菌学者、陸軍特務機関員、マッドサイエンテ [続きを読む]
  • 澤田瞳子『火定』(PHP研究所)
  • リアルすぎる腐乱死体の描写。腐った肉塊にむらがるハエ、ウジ。血泥、膿にまみれた骸。この人、感覚的におかしいんじゃない?と心配してしまう著者。そちらに圧倒され、二人の医師の生き様がかすれてしまった。(2018年4月読了)☆天馬トビオ = まんだよつお の読書メーター → コチラ♪同じ月に読んだ他のBOOKS  ↓ [続きを読む]
  • 笠井潔『転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿』(講談社)
  • 日本の歴史で初めて学生や労働者が積極的に政治に関わり、何かを変えようとした時代があった。そうした高揚期を体験していないし、学ぼうともしない今の若者にとっては、この小説はつまらないだろうな。だって、本編の半分近くを費やして描かれているのは、60〜70代前半の「政治の季節」の実態と政治的背景なのだから。登場するのは、そうした過去を背負った高齢者ばかり。彼らが求めるのは、過去を精算し、総括し、人が変わること [続きを読む]
  • 山田正紀『ここから先は何もない』(河出書房新社)
  • 3億キロの彼方、火星近傍軌道の小惑星パンドラから無人探査機が持ち帰った4〜5万年前の化石人骨。その謎をめぐり、SF、ミステリ、冒険小説がクロスオーバーする。受肉、超人工知能、神の存在、人類の行方……と、『神狩り』以来、著者が追い求めたテーマの到達点がここにある。小松左京亡き後、こういう深淵な哲学的テーマをエンタテインメントとして提供できる作家は、もうこの人以外にはいないのかもしれない。(2018年2月読了 [続きを読む]
  • ■天国への階段  (幻冬舎文庫)
  • 〈上〉すごく面白いo(^o^)o一体どんな人が書いたの?と思わず著者の来し方をググってしまう物語の感触がとても嬉しい(^。^)物語は濃厚。復讐劇として進行。漂うのは過去と後悔。主人公は柏木圭一45歳。ヒロインは江成亜木子、同年。26年前に道を違えた二人。柏木は亜木子への憎悪を秘め、亜木子は柏木を遠く想う。登場人物は多数。登場人物それぞれに過去が感じられ、それぞれに想いが感じられて、とても味がある(^_^)誤ったと思う [続きを読む]
  • ヒリヒリした『美しい顔』。
  • 北条 裕子 著 講談社(「群像」2018/6 )読みました、盗用問題で話題となった芥川賞候補作。こういう表現になってしまって、作者と版元の方には申し訳ないんだけど、たぶん、あ、あれね!と一番ピンときてもらえる言い方かと。芥川賞選評側は「問題なし」という見解を出したうえで芥川賞には選ばなかった作品です。3.11の被災地が舞台で、高校生の女の子の目を通して震災に遭遇し、小さな弟の手を引いて避難し、避難所ではマスコ [続きを読む]
  • 希望の物語だと思う『天流院亜希子の日記』。
  • 安壇 美緒 著 集英社過去には山本幸久や朝井リョウを輩出した新人作家の登竜門の一つである小説すばる新人賞を昨年獲得した話題作です。主人公はちょっとブラックな人材派遣会社に勤める田町譲・27歳。職場のギスギスした雰囲気に気を使い、派遣先企業と派遣社員それぞれの身勝手な事情に振り回され、遠距離恋愛の恋人には電話で泣かれる日々。そんな中でふと見つけたのが、小学校時代の同級生天流院亜希子のブログでした。 [続きを読む]
  • RPGの世界だった『運命の騎士』。
  • ローズマリー・サトクリフ 著 猪熊葉子 訳 岩波少年文庫初めてのサトクリフ。ヤングアダルト小説の世界の有名人らしいです。お友達(勝手にそう思っている)のツイートをきっかけに、久しぶりに物語物語した世界にどっぷり浸かりたいと思って手に取りました。舞台は11世紀のイギリス。ノルマン人によるイギリス侵攻、征服を背景にサクソン人の母とブリタニー人の父を持つ孤児の犬飼いランダルが数奇な運命を辿りながら温かい心に [続きを読む]
  • ■笹まくら (新潮文庫)
  • 逸品ヽ(´▽`)/読み様に差が出そう。馬鹿がバレそうで怖い(^。^)徴兵忌避を完遂した浜田庄吉の20年後、往時に道連れた阿紀子の死を契機にした45歳の中年の危機♪( ´θ`)ノ徴兵忌避の五年に及ぶ旅の夜。旅の空と今の空が浜田の心象を表す様に唐突に切り替わる。表立っては出世敵、最も悲惨な南方帰り、西正雄の独白、あいつすげえな云々の章は可笑しい。浜田と西だけ戦争体験を他人に語らない。過去は消せない変えられない。堕落 [続きを読む]
  • 夏におすすめ『政と源』。
  • 三浦 しをん 著 集英社オレンジ文庫お友だちに借りて読んだ久しぶりの三浦しをん作品。7月初めなのに毎日真夏日で、暑い暑いとだらだらしている休日にちょっと爽やかな風を吹かしてくれた小説でした。主人公は、つまみ簪職人の「源」と元銀行員の「政」の幼馴染みコンビで、ともに墨田区Y町に住む73歳。男2人の微妙な関係が物語の軸になっているあたり、まほろ駅前シリーズと似たものもあり、きっと三浦さんの得意分野なんだと [続きを読む]
  • ■幻の女〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
  • 最高。シンデレラを探せ♪( ´▽`)パンプキンの形をしたパンプキン色の帽子を「かぶりこなしている」女をナンパして遊んで帰宅したら妻が殺されていて、逮捕されたスコット・ヘンダースンがアリバイ証明のため女を探したら、皆が「あなたは1人でした」と言う。小説らしくない心象が少なく外見と言動で描かれる人の描写を「かぶりこなして」印象に残る物語でした。刑事バージェスが刑務所のヘンダースンを訪ねて言う、P119「現実っ [続きを読む]
  • 「屍人荘の殺人」
  • 今さらですが、昨年のこのミス1位「屍人荘の殺人」読みました。…今さらと言いましたが、世田谷図書館ではまだ、1000件ぐらい予約が入ってる。「このミス」などで紹介されたとおり、デビュー作での1位ですね。鮎川哲也賞も取っている。大学生とOBが高原の別荘で合宿をしている、という新本格っぽいストーリーかと思うと、いきなり○○○が襲撃してきて……。 [続きを読む]
  • 映画も公開『ワンダー』『もう一つのワンダー』。
  • R.J.パラシオ 著 中井はるの 訳 ほるぷ出版「オーガスト・プルまんはふつうの男の子。ただし、顔以外はー」というキャッチコピーがカバーの袖に書いてあります。そんなオギーが10歳で初めて通うことになった学校での1年間が、章ごとにオギーをはじめ姉、クラスメートなどの1人称で綴られます。2016年の課題図書に選ばれ、ジュリア・ロバーツがオギーのお母さん役をして映画にもなりました。日本では、来月公開されるそうで、現 [続きを読む]