おもしろ本棚 さん プロフィール

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おもしろ本棚さん: おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ハンドル名おもしろ本棚 さん
ブログタイトルおもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ブログURLhttp://marmadays.blog2.fc2.com/
サイト紹介文「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供48回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2010/05/10 11:39

おもしろ本棚 さんのブログ記事

  • ■深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
  • 新訳を読んでとても面白かったので、再読のつもりで旧訳。旧訳と新訳の両方読んだというのはカッコ良いような気もするし(^。^)通しての印象として旧訳の方がもっとハードボイルド。今はないかつて神楽坂に「深夜プラス1」というミステリ専門書店がありましたというお話を聞いた事も旧訳を手に取ったキッカケでした。やっぱりこれは面白い♪( ´▽`)カントンはアヒルのひなという意味だったのですね(^_^;)ミス・ジャーマンの存在感 [続きを読む]
  • 重くて美しい『サラエボのチェリスト』。
  • スティーヴン・ギャロウェイ 著 佐々木信雄 訳 ランダムハウス講談社久しぶりのよりみちです。今年もたくさんは読めないけれど、心に残る本を読みたい、と思った2019年元旦に読み終えた本はずっしり重い本でした。1992年から93年にかけて、独立を宣言したボスニア・ヘルツェゴビナに対して、セルビア共和国軍と旧ユーゴスラビア軍が首都サラエボを包囲。道路は封鎖され、食料や医薬品の運び込みはできなくなり、水や電気も遮断さ [続きを読む]
  • 芦辺拓『新・二都物語』(文藝春秋、2018年)
  • ぼくは長いスパンを扱った小説って、あまり好きじゃありません。同じ尺、例えば400ページくらいの単行本だったら、何十年にわたる物語よりも1,2日くらいの出来事を描いた物語のほうが、より緊迫感にあふれた濃密で凝縮された内容になると思うのですが、いかがでしょうか(佐々木譲や大沢在昌のワンナイトストーリーみたいに)。そんなぼくが今回手にとった芦辺拓の『新・二都物語』、これが予想に反して実に面白かったんですね。 [続きを読む]
  • ■秘曲 笑傲江湖〈4〉天魔復活す (徳間文庫)
  • すごく面白い。三巻で通人に習った知識で江南四友と渡り合う冷狐冲。12年湖底に幽閉されていた魔教前教主任我行登場。任盈盈のパパと納得の豪傑。秘術「吸星大法」を図らずも任我行から授かり内力を取り戻した冷狐冲。内力無しでも無敵の「独孤九剣」に、「吸星大法」は人から内力を吸い取って補充、発動後停止不能の界王拳(使い手が任我行一人なのに超有名。どんな使い方してんだよヽ(´▽`)/)恒山派定静師太の窮地を救いきれず [続きを読む]
  • 垣根涼介『信長の原理』(KADOKAWA、2018年)
  • ぼくらは波瀾に満ちた織田信長の生涯を知っている。それでもなお、続々と刊行される〈信長本〉を手にとってしまうのは、作者が提供してくれる今まで誰も思いもつかなかった新たな信長像に期待しているからだろう。そういう意味で、自ら検証した〈蟻の原理〉に囚われ、ひたすら家臣を自分にとって役に立つか否か、その優劣で評価する効率主義者の信長像は新鮮だ。徳川家康を危険視しその排除を画策するところにも膝を叩いた。中盤以 [続きを読む]
  • ■卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)
  • とても良かった。盗んだナイフで人を刺す尾崎豊inソビエトと思いながら(^◇^;)悲惨なことを悲惨に書かない。物語を読んだぞと満足に浸った(^。^)アメリカの地、作家である孫に祖父が語る自らの来し方。第二次世界大戦、ドイツ軍に包囲されたレニングラード、運悪く秘密警察に捕まった若き日の祖父レフが、同じく捕まった脱走兵コーリャと、娘の結婚式を控えた秘密警察の大佐に命じられ結婚式のケーキのため卵を探す。レフとコーリ [続きを読む]
  • 超おすすめ!『プリズン・ブック・クラブ』。
  • アン・ウォームズリー 著 向井 和美 訳 紀伊國屋書店2年前に出た本なのですが、お友達の参加している読書会の課題本になったと聞き、早速読んでみたのですが、オモシロイ!!カナダの刑務所内でボランティアが立ち上げた読書会の1年間の記録です。こういうボランティアがいることも、刑務所内の様子も、さまざまな人種・年齢・罪状の収監者たちも何もかも興味深く読めたのですが、一番おもしろかったのは、読書会そのもの。 [続きを読む]
  • ■日本沈没 上下 (小学館文庫 こ 11-1,11-2)
  • 上巻書き出しから引き込まれた(≧∇≦)大風呂敷だけじゃなく、物語としてとても面白い。海底開発KKの深海潜水艇操縦者小野寺俊夫と地球物理学者田所博士、M大海洋地質学幸長助教授が主な登場人物。物語を通り過ぎて行く他の登場人物にも味を感じた。八丈島付近で数年前に生まれた無人島が沈んだ。その連絡により駆り出された小野寺、首を突っ込んだ田所、幸長。一万メートルの深海で三人が目にした巨大な泥雲の大雲海と海底乱泥 [続きを読む]
