あんご鍼灸院 さん プロフィール

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あんご鍼灸院さん: 現代医学的鍼灸治療
ハンドル名あんご鍼灸院 さん
ブログタイトル現代医学的鍼灸治療
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/
サイト紹介文鍼灸師、鍼灸に興味有る医師のために、鍼灸の現代医学的(解剖生理学的鍼灸)を解説。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供37回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2010/09/19 15:38

あんご鍼灸院 さんのブログ記事

  • 石坂宗哲が考察した営衛と宗脈 Ver1.2
  • 本稿は、ブログ「営衛と宗気のイメージした解説https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=6b294c3841433e83f3a321c4b291a6df&p=1&disp=50の後編に相当するものです。1.石坂宗哲の時代的背景と年譜甲府の鍼灸医家系の三代目として1770年に生まれた宗哲は、年少の頃から伝統的な鍼灸を学んでいた。青年時代の状況は記録に残っていないが江戸で鍼灸医として働いていたらしい。この功績が江戸幕府に認められ、1797年弱冠27才にし [続きを読む]
  • 営衛と宗気のイメージ化した解説
  • 江戸時代末期の異端の鍼灸医師、石坂宗哲石坂宗哲の真骨頂は、古典学説の營衞と宗気を動脈と静脈に、後者を脳神経系と捉えたことにあるのは万人の認めるところである。このような石坂宗哲の考えを理解するには、それ以前の伝統的な營衞と宗気について知っておかねばならない。当時の中国人の頭脳になったような気持ちで考察してみたい。1.營衞1)衛気営血弁証のおさらい外感熱病である温病に関する弁証で、主として「熱邪」によ [続きを読む]
  • 小児鍼の歴史と疳の虫の治療
  • 筆者は2011年5月27日、「小児かんの虫の鍼灸治療」と題したブロクを発表したが、最近、長野仁・高岡裕「小児鍼の起源について 小児鍼師の誕生とその歴史的背景」(神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野ゲノム医療実践学部門)平成 22 年 7 月 20 日受理の論文(ネット上で公開)を読む機会があり、小児針に対する今日の常識的理解が誤りであることを知った。この論文の知見を含めて、小児針法について書き改めることに [続きを読む]
  • 大腰筋性腰痛の症状と鍼治療 Ver.1.1
  • 1.腸腰筋の基礎知識    大腰筋とは、大腿骨から腰椎のそれぞれ全部の間に走る筋で、腸骨筋は骨盤から大腿骨の   間に走る筋。腸骨筋は走行途中で大腰筋と同じの束(腱)になり大腿骨に付着しているので、2筋合わせて腸腰筋とよばれる。起始:浅頭は第12胸椎〜第4腰椎までの椎体および肋骨突起。深頭は全腰椎の肋骨突起。停止:大腿骨の小転子、支配神経:大腿神経,作用:股関節の屈曲(大腿の前方挙上)2.腰神 [続きを読む]
  • 腹診に関する現代医学的解釈 Ver.2.0
  • 日産玉川病院東洋医学科では、腹証を診ていた。古典的解釈と現代医学的解釈を併用していたが、意見の統一をはかるための資料として「東洋医学診療マニュアル」(代田文彦先生口述、鈴木育夫、武藤由香子両先生整理)が作製された。この冊子の部分的紹介が当ブログ2006年5月14日報告の<腹証に対する現代医学的解釈>であった。あれから十二年経た現在、ブログ<alternativemedicine>腹証に関する研究文献の紹介が記されていた。こ [続きを読む]
  • 『名家灸選』の腰痛の灸デモ(萩原芳夫先生)
  • 毎年春秋に開催されている現代鍼灸科学研究会は平成30年春、ゲストとして萩原芳夫先生をおよびした。萩原先生は、かつて日産玉川病院第2期鍼灸研修生で、研修後に地元埼玉県で灸専門治療院として長らくご活躍されていたが、ついに昨年閉院されるに至った。何しろ、この治療院は、『名家灸選』に基いた灸専門院であって他に類がなかった。是非ともこの方法を学習したいという意見が当研究会内部で持ち上がり、招待する運びとなっ [続きを読む]
  • 肩中兪深刺の理論と適用
  • 1.肩中兪深刺の適応   肩中兪(C7棘突起外方2寸)深刺では第1肋間(第1肋骨と第2肋骨間)に刺入できる。この刺針の適応は、頸部交感神経節刺激の他に、腕神経支配領域の症状に対する治療としての使い道がある。 腕神経叢はC5〜Th1神経前枝から成っているが、腕神経叢から起こり、中府・雲門あたりの大胸筋部痛、肩甲間部痛、後方四角口腔部痛に対して、効果あることが多い。 2.傍神経刺としての [続きを読む]
