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徳永写真美術研究所 写真塾日誌 https://blog.goo.ne.jp/tipa-c

大阪・鶴橋にて暗室を併設したアトリエ&写真塾を運営。写真・美術・シルクスクリーンを研究しています。

大阪・鶴橋にて暗室を併設した共同アトリエ&写真塾を運営。写真・美術・シルクスクリーンの作品制作を研究。難しいことはともかく、まず手を動かすことから、体験を通して学ぶ事をモットーとしています。

徳永写真美術研究所
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生野区
出身
大川市
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2010/09/29

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  • 創作実験クラブ:転写の試み

    創作実験クラブの活動で転写の実験に取り組みました。まずは持参したモチーフを撮影する事からその後撮影したデータをレザープリンターで出力転写には様々な方法がありますが今回は画材店で売っている絵具を溶かすリムーバーを用いる転写で進めました。出力した画像にリムーバーを染み込ませスプーンでこすると印画される仕組みです。テンポよくどんどん転写できます!転写後の抜け殻のような原稿も気になりますね・・・。写真と絵画の中間に位置するような印象の図柄に仕上がります。他技法をかけ合わせたり、コラージュするように画像を重ねる事も可能です。記:徳永好恵・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて表現の研究活動をおこなっています。2024年4月開始の講座受付中・・・・・・・・・・・・・・・・・創作実験クラブ:転写の試み

  • 創作実験クラブ:石こうプリント&レジン実験

    創作実験クラブの活動で石こうプリントの可能性を探る実験をおこないました。まずはプリントする図柄の準備から。透明PET樹脂板にニードルで線を刻みます。刻み目に版画用インクを詰めて石こうを流す。石こうが硬化したことを確かめそっと剥がすと黒インクが石こうに写り印画できるという仕組みです。石こうを流すタイミングによっては下のような結果となったり・・・(涙)手軽にできるプリント方法ですがコツを掴むまでは皆さん、何度か失敗を重ねました。各自の興味の方向で進めた実験結果を下に紹介します。石こうを流す際、断面に定規をあてると・・・自立する石膏画となります!↓石こうプリントの版を用いプレス機に通してコラグラフの展開も!レゴブロックで囲い厚みを持たせることも!レジンをあわせる展開も!石こうプリントした面にニードルで刻画して更...創作実験クラブ:石こうプリント&レジン実験

  • TIPAアートプロデュース2024開催準備2

    開設15年目にして初の取り組みTIPAアートプロデュース2024の会期が迫ってきました。3月に入り告知作業や展示準備に励む日々です。このプロジェクトは全内容を網羅したフライヤーとは別に個々に案内状も作っています。あくまで個展の集合体であるので個展枠で参加する皆さんは作品にふさわしい案内状を準備。出揃った案内状を見渡すと様々な装丁で仕上がっており展示内容が多岐に渡る事が伺えます。下に皆さんの案内状を紹介します。どのような作品が展示されるのか想像しながらご覧ください。*Space1:徳田優一図版を3種類準備されています。優しい風合いの紙質に印刷。全てを手元に置きたくなりますね。*Space2:中井陽一郎大判サイズで今回用に封筒も準備。写真は黒にしまりがありクオリティが高い印刷です。*Space3:渋谷美鈴作家...TIPAアートプロデュース2024開催準備2

  • 2024年_春からのTIPA講座案内

    TIPA運営者の机の様子です。キーボードに置いているのは2024年4月から始まるTIPA講座と活動案内の原稿。現在、印刷会社に入稿を済ませ仕上がりを待っているところです。そして、ウェブにも同内容を掲載しました。https://tokunaga-photo.com/project/前年とおおよそ同じですが開講曜日を変更したり講座の括り方を変えました。古典印画技法講座においてはこれまでは1技法ごとに実習を進めていましたが今期は前期:サイアノ&ヴァンダイク後期:プラチナ&アルビューメン2括りとしました。前期は実験的な取り組みを楽しみ後期は写真としての質を求めます。印画に対する異なる視点で2括りとしました。1技法をしっかり習得したい方は個別に対応する事にしました。ご希望の場合は遠慮なくお問合せください。昨年末にガ...2024年_春からのTIPA講座案内

  • TIPAアートプロデュース2024開催準備1

    2008年に徳永写真美術研究所の活動(TIPA活動)をスタートさせ15年が経過した2024年初の取り組みとなる「TIPAアートプロデュース2024」を2024.3.20-24に開催します。今年に入り企画者である私にとっては多くの事柄が進み始め現在、やる気に満ちながらもアップ・アップといった日々です。年明け最初はフライヤー作りから。表面のコラージュ図版には本展示に関わる全メンバーの存在を含めました。「個展形式」にこだわるなかしかし互いに関係しあい場を共有しながらの展示である・・・という意味を含めた構成です。裏面はコチラ↓本企画は徳永写真美術研究所と会場となる江之子島文化芸術創造センターのサイトにも展示概要が掲載されています。会期は少し先となりますがまずは、ご案内まで。記:徳永好恵・・・・・・・・・・・・・・...TIPAアートプロデュース2024開催準備1

  • 新しい試みに向けて

    2023年が終わろうとする現在徳永写真美術研究所(TIPA)の運営者である私の頭の中はアレやコレや・・・2008年研究所を立ち上げた際に思った目標地点に足を掛けた状態です。これまでに出会った皆さんと共に研究熱が沸点に達したと感じた1年前下のプロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの開催地は大阪府立江之子島文化芸術創造センター通称:エノコ(enoco)大阪の鶴橋に拠点を置く私たちにはふさわしい場所と考えエノコの4階、3スペースにて開催する事にしました。会期は2024年3月20日~24日先ほどプロジェクトページを作りました。*昨年12月にメンバーにお声掛けして年明け早々に企画書をエノコに提出し4月に開催決定。5月に決起集会と称したミーティング&懇親BBQメンバーの顔合わせを経て・・・9月には1度目の現地視察...新しい試みに向けて

  • 最近の活動:古典印画技法制作環境の進化

    前回のブログ記事末尾「未だ地味に進化を続けています。」の続きを記します。近年のTIPA活動において古典印画技法の種類を増やしました。当初は手軽にできるサイアノタイププリントのみでしたがサイアノの親戚的技法ヴァンダイク・ブラウンプリントを加え、その後はソルティッドペーパープリントアルビューメンプリントプラチナプリントと増やしました。特筆すべき点は、TIPAでは古典写真技法でなく古典印画技法とし写真に限らず、光による印画と認識し幅広く表現活動に携わる皆さんにも活用いただいています。今春の地味な進化としては・・・露光機の刷新です。蛍光灯からLEDに変えました!波長が適するLEDの照明器具を手あたり次第に購入し照射角度と基本となる露光時間そして携帯性を考慮してベストな環境を整えました。その結果露光時間が半分に短縮...最近の活動:古典印画技法制作環境の進化

  • TIPA活動15年:研究所開設時を振り返る。since2008

    徳永写真美術研究所(以下、TIPA)です。久しぶりの更新となりました。近年TIPA活動についてはSNSにて活動報告するようになりフェイスブックインスタグラム本ブログの位置づけを見失いました。休眠期間をはさみ今後は随時の講座報告ではなくTIPA活動全般にわたる内容を綴っていこうと思います。不定期な更新となりますが時どき覗いていただけると嬉しいです。更新のご案内はフェイスブックとX(旧ツイッター)にてお知らせします。*・・・という事で再スタート初回はTIPA開設時を振り返る内容としました。TIPAは大阪の鶴橋に位置します。徳永隆之・好恵の作品制作場所兼共有アトリエとして機能する場所を設けようと考え2007年7月に物件を内覧し翌月、お盆明けに賃貸契約しました。実質的には改装期間を経て2008年秋に活動開始。上の...TIPA活動15年:研究所開設時を振り返る。since2008

  • 諸々が繋がるアートプロジェクト:上町台地と俊徳丸と・・・

    昨日大阪・上町台地をめぐる現代美術展<オルタナティブ・ロマン>の会場を巡りました。上町台地にはあべのハルカスが美しく存在します。対面には重厚な建築の天王寺美術館。上町台地が今も繁栄を続ける歴史的文化ゾーンである事が伺えます。このイベントは名前の通り「上町台地をめぐる」部分がポイント。私が通った高校が上町台地にあったので台地エリアは詳しいはずですが展示会場は知っているけれど知らない場所ばかり。例えば天王寺美術館の玄関的存在である黒田藩の門子供の頃から何度も通っている門ですが、門そのものに意識を向けた事がない・・・実は、この門の中に私の制作物が1点展示されています。薄暗く厳かな空間では、「フォトめくり俊徳道」というフィールドワークを伴うワークショップでの制作物が展示されています。ワークショップは9月に四天王寺...諸々が繋がるアートプロジェクト:上町台地と俊徳丸と・・・

  • TIPA山のアトリエ活動レポート:藍の生葉染

    大阪・鶴橋を拠点として活動する徳永写真美術研究所ですが年に数回主宰者自宅でも活動しています。今回は毎夏恒例となっている藍の生葉染会の様子を報告します。自宅の一角にある藍畑にて葉を摘むことから始まります。葉の採集後は葉の洗浄・・・染液作りの準備が整うと染める布の仕込みをおこないます。↑模様作りに思案中の図。染める方法はいろいろ・・・まるごと青一色に染めるのもヨシ布をたたんでピンではさんで・・・布に紐を巻いたり・・・初体験の方リピーターの方染織作家の方様々な方がそれぞれの目的で藍の生葉染に取り組みました。織物作家の方の実験結果↓綿糸の前処理を変えた実験です。微妙な色の違いを確認できました。この糸で織った布を後日、見せていただくことになっています。とても楽しみ!*皆さんが取り組まれた翌日余った藍の葉で私も1枚染...TIPA山のアトリエ活動レポート:藍の生葉染

  • TIPA山のアトリエ活動レポート:枇杷&ヨモギ染と藍の生葉染

    創作実験クラブの活動でおこなった枇杷とヨモギそして藍の生葉染の様子を報告します。藍の生葉染と同じく枇杷染も木から一枝を切り出すところから始まります。生葉染と異なる点は染液を煮出す時間が必要であること。煮出す時間は1時間。染液ができてから染める物を鍋に入れて更に1時間弱火で染めます。枇杷染の煮出す時間には藍の生葉染を同時進行させ2種の染作業を進めました。モニター越しに繋がる北海道メンバーは生葉染はできませんが枇杷とヨモギの染めに取り組みました。以下大阪メンバーの成果です。創作実験クラブの活動ゆえ「実験的」な取り組みです。羽を染めてみたところ・・・薄っすらながらも青が濃かったのは付根の芯部分。動物性たんぱく質に着色しやすい事が分かる結果でした。枇杷染では今回3種の媒染剤を用いました。*アルミ媒染(ミョウバン)...TIPA山のアトリエ活動レポート:枇杷&ヨモギ染と藍の生葉染

  • 大型カメラ撮影&プリント実習講座3・4

    大型カメラを用いて撮影フィルム現像プリントまでをおこなう4日間講座のレポート後半部です。まずは暗室にて現像・停止・定着各液の調合から。その後現像したネガフィルムを印画紙に乗せてプリントするコンタクトプリントを作成。通称:ベタ焼き手際よく露光時間を割り出しコンタクトプリントを仕上げ引き伸ばし作業に進みます。ネガキャリアにフィルムをセットプリントサイズを決めてピントを合わせ・・・段階露光をおこないテストプリントテスト結果をメモしながら更に厳密なテストプリントを何度か繰り返し・・・露光の設計図を作って本番プリントこの一連の作業を繰り返し4×5フィルムからの引き伸ばしプリントを数枚仕上げました。35mmフィルムよりも肌理の細かなプリントが仕上がることを確認して4日間講座を終えました。*https://tokunaga-...大型カメラ撮影&プリント実習講座3・4

