葉月 さん プロフィール

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葉月さん: 読書な毎日
ハンドル名葉月 さん
ブログタイトル読書な毎日
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/hazuki_i/
サイト紹介文読書好きの主婦のブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供30回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2010/10/18 13:52

葉月 さんのブログ記事

  • 「さよならドビュッシー」中山七里
  • さよならドビュッシー (宝島社文庫) [文庫]ピアニストを目指す少女の成長物語かな?と思って読んでいると、主人公は火事で重篤なやけどを負ってしまい、それを克服して、コンクールで優勝する感動物語なのか?いやいや、これはミステリーだったと、最後に気づいてしまう、驚きの連続でした。ピアノがもともと好きな私としては、ドビュッシーの「月の光」がメインのコンクールまでの道のりは、とても楽しめました。シリーズ化してい [続きを読む]
  • 「ジヴェルニーの食卓」原田マハ
  • ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫) [文庫]著名な画家たちの人生を垣間見みることができる短編集です。マテイス、ピカソ、ドガ、セザンヌという、美術に詳しくない私でも、なんとなく絵が浮かんでくる芸術家たちの、こうであったかもしれない物語。フィクションではありますが、絵画に造詣が深い原田マハならではの、リアリティが感じられる話でした。例えば「エトワール」。ドガが描いた「踊り子」は、なんとなく知ってましたが、  [続きを読む]
  • 「おやすみラフマニノフ」中山七里
  • おやすみラフマニノフ (宝島社文庫) [文庫]同作家で「さよならドビュッシー」を読もうかどうかいつも本屋さんで迷ったすえ、買わないでしまっていたんですが、お友達がこの本を貸してくれました。そうなんです。多分とっても軽いんだろうなーと思ったとおりのお話。推理小説としては、終盤になる前になんとなく犯人がわかっているので、物足りないかもしれません。でも、オーケストラの演奏シーンの細かい描写は圧巻です。特に避 [続きを読む]
  • 読売新聞連載「黄金夜会」橋本治
  • 読売新聞朝刊の連載「黄金夜会」が昨日で終了しました。まさか、最終回だとは思いもよらず、読み終えたところで文末の(了)の文字に気づき唖然としてしまいました。副題に尾崎紅葉「金色夜叉」によるとあるように、現代版金色夜叉であるようです。私は「金色夜叉」の詳細を知らないのですが、女に裏切られた復讐劇のイメージがあります。「黄金夜会」は、そんな復讐劇というよりは、親を亡くし婚約者にも去られてしまった主人公寛 [続きを読む]
  • 「かがみの孤城」 辻村深月
  • かがみの孤城 [単行本]2018年本屋大賞受賞と言うことで、多くの人が共感できる読みやすい本だと思います。不登校の子供の成長物語かと思いきや、いきなり鏡の向こうの世界に連れていかれるという、ファタンジーになった時は、どんなことになるのか不安になりましたが、そこで登場する子供たちの事情が、徐々に明かされていく展開に引き込まれました。ファンタジーとしての話の構成も面白く、そういうことだったのか!という驚 [続きを読む]
  • 「孤宿の人 上・下」 宮部みゆき
  • 孤宿の人〈上〉 (新潮文庫) [文庫]孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) [文庫]あるインタビュー記事で、書き上げるまでもっとも苦労した作品として、宮部みゆきはこの「孤宿の人」をあげているそうです。それほど苦労した作品だから、こんなに素晴らしいのでしょうか。時代は江戸。丸海藩という架空の藩が舞台です。作者あとがきによれば、讃岐の丸亀藩がモデルになっているとのこと。主人公は「ほう」という孤児で、この「ほう」の名前の由 [続きを読む]
  • 「鍵のない夢を見る」辻村深月
  • 鍵のない夢を見る (文春文庫) [文庫]辻村深月を初めて読んだ時は、お話は面白いけど軽いなーと思ってしまったのですが、さすが直木賞受賞作品。読みやすくはあるけれど、地方都市で生きる女たちの閉塞感が上手く表現されていて、ひきこまれました。地方都市で暮らす女たちを描いた、5編の短編集です。始めの「仁志野町の泥棒」で、万引きを容認するご近所づきあいというところが、凄く地方色があふれているなと思いました。放火犯 [続きを読む]
  • 「リカーシブル」米澤穂信
  • リカーシブル (新潮文庫) [文庫]またまた初めての作家さんで、「気になる作家 まずこれ!」の帯にひかれて読みました。本の帯のタイトルって、つられますねー(苦笑)青春ミステリーを多く書いているようで、ミステリーと言うよりも、ある少女の成長物語ともとれます。地方都市に伝わる「タマナヒメ」を探る展開だったので、もっとスピリチュアルな内容かな?私についていけるのかな?とも思いましたが、それほど、そっちの方面に [続きを読む]