  • 肋間神経痛の鍼灸治療
  • 1.胸痛を起こす原因 冠状動脈の虚血と、肋間神経の興奮が胸痛の2大原因である。1)冠状動脈の虚血 冠血流量が不十分→心筋虚血→心臓を支配する交感神経(Th1〜Th5)興奮→心臓痛となる。ただし強い痛みの場合、交感神経興奮は交通枝を介して脊髄神経にまで興奮が漏れるので、同じレベルの脊髄神経すなわちTh1〜Th5胸神経の後枝と前枝(=肋間神経)を二次的に興奮させる。つまり虚血性心疾患による胸痛とは、交感神経性 [続きを読む]
  • お灸のトリビア その2
  • お灸に関する、とりとめのない豆知識を以下にまとめてみた。1.排膿のための鍼と灸 血が停滞して体内に熱をもって体内に腫瘤形成される。これを取り去るには、内科的には湯液治療だが、鍼灸治療的には、鍼による皮膚切開と、打膿灸による排膿の方法が行われていた。1)皮下に腫瘤の存在が明瞭で、排膿できそうな場合→鋒鍼(△型に尖った鍼。三稜鍼)や火鍼(鋼鉄の太鍼を火で加熱)で皮膚を切開し、排膿口をつくって膿を外に出 [続きを読む]
  • 脳清穴の臨床応用例 Ver.1.2
  • 1.脳清穴とは脳清穴とは、解谿の上2寸にある新穴で、脛骨外縁側付近で長母指伸筋腱上に取穴する。長母指伸筋腱を刺激するという意味では、解谿穴刺針に似るが、解谿と比べてしっかりと刺激できるという利点がある。この度、脳清穴刺針が効果あった症例を通じ、脳清穴刺針の臨床応用の一端を知ることができたので報告する。なお脳清穴については、「足三里と脳清穴の相違点(2010年7月11月発表)」と題して報告済。とくに脳 [続きを読む]
  • 鍼灸院における設備・備品の改良アイデア(その4)
  • 1.以前、赤外線スタンドの根元に「二つ折りした鉄製の格子」(百均で購入)を取り付け、そこを診療中のカルテ置き場としたのだが、使いづらかったので、壁に移したことで、必要に応じて簡単にカルテを手にとれるようになった。この場所はカルテ置場と小マクラ置場の兼用である。↓ 変更2.以前はワゴンの下にティッシュケースを取り付けたが、手が届かないことがあるので、赤外線スタンドに縦に設置することにした。 [続きを読む]
  • お灸のトリビア
  • 1.灸治療が庶民に広まったのが江戸時代もぐさは西暦500年頃、仏教とともに日本へ伝わってきた。中国にある棒灸は、日本のお灸の原型と考えられるが、お灸は日本独自に進化した伝統的な治療法。西暦700年頃僧侶が行う治療として隆盛を極め、江戸時代には庶民にも広まった。2.いくさにおけるモグサの利用法もぐさは戦さで使われていた。戦さで怪我をした際にもぐさを使って傷口を焼いて、肉を盛り上がらせ、血止め・消毒をしてい [続きを読む]
  • 打膿灸について Ver2.1
  • 1.余談打膿灸をしている処は直接は見たことはないが、焼きゴテ治療は見たことがある。今から約30年前頃のこと、小田原市間中病院の間中喜雄先生の治療見学の時だった。まず皮下へ局所麻酔注射を行ったかと思ったら、引き続き先端一円玉程度の平たく丸い金属性のコテを火で十分熱し、コテ先端を先ほど局麻注射した部分に2〜3秒ほど押し当てた。ジューという音がして白い煙が上がった。間中先生は、いつもながらの治療といった [続きを読む]
  • 古代九鍼の知識
  • これまで古代九鍼についてはあまり興味がなかったが、調べてみると鑱鍼や員利鍼は古代から近代へと針の形や使用法が変化しているものがったり、員鍼のことを誤って員利鍼と称して販売している現状がある。要するにかなり混乱した状態になっていた。古代九鍼については現代では忘れかけた内容で、多くの鍼灸師は毫鍼以外にあまり使わない。というよりそれ以外の方法を知る者がほとんといなくなったということであろう。現在、古代九 [続きを読む]
  • 石川日出鶴丸著<滑伯仁の『十四經絡発揮』の現れるまで>の要点
  • 石川日出鶴丸 原著 倉島宗二 校訂 昭和51年5月1日 日本針灸皮電学会刊1.米占領軍の針灸按等医療類似行為禁止令に抵抗した石川日出鶴丸 石川日出鶴丸(1878-1947)は、東京帝大医学部を卒業後、京都帝大で教授となり、生理学教室を主催し、そこで求心性自律神経二重支配法則を発見して注目を浴びた。また東洋の伝統医学である針灸についても深い関心を示し、その治効原理と經絡経穴の本態の解明に着手した。その研究は、 [続きを読む]
  • 私の鍼技法と現代鍼灸治療 背腰殿痛・膝関節痛を例に<講演予定>
