プーちゃん さん プロフィール

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プーちゃんさん: いつか迎えに来てくれる日まで
ハンドル名プーちゃん さん
ブログタイトルいつか迎えに来てくれる日まで
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/youchan1201/
サイト紹介文たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供367回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2010/07/09 15:46

プーちゃん さんのブログ記事

  • みんな自分が先に死にたいんだ。
  • 先日、ある新聞に出ていた。男性は「配偶者より先に死にたいと考える人が多い」のだそうだ。日本ホスピス・緩和ケア振興財団が行った調査によれば、「自分が先に死にたいか、後に死にたいか」と質問したところ、既婚男性のうちの8割近くが「自分が先に死にたい」と回答したそうだ。自分が先に死にたい…と答えた人たちに対し、その理由も聞いている。3番目に多かったのは、「パートナーがいないと生活が難しい」2番目に多かった [続きを読む]
  • スピリチュアリズムに関する雑感
  • かみさんが亡くなったばかりの頃。身を引き裂かれるような喪失感の中、俺は「現実には起こり得ないこと」が起こることを渇望していた。かみさんを取り戻したかった。かみさんを生き返らせたかった。かみさんに逢いたかった。だが、死んだ人が生き返ることはない。それは誰もが知っている現実だ。当時の俺は壊れていたし、狂ってもいた。だが、わずかに機能していた俺の理性は、かみさんを生き返らせるなんて絶対に不可能だ…という [続きを読む]
  • あらかじめ分かっている未来
  • 毎日が単調だ。毎日が同じことの繰り返しだ。朝6時前には起床して、かみさんに線香をあげる。かみさんの位牌を見つめつつ、俺は深いタメ息をつく。バルコニーに出てタバコを吸いながら、憂鬱な1日が始まってしまったことを痛感する。かみさんに朝のお供えをし、スーツに着替えて出勤する。最寄りの駅まで歩いている時も、通勤電車に乗っている時も、心が重くて憂鬱だ。全身の倦怠感もあり、俺の足取りはとても重い。あまりにも低 [続きを読む]
  • 受け容れる力
  • かみさんは俺のすべてを受け容れてくれた。俺の良いところだけじゃない。ダメなところも含め、全部を受け容れてくれた。おそらく俺は、かみさんにとって「唯一無二」の存在だった。誤解のないように言っておくが、「唯一無二」とは「特殊」という意味ではない。かみさんにとって、俺は「特殊」だったのではなく、「単独」だったのだ。俺の何かが他人より優れているとか、どこかが他人より秀でているということとは関係ない。俺は「 [続きを読む]
  • それでもやっぱり、かみさんはいない。
  • 朝目覚めると、そこにかみさんはいない。家の中にいるのは俺だけだ。動くものは何もなく、音を発するものも何もなく、温もりを感じるものも何もない。かみさんが死んだ…という現実を再認識し、俺は深く落ちていく。すべてが静止している。空気が凍りついてしまったかのようだ。1日の始まりを悦びとともに迎えていた「あの頃」とは明らかに違う。楽しくもなく、面白くもなく、嬉しくもない1日が始まってしまった。哀しくて、寂し [続きを読む]
  • 髪に触れることのできる人
  • あれはいつ頃のことだったろうか。季節は冬。かみさんと俺は、二人で並んでベンチに座り、スタバのコーヒーを飲んでいた。周囲には、俺たちと似たような夫婦づれや恋人同士が散歩をしていたり、コーヒーを飲んだりしていた。風が吹き、枯れ葉が舞った。枯れ葉の一枚が、俺の髪にくっついた。かみさんは俺の髪に触れ、枯れ葉を取ってくれた。かみさんの所作に不自然さはなく、照れもなかった。ごく自然にさりげなく、かみさんは俺の [続きを読む]
  • お迎えが来るその日まで
  • かみさんがいてくれた頃。毎日が本当に楽しかった。かみさんと一緒にいれば、本当に幸せだった。かみさんはいつでも笑ってくれていた。俺もいつでも笑っていた。ただ生きているだけで幸せだった。二人はすべてを肯定していた。この世界を愛していた。しかし今の俺は、すべてを否定している。いま目の前にある現実を嫌悪し、俺を取り巻く世界を憎悪している。こんなはずじゃなかった…と思う。あの頃に還りたい…と思う。すべてを肯 [続きを読む]
  • かみさんの最期の希望 (改稿)
