徳さん さん プロフィール

  •  
徳さんさん: カイロじじいのまゃみゅむゅめも
ハンドル名徳さん さん
ブログタイトルカイロじじいのまゃみゅむゅめも
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/kokubunzichiro/
サイト紹介文カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやりとりのあれこれ。
自由文還暦過ぎて、ギターを習い始めたり、スペイン語を始めたり、いつまでも大人になり切れない子供心を持て余しているじじいです。ブログは最低自分自身の慰めになってくれておりまする。誰かが、ちょっかい出してくれればより慰められることでしょう。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供32回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2010/05/29 13:56

徳さん さんのブログ記事

  • 『ダンゴムシの本』 奥山風太郎+みのじ DU BOOKS
  • 小さい頃誰もが一緒に遊んでもらった記憶があるダンゴムシ。大人になっていつしかその存在を忘れ去ったダンゴムシ。手のひらの上でいつまでも丸くなったままのダンゴムシ。老人になって、子供用の図鑑を眺めてその愛らしが蘇るダンゴムシ。普通、こんな生きものに対する執着は段々薄れるものなのに、その好奇心を大人になっても持ち続けた奇特な大人たちが作った本がこれだ。この本の前半はこんなページが続く。横から、上から、丸 [続きを読む]
  • 海堂尊 『ランクA 病院の愉悦』から「被災地の空へ」 新潮文庫
  •    *** 「俺が搬送係を?救急医は生死の間をさまよう患者をを引き戻すの業務であって、患者の移送は第一線の救急医の仕事ではありません」(中略) 「救急医が搬送に付き添うのは医療資源の無駄遣いだという考え方はわかるべさ。それは正しいけんど狭い判断だべ。今、日本全体を考えたら、先生が患者搬送をするのが正解だべ。今回は重症がいねえから、救急医のニーズは少ないべさ。一方、北海道は有能な救急医が二人も不在だか [続きを読む]
  • 桐野夏生 『夜また夜の深い夜』 幻冬舎
  • パナマ船籍やリベリア船籍の大型石油タンカーが座礁したなどとの報道を時々目にする。時々なんだが、先進諸国が保有しているはずの船の数に比べその頻度は多い。そもそもパナマとかリベリアがそれほどの数の船を持っているとは思われない。そこにはからくりがある。欧米諸国の船会社は、自社の船をパナマやリベリアにペーパーカンパニーを作り登録する。タックスヘブンみたいなものと思えばいい。税が安い。乗務員の質を問われない [続きを読む]
  • 帚木蓬生 『インターセックス』 集英社文庫
  • 医者も医療周辺行為者もそのモラルは一緒である。 そんな思いでこの本を読み終えた。インターとは、-の間という意味の接頭語。 遺伝子の成り行きで男でも女でもない人が誕生する。 その程度は様々でも日本には百万人はいるとされている、社会の目、偏見などがあってなかなかカミングアウトされない。 この本はインターセックスの人々と医療関係者を巡っての推理小説の装いをした啓蒙書でもある。主人公や当事者の発言の中に、医療 [続きを読む]
  • 安藤桃子 『0.5ミリ』 幻冬舎文庫
  • 小学高学年の頃、夏休みの宿題とやらで歴史巻物を手作りしたことがある。学習図鑑に載っていた絵を丸写しにした稚拙なものだったけれど、その時気付いたことが一つだけあって今もよく記憶している。ある時代の一コマを絵にする。その時自分が生きていたとして、描かれる線描に自分は参加しているのだろうか?参加しているとしてそれは0.0000、、、ミリでしかない。そうならば、画面に塗り付ける色合いは自分の勝手気ままま色 [続きを読む]
  • 赤川次郎 『セーラー服と機関銃』 角川文庫
  • 徳さんの友人には変わった人が多い。みな己丸出しで付き合ってくれるのでその人の個性が強く現れる。先日R君とたわいない話をしている中で薬師丸ひろ子が話題になった。話題と言っても、徳さんは薬師丸ひろ子の事をほとんど知らず、R君の妙に詳しい情報の講習を一方的に受けるだけなのだが、、、。そう、どういう訳か、R君はおば様になった現在の薬師丸ひろ子のファンなのだ。CDも何枚か、そして『セーラー服と機関銃』のDVDも持っ [続きを読む]
  • 『ヒラムシ』 小野篤司 誠文堂新光社
