おもしろ本棚 さん プロフィール

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おもしろ本棚さん: おもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ハンドル名おもしろ本棚 さん
ブログタイトルおもしろ本棚 Ver.2 <よりみち篇> 
ブログURLhttp://marmadays.blog2.fc2.com/
サイト紹介文「おも本」メンバーが、本・映画・ドラマなどなど、熱く思い入れを語る<よりみち篇>。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供48回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2010/05/10 11:39

おもしろ本棚 さんのブログ記事

  • ■幻の女〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
  • 最高。シンデレラを探せ♪( ´▽`)パンプキンの形をしたパンプキン色の帽子を「かぶりこなしている」女をナンパして遊んで帰宅したら妻が殺されていて、逮捕されたスコット・ヘンダースンがアリバイ証明のため女を探したら、皆が「あなたは1人でした」と言う。小説らしくない心象が少なく外見と言動で描かれる人の描写を「かぶりこなして」印象に残る物語でした。刑事バージェスが刑務所のヘンダースンを訪ねて言う、P119「現実っ [続きを読む]
  • 「屍人荘の殺人」
  • 今さらですが、昨年のこのミス1位「屍人荘の殺人」読みました。…今さらと言いましたが、世田谷図書館ではまだ、1000件ぐらい予約が入ってる。「このミス」などで紹介されたとおり、デビュー作での1位ですね。鮎川哲也賞も取っている。大学生とOBが高原の別荘で合宿をしている、という新本格っぽいストーリーかと思うと、いきなり○○○が襲撃してきて……。 [続きを読む]
  • 映画も公開『ワンダー』『もう一つのワンダー』。
  • R.J.パラシオ 著 中井はるの 訳 ほるぷ出版「オーガスト・プルまんはふつうの男の子。ただし、顔以外はー」というキャッチコピーがカバーの袖に書いてあります。そんなオギーが10歳で初めて通うことになった学校での1年間が、章ごとにオギーをはじめ姉、クラスメートなどの1人称で綴られます。2016年の課題図書に選ばれ、ジュリア・ロバーツがオギーのお母さん役をして映画にもなりました。日本では、来月公開されるそうで、現 [続きを読む]
  • 読書はいいね、『なかなか暮れない夏の夕暮れ』。
  • 江國香織 著 角川春樹事務所江國さんの小説はいつも心地よい。この本も、読んでいる間じゅう気持ちが良かった。主人公は50歳の独身男性、稔。高等遊民です。ちょっと村上春樹さんの小説に出てきそうなタイプ。気がつけば女性に好かれ、性的関係を持っているところ、レシピを見ながら凝った料理を作ったりするところなんかが。趣味は読書。主人公が読んでいる海外のミステリー小説が彼と彼を取り巻く人々のエピソードと並行してほ [続きを読む]
  • 究極の恋愛小説『幸せになりやがれ』。
  • 雪舟えま 著 講談社どっから見つけてきて、どうして手に取ったのか全く記憶がないし、初めて知った著者だし。でも、ファンタジーのような、ソフトSFのような、ちょっと少女漫画チックな妖し美しい小説でした。『水灯利と縦』『幸せになりやがれ』の中編2編を収録しています。どちらも「みどり」と「たて」の恋愛小説なのですが、時代も性別もシチュエーションも全く異なる設定です。 [続きを読む]
  • ■喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)
  • 良かった。本の題名が体を表す18篇のノンフィクション。「友がみな我よりえらく見える日は」が良かったこと。脇役に描かれた障害児が強い印象を残した「時には懺悔を」の著者打海文三が、障害児であった我が子を語る「小さな喜びを糧に」を目当てに手に取った。期待に違わず淡々ととても良かった。「なんというかな、将来のことを考えては今日は生きられないってことなんです」と打海文三の言葉が印象的。他、ブロンクス生まれのウ [続きを読む]
  • ■新装版 青葉繁れる (文春文庫)
  • 良かった。東大生になって女子高生を押し倒す、朝の未来妄想で始まる男子高校青春小説。舞台は仙台一高三年六組。主な登場人物は主人公の稔、デコ、ユッヘ、ジャナリに東京からの転校生俊介の五人。近所の女子高の女の子達とお友達(押し倒したい)になりたい日々♪( ´▽`)数十年を隔てて、笑っちゃうほど自分の頃と変わらない。1ミリも進歩なし( ´ ▽ ` )ノ大人は?今の自分を申し訳なく思った。ラストのひろ子にチョロ松は居な [続きを読む]
  • 泥はいいなあ『百年泥』。
  • 石井遊佳 著 新潮社昨年、『おらおらで…』と一緒に芥川賞を受賞した作品。めちゃくちゃおもしろかったです!日本語教師としてインドのチェンナイで生活するようになった「わたし」。インド生活3ヶ月目に、百年に一度の大洪水に遭遇します。3日間降り続いた雨が上がり、やっと地面が見えた時、わたしは泥をかぶった橋を渡って、会社に行こうとします。 [続きを読む]
  • 映画「リメンバー・ミー」
