プーちゃん さん プロフィール

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プーちゃんさん: いつか迎えに来てくれる日まで
ハンドル名プーちゃん さん
ブログタイトルいつか迎えに来てくれる日まで
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/youchan1201/
サイト紹介文たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供367回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2010/07/09 15:46

プーちゃん さんのブログ記事

  • 淋しいけれど、仕方がない。
  • 自宅マンションの駐車場を見ると、車の数がやたらと少ない。早朝の街中や、駅の構内を歩いていても、いつもと違って人の姿をあまり見かけない。通勤電車の中は、ずいぶんと空いている。そうか…世間はお盆休みだったっけ…東京の人口が減っている。大勢の人々が帰省をしたり、旅行をしたりしているのだろう。俺も休暇を取って、羽を伸ばしたいなぁ…と思った。だが、休暇を取っても外出する気にはなれないし、外出しようにも行きた [続きを読む]
  • 強制する主体
  • この世界の中で、いちばん大好きな人を喪ってしまった。自分にとって、いちばん大切な人を亡くしてしまった。俺は生きる意味を失った。自分の命の使い途が分からなくなってしまった。普通の人々が、ごく普通に享受している幸せを失った。ようやく手に入れた(かみさんが与えてくれた)モノを失ってしまった。目標と夢をなくしてしまった。自分の未来を諦めざるを得なかった。俺に残されたのは「絶望」だけだ。俺はすべてを奪われた [続きを読む]
  • 至福 〜かみさんの魂は生きている〜
  • 今でも時折、かみさんの夢を見る。夢の内容はさまざまだ。かみさんと俺が会話をしていたり。かみさんと俺が一緒に歩いていたり。かみさんが俺に寄り添っていたり。かみさんの姿が見えていないにも関わらず、彼女の気配をリアルに感じる夢も多い。また、かみさんの柔らかな視線に包まれているような、不思議な感覚の夢を見ることも少なくない。そんな夢を見て目覚めた朝は、心がほんのり温かい。心が温かいからと言って、テンション [続きを読む]
  • 休日の朝
  • 休日の朝。たいていは6時前後に目が覚める。この時間。平日ならば、すぐに起床するのだが、休日の朝は布団から出る気力が湧いてこない。気が重いのだ。心と身体が凍てついているのだ。どうやって1日を過ごしたらいいのか分からない。夜が来るまでの間、どうやって時間を潰したらいいのか分からない。気が遠くなるのだ。もう一度、眠ってしまいたい。だが、そういう気持ちと裏腹に、意識は次第に覚醒していく。仕方がないので床を [続きを読む]
  • 涙腺決壊 (3)
  • 8月8日の水曜日。会社から帰宅して、かみさんに夜のお供えをした。スーツを脱いで、シャワーを浴びた。そのあと俺は、ウィスキーを飲みながらボンヤリと過ごしていた。すっかり酔っ払ってしまった俺は、夕飯を食べて寝ることにした。買ってきた弁当を温めて、かみさんの仏前で食事を始めた。その時だ。突然、涙が吹き出してきた。顔をグチャグチャにして泣いた。嗚咽が止まらなかった。だが、泣くのをやめようとはしなかった。泣き [続きを読む]
  • 渇望
  • くだらない冗談を言いながらかみさんと俺は、一緒にゲラゲラと笑っていた。その日にあったことを語り合いながらかみさんと俺は、お互いの経験を共有していた。まるで二匹の猫のようにかみさんと俺は、二人でじゃれ合っていた。二人で一緒に同じものを見て、二人で一緒に同じものを聞きながらかみさんと俺は、静かに寄り添っていた。そうだ。かみさんはいつでも俺の隣りにいたんだ。・・・8月6日の夜のこと。ふとした瞬間、いろんな [続きを読む]
  • 俺は「この感覚」を知っている。
  • 台風が近づいていて、天気が悪いせいかもしれない。ひょっとすると、直属の上司に対する不信感のせいかもしれない。あるいは、病に特有の周期的なものかもしれない。ここ数日間、鬱がひどい。抗鬱薬(ドグマチール)は飲んでいるのだが、気分が滅入って仕方がない。なんだか無性に哀しいのだ。誰にも話し掛けられたくないし、誰にも話し掛けたくない。他人と関わりたくないのだ。そもそも他人の姿を目にすることや、声を聞くことさ [続きを読む]
  • 離人
