葉月 さん プロフィール

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葉月さん: 読書な毎日
ハンドル名葉月 さん
ブログタイトル読書な毎日
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/hazuki_i/
サイト紹介文読書好きの主婦のブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供28回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2010/10/18 13:52

葉月 さんのブログ記事

  • 「月と雷」角田光代
  • 月と雷 (中公文庫) [文庫]なんというか、どうしようもない人たちのどうしようもない話の流れで、毎日きっちり生きているいる人がこれを読んだら、腹が立つだろうなーなどと考えながら、読みました。そんなに腹も立たずに、こういう生活もありかもと、感じてしまった私は、直子になってしまう危険性があるのかも。いやいや、直子はいつからそんな直子になってしまったのか、過去を振りかえって原因を突き止めようとしても、直子はい [続きを読む]
  • 「愛なき世界」 三浦しをん
  • 読売新聞朝刊に連載されていた「愛なき世界」が、昨日で終わりました。三浦しをんが得意とする、知られざるお仕事シリーズ、大学の研究所編でした。シロイヌナズナという植物をひたすら研究する大学院生女子と、そこへ出前に訪れてた藤丸という男との、お話。「愛なき世界」って、どんなハードボイルドな話なんだろうと、勝手に誤解していた私は、見事に予想を裏切られ、植物を顕微鏡で除く作業を繰り返す、とっても地味なお話で、 [続きを読む]
  • 「ラブコメ今昔」有川浩 
  • ラブコメ今昔 (角川文庫) [ペーパーバック]またまたお友達から借りて、久々の有川浩の作品でした。ここまで甘いラブコメだと、ちょっと自分で購入するのは恥ずかしいかな?しかし、軽いノリなのに、なぜか心に残り登場人物を応援したくなる気持ちが芽生えます。それは、彼らが自衛隊という国を守る任務に就いているからであり、作者の自衛隊に関する取材力は半端なく、真摯な姿勢が、作品ににじみ出ているからだなと、思いました。 [続きを読む]
  • 「ツバキ文具店」小川糸
  • ツバキ文具店 [単行本]少し前にHNKでドラマ化され、私は見逃してしまったのですが、ドラマを見たお友達が良いお話だったので、原作も買ったということで、私にも貸してくれました。鎌倉で代書屋を営んでいる主人公、鳩子。祖母を先代と呼び、先代の没後、あとを継いだところから、話は始まります。そこへ、様々な事情をもつ依頼人が、手紙の代筆を鳩子に依頼するわけですが、依頼人の気持ちに沿って、文章も字体も考えて書く過程と [続きを読む]
  • 「ウツボカズラの夢」乃南アサ
  • ウツボカズラの夢 (双葉文庫) [文庫]フジテレビの土ドラで今放映中ですが、ドラマを見ていて設定が面白いんだけど、これって原作をかなりアレンジしているんじゃないかな?という気持ちと、結末が早く知りたくて、原作本を読みました。なるほど、やはり原作とドラマはかなり違っているような印象。ドラマは原作以上に、生きるのに必死な主人公「未芙由」があの手この手を考えてるのに対し、原作は与えられた状況を上手く転がして、 [続きを読む]
  • 「荒神」宮部みゆき
  • 荒神 (新潮文庫) [文庫]江戸時代、元禄の世のお家騒動とか、二つの藩の権力争いの話なのかと思いきや、「ゴジラ」を連想させるような、巨大生物が村を襲い・・・・・いやー、多分映像化したらゴジラどころの迫力ではなく、もっとド・迫力で、恐ろしい生き物?になると思います。そんな化け物に襲われる、村の人々の恐怖がリアルに描かれ、見事!でも、時代劇版のミステリーを期待していた私としては、ちょっと物足りないかなと、読 [続きを読む]
  • 「水声」川上弘美
  • 水声 (文春文庫) [文庫]「好きだけど、好きっていったい何?」きょうだい、または家族っていうものは、好きすぎるとそうなってしまうのかな? なんの違和感もなくそう思ってしまった私は、やはり普通ではないのかも。でも普通って何?と、いろいろ考えてしまうお話です。受け止め方によっては、かなり内容がデイープなのに、さらさらとした文体がしっくりきて、久しぶりに川上弘美を読んで良かったなと、思いました。時が行ったり [続きを読む]
  • 「平成猿蟹合戦図」吉田修一
  • 平成猿蟹合戦図 (朝日文庫) [文庫]なんの先入観も持たず、タイトルの意味も深く考えずに読み始めました。水商売の若い子たちが出てきて、軽いノリで話が進んでいくのかと思いきや、ひき逃げを目撃した純平(この男が主人公?)が、ゆすりをたくらんだり、ひき逃げのはずが実は復讐だったり、話はどんどん重く、湿っぽくなるはず・・・・。なのに、最後までからっとした爽快な終末でした。そういえば、猿蟹合戦という昔話は、親の仇 [続きを読む]
