kururik さん プロフィール

  •  
kururikさん: softparanoia
ハンドル名kururik さん
ブログタイトルsoftparanoia
ブログURLhttp://softparanoia.blog53.fc2.com/
サイト紹介文ボーイズラブと一般小説を公開しています。18禁もあります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供163回 / 365日(平均3.1回/週) - 参加 2010/09/02 17:13

kururik さんのブログ記事

  • ぶれいくたいむ「これからの更新予定」
  • ぶれいくたいむとか、久しぶりですね。叶こうえです。ご無沙汰しております。更新が途絶えている連載中の話が多いです。ほんとすみません。どれも書きたいんですけど、体は一つしかないんで……とりあえず、以下、更新予定。1、ブロマンス? 短編2、秋のサナギ2 中編3、吉田と日下 中編4、モ部内恋愛事情 長編5、あなたは理性を壊すひと 中編この順番で、一作ずつ完結させていこうと思います。あとは、完結済みの作品の [続きを読む]
  • ブロマンス?
  • ※そんなに長くなりません。二泊三日で、友情か愛情か白黒つける話です。エロもがっつり入れます。 指定された時間より二分過ぎて、持田博紀(もちだひろき)は行きつけのファミレスに到着した。ちなみに歩きで来た。ファミレスの駐車場の隣に、博紀のアパートが建っているのだ。 博紀がボックス席に腰を下ろしたとたん、向かい側に座っている女――田所亜希(たどころあき)が、スマホをこれ見よがしにテーブルの中央に置いた。 [続きを読む]
  • 秋のサナギ7(最終回)
  •  十二月に入り、寒い日が続いている。 栄貴は最近、早起きをしてジョギングをしている。 冷え症には運動が良いことは以前から知っていた。だけど面倒で行動に起こせていなかった。 今年はやってみようと思った。 近くの公園に行き、楕円形のランニングコースをマイペースで走る。吐く息が白い。 もう、公園の木々からは葉が落ちて、少し寂しい風景だ。 息が弾んできたところで、顔見知りの中年の男とすれ違う。「おはよう! [続きを読む]
  • 秋のサナギ6
  •  翌日、何事もなかったように雄太は栄貴に接してくるので、栄貴もそれに倣った。 栄貴は割り切った。雄太に対し、変に情を持った自分がおかしかったのだ。彼を便利なパシリ、タダの家庭教師、フェラ手コキのマシーンだと思えば良い。そうすれば真壁と仲良くしていようが、ふたりで水族館に行こうが腹は立たない。 以前よりさらに、雄太がアパートを訪れる頻度が減った。時間を持て余すようになった栄貴は、自炊に力を入れるよう [続きを読む]
  • 秋のサナギ5
  • あれから二週間が経った。 相変わらず栄貴と雄太の関係は続いていたが、ちょっとずつ雄太の行動や態度に変化が起こっていた。 関係が始まった頃は、大学がある平日は毎日やってきていたのに、今は隔日だ。彼曰く、映画研究会の活動やバイトが忙しい、とのことだったが。いつもフェラは二回してくれていたのに、今は一回。しないで手コキだけのときもある。見るからにサービスが悪くなった。 ――もしかして真壁と付き合い始めた [続きを読む]
  • 秋のサナギ4
  •  それからはなし崩しになった。大学では雄太は栄貴のパシリに徹しているが、アパートで二人きりになれば彼は豹変する。フェラで二回、栄貴を射精まで導き、イキ顔を見ながら雄太も自慰で吐精する。 最初こそ強引な展開になり栄貴は恐怖に支配されていたが、次からは違っていた。栄貴は損得勘定の末、こういう関係でもいいか、と妥協し始めていた。 絶対ホモになる気はないが、雄太のフェラや手コキの技術は素晴らしい。自分はた [続きを読む]
  • 秋のサナギ3
  • ※R18 部屋に入ってからニ十分ぐらいは、約束通り勉強していた。折り畳みのミニテーブルでふたり、頭がぶつかりそうなほど近距離で向かいあって、分からない問題を雄太に教えてもらっていた。だが、栄貴が用を足してトイレから出たタイミングで、事は起こった。 ワンルームの部屋に戻ると、栄貴のシングルベッドで雄太が仰向けになって寝ていた。「おい! 勝手に寝るなよ。他人のベッドで――」 ふつふつと怒りが湧いてきて [続きを読む]
  • 秋のサナギ1
