Ken WATANABE さん プロフィール

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Ken WATANABEさん: ベルカント・テクニック 声楽家 渡辺健一のブログ
ハンドル名Ken WATANABE さん
ブログタイトルベルカント・テクニック 声楽家 渡辺健一のブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/ken-baryton/
サイト紹介文パリで活動するオペラ歌手のベルカント唱法の情報満載のブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供51回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2010/11/29 23:42

Ken WATANABE さんのブログ記事

  • 120点取ること
  • もちろん若い人でないなら、一層そうなのだが、とにかく人前で歌えないところはみせないでほしい。プロを目指すなら、いやわたしのところでセミプロをやっているひとたちも、できれば、発声でアップアップしてるところはひとにはみせないことだ。この場合の ひと とはわたしのことは含まない。というのもわたしは、おなかのことなどを学ぶテキストとしてヴェルディ、プッチーニを選ぶからだ。だが、わたしのコンサート以外で人前 [続きを読む]
  • おなかを下に押さない
  • おなかのなかで起きてることを書ければ、それこそわたしのブログは本にしてミラノのリコルディに置くべきでしょうが、そんなことは難しい。わたしもそこまで意気込むほどじゃない。しかし、たとえ直感的にはあっても、いろいろなことをちょこちょこと書いていきたいとは思います。 しかしながら、いくつかのことはハッキリ言え、たとえばひとつ挙げるなら、いかなる意味でもおなかを下に押す感覚はないということ。それはわたしだ [続きを読む]
  • 高音における3つの間違ったパターン
  • 高音における3つの間違いは、3つ、1 よく出てるけど拡がってしまってる場合2 声は前方へ集まる傾向があるものの喉に引っかかってる場合3 外に出てもいないし、支えてもいない。 このみっつ。 3つ目はまだ高音に関し議論する前の段階で、いろいろなことを勉強しないといけない段階ですのでここでは除外します。ようするに、喉がしまっていて、おなかもゼロという状態。 まず1、よく出てるけど拡がってる場合、これはつま [続きを読む]
  • 留学シーズン
  • 9月というのは、わたしは毎年オペラを歌わず、オーディションばかり受けてます。そう決めることで、調整がものすごくシンプルになります。9月はだから、オペラアクターではなく、アリアを歌う競技選手のような調整をコーチと行うことになります。 また生徒さんたちにとっては、この時期に音楽院・国内の大学院受験があります。最近東京藝大大学院の試験が終わり、ホッと一息、これからヴェルディやそのほかのオーストリア・イタ [続きを読む]
  • 生徒を欧州の劇場でデビューさせる一番簡単な方法
  • それはわたしが誰かと協力し、間接的であれ直接的であれ、機会をみずから創出すればいい。パリで教え始めて以来、それがいちばん早いにきまってるとは思ってた。お金があったらどこか劇場を買い取ってしまえばいいではないか、とか、そんな突飛な、でも、至極まっとうなことは考えてた。さいきん準備が整って、今年2017年オペラカンパニーである「トーン・オン・ザ・ストーンズ」を招いてのオーディションが行われた。 もとも [続きを読む]
  • 劇場からもっとも教わった大事なこと
  • 劇場から教わった最も大事なことは、劇場空間の中にことばを発すること、語ること、詩的に語り、誰かに伝え、共有してもらうことだ。ただしこれはあくまでテクニック論として あなたちに伝えてることに注意してもらいたい。 なぜなら 【ここから導き出される結果】 それを支えるものとして、横隔膜の支えが、気づきとしてもたらされるからである。つまり、ただことばを発するだけでなくそれを持続することが、ことばをさらに、 [続きを読む]
  • 口の形 を語る
  • どういう口の形にしたほうがいいのか、わたしには、どんな音かと同じくらい重要で、常にじぶんの口を観察して、練習してる。たとえば公演の後、宿舎で鏡を前に、声を出さないで歌う練習をしたり、公演前は洗面台に手をついて、鏡の前でえんえんと、エアー歌いする。顎・口・舌はもしかれらが敵に回ったら、いかなる大声も決して外には出ない。よしんば外に出て、前方へと支えていったところで、声にとっては錨を背負って舞台から客 [続きを読む]
  • シチリアを離れて
