あんご鍼灸院 さん プロフィール

  •  
あんご鍼灸院さん: 現代医学的鍼灸治療
ハンドル名あんご鍼灸院 さん
ブログタイトル現代医学的鍼灸治療
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/
サイト紹介文鍼灸師、鍼灸に興味有る医師のために、鍼灸の現代医学的(解剖生理学的鍼灸)を解説。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供34回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2010/09/19 15:38

あんご鍼灸院 さんのブログ記事

  • 膝OAに対する針灸臨床 Ver.2.0
  • 変形性膝関節症(膝OA)は、従来から針灸の適応症とされてきた。事実、整形での理学療法や神経ブロック療法と比べても、よく効く。しかしながら高度な膝OAでは、針灸治療直後でもあまり症状軽減しないか、軽減しても翌日から痛みが元の状態に戻ってしまうことが多い。やはり高度な膝OAでは骨切り術や膝人工関節への手術が必要なのであって、針灸という保存療法の守備範囲を超えたものになる。この意味で、一般に75歳以上の膝 [続きを読む]
  • いわゆる五十肩の鍼灸治療総括2017年版
  • これまで色々な意見を発表してきたが、今行っている鍼灸治療で、実際に使っている方法と、すでに使わなくなった方法がある。概ね考えすぎた治療にはろくなものがない。思考は単純なほど実は実効性があると思うようになった。どこまで治療を単純なものにできるかも検討課題である。1.肩甲上腕関節間隙の痛み肩甲上腕関節部の特定の一点を痛く感じる場合、そこが治療点となる。具体的には上腕骨頭と峰のつくる第2関節部分が治療点 [続きを読む]
  • いわゆる五十肩の病態把握手順2017年版
  • 1.いわゆる五十肩の基本的な病態いわゆる五十肩は、最初は色々な診断名がつけられるが、それが自然治癒しない場合、最終的には凍結肩という単一病態へと収束されていく。細かなことは置いておき、ダイナミックな全体の流れを把握することが大切だろう。腱板の炎炎症↓炎症が肩峰下滑液包に拡大↓滑液包内の水分減少し粘性増大して癒着性滑液に↓炎症が肩甲上腕関節全体に拡大し癒着性関節包炎(=凍結肩)に↓6ヶ月〜2年の経過 [続きを読む]
  • 耳鳴りの針灸治療まとめ2017年版
  • これまで耳鳴りの針灸治療について、いろいろとブログを書いてきた。報告した時点では、新鮮な内容であっても、時が経つにつれて私にとって当たり前になり、冷静にみられるようになってきた。そもそもAという治療法が有効で、耳鳴りの鍼灸治療において、Aという治療か効き、Bの治療も効いたという場合、両者にどのような相違があるのだろうか。俯瞰的立場から、2017年における私の耳鳴りの鍼灸治療体系を整理してみる。針灸が有 [続きを読む]
  • 耳鳴に対する鳴天鼓の方法
  • 1.鳴天鼓(めいてんこ)の再発見ネットの面白情報チャンネル<らばQ>2017年9月20日の記事に、側頭部をタッピングすると、耳鳴りが軽くなるという内容があった。その方法を行った患者たちが喜ぶユーチューブ動画もあって、患者の喜ぶ姿をみて、これはすごい効果だと思った。効果があるなら自分の治療として取り入れることになる。実はこの方法は、古典的内気功の一方法で鳴天鼓(めいてんこ)とよばれているもの。私も知ってはい [続きを読む]
  • バネ指手術の体験例
  • 1.術前の経過2年程前から、理由なく起床直後に左母指のバネ現象が生ずるようになった。痛みはないが、母指の曲げ伸ばするために、カクンカクンとして母指が動かしづらいので、絆創膏を母指IP関節に巻いてIP関節の動きを制限して過ごした。やがてバネ現象は自然消失したが、今度は母指IP関節が完全伸展できなくなった。母指の屈伸動作を行うと、母指MP関節掌側横紋の示指寄りに鈍痛が残るようになった。すなわち第3期のバネ指 [続きを読む]
  • 灸にまつわる漢字の一考察 ver 1.3
  • 1.炷 これまでのを私は、針灸免許をとって十年経た頃まで、恥ずかしながら、モグサをひねって小さくして立てたものを艾柱(がいちゅう)と誤って記憶していた。針灸学校教員になり、灸基礎実技を教える段になって、艾炷だと知って仰天した。ただしそれでも、<炷>という文字に特別に注目することはなかった。 1)線香の燃えつきる時間 永平寺に一年間、座禅修行に行った人の本を読んでいる時こと。「時間にして四十分、一炷 [続きを読む]