  • 私はこの度、鍼灸学会Tokyoで、講演することに決まりました。内容はほとんど私のブログで紹介していることばかりですが、現代鍼灸で多用する鍼技法を厳選していること、また120分と十分な講演時間を確保されていることで、これまで伝えきれなかった内容を紹介できるのではないかと思っています。実際に実技を見たい方、直接疑問を私にぶつけたい方など宜しければご参加下をお待ちしています。日月:平成30年4月15日(日曜) [続きを読む]
  • 膝痛患者における鶴頂圧痛と内外膝眼圧痛の相違点
  • 筆者は、2018年1月26日のブログ「立位で膝関節症の治療をすることの意義」で、膝痛患者に対し、立位で膝関節周囲縁の圧痛を探り、圧痛部に速刺速抜刺法を行う技法を提案した。このやり方は、2ヶ月ほど臨床に使ってみて、非常に効果の高い治療法らしいことが分かった。また自分なりの見解もできたので、ここに整理することにした。1.刺針体位の変更刺針体位をベッド上での立位から、ベッド傍での立位に変更以前のブログでは [続きを読む]
  • 内臓疾患に対する針灸治療の私見
  • 私が平成29年12月22日に発表したブログ<泌尿器科症状に対する陰部神経刺の限界>をみて、最近「初心のはり士」氏が、驚くべきことに数回にわけて自分の見解を示している。この内容は私のブログ内容とは直結していないが、内容はうなずかされる点が多い。これに対する私の直接の返答ではないが、内臓疾患に対する私の見解を示しておくことにしたい。内容的には過去ブログのダイジェストである。1.現代鍼灸流の内臓治療の原則内臓 [続きを読む]
  • 胸椎椎間関節症のアドバンス針治療
  • 1.背部一行刺針の限界2016年6月1日に<胸椎椎間関節症には針が一番>と題したブログを発表した。側腹位で胸椎椎間関節症に対して、胸椎の一行線に刺針すると一般的によい効果があげられることが多い。しかしながら直後効果は良くても数日経つと元にもどるケースがあったり、治療数回目まで順調に改善していても、それ以上治療回数を重ねても治療効果が頭打ちになるケースがあったりした。これが針灸の限界なのかとも思ったが [続きを読む]
  • 椎間関節性腰痛と筋々膜性腰痛の針灸 再整理 Ver.1.2
  • 下肢症状のない腰痛の針灸治療の代表的疾患といえば、椎間関節性腰痛と筋々膜性腰痛であろう。両疾患はともに、痛みの直接原因が脊髄神経後枝にあるという共通性があり、症状も紛らわしい部分がある。これらに対して現代針灸はどのようなアプローチをすればよいのだろうか。かつて解剖学的針灸という単語はあったが、現代針灸という単語はなかったように記憶している。確かに三十数年前は、「単に何々筋が緊張しているので、そこに [続きを読む]
  • 平成30年1月4日柳谷素霊先生墓に参拝
  • 平成30年1月4日、現代鍼灸科学研究会の同志5名とともに、柳谷素霊先生のお墓に参拝した。柳谷素霊墓は、東京都東村山市の都立小平霊園にある。西武線の小平駅北口下車、徒歩5分で霊園の入口に到着、その後園内を5分ほど歩いて到着した。墓石は、右から「柳谷家奥津城」と「柳谷素霊/妻正子奥津城」の二基で、正面右側に墓誌があった。奥津城(おくつき)というのは神道独特の表現で仏式でいう「‥‥之墓」といった意味であ [続きを読む]
  • 泌尿器科症状に対する陰部神経刺針の限界
  • 1.泌尿器科症状して期待はずれの陰部神経刺針筆者は馬尾性脊柱管狭窄症に対して陰部神経刺針を鍼灸臨床の中で日常的に行っている。馬尾性脊柱管狭窄症の間欠性跛行「5分以上歩くと脚が前にでづらくなる」という訴えに対し、陰部神経刺針をすると、陰部神経支配領域であるペニス・陰嚢・肛門・直腸あたりに響きが得られるので、泌尿器科疾患に対しても陰部神経刺針が有効かもしれぬという思いがあった。そのことをブログにも書い [続きを読む]
  • 勘違いしていた言葉
  • 1)トートバッグ(tote bag)東京陶器(TOTO)株式会社の販促用としてつくったバッグのことだろうと思ったが違っていた。持ち手が2本あって口が開いたつり下げカバン。「トート」は、アメリカの俗語で「運ぶ(carry)」、「背負う」を意味する。元来はキャンプなどの際に水や氷を入れて運ぶことのできる丈夫なキャンバス地などを使って製作された。これまでキャンプ道具に過ぎなかったトートバッグを、最初にファッションアイテ [続きを読む]
  • 代表的な薬物灸について 〜灸基礎実技講師のために Ver.2.3
  • はじめに東洋療法学校協会編の「鍼灸実技」教科書には、薬物灸の説明が載っている。現在のわが国において、薬物灸を実際に行っている処は非常に少ないのだが、灸基礎実技の担当講師は、不案内なのにも関わらず、立場上薬物灸について一通り説明する必要にせまられる。薬物灸について簡明に、かつ興味深く、教えるにはどういう内容にいたらよいのだろうか。私が過去に教えた内容を記すことで諸先生方の参考に供したい。2016年1月5日 [続きを読む]