  • 創作実験クラブ / 8日目 まねぶの研究2:ルーツを意識した試作

    前回のルーツを確認するプレゼンをもとに自分に簡単なエクササイズを課して実践してみました。実践内容は皆さんそれぞれ・・・名画を選び現在の関心事項に絡めて色や形や手法を模したり・・・試作に留まらず展開させたり・・・下の取り組みはシュールレアリズムの世界に属する絵画をお手本とした鉛筆画。画面には普遍的なモチーフリンゴ、舟、迷路のような道が存在。忘れてはならない事柄が隠されているような世界です。その他、これまでの人生で出会った恩師作品のエッセンスを抽出してみたり大学時代の恩師であったり・・・高校時代の恩師であったり・・・↑右上の絵画は私が高校の時に買った三岸節子さんの画集。その絵画を模してみました。左上は愛用しているTIPA活動着。偶然の発見ですがシンクロしています。無意識に構築された美意識がこの絵にあった事を発見。*...創作実験クラブ/8日目まねぶの研究2:ルーツを意識した試作

  • 古典印画技法 / ソルティッドペーパープリント(塩化銀紙)1

    古典印画技法シリーズ3つ目の技法ソルティッドペーパープリント別名:塩化銀紙に取り組みました。初日となるこの日は明室にて下地塗りからスタート。技法名の通り塩を用います。それとゼラチン。テーブルはお料理をするような光景で・・・下地作りの手順は紙に塩とサイズ剤(にじみ止め)としてゼラチンを溶かした液を塗布して乾燥下準備を終えて暗室に移動・・・小数点以下も表示する精密測りで慎重に硝酸銀を計量して感光液作り。下地処理した紙に感光液を塗り、乾燥させて印画紙が完成します。*まずは本技法の発明者であるウイリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットがおこなったフォトジェニックドローイングを再現するべく屋外で露光をおこないました。屋外実習場として活用している徒歩1分の公園にて露光スタート。すると・・・4人組女子が吸い寄せられるように...古典印画技法/ソルティッドペーパープリント(塩化銀紙)1

  • 創作実験クラブ / 7日目 まねぶの研究1:ルーツのプレゼン

    「まなぶ」と「まねる」を合わせた「まねぶ」の研究1日目のレポートです。この日は、まねぶ対象を語る日。各人が美術鑑賞や作品制作に関りを持つきっかけをプレゼン。なお本活動はオンライン対応ゆえウェブカメラを通すプレゼンも含みます。学生時代の恩師の作品集や・・・美術館で目にした衝撃の作品など・・・自宅から書籍や資料を持ち寄り昔の記憶をたどる話を熱く語っていただきました。皆さんが提示された内容には重なる部分はなく・・・それぞれのルーツとなる関心や興味の対象を確認でき有意義な時間となりました。*https://tokunaga-photo.com/class/受講受付中です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・...創作実験クラブ/7日目まねぶの研究1:ルーツのプレゼン

  • 2022年度講座一覧

    2022年度の講座一覧です。https://tokunaga-photo.com/class/本日より受講申込開始とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2022年度講座一覧

  • 大型カメラ撮影&プリント実習講座1・2

    4×5、8×10の大型カメラで撮影自身でフィルム現像プリントまでを全4回で体験する講座のレポートです。<1日目>通常は大阪・鶴橋に位置する徳永写真美術研究所にて講座をおこないますが時おり主宰者自宅にて開催します。大型カメラで屋外撮影する場合カメラの操作手順を確認しながら撮影に集中する必要があるため近年は山間部に位置する自宅庭で撮影実習をおこなっています。人の目を気にする事なくゆっくり、じっくり、確実に・・・撮影中に気になるのは空模様・・・太陽が雲間に隠れることがしばしばあり何度も露出の測り直しとなりました。*<2日目>2日目は研究所の暗室にてフィルム現像に取り組みました。4×5フィルム、8×10フィルム両サイズの現像を2日に分けるか1日でやりきるかは受講者のご希望を伺い進めます。今回は1日でやりきることに。現像...大型カメラ撮影&プリント実習講座1・2

  • 作品制作研究・アドバンス講座 / 3日目 制作検証2

    作品制作研究講座におけるアドバンス編は受講者の伴走をするように丁寧なヒアリングを心がけています。この日は夏をはさんで3か月ぶりの開催。その間の進み具合を拝見しました。幾つかの視点で取り組まれた試作としての写真群。真摯な姿勢で撮影された事が伺える成果でした。しかし表現しようとする構想は固まっているものの実行方法が決まらない状態との事。もうしばらく試作となる撮影を重ねる事となりました。技法と表現の合致をはかるには試作の繰り返しは必須。人生をかけて完成させる気持ちで進めてくださいと伝えて終えました。*2022年度TIPA講座の告知は2月中旬を予定しています。https://tokunaga-photo.com/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc...作品制作研究・アドバンス講座/3日目制作検証2

  • 創作実験クラブ / 草木染実験:藍の生葉染 & 枇杷染

    今年も創作実験クラブの活動に外部参加もお受けする形で草木染実験をおこないました。活動場所は主宰者自宅。この日の為に毎年3月に藍の種をまき6年前に枇杷の苗を植えました。枇杷については今年初めて実がついた事で念願の枇杷染に初挑戦。*TIPAでの藍の生葉染は葉を摘むところからスタート。葉に付着している汚れを洗い・・・ミキサーで葉を砕きその青汁を染液とします。植物性繊維・動物性繊維と処方が一部異なりますが基本は染液に浸け込み空気にさらし水洗という工程を経て青が発色します。仕上がり図を思い描き紐で括ったり・・・ビー玉で豆絞り・・・枇杷染については枇杷の木を一枝切り出し葉を細かくカット。葉を煮て染液が完成。そして染める布を染液に入れて煮ます。その後ミョウバン、草木灰、木酢酸鉄液など媒染剤を変えることで黄・ピンク・クレーと色...創作実験クラブ/草木染実験:藍の生葉染&枇杷染

  • 恒例の出張講座:日光写真で植物画を描く

    2016年よりお引き受けしている毎年恒例の外部活動報告です。・・・恒例ですが昨年はコロナ禍ゆえ飛びました(涙)植物園とも言える奈良県営馬見丘陵公園にて植物画を描く日光写真講座。この講座はリピーターさんが多く初めての方もお隣をチラ見しながら手際よく作業が進みます。感光液を塗って・・・日光で露光・・・感光紙の上には園内の植物を配置したり持参したモチーフを用いたり露光後は水現像をおこない完成。天候に恵まれたためわずか2時間ほどの実習ですが光で描く体験を十分に楽しんでいただけたようでした。*<余談>この日はテレビの取材が入り講座後にカメラに向かう場がありましたが言葉が見つからずシドロモドロ・・・ですが放送は上手くまとめられていてホッ。https://www.youtube.com/watch?v=OjtI-fy5wx4...恒例の出張講座:日光写真で植物画を描く

  • 古典印画技法 / アルビューメンプリント(鶏卵紙)2

    古典印画技法シリーズアルビューメンプリント実習2日目の報告です。まずはデジタルネガフィルムを新たに出力・・・次に印画紙作り・・・卵白液と硝酸銀水溶液を紙に塗布して乾燥。ブラックライトを装着したプリンターで露光・・・仮水洗定着調色本水洗乾燥・・・以下この日の成果です。卵白液と感光液2段階の塗布作業が難しいアルビューメンプリントですが今回は多少のムラはあるものの画像として認識できる仕上がりとなりました。卵白は画面に柔らかな光沢を与え観る者の心をつかむ魅力となっています。また調色(今回はセレン)の濃度を変え画面の色味を変化させることも可能です。この物質的魅力を伴う印画法をどのように用いるか?“古典な写真”にとどまらない展開ができるといいなと思います。*上の写真は19世紀に撮影されたアルビューメンプリントです。1世紀半...古典印画技法/アルビューメンプリント(鶏卵紙)2

  • 作品制作研究・アドバンス講座 / 2日目 制作検証1

    月1回のペースで進める作品制作研究・アドバンス講座2日目の報告です。*表現活動に関わるようになり蓄積された主題の幾つかをまとめる段階となる今年。先月に伺った5要素のうちまずは3つに着手するとの事。箇条書きされた表現内容の文字情報をどのように提示するかについては制約はありません。選択肢は無限に存在します。これまでに作りためた試作を元に実制作のアウトラインを決め撮影対象について具体的な候補を伺いました。次回は3か月後その後の進展に期待してこの日の制作検証を終えました。*・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・作品制作研究・アドバンス講座/2日目制作検証1

  • 創作実験クラブ / 4日目 包む行為の研究2:多岐にわたる実践

    創作実験クラブでは実習以外に日々の制作や近況報告の時間をとるようにしています。近況報告での雑談の中には多くの気づきがあり大切な時間と位置付けています。この日は私の報告からスタート。内容は、前に本活動にて紹介を受けて飼育を始めた粘菌とカタツムリについて。共に暮らすことでの発見や彼らの体調についてを報告。話し出したら止まらない状態に・・・*この日は<包む行為の研究>の2回目。前回の講義を含む簡単な実習を経て今回は各々の研究として実習を進めました。創作実験クラブでは「まずは手を動かすことから」をモットーに進めています。ZOOMでつながる北海道メンバーもモニターの向こうでテンポよく様々な実験をされていました。*下にこの日の実験の成果を紹介します。↓エアープランツはアルミホイルで先端を遮光されどうなる?どう見える?どう変...創作実験クラブ/4日目包む行為の研究2:多岐にわたる実践

  • 古典印画技法 / アルビューメンプリント(鶏卵紙)1

    徳永写真美術研究所における今年度の古典印画技法講座では4技法を準備しました。春にサイアノ(日光写真)夏にアルビューメン(鶏卵紙)秋にソルティッド(塩化銀紙)冬にヴァンダイクの順に進行。本レポートでは鶏卵紙の名で知られるアルビューメンプリントの初日の取り組みを記します。鶏卵紙と呼ばれるように卵(卵白)を使用します。卵白・塩・水を合わせ泡立てガーゼで不純物を漉して下地を作る卵白液が完成。明るい場所で卵白液は塗布できますがほぼ透明の液体ためムラなく塗れたかを見極めるのは難しく・・・硝酸銀を溶解した感光液は慎重に扱う必要があり薄明るい光のもと緊張しながらの作業が続きます。プリント作業は日光でも可能とされていますがTIPAでは紫外線を発する露光機を使い実習を進めました。露光後は定着液に浸し画像を安定させるためにセレン調色...古典印画技法/アルビューメンプリント(鶏卵紙)1

  • 創作実験クラブ / 3日目 包む行為の研究1:美術史に学ぶ

    この日は包む行為の研究に取り組みました。その前に・・・鉛筆を扱った画材研究のその後をレポートします。上の写真は4H~8Bの鉛筆を用い書く・描くという意識ではなく面を作った図です。仕上がった面は濃淡だけでなくかなり質感が異なる結果となりました。物質としての存在感がそれぞれに際立ち画材の範疇を越えた印象を受けます。こちらは、異なる硬さの鉛筆を同じ手で2本握り書いた図です。文字の影を見るような・・・不思議な空間が生まれたように見えました。*この日の本題について・・・美術史上で<包む>というとまずはクリストとジャンヌ=クロード夫妻の活動が思い浮かびます。夫妻の計画段階も含めた一連のプロジェクトは1960年代に芸術の概念を拡張させました。包むことで存在を変容させる・・・と短文では解説しきれない様々な要素が付随したプロジェ...創作実験クラブ/3日目包む行為の研究1:美術史に学ぶ