  • 代田文彦先生と日産玉川病院研修2年目の私 
  • 昔を懐かしがる年令になったのかもしれない。代田先生は63才にて生涯を終えられたが、それから14年経ち、奇しくも私もその年令になってしまった。私はここで日産玉川病院勤務時代のことを記録に残そうと思う。私が玉川病院東洋医学に入りたいと思ったきっかけは、以下のような医道の日本の記事を読んだことが発端だった。その頃私は早稲田針灸専門学校をもうすぐ卒業するという頃だった。1.日産玉川病院の針灸研修制度があっ [続きを読む]
  • 吸角内を加熱して陰圧にする器具の良否
  • 当院では昔から中国吸玉を使っている。中国吸玉は単純な形をしているので滅菌・洗浄がしやすい。ガラス製なので床に落とすと割れる弱点はあるが、中国で買うと1個100〜200円(国内価格は1個1000円前後)なので満足している。プラスチック製吸玉では滅菌が難しく、いずれにせよ業務用としては不合格であろう。1.吸角内部を陰圧にする道具吸玉内部を陰圧にするには、ポンプで吸引する方法と、内部の空気を熱し、それが冷却すうる [続きを読む]
  • 嗅覚障害の針灸治療
  • これまでの公表された症例報告から、嗅覚障害の針灸治療は結構効果があることは知っていたが、なかかな症例に遭遇することはなかった。しかしここにきて念願の嗅覚障害例に遭遇し、しかも成功裏に治療を終えることができたので報告する。 1.嗅覚障害の原因嗅覚は鼻の天蓋部分で感知して、嗅神経を通じて脳の嗅球へ行き伝導される。1)中枢性嗅覚障害自動車事故などで頭部外傷をすると、嗅覚受容器と脳を連結している脳神経であ [続きを読む]
  • シンスプリントの針灸治療
  • 1.シンスプリント Shin sprints(脛骨過労性骨膜炎) の概念  Shinは向こう脛(すね)、Sprintsは短距離走の意味。短距離走を中心とするスポーツ選手が、運動中に生じやすい。長期にわたって繰り返し下腿の特定筋に負荷がかかることで、筋肉が損傷し傷んた状態。本疾患と疲労性骨折とは鑑別が必要。脛骨のある部分が痛むのは共通だが、骨折ので は痛む部位は限局性で強い痛みが特徴。シンスプリントの痛みはやや広く痛みの程 [続きを読む]
  • 歯周病に対する女膝の灸について
  • 1.歯周炎の局所鍼灸治療江戸時代以前の中世日本の歯科治療は、耐え難い歯痛では抜歯し、歯茎の腫れや出血では歯肉を切って血を出すことが行われたという。麻酔などなかった時代のこと、歯を抜くことは今以上に恐怖だった。そこで何とか痛みだけでも止めたいということで、漢方薬を塗布したり、鍼灸も行われた。 要するに、歯痛を止めたり、歯肉の腫れ出血を止めたりする鍼灸は、単なる対症療法とはいえ、当時の人々にとっては、 [続きを読む]
  • 井穴知熱感度データの新たな解析法
  • 赤羽知熱感度測定法での井穴や良導絡全身調整法での原穴の測定で得られたデータは、一つの経の左右差を問題にすべきなのか、それとも経絡別にデータの大小を問題にすべきなのか、と考えた場合、問題か否かを主観的ではなく、数値で把握できれば好都合である。筆者は三十年ほど前、得られたデータを極座標化し、極座標上の原点からの距離と角度を、基本的な統計手法で正常値と異常値に分析する方法を考えた。この方法を知人に教 [続きを読む]
  • 関節を動かす時に生ずる「音」の正体と対策
  • 関節を動かす際、ポキッとしたりボキボキっといった音がすることがある。この時痛みが生じるのならば、漫然と放置できず、痛みの原因を調べることが重要となるので、ここでは論じない。音はするが、痛みはないが、音がするといった状態について、一般的には関節包内にある関節液内に生じた泡が弾ける際に出る音だという見解が主流である。しかしそれ以外にも原因があるようだ。1.指関節をコキッと鳴らすこと 軽く握った指に対し [続きを読む]
  • 道教によって影響をうけた古代中国の生命観 Ver.1.2
  • 1.序『黄帝内経』が編纂されたのは漢の時代(BC202〜AD220)だとされている。道教は儒教とならんで、中国人の精神構造を知るための鍵である。中国の古代医学はとくに道教の影響を強く受けていたと考えられる。道教を学習することは中国の針灸古典の背景を知る上でも興味深いことである。私は鍼灸学校卒業してすぐの頃、道教の古典的名著であるアンリ・マスペロ著川勝義雄訳『道教』東洋文庫、平凡社刊 昭和53年(1950年原著出版 [続きを読む]
  • 胸郭出口症候群の針灸治療 Ver.1.3
