杉篁庵 さん プロフィール

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杉篁庵さん: 杉篁庵日乗
ハンドル名杉篁庵 さん
ブログタイトル杉篁庵日乗
ブログURLhttp://blog.sankouan.sub.jp/
サイト紹介文杉篁庵主人は、定年で隠居した無為徒食の渡世人です。日々感ずるところを記します。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供369回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2010/11/01 21:20

杉篁庵 さんのブログ記事

  • 熟れ柿
  • つつかれて崩れてたるる熟柿かな 杉竹握らずも熟れたる柿の手に崩る 杉竹捥ぎ取るや手に柔らかき熟れ柿の崩れむとして甘き香零す 横雲口づけをしてるつもりで熟み柿を吸って卑猥な音に驚く やゑ 熟れ柿は、木の上で熟しすぎて果肉がゼリ... [続きを読む]
  • 秋霖
  • 老いて知る秋霖の声哀しきを 杉竹秋霖や若き日の君語りけり 杉竹秋霖や目覚めし夜半に一人聴く蕭蕭としてその声悲し 横雲思い出が哀しく秋の長雨に濡れているのを眺めるばかり やゑ 秋霖は、じとじと降り続く「秋の長雨」の別名。 秋雨よりも... [続きを読む]
  • 火恋し
  • 火恋し足を揉みつつ雨を聞く 杉竹盆栽の手入れする影火の恋し 杉竹むせびつもくゆる思ひをいかにせむ秋深まるや火の恋しかる 横雲痛いほど冷えて心が萎れてる深まる秋は火が恋しくて やゑ 10月半ばになるとうすら寒さを感じ、朝晩は火が恋しく... [続きを読む]
  • 秋麗(あきうらら)
  • 秋麗や図書館の椅子空きのなく 杉竹マンションにずらり布団の秋うらら 杉竹秋うらら高嶺に雲の流れゆき思ひは晴れず鵙のひとこゑ 横雲秋うららフレアスカート翻しあなたは誰を追いかけている やゑ 昨日は久し振りの晴。一日だけの好天だった。... [続きを読む]
  • 潦(にわたずみ)
  • 足惑ふひやひや朝の潦 杉竹秋深く女飛び越す潦 杉竹ひとひとひ雨やまずしてにはたづみあはやはかなく行くかたしれぬ 横雲浮かばない影を偲んで潦ぼんやり眺めて雨の日過ごす やゑ 「潦」は、雨が降ったりして地上にたまった水。または、あふれ... [続きを読む]
  • 雨冷(あまびえ)
  • 雨冷えや祭終わりし街の朝 杉竹雨冷えの待合室にひとひとり 杉竹ひとりおきこふる秋の夜ひやひやと我が身時雨るといひてふるかな 横雲ひやひやと雨冷えがする早朝に祭のあとの片付けの音 やゑ 「雨冷」は、「冷ゆ、ひやひや、ひえびえ、下冷え... [続きを読む]
  • 秋祭
  • 秋祭あやにくの雨明け烏 杉竹朝冷えに高きお囃子雨しどと 杉竹小やみなき雨の五ヶ町秋祭何染めゆくや色の無き風 横雲闇の中秋の祭のふれ太鼓眠った街をゆっくり通る やゑ この土日は街の秋祭だった。お神輿の渡御は三年毎なのだが今年はそれに... [続きを読む]
  • 文化祭
  • 売店の賑はふ雨の文化祭 杉竹閑古鳥なきても句会文化祭 杉竹おしむべし雨降る街の文化祭暮れ行く秋の秋のかぎりを 横雲文化祭途中で帰るバス通り小雨に秋が暮れてひやひや やゑ この土日は街の文化祭である。ミニ句会と掲示での参加。あい... [続きを読む]
  • 団栗(どんぐり)
  • どんぐりを踏みて椎の木あるを知る 杉竹椎の実を摘まむ少女の指の紅 杉竹色もなく心に暮るる秋なれや団栗拾ふ身に沁むる老い 横雲ふけてゆく秋はことさら身に応え這うようにして木の実を拾う やゑ どんぐりは、楢、樫、柏などのブナ科の落葉樹... [続きを読む]
  • 秋闌(た)く
  • 町内の祭支度や秋闌くる 杉竹秋闌くや肩に陽を受け草むしる 杉竹深み行く秋のうらみを重ぬるも欠けたる月は雲に隠れぬ 横雲逢えなくてむなしく秋が深まって下弦の月も隠れたままだ やゑ 「秋闌(た)く」は「秋深き・秋寂ぶ・秋深む・深秋・秋闌... [続きを読む]
  • 秋牡丹
  • 月明の庭に溢るる秋牡丹 杉竹秋牡丹娘の肩のつやつやと 杉竹花びらを散らすや白き秋牡丹月待つほどに色のさびしき 横雲散っている冥土の花に誘われて偲ぶ心が静かに揺れる やゑ 帰ってきたら秋明菊が咲き満ちていた。咲き始めたのは9月の中旬... [続きを読む]
  • 秋暑し
