プーちゃん さん プロフィール

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プーちゃんさん: いつか迎えに来てくれる日まで
ハンドル名プーちゃん さん
ブログタイトルいつか迎えに来てくれる日まで
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/youchan1201/
サイト紹介文たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供366回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2010/07/09 15:46

プーちゃん さんのブログ記事

  • いったいオマエが何を知っているというんだ?
  • かみさんが亡くなってから数年後。俺は某医療系大学の准教授から、「複雑性悲嘆」と診断された。その当時のことだった。ある女性(Kさん)が俺に言った。死別して得られるモノだってあるんだよ。死別なんて大したことじゃないんだよ。私の方がよっぽど苦労して生きてきたんだよ。その時のKさんの顔が忘れられない。なぜだか知らないが、勝ち誇ったような薄ら笑いを浮かべていたのだ。上から目線の気色の悪い表情を浮かべていたの [続きを読む]
  • 痛感
  • ここ最近、鬱がひどい。とりわけ、目覚めてから昼過ぎまでの数時間は、気分がひどく落ち込んでしまう。体調が良くないことも一因かもしれないが、やっぱり俺は虚しいのだろう。這い上がろうとして、さまざまな努力をしてはみる。しかし、いずれも徒労に終わってしまう。こんなときには強い酒でも飲めばいい。少しは気分が浮き上がるはずだ。だが、土日や祭日ではあるまいし、朝から飲んだら出勤できなくなってしまう。仕方がないの [続きを読む]
  • ふとした瞬間、比べてしまう。
  • ふとした瞬間、比べてしまう。自分自身の境遇と、身の回りにいる友人や同僚たちの境遇とを比べてしまうのだ。友人や同僚たちは楽しそうだ。笑顔が絶えない。本当に生き生きしている。こちらが眩しくなるほどの生命力を醸し出している。それは当然のことだろう。彼らは温かい家庭を持っている。仕事も充実している。彼らには未来がある。彼らには希望がある。彼らはすべてを持っている。みんなが人生を謳歌している。みんなが生きる [続きを読む]
  • かみさんは世界を肯定していた。
  • 比べれば、世界は「地獄」だ。比べれば、惨めになってしまう。だったら比べなければいい。自分の運命を、自分の置かれた環境を、自分の「今ここ」を受け容れる。「今ここ」が、どれほど過酷で悲痛だったとしても、それを肯定する。そんなことができたなら、少しは世界も生きやすくなるんだろう。・・・自分と周囲の人々とを比べてしまう。直属の上司 (部長) は俺より10歳以上も年上だが、奥さんは健在だ。俺の部下の3分の2以上 [続きを読む]
  • 想いを大切にしよう。
  • 10月13日の土曜日の未明。目が覚める直前のことだった。俺は夢を見ていた。悪い夢ではない。かみさんの夢だった。かみさんの夢を見たのは久しぶりかもしれない。・・・夢の中。かみさんと俺は、「想い出」を語り合っていた。海外旅行の想い出だった。毎年の夏休み。俺たち夫婦は必ず海外旅行をしていた。その頃の想い出を語り合っていたのだ。俺が想い出を語ると、かみさんは満面の笑顔を浮かべ、「そんなこともあったね〜」と応え [続きを読む]
  • 心の中の「特異点」
  • 泣き叫ぶことが少なくなっていく。それにつれて、次第に気持ちは鎮静していく。かと言って、立ち直ってきたというのではないし、穏やかになってきたというのでもない。慟哭の日々が過ぎ去ると、鬱の毎日がやってくるのだ。鬱はとても不快だ。不快だとは思っても、それに抵抗する気にはなれないし、ましてや闘う気にもなれやしない。何かに抵抗するための気力や覇気は、鬱が奪い去ってしまうからだ。そうだ。鬱は人を廃人にしてしま [続きを読む]
  • 唯一の救い
  • かみさんを看取った日から約1か月の間。俺は眠れない日々を過ごしていた。早めに床には就くのだが、朝まで一睡もできなかった。よっぽど神経が昂っていたんだろう。俺は布団を頭から被り、全身を震わせて咽び泣いていた。あるいは、かみさんの姿を想い浮かべつつ、虚空に腕を伸ばして泣き叫んでいた。そうしているうちに朝が来てしまい、疲労を溜め込んだままの身体で出勤していた。かみさんを亡くしたばっかりで、俺の心と身体は [続きを読む]
  • 濃密な関係の喪失
