Ken WATANABE さん プロフィール

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Ken WATANABEさん: ベルカント・テクニック 声楽家 渡辺健一のブログ
ハンドル名Ken WATANABE さん
ブログタイトルベルカント・テクニック 声楽家 渡辺健一のブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/ken-baryton/
サイト紹介文パリで活動するオペラ歌手のベルカント唱法の情報満載のブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供47回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2010/11/29 23:42

Ken WATANABE さんのブログ記事

  • パッサッジョ雑感
  • パッサッジョに関するシリーズを書き、わたしのブログにしては珍しく1000アクセス以上の日が続いたのでした。改めて、モチベーションが上がり、もういちどしっかり書いてみよう、と思いました。オペラ歌手として、ほんとうに書きたいことである技術について書けていることは、これはたいへんな幸福なこと。しかし読んでくださる方がいるならその幸福は更に強い動機と意欲に支えられることでしょう。パッサッジョのテクニックはオペ [続きを読む]
  • パッサッジョの歌い方 後編
  • 11月最初の週はミラノおよびブッセート劇場でリゴレットを歌ったのち、、、↓、、、セヴィリアの理髪師をファブリアーノ市立劇場で歌いました。↓**********************パッサッジョへの説明は前編・中編について語ったので後編ではいかなる練習がふさわしいかを述べ、三編に渡る記事を締めたいと思います。■パッサッジョの練習■指導者として理想論を述べると、ヴォカリッツィのなかでのみ、パッサッジョの技術を完全に厳密に完 [続きを読む]
  • 2日に30分でいい
  • 2016年の春から冬にかけお付き合いさせてもらったソプラノ、エリーザ・デル=ビアンコは、偉大、現在ダニエル・オーレンの指揮で。とにかく印象的。わたしは表題にもあるようにヴォカリッツィを彼女は毎日、1時間はヴォカリッツィする。わたしは2日に30分のほうがハードなヴォカリッツィで声を鍛えられる気がする。毎日やると、声への無駄ないたわりが生まれ、ヴォカリッツィしたい!という渇望が減じる。何かやりたくねえな、とい [続きを読む]
  • パッサッジョの歌い方 中編
  • イタリアも若干涼しくなり、勉強のしやすい季節になりつつあります。10月は先月に引き続き、マルケ州の2つの劇場で「セヴィリアの理髪師」公演が続き、まずはマテリカ市立劇場、通称ピエルマリーニ劇場で10月最初の公演を迎えます。スカラ座を建築したジュゼッペ・ピエルマリーニの作。馬蹄形の劇場空間を俗にスカラ座タイプなどと呼ぶが、すると、この劇場はまごうかたなきスカラ座タイプ。↓続いてカーリ市立劇場での公演へと続 [続きを読む]
  • パッサッジョの歌い方 前編
  • 9月はヨーロッパは音楽院入学試験シーズン、そして、日本では大学院の入学試験シーズンでしたが、イタリアの音楽院に3名、オーストリアの音楽大学・音楽院に2名の合格者を出し、こうして5名の生徒がヨーロッパであらたな第一歩を踏むことになりました。また、東京藝術大学大学院をはじめ日本の大学院に3名の合格者を出し、これら3名もいずれ更なる飛躍を遂げることは間違いのないことです。また、プロの生徒も2名がイタリア [続きを読む]
  • 空気の吸い方
  • この秋より4人の生徒(ひとりはイタリア人である)がイタリアとオーストリアでの音楽院生活をスタートさせ、ふたりの生徒が次のシーズンからエージェントがつくことになった。計6人のプロを新たに生んだわけで、これはまあまあの結果。語学の留学なども含めるとヨーロッパに来た生徒は今年からもっと増えた。また国内ではさらに数名の生徒が大学院の入試を通過しているので、こうなるとこの9月、まいた種が一斉に芽吹いた、、、 [続きを読む]
  • 今シーズンを振り返る 2017/2018
  • わたしの細々とした活動などどうだってよいことですが、今シーズンを1ページのダイジェストで振り返ってみます。まずヘンゼルとグレーテルを演出家アレッシオ・ピツェックと歌う幸運からスタートし、RAI放送交響楽団(指揮はスカラ座のコーチSpadaro)とのモーツァルトのレクエイムのバスソロを歌い、リゴレットのモンテローネとしてアルバニア国立オペラと共演し、また2017年2月のオーディションの結果、選んだ2名をジ [続きを読む]
  • ペーザロの教室紹介
