ポール・ブリッツ さん プロフィール

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ポール・ブリッツさん: クリスタルの断章
ハンドル名ポール・ブリッツ さん
ブログタイトルクリスタルの断章
ブログURLhttp://crfragment.blog81.fc2.com/
サイト紹介文文春「東西ミステリーベスト100」完走挑戦中。現在85年版海外ベスト100走破。
自由文SFからミステリからファンタジーからなんでもやっているよろず小説サイトです。
オリジナルミステリ童話「探偵エドさん」
オリジナルファンタジー小説「昔話シリーズ」
オリジナルギャグ小説「範子と文子の三十分一本勝負」
ほかに、多数のノンシリーズのショートショートや、ファンタジー長編「紅蓮の街」などを取り揃えてご用意しております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供138回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2010/06/18 17:52

ポール・ブリッツ さんのブログ記事

  • 日本ミステリ63位 背徳のメス 黒岩重吾
  •  大学のときに読んだ。読後ものすごく疲れたことを覚えている。それ以外のことは完全に忘れた状態で、20年ぶりに再読。楽しみだが怖くもあった。 読み終えたが、とにかく疲れる小説である。小泉喜美子が理想とする、「おしゃれで、都会的で、遊び心がたっぷり感じられるミステリ」を一方の極としたら、その正反対のベクトルを愚直に貫いたのがこの小説だ。昭和三十年代の、誰からも見捨てられた大阪の貧民街で、エゴイズムむき [続きを読む]
  • 1985年(4)
  •  四月が来た。入学式の日である。 修也は志望中学の体育館にいた。感慨は何もなかった。ただ、これから続くであろう、なにひとつ期待の持てない季節に対してため息をついただけである。 修也は中学生活については、ほとんど何も考えていなかった。生来の極楽とんぼというべきか、そのときになったらどうにかなるだろう、というスタンスでいたのである。 そのくせ極度なまでの人見知りである修也が、まともな流行曲や漫画週刊誌 [続きを読む]
  • 日本ミステリ61位 人生の阿呆 木々高太郎
  •  85年版の「東西ミステリーベスト100」は実はけっこう口が悪い。当時の大学のミステリ研究会の猛者たちに総動員をかけたらしいが、この作品もボロクソである。いわく「本格としては見るべきところはない」いわく「これを代表作とされては秀作の多い木々が可哀そう」いわく「シベリヤの写真のついた戦前版を読んだものだけが、この作品を真に読んだといえるだろう」小説は写真の添え物みたいだ。というわけで、長いこと敬遠し [続きを読む]
  • 映画映画ベスト10
  • http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20181030アメリカの夜(1973年 フランソワ・トリュフォー監督) グッドモーニング・バビロン!(1987年 ヴィットリオ・タヴィアーニ&パオロ・タヴィアーニ監督)雨に唄えば(1952年 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督) ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年 ノーマン・ジュイソン監督) ベリッシマ(1951年 ルキノ・ヴィスコンティ監督)マイク・ザ・ウィザード(1 [続きを読む]
  • 1985年(3)
  •  というわけで修也の初めてのコンピュータRPG体験は惨憺たるものに終わったわけだが、それでもゲームに対する情熱は消えたわけではなかった。ベーマガには毎号のように新しいペーパーアドベンチャーが載っていたし、新しいRPGの記事が次々と紹介されていた。本屋へ行けばゲームブックが山積みされていた。黎明はまさに昇る太陽と変わった。アドベンチャーだとかRPGだとか名がつけばどんなクソゲーでも飛ぶように売れ、ゲ [続きを読む]
  • 鋼鉄少女伝説 15 十字架
  •    15 十字架「すごい戦いだったな」 MAPの周りに鈴なりになっていたギャラリーの中から、早川先輩が姿を見せた。人をかき分けてこっちへとやってくる。「あの……早川、先輩?」 ユメちゃんが表情を固くして早川先輩に話しかけた。 早川先輩はにこにこしながら答えた。「早川さんでいいよ。なんだい?」「サイトってなんです?」 早川先輩はびっくりした顔になった。「知らないのかい? 意外だな」「ぼくからも聞き [続きを読む]