  • 在宅している間はまだマシかもしれない。話をする相手もいなければ、触れ合うことのできる相手もいないけど、荒んだ心が「何か」に守られているからだ。その「何か」は、自宅の壁だったり、自分の肉体だったり、眠りに落ちてしまうことだったり、独りぼっちであることだったりするのだろう。もちろん、独りぼっちはとても辛い。誰とも関わることができないからだ。誰とも視線を交わすことができず、誰とも会話をすることができず、 [続きを読む]
  • 重力の井戸の底で (4)
  • 10月6日から8日までは3連休だった。9月に入って以降、会社は繁忙期なので、連休前には「休日出勤が必要になるかもしれない…」と思っていた。だが、仕事が予想外に捗ったため、休日出勤をしなくて済んでしまった(俺の部下たちは、みんな優秀なのだ)。しかし…やはり3連休は辛かった。鬱がひどくて身動きができなかった。得体の知れない不安感に脅えてしまった。自分が溶けていくような感覚に耐えられない。自分が自分でなくな [続きを読む]
  • 誓い
  • 平成22年6月1日。かみさんが癌研有明病院に入院していた頃のこと。かみさんと俺は、こんな会話をした。「容ちゃん。病気が治ったら、どんな生活をしたい?」と俺が聞いた。「これからも毎年、海外旅行に行きたい。それから、もっとオシャレな生活がしたい」とかみさんが答えた。そして、しばしの沈黙の後、かみさんが言った。「そして、プーちゃん、これからもずっと横にいてね…」かみさんに言われるまでもない。俺はずっと、かみ [続きを読む]
  • グリーフワークの「絶対」と「相対」 (改稿)
  • 私は正しいグリーフワークの道を歩んでいます!時折そんなことを、臆面も無く言う人間を見かける。心理学などで示されたグリーフワークのモデルケースに照らし、自分がそのケースのとおりに立ち直っていることを誇っているのだろう。自分は絶対に正しい。自分と同じ人も正しい。だが、自分と異なる人は絶対に間違っている。グリーフワークの世界に限ったことではない。自分だけが正しいと思いたい人は、いつでも何処にでもいる。思 [続きを読む]
  • 消滅 (3)
  • 誰の姿も見えやしない。誰の声も聞こえてこない。誰の気配も感じない。誰の温もりも感じられない。俺は誰にも見られていない。俺の叫びは誰にも聞こえていない。俺は誰にも必要とされていない。俺は孤独だ。俺は独りぼっちだ。かみさんは、俺のたった一人の家族だった。俺が自らを犠牲にしてでも守りたかったのは、この世界の中で、かみさんだけだった。それなのに、かみさんは死んじゃったんだ。俺は家族を喪って、家庭を失ったん [続きを読む]
  • 連休の空疎
  • また連休がやってきた。かみさんの生前、3連休が近づくたびに、俺は3日間の「過ごしかた」を考えた。容ちゃんと二人で美味しいモノを食べに行こうか。容ちゃんと一緒に映画を観に行こうか。いつもの週末のとおり、容ちゃんと二人でたくさん散歩をしようか。容ちゃんと一緒に小旅行に出かけてみようか。俺は連休の「過ごしかた」をあれこれと思案する。そうしていると、気分は次第に高揚していく。だが、俺が「過ごしかた」を考え [続きを読む]
  • 明晰な意識を取り戻した瞬間
  • 寝不足なわけではないし、前日の夜に酒を飲み過ぎたわけでもない。睡眠導入剤も服用したし、床に就く時間も早かった。俺は熟睡していたはずなのだ。それなのに、眠気の抜けない朝を迎えてしまうことがある。頭がボンヤリしているし、今にも瞼が落ちてきそうだ。かみさんが亡くなって1か月が経ったころ。俺は心療内科で「抑鬱状態(死別反応)」と診断された。数年後には、某医療系大学の准教授から「複雑性悲嘆」との診断を受けた [続きを読む]
  • 還って来たくなったなら…
  • かみさんが亡くなってから。俺は基本的に「独りぼっち」で過ごしている。仕事をしている間は別として、自宅にいる限り、時間や空間を共有してくれる人はいないのだ。話をする相手もいなければ、一緒に笑うことのできる相手もいない。誰にも見られることはなく、誰にも聞かれることもなく、誰とも触れ合うことができない。量子力学が明らかにしたとおり、誰にも観測されていない対象は、「今ここ」には存在しない。誰にも観測されて [続きを読む]
  • 大切な部分が欠けている。
  • 恐怖であれば、その原因は明瞭だ。原因が分かっているのなら、それを取り除いてしまえばいい。そうすれば、恐怖からは自由になれるだろう。しかし、不安はどうしようもない。理由も原因も分からないからだ。だが、分からないだけであって、理由や原因が無いわけではないだろう。それらは心の深層に隠されているはずだ。深層に腕を突っ込んで、理由や原因を引きずり出す。そんなことができるかどうかは知らないが、そうでもしなけれ [続きを読む]
  • 俺は逃げ出したい。