  • 音楽院シーズンで日本人2名がミラノで、イタリア人の生徒が2名ペーザロでの音楽院試験を控え、ドイツ・オーストリアでも2名の生徒が音楽院試験を控えます。計6人、はわたしの人生でも最大人数のヨーロッパ音楽院の受験人数。他には日本でも新国立劇場などの受験が控えてる生徒がおり、イタリア人の生徒は音楽院受験以外に、プロになりたい若い歌手の個人レッスンが中心。↓ペーザロの家の練習室・レッスン室です。レッスンの後 [続きを読む]
  • 高音は第二の低音
  • 「セヴィリアの理髪師」の稽古が始まりました。この公演の初日と2公演目のあいだに、ロッシーニフェスティヴァルの最終週に演奏会に出て「セヴィリアの理髪師」からアリアと二重唱を歌います。一週間、みっちりペーザロで歌いこみます。9月に入ってミラノで一週間の小休止をとり、ヴェネーツィアで「マノン・レスコー」と「ファルスタッフ」の稽古があり、アウグスブルクで「運命の力」のオーディションに向かい、下旬からふたた [続きを読む]
  • イタリア人の生徒たち
  • いまイタリア人の生徒が10人、日本人のレギュラーが20人(イタリアで教える生徒とオンラインの生徒)であることを考えると、3分の1の生徒がイタリア人ということになる。 まずは同僚にテクニック上の問題解決者として教え始め、じょじょに音楽院を受験する生徒を教え始め、それがメインになった。つまり、日本人も同じなので、結局、人種が変わってもスタンスが変わらない。 イタリア人のほうが教えるのが簡単なぶぶんもある [続きを読む]
  • 喉を開ける
  • ラ・ボエームを10公演終えました。特にローマ公演は成功し、RAIのドキュメンタリー制作でインタビューを受け、サンタチェチーリア音楽院の懐かしい恩師や仲間たちと再会することもできました。そのあと2日間はひと一息入れ、今夜から「セヴィリアの理髪師」の稽古が始まります。理髪師は来週から公演が始まり、公演の合間、ペーザロ市内ででロッシーニ150周年のガラリサイタルに出演しフィガロのカヴァティーナとテノール [続きを読む]
  • 引き伸ばす緊張 と 締める・つまむ緊張
  • イタリアも暑くなってきました。今シーズンはまずラ・ボエームを12月まで歌い、理髪師を11月まで歌い、トスカを年明けから2月まで歌うことになりました。ラ・ボエームは今月来月で10公演あり、そのあと断続的に年末まで継続されます。もっとも重要な本番は8月1日のRAI放送のローマのサンタンジェロ城の広場の公演。明日が最初の合唱との合わせで明後日からオケ合わせ。じっさいわたしはローマで2016年、サンタチェチーリア音楽院オ [続きを読む]
  • 鼻声という声楽家特有の病
  • 声楽家特有の病、それが鼻声、鼻にかかったような声、であり、これは日本人声楽家に多いともいわれるが、声楽を始めた学生は洋の東西を問わず、この病にかかる。しかし病とは言うもののこの障害は決して始めはネガティヴなだけのものではなかったはずで、というのも、たとえば男声が完全なる地声というか、鼻にかかった感じを完全に否定すると、声があまりに素人的というか、なま声というか、たとえば東京藝大の入学試験では必ず落 [続きを読む]
  • 「声量よりも、、、」喉頭の使い方
  • イタリアで声の学びを始めたときわたしはマエストロの家に投宿しお手伝いをしてた。芝刈りや庭への水撒き。マエストロの奥様が、水を撒くときにホースの先をぐっとつまむと水の勢いが強くなり水の量が減る、と述べ、声も同じ、と加えた。このたとえはその後もさまざまな教育現場でよく聞いた。これがつまり、声量と響きに関する説明であり、これがつまり小さいスタジオでの聞こえ方とホールでの聞こえ方の違いにもなる。つまり喉頭 [続きを読む]
  • 声帯から圧力を遠ざける呼吸システム
  • 喉から力を抜く、という基本姿勢は、理想論というか都市伝説と化してる感もあり、それは当然で、なぜなら、基本的には一般的に歌う行為とは、声帯を諸筋肉を用いてしっかり合わせ、ほんの少しの隙間を空気が通り抜けて音を作り出すことでなされるため。声帯を息が通り抜け、喉から口の後ろを通り前へ抜けていく作業がジラーレなどと呼ばれてる。そのとき気をつけるべきは息を流すとき、声帯を通り抜ける空気アタックがやらかくある [続きを読む]
  • 笑顔、について
  • よく教師から、笑え、といわれるでしょう。わたしもよく言われた。そして、わたしは、あなたはなぜ笑えというアドヴァイスに従ってはくれぬのか?と怒られてきたひとり。このアドヴァイスは正しい。事実、過度に唇や顎に癖がある歌い方をしてる人は多いし、何か響きにおいて不足する人に、先生が、スマイル、と言いたくなるのは当然のこと。実際、わたしほど笑顔を疑ってなかった生徒も実は珍しい。しかしながら、、、、このことは [続きを読む]
  • オペラ歌手のための筋トレベスト5