  • 作品制作研究・アドバンス講座 / 1日目 制作プランのヒアリング

    徳永写真美術研究所が主宰する作品制作研究アドバンス講座は受講者の作品を客観的視点で検証し制作をサポートしていきます。今期、受講登録くださった方は昨年の作品制作研究講座を修了され継続受講としてのご参加となります。この日は初回につき今年度の目標と制作の進行予定をお聞かせいただきました。以降、月1回のペースで進行状況を拝見しながら制作の伴走者としてお役に立てるよう努めます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・作品制作研究・アドバンス講座/1日目制作プランのヒアリング

  • ご案内【 藍の生葉染めと枇杷の染色実験 】

    創作実験クラブの活動での恒例行事藍の生葉染めの季節が到来。この行事は一般の方にもご参加いただける体制です。ご関心がありましたら参加ください。以下、開催内容について記します。*今期は例年の内容に加え欲張りな企画を予定しています。山に住居を移した際に植えた枇杷の苗が成長し今年は念願の枇杷染めも含めることにしました。まずは事前実験として一枝切り出し・・・細かくカット・・・その後は葉を煮出して染液を作り染液に布を浸けて更に煮出して・・・媒染液に浸けて発色させます。媒染剤を変えることによって様々な色を生み出せます。*藍染については・・・我が家の藍畑は昨年のこぼれ種から発芽して順調に成長し出番を待っている状態です。昨年はマスクを何枚も染めましたが今年は何を染めようかと思案中。今回は枇杷と藍を掛け合わして染めることも可能です...ご案内【藍の生葉染めと枇杷の染色実験】

  • 創作実験クラブ / 2日目 画材の研究:鉛筆2 それぞれの実験

    創作実験クラブ2日目の報告です。この日の活動前、ZOOMで繋がる北海道メンバーの近況を伺いました。大阪とは異なる気候についてや住居前でマラソンのテスト走行があったなど・・・いっぽう、TIPA運営者・私は共に暮らすカタツムリの産卵エピソードを観察記録の写真を紹介しながら報告・・・ニッポンマイマイの産卵シーン↓最終的に21玉を産卵。*長めの報告タイムを終え2回目の画材研究として鉛筆に向き合う実験に取り組みました。鉛筆を手にし興味を持った部分について意識を向けそれぞれの実験に邁進。上の実験は鉛筆の芯部分を平面に置き換える取り組みです。一般的に鉛筆は書く道具と認識されますがこの場では素材と考え形状を変質させる試みです。加えて上の写真右にあるのは鉛シート。鉛筆の芯となった鉛を原型と並べて観察する狙いも含んでいましたが・・...創作実験クラブ/2日目画材の研究:鉛筆2それぞれの実験

  • 古典印画技法講座:サイアノタイププリント2

    今期4種の印画技法に取り組むなかで1技法目はサイアノタイププリント。2日で完結する実習の後半部のレポートです。2週間前に溶解した薬液を調合して手早く印画紙作り。前回同様に天気に恵まれサイアノ日和。2度目となる露光作業ゆえ完成図をイメージして構図を整え・・・複数枚の印画を同時に進めたり・・・今回は4角のある画面にとらわれず・・・感光液を青い絵の具として描く展開もありました。細部に目を向けると・・・ミクロな世界が広がっています。*後半はサイアノの青を変化させる調色実験に取り組みました。幾つかの処方で変化する色をコントロールして・・・青写真の域を超えた色空間へ移行させることに取り組みました。実習後は成果物を披露しあいながらコーヒーブレイク。2日間のサイアノ実習レポートは以上です。次は鶏卵紙アルビューメンプリントに取り...古典印画技法講座:サイアノタイププリント2

  • 創作実験クラブ / 1日目 画材の研究:鉛筆1 絵本の読み聞かせより

    創作実験クラブは創ることに関心のある皆さんを対象とし創作の源泉となる体験を重ねる活動です。今年で4期目となる2021年度初回は画材研究として鉛筆をお題としました。そこで、あるクラブ部員さんに木下晋さんの鉛筆画による絵本の読み聞かせをおこなっていただきました。「ハルばぁちゃんの手」著者:山中恒台本を作成しての読み聞かせ・・・物語最後になると手元に置かれたスマホで効果音(音楽)が添えられ胸が熱くなるクライマックスでした。読み聞かせ中にはパソコン画面に絵本画像を投影しモニター越しに繋がるメンバーともこの時間を共有しました。*物語の余韻に浸りながら小休憩。ドリップコーヒーのパッケージに注目ください。ある部員さんによるTIPAでのコラグラフ&フロッタージュ体験を元に作成されたパッケージです。創作実験活動が実験にとどまらず...創作実験クラブ/1日目画材の研究:鉛筆1絵本の読み聞かせより

  • 古典印画技法講座:サイアノタイププリント1

    2021年度最初の活動報告です。今期は一部オンライン対応も含みますが実習系の活動はTIPAは小さな活動ゆえ通常通りで進めることにしました。活動初日は古典印画技法。今期は4技法に挑戦します。最初の技法はサイアノタイプ日光写真とも呼ばれ取り組みやすい技法です。TIPAで紹介する処方は便利なキット等を用いず試薬を調合して感光液を作ります。最初は全工程の体験と同時に5秒、10秒、15秒、30秒~6分の太陽光での露光チャート作り。露光直後の感光紙です。このような状態から水現像を経ると青が生まれます。チャートには実験日時をメモし露光データとして活用します。その後は持参したモチーフを用い光画を描くことに取り組みました。陽射しが強くサイアノ日和でしたが風も強くモチーフが飛ぶ事態に・・・。平面性のあるモチーフはガラス板で密着させ...古典印画技法講座:サイアノタイププリント1

  • 創作実験クラブ / 12日目 複製の実験:その後の展開 & 作品制作報告...etc.

    創作実験クラブ12日目今年度最終日の活動レポートです。この日は実験に取り組む前にお二人のプレゼンの場を設けました。まずは「読み聞かせ」という表現行為を提示いただきました。読み聞かせと聞くと子供を相手に絵本の読み聞かせを思い浮かべますが今回はTIPAメンバーに向けて石牟礼道子さんの「椿の海の記」の一説を読んでくださいました。眼を閉じ、耳を傾けながら語られる情景を脳裏に描いた数分間。シンプルな表現行為と鑑賞法情報過多の時代ゆえ新鮮な体験でした。2021年度の創作実験クラブ初日にも読み聞かせの依頼をさせていただきました。次回は絵本の読み聞かせで。楽しみです。*もうお一人のプレゼンはここ3年間継続されている作品の経過報告です。今回は動きを伴う展開を提示いただきました。マジックショーを見ているような手さばきに一同驚きまし...創作実験クラブ/12日目複製の実験:その後の展開&作品制作報告...etc.

  • 2021年度 徳永写真美術研究所 活動要項 案内

    徳永写真美術研究所における2021年度の活動要項をウェブページに掲載いたしました。2021年度は経験を重ねる活動を主とし、深める活動や制作サポートは個別で対応する体制としました。また遠隔地にお住まいの方、多忙な時にはオンラインにて参加いただけるプログラムも一部準備しました。現在私どもの活動へのご参加を承っております。どうぞよろしくお願いいたします。なお案内ページ作成にあたり、78枚の写真をスライド形式にまとめて紹介しています。ぜひ、当研究所サイトにてたくさんの写真と合わせてご覧ください。下に概要を転記します。***<銀塩写真講座>暗室で仕上げる銀塩写真技法に触れる講座です。フィルム現像によりネガ像を作り、プリント作業により諧調を反転させてポジ像にします。ネガ・ポジという写真用語が使用されることが少なくなった現在...2021年度徳永写真美術研究所活動要項案内

  • 美術研究クラブ / 12月:抽象表現の研究

    美術研究クラブ今年度最後の活動報告です。この日の研究テーマは「抽象表現」1940年代後半から50年代にかけてNYを拠点に盛り上がった芸術様式・・・美術史に刻まれる基本情報に加え世界情勢と連動する部分も含めて紹介。パワーポイントデータでの一通りのレクチャーを終えた後は自身にとっての抽象表現を考えるきっかけとなる実習に取り組みました。<本日のミッション>抽象的ワードを抽象化した画面に落とし込む。まずは皆さんより思いつくままに抽象的ワードをあげていただき自分が着手しやすいワードを選び色紙を用いて画面構成をおこなう流れで進めました。制作時間は小一時間。緻密な画面はできませんが各自がどのような意図をもって手を動かしたのか・・・制作の経緯を述べながら画面を提示しあいました。選んだワードと画面の関係そして制作者の存在3つの要...美術研究クラブ/12月:抽象表現の研究

  • 創作実験クラブ / 11日目 複製の実験:webコラボコラージュ& 作品制作報告

    この日は「複製」について。複製芸術と題しパワーポイントデータを基にしたレクチャーの他コラボ実験を予定しました。当日、活動1時間前に実験の仕込みで撮影した写真がコチラ↓ウェブカメラを据えモニターには撮影する私が写っています。撮影した写真を加工して下の図版を準備。↓この図版をフェイスブックのクラブページに掲載。ここまでが事前の仕込み。クラブの皆さんとのコラボ実験はここからスタート。これらの投稿写真から実験内容を推測できるかと思いますが…各人、自身の手を加えて画面を複写しフェイスブックページに投稿する。その行為を繰り返しました。↑最終的に仕上がった画面です。webコラボコラージュと言えるでしょうか。これまで絵筆による模写であったりカメラやコピー機を介した複写など技術の発達とともに様々な複製がなされてきました。複製が芸...創作実験クラブ/11日目複製の実験:webコラボコラージュ&作品制作報告

  • 創作実験クラブ / 10日目 火を扱う実験:テラコッタ粘土造形・サツマイモ・etc.

    北海道とZOOMで繋ぎ徳永写真美術研究所・主宰者宅でおこなった屋外活動の報告です。この日のお題は火を扱う実験。美術研究クラブでの縄文芸術の研究日に作ったテラコッタ粘土造形物炭化実験としての素材その他・・・サツマイモも含めました。北海道メンバーには事前にサツマイモを届け自宅のお鍋でコトコト。コチラはお芋掘りから。安納黄金という品種ゆえ赤紫色でないのでサツマイモらしくありませんが・・・。まずは落ち葉で火をおこし。焼き場の温度を上げながら粘土造形を火に寄せていきます。焼き場の温度が上がった時点で缶の中に入れたものそのまま野焼きするものを並べ落ち葉で覆い焼き始めました。いっぽう収穫したサツマイモは洗ってアルミホイルで巻いて焼き芋準備。そして炎を観察しながら3時間出来ました!やや焼き時間が足らない感じでしたがまずまず・・...創作実験クラブ/10日目火を扱う実験:テラコッタ粘土造形・サツマイモ・etc.