  • 胸郭出口症候群という診断は針灸師サイドではよくつけられるが、整形外科医はあまりつけたがらない。そのその理由をある整形外科医に質問すると、真の胸郭出口症候群であれば、絞扼部位を広げるような手術が必要な筈であり、安静や理学療法で改善するのであれば、その病態は軟部組織障害である。軟部組織障害であれば、通常の頸腕症候群の理学療法と同じなので、あえて胸郭出口と診断する意義はないとのことだった。 ただし [続きを読む]
  • 殿部深部筋のMPSと坐骨神経痛
  • 筆者は、2011年3月28日に「梨状筋症候群の針灸治療」とするブログを発表したが、内容的に古くなったので、「殿部深部筋のMPSと坐骨神経痛」とのタイトルに変更して内容を刷新することにした。ブログ「梨状筋症候群の針灸治療」は削除した。1.殿部深部筋筋膜症と坐骨神経痛 これまで緊張した梨状筋が、坐骨神経を圧迫刺激し、坐骨神経痛を現す病態を梨状筋症候群 とよばれてきた。しかし臀部で坐骨神経を圧迫しても坐骨神経の知 [続きを読む]
  • 当ブログにようこそ
  •                 「現代医学的鍼灸治療」に、ようこそ ご関心のある方は、長年にわたり、諸先生がたの治療文献をたよりに勉強してきたが、針灸臨床を始めて28年(平成18年現在)が過ぎた現在、自分なりの針灸治療も確立しつつあるように思う。単なる知識の受け売りにとどまらず、自分なりの見解をつけ加える内容にしたいと考えている。記す意味は、これまで世話になった諸先輩への御礼、および真摯に針灸 [続きを読む]
  • 神経性疼痛に対して、針灸はリリカより効果ないのか? Ver.1.2
  • 1.序針灸治療は「痛み」に対して効果があるといわれてきた。それは原則としては正しいものの、針灸で上手に治せない痛みも相当数あることを、日頃からうすうす感じていた。これまで針灸の直接的な治効は、筋膜痛と神経痛によるものだと考え、刺激目標も両者に対して行ってきたのだが、最近になり後者の神経痛に対する針灸は効果的でないのではないかとも思うようになった。 話は代わるが、これと同じような感慨は30年ほど前に [続きを読む]
  • 立位前屈位での仙腸関節刺針法
  • 1.これまで私は、仙腸関節機能障害に対して次の方法で施術を行い、それなりの効果を得ていた。それは患側を上にした側臥位にして、上後腸骨棘とS2棘突起を結んだ中点を刺針点とし、斜上方45度の角度で刺入し、仙腸関節部に刺入。上になった側のの股関節の自動屈伸運動を行わせるという内容だった。 これまでの私の仙腸関節運動鍼法http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=882579bfb8fe43626b5e6d2a7314b354&p=1&sort [続きを読む]
  • ブログ「現代医学的鍼灸」とテキスト「現代針灸臨床論」の昨今
  • 「現代医学的鍼灸」という気負ったタイトルでブログを開始したのは、2006年3月11日からであった。今から約11年前のことになる。4月3日のアクセス数は閲数1,275、訪問者数566で、順位は793位(2,6,95,596ブログ中)となっていた。最初の頃は、「現代針灸臨床論」という鍼灸学生用テキストとしてすでに存在した内容を、ブログとして発表しただけだったので、とくに苦労を感じなかった。現在の発表ブログ数は316だが、200を越えた頃 [続きを読む]
  • 急性腰痛に対する崑崙・中封刺激の適応と治効機序の考察
  • 1.はじめに最近、足底筋膜炎と下腿三頭筋の関係についてのブログに書いてみた。足底筋膜炎時は、足底痛を出さないよう、足底筋膜の伸張させないように、母趾MP関節の背屈や足関節背屈動作をしないように、下腿三頭筋や前脛骨筋はアイソメトリック収縮をするのかもしれないという内容だった。 そこまで書いてみて、腰痛の特効穴である中封や崑崙の治効理由について、思いつくことがあった。2.腰痛に中封や崑崙刺激が効果的な理 [続きを読む]
  • 指神経麻痺の針灸治験
  • 知らない疾患のことは診断できず、治療方針もぶれる。このことをまじまじと実感した。反省を込めて報告する。1.症例報告(36才、男性、ギタリスト)1)主訴左手の母指尺側と示指橈側部の感覚鈍麻2)現病歴普段からギタリストとして仕事していたが、ベースの演奏も要望され、練習を重ねていたら、当院初診4日前から左手の合谷あたりの感覚が鈍くなった。運動機能は正常で、握力も正常。母指球の深部が痛むという。なお病医院 [続きを読む]