  • 「鳩の撃退法 下」 佐藤正午
  • 鳩の撃退法 下 (小学館文庫) [文庫]ふー、やっと読み終えましたー。まさかこの人がキーパーソンだったなんて・・・という、重要人物が終盤になって出てきます。何度も登場するピーターパンの本と、主人公の独特なしおりの挟み方?の癖が、こんな結果を招くなんて!という意外性がありました。作家である主人公と一緒に謎解きをしている気分になり、終わった時はかなりの疲労感でした。上巻冒頭に出てくる幸地家の秘密を巡る家族の [続きを読む]
  • 「鳩の撃退法 上」 佐藤正午 
  • 鳩の撃退法 上 (小学館文庫) [文庫]初めて読む作家さんで、糸井重里お勧めの帯につられて買ってしまいました。読む人によっては、最後までたどり着けない危うさがあります。上・下巻あるのですが、上巻の途中で下巻までたどり着けるだろうかと、不安になりました。その要因として、登場人物の会話が横道にそれてなかなか本題に入らない。ドストエフスキーの果てしない会話の迷宮をさまようような感じ?といったら、言いすぎかな( [続きを読む]
  • 「異邦人」 原田マハ
  • 異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫) [文庫]カミュの「異邦人」と同タイトルと思いきや、こちらは「いりびと」。いかにも京都らしい読み方です。京都が舞台で、妻とその母親と関係をもつ男のドロドロ等、昼メロチックな話の展開ですが、それを救っているのは、様々な人々の絵画という美への探求心でしょうか。一方で、東日本大震災直後の東京を描いていて、当時の不安な気持ちが蘇ってくるようでもありました。震災の春に妊娠した美術 [続きを読む]
  • 「億男」川村元気
  • 億男 (文春文庫) [文庫]失礼ながら、同じ作家の「世界から猫が消えたなら」を読んだときは、それなりに面白かったけれど、作家のカテゴリに入れるほどではないかな?と思い、その他のカテゴリに入れてしまってました。今回はしっかりか行作家のカテゴリに入れさせてもらいました。テンポがよくて読みやすい文章を、軽いといってしまえばそれまでですが、最後まで興味をもって読ませる筆力は素晴らしいと思います。チャップリンの名 [続きを読む]
  • 「初ものがたり」 宮部みゆき
  • 初ものがたり (PHP文芸文庫)" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/510cZ9Z0NXL._SL160_.jpg"
    ; border="0" hspace="5">初ものがたり (PHP文芸文庫) [文庫]読みたくて買った本ではな
    く、家にあったから読んだようなものなのですが、宮部みゆきの時代小説もなかなか、くせにな
    りそうです。NHKで放送されていた「ぼんくら」シリーズにも似ていて、人情味たっぷりの心温ま
    るお話・・・・という時代小説だったら、私 [続きを読む]
  • 「羊と鋼の森」 宮下奈都
  • 羊と鋼の森 (文春文庫) [文庫]ずっと読みたかった本をやっと読むことができました。冒頭の「森の匂いがした」からの9行に心が持っていかれました。ピアノの蓋を開けた時のあの気持ちの良い感覚を、こんな風に表現できる作家に、軽い嫉妬を覚えました。私もピアノの調律師は知ってます。我が家にかつて来ていた調律師は、見るからに人づきあいが苦手そうで、私は勝手にピアニストを目指していたのに、夢がかなえられなかった人とい [続きを読む]
  • 「リボン」 小川糸
  • ([お]5-4)リボン (ポプラ文庫) [文庫]すみれちゃんというおばあちゃんが、お団子頭の中でインコを孵化させてしまうという、奇想天外な始まり。祖母をすみれちゃんと呼び、友達のように慕っている、孫のひばり。まずは、このほのぼのとした関係が心を和ませてくれます。私としては、もうお団子頭に何かをいれるというくだりで、黒柳徹子さんが頭に飴を隠していたエピソードを思い出してしまって、ニヤニヤしながら、読んでしまいま [続きを読む]
  • 「わたしたちが孤児だったころ」 カズオ・イシグロ
  • わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) [文庫]1930年ロンドン、主人公バンクスはイギリスのケンブリッジ大学を卒業し、探偵となり数々の難事件を解決して著名人となっていた。彼は、上海の租界で暮らしていたころ、孤児となり、イギリスのおばのもとで育てられた。バンクスは、学生時代の古い友人と会ったことから、記憶は学生時代にさかのぼり、そして、孤児となった租界での暮らしを思い起こす。探偵となったのは、 [続きを読む]
  • 「延長戦に入りました」奥田英朗
  • 延長戦に入りました (幻冬舎文庫) [文庫]奥田英朗には大きく2つに分けると、「サウスバンド」や「オリンピックの身代金」のような社会派作家の側面と「インザプール」のような支離滅裂な作風とがあると思っているのですが、これは、もう後者です。スポーツネタの面白い話がたくさん詰まっていて面白かったですが、知られざるスポーツの隠された真実を知りたくて読み始めた方は、かなりご立腹かもしれません。あくまでも、筆者が日 [続きを読む]