  • 2021年、年始のご挨拶

    皆さまのもとにあたたかな光が降り注ぎますように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2021年、年始のご挨拶

  • シルクスクリーンプリント講座 / 3・4日目 写真製版&様々な刷りの実習

    全4回のシルクスクリーンプリント講座3日目、4日目の報告です。*<製版作業>2日目にフォトショップを用いて作った画像データを透明フィルムに出力して製版原稿としました。紗張りや感光乳剤の塗布は本講座では割愛し製版作業においては予め感光フィルムが貼り付けられたスクリーンを用いることにしました。ブラックライトを装着した露光機にて焼き付け・・・未露光部分の感光膜を水で溶かしながら洗い落とします。製版の仕上がりを入念に確認。感光膜が溶けた部分にインクが通る仕組みです。*<カッティング原紙による版作り>アンディ・ウォーホルの作品資料を参照しながらウォーホル的刷りの研究をおこない・・・カッティング原紙を用いた版作りにも取り組みました。写真製版で作ったアミ点画像の版とカッティング原紙によるベタ版を組み合わせながら・・・透明イン...シルクスクリーンプリント講座/3・4日目写真製版&様々な刷りの実習

  • 作品制作研究講座 / 8日目 自作の検証3 現状の確認と今後の展望

    春から開始した作品制作研究講座は8日目となり最終日を迎えました。この日も引き続き自作の検証をおこないました。*上の制作を進める方からは・・・区分けして撮影をおこない作品の全体像に組み込んでいく形で制作を進めると報告を受けました。区分けごとにアプローチが異なり数シリーズが1作の中にある想定。詳細は未だ確定していないようですが長く時間がかかることは確か。じっくりと腰を据えて進めていただきたいと思います。*こちらは自身が数年間かけて作ってきたモノは何なのか・・・既存作をどのように位置付けるか・・・次の展開も視野に入れながら自作の検証を進めています。隔週ごとに書き改められてきたステイトメントは骨子が固まってきたところ。質疑応答を繰り返すなかで微調整をおこないました。*昨年から継続受講くださった方は活動の土台が整う段階と...作品制作研究講座/8日目自作の検証3現状の確認と今後の展望

  • 創作実験クラブ / 9日目 可視化実験:クロマトグラフィー応用実験&作品展示報告

    前回に引き続きペーパークロマトグラフィー分析法を用いた可視化実験に取り組みました。*実験前に・・・クラブ部員のお一人に作品展示報告をおこなっていただきました。北海道在住の仲間にもZOOMを介し視線を向けながらのプレゼンテーションゆえ何を何処に向けて見せるのか混乱する場面もありましたが質疑応答もはさみ丁寧な報告をいただきました。*クロマトグラフィー実験においては各自、気になる部分の実験を進めました。24色ペンの全ての色の展開を試みたり・・・複数色の図版の展開に取り組んだり・・・私が取り組んだ実験はコチラ↓ペンのインクを展開させた後も水に浸し続けるとどうなるか?展開させ続けると再び色が重なり合い黒味を帯びた色に集約される結果を得る事ができました。簡単な実験ではありますが普遍的な摂理を見たような気がしました。・・・・...創作実験クラブ/9日目可視化実験:クロマトグラフィー応用実験&作品展示報告

  • 美術研究クラブ / 11月:もの派の研究

    美術研究クラブ11月の報告です。この日も北海道と大阪をZOOMでつないで進行。今回の研究は「もの派」本活動をナビゲートする私は1990年代にもの派と称される作家さんが多く講師を務める学校に通っていました。学生当時のノートや授業記録書籍を見直すなかでその時には咀嚼できなかった事柄がたくさんあったことに気づきました。30年を経て今更ながら?今だから?気づくこと、理解できることが多くあったのは「もの派」が歴史となり客観的に捉える視点を持てるようになったからではないかと思ったり・・・この日は手を動かすことはせず授業記録に記される課題文を読みどのような展開ができるか?提示された制作物に対する質疑応答の記述を斜め読みしながらその場の視点がどこにあったのか・・・などを考察しました。後半は塩を配りこの存在をどのように捉えること...美術研究クラブ/11月:もの派の研究

  • シルクスクリーンプリント講座 / 1・2日目 刷り体験&写真製版原稿作成

    2日連続を2回、計4日間で完結するシルクスクリーンプリント講座前半部のレポートを記します。<1日目>まずはシルクスクリーン技法に関する基礎講義から。1970年代の黄金期とは異なる現在においての実現可能な展開を幾つか紹介。一連の作業工程、道具の説明後はさっそく刷り作業の体験。本講座では数種類のインクを適宜使い分けます。最初に扱うインクは濃縮インクをバインダーに混ぜて必要とする色のインクを作るタイプ。ベタ面を刷る練習・・・グラデーションをする練習と続け初日の実習を終えました。<2日目>講座前半部では描画スクリーン作り。下図をスクリーンにトレースして描画ペンでスクリーンの目を埋めます。そして黄色い乳剤を塗布し乾燥後に描画ペンインクを洗い油で溶解して製版完了。発泡系インクでひと刷り・・・アイロンで熱を加えるとインクが膨...シルクスクリーンプリント講座/1・2日目刷り体験&写真製版原稿作成

  • 大型カメラ体験講座 / 2・3日目 シートフィルム現像&プリント作業

    大型カメラ体験講座(全3回)2日目と3日目のレポートです。2日目は初日に4x5カメラで4枚8x10カメラで2枚を撮影した合計6枚のフィルム現像作業に取り組みました。大型カメラで使うフィルムはシート状です。35ミリやブローニーフィルムのようにリールにフィルムを巻いてタンクで現像するのではありません。フィルム現像をおこなう環境に合わせて幾つかの現像方法がありますが徳永写真美術研究所では最もベーシックな方法で進めます。ベーシックな方法とは・・・全暗室(真っ暗)の状態でバットに入れた薬品に浸す作業となります。水浴現像停止定着各処理液を準備そして何も見えない闇の空間で現像作業を進めます。<全暗作業につき記録写真なし>現像中の様子を確認する事はできず・・・定着を終え、灯りをつけた時点が緊張高まる瞬間となります。現像を終えた...大型カメラ体験講座/2・3日目シートフィルム現像&プリント作業

  • 作品制作研究講座 / 7日目 自作の検証の続き

    前回に引き続き作品制作研究講座後半部における自作の検証をおこないました。今回の検証に提示された作品はすべて過去作です。これまでの制作を検証しこれからの制作の指針を立てる事を目的に進めました。初見となる人には適宜説明を加えながら自作を紹介。作品を紹介された受け手は作品の理解を深める為に更に詳しい作品解説を求め・・・2時間を越える質疑応答となりました。ディスカッションの中で上の写真の3つの包みに話が及んだ際包みに使用する紙はフランスのアルシュ製に拘るとの言葉がありました。アルシュ製紙工場は1492年の創業以来5世紀に渡り高品質の紙を作ってきた歴史がありピカソ、ミロ、カンディンスキー、マチスも愛用。そのような紙で包む事に意味を持たせた作品の位置づけもできる・・・など細部にまで目を配りながら講座参加者でディスカッション...作品制作研究講座/7日目自作の検証の続き

  • 創作実験クラブ / 8日目 可視化実験:クロマトグラフィー基礎講義&実験

    見えないものを見えるようにすることこれこそが表現ではないでしょうか。創作実験クラブではこの観点で可視化する実験に取り組みました。可視化にあたってはペーパークロマトグラフィー分析法を用いました。クロマトクラフィーとはクロマト→色クラフィー→記録ロシアの植物学者ミハイル・ツヴェットが植物色素の分離法として開発したとの事。その原理の解説クロマトクラフィーの種類現代においての活用例等々・・・2時間にわたりその分野の専門家であるTIPAメンバーに講義をおこなっていただきました。講義と併せて水性ペンの色の分析もおこないました。上の写真は色を塗った紙の端を水に浸し色を展開させている図。業界では<展開する>という言葉を使うようです。講義後に皆で取り組んだ実験は持ち寄ったサインペンの黒インクの分析。分析するまでは全て黒い点。クロ...創作実験クラブ/8日目可視化実験:クロマトグラフィー基礎講義&実験

  • 大型カメラ体験講座 / 1日目 8x10 & 4x5カメラでの撮影

    大型カメラ体験講座初日のレポートです。例年は4x5カメラでの撮影ですが今年は8x10カメラも含めての大型カメラ撮影実習としました。4x5カメラを所持している受講者さんはコンパクトに折りたためるトヨフィールドを自宅から持参。・・・のはずが大きな荷物でのお越しでした。カメラを組み立てた後たためなくなったとの事。原因はアダプターレンズボードが本体に装着されていたためでした。この種のカメラは慣れるまでは各部位の操作に手こずる事がよくあります。*撮影にあたっては露出計の扱い方、測り方からスタート。カメラを組み立て・・・撮影手順を記したテキストを確認しながら撮影を進めました。しかし今回は近接撮影のため露出計に表示される絞り値とシャッタースピードでは露光不足となります。露出倍数なる値を割り出し補正しなくてはなりません。被写体...大型カメラ体験講座/1日目8x10&4x5カメラでの撮影

  • 美術研究クラブ / 10月:縄文芸術の研究

    美術研究クラブ、10月のお題は縄文芸術の研究。本活動も北海道と繋いでの活動です。岡本太郎氏は縄文時代の土器や土偶こそが日本芸術の原点に違いないと確信したとの事。私たちの遠い祖先が持っていた美意識であり今もなお、潜在的にその血を受け継いでいるからかもしれない。そのような視点で土器・土偶の資料文献に目を通し縄文時代に思いを馳せ・・・テラコッタ粘土を用い実際に手を動かしてみました。火焔型土器を想起させる造形や・・・簡略型の器や・・・重要文化財のハート形土偶のような造形も見受けられました。これらの制作物は来月に落ち葉を集めて焼く予定です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・美術研究クラブ/10月:縄文芸術の研究

  • 作品制作研究講座 / 6日目 新たなメンバーを迎えて自作の検証

    作品制作研究講座夏休み明け初日の報告です。まずは制作の進行状況のヒアリングから。2か月間におこなった幾つかの試作を拝見しました。上の写真の取り組みでは細部への意識の向け方が丁寧であることが印象に残りました。回顧展を想定できるほどの壮大なプランです。現段階ではどこまで具現化できるのか未知数ですが今後の展開に期待します。*秋から新たなメンバーを迎えました。本来は春からの受講予定でしたが緒事情にて、このタイミングとなり駆け足で「表現とは何か」とステイトメントの必要性についてのレクチャーを経て・・・今回数年間かけて制作された作品をステイトメントとあわせて披露いただきました。始めて作品に接する方にとってはどのように鑑賞し何を理解すべきなのか作品との向き合い方を探しながら・・・質疑応答が小一時間続きました。今回表現内容と技...作品制作研究講座/6日目新たなメンバーを迎えて自作の検証

  • 創作実験クラブ / 7日目 初ZOOM:休暇中の活動報告&次回のプラン会議

    2か月間の夏季休暇を経て創作実験クラブ、後期初日の報告です。これまで活動を共にしてきたメンバーが8月に北海道に引っ越しました。寂しくなると思いきや・・・大阪と北海道をZOOMで繋いでクラブ活動を継続いただく事になりました。そこで広角のウェブカメラとマイクを準備して室内を俯瞰する構図でカメラを据えてリモート対応設備が完成。春に大学でZOOM授業を担当した経験があるためTIPAでの導入はスムーズにおこなえひと安心。*後期初日はこのような活動風景で再開しました。この日は長期休暇中の活動報告会。まずは休暇中に個展を開催された方より展示作品をプレゼンしていただきました。それから・・・上の写真は主宰者である私の展示中作品の断片です。この創作実験クラブでの活動中に着想を得て作品化したと報告。*ティータイムを挟み後半は次回から...創作実験クラブ/7日目初ZOOM:休暇中の活動報告&次回のプラン会議

  • 創作実験クラブ / 6日目 小さなゲストも一緒に藍染実験

    毎年2回おこなっている藍の生葉染会本記事は2日目の報告です。今回は上の写真のように近所の子供たちとも一緒に藍染に取り組みました。豆絞りの準備をして参加したのは子供たちのママ。やる気に満ちた準備に驚き少し話しをすると私がよく知る京都の芸大卒との事。共通の知人も居そうな感じで自宅近所に同じフィールドの方が居たことを嬉しく思いました。前回同様に、藍の葉を摘み・・・葉液を作り、浸け込み・・・空気にさらす、そして水洗・・・この工程を繰り返して各自が求める青色に染め上げました。時世がら、今回もマスクを染め・・・スニーカーも染めました!それから、どうなる事かと結果を注目していた革染は・・・表裏、異なる色味となって完成。ツートーンブルーの革を活かしてその後、何か作るとの事。素手で作業をした手は指先が青く染まりました。・・・・・...創作実験クラブ/6日目小さなゲストも一緒に藍染実験