  • おすすめの筋トレを5つ紹介しましょう。先に筋トレの諸注意ですが、筋トレを日頃強度に行わない人は筋トレ翌日の歌のパフォーマンスには期待しないように。筋トレに慣れてる人も筋トレを強く行った翌日はイマイチで、翌々日に歌や体の調子が良いことを確認してください。適度な筋トレは歌のパフォーマンスを高め、オペラ歌手に必要な舞台のスタミナと集中力を高めます。しかし過度の筋トレは、翌々日までの歌のパフォーマンスの低 [続きを読む]
  • 声種判断は
  • あなたがどんな声種なのか、何をレパートリーにするべきなのか、とても迷うところだと思う。というか、じつは、ハッキリとこれ、という持ち味が当人にあるようで、いっぽう声種はどうにでもなる部分もある。ふたつ矛盾とも取れるアドヴァイスをすると①あなたの持ち味を探すことである、これがおおまかな、便宜的な声種決定となる②しかしながら、声の重さ軽さある程度の声種移動には柔軟性を持つこと。まずあなたに問いたいのは、 [続きを読む]
  • 蝶々夫人@ブッセート ? ヴェルディガラ@ヴェネーツィア
  • あすはヴェルディ生誕地ブッセートのヴェルディ劇場にて蝶々夫人の本番です。今日はブッセートの市長がゲネプロに臨席していました。蝶々夫人はまたトリノのテアトロコムナーレで来月演じることになってますのでこのオペラとの付き合いはしばらく続きます。このテアトロの翌日はヴェネーツィアに移動、ガラオペラに出てヴェルディの4つのオペラを歌います。ふたりのアレーナ歌手のソプラノ、ソフィア国立劇場からテノールが招かれ [続きを読む]
  • 音高生・音大受験生のための声楽入門③レパートリー
  • 16−23歳までのレパートリーとは何でしょう。ふつうに考えると、この時期は何を歌うかよりもまず、発声、の時期、みたいに考えられます。その意見そのものに異議をさしはさむことは常識的にはできない一方、どんどんオペラを歌わせたほうがいい考えもあるでしょう。わたしは両方で、発声は妥協せず、レパートリーは割と挑戦的に広げる方針でオペラも積極的に舞台で演じてほしい。レパートリーしだいでは、舞台経験次第では、若 [続きを読む]
  • 音高生・音大受験生のための声楽入門②音程
  • 音程というのは音楽高校に入ったり音楽大学に入ったりする時点でふつうよりはよいと思うし、聴音や新曲視唱などスキルはプロになっても向上していくのが望ましい。ただこの記事では、より発声技術の観点から、音程というものにアプローチしたい。 音程をやかまかしくいうと委縮してのびのび歌えない、というひともいるけど、それはもしかしたらソルフェージュ的な歌唱に反発してるのだとすれば、ある程度までなんとなくわかる気も [続きを読む]
  • 音高生・音大受験生のための声楽入門①支え
  • 今日からシリーズで3回で声楽入門を書いていこうと思いますが、対象者としては、音高生以上、音大生以下、という感じです。総じて欧州のヨーロッパ音楽院を見据える16歳から23歳以下の人、、、のつもりで記述します。 第1回 支え 第2回 音程 第3回 レパートリー今回、第1回は、支えからです。支えとは何でしょうか、何を、何で、どのように支えるのでしょうか。これをもし、先生に尋ねたら、横隔膜で声を支えるのだ [続きを読む]
  • ナブッコ準備
  • カルメンのツアーを終え、ルチアを久々に歌い、マルケ州のオーケストラコンサートの稽古をして、ミラノに戻りました。 一週間のミラノ滞在だが、さいきんにしてはもっとも長いミラノ滞在。理由はコーチとナブッコを学ぶため。ヴェルディ劇場のヴェルディガラの後半を占めるナブッコ抜粋に参加する。 来週からドン・ジョヴァンニの公演がパドヴァ市立劇場で始まり、そのあとブッセートヴェルディ劇場のバタフライが始まり、そのあと [続きを読む]
  • では歌曲は?
  • 歌曲は特に若い歌手が世に出てくには極めて重要で、この分野で自分を押し出す実力とノウハウを知らねばならない。海外音楽院に10代から23歳くらいまでに入りたい人はぜひ目を通してほしい。どうも歌曲はイメージがわるいというか、歌曲しか歌えない声、とかそんなふうにも言われがち。だが、わたしのような激発声マニアおよび欧州の劇場ではや11年目のオペラ歌手の私が言うことで、1ミリくらいは説得力もあると思うのだが、欧米で [続きを読む]
  • 教えることは重要しかしレッスンだけでは不十分
  • 発声を身に着けさせることが私の全て。しかし長い目で見て生徒が経験を積むことも含めたカリキュラムにおいて、わたしのレッスンが行われてるし、そうでないといけない。これには批判もあるだろう、しっかりした発声がみについてからオペラを歌うべきでしょうが、と、、、。その質問に対し教師ではなく一人のオペラ歌手としてはノーコメント。あなたがプロ志望ならば、、、たぶんこんな記事を読まなくても、あなたは 真のベルカン [続きを読む]