  • 悪夢を見ていたわけではない。どちらかと言えば、穏やかな夢を見ていたような気がする。それにもかかわらず、目覚めた直後の気分は最悪だ。得体の知れない不安感に加え、気分がとても沈み込んでいる(いわゆる鬱状態だ)。全身の筋肉に力が入らないせいか、身体が微かに震えていたりもする。その原因はハッキリしない。たぶん、アドレナリンだか、ドーパーミンだか知らないが、脳内化学物質の分泌に異常があるんだろう。かみさんが [続きを読む]
  • この残酷な世界で
  • かみさんが亡くなって以来。俺の心と身体には、いつでも必要以上の力が入っている。心身の全体が緊張しているわけではないのだが、心の片隅や、筋肉と内臓の一部分には、いつでも余分な力が入っている。義母や義弟、友人や俺の部下たちは、「肩の力を抜いた方がいいよ…」と言ってくれる。それは、とてもありがたいことだ。しかし、俺は自分の意志でリキんでいるわけではない。余分な力が入っているのは、俺の意思とは関係がないの [続きを読む]
  • 泥酔
  • ビールや日本酒のような軽い酒ではない。ウィスキーやブランデーなどの強い酒だ。単純に計算しても、ウィスキーのアルコール度数は、ビールの8倍だ。泥酔したいのであれば、ウィスキーやブランデーがお勧めだ。ただし、ウィスキーを飲み過ぎてしまうと、右の横っ腹に鈍痛が走る。肝臓には「痛み」を感じる神経がないはずなので、肝臓自体が痛むわけではないのだろうが、何故だか右の横っ腹が痛むのだ。だが、その痛みに耐えられる [続きを読む]
  • 事象の地平線
  • この世界には、通り過ぎたら引き返すことのできない境界線がある。理論物理学者たちは、その境界線を「事象の地平線」と呼んでいる。その地平線の向こう側は、「重力」も、「密度」も、「温度」も無限大であり、「時間」と「空間」は、極限まで歪んでいる。すべての物理法則が破綻してしまう「特異点」なのだ。この宇宙の中で、最も速く運動できるのは「光(あるいは電磁波)」だが、その「光」でさえも、「事象の地平線」の向こう [続きを読む]
  • 金曜日の夜
  • 毎週末の土曜日のこと。俺が休日出勤をしない限り、かみさんと俺は、何時間も散歩をしていた。他愛のない会話をしながら、二人でのんびり遠くまで歩くのが好きだった。散歩の終わりには、どこかのレストランや居酒屋に入った。よく冷えたビールなんかを飲みながら、美味しい食事に舌鼓を打った。だが、かみさんと一緒に外食したのは土曜日だけとは限らない。毎年の夏休みのたびに海外旅行をしたが、現地にいる10日間ほどは、ほぼ毎 [続きを読む]
  • 好きだったはずの蝉の声
  • 猛暑の日が続いている。今年の7月は、観測史上で最も平均気温が高かったそうだ。湿度の高さには辟易する。だが、俺は元来、夏の暑さが嫌いではなかった。9月になれば、仕事が繁忙期に入る。ほぼ毎日のように「午前様」で帰宅をしていた。土日や祭日も出勤しなければならない日が多かった。当時は管理職ではなかったので、残業をすれば、山ほど残業代をもらえたが、かみさんと共有できる時間が少なくて、なんだか寂しかった。そん [続きを読む]
  • 7月31日の火曜日のこと。週末にウィスキーを飲み過ぎたせいだろうか。なんだか体調が普通じゃない。心と体が分裂してしまったような。肉体から魂が抜けてしまったかのような。何とも表現しがたい変な気分だ。見えてはいるのに観てはいない。聞こえているのに聴いていない。精神と身体とがズレているのだ。こんな日は、適当にやり過ごすのが一番だ。会社を休むわけにはいかないので、とりあえず出勤だけはするけれど、面倒なことに [続きを読む]
  • いま一度、絶望する。
  • 時間の経過に伴って、「悲しみ」は「哀しみ」へと姿を変えていった。とてもゆっくりとした変化だったせいだろうか。その途上では、日々の微妙な変化に気づくことはできなかった。だが、数年前からを振り返ってみれば、そこには確かに変化のあったことが確認できる。かみさんが亡くなってからの最初の数年間。俺は心身を引き裂かれるような「悲しみ」の中にいた。俺はかみさんを探して哭いていた。俺はかみさんを求めて哭いていた。 [続きを読む]
  • 虚無 (4)
  • 朝が来て、俺は自然と目を覚ます。そこに爽快感はない。不快な1日が、また始まってしまった。ダルくて重たい心と身体を起こし、俺はかみさんの仏壇の前に座る。かみさんに線香をあげて、位牌を見つめる。俺は身体の真ん中から深いタメ息を吐き出す。バルコニーに出て、タバコを吸う。肝硬変のせいだろうか。俺の全身が微かに震えている。タバコを吸い終わり、部屋に戻る。かみさんにお供えをし、再び線香を手向ける。しばしの間、 [続きを読む]
  • 睡眠障害と希死念慮
