kururik さん プロフィール

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kururikさん: softparanoia
ハンドル名kururik さん
ブログタイトルsoftparanoia
ブログURLhttp://softparanoia.blog53.fc2.com/
サイト紹介文ボーイズラブと一般小説を公開しています。18禁もあります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供92回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2010/09/02 17:13

kururik さんのブログ記事

  • ブロマンス? 14
  •  次に、トンネルを通って『うしの牧場』に行った。幸太郎念願のソフトクリームを食べるためだ。 なのに、博紀に先に一本買わせ、幸太郎自身は買わなかった。「なんでお前、買わないの。お前が食べたかったから来たんだろ」「食べたいけど、一本全部食べたくない」「なんだよそれ」「冷えるし」「冷え性かよ」 体温高いくせに、と博紀は幸太郎の肘を小突いた。お返しとばかりに、ソフトクリームをひとくち、幸太郎が勝手に食べた [続きを読む]
  • ブロマンス? 13
  •  朝を迎えても、女二人は出て行く様子を見せなかった。午前八時を過ぎても寝間着のまま、ソファに座ってスマホ弄りをしている。「いや、もう想定内だけどね。すんなり出てったらむしろ驚く」 幸太郎はうんざりしたような表情を浮かべながらも、四人分の目玉焼きを作っている。 博紀はキャンピングカーに三人を残して、道の駅にある売店に買い物に出た。 女二人が車から出ないなら、博紀か幸太郎どちらかが見張りとして車のなか [続きを読む]
  • ブロマンス? 12
  •  変な時間に目が覚めた。目を開けても真っ暗で何も見えなくて、一瞬、まだ夢を見ているのかと思った。 博紀は仰向けのまま、枕元のあたりを探ってスマホを手に取った。時刻を確認するとまだ朝の四時だった。 あまり大きな動きはできなかった。腰に幸太郎の腕が回っていて拘束されている。いま彼を起こしたくなかった。 スマホの照明の明度を低くして、光が幸太郎に向かわないようにした。 写真のアプリを開き、二週間前に行っ [続きを読む]
  • ブロマンス? 11
  •  十分かけて規模の大きい道の駅まで行き、博紀と幸太郎はキャンピングカー内のキッチンで、四人分の夕飯を作ることにした。幸太郎が豚肉とカット野菜をフライパンで炒め、博紀はアイランドカウンターにまな板を置いて、そこで豆腐とネギを切っていた。味噌汁の具だ。 博紀も幸太郎も大学の四年間、アパートで一人暮らしだったせいで、料理は手慣れている。 程なくして、肉の焼けるジューシーな匂いが漂ってくる。 博紀は切り終 [続きを読む]
  • ブロマンス? 10
  • 薄いわりに、柔らかく肉厚な感触だった。ハムハムしたらより気持ちいいだろう。 ――って、ここは拒否るとこだろ? 押しのけようと幸太郎の肩に手を置くも、顔の位置を変えられ、よけい唇と唇がしっかりくっつく。お互い鼻が高めだから、角度に気を遣う。 ――って、ちゃんと拒絶しろよ、俺。 嫌悪感なんて湧くわけがない。幸太郎の体に汚い部分なんてないし、どこだって触れる。「軽いキスぐらいなら、まあ、男同士でもできる [続きを読む]
  • ブロマンス? 9
  •  駅前にある看板(カエルのイラスト付き)の前で、四人で記念撮影をして、さあ解散、という雰囲気になったときだった。「でも本当に幸太郎さんたちと会えてよかった。私ら二人じゃ絶対道に迷ってたから」 アケミがそう言って、ペコっと頭を下げてきた。そして幸太郎の顔を名残惜し気に見た、気がした。 嫌な予感がする。博紀は急いで幸太郎の腕を掴んだ。「なんだよ」 ちょっと驚いたように幸太郎が目を大きくした。でもどこか [続きを読む]
  • ブロマンス? 8
  •  歩幅を女性のそれに合わせたり、写真をいちいち撮ったり、休憩を頻繁に挟んだりで、ハイキングコースの半ばまで来るのに、二時間を要した。こうなると、当初の予定を変更せざるを得なかった。たまたま見かけたペンション風のレストランに入ったが、博紀と幸太郎は、食べ終わるのに一時間もかかった。料理が出てくるのが遅いのに加え、女性陣の話を無視するわけにもいかず、食事に集中できなかった。よかった点は、料理自体は美味 [続きを読む]
  • ブロマンス? 7
  •  四人でコースを回り始めて一時間が経過した。その間、バンガロー村を抜け、その脇にある蕪来渓谷に向かい、共栄橋を渡った。博紀は自分の行動をとっくに後悔している。写真なんか撮ってもらわずに、さっさと橋を渡れば良かったと。 博紀の右隣のポジションをキープしたままのマイコちゃん(二十歳)が、こちらが尋ねてもいないことをベラベラ話し続けている。彼女の名前と、今年短大を卒業した所まではちゃんと聞いていたが、そ [続きを読む]