  • かみさんが亡くなってから、「再婚すればいいんじゃない?」と言われたことが数回ある。どういうわけか、男性から言われたことは一度しかない。俺に対して「再婚すれば?」と言ったのは、女性ばかりだ。男性に比べ、女性の方が薄情だとか、俺の気持ちが分かってないなどと言うつもりはない。女性は女性らしい感性で、ひとりぼっちの俺を心配してくれているのだろう。だが、俺は再婚するつもりはない。俺にとって、かみさんは代替不 [続きを読む]
  • 無題
  • 何も見たくない。何も聞きたくない。何事にも関わりたくない。何事にも関わってほしくない。何も考えたくない。何も感じたくない。かみさんが死んだんだ。世界で一番大切な人が死んじゃったんだ。これ以上、心をかき乱されたくない。これ以上、世間の俗事に惑わされるのは不快だ。俺は最愛の人を喪った。俺は「すべて」を失ってしまった。それでも俺は、後を追えずに生きている。死ぬ度胸がないから、醜態を曝らしても生きている。 [続きを読む]
  • 必要のない明日
  • 早朝6時前には起床して、かみさんの仏前に座る。1日の最初の儀式だ。線香を手向け、かみさんの遺影を見つめる。なぜだか心が痛むので、遺影を見つめていられない。俺は目を逸らし、バルコニーに出る。早朝の空気はきれいなのかもしれないが、爽快感はない。全身がダルい。心が重たい。俺は俯いたまま、一本のタバコを吸う。また長い1日が始まってしまったのか…と思いつつ深いタメ息をつく。何も見たくないし、何も聞きたくない [続きを読む]
  • 再会の障害
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう。かみさんが亡くなってから、俺は頻繁に中途覚醒をするようになってしまった。目が覚める直前までは、夢を見ていることが多い。そして目覚めた直後、夢のストーリーをはっきりと記憶している。どういうわけか、夢の内容はいつでも似かよっている。帰りたいのに帰れない…そんな夢ばかりを見るのだ。俺は自宅に帰ろうとしている。家に帰れば、かみさんが俺を笑顔で待っている。それなのに…どうしても [続きを読む]
  • 終焉を待ち望む。
  • 太陽の光には耐えられる。だが、電灯や電球などの灯りは苦手だ。通勤電車の中、会社のビルの中、夜の商店街、そして自宅のリビング…人工的な灯りのすべてが鬱陶しい。かみさんが元気だった頃。夜間にリビングの灯りを消すことなんてなかった。せいぜい就寝するときと、自宅のテレビで映画を観るときくらいだった。今は…夜になってもリビングの灯りを点けない。光を発しているのは、テレビと仏壇の上のロウソクだけだ。明るい部屋 [続きを読む]
  • やっぱり俺は待っている。
  • もう諦めたつもりでいた。俺が生きている限り、かみさんには二度と逢えないんだ。俺が死んだとしても、逢えるとは限らないんだ。哀しいけれど、それが現実だ。どんなに残酷であろうとも、それが俺に与えられた現実だ。受け入れるしかない。でも…せめて長生きだけはしたくない。こんな世界に未練はない。生きてることが辛いんだ。哀しくて、寂しくて、虚しい人生が終わるのを待とう。そうだ。俺はすべてを諦めたはずなんだ。・・・ [続きを読む]
  • 世界が俺から遠ざかる。
  • 激しい「悲しみ」が影を潜めているとき。深い「哀しみ」からも目を反らしているとき。何かに集中していたけれど、ふとした瞬間、息を抜いたときだ。見えてはいるけど観てはいない。聞こえてはいるけど聴いていない。まるで魂が抜けてしまったかのようになってしまう。まるで俺は、脱け殻のようになってしまう。周りには、大勢の人々がいる。俺は「一人ぼっち」ではない。それなのに、強い孤独感を覚えてしまう。そうだ。俺は「一人 [続きを読む]
  • ゆっくりと味わって…
  • 平日は毎日、部下たちがランチに誘ってくれる。正直に言うと、俺は部下たちと一緒に食事をするのが好きではない。一人で食事をしたいのだ。だが、誘われたら断るわけにもいくまい。部下たちに付いて行くと、意外な所に美味い店があることを教えてもらったりもする。それはそれで、とっても有り難いのだが、やっぱり俺は、部下たちと昼飯を食うのが嫌いだ。もちろん、部下たちのことを嫌っているわけではない。ただ、俺の部下たち( [続きを読む]
  • 不可視の傷
  • 脚をケガして松葉杖をついている人。高齢のおじいちゃんやおばあちゃん。小さな子どもを抱いた母親。妊娠中の女性。電車の中で見かけたら、席を譲ってあげようとするはずだ。この人は守ってあげなきゃいけない。この人を助けてあげなきゃいけない。そんなふうに思うのは、誰から見ても、相手が辛そうだったり、大変そうだったりするからだ。俺も内臓疾患(肝硬変)を抱えている。地下鉄の中、立って通勤するのは相当に辛い。それで [続きを読む]
  • もうどこにも戻れない。