  • ※短編です。文字数が多いので、何回かに分けて投稿します。 講義が始まる十分前。 栄貴(えいき)の前列の席に、長袖のニットを着た女の子が座った。 栄貴は教室内全体をざっと見渡した。一番後ろの席なので俯瞰してよく見える。やっぱりこの時期は薄手の服が多い。なかには半袖もいる。さすがに寒いんじゃないかと思うが、着ている本人は平気らしい。友人たちと身振り手振りで快活に喋っている。 栄貴は冷え症だ。ロングTシ [続きを読む]
  • 吉田と日下6
  •  隣から物音がしなくなって二十分が経過した。吉田はトイレから出て、自分が住むプレハブ小屋のドアの前に立った。アレの最中だったら困る。そっとドアを開けて隙間から新聞紙の上にある靴が何足載っているか数える。が、一足もない。ほっとして、ドアを大きく開けなかに入った。とたん、獣の臭いが鼻を突いた。性交後間もない部屋だからといって、ここまで生々しい臭いがするとは。 息を止めて室内に入り、自分のデイバッグから [続きを読む]
  • 吉田と日下5 R18
  •  いつもより仕事が一時間早く終わり、プレハブ小屋に着いたの十七時ちょうどだった。停車したミニバンに、待ってましたとばかりに鈴木が近寄って来る。 助手席のドアを開けた堂本に、鈴木が「もう来てますぜ」とゴマをするように手を併せた。「そうか、来てるか」 堂本が珍しく素直に嬉しそうな声を上げた。 どうやら待ち望んでいた客が来ているらしい。 和倉たちが暮らしているプレハブ小屋には、初めて見る赤い軽自動車が止 [続きを読む]
  • 吉田と日下4
  • ※登場人物の名前を変更しました。「鈴田」→「鈴木」、「和田」→「和倉」にします。「田」のつく苗字ばかりで混乱するので。 ミニバンに全員乗り込んだと同時に、和倉がエンジンをかけ発進させる。「今日から新しい現場だぞ」 突然告げられたところで、楽な現場かも、なんて期待は微塵も持てない。昨日までの現場――トンネルの改装工事同様、過酷な仕事なのだろう。和倉(厳密には彼の所属する会社)が楽な仕事をこちらに振っ [続きを読む]
  • 吉田と日下3
  •  欲しい物リストを提出したあと、三人は日用品を抱えて和倉のプレハブ小屋を後にした。吉田はすぐにでも日下と今の状況について話をしたかったが、そう簡単にはいかなかった。一緒に外に出た和倉にせっつかれ、目と鼻の先にある汚い一階建てのプレハブ小屋に連れてこられた。たまたま先頭を歩いていた吉田は、鍵のかかっていないドアを開けた。 ――くっせぇ。 危うく声に出してしまいそうになる。部屋のなかは、オタクが履いて [続きを読む]
  • 吉田と日下2
  •  吉田が飯場の手配師に会ったのは、一か月前の七月十日。蒸し暑い昼下がりの新宿だった。その日吉田は、一週間根城にしていたネットカフェの前で途方に暮れていた。パンパンに膨らんだデイバッグの中身は、着替え数着と五百円ちょっとしか入っていない財布、契約を解除して久しいスマホだけだった。 今夜の宿代が足りなくて、朝からずっと新宿駅の周辺をうろうろしていた。道端に小銭が落ちてないか目を皿のようにしてチェックし [続きを読む]
  • 吉田と日下1
  • ※「ルンプロだって〜」を改題。不定期更新。受け、バイセクシャル。攻め、ノンケ。ハピエン。タコ部屋での閉鎖された空間でいろいろ起こる話。中編。 近くで乱暴にドアを開ける音がして、すぐに吉田は浅い眠りから目を覚ました。 今度は、壁を金属バットで叩く音が狭い八畳間に響く。鼓膜がビリビリする。「起きろタコ!」 堂本のドスの利いた怒鳴り声に、吉田の体は条件反射で震えた。どう考えてもカタギの声音ではない。何度 [続きを読む]
  • 「幸せのレベル」後記とお知らせ。
  • 遅くなりましたが、後記です。「幸せのレベル」、お読みくださりありがとうございました。今回の話は、サスペンスとして書いてて、書ている本人はすっごく楽しんでました。やっぱりこういう系統、書くの好きみたいです。でもですね、読み手の方的には「え、そっち?」ってなる展開だったなと思います。展開が急で、序盤の雰囲気と中盤でがらっと変わるんですね。序盤を気に入ってくださってたかたは、裏切られた感じになるかもしれ [続きを読む]
  • 幸せのレベル38最終回
  •   新年を迎えたばかりの神社で、有と亘は甘酒を買って、がらんとした屋台の椅子に腰を下ろした。  有のマンションから歩いてこられる距離の神社は、あまり知名度がなかった。この時間でも参拝するのに時間はかからなかった。 甘酒の飲み口に一度口をつけたが、猫舌の有は湯気の熱さに怖気づいて、飲むのを諦めた。もっと冷めてからでないと無理だ。 隣に座っている亘に顔を向ける。「石動はなにお願いした?」 有が尋ねると [続きを読む]
  • 幸せのレベル37