  • 「リメンバー・ミー」見てきました。アカデミー賞とったしすごい宣伝してますね。昔はディズニーアニメが公開されたりリバイバルされたりすると必ず見に行ったけれど、最近のディズニーやピクサー映画にはあまり食指が動かない。のになぜ今回は?ちょうどお彼岸だったから?というわけでもないと思いますが、とにかく、お彼岸の最終日に行ってきました。よかった〜!すごくよかったです。 [続きを読む]
  • おばちゃん冥利、『私の名前はルーシー・バートン』。
  • エリザベス・ストラウト 著 小川 高義 訳 早川書房この作者の本を読むのは3冊目です。『オリーブ・キタリッジの生活』『バージェス家の出来事』と、今まで読んだ2作とも、大きな事件が起きるわけではない普通の中年の男や女の、淡々とした日常と、そこ小さな波紋を起こす、ちょっとした出来事が語られる小説でした。そして、ルーシー・バートンもまた、イリノイ州の田舎出身で、ドイツ移民の男性と結婚し、ニューヨークで二人 [続きを読む]
  • ■深夜プラス1〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)
  • とても面白かった。物語の雰囲気、語り口、最初から最後までずっと愉しかった。第二次世界大戦から15年後4月のパリ。主人公は呑んだ方が快調なドライバーのルイス・ケイン。元特殊作戦執行部員、コードネームはキャントン。組むのはアル中、呑むと役立たずになるガンマン、ハーヴィー・ラヴェル。弁護士アンリの依頼で富豪マガンハルトと秘書ヘレンをフランスからリヒテンシュタインへ運ぶ物語。息をつかせぬ。男の子から元男の子 [続きを読む]
  • ■新装版 雪明かり (講談社文庫)
  • とても良かった。豪華ではないけどご馳走(^。^)色調は暗め。通して、揺れる不確かな人の心の有り様心の在り処に、確かさを感じる八編の短編集。潮田伝五郎置文、穴熊、冤罪、雪明かりが好き。心の在り処「恐喝」難しい「入墨」登場人物全ての心がすれ違った「潮田伝五郎置文」にハチクロと宮本輝の青が散るを思い出した。男女の終わり「穴熊」理不尽と穏やかな情が交錯する「冤罪」分かれ道を堕ちていく「暁のひかり」見かけと心の [続きを読む]
  • 心が震えた『屋根裏の仏さま』。
  • ジュリー・オオツカ 著 岩本正恵 小竹由美子 訳新潮クレスト「20世紀初頭、写真だけを頼りに、アメリカに嫁いでいった日本の女たち。一人ひとりの囁きが圧倒的な声となってたちあがる美しい中編小説」と裏表紙に説明があります。その通りの内容です。何人も何人もの「写真花嫁」が登場します。本文はすべて一人称複数で語られます。わたしたちは写真で見た男性を好きになれるかしら、愛せるかしら、波止場で見た時に写真の人だと [続きを読む]
  • ■シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)
  • 面白かった(^_^)1977年ベトナム戦争末期、戦闘機による外からの航空機ハイジャック、身代金は10トンの金の延棒(時価60億ドル)とあらすじに心が踊る物語( ?o? )/準備から周到で本当に出来そうに思えることが面白い。一方で、緻密さが派手な内容を割り引いてしまっている感じがあった。もう一人の共犯者は分かっていなかったけど、分かった時に余りびっくり出来なかったのが残念。おもしろ本棚の先生先輩にお薦め頂いた本、感謝(^_^ [続きを読む]
  • ■オン・ボクシング
  • 良かった(^_^)雑誌numberで取り上げられていて、文庫化待ちを断念して読んだ(^◇^;)ボクシングが好きで有ることが長い観戦歴と共に穏やかに表わされていること。ボクシングを嫌う人に対して攻撃的でないこと。良いもの読んだ気になれた。書かれている内容、取り上げられているボクサーは古く、新しい部分に関しても知らないわからないことが多かったけれど、人が好きなことについて話しているのを聞く楽しさがあった。二編。本編オ [続きを読む]
  • アラフォーの美しい恋愛小説『マチネの終わりに』。
  • 平野啓一郎 著 毎日新聞出版初めて読んだ平野啓一郎さん。京大在学中に芥川賞を受賞して話題になった時にちょこっと読もうとしてみましたが、私には歯が立たない感じで諦めていた作家です。最近、Twitterでけっこう政治的な発言が目立つ平野さん。ツイートを読むとちゃんと私でも歯が立つので、昔より、親しみは感じていて、しかも、大人の恋来小説と聞いて図書館に予約を入れ、かなり待たされてやっと手に入れました。 [続きを読む]
  • この人知ってる? 『女子プロレスラー 小畑千代』。
  • 秋山 訓子 著 岩波書店サブタイトルは「闘う女の戦後史」です。この本は“小畑千代”という一人の女性の闘いを描くことで1960年代後半から10年くらいの間の戦後の日本社会の表と裏が書かれています。手に取ったのは、もちろん小畑千代さんを知っているから。12チャンネルで、モノクロで、観ていました。相棒の佐倉輝美さんのことも覚えています。「女なのに強い」「女だてらに頑張っている」という印象は、当時小学生だったわたし [続きを読む]
  • ■流れる星は生きている (中公文庫)
  • とても良かった。絶句した。敗戦後約一年掛りで満州から子供三人と日本に引き揚げたお母さん(著者)の記録。著者曰く遺書のつもりもあったとのこと。美化しない様に、過剰にならない様に、苦心している内省的な雰囲気がとても良かった。貧すれば鈍すを地で行く人の醜さと、それに抵抗する人の良心のようなものが出たり入ったりする著者の心情と著者の周りの人の振舞いが良かった。占領先で配って余る程食糧を持ってくる、そんなアメ [続きを読む]