  • かつてウミウシをどこかの海岸で見つけたことがある。その美しさと、華麗に海中に漂う姿に興奮したものだ。この本によって、ヒラムシなるものの存在を知った。かつてその時に見たウミウシがヒラムシだったかもしれない。(知らないという事は恐ろしいもので、知らなければこの世に存在しないのだ)体長5ミリから5センチぐらいのものまであり、海中に漂っていたり、浅瀬の岩の裏や海藻にへばりついている。肉食性で貝類やほや類を餌と [続きを読む]
  • 竜田一人 『いちえふ』 講談社
  • この漫画は図書館で借りて読んだ。最近の漫画は質の高いものがあるので、図書館は積極的に漫画も置いて欲しい。『いちえふ』は週刊漫画雑誌「モーニング」に連載された、福島第一原発作業員によって描かれた原発ルポ漫画である。大方の意に反して、この漫画は原発を批判して描かれたものではない。労働現場を人間模様も含めて、精密に丹念にリアルに描写した漫画だ。ただ、原発事故の後始末作業の特殊性がついて回る。安全第一を心 [続きを読む]
  • カギムシ
  • イグ・ノーベル賞受賞者、V・B・マイヤーロホの『動物たちの奇行には理由がある』という本を読む。期待したほどの事はなかった。よくよく見れば、この本はPart2とある。編集者は二匹目のドジョウを狙ったのだろうが、この手の本で二番煎じは良くない。著者にしてみればPart1に面白い話を動員しているのは当たり前だからだ。次はPart1に挑戦だ。でも、収穫はあった。「カギムシ」という見知らぬ、そして興味深い生き物に出会えた [続きを読む]
  • 池澤夏樹 『花を運ぶ妹』 文芸春秋
  • 池澤夏樹さんの小説というので張り切って読んだのだが、肩透かしを喰らった感じがするのは徳さんの読む態度に問題があるのだろうか?数多くの書評や、世界文学全集、日本文学全集の池澤流編集や、沖縄・原発への発言など池澤さんには畏敬の念を抱いているのだが、、、、。もちろん、文章は上手く、物事の説明も噛んで砕くように分かり易い。でも、何で他のテーマを差し置いてこの小説なのか?麻薬(ヘロイン)の魅力とその魔力、禁断 [続きを読む]
  • 高橋源一郎 『非常時の言葉 震災の後で』 朝日新聞出版
  • この本では、非常時の言葉として、震災の後も耐えうる言葉として、加藤典洋、ジャン・ジュネ、石牟礼道子、川上弘美、堀江敏幸、古市憲寿などの文章が紹介されている。今日は、石牟礼道子『苦界浄土』について。徳さんは国家公務員の息子で、東京と地方都市を交互に移動するという子供時代だった。小学校は6回転校し、担任の先生は12人という記録を持っている。従って、故郷というものを持っていない。故郷に寄せる心情を持ち合 [続きを読む]
  • 君の名は
  • 飯能市の水天宮の片隅に放置されてた材木(昔の祠の残骸?)の端っこから何やら顔を出している。菌類の一種だが徳さんに名前が判るはずがない。手元に図鑑がある訳じゃなし、長く滞在してその生態を知る由もない。今のところは、その鄙びた、それでいて華麗で生き生きした外観を楽しむしかない。近くには、粘菌類のようなものも勢力を張っていた。郊外のさびれた神社も捨てたもんじゃない。http://chirozizii.com/そして、なんでもブ [続きを読む]
  • 藤崎童士 『のさり 水俣漁師、杉本家の記憶より』 新日本出版社
  • 「のさり」とは天からの授かりものという意味。幸運だけでなく不運や不幸も含めていう。「人を恨むな。人は変えられん。自分の方から変わらんば」水俣病の公式確認は1956年とある。当然それ以前に水銀が生き物に蓄積し、中枢系を破壊した歴史がある。およそ70年にもわたる水俣病の歴史は人間においては、体を破壊されただけではない。当時、伝染病とのうわさの元、昨日まで親しくしていたものから、公共放送によって発表され [続きを読む]
  • 足立則夫 『ナメクジの言い分』 岩波科学ライブラリー
  •   ***触角の下に口はある。人間の唇にあたる唇弁に囲まれ、中央に開いた口腔の上側に顎板と呼ばれる顎がある。その下の奥に口球という丸みを帯びた舌がある。その表面に矢じりのような形をした軟骨性の小さな歯がびっしり生え、これで葉の面をこすってこそぎ落とすのだ。あるナメクジの歯はざっと二万七000枚もある。  ***ナメクジをなめんなよ!ということらしい。単細胞動物だって、様々な機能を持って環境に適応し [続きを読む]
  • 『干潟生物観察図鑑』 風呂田利夫*多留聖典 写真 中村武弘
  • 友人に海のほとりに移り住んだ奴がいる。もう徳さんはうらやましくってしょうがない。70歳を迎えんとし、仕事らしい仕事もせず、友人を訪ね歩いたり、緑を求めて沿線沿いの東京郊外をうろついてる身にとっては、身近に自然がある環境は垂涎の的だ。徳さんだったら、毎日海辺に出て、海辺の小動物に夢中になるに違いない。呆けた老後にぴったりの感あり、、、。で、仕方ないので図鑑を眺め、恍惚感に浸る、、、。まずはアナジャコ [続きを読む]