  • 平日の鬱はつらい。休日とは違い、現実逃避ができないからだ。あまりにも心が重たくて、あまりにも淋しくて、あまりにも哀しいのに、そこから逃げられないからだ。本当ならこんな日は、朝から酒に溺れてしまうに限る。泥酔し、神経を麻痺させてしまえば、鬱も楽になるだろう。つらくなったら眠ってしまい、一時の安息を得ることもできるだろう。だが、平日はそうもいかない。どんなに心が重たかろうと、どんなに淋しかろうと、どん [続きを読む]
  • かみさんは俺の「中」にいる。(5)
  • 何度かブログに書いたとおり、俺は両親から虐待されて育った。おかげで俺は、人間が大嫌いになってしまった。人間に対する不信感は、「自己否定」と「過緊張」の原因になった。そのせいで、俺には「できないこと」がいっぱいあった。子供の頃から生きることが苦しかった。ガキのくせに、早く死にたい…と思っていた。ガキのくせに、世界を破壊したい…と思っていた。俺にとって、世界は地獄だった。俺にとって、人生は悪夢だった。 [続きを読む]
  • 郷愁
  • かみさんが元気だった頃。かみさんと俺は、ときおり老後の夢を語り合った。俺が会社を定年退職した後、二人でどんな生活をしようか…と語り合った。今までどおり、二人で一緒にたくさん散歩をしようね…映画もいっぱい観ようね…プーちゃんに料理を教えてあげるから、毎日一緒にご飯を作ろうね…退職しても、毎年海外旅行をしようね…国内の観光地にも、いっぱい行こうね…俺が退職するまでに役員になれたら、別荘を買おうね…そし [続きを読む]
  • 慟哭の理由
  • 何故なんだろうか。俺自身にも分からない。悲しいんだろうか。淋しいんだろうか。苦しいんだろうか。惨めなんだろうか。自分でも理由が分からない。思い当たるフシが無いのだ。ふとした瞬間。激しい感情が、身体の中心から沸き上がる。その感情は、血管や神経を通じて全身に行き渡る。そうなったら止められない。涙が噴き出してくるのだ。俺は慟哭し、嗚咽するのだ。しかし、頭の片隅には冷静な俺がいる。冷静な俺は、咽び泣く自分 [続きを読む]
  • かすり傷であれば、いずれは修復するだろう。傷は跡形もなく消え去って、自分がどこに傷を負ったのかさえ忘れてしまう。だが、大きく深い傷を負ったとき、それは決して消えることがない。ザックリと抉れているせいか、他人の目を引いてしまうのだ。他人は「その傷、どうしたの?」と聞きたがる。仕方がないので「この傷はね…」と教えてあげる。どうして傷ができたのかが分かると、他人は満足そうな表情を浮かべて去っていく。好奇 [続きを読む]
  • 特別な何か
  • 誰もが何かを持っている。他のモノとは違う「特別な何か」を…だ。決して代替できない何かを持っていること。自分の命よりも大切な何かがあること。それは、人間に生きる力と意味とを与えてくれる。だが、その「特別な何か」を失ってしまうこともあるらしい。そんなことがあり得るなんて、想像したこともなかったし、周囲を見回したって、失った人なんて見当たらない。しかし、この世界の片隅には、「特別な何か」を失ってしまった [続きを読む]
  • 月命日 (13)
  • かみさんが亡くなってから数年の間。祥月命日はもちろんのこと、毎月の命日が近づくたびに、俺は「命日反応」に襲われていた。涙が止まらないというわけではないし、悲しくて耐えられないというわけでもない。ただ、かみさんがかわいそうだ…という強い想いと、訳の分からない罪悪感、そして深い鬱と、心の真ん中に蹲る不安感に苛まれてきた。月命日をスルーできるようになったのは、ごく最近のことだ。今年の祥月命日(6月27日) [続きを読む]
  • かみさんがかわいそうだ (7)
  • プーちゃんが死んじゃったら、どうしよう…プーちゃんが死んじゃったら悲しくて、私も死んじゃうかも… かみさんはときどき、そんなことを心配していた。俺の実父が40歳代初めに突然死したためか、俺も早く死んでしまうんじゃないか…と心配していたのだ。 ・・・ かみさんには大好きな深夜番組があった(現在でも放送中だ)。その番組が放送される木曜日の深夜、かみさんはテレビを見終わってから床に就いた。そんな日は、俺の方 [続きを読む]
  • 世界には絶望しかない。
  • かみさんが元気だったころ。かみさんと俺には語るべき未来があった。夢を語り合った。希望を語り合った。未来を想像するだけで、かみさんと俺はウキウキしていた。1週間後の予定を話し合い、1か月後のことを語り合った。1年後のことに想いを馳せて、10数年後のことを想像した。そして…老後のことを語り合い、2人は一緒に笑っていた。そこには何時だって、光が見えていたのだ。それなのに…今の俺には語るべき未来がない。未 [続きを読む]