  • サイアノタイププリント・マンツーマン制作研究

    2日間にわたっておこなったマンツーマンでのサイアノタイププリント制作研究の報告です。TIPA定番講座メニューである古典印画技法・サイアノ講座を受講された方が作品として仕上げる目標を掲げての2度目の受講。通常のサイアノ講座では必ず成功する材料を用意し確実に成功する手順を踏み実習を進めます。ゆえに誰しもが成果を出す事ができます。しかしその成果は予めTIPAが用意したものであり体験に過ぎません。作品と呼ぶには体験に留まらない次のステップに進む必要があります。今回はそのお手伝いをする形で進めました。受講者の方は表現内容に適しそうな紙を幾つか持参されていました。初日は持参の紙の発色など各紙の特性を確認する事からスタート。10パーセント刻みのグレースケールを焼き付け白から青への諧調のあらわれ方を実験。テスト露光中にはデジタ...サイアノタイププリント・マンツーマン制作研究

  • 作品制作研究講座 / 5日目 過去作品を振り返る&制作経過報告

    作品制作研究講座リピート受講バージョン5日目の報告です。今回はこれまでに制作した作品を幾つか提示いただきました。こちらの作品は意味を発生させないことをコンセプトにしたビジュアルブックとの事。ページをめくると・・・視覚に訴える図版が次々と目に飛び込んできます。感覚を研ぎ澄まして編集した事が伺えるブックでした。こちらは異なる写真を編み合わせ新たな空間を生み出すことに取り組んだ試作との事。様々な視点での過去作品を拝見する中でこれらに共通する何かを探すと同時に次作に繋がる視点についても検討しました。いっぽうこれからの数年をかけて本腰を入れて取り組む制作の実行段階となった方の経過報告も受けました。実際に制作を進める中での気づきを伺うなかで再考の余地がある部分を確認しました。次の講座日は2か月後です。どのような報告があるの...作品制作研究講座/5日目過去作品を振り返る&制作経過報告

  • 創作実験クラブ / 5日目 葉摘みからの藍の生葉染め

    今回は大阪・鶴橋の研究所ではなく信貴山麓の大阪側にある主宰者自宅にて実習に取り組みました。お題は「葉摘みからの藍の生葉染め」摘み取った葉は水洗いしてミキサーにかけて葉液を準備し・・・被染物を青汁のような葉液に浸けます。すると・・・緑から徐々に青へと変色しそのうちに爪も青く染まってゆきます。藍染は<藍色=濃紺>と認識されている方が多くいらっしゃると思いますが生葉染は軽やかな青色となります。また、絹・綿・麻・・・など素材によって青の発色が様々です。手前のマスク2つの左はアベノマスク。優しい青色に染め上がりました。実習後は日没まで夕焼鑑賞と共に食事会。気持ちの良い汗をかきながらの野外実習を例年通り開催できたこと、嬉しく思いました。*2020年10月開始講座受講受付中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研...創作実験クラブ/5日目葉摘みからの藍の生葉染め

  • 美術研究クラブ / 7月:感性についての研究

    長く教育の現場にいるなか「感性の磨き方を知りたい」と繰り返し質問を受けてきました。しかしこの質問に対しての返事はなかなか難しく・・・そこで今回は「感性」についてをお題としました。エチエンヌ・スリヨの『美学入門』からの抜粋バウムガルテンは精神の能力には二つの水準があると考える。・・・と記す配布資料を読むことからスタートその他、幾つかの資料と国立国際美術館での展示作品の解説を加えたのち実習に取り組みました。小一時間の制作を経て仕上がった画面はコチラ↓意識を変えて制作した本画面に対し互いにコメントしあい・・・翌月から北海道に引っ越すメンバーを囲み最後の記念撮影をおこない・・・この日の研究を終えました。*10月15日(木)19~21時美術研究クラブ後期スタート入部受付中。2020年10月開始講座受講受付中・・・・・・・...美術研究クラブ/7月:感性についての研究

  • 作品制作研究講座 / 4日目 制作確認、制作ノートのこだわり

    作品制作研究講座リピート受講バージョン4日目の報告です。今回はある方の紹介を・・・制作確認の日に持参しやすいサイズの絵画を次々に提示いただき・・・プランニング段階の制作はスマホ画面で説明がありました。提示物にまつわるディスカッションは制作ノートに順次、記録。この制作ノートはどの参考書よりも有効な個人テキストとなり将来、ご活用いただけるはず。パワーを秘めたような存在感です。ちなみに、私の制作ノートは制作系の方にとっては定番のモレスキンこだわりはペンクリップを付けてシャーペンを掛けている部分です。肌身離さず持ち歩いています。*2020年10月開始講座受講受付中*大型カメラ体験講座**美術研究クラブ**創作実験クラブ*・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリー...作品制作研究講座/4日目制作確認、制作ノートのこだわり

  • 創作実験クラブ / 4日目 磁力についての様々な実験 & 他

    磁力についての実験2日目の報告です。この日驚いたことが幾つかありました。まず同梱していた磁石の力により2週間前に作ったスライムが別物の形相をしていたことに驚きました。この現象が起こる様子を観察しようと分離中の変化を凝視しました。その後様々な素材を組み合わせその融合具合い分離具合いを観察しました。あるメンバーさんは・・・針金モール造形に取り組まれていました。この造形方法がユニークで・・・ボタン磁石を用いてモールの接続をされていました。何度でも組み直しができソコソコに強度もあります。もう一つの驚きは・・・実験最後に取り出されたガイガーカウンター(放射線測定器)。日常の生活空間でも程々に反応音がなり大切そうに収納された物体からは激しい反応音が響きました。私にとっては未知なる測定であり身体の感覚が揺さぶられた体験となり...創作実験クラブ/4日目磁力についての様々な実験&他

  • 作品制作研究講座 / 3日目 記憶に対峙する制作

    作品制作研究講座リピート受講バージョン3日目の報告です。過去・現在・未来と時空を繋ぎ人類の記憶となる制作の経過報告を受けました。目指すところへの手順はまだ手探りの段階です。幾通りかのやり方を試みながら・・・参考となりそうな資料にも目を通し自身の制作を明確にさせることに邁進中。制作研究を共におこなうメンバーもディスカッションに加わり意見を述べあいました。メンバー同士互いの制作を応援する講座です。秋からは新しいメンバーが加わり多様な展開になりそうです。*2020年10月開始講座受講受付中*大型カメラ体験講座**美術研究クラブ**創作実験クラブ*・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・...作品制作研究講座/3日目記憶に対峙する制作

  • 創作実験クラブ / 3日目 磁力についての実験

    上の写真、マジックではありません。この日は磁力についての実験に取り組みました。子供の頃に誰しもが経験した磁石遊びを再現しようそして大人目線で楽しもうという趣旨で取り組みました。スライムに砂鉄を混ぜて・・・変幻自在な変化を観察。磁石を近づけるとスライム本体に飲み込まれたり・・・まるで命を宿したかのような動きに目を奪われました。*実習後はコロナ禍に世間に浸透したZOOMにチャレンジ。使い方は?繋がるかな?鏡像だよ!・・・などと話しながら至近距離であるクラブ員さんに写真作品のプレゼンテーションをおこなっていただきました。ともかく何でも、やってみよう!・・・と言う姿勢でこの日も創作の源泉となる体験を重ねました。*10月10日(土)13~17時創作実験クラブ後期スタート初日は可視化する実験に取り組みます。現在、入部受付中...創作実験クラブ/3日目磁力についての実験

  • 美術研究クラブ / 6月:レディメイドの研究

    レディメイドの研究と題したこの日は関係する資料文献の紹介から。レディメイドというワードに付随する資料はコレ!というものから他の分野への派生も含めたレクチャーをおこないました。このクラブ活動は<講義+実習>形式簡単な実習を含めて理解します。平日夜間2時間の限られた時間ゆえテキパキ作業を進める事ができる実習素材を用います。台紙上にそれぞれの世界を構築し・・・玩具の役割を脱した形で新たな世界を誕生させました。小さな世界ですが視点を変えると建築物のごとくそびえ立つ印象とする事もできました。解体する事が前提のブロックエクササイズです。最後は各自記録写真の撮影に励みました。*10月15日(木)19~21時美術研究クラブ後期スタート入部受付中。2020年10月開始講座受講受付中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美...美術研究クラブ/6月:レディメイドの研究

  • 作品制作研究講座 / 2日目 それぞれの課題に対応して1

    作品制作研究講座リピート受講バージョン2日目の報告です。昨年から拝見し続けている制作物今回、始めて目にする制作物制作時期が異なる作品を一堂にならべ今一度見直し自分は何を作っていたのか・・・について記したレジュメを提出いただきました。レジュメへの画像挿入により仕上がった書類と第三者的に接する事ができたそうです。写真作品の制作に本腰を入れて取り組まれている方は近年の制作は何であったのかをまとめた文章と今後予定している取り組みについて記した書類を提出いただきました。過去を再検証することは新たな一歩を踏み出すために区切りとなるはずです。新たな取り組みは「記憶」について。まだおぼろげな状態ではあるものの作者の意欲を感じる両書類でした。*2020年10月開始講座受講受付中*大型カメラ体験講座**美術研究クラブ**創作実験ク...作品制作研究講座/2日目それぞれの課題に対応して1

  • 創作実験クラブ / 2日目 小さな世界の観察:無限に展開する観察

    「小さな世界の観察」と題する創作実験クラブ2日目の部活報告です。この日の観察対象として私が準備したものはコチラ↓前回は顕微鏡を手作りして観察することに取り組みました。今回はその観察結果をどのように記録するかこのポイントに部員の意識が向き予定になかった展開となりました。前回の観察記録は顕微鏡モードがある私の愛機(オリンパスTG4)で撮影しました。今回は各自で記録を撮る方法としてスマホやタブレットのカメラ機能で撮影が進みました。上の写真のように顕微鏡の向きを逆にしカメラレンズに密着させ撮影できることが判明し・・・更なる工夫としてある部員さんが持参した偏光板を用い不要な反射を抑え・・・ペンライトでモチーフをライティングし・・・観察物がより鮮明にかつ魅力的に見える工夫を施し撮影。上のピンクのダルメシアン模様はミョウガの...創作実験クラブ/2日目小さな世界の観察:無限に展開する観察

  • 作品制作研究講座 / 1日目 制作を更に進めるための確認

    2020年度、作品制作研究講座初日の報告です。今年度はこれまでにない形式で講座を進めることになりました。その理由は受講生お二人とも2度目の受講であるためです。本来は表現活動の土台を作るべく「表現とは何か」について学ぶことから始めますが今期は現状の制作を今一度見直し更に深め進めることに集約します。・・・という事で昨年度からの継続受講となる人の制作を紹介します。昨年11月の受講修了以降の自身の制作についての考えや新たに進める制作についてなど過去作の振り返りを含め確認のためのディスカッションをおこないました。次は・・・2015年に受講された方の取り組みです。受講後の5年の期間に取り組まれた数シリーズの制作を提示いただきました。シリーズごとに綴じられた写真群は相当なボリュームでありそれぞれのシリーズについて制作の経緯や...作品制作研究講座/1日目制作を更に進めるための確認