  • 「裁判長!ここは4年でどうすか」 北尾トロ
  • 裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫) [文庫]「事実は小説より奇なり」という言葉があるように、ドラマよりも現実のほうが波乱に満ちているんだなーというのが、正直な感想です。ただドラマは見ている人が感情移入できるように、人間性を深く追及するわけだけれど、この本はもっと淡泊に作者の興味本位に書かれているので、薄っぺらい気がするけど、そのほうがより現実味を帯びているようにも思いました。この本のレビューを [続きを読む]
  • 「マシアス・ギリの失脚」 池澤夏樹
  • マシアス・ギリの失脚 (新潮文庫) [文庫]やっと読破できました。内容がてんこ盛りで、話がどんどん寄り道してしまうし、なかなか最後までたどりつけませんでした。でも、終盤物語がやっと動き始めたあたりからは、意外性もあって読んだ甲斐があったと思います。舞台は南洋の架空の島なのですが、日本との政治的な取引もあり、実在するどこかの島をモデルにしているのか?とも思いましたが、結局これは架空のお話だというとが、日本 [続きを読む]
  • 「女のいない男たち」村上春樹
  • 女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) [文庫]タイトルから想像すると、「女がいない」とは、初めから女に恵まれない男たち??とも思ったのですが、これは「女がいたけれど、喪失してしまった男たちの」話でした。ま、考えて見れば村上春樹の描く男たちは、結構簡単に女性と付き合えてしまうので、女に恵まれない男はでてこないですね。中高年の男たちが登場人物で、みな女に去られて孤独を抱えているあたり、年をとるということは [続きを読む]
  • 「光の指で触れよ」池澤夏樹
  • 光の指で触れよ (中公文庫) [文庫]「すばらしい新世界」の家族の行く末が気になって、続編を読みました。林太郎とアユミが別居しているところから物語は始まり、アユミは林太郎の不倫を許すことができず、家を出て行ってしまってました。息子、森介の「ホントは理想的な家族過ぎて実は息が詰まっていた」、というような発言はとても印象的でした。絵に書いたような幸せな家族って、なんか嘘っぽい。そこは、大いに共感できました。 [続きを読む]
  • 「すばらしい新世界」池澤夏樹
  • すばらしい新世界 (中公文庫) [文庫]これを読むと、風車のことが好きになります。東日本大震災を知った今では、原子力発電にかわる電力供給の話は、あれから前進しているんだろうかと、心配になったりもします。池澤夏樹という作家は、理系の作家であり、書いている内容もとことん理論的でありながら、なぜか温かいものを感じさせてくれます。この本では、風車をヒマラヤの奥地に作るという技術的な話や、チベットの宗教的な考え、 [続きを読む]
  • 「ポケットに物語を入れて」 角田光代
  • ポケットに物語を入れて (小学館文庫) [文庫]角田光代がつづる読書案内です。冒頭、読書には正解がない、書評、解説というよりは、私の感想文として読んでほしいと、自身が語っています。紹介される本の面白さもさることながら、角田光代の自由でみずみずしい感性に浸ることのできる、一冊だと思います。本を読むと、その舞台となった場所に衝動的に旅をしてしまうという、彼女。その行動力は羨ましいし、そのような衝動性があるか [続きを読む]
  • 「愚行録」 貫井徳郎
  • 愚行録 (創元推理文庫) [文庫]登場人物がインタビューに答える形式で話が進んで行くのは、宮部みゆきの「理由」を思いこさせますが、読後感は全く違いました。こちらは、救いも何もなく、最後まで読んだ私も報われないような敗北感がありました。この気持ちをどうしてくれるんだと思いつつ、巻末の解説を読んでもやもやが解消され、この本が語る意味を理解できたような気になりました。一家殺人事件の被害者の関係者をインタビュー [続きを読む]
  • 「総理の夫」 原田マハ
  • 総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫) [文庫]政治家を題材とした話なのに、悪い人は一人もいないという、非現実的なストーリーではありますが、現実のしがらみでお疲れの方には、よい気分転換になるかもです。総理の夫、日和さんが妻が総理大臣になってからの日常を、日記にしたためるという構成になっています。この、日和さんよりで読むか、または、女性初の総理大臣凛子よりで読むか、わかれるところです。私は、日和さ [続きを読む]
  • 「幼な子われらに生まれ」重松清
  • 幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫) [文庫]久しぶり重松清を読みました。二度目の結婚で得た家族のきずなを必死で守ろうとする37歳の「私」。その一方で別れた妻との間にできた娘とのきずなも捨てきれない、優柔不断な男の葛藤を、上手く表現している作品でした。本当の親子であっても、思春期を迎えようとする娘と父親の関係は、なかなかシビアなものですが、義理の関係を意識するあまりより、複雑になっていく。娘の父親に対す [続きを読む]