  • 声高き祭支度や秋暑し 杉竹大空に雲無くなりて秋暑し 杉竹空晴れて峰のもみぢの色変はり秋の暑きをうらみかねつる 横雲ネクタイを緩める男(ひと)がてらてらと秋暑の昼を闊歩していく やゑ 句会があるので北軽井沢から帰ってきたらこちらは異常... [続きを読む]
  • 体育の日
  • 木漏れ日の体育の日や長寝椅子 杉竹ねそべって運動会の音を聞く 杉竹秋風にもみづるよりも言の葉の哀しきままに空に舞ひゆく 横雲秋季大運動会の垂れ幕に哀しい想い隠されている やゑ 1964(昭和39)年の「夏季オリンピック」はこの日(10月10日)... [続きを読む]
  • 紅葉狩り
  • 水音のいよいよ高し紅葉狩 杉竹懐かしき人を尋ねて紅葉狩 杉竹恋しきをいはでの森の紅葉狩り恨むる色のまさるを知りぬ 横雲誘われて紅葉狩りする北軽の雑木の森に君の影追う やゑ 桜花を眺めて楽しむために「お... [続きを読む]
  • 居待月
  • 晴れやらず真夜に待ちたり居待月 杉竹しづもれる森を照らせり居待月 杉竹見る人もなきまま過ぐや月明かく真夜の窓辺を無為に照らせり 横雲紅葉する森を照らして真夜中の月がゆっくりめぐっていった やゑ 昨日の夕方に一時強く降った雨は... [続きを読む]
  • 秋寒し
  • 秋寒し嘘を重ねる人群れて 杉竹雨音の止まぬ夜あけて秋寒し 杉竹雨音に秋の夜寒を恨みつつひとり寝覚めをかこつ老かな 横雲秋寒く日々を重ねておはようを交わす人なく夜明けは遠い やゑ 浅間の裾では朝の冷えが... [続きを読む]
  • 秋深む
  • さよならと手を振る影や秋深む 杉竹秋深し客なき店に立ち止まる 杉竹秋深み日を追ひ染まりゆく色の朱に黄色に身の沁むるかな 横雲林では日ごとに染まる色に酔い深まる秋にただ身を浸す やゑ 秋が深まることをいう季語の「秋深し」の傍題... [続きを読む]
  • 良夜
  • 落葉松を縫って昇りぬまろき月 杉竹ながむれば並ぶ影濃き良夜かな 杉竹頼みなる月待つほどをいかにせむ峰をわかるる浮雲の身は 横雲落葉松の林を渡る風音が浅間の上へ 月を呼んでる やゑ 一昨日良夜を願って句を詠んだが、今日も引き続... [続きを読む]
  • 名月
  • 森に入り一人彷徨へ良夜なり 杉竹名月を見果てぬままに眠るかな 杉竹面影の忘れぬ人を照らすらむ今宵の月は名こそかくれね 横雲晴れやらず今月今夜のこの月をあなたは何処でみているのだろう やゑ 今日は、旧暦八月十五日。この日の月を中秋の... [続きを読む]
  • 私雨(わたくしあめ)
  • 私雨過ぎゆく秋を眺めつつ 杉竹濡れそぼつ秋の浅間の私雨 杉竹逃げまどふ秋の山路の私雨つれなき中はふるかひもなく 横雲声上げて走ってみても濡れそぼつ秋の浅間のわたくし雨に やゑ 私雨とは、ある限られた地域だけに降るにわか雨、特に、下... [続きを読む]
  • 秋の更衣(ころもがえ)
  • 防虫剤入れ替え秋の更衣 杉竹小娘も佳人へ後の更衣 杉竹寂しさのなれはまさらで敷き妙の替ふる衣に秋風の吹く 横雲制服は早くも秋の更衣少し賢しく大人びる朝 やゑ 「更衣」は夏の季語である。江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ... [続きを読む]
  • 金木犀散る
  • 雨止みて地に散り敷ける金木犀 杉竹丹桂てふ香焚きしめて七回忌 杉竹咲しより散るまで香る木犀の花も日数もつもりぬるなり 横雲木犀を散らした雨が止んだ後空透き通りつのる思い出 やゑ 昨日、母の七回忌の法要を行った。若和尚が、夕刻西... [続きを読む]
  • 梨を剥く
  • ぽたぽたと汁を垂らして梨を剥く 杉竹梨むきて返事のいらぬ愚痴を聞く 杉竹秋深み来る人なしに梨の実を剥くや哀しき夢の生(あ)れける 横雲剥きたての梨が置かれて言葉なく二人の間に流れる時間 やゑ 秋の代表的な果物の一つが梨。赤梨の「豊水... [続きを読む]
  • 雨冷え
  • 寺の街雨冷やかに音重く 杉竹雨冷えやまほに栄えて鈴の屋忌 杉竹ことの葉のうつろふ秋の雨寒く恨みてなける夜の明くるかな 横雲ひやひやと秋の雨降る朝の道君の笑顔が遠くに見えて やゑ 「雨冷え」は季語としては定着していないようで、梅雨冷... [続きを読む]
  • 秋の海
  • 乙女らは靴ぶらさげて秋の海 杉竹スカートへ岩に散る波秋の海 杉竹勝浦の礒辺の浪の音澄みてよるともみえぬ秋の海かな 横雲波寄せる秋の海辺に戯れる少女の影が遠退いていく やゑ 秋の海は、高い秋空の下に広がる爽やかな海。浜辺も、そこに寄... [続きを読む]