  • 創作実験クラブ / 1日目 小さな世界の観察:顕微鏡を作ることから

    創作実験クラブは創ることに関心のある皆さんを対象としたクラブ活動です。様々な事情に意識を向けた実験をおこないます。この活動は創作の源泉となる体験を重ねる事となるはずです。きっと。2020年度の1日目は小さな世界の観察に取り組みました。導入として・・・イームズ夫妻の映像作品を通してマクロの宇宙からミクロの宇宙までをいっきに駆け抜ける体験をしました。その後はミクロの世界をのぞく実験に取り組みました。観察対象はタマネギなど。タマネギを薄くスライスし適宜、食紅で色付け。小さな世界を観察するには虫眼鏡や顕微鏡など道具を介しての観察となりますが本活動は創作実験ゆえ観察する道具作りから始めました。ペットボトルのキャップにガラス玉を取り付けただけの道具ですがキャップの占め具合いの調節でピント位置を変えることができます。この簡易...創作実験クラブ/1日目小さな世界の観察:顕微鏡を作ることから

  • 美術研究クラブ / 5月:模倣と創造の研究

    2020年のTIPA講座、新たに開設した「美術研究クラブ」の報告です。月イチ開催、木曜夜間の2時間先人に学ぶ姿勢で美術史にのこる作品を研究します。研究にあたっては資料文献をもとにしたレクチャーと簡易な模写や模造等模倣するなかで理解を深めます。第一回目のお題は「描く・写すの研究」でしたが・・・題材として採り上げる予定の展覧会がコロナ禍ゆえ開催しなかった理由により機会を改める事にしました。そのような事情で今回は「模倣と創造の研究」に変更。「模倣なくして、創造なし」と記す科学の分野での著作「模倣と創造―科学・教育における研究の作法」と【まなぶ】と【まねる】を組み合わせた造語【まねぶ】として美術家・森村泰昌さんが執筆した「まねぶ美術史」を参考にその他、幾つかの参考書とあわせて模倣と創造について考えました。この日はすすり...美術研究クラブ/5月:模倣と創造の研究

  • 古典印画技法ブループリント講座 / 3日目 青の色調変換&サイアノ大判プリント

    初の3日間集中講座。連続した日程での講座で密度の濃い実習をと考え計画しました。本記事は最終日となる3日目の報告です。3日間通して実習前にデジタルネガフィルム作成に必要となる画像編集作業を確実に習得できるよう繰り返し学びました。最終日のプリント実習では大きいサイズの制作に取り組みました。作業工程はこれまでと同じですがサイズが大きくなる事で難しくなる作業は感光紙作り。ムラなく塗布するには手際の良さが重要です。露光時間は変わらず規定通り・・・水現像では紙が折れないよう扱いに細心の注意を払いながら未露光部分の薬液を洗い落とします。露光直後の黄緑から徐々に青に変わり乾燥中に深い青色に変化し画像が引き締まります。後半はサイアノ技法の魅力的な青の色調を変える実験に取り組みました。色の変換ではまずは青の色素を脱色させテキストに...古典印画技法ブループリント講座/3日目青の色調変換&サイアノ大判プリント

  • 古典印画技法ブループリント講座 / 2日目 2種の光でサイアノ露光実験&デジネガプリント作成

    美しい青を発色するブループリント、サイアノタイプ技法による実習2日目のレポートです。この日は太陽とライト、2種の光での露光に取り組みました。太陽光の場合正午前後の晴天時の光が効率よく露光できます。ゆえに13時スタートのTIPA講座ではまずは屋外実習からスタート。露光直後の様子。不思議な諧調で仕上がりますが・・・水現像後は白から青へのグラデーションとなります。続く屋内での露光では紫外線を多く発するブラックライトを用います。波長の短い光のため青紫の光となります。露光機での焼き付け中にはデジタルネガフィルム作成の復習。A3ノビのフィルムに出力して次回は大きなプリントにも挑戦。露光を終えた様子です。太陽光と同様に露光量が少ない部分は緑となります。現像を終えたプリントです。次回は大きなサイズのサイアノプリントに取り組みま...古典印画技法ブループリント講座/2日目2種の光でサイアノ露光実験&デジネガプリント作成

  • 古典印画技法ブループリント講座 / 1日目 サイアノタイプ技法による制作準備

    徳永写真美術研究所による2020年度のTIPA講座は5月開始の講座からスタート。活動初日は古典印画技法ブループリント講座サイアノタイプ技法に取り組みました。一般的に日光写真や青写真と呼ばれ青に発色すると認識されていますが青の色素を変換できることや紙に限らず様々な支持体にもプリントできることを紹介。技法についての講義後は暗室に移動し感光液作りに取り組みます。本講座では手軽な薬品キットを用いず試薬の調合からおこないます。調合した感光液を紙に塗布して印画紙を作成・・・20段階のグレースケールを原稿として露光機で所定時間の露光を経て・・・水現像・・・仕上がったばかりの露光チャートは幾分、色が浅く数日かけて青の深さや鮮やかさが極まります。それゆえデジタルネガフィルムの黒濃度は事前に仕上げたチャートを参照し微調整を施しまし...古典印画技法ブループリント講座/1日目サイアノタイプ技法による制作準備

  • 特別講義:有野永霧氏をお迎えして

    徳永写真美術研究所では年に一度TIPAメンバーが集う場としてゲストを迎えて特別講義を開催しています。今回のゲストは有野永霧氏。講義当日氏の事務所(アトリエ)にお迎えにあがりました。事務所入り口はTIPAと同じ感じで・・・いえ、TIPAが似てるのですが。入り口反対側は阪急電車が走っています。(TIPAは近鉄電車)車で鶴橋に移動して徳永写真美術研究所に到着。*徳永隆之より氏の紹介を挟み講義を開始しました。ゲストの有野永霧氏は徳永隆之の大学時代の恩師であります。以降、有野先生と記載。この講義のために「有野永霧の写真人生」というタイトルでプレゼンデータを作成くださいました。配布資料としてプロフィールと個展作品制作行程年表を準備。年表には写真家を志した32歳からの記録が記されています。<「守」の段階><「破」の段階>と制...特別講義:有野永霧氏をお迎えして

  • 銀塩写真講座 Step3 / 7日目 作品制作7:バライタプリントの仕上げ

    午前中にフィルム現像午後からプリント作業を4回繰り返し講座最終日は仕上げに作業に励みました。バライタ印画紙にプリントし自然乾燥した写真は画面がカーリングする場合が多く大きなアイロンのようなプレス機で熱を掛け写真をフラットにします。この作業を“フラットニング”と言います。モノクロ写真の父アンセル・アダムスの写真集をフラットニング後のオモシに使っているところが注目ポイント。その後は“スポッティング”という作業に取り組みます。暗室で仕上げるフィルム写真はプリント時に細かなホコリを挟んでしまい画面に白抜けが起こる場合がしばしばあります。その白抜け部分にスポトーンという修正インクで色を塗る・・・と言うより色を挿すようにスポッティングをおこないます。濃縮インクを水で溶きながら修正部分の周囲の色濃度と合わせます。その際厳密な...銀塩写真講座Step3/7日目作品制作7:バライタプリントの仕上げ

  • 銀塩写真講座 Step3 / 6日目 作品制作6:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント4

    今回も朝からの作業でした。午前中にフィルム現像午後からバライタプリント。終日の暗室作業で充実の一日となっています。受講者のお一人は舞鶴から車でのお越し。素晴らしいバイタリティに刺激を受ける私です。下の写真はフィルム現像の作業工程を記した書類。細かく注意事項をメモした唯一無二の手引き書となっているようです。午後からのプリント作業はコンタクトプリント作成から始まり個々の制作スタイルで銀塩写真作品作りに励みます。プリント後のバライタ印画紙水洗中は片付けと共に・・・毎回の作業における改善点や将来の展望を話す時間となり有意義な雑談タイム。いよいよ次回は最終回。フラットニングとスポッティングに取り組みます。*2daysワークショップ開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シ...銀塩写真講座Step3/6日目作品制作6:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント4

  • ポートフォリオ研究講座 / 3日目 編集・装丁をおこなう

    プライベートレッスン枠にて自作を撮影する技術を学び作品制作研究講座にて制作や作品に対する文章を準備しポートフォリオ研究講座にて作家活動をまとめた冊子を作るこの一連の流れで徳永写真美術研究所に関わってくださった画家さんの取り組みを紹介します。最終段階となるポートフォリオ研究講座ではポートフォリオ作りに必要となる画像編集技術の学びも含みます。ソフトの使い方のイロハから始め編集に必要な技術のみに限定して一連の作業を全て自分でおこなうことを目標に進めました。講座内での学びをもとに受講後、2か月を経過して届いた成果がコチラ↓横長仕様にレイアウトを変更して仕上がったポートフォリオです。なお紙媒体のポートフォリオに加えウェブ上にもサイトを構築されたとの事。海外からの問い合わせにも対応できるよう英語表記を含める作業を残すのみと...ポートフォリオ研究講座/3日目編集・装丁をおこなう

  • 銀塩写真講座 Step3 / 5日目 作品制作5:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント3

    引き続きバライタ印画紙での銀塩写真作品の制作に取り組む講座日のレポートです。この日はフィルム現像からスタート。自宅にてフィルム現像ができる環境作りの研究を兼ねて・・・現像時間を測るタイマーの使い勝手を確認。4×5フィルムのシート現像を終え・・・フィルムの仕上がりをチェック。その後は休む間なくプリント作業に取り組みました。バライタ印画紙でのプリントはウォッシャーを使用してしっかり水洗をおこないます。そして余分な水分を切り自然乾燥。3回目のプリント作業を経て各自、幾枚かの写真が完成した模様。*2daysワークショップ開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・銀塩写真講座Step3/5日目作品制作5:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント3

  • ポートフォリオ研究講座 / 2日目:ポートフォリオの作り方を学ぶ

    自身の活動を紹介するポートフォリオ作りの実践を学んだ日のレポートです。前回に紹介したポートフォリオの役割を念頭に置き・・・今回は画像編集ソフトを用いて画像の調整並びにレイアウト。作品制作研究講座で仕上げた文章を適宜ブラシュアップしながら文章と画像をページに組み込みました。最終的には20数ページになる予定ですがソフトの操作方法を学びながらまずは1ページを仕上げてこの日を終えました。自宅での復習を重ねることで作り方の習得を確実なものとしていきます。作品撮影ができていない場合は複写を終わらす事も宿題としました。*2daysワークショップ開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・...ポートフォリオ研究講座/2日目:ポートフォリオの作り方を学ぶ

  • 銀塩写真講座 Step3 / 4日目 作品制作4:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント2

    徳永写真美術研究所の講座は通常13時スタートですがこの日は朝からの自主実習。2週間で撮影したフィルムのフィルム現像を午前中におこないました。フィルムサイズは35ミリと4×5インチが混在。朝からハードな作業となりましたが両サイズとも現像を済ませました。フィルムが濃いかも?4×5インチのフィルムはオーバー(露光過多)な仕上がりでした。今後は改善できるよう原因を探りながら・・・殆ど休むことなく昼からはプリント作業に取り組みました。すぐさまコンタクトプリントを作成し・・・前回に引き続きバライタ印画紙によるプリントに取り組みました。焼き込み、覆い焼きを含め何度となくプリントしなおし丁寧に仕上げていきました。バライタ印画紙を水洗するアーカイバルウオッシャーはたくさんの写真でにぎわいました。水洗を終えた写真は乾燥機にかけるこ...銀塩写真講座Step3/4日目作品制作4:フィルム現像&バライタ印画紙によるプリント2

  • 古典印画技法サイアノタイプワークショップ2Daysのご案内

    美しい青を発色するサイアノタイププリント技法に取り組みます。光を操り、その陰影を定着させるフォトグラム作品の制作実習に加え、デジタルネガフィルムを作成して青写真を仕上げる実習も選択できる体制です。実習最後には色の変換を試みる調色実験もおこないます。●フォトグラムコース開催時間13:00~17:00受講料12000円(材料費込み)1)7月24日(金・祝)感光薬品の調合・試作プリント2)7月25日(土)フォトグラム作品制作・調色実験●フォトグラム+青写真コース開催時間10:30~17:00受講料18000円(材料費込み)1)7月24日(金・祝)午前:デジタルネガフィルム作成方法を学ぶ午後:感光薬品の調合・試作プリント2)7月25日(土)午前:デジタルネガフィルム出力&プリント午後:フォトグラム・青写真作品制作・調色...古典印画技法サイアノタイプワークショップ2Daysのご案内