  • ほぼ毎晩、寝ている間に夢を見る。たいていは不快な夢だ。目が覚めた瞬間、それが夢だったと分かって安堵する。同時に落胆することも少なくない。夢の中で、かみさんに逢えなかったからだ。目覚めても、俺の隣にかみさんはいない。それは当たり前だ。かみさんは死んじゃったんだ。だが、せめて夢の中で逢えたなら…と思う。それっぽっちの願いさえ叶えられず、朝を迎えてしまうことが多い。そこには目覚めに伴う爽快感は無い。ある [続きを読む]
  • 嗚咽 〜想い出の街〜
  • 5月8日の夜のこと。俺はテレビを見ていた。見ていたとは言っても、画面に集中していたわけではない。出演者の声に耳を傾けていたわけでもない。視線を周囲に漂わせ、俺はボンヤリとしていた。そうしていると、テレビから「ノガタ」という音声が聞こえてきた。そして俺は、テレビに映っている街を見た。そこには野方の街の風景があった。野方というのは、西武新宿線の沿線の街だ。かみさんと俺にとって、野方は深い想い出の街だ。か [続きを読む]
  • 火葬
  • 俺は長生きしたかった。かみさんと一緒に長生きをしたかった。80歳になろうとも、90歳になろうとも、二人で手をつないで散歩をする。そんな老後を夢見ていた。そんな未来が来ると信じて疑わなかった。俺は人一倍、「生」への執着が強かったのかもしれない。・・・生きること、長生きすることに執着していた時。俺は自分の死後のことを恐れていた。自分の遺体が火葬される場面を想像するだけで、俺は恐怖に襲われた。自分の遺体が棺 [続きを読む]
  • こんなに哀しいのは久しぶり
  • 5月6日の日曜日。この日でゴールデンウィークが終わった。世間は「非日常」から「日常」へと戻っていこうとしていた。俺にはゴールデンウィークなんて関係ない。かみさんと過ごした最期のゴールデンウィーク。その翌年以降、俺は世界との接点を失った。見えないベールの向こう側、人々が浮かれている。だが、そこに俺の居場所はない。人々がどんな気持ちでゴールデンウィークを楽しんでいるのか、俺には分からない。かつては俺たち [続きを読む]
  • 慟哭
  • 突然、気持ちが昂ってしまうことがある。毎日というわけではないのだが、心身の内側から「何か」が噴き出してきて、抑えることのできない瞬間がある。はっきりとした「きっかけ」があるわけではないし、「警報器」が知らせてくれるわけでもない。それはいつでも突然やってくる。だから、心の準備もできやしない。神経が昂って限界を超える。そして俺は、内側から破裂する。涙がドッと溢れてくるんだ。むせび泣くわけじゃない。俺は [続きを読む]
  • 休日の夕方
  • かみさんが元気だった頃。俺は休日が大好きだった。すべての義務と責任から解放される休日。やらなきゃならないことは何にもない。やりたいことだけをやればいい。そんな休日が大好きだった。かみさんと一緒に散歩をした。かみさんと一緒に買い物に行った。かみさんと一緒に外食をした。かみさんと一緒に映画を観に行った。かみさんはいつだって、俺の横で笑っていた。・・・かみさんが亡くなって数年が経つ。それにも関わらず、俺 [続きを読む]
  • 愛おしい。
  • かみさんが目をキラキラさせて、美味しそうに食事をしている。よく噛んで、ゆっくりと味わって食べている。その様子は、生前のかみさんの姿そのものだ。よっぽど美味しかったのだろう。かみさんは満足そうだ。ニッコリと笑っている。そんな彼女の姿を見ていると、なんだか俺も嬉しくなってしまう。大好きな人の幸せそうな姿を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになってしまう。そうだ。やっぱり俺は、かみさんのことが大好きだ。 [続きを読む]
  • 死にまつわる雑感
  • ゴールデンウィークも後半に入った。慣れたつもりでいたけれど、やっぱり独りぼっちは寂しい。仕事をする以外にやるべきことはなく、やりたいことも何にもない。仕方がないので酒を飲む。おかげで飲酒の量が増えてしまった。4月28日から30日までの3日間。飲んだウィスキーの量を測ってみると、1.2 ℓ にもなっていた。どおりで全身がダルいわけだ。肝硬変が悪化したのかどうかは知らないが、右の横っ腹がズキリと痛む。・・・肝硬 [続きを読む]
  • 疎外感 〜ゴーストタウンにて〜
  • かみさんが元気だったなら。俺は5月の1日と2日に休暇を取っていたはずだ。かみさんと二人で北海道(かみさんの実家)に行って、グルメや大自然を満喫していたはずだ。毎年のゴールデンウィーク。俺たち夫婦は北海道に遊びに行った。かみさんがいれば。今ごろ俺は、北海道の空の下にいるだろう。・・・かみさんが亡くなった後も、義母や義弟は必ず連絡をくれる。独りぼっちじゃ寂しいだろうから、北海道においで…と言ってくれる。 [続きを読む]