  • リゴレットとガラコンサートの一連の本番たちを終えてミラノに帰還しました。今回はじゅうぶんな準備期間のあと、父と慕うマエストロのもと、あまりに素晴らしいアルバニア国立劇場オーケストラとともに、完全に最上級メンバーの共演者のなか、シチリアの親友のそばで、もっとも平和なきもちで公演を送れました。わたしはほんとうに幸運な男だと思います。いま、ミラノに戻り、洗濯し、ダンテを読み、生徒さまからいただいたせんべ [続きを読む]
  • 声が揺れる
  • 声が揺れる、という歌手が多い。いろいろな原因がある。気にならない揺れるもあるし気にならない場合もある。 ただひとついうと、声が揺れるという歌手はどんなものでもいつも揺れてるとは限らない。コミコな、パルランドなものは揺れてなく、カンタービレなものだと急にかれらは揺れだすということだ。これは興味深いことで、揺れるというのを直すことのヒントもここにある。わたしはテノールをバジーリオや、リヌッチョのアリア [続きを読む]
  • うまくいかないアリアへの対処法
  • 非常に簡単である。タンスに放り込んで一定期間取り出さないのだ。うまくいかないアリアというのは何か原因があるのだが、技術不足、あるいはそれ以上に、そのほかのややミステリアスな理由によるものである。なんにせよ今のあなたがそれにかかわずらうのは時間の無駄。 ではそれを先生のところに持っていき、どうにかしてもらう方法をとるべきか?ひとりで格闘するよりは悪くない。ただしプロのばあい、これもよくない。先生にた [続きを読む]
  • アッポッジョとソステーニョいかに感じるか
  • アッポッジョをいかに身体で感じるのか。 まずアッポッジョに必要なのは高度な脱力である。息を吸うとき、息を保ってアタックするまでの(一瞬の)間、このときにふつうは、わざわざ力を入れてるのでは?これではアッポッジョがとれ、当然であるが、ソステーニョの支えは何も関係なくなってしまう。息を外に流す、みたいなテクニックになる。 アッポッジョをどう感じるのか。わたしはさまざまな歌手のさまざまな感覚を聴いてみた。 [続きを読む]
  • 筋トレ 自重VSウェイト
  • わたしは筋トレが大好きだ。そしてわたしの生徒も、とくにヨーロッパで歌ってる組は筋トレ好きの傾向があるようだ。 よく出る質問として、自重とウェイトのどちらがいいのかというものがある。このブログでも答えておきたい。 まず第一に、もし【安全に】歌うことだけを求める場合は自重だけのほうがいい。つまり腹筋、背筋、腕立て、スクワット、などでプログラムを組む。わたしは旅先では自重と有酸素運動しかしない。(ホセ・ク [続きを読む]
  • レクイエム そして哲学者の時間
  • スイスそばでレクイエムを終え、トリノでこれを書いています。 一仕事終えて、いまオーディションや声みせのための6つのアリアを学んでいます。こういう時間は幸福です。偉大なリート歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターはリートを仕上げる時間を哲学者の時間と呼ぶ。オペラ歌手には本質的には哲学者の時間は存在せず、ただ共同制作のみがある。が、こうして曲みせのアリアを複数やってるときだけ、歌曲歌手たちと同じような [続きを読む]
  • ミラノへと戻り、、、
  • スイスそばで「ヘンゼルとグレーテル」を終えミラノに戻りました。ここにきて6−7月の本番ラッシュはほぼ終わり、残すのはオペラひとつとオラトリオのみです。 明後日からイタリア国営放送のレクイエムという一仕事が残ってるものの、わたしはくつろいで振り返ることが出来ます。 もし6月ぎりぎりまで大使館に引き留められてなかった場合ここまでいっぱいいっぱいにならずに済んだのでしょう。 現代オペラ、ヘンゼルとグレーテ [続きを読む]
  • ミラノの生徒たち
  • ミラノの生徒たちは新しい人を含め10人くらいです。 だがこれまで教えていた生徒4名ほどはもう生徒というよりは独立したオペラ歌手になった、と思いました。年齢的にも、キャリア的にも油が乗ってきた感じです。 新しい生徒たちも素晴らしい素質の持ち主ばかりで、さすがミラノですね。新しい素晴らしい素質の方々が入ってくれるのは、これまでのわたしの生徒たちの劇場での頑張りだけではなくて、かれらがそれとなくわたしを推 [続きを読む]
  • ミラノに帰還し
  • ミラノに戻り一週間がたちました。34度、冷房なし。しかし不思議なほど暑気を感じません。 わたしは本来2か月も遅れて帰国したため、2つのオペラをふってしまったものの、6−8月に控える4つのオペラと1つのオラトリオの稽古があるため、ミラノに帰り早々、悠遊生活、、、というわけでもないです。オラトリオの稽古が明日からスカラ座の常任コレペティとのレッスンとともに始まります。実際タクトを振るのはステファーノ・ [続きを読む]
  • 滞在延長