  • ポートフォリオ研究講座 / 1日目:ポートフォリオの役割研究

    ポートフォリオ研究講座初日のレポートです。まずはポートフォリオの役割について考えました。大型の絵画や彫刻作品、インスタレーションの形態の場合は展示会場以外では容易に作品を紹介する事はできません。しかし実際の作品を披露できなくとも作品の記録集としてまとめたもので自身の活動を紹介する事ができます。作成においては・・・どのような場で活用するのかによってまとめ方、作り方が変わってきます。この日は様々な形態のポートフォリオやポートフォリオサイトを参照しながら自分に適するものを検討しました。後半の時間はポートフォリオの編集作業で必要となる画像編集ソフト(フォトショップ)の操作方法も少し練習しました。*http://tokunaga-photo.com/class/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪...ポートフォリオ研究講座/1日目:ポートフォリオの役割研究

  • 創作実験クラブ / 実験ファイルの整理&・・・

    2019年度最後の創作実験クラブのレポートです。この日は各自それぞれ関心のある実験を引き続きおこなうとともに成果物のファイリングに取り組みました。2019年度は“もんきり”と“あぶりだし”の応用編が充実し・・・あらゆる実験がなされ・・・その成果を披露しあう場では話が尽きることなく・・・クラブ活動で仕上がる成果物は紙に貼り込める形状でない事も多く収納の仕方を工夫しながらファイリングして活動記録集としています。2018年のコラグラフからスタートした本クラブ活動は2年を通して様々な実験を続けてきました。その成果がこのファイルの厚みに表れています。個人的にまずは手を動かすを合言葉にクオリティを高める方向ではない活動の意義を実感できる段階となったことが今年度の成果ではないかと思っています。最後に・・・お茶を飲みながらの雑...創作実験クラブ/実験ファイルの整理&・・・

  • 銀塩写真講座 Step3 / 3日目 作品制作3:バライタ印画紙によるプリント1

    この日は初めてバライタ印画紙を用いました。まずはこれまで使用してきたRCペーパーとの違いを説明。今回は大型カメラで撮影した4×5フィルムからのプリントに取り組みます。まずはコンタクトプリントを作成。引き伸ばしプリントでは4×5フィルム用のラッキー450MDを使用します。90MDと同じ仕様ながらもふたまわりほど大きなサイズとなります。しかし大型の機材となっても手順は同じ。段階露光をおこないテストピースをとって本番プリント。しかしバライタ印画紙でのプリントの場合薬液に浸ける時間が長くなり水洗促進剤に浸す工程が増え且つ・・・バライタウッシャーでしっかり水洗することが必須となります。水洗後はスポンジで水分を拭き取りドライヤーに通さず平置きで自然乾燥。決して急ぐことなく丁寧に作業を進めることが重要です。次回も引き続きバラ...銀塩写真講座Step3/3日目作品制作3:バライタ印画紙によるプリント1

  • 創作実験クラブ あぶりだし:体験を深める

    あぶりだし2回目の報告です。前回のあぶりだし体験を踏まえ個々に材料・道具を準備して実験を進めました。あぶりだしの液としてはミカンなど柑橘類が一般的ですが今回人気だったのはコカ・コーラ。その他塩水での結晶画も人気でした。宝石のようにきらめく画面となります。あわせてあぶる紙を変える実験も・・・前回の炭化実験でできた炭を画材として使う実験も・・・この日、最も驚いた展開は・・・シルクスクリーンプリント実習で写真製版したスクリーンを用いてコカ・コーラ溶液にボンドを練り込みインクとして刷る展開!あぶってみると予想通りの結果を得る事ができました。それから・・・引き続きもんきりを進める方も・・・炭化実験の成果物を用いて・・・ジョゼフ・コーネルが作り出すボックスアート的な箱も仕上がりました。*クラブ活動後TIPAから徒歩3分の場...創作実験クラブあぶりだし:体験を深める

  • 銀塩写真講座 Step3 / 2日目 作品制作2:シートフィルム現像

    前回に大型カメラで撮影したフィルムの現像作業に取り組みました。工程はロールフィルムと同じですがシートフィルムの現像は幾つかの方法がある事を説明。講座での実習では最もシンプルな皿現像と呼ばれる4×5フィルムが入るバットを並べて現像する方法でおこないます。-----------------------------------------全暗室(真っ暗)での作業のため記録写真はありません。-----------------------------------------現像作業を終え水洗中の様子です。フィルムドライヤーに入れ順次乾燥。仕上がりは・・・微細な擦り傷がありましたが概ね成功。ん?何故か1枚、透明でした。おそらく撮影時に引き蓋の取り忘れが原因だと思われます。この日、受講者の方がご持参されたコンパクト設計の現像...銀塩写真講座Step3/2日目作品制作2:シートフィルム現像

  • 作品制作研究講座 / 10日目 制作リーフレットの完成

    全10回で構成する作品制作研究講座最終日のレポートです。本講座は技法を限定せず視覚芸術に関わる全ての方を対象とし技術の向上ではなく自身の制作に筋道を立て表現活動の土台を作る事を目指します。ゆえに作品展示が着地点ではなく研究段階で講座を終えます。表現とは何かについて考え表現をおこなう事の実践自作の検証に取り組む最後に通年受講を通しての研究成果をまとめる・・・という流れで最後に制作リーフレットを仕上げます。ここ数年の作品制作研究講座受講生の研究成果を綴じたリーフレットの厚みが増してきたことが嬉しくてなりません。この記載内容が起点となり皆さんの活動が発展されていくことを楽しみにしています。*<ご案内>講座受講受付中http://tokunaga-photo.com/class/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳...作品制作研究講座/10日目制作リーフレットの完成

  • 創作実験クラブ / 火を扱う:炭化実験

    今回はTIPA主宰者宅での活動レポートを記します。創作実験クラブでは年に数回自然に囲まれた環境で実習をおこないます。今回は火を扱い燃やすのではなく炭化させる実験に取り組みました。手順は・・・炭化させたい有機物を酸素を遮断できる缶に入れて熱を加えます。実験のついでに・・・畑から掘り出したサツマイモで焼き芋をしたり・・・濡れおかきを焼いてみたり・・・落ち葉で焚火をしながら炎を見つめる行為は日常を忘れる時間となり太古の人々と重なる体験となるのかもしれません。途中で熱の入り具合を確認すると焼き芋は仕上がっていましたが・・・炭化実験としては更に熱をかける必要があると判断し新たに素材を加えて引き続き熱をかけてみました。待ち時間に食べた焼き芋は美味でした。落ち葉で焼く焼き芋は格別。再度の熱入れの結果は・・・レースは形状を保っ...創作実験クラブ/火を扱う:炭化実験

  • 銀塩写真講座 Step3 / 1日目 作品制作1:大型カメラでの撮影実習

    大型カメラを用いた作品制作をおこなう銀塩写真講座Step3初日の報告です。4×5カメラを組み立てる事から始めます。部品は少なく、カメラの構造を再確認する作業ともなります。その後フィルムをフィルムホルダーに装てん。フィルムを傷つけることなく装てんできるよう練習も含めて頑張りました。ご自宅から持参されたタチハラカメラです。まさに愛機という美しさ。撮影は庶民の街・鶴橋を撮影する方室内で撮影する方と個々の制作スタイルに合わせて進めていただきました。大型カメラでの1カットに込める気迫は相当なもので・・・シャッターを切る際は・・・念を入れるような間を入れレリーズを握られていた姿が印象に残りました。*<ご案内>5月スタートの講座受講受付中創作実験クラブ5月16日(土)スタート作品制作研究講座5月17日(日)スタートhttp:...銀塩写真講座Step3/1日目作品制作1:大型カメラでの撮影実習

  • 作品制作研究講座 / 9日目 作品リーフレットの準備

    全10回の作品制作研究講座9日目のレポートです。この日は受講生全員のステイトメントをお互いに確認し合い更に文章をブラシュアップさせることに取り組みました。内容はもちろんのこと句読点や接続詞など細部にも意識を向けてステイトメントを精査しました。次回は作品画像とステイトメントを収録した全員分の作品リーフレットを束ね1年間の成果として完成させます。余談となりますが・・・ステイトメント確認作業中私の前に着席された女性の服地が気になりました。なぜなら彼女が描く絵画と同質のイメージであったので。*<ご案内>5月スタートの3講座受講受付中美術研究クラブ5月14日(木)スタート創作実験クラブ5月16日(土)スタート作品制作研究講座5月17日(日)スタートhttp://tokunaga-photo.com/class/・・・・・...作品制作研究講座/9日目作品リーフレットの準備

  • 2019年 創作実験クラブ あぶりだし:日常品で芸術する

    身近にある日常品を用いてあぶりだしに取り組みました。各自あぶりだしについて予習しあぶりたいものを持参。柑橘系の果物酢、塩、コカ・コーラ、ヨーグルト・・・リトマス試験紙で酸度を測りながらあぶってみました。クエン酸、土、肥料は水に溶かして実験・・・予想通り酸性の水溶液であればあぶりだしができることを確認。その後は創作活動に取り組みました。酸性の水溶液でのあぶりだしの他・・・食塩水での実験もおこないました。あぶることで水分を飛ばすと・・・結晶化した塩跡が浮かび上がります。塩水で描く展開や書への展開も見受けられました。今回の実験をもとに後日の更なる展開を期待してこの日の活動を終えました。*活動後の雑談タイムでは作品制作に関わる言葉使いが話題になりました。「制作」と「製作」「染織」と「染色」発音は同じですが漢字が違うと、...2019年創作実験クラブあぶりだし:日常品で芸術する

  • 銀塩写真講座 Step2/ 3日目 銀塩写真の魅力の研究 & 講座後の雑談タイム

    2回にわたり写真研究として写真史を広く見渡すことに取り組みましたが今回は暗室作業を伴う銀塩写真に絞りその魅力を研究しました。バライタ印画紙に焼き付けたオリジナルプリントを見たり・・・写真集を見たり・・・撮影の様子がうかがえる番組を見たり・・・講座後半は次回から始まる大型カメラ撮影の事前レクチャー。4×5サイズのシートフィルムをフィルムホルダーに入れる練習にも取り組みました。いよいよ銀塩写真の魅力を体験する最終地点に入ります。*それから・・・講座後の雑談タイムこの時間がなかなか有意義です。参加者の方の写真に絡む近況報告を受けたりオススメの展覧会情報や鑑賞報告があったり・・・この日はご実家のファミリーアルバムを複写した写真を見せていただきました。私にとってはご縁のない家族の写真。しかしそこには日本人の日常がありそこ...銀塩写真講座Step2/3日目銀塩写真の魅力の研究&講座後の雑談タイム

  • 作品制作研究講座 / 8日目 自作の検証2:制作物とステイトメントの照合

    引き続き制作物とステイトメントの照合をおこないました。前回カタチになってきた制作状況を報告いただいた方にはその制作は「何なのか?」と自問自答のなかで記した文章を提出いただきました。他の方はブラシュアップした文章の提出。講座参加者全員で互いの文章を読み質疑応答タイムへと・・・様々な質問に応えながら自作に対する理解を深めました。また今回のディスカッションを通して次の制作に繋がる気づきがあった方もいらっしゃったようです。*<ご案内>2020年度の作品制作研究講座は5月17日から隔週日曜日に開催予定。受講受付中です。http://tokunaga-photo.com/class/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています...作品制作研究講座/8日目自作の検証2:制作物とステイトメントの照合