  • ブロマンス? 6
  •  幸太郎の家を出発してちょうど二時間後に最初の目的地に着いた。有料駐車場で車を置いて、デイバッグを背負って博紀たちは『養老渓谷駅』に向かう。「可愛い駅だなあ」 駅に着いたふたりは、同じことを同時に言った。白い木目の外壁に、オレンジ色の瓦屋根という組み合わせは、レトロだけどおしゃれな印象を受ける。女の子が好きそうな外観だ。 入り口近くの販売機で各々スポーツドリンクを買い、ハイキングコースを進む。常盤 [続きを読む]
  • ブロマンス? 5
  •  幸太郎の口の端に黄身が付いている。博紀はそれを指で拭い、自分の口に入れた。マヨネーズの酸味が舌に広がる。そこでハッとする。 ――いまのはアウトだよな。 この場に田所がいたら、厳しい叱責を受けそうだ。そう思うとため息が出そうになった。「なに? どうした? 困った顔して」 幸太郎に心配そうな視線を向けられ、博紀は早々に二日前の田所とのやり取りを話して聞かせた。幸太郎に隠し事をするのが嫌だったし、これ [続きを読む]
  • ブロマンス? 4
  •  住宅地を抜けて県道に入った。渋滞に遭うこともなく、二車線道路をスムーズに進んでいく。まだ見慣れた景色が続く。ビデオレンタル屋の看板や、市役所に掛かった懸垂幕が目に付くが、すぐに流れて消えていく。博紀は幸太郎に声をかけた。「で、どこ行くの?」 行き先は幸太郎におまかせだった。「内房を回る予定。でもけっこう適当。逸れて養老渓谷も行きたいし」「お、いいじゃん!」 博紀は身を乗り出して、その計画に賛成し [続きを読む]
  • ブロマンス? 3
  •  ――ふたりだと気を遣わなくて良いって言っておいて、俺が気遣い上手で良い? 矛盾してね? 幸太郎の言動に突っ込みを入れつつ、車が止まっている間にと、冷蔵庫を開けた。「おっ」 今日二回目の感嘆。上段には缶ビールが四本並んでいるが、ふだん高くて買わない『恵比寿』だった。下段にはコンビニの卵サンドと納豆巻きがそれぞれ一つずつ。ポケットにはペットボトルのコーラ(カロリーゼロじゃないやつ)二本と、麦茶。調理 [続きを読む]
  • 落花生
  • ※エロ広告が出て来るのを阻止するため更新。ご当地BLっていう企画ものの掌編です。ツイッターからの転載です。 俺が学校から帰宅して居間のソファでくつろいでると、70パーセントの確率でお前が家にやってきて俺の隣に座る。それで一緒に、テレビを見ながら笑うんだ。お前の役目は千葉名産の落花生の殻を剥くこと。俺はそれを食べること。たぶん俺たちが高校を卒業するまで変わらない、日常。ピーナッツを渡されるとき、いつ [続きを読む]
  • ブロマンス? 2
  • ※久々の更新です。これからはサクサク更新できればと思います。 三月十日。外気温十四度という好天に恵まれた水曜日。時刻は八時五分。 博紀は欠伸を連発しながら自転車を漕いでいた。日差しは弱い。マンション、アパート、一軒家が入り乱れたベッドタウンの街並みのなか、直進と右折左折を繰り返し、幸太郎の実家を目指す。所要時間は十五分。 駅方面に向かうスーツ姿の中年男性や、スポーツバッグを肩にかけた女子高校生とす [続きを読む]
  • 番外編 引っ越し当日 続き
  • ※和真視点の引っ越し編の続き。カテゴリは「混乱必至のWデート」です。 新しい自分の部屋になおを抱っこして連れていく。え、え? となおは焦った声を出した。2DKの間取りだから、玄関から十歩も歩かずに部屋に着く。 室内は、当然段ボールで埋まっているが、ベッドだけはすぐに寝られる状態にしておいた。「ちょっ……和真、荷解きするんじゃないのかよ」 なおをベッドに下ろすと、予想通りの非難の声。でもそれとは裏腹 [続きを読む]
  • 同棲半年後の、とある夜中。
  • ※「faceblind」同棲して半年ぐらいの話。尚人一人称。久々に書いたけど、楽しいもんですね。 社会人になってから、この世は理不尽なことだらけだなあ、と感じることが多くなった。主に仕事面で。俺が指示書通りにプログラムを組んでも、クライアントの意見ひとつで、一か月の作業が無駄になってしまう。 今日も残業だった。終電に間に合わず、タクシーを使って帰って来た。この生活があと一週間は続く見通しで、ため息 [続きを読む]
  • ぶれいくたいむ「これからの更新予定」
  • ぶれいくたいむとか、久しぶりですね。叶こうえです。ご無沙汰しております。更新が途絶えている連載中の話が多いです。ほんとすみません。どれも書きたいんですけど、体は一つしかないんで……とりあえず、以下、更新予定。1、ブロマンス? 短編2、秋のサナギ2 中編3、吉田と日下 中編4、モ部内恋愛事情 長編5、あなたは理性を壊すひと 中編この順番で、一作ずつ完結させていこうと思います。あとは、完結済みの作品の [続きを読む]
  • ブロマンス?