  • 「みをつくし料理帖」読了! 高田 郁
  • 夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫)) [文庫]残月 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫) [文庫]美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) [文庫]天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫) [文庫]ついに終わってしまいました。いつもはこのような長編小説を読んだ後は、達成感でいっぱいになるのですが、今回は登場人物ともこれでお別れなのかという寂しさの方が強かったです。結末は予想どうりで安心しましたが [続きを読む]
  • 「みをつくし料理帖」心星ひとつ  高田郁
  • 今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫) [文庫]小夜しぐれ (みをつくし料理帖) [文庫]心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫) [文庫]ただいま、シリーズ7巻目を読破中ですが、その前の6巻にあたる「心星ひとつ」は、「シリーズ史もっとも大きな転機となる」と予告に書かれていたとおり、波乱万丈の内容でした。もう、通勤電車の中で読んでいるというのに、何度か落涙しそうになり [続きを読む]
  • 「みをつくし料理帖」 高田 郁
  • 八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫) [文庫]花散らしの雨 みをつくし料理帖 [文庫]想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) [文庫]お友達が面白かったというので借りて読んでいますが、自分でも購入して手元においておきたいぐらい、面白いです。少し前にNHKでドラマ化していたのは知ってますが、恥ずかしながら私、遠い昔、NHK朝ドラでやっていたジェームス三木の「澪つくし」と混同していて、リメイ [続きを読む]
  • 「太陽は動かない」吉田修一
  • 太陽は動かない (幻冬舎文庫) [文庫]予想通り「森は知っている」以上に、スリリングでハードボイルドな内容でした。油田開発の利権争いから、太陽パネルの新エネルギーの開発に話はうつり、そこに日本、中国、そしてアメリカのスパイ大集合って感じで、てんこ盛りの内容でした。こんな複雑な話についていけなくなりそうでしたが、そんな私を最後まで引っ張ってくれたのが、主人公鷹野の魅力だと思います。こっちのほうが最初に書か [続きを読む]
  • 「森は知っている」 吉田修一
  • 森は知っている (幻冬舎文庫) [文庫]少年たちのたわいのない覗きのシーンから始まるこの物語。けれど、読み進んでいくうちに話はどんどん大きくなり、実は世界を股にかける産業スパイの話に移り変わっていきました。それぞれが、なぜ、産業スパイという、裏社会に身を落とすことになったのか?特に、主人公鷹野の生い立ちは興味深く、淡い初恋に心惹かれる展開でした。いったい誰が裏切り者なのか?二転三転するスリルも味わえまし [続きを読む]
  • 「まほろ駅前狂騒曲」 三浦しをん
  • まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫) [文庫]久々にまほろの世界に浸りました。まほろ市は、架空の町でありながら、ほとんど横浜市みたいな東京の端っこにある某市がモデルになっているのは明らかで、私もその市はよく知っているので、それだけでも親近感が持てます。しかも、ドラマ・映画化されて、主人公の多田と行天を瑛太と松田龍平が演じたこともあり、見事なはまり役だったので、二人の顔を思い浮かべながら、読むことができました。 [続きを読む]
  • 「月と雷」角田光代
  • 月と雷 (中公文庫) [文庫]なんというか、どうしようもない人たちのどうしようもない話の流れで、毎日きっちり生きているいる人がこれを読んだら、腹が立つだろうなーなどと考えながら、読みました。そんなに腹も立たずに、こういう生活もありかもと、感じてしまった私は、直子になってしまう危険性があるのかも。いやいや、直子はいつからそんな直子になってしまったのか、過去を振りかえって原因を突き止めようとしても、直子はい [続きを読む]
  • 「愛なき世界」 三浦しをん
  • 読売新聞朝刊に連載されていた「愛なき世界」が、昨日で終わりました。三浦しをんが得意とする、知られざるお仕事シリーズ、大学の研究所編でした。シロイヌナズナという植物をひたすら研究する大学院生女子と、そこへ出前に訪れてた藤丸という男との、お話。「愛なき世界」って、どんなハードボイルドな話なんだろうと、勝手に誤解していた私は、見事に予想を裏切られ、植物を顕微鏡で除く作業を繰り返す、とっても地味なお話で、 [続きを読む]