  • J2サポもそうでない方も『ディス・イズ・ザ・デイ』。
  • 津村 記久子 著 朝日新聞出版日本中に22の架空のサッカーチームを作りシーズン最終節の1日へ向かう、各チームのサポーターを描いた11の短編とエピローグで構成された小説です。朝日新聞の連載で、津村さんはJ1、J2、J3の全てのスタジアムとチームのない町も取材して書いたそうです。プロリーグ2部のサッカーチームを応援するサポーターがそれぞれの短編で主人公になりますが、描かれるのは仕事や家庭や人間関係やらで戸惑った [続きを読む]
  • ■焼肉ドラゴン (角川文庫)
  • 良かった(^_^)富士そばが映画を応援していたので手にしました。焼肉屋の物語を応援する蕎麦屋の心意気d(^_^o)物語は良いです。昭和44年春から大阪万博の45年、昭和46年春まで。舞台は伊丹空港近くの貧乏長屋。そこで焼肉ドラゴンを営む在日韓国人の六人家族(三姉妹末っ子長男)がしんどい今日を笑って暮らす物語。P35、P184、ボロ長屋の屋根に雪のように積もる桜を見て父ちゃんが言う。「こんな日は、明日が信じられる。・・・たと [続きを読む]
  • 奥泉光『雪の階』(中央公論新社)
  • これは凄い小説だ。心中事件の謎解きに始まり、やがて天皇機関説問題に揺れる戦前日本を舞台に、軍部と政治の関係、日本とドイツのオカルト趣味から神話的領域に足を踏み入れ、二・二六事件になだれ込んでいく。維佐子と清蓮尼が幻視する純粋日本人の故郷=森の奥の神域の描写に、息を飲む。そして、絶対視される天皇家すら異人種との混血と断じ、純粋日本人=白雉家の血による統治の希求。これは妄想か、正史に葬られた真実か。事 [続きを読む]
  • 上田早夕里『破滅の王』(双葉社)
  • 日本の小説でバイオハザードものの代表作と言ったら小松左京『復活の日』。その小松左京の名を冠した賞の受賞者が、同テーマの傑作を著した。太平洋戦争末期の中国(満州・上海)とベルリンを舞台に、猛毒性バクテリアをめぐる虚実入り乱れる展開は巻を措くに能わず。「科学は国境を超え人々を幸せにする」のか、「戦争こそが科学技術を進歩させる」のか? この大命題に翻弄される民間細菌学者、陸軍特務機関員、マッドサイエンテ [続きを読む]
  • 澤田瞳子『火定』(PHP研究所)
  • リアルすぎる腐乱死体の描写。腐った肉塊にむらがるハエ、ウジ。血泥、膿にまみれた骸。この人、感覚的におかしいんじゃない?と心配してしまう著者。そちらに圧倒され、二人の医師の生き様がかすれてしまった。(2018年4月読了)☆天馬トビオ = まんだよつお の読書メーター → コチラ♪同じ月に読んだ他のBOOKS  ↓ [続きを読む]
  • 笠井潔『転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿』(講談社)
  • 日本の歴史で初めて学生や労働者が積極的に政治に関わり、何かを変えようとした時代があった。そうした高揚期を体験していないし、学ぼうともしない今の若者にとっては、この小説はつまらないだろうな。だって、本編の半分近くを費やして描かれているのは、60〜70代前半の「政治の季節」の実態と政治的背景なのだから。登場するのは、そうした過去を背負った高齢者ばかり。彼らが求めるのは、過去を精算し、総括し、人が変わること [続きを読む]
  • 山田正紀『ここから先は何もない』(河出書房新社)
  • 3億キロの彼方、火星近傍軌道の小惑星パンドラから無人探査機が持ち帰った4〜5万年前の化石人骨。その謎をめぐり、SF、ミステリ、冒険小説がクロスオーバーする。受肉、超人工知能、神の存在、人類の行方……と、『神狩り』以来、著者が追い求めたテーマの到達点がここにある。小松左京亡き後、こういう深淵な哲学的テーマをエンタテインメントとして提供できる作家は、もうこの人以外にはいないのかもしれない。(2018年2月読了 [続きを読む]
  • ■天国への階段  (幻冬舎文庫)
  • 〈上〉すごく面白いo(^o^)o一体どんな人が書いたの?と思わず著者の来し方をググってしまう物語の感触がとても嬉しい(^。^)物語は濃厚。復讐劇として進行。漂うのは過去と後悔。主人公は柏木圭一45歳。ヒロインは江成亜木子、同年。26年前に道を違えた二人。柏木は亜木子への憎悪を秘め、亜木子は柏木を遠く想う。登場人物は多数。登場人物それぞれに過去が感じられ、それぞれに想いが感じられて、とても味がある(^_^)誤ったと思う [続きを読む]
  • ヒリヒリした『美しい顔』。
  • 北条 裕子 著 講談社(「群像」2018/6 )読みました、盗用問題で話題となった芥川賞候補作。こういう表現になってしまって、作者と版元の方には申し訳ないんだけど、たぶん、あ、あれね!と一番ピンときてもらえる言い方かと。芥川賞選評側は「問題なし」という見解を出したうえで芥川賞には選ばなかった作品です。3.11の被災地が舞台で、高校生の女の子の目を通して震災に遭遇し、小さな弟の手を引いて避難し、避難所ではマスコ [続きを読む]
  • 希望の物語だと思う『天流院亜希子の日記』。
  • 安壇 美緒 著 集英社過去には山本幸久や朝井リョウを輩出した新人作家の登竜門の一つである小説すばる新人賞を昨年獲得した話題作です。主人公はちょっとブラックな人材派遣会社に勤める田町譲・27歳。職場のギスギスした雰囲気に気を使い、派遣先企業と派遣社員それぞれの身勝手な事情に振り回され、遠距離恋愛の恋人には電話で泣かれる日々。そんな中でふと見つけたのが、小学校時代の同級生天流院亜希子のブログでした。 [続きを読む]