  • 「たったそれだけ」 宮下奈都
  • たった、それだけ (双葉文庫) [文庫]かつて宮下奈都の本を一冊読んで、私には合わないなと思っていたのですが、帯の「逃げることこそが前に進むう方法かもしれない」という言葉にひかれて読みました。まさに逃げることしかしてこなかった私を肯定してくれそうな気がしたのかも。不倫相手の男の罪が発覚する前に、彼に「逃げて」という。なのに、自ら男の罪を告発してしまう「私」矛盾したその行動は、彼女の過去を振り返ることによ [続きを読む]
  • 「天と地の守り人」上橋菜穂子
  • 天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫) [文庫]天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫) [文庫]天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫) [文庫]ついに全巻読破です。第一部は、死んだと思われていたチャグムとバルサが再会を果たし、第2部は、カンバル王国とロタ王国と同盟に奔走する二人を描き、そしてついに3部では、タルシュ帝国が新ヨゴ王国に攻め入るなか、救世主チャグムが現れるという、しびれ [続きを読む]
  • 「真昼の悪魔」遠藤周作
  • 真昼の悪魔 (新潮文庫) [文庫]「沈黙」の映画を見て、遠藤周作の本が読みたくなり、購入したのですが、読んでいる途中でフジテレビの深夜枠で、この本が原作のドラマが始まってびっくり。こんな、昔の話がドラマになるんだろうか?と、心配でしたが、この本が世に出た頃は、現実には起こりえない絵空事だったのに、現代では現実の病院での事件を連想できてしまい、現代だからこそ読みたい本なのかもと、思えて来ました。「沈黙」に [続きを読む]
  • 「神の守り人」「蒼路の旅人」上橋菜穂子
  • 神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫) [文庫]神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫) [文庫]蒼路の旅人 (新潮文庫) [文庫]NHKで放送中の「精霊の守り人」シリーズ。何とか始まる前に読破しようと頑張って、「神の守り人」上・下を読了したところで、ドラマが始まりました。原作と違いドラマは「神の守り人」と「蒼路の旅人」が同時進行していることがわかり、あわてて「蒼路の旅人」も読みました。そしてわかったのは、「蒼路の旅人」か [続きを読む]
  • 映画「沈黙 サイレンス」
  • 映画「沈黙 サイレンス」を見てきました。私が今まで一番影響を受けた本は?と聞かれたら、遠藤周作の「沈黙」を真っ先に挙げたいぐらい、思い入れのある作品なので、今回の映画化はとても嬉しかったです。映画は、原作のイメージを壊すことなく、素晴らしかったです。日本人の俳優陣も熱演でした。特に、イッセー尾形が演じる井上筑後守が秀逸で、私が抱いていた「イノウエ」そのものでした。コミカルとも思えるほど、老獪な武士 [続きを読む]
  • 「セラピスト」最相葉月
  • セラピスト (新潮文庫 さ 53-7) [文庫]ノンフィクション作家である最相葉月の本は、かつて「絶対音感」を読んで、その緻密で旺盛な取材力に舌を巻いた記憶があります。なのに、次の「青いバラ」は、科学に弱い私には敷居が高かったのか?読破できなかったという、苦い記憶もまたある中、この本を手に取ったのは、私も少しかじったことのある心理学の分野だったからです。冒頭から、「箱庭療法」の話が出てきて、今さら?と思いつつ [続きを読む]
  • 「その日東京駅五時二十五分発」 西川美和
  • その日東京駅五時二十五分発 (新潮文庫) [文庫]作者の西川美和は広島出身ということで、幼い頃より被ばくの体験談等を聞きすぎて、どうしてこんなつらい話を聞き続けなくてはいけないのだろうと思っていたとのこと。だから、そんな自分があの大戦を題材にした話を書こうとは思ってもみなかったと、あとがきに書いてます。作者の叔父の体験談をもとに書かれたというこの小説は、終戦の日の生々しい出来事をつづっているにも関わらず [続きを読む]
  • 「トリップ」 角田光代
  • トリップ (光文社文庫) [文庫]東京近郊のありふれた街に住む、普通に暮らしているように見えて、実はそうでもない人々がおりなす、連作短編小説です。登場人物に共通していることは、こうなるはずではなかった自分の人生に戸惑っていることでしょうか?駆け落ちしそこなった高校生、薬物依存症の母、ストーカーと、異常にも思える人々なのに、平凡で退屈な街に溶け込んで暮らしていると、そうでもないような気がしてくるから、不思 [続きを読む]