  • 就寝前には必ず睡眠薬(ハルシオンとレンドルミン)を飲んでいる。そして、遅くとも午後11時には就寝するように努めている。そのまま朝まで熟睡できたら良いのだが、どういうわけか、真夜中の午前2時には目が覚めてしまう。どうやら睡眠障害が再発してしまったようなのだ。もう一度、眠りたい…とは思うのだが、いったん覚醒した意識を鎮静するのは難しい。午前2時に目覚めてしまうと、出勤するまでに5時間近くも持て余してしまう [続きを読む]
  • 慣れてなんかいないんだ。
  • ひとりで生きることに慣れてきたのかもしれない…と思うときがある。本当に慣れたのであれば、それに越したことはない。かみさんを亡くした俺にとって、ひとりで生きていくことは宿命のようなものだ。回避できない苦しみならば、その苦しみに慣れたほうがいい。苦しみを異物として排除しようとしても、それは無駄な足掻きだ。苦しみは異物ではない。最愛の人を喪った者たちの心身の一部であり、自己そのものだ。免疫系がしっかり機 [続きを読む]
  • 排除される死者
  • 平日の昼休み。部下たちに誘われてランチに行く。平日の退社後。ときおり部下や友人に誘われて飲みに行く。他愛のない会話に花が咲く。その場の空気はとても軽い。そして、ふとした瞬間、誰かが自分の家族について語り出す。ウチの嫁さんがさぁ…ウチの旦那がねぇ…ウチの娘がさぁ…家族の愚痴を言う人もいないわけではないけれど、多くの人たちは、家族との明るいエピソードを語って聞かせてくれる。誰もが家族を大切に想っている [続きを読む]
  • 焦燥 〜真夜中の中途覚醒〜
  • 夜になっても気温が30℃近くもあって、寝苦しい日々が続いている。エアコンを点けっぱなしにして、室温を26℃まで下げているが、日中の熱が身体に溜まっているらしく、皮膚の表面が涼しさを感じても、身体の芯から熱が噴き出してくる。睡眠薬(ハルシオンとレンドルミン)を飲んではいるが、やはりなかなか寝付くことができない。ようやく眠ったと思っても、エアコンを点けっぱなしで寝ているせいか、寒さで目が覚めてしまうことも [続きを読む]
  • 欠落 (2)
  • 仕事に追われている時は、少しばっかり気が紛れたりもする。家事で忙しい時も、ちょっぴり忘れることができるような気もする。わずかな時間であったとしても、何かに集中することで、かみさんを亡くした「哀しみ」から自由になれることがある(ような気がする)。ほんの一瞬かもしれないが、何かに夢中になることで、かみさんのいない「寂しさ」から解放されることがある(ような気がする)。1年4か月前までは、そんなことさえで [続きを読む]
  • 俺はこの世界が大嫌いだ。
  • ここ数日間、いつにも増して気分が重たい。特定できるような理由があるわけではない。ひょっとしたら、猛暑のせいかもしれないし、身体のあちこちが痛むせいかもしれないが、理由は自分でも判然としない。なぜだか心が萎えている。他人と関わりたくない。会社に行きたくない。なぜだか厭世的になっている。ひきこもりたい。朝から強い酒を飲み、眠くなったら寝てしまいたい。目が覚めたら酒を飲み、夜まで呆けていたい。あらゆる義 [続きを読む]
  • たぶん容ちゃんは傍にいる。
  • 時間が経過するにしたがって、記憶は次第に薄れていくのかもしれない。手放すまいとは思っても、「それ」は俺から離れていくのかもしれない。必死で手繰り寄せようとはするけれど、「それ」は決して戻って来ないのかもしれない。想い出したいとは思っても、想い出すことができない。どこか遠くに行ってしまったんだろうか。それとも「無」になってしまったんだろうか。いずれにしても、とても哀しい。だが…それは突然やってくる。 [続きを読む]
  • さまよう想い
  • かみさんは、両親からの良質な愛情を受けて育った。だからこそ、あんなに包容力があって、温かくて、柔らかかったんだろう。だからこそ、あんなに明るくて、お茶目で、元気いっぱいだったんだろう。だからこそ、あんなに楽天的で、人懐こくて、物怖じしない性格だったんだろう。そんなかみさんが俺に与えてくれたのも、やはり良質な愛情だ。かみさんは、俺のすべてを受け容れてくれた。あるがままで良いんだよ…と教えてくれた。だ [続きを読む]
  • あるがままの姿
  • 会社で仕事をしているときは、明るく元気なフリをしている。同じマンションの住人とすれ違えば、明るく笑顔で挨拶をしている。かみさんが亡くなってから数年。ようやく俺は、「上手な演技」ができるようになってきた。立ち直った「フリ」が、板に付いてきたようなのだ。だが、演技が上手くなってから、まだ1年4か月しか経っていない。俺は「にわか役者」に過ぎないわけで、仮面がいつ外れてもおかしくない。・・・自宅に引きこも [続きを読む]