あざさ さん プロフィール

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あざささん: eterna
ハンドル名あざさ さん
ブログタイトルeterna
ブログURLhttp://storiaeterna.blog10.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説(腐向け)を扱っています。短編から連載まで、とにかく甘い「物語」をご用意しています。
自由文たまにNL小説(受キャラ女体化)もある基本フリーダムな空間ですが、甘くて幸せな「物語」がお好きな方はぜひお越しください。
ほんのりシリアスもあります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供6回 / 149日(平均0.3回/週) - 参加 2011/01/01 15:37

あざさ さんのブログ記事

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  • Intrada
  • 小さな手が、とても大きく見えた。まだ庇護を必要とする、幼い我が子の小さな手が。「アルフレード、」あぁ、子供の成長とはこうも早いものなのか。しかし、まだ幼い。独りでこの世界と向き合っていくには幼く、小さく、か弱い。美しいものと同じだけの、ときには、それ以上に醜いもので溢れたこの世界は、残酷だ。何の罪もない真っ白な命が必死に足掻いていたとしても、決して手を差し伸べることはしない。この真っ白な命が悪意に [続きを読む]
  • Lichtseite
  • 太陽がそこにあることを忘れてしまいそうになるほど、鈍色の分厚い雲が空を覆う日が続いていた。長い歴史を見守ってきた美しい街も、ジトジトとした淀んだ空気に包まれている。今もまた、静かに降る雨が大地を濡らす。「雨、止まないね」「そうだな」「止まないかな」「直に止むさ」ズキズキと痛むのは、脈打つ米神か。今も癒え切らない深い傷のある、胸か。それとも、別の場所か。どこが痛いのか分からなくなってしまい、気付けば [続きを読む]
  • Fliegerei
  • 指先に触れた体温に安堵していることに気付き、内心で苦笑する。まだ怯えているのか、と。(…アルは、“ここ”に居る……)穏やかな寝息を立てている彼の頬を撫で、その手で金糸の柔らかな髪を梳く。まるで、触れているものが何であるかを確認するかのように。己のその行動に。頭での理解とは乖離した己の何かが、彼の存在を確かめていることに。またひとつ、苦笑を零す。「アル…」酷く弱々しい声音が凪いでいた空気を震わせ、耳 [続きを読む]
  • Obstkern
  • 「アルフレード、」「食べたくありません」「お前、昨日も何も食べていないんだぞ」「…お腹、減っていません」幾度同じことを繰り返したか、数えることはすでに放棄した。だが、諦めたわけではない。この先、何百回と同じことを繰り返すとしても。自分だけはまだ諦めて堪るか、とダイトは目の前に座って俯いている少年を見つめる。「アルフレード」スプーンに触れることもしない少年に、わざとらしくため息を吐く。「アルフレード [続きを読む]
  • Präzision
  • 「本気ですか?」思わず問えば、首肯が返された。自嘲でもシニカルなものでもない微苦笑を浮かべて。そこにあるのは、戸惑い、躊躇、僅かな期待と希望。あぁ、何て人間臭い表情だろうか、と思う。「お前が付き従うと誓った男は変わった」過去の自分とは違う。そう言外に告げる眼差しを受け止め、私は妙な既視感に襲われた。いや、これは違う。これは、高揚感だ。お前の全てを捧げろ、と不遜に言い放った男と対峙したときのあの心の [続きを読む]
  • Chinin
  • 古代ギリシアの医学者たちは、発熱を有益な兆候とみていたらしい。その後、2千年間も彼らの考え方は受け継がれ、17世紀のイギリスのとある医師は、「熱は自然が与えてくれた外敵に勝つためのエンジン」と言った。事実、トカゲも細菌に感染すると気温の高い方に移動する。身体の中に入り込んだ敵と戦い、防衛する機能が“発熱”なのだ。「…また上がったか」じっとりと額に浮かんだ汗を拭い、指先に触れた体温に眉を寄せる。苦しげ [続きを読む]
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