  • 雑草の逞しさ
  • 近くのスーパーへの途中、雑草が折られており気になっていた。おそらくセイタカアワダチソウと思える。径が2センチにもなり折られた面はささくれだっていた。まるでちょっとした樹木だな、、、というのがその時の感想。 数日後、そこを通ったら、折口から四方八方に若芽を伸ばしていた。雑草の強さを目の当たりにした気分。カイロジジイのHPはhttp://chirozizii.com/そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、 [続きを読む]
  • 小川洋子 『博士の愛した数式』 新潮文庫
  • 数学音痴でも感動する、数学に魅せられた記憶喪失の老数学者と家政婦さんとその息子の心温まる小説だ。   *** 自分のおかずがルートよりも多いと、博士は顔を曇らせ、私に注意した。魚の切り身でもステーキでも西瓜でも、最上の部位は最年少の者へ、という信念を貫いた。懸賞問題の考察が佳境に入っている時でさえ、ルートのためにはいつでも無制限の時間が用意されていた。何であれ彼から質問されるのを喜んだ。子供は大人 [続きを読む]
  • 高橋源一郎 『文学王』 角川文庫 
  •   ***文ちゃんはすごくエライんだ。だって、あの明治の文豪、幸田露伴の娘なんだから。露伴は自ら、文ちゃんに、料理を含め家事一切を教えた。あの頃の家庭教育はすごかったらしいけど、露伴という人は超変人でもあったので、その教育はもうむちゃくちゃハードだったらしい。そして、文ちゃんは家事百般に通じた女の人になったんだけど、どういうわけだか、お父さんが死んじゃった後は、それだけは教わってなかった文学に進ん [続きを読む]
  • 『一神教と国家』 中田考*内田樹 集英社新書
  • 中東世界の事について知りたいと思ってもなかなか理解が難しい。戦乱の状況報告やテロの報道が表面的にされるだけで、その背景や肝心の中東に生活している人々の実態は脇に追いやられたままだ。ならば、家内工業的に情報を集めるしかない。アメリカの(西欧諸国の)ダブルスタンダードについて  *** 内田 日本や韓国のような非イスラーム圏に対しては、自由貿易によって市場を開放させ、食料の自給自足体制を破壊し、英語公用 [続きを読む]
  • 海堂尊 『極北クレーマー』 朝日文庫
  • この本の解説は村上知彦さんが書いている。一時財政破綻で話題になった夕張市立病院に派遣医と就任して以来、地域医療の再生に尽力した人だ。海堂尊の小説にも彼をモデルにした人物が何度か登場する。  *** 後日、海堂氏と作品に関する対談をする機会に恵まれた。開口一番、「良く取材しましたね。面白く読ませてもらいましたよ。とてもリアルで驚きました」と私が言うと、作者本人は戸惑った顔をした。話によると、あくまで [続きを読む]
  • 三木成夫 『内臓とこころ』 河出文庫
  • 一本の腸の前側が脱肛したものが我々の顔なんだって。我々が容貌の良し悪しを云々することは腸の脱肛具合を云々しているって事。なんか笑っちゃうし、なんかほっとしたりしている徳さんでもある。五億年前に発生した脊椎動物から順を追って腸を観察した結果なんだそうだ。そして、その経過は胎児において繰り返しなぞられる、、、。赤ちゃんは事情が許される限り母乳で育てほうがいい。これはよく聞く話だ。まだ免疫力の乏しい赤ち [続きを読む]
  • 小滝透 『親子で語る中東イスラーム世界と日本』 第三書館
  • 9yb7e6 ***「ヨーロッパは修道院の本場でね。特に中世に至っては、それこそ修道院だらけの状態だった。最盛期には成人男性の半分近くが何らかの形で修道院と関係していたと言われている。 ところが、それが森林の乱伐に手を染めて、大変な惨劇を引き起こすんだ」「なぜ、乱伐に手をそめたの?」「それには二つの理由があってね。一つは耕作地を増やすため、もう一つはキリスト教を布教するため」「えっ?なぜ布教なの?中世の [続きを読む]
  • 帚木蓬生 『逃亡』 新潮文庫
  • 高校時代、それまで本らしい本を読んだことのなかった非文学青年だった徳さんが最初に読んだ本が『三光』という本だった。社会問題に関心のある友人から薦められたのだ。「三光「」は殺し尽くし、焼き尽くし、奪い尽くす。という意味。日中戦争においての日本陸軍、北支那方面軍のゲリラ掃討作戦に対して、中国側から名付けられた作戦名。ゲリラと住民の区別がつかない地域においての掻爬作戦だ。当然、残虐非道を極めた。(それは [続きを読む]