  • ※そんなに長くなりません。二泊三日で、友情か愛情か白黒つける話です。エロもがっつり入れます。 指定された時間より二分過ぎて、持田博紀(もちだひろき)は行きつけのファミレスに到着した。ちなみに歩きで来た。ファミレスの駐車場の隣に、博紀のアパートが建っているのだ。 博紀がボックス席に腰を下ろしたとたん、向かい側に座っている女――田所亜希(たどころあき)が、スマホをこれ見よがしにテーブルの中央に置いた。 [続きを読む]
  • 秋のサナギ7(最終回)
  •  十二月に入り、寒い日が続いている。 栄貴は最近、早起きをしてジョギングをしている。 冷え症には運動が良いことは以前から知っていた。だけど面倒で行動に起こせていなかった。 今年はやってみようと思った。 近くの公園に行き、楕円形のランニングコースをマイペースで走る。吐く息が白い。 もう、公園の木々からは葉が落ちて、少し寂しい風景だ。 息が弾んできたところで、顔見知りの中年の男とすれ違う。「おはよう! [続きを読む]
  • 秋のサナギ6
  •  翌日、何事もなかったように雄太は栄貴に接してくるので、栄貴もそれに倣った。 栄貴は割り切った。雄太に対し、変に情を持った自分がおかしかったのだ。彼を便利なパシリ、タダの家庭教師、フェラ手コキのマシーンだと思えば良い。そうすれば真壁と仲良くしていようが、ふたりで水族館に行こうが腹は立たない。 以前よりさらに、雄太がアパートを訪れる頻度が減った。時間を持て余すようになった栄貴は、自炊に力を入れるよう [続きを読む]
  • 秋のサナギ5
  • あれから二週間が経った。 相変わらず栄貴と雄太の関係は続いていたが、ちょっとずつ雄太の行動や態度に変化が起こっていた。 関係が始まった頃は、大学がある平日は毎日やってきていたのに、今は隔日だ。彼曰く、映画研究会の活動やバイトが忙しい、とのことだったが。いつもフェラは二回してくれていたのに、今は一回。しないで手コキだけのときもある。見るからにサービスが悪くなった。 ――もしかして真壁と付き合い始めた [続きを読む]
  • 秋のサナギ4
  •  それからはなし崩しになった。大学では雄太は栄貴のパシリに徹しているが、アパートで二人きりになれば彼は豹変する。フェラで二回、栄貴を射精まで導き、イキ顔を見ながら雄太も自慰で吐精する。 最初こそ強引な展開になり栄貴は恐怖に支配されていたが、次からは違っていた。栄貴は損得勘定の末、こういう関係でもいいか、と妥協し始めていた。 絶対ホモになる気はないが、雄太のフェラや手コキの技術は素晴らしい。自分はた [続きを読む]
  • 秋のサナギ3
  • ※R18 部屋に入ってからニ十分ぐらいは、約束通り勉強していた。折り畳みのミニテーブルでふたり、頭がぶつかりそうなほど近距離で向かいあって、分からない問題を雄太に教えてもらっていた。だが、栄貴が用を足してトイレから出たタイミングで、事は起こった。 ワンルームの部屋に戻ると、栄貴のシングルベッドで雄太が仰向けになって寝ていた。「おい! 勝手に寝るなよ。他人のベッドで――」 ふつふつと怒りが湧いてきて [続きを読む]
  • 秋のサナギ1
  • ※短編です。文字数が多いので、何回かに分けて投稿します。 講義が始まる十分前。 栄貴(えいき)の前列の席に、長袖のニットを着た女の子が座った。 栄貴は教室内全体をざっと見渡した。一番後ろの席なので俯瞰してよく見える。やっぱりこの時期は薄手の服が多い。なかには半袖もいる。さすがに寒いんじゃないかと思うが、着ている本人は平気らしい。友人たちと身振り手振りで快活に喋っている。 栄貴は冷え症だ。ロングTシ [続きを読む]
  • 吉田と日下6
  •  隣から物音がしなくなって二十分が経過した。吉田はトイレから出て、自分が住むプレハブ小屋のドアの前に立った。アレの最中だったら困る。そっとドアを開けて隙間から新聞紙の上にある靴が何足載っているか数える。が、一足もない。ほっとして、ドアを大きく開けなかに入った。とたん、獣の臭いが鼻を突いた。性交後間もない部屋だからといって、ここまで生々しい臭いがするとは。 息を止めて室内に入り、自分のデイバッグから [続きを読む]