  •  ゆう、ゆう、と控えめな声で呼びかけられる。 有は寝返りを打とうとしたところで急に覚醒した。返事をしようとして口を開けたが声が出ない。咳ばらいをすると、少し喉が痛んだ。天井にある蛍光灯の明かりが眩しい。目を擦った。「起きた?」 亘の顔が至近距離まで近づいてきて、鼻と鼻がぶつかった。「覚えてるか?」 亘が心配そうな声で聞いてくる。有は一瞬、覚えていない振りをしようかと思ったが、やめた。ふざける場面じ [続きを読む]
  • 幸せのレベル36 R18
  •  パジャマを脱がせ合ったあと、有は自然な流れで、亘に覆いかぶさられた。亘の体の重みに安心する自分がいる。意識して鼻呼吸をしないと苦しいぐらい、口づけを繰り返す。唾液が混じってお互いの口元が濡れ、ふたりは同時に微笑んだ。「八カ月ぶりだね」 有が言うと、亘が頷いた。「かなり俺、我慢してたよ。今日はまずいかも」 亘の口端がイヤらしく歪んだ。 胸の尖りを舌でねっとりと舐られ、それと同時に性器を五指でゆっく [続きを読む]
  • 幸せのレベル35
  •  午後三時過ぎ、ふたりは救急病院からタクシーを使ってマンションに帰り着いた。玄関に入ったとたん、有は苦笑しながら亘の腕を軽く叩いた。「だから大丈夫だって言ったのに」「いや、大丈夫じゃないだろ。伯母さんに一服盛られたんだから」 亘がまだ怒りを溜め込んでいるようにぶっきらぼうに言った。「まあそうだよね――ありがとう、亘」 ストレッチャーの上で覚醒したとき、亘が心配そうに有の顔を覗き込んでいた。目があっ [続きを読む]
  • 幸せのレベル34
  •  己の手の甲をつねって、眠気を遠ざけようとしたが、焼け石に水だった。「通帳と印鑑を手に入れても、伯母さんじゃ引き出せない」 呂律は回っている。だが、自分の声に膜が張っているみたいだ。「保険として預かっておく。教えてくれなかったら――どうしようかな。ここで自殺しちゃうと資産価値が下がっちゃうのよね。だけど私が住み続ければ関係ないしね」 ひどく明るい声で言われ、自分が危うい立場にいることが実感できない [続きを読む]
  • 幸せのレベル33
  •  有は思わず顔を覆った。歯がカタカタと鳴り、四肢は震えた。事故の再現映像を見せられたみたいにリアルだった。   母が丸太に押されて頽れたところで、有の記憶は途絶えている。本当にあのとき気絶して、有のなかで続きはないのだ。目覚めたときには、ストレッチャーで車から移動させられ、救急車によって病院に運ばれた。 有の頭の中の霧は晴れていた。どうして自分が記憶喪失になったのかも、想像がつく。 ――言葉通りだ [続きを読む]
  • 幸せのレベル32
  •  藤崎の言葉を最後まで聞いたとたん、有の脳裏に閃光が走った。そして聞き覚えのある耳鳴りが両耳に流れて止まる。 ――車のなかには伯母がいたんだ。 記憶のなかにある運転席は、常に靄がかかっていた。父と母の背中が交互に乗り替わっていた。その儚いイメージは、明確な伯母の背中によって蹴散らされる。そして、他三人がどこに座っていたかも鮮明に浮かび上がった。頻繁にこちらを振り返り喋りかけてくる助手席の母の顔と、 [続きを読む]
  • 幸せのレベル31
  • ※17話、加筆しています。 ドアを開けたとたん、伯母がずかずかと部屋に入ってくる。立ち話をさせるつもりはなかったが、あまりの遠慮のなさに有は鼻白んだ。 コーヒーを淹れている時間もなかったので、麦茶を二つのグラスに入れてダイニングテーブルに置いた。着席したあと、向かい側に座る伯母に、単刀直入に言った。「玄関の鍵は替えたんです。もう勝手に入ることはできないですよ。古い鍵、すべて返してください」 厳しい [続きを読む]
  • 幸せのレベル30
  •  翌朝の七時に有は起きた。くっつけた隣のベッドには亘の姿がない。寝室の外からは生活音も聞こえてこない。 有はベッドのヘッドボードに置いてあったスマホを手に取った。『やっと作業が終わったよ。まだ始発がないから、会社でちょっと寝てから帰る。今日は休むことにした』 亘からのLINEは四時に着信していた。 ――亘、大変だったんだな。 亘の会社には仮眠室があると以前聞いたことがある。『お疲れ様。俺も午前中休 [続きを読む]
  • 幸せのレベル29
  •  マンションに帰宅した時刻は二十三時ちょうどだった。食事をする気力もなく、有は手洗いうがいをしたあと、寝室に向かった。 ベッドサイドのテーブルには、亘に借りた心理学の本が置いてある。時間ができたら読もうと思っていた『認知心理学・入門編』だ。 有はその本を開き、目次を確認した。あると思っていた単語が、第七章のタイトルになっていた。『記憶』 第七章の始まりのページを開いた。ページの上には折ったような跡 [続きを読む]