  • 2019年 創作実験クラブ もんきりあそび:体験を深める

    前回の江戸文化に触れるもんきり体験から得た着想を実践することに取り組みました。取り組みの一端を下に紹介します。もんきりした紙片を型紙としてシャツに型染めする展開があったり・・・理系思考でゼロとイチをランダムに入力した紙を準備しゼロの部分のみをカットしたり・・・バインダーの穴あけ器具グリッサーを用いて・・・彫刻的展開や・・・ライトを採り入れ・・・透過する色や影を操り・・・壁面への映写も・・・スクリーンを作り・・・変容する画像として・・・動画展開も・・・もんきりから際限なく拡張する展開を目の当たりにしワクワクし続ける私でした。表現の前段階となる創作の原点とはこのような体験の積み重ねではないでしょうか。*<ご案内>2020年度の創作実験クラブは5月16日から隔週土曜日に開催予定。部員募集中です。http://toku...2019年創作実験クラブもんきりあそび:体験を深める

  • 銀塩写真講座 Step2 / 2日目 写真研究2:写真史講義&写真表現を見渡す

    写真研究二日目の報告です。たくさんの資料文献に目を通しながら写真史レクチャーをおこないました。写真の歴史を確認した後は派生していく写真表現を見渡すことに取り組みました。各人が関心を寄せる部分には適宜、解説を加え以降の写真作品の制作に役立つ時間としました。*<ご案内>2020年度講座受講受付中。http://tokunaga-photo.com/class/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・銀塩写真講座Step2/2日目写真研究2:写真史講義&写真表現を見渡す

  • 作品制作研究講座 / 7日目 自作の検証:制作物とステイトメントの照合

    半年かけて受講生の皆さんの制作がカタチになってきた日のレポートです。文具に関係するお仕事をされている方の取り組みです。表現を意識した作品制作は今回が初めてとの事。文具の用途を脱した展開は見る者を驚かせます。その意図は・・・次回に持参いただくステイトメントが待ち遠しいです。こちらは翌月にアメリカでの展示を控えた作品です。そのため英文のステイトメントも含めて提出いただきました。これまでは設計図のみの制作確認でしたが今回は印刷が上がった実物を目にしようやく作者の目指すところを実感できました。作家歴30年を超える方の取り組みです。過去作品のステイトメントとアーティストステイトメントの文章を提出いただきました。既に評価を得た作品があるためその制作意図を改めて明確にさせ今後の活動に反映できればと期待しています。この日は赤ペ...作品制作研究講座/7日目自作の検証:制作物とステイトメントの照合

  • 2019年 創作実験クラブ もんきりあそび:江戸文化に触れる

    2カ月間をおいて再開したクラブ活動。まずは、近況報告から。創作に関わることに限らず様々な活動を報告いただきました。上の写真は私の報告。ルソン島での滞在話を報告しました。「大阪洗浄」のロゴが入った缶バッチ。これは写真洗浄の活動に参加されたクラブ部員さんの報告です。*今回のお題は「もんきり(紋切り)」江戸時代に庶民の遊びとして流行しました。日本の紋(家紋)は平安時代から貴族や武士が家柄や地位を表すために用いるようになり、江戸時代になって庶民の間にも広がり自由な発想でたくさんの紋が作られました。それらの紋の一つひとつには意味や物語があり、江戸の粋や文化がつまった遊びです。初日は既存の型紙を用いてもんきりあそびを体験しました。作業はとても簡単です。折り紙に切り込みを入れて広げると・・・紋として成立する図柄が仕上がります...2019年創作実験クラブもんきりあそび:江戸文化に触れる

  • 銀塩写真講座 Step2/ 1日目 写真研究1:写真史講義&制作計画

    春から夏にかけて暗室作業を伴う写真の基礎実習に取り組みました。秋からは写真作品を制作する下準備。講義を中心に写真の歴史を学びます。写真史研究としての初日は写真誕生前と創成期について。投影画像と幾つかの参考資料をもとにお話ししました。講座後半はこれまでの活動を紹介いただき今後どのような作品制作を予定しているのか伺いました。銀塩写真講座Step3では大型カメラでの撮影実習があります。その際は自身の4×5カメラで撮影を希望するとの事で機材一式を持参くださいました。*<ご案内>2020年度の銀塩写真講座は4月12日から隔週日曜日に開催予定。受講受付中です。http://tokunaga-photo.com/class/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーン...銀塩写真講座Step2/1日目写真研究1:写真史講義&制作計画

  • 作品制作研究講座 / 6日目 ポートフォリオサイト準備

    作品制作研究講座、6日目の報告です。「講座後半は自身の制作に筋道を立て表現活動の土台を作るまでを目指します。」と講座概要に記しています。基本的にはこれから表現活動をおこなう方を対象とした講座ですが実のところ、活動段階は様々。今期はこれからの方に加え国内外のアートフェアに参加されている方画歴30年を超える方・・・を含み実に様々な受講動機で参加くださっています。その様々な受講動機の中にはアーティストステイトメントを準備し各作品に対する解説文を仕上げ最終的にはポートフォリオブックポートフォリオサイトの完成を目的とされている方も。小さな規模での講座運営のため可能な限りは受講者のご希望に沿うよう努めています。上の写真はポートフォリオサイトの設計図です。2020年度の作品制作研究講座は5月17日(日)から隔週日曜開催でスタ...作品制作研究講座/6日目ポートフォリオサイト準備

  • 出張講座:日光写真講座 ー光で描く植物画ー 開催レポート

    今回は昨年夏に出張講座として承ったワークショップのレポートです。開催場所は奈良県営馬見丘陵公園。日本でも有数の古墳群と豊かな自然を保全・活用するために作られた公園です。植物園でもある立地を活かして“光で描く植物画”とし日光写真を体験する内容としました。作業をおこなう建物は広大な花壇と古墳に囲まれています。講座前に植物学を専門とする担当の方と共にモチーフとなる植物を採集しておきます。本ワークショップは体験してみましょうという講座ですが感光液の調合から説明して実践・・・各自、感光紙を作ります。その後好みの植物を選び植物標本ラベルを作成。名称が分からない場合は専門家に確認して正確な情報でラベルを作りました。当日はあいにくの曇天。・・・とは言え5~10分程の時間で露光が可能です。露光時間にオプション制作も・・・リピータ...出張講座:日光写真講座ー光で描く植物画ー開催レポート

  • プライベートレッスン報告:作品撮影&作家資料作成

    徳永写真美術研究所の活動において時おり外部でのワークショップをお受けしたりリクエストいただいた内容でグループレッスンプライベートレッスンをおこなうことがあります。今回はプライベートレッスンのレポートです。レッスン依頼者は活動歴・受賞歴をお持ちの画家さん。依頼内容は作品を自身で撮影できるようになる事。そしてポートフォリオブックとサイトを作る事。この依頼を3日間のプライベートレッスンとしておこないました。作品の撮影に関してはプロ仕様の撮影環境がないなかで如何に撮影するか。ベストな撮影はできなくともベターな撮影ができるようその方法をカメラやレンズなど撮影機材の準備からお手伝いしました。ポートフォリオブック・サイトの作成においてはアーティストステイトメント作品のステイトメントの書き方をお伝えしTIPAの既存講座作品制作...プライベートレッスン報告:作品撮影&作家資料作成

  • 銀塩写真講座 Step1 / 7日目 プリント実習3:コンタクトプリント

    この日は前回の暗室実習にて現像を終えたフィルムからのプリント作業に取り組みました。まずはコンタクトプリントの作成から。テストプリントとして段階露光をおこないその結果を見て本番プリント。その後仕上がったコンタクトプリントを俯瞰して引き伸ばす写真を選びます。フィルム現像時にうまくリール巻きができなかった部分はコンタクトプリントで白く画像が抜ける事となります。(涙)経験を重ねるなかでこのミスは失くしていきます。受講生の方がこれまでにプリントしたモノクロ写真をご持参くださいました。幾度となく焼き直しながら1枚の写真が完成したことが伺えます。本講座においても後半はバライタ印画紙を用いて丁寧に暗室作業をおこない銀塩写真制作に励みます。*<ご案内>2020年度4月開始の講座は現在、準備中です。募集中の講座については下記ページ...銀塩写真講座Step1/7日目プリント実習3:コンタクトプリント

  • 古典印画技法 ヴァン・ダイクブラウンプリント講座 / 2日目 応用実習:デジタルネガフィルムを使用したプリント制作

    ヴァン・ダイクブラウンプリント講座2日目の報告です。前回に調合した感光液を用い薄明るい光のもと印画紙作りから始めます。感光液を塗布した印画紙が乾燥する間にデジタルネガフィルムの作成。自宅でフィルムを準備できる方は持参したフィルムの仕上がりを確認。準備が整った人から順次露光作業。今回2種類のサイズに対応しました。TIPAの手作り露光機では小さなサイズは1度の露光で4枚大きなサイズは2枚露光できます。露光直後のプリントです。刷毛ムラが目立ちますが風を描いたという解釈でヨシとします。現像作業を進める中で色調がどんどん変化していきます。最終的にはこのような色調に仕上がります。自宅から持参した和紙を用いてプリントされた方もおられました。感光材を塗布する際和紙の繊維が刷毛に絡まり玉々が出来たために白い小さな斑点が印画されま...古典印画技法ヴァン・ダイクブラウンプリント講座/2日目応用実習:デジタルネガフィルムを使用したプリント制作

  • 創作実験クラブ:藍染ワークショップレポート

    徳永写真美術研究所は大阪の下町鶴橋に位置していますが年に数回大阪の郊外にて活動をおこないます。今回は夏に2回にわたって開催した藍の生葉染についてのレポートです。藍を育て始めて4年目。毎年3月に種まきをしますが今年は前年のこぼれ種だけで充分な藍畑となりました。まずは葉の摘み取りから。採集後茎を取り除き、葉を洗います。その後ミキサーで葉を砕き漉し袋に通して染液とします。葉液は緑色ですが空気に触れると青に変わります。被染物に空気を含ませながら葉液に浸し染色します。布に糸を巻き付けたりクリップやガムテープで防染することで柄を作る事も出来ます。布地のほか糸染も・・・染めた大きなシルクオーガンジーは乾燥中、涼やかにそよいでいました。それから・・・興味深い染め物としてコチラ↓エリンギの藍染です。染色作業中は手袋を着用する方が...創作実験クラブ:藍染ワークショップレポート

  • 銀塩写真講座 Step1 / 6日目 モノクロフィルム現像実習2:作業工程を習得

    2度目のフィルム現像に取り組みます。反復することで一連の作業工程を確実に身に着けます。第一の関門となるフィルムのリール巻は前回よりもスムーズにおこなえました。フィルム現像に必要となる5種類の薬液の調合も手際よく・・・温度管理も確実に・・・現像タンクのかくはん作業は秒単位の正確さが必要です。工程表を参照して動作確認を怠らず・・・・・・作業を終えました。一部不具合も見受けられましたが更に反復するなかで成功率を上げていきます。現像作業を終えたフィルムをドライヤーで乾燥させ・・・6コマごとにフィルムをカットしネガスリーブに入れます。今回は35ミリフィルムが2本入る現像タンクで2回に分けて作業をおこないましたが現像本数が多い場合は4本タンクを使用する場合もあります。フィルムの乾燥後は仕上がり具合をルーペで確認してこの日の...銀塩写真講座Step1/6日目モノクロフィルム現像実習2:作業工程を習得

  • 謹賀新年:本年もよろしくお願い申し上げます。

    引き続き本年もよろしくお願い申し上げます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・徳永写真美術研究所大阪・鶴橋にて写真・写真表現・シルクスクリーンetc.表現の研究活動をおこなっています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・謹賀新年:本年もよろしくお願い申し上げます。

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