  • 自炊日記・その82(2018年10月)
  • 10月1日 朝食のメニュー トースト ソーセージ 野菜炒め チーズ プルーン ミルクコーヒー ヨーグルト りんご 昼食のメニュー うどん 天ぷら 栗渋皮煮 梨 夕食のメニュー スシローで旅行流れのゆえのヤケクソの家族接待10月2日 朝食のメニュー 惣菜パン 紅茶 昼食のメニュー 会社でハードボイルドな弁当 夕食のメニュー びっくりドンキーで優雅なプレート 優雅なジャガイモのスープ10月3日 朝食の [続きを読む]
  • 日本ミステリ61位 焦茶色のパステル 岡嶋二人
  •  江戸川乱歩賞は数多くの作家を輩出してきたが、長年にわたり、受賞者の中でも「作品はいいのに売れない作家」の代名詞的存在だったのがこの岡嶋二人である。青年二人の合作ペンネームということで話題性もあったはずなのだが、売れなかったそうだ。作者の岡嶋自身、編集者と飲んでいる時、「先生のようなこういう作品が売れなくてはいけないんですよねえ」と愚痴をこぼされたという伝説の持ち主である。そういうわけで、中学高校 [続きを読む]
  • 鋼鉄少女伝説 11 ワンマンアーミー17:00
  • 第三部 六月 イェルサレム編 イェルサレム攻囲戦 日時/七〇年五月〜九月二六日 場所/イスラエル・イェルサレム市 紀元六六年、ユダヤ民族は、ローマ帝国の支配に抗してユダヤ戦争を起こした。だが各地で敗北を重ね、追い詰められたユダヤ人は聖地イェルサレムに立てこもった。ローマの内乱もあって、ローマ軍の攻撃は一時ストップしたものの、ヴェスパシアヌス帝の即位とともに、帝の息子ティトゥスが総司令官となって紀元 [続きを読む]
  • ツイッターをやめた
  • 今のままツイッターを続けていたら、得るものよりも失うもののほうがあまりにも大きくなりそうに思えたので、アカウントを削除してツイッターをやめた。「逃げ」かもしれないが、世の中には逃げたほうがいいこともある。 [続きを読む]
  • ぴりぴり
  •  体の中でどろどろしたものが増殖し口元まできた。 精神的ななにかをゲロとして吐き出したくてしかたない。 大学をしくじったときとそっくり同じだ。ちょっと体を動かすだけでぴりぴりしいらいらする。 ろくでもない兆候。 ゲームしている間と飯を食っている間しか不安といら立ちを忘れられない。 おれはリストカットの代わりにゲームし飯を食ってるのだろうか。 食いすぎて血中の中性脂肪はえらいことになってるらしい。  [続きを読む]
  • 日本ミステリ60位 招かれざる客 笹沢左保
  •  かねてより名前は聞いていたが、なんとなく敬遠していた作品で、読んだのは大学に入ってからである。当時はサークルの人間関係でつまづいたり、いきなり難しい哲学の演習に遭遇したり、浪人時に計画していた本格的な思弁SF長編はまったく書けなかったり(余談だがそれから20年して長編はこのブログで「幻想帝国の崩壊」として完成した。人間、なにごともはやばやと諦めないものである)と、「こんなはずじゃなかった」のどん [続きを読む]
  • 自炊日記・その81(2018年9月)
  • 9月1日 朝食のメニュー トースト ソーセージ 野菜炒め ザワークラウト プルーン チーズ ミルクコーヒー ヨーグルト 梨 昼食のメニュー 餡餅 海苔餅 エビの鬼殻焼き イカと大根の煮物 とうもろこし まくわうり 夕食のメニュー 米飯 味噌汁 さんま塩焼き ゴーヤ炒め きゅうり 玉子豆腐 きんぴらごぼう トマト マスカット まんじゅう9月2日 朝食のメニュー トースト ソーセージ 野菜炒め プルー [続きを読む]
  • 日本ミステリ59位 猫の舌に釘をうて 都筑道夫
  •  初期の都筑道夫を代表する怪作であり、高校の頃に古本屋を丹念に回って入手したときは本当にうれしかった。読んでみれば怪作というにはあまりにも怪作であり、謎解きミステリのお約束というお約束をひとつひとつ異様な形で処理していくのににやにや笑った。異様な形ではあるものの、その処理はことごとく完璧で、読者からの文句の一切をはねのけてしまう。「探偵で犯人で被害者」という条件のクリアのしかたでは、ジャプリゾ「シ [続きを読む]
  • 「コーラス」見る