  • Visaの関係で6月まで日本に滞在することになりました。こんなに日本にいることになったのは2007年以来です。10年ぶりの日本の花見をし、京都では旧友であるマリア・サヴァスターノ(パリオペラ座専属歌手)と会い桜を楽しみました。また生徒をかなりレベルアップでき、音楽院留学する生徒は、2017年にオーストラリア・ドイツへ2名、2018年にはドイツ・イタリアへ4名、2019年にはドイツへ4名が音楽院留学する予定です。これらはすさ [続きを読む]
  • ソステーニョ5 斜腹筋
  • 斜腹筋がどこまでソステーニョと関係あるのか、理論ではまったくわかりません。だが、一部のトップの歌手たちがこのことに常に言及するのはなぜでしょうか。わき腹で声を回すようにコントロールする、そこでグルッとみぞおちに向かって息を集める、などと説明される。発声本のようなものにはまだ(無論イタリアでも)この件には触れられてはいません。 肺が広がるとき、お腹周辺からはどんどん力は抜けていかないといけません。む [続きを読む]
  • ソステーニョ4 後方筋
  • エコールノルマル音楽院でマスタークラスがひらかれ、歌手が、背骨の下に息が溜まる、そこからぐるっと回して前へ飛ばしていく、と述べていた。どういうことか、と思ったが、歌手の独特な動きに目を奪われた。そのあと、背中の下あたりに秘密がある、ことはわかった。2011年、マルセイユで「ルチア」を歌ってるとき、重心を下げきみに歌ってるじぶんに気づいた。じぶんではまったく意識せず、ソステーニョの一部分に触れていた [続きを読む]
  • ソステーニョ3 ソステーニョの3つの重要な筋肉郡/①骨盤筋
  • ではソステーニョにおける重要な筋肉群について順次、書き進めることにしましょう。 本来はこの横隔膜下の筋肉郡は複数のものが、しかしながら単一のものとして機能的に、スポーティーに動いているのが、巨匠たちの感覚であることは間違いありません。解剖学的に小さい部位ごとに述べることは本来、よくない。しかしソステーニョのようなまだ光の当てられてない分野、誰もが何となく述べ、誰もことばにうまくできない場所、ではひ [続きを読む]
  • ソステーニョ2 概論後編 まずはアッポッジョの理解から
  • ソステーニョについて述べる前にまずはアッポッジョについて再度理解いたしましょう。とはいえ、アッポッジョのことは今後とも何度も触れることにはなるでしょうし、わたしもさまざまな方向からアプローチせねばなりませんでしょう。というのも思いのほか、アッポッジョという基本的な事項は、オペラ歌手たちから生徒たちへは伝わってない事項だからです。 アッポッジョはもたれかかり、置かれるといった語ですが、何がどこにもた [続きを読む]
  • ソステーニョ1 概論前編 ソステーニョとは?
  • ソステーニョというのは支えのひとつの側面です。アッポッジョというのがもたれかかる、置かれる支えだとすると、ソステーニョは下から上へ音を、空気を支えていく支え。 何を下から上に支えるか、それは横隔膜であり、腹部であり、空気であり、音。どこをつかって、は、横隔膜よりも下部のぶぶん、さまざまな深い筋肉郡。だが、アッポッジョ同様、どこを筋収縮し固め支える、とかではまったくないのです。むしろきわめて脱力かつ [続きを読む]
  • おなかを固めない
  • 喉ではなくおなかを使って歌う、というのは喉で頑張るのではなくおなかで頑張るということではない。おなかがカチカチになると結局は完全に喉に依存して歌うこと。アッポッジョにせよソステーニョにせよ、どこかを鉄のように固くするということではまったくない。むしろ逆で、リボンを解くように、スポーティーにおなかのりきみをスルッと抜いて、音が外に出て、かつその外に出た音がさらに前へ前へジラーレそしてさらに鋭くアクー [続きを読む]
  • 舌を見直す
  • カルーソーが、舌を治そうとするとき歌の勉強が辛くなる段階がやってくる、と言っていた。舌なんて鏡を見て直せばいいだけだと思うが、いがいに難しい。 なぜなら、舌を見直す、というのはつまり喉に力を入れて歌っている段階から前に進むかどうか、という問いを自分に問うからだと思う。 ある段階までの歌唱でいいなら舌は見直さなくていい(すべてのテクニックの項目に言えるが)。 喉で頑張って出してその音がじぶんでいいとい [続きを読む]
  • 先生としての成功とは?
  • 先生としての成功とはずばり生徒が歌で生活が安定するようになることだ。プロの場合は、明らかにマネーを生む絶対的な成功を得させることだが、どうじに一人の独立した演奏家として生き残る知恵を与えることだ。歌は仕事と認識し、そのために絶対的な成功を果たすこと、つぎに独立した演奏家として、着実にマネーを生み出せるようにしてくことであるとともいえる。明らかにマネーを生み出す絶対的な成功とは、、、それほどヴァリエ [続きを読む]