  •  今回の「ブログDEロードショー」はこの聞いたこともないフランス映画だった。 あからさまな「感動もの」って好きではない。「学校もの」ってのもなんとなくやだ。「3年B組金八先生」なんかを見ると肌にジンマシンができるタイプである。 だから、問題児ばかりの学校を教師が音楽で更生させるこの「コーラス」という映画、正直、見るのは億劫だった。 TRPGをやる前に、部屋を片付けるためのBGVにしよう、と見始め……そ [続きを読む]
  • 生殺与奪
  •  生きるも死ぬも自分の自由にはなりはしないのはわたしには当然の事実だったし、大方の人間がそうであろうとも思う。わたしは幼児期から青年期における成長過程において、「両親はいつでもわたしの養育をやめようと思えばやめられる」という強迫観念にとらわれてきたし、青年期後期からいま現在に至るまで、「両親はいつでも紙切れと署名とハンコひとつでわたしを精神病院に放り込んで二度と外へ出さないでおくことが可能である」 [続きを読む]
  • 日本ミステリ58位 猿丸幻視行 井沢元彦
  •  高校の頃に古本屋で買って読んだ。そのときは、不可能犯罪のトリックに注意が行っていたせいか、面白かったは面白かったが「凡庸な作品」に見えて仕方がなかったのだが、さて今回読んでみるとどうか。25年ぶりに再読。 というわけで、読んでみて驚いた。本書にとって、不可能犯罪など単なる付け足しであったのだ。本当のところは、恐ろしいほどに偏執狂的な「暗号ミステリ」であったのだ。そのうえで、日本を舞台に、日本語で [続きを読む]
  • 不眠の夜を讃す
  •  気持ちの悪い覚醒。嫌な不眠の夜。この夜を眠る気になれない。ただでさえこの覚醒が楽しいのに……ほんとうにわたしは楽しいのか? と考えること自体に怠惰な愉悦を感じる……そのうえに、機械につながれて眠れというのか。機械はわたしを機械的に生かす。厳しい女教師。そんなものが、どうしてわたしの睡りを愉しきものにするというのか。第三度、第四度のノンレム睡眠は、目覚めたときのわたしに何を与えたか? より深き疲労 [続きを読む]
  • 日本ミステリ55位 パノラマ島綺談 江戸川乱歩
  •  小学生の時に最初に読み、「これは子供の自分が読んではいけないものなのではないか」と思った。当たり前である。それ以来、敬して遠ざけるの態度で一貫してきたが、ものすごくひさしぶりに再読。 過去の自分の身分を抹殺し、他人の金を横領し、生命をかけて「遊園地」を作ろうとした男のプロジェクトX。なんというか、乱歩の筆致がすさまじすぎるせいか、あの有名な殺人シーンに至るまで、「主人公は横領罪を犯しただけで、誰 [続きを読む]
  • 明日は…
  • 明日からわたしは、二泊三日の行程で大阪旅行の予定を組んでいた……。それが!このために通販で買ったスーツケースも!通販で買ったTシャツも!切符も!すべてがパーになってしまった!こいつの……。こいつのせいで!……くそう。……くそう。おれの串焼きとタコ焼きとお好み焼きとバッテラとうどんすきを返せ。(食べ過ぎです(^-^;))寝る。 [続きを読む]
  • 睡眠時無呼吸日誌 4 「精密検査」
  •  間が開いたのはもちろん、「睡眠時無呼吸症候群」についてわかりやすく説明しようと苦労してネットを読み、わかりやすく説明するのをあきらめたからだ。 「睡眠時無呼吸症候群」とは、喉が詰まったりするなどの理由で、睡眠時に呼吸の停止状態が異常な頻度と長さで続き、血中の酸素濃度の低下や、悪いときには心臓の拍動に異常を生じさせ、最終的には死に至る可能性もある病気である。 というわけで、8月20日、わたしは精密検 [続きを読む]
  • 「この首一万石」見た
  •  最近、モチベーションが低下する一方である。毎日ろくでもないことを考えながらツイッターにハマり、小説を書く分の想像力をTRPGのシナリオの方に振り向けてゲームマスターにいそしみ、4年目に突入した仕事に疲れを覚えはじめ、友人ともほとんど会わず、さらには睡眠時無呼吸症候群で「重症」とまでいわれてしまう。月末には気晴らしに大阪に旅行に行くのだが、その準備作業だけで半分疲れているようなありさまである。 かねて [続きを読む]
  • 日本ミステリ54位 バイバイ・エンジェル 笠井潔
  •  これを最初に読んだのはうら若き高校生のみぎりであった。山田正紀や半村良のSF、当時は「哲学マンガ」と呼ばれていたタイプの作品にかぶれ、わかりもせぬのにニーチェなんぞを読んで反時代的人間を気取っていたオタクの前に、図書館で遭遇した「バイバイ・エンジェル」はまさに劇薬みたいに効いたのである。「これだ」と思った。そこにはわたしが求めてやまないものが克明に記されていた。わたしは大学の文学部、特に哲学科に [続きを読む]