オウユニーデイ さん プロフィール

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オウユニーデイさん: 時を超え安藤昌益先生を訪ねて
ハンドル名オウユニーデイ さん
ブログタイトル時を超え安藤昌益先生を訪ねて
ブログURLhttp://ouyuneidy3123.blog107.fc2.com/
サイト紹介文「時を超え」とは言うものの十八世紀の初め,謎の多い北東北の思想家の語る言葉に日々耳を傾けてみる。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供8回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2011/04/12 20:57

オウユニーデイ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 宇宙を目の前に見える世界の延長として
  • 「転ノ限収ハ,無星宗統転ナリ。是レ乃チ金気ノ堅収・清光・浄健ニシテ,第一ノ月転ニ対シテ九転ニ当ル。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-350) 天体の一番外側には「宗統転」という星が無い層が,天体全体を拡がり覆っている。 九層というのは,「一土」をもとにして月から始まり,水星,金星,太陽,火星,木星,土星恒星,と続いて最後に来るのが「宗統転」で,これが九層目に当たる。 このような地球中心と言う [続きを読む]
  • 月と太陽を対等に見れば
  • 「然シテ日輪ハ進気表ニ主リ,金水ノ退気中ニ伏シ,月輪ハ金水ノ退気表ニ主リ,木火ノ進気中ニ伏ス。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-349) 太陽の表面は「進気」が支配していて,つまり木と火の気に満ちている。 一方,月の表面は「退気」が支配していて,こちらは金と水の気に満ちているという。 しかも,太陽と月とは表面と内側が裏腹になっていて,太陽の内側には退気が満ち,月の内側には進気が満ちている対照 [続きを読む]
  • 「太陽」は天球のエネルギーの根源
  • 「初照・終滅ノ期有ルコト無ク,無始無終ニ照光シテ定ヨリ第四転ニ凝見シ,転回シテ人・物生ノ統主タリ。是レ日輪ナリ。是レ転ノ進気ノ精神ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-349) 「無始無終」と言えば,誰もがすぐに連想するのは太陽かもしれず,「自然真営道」の中でこれまでそれほど太陽が登場しないことが不思議と言えば不思議だった。  この箇所では,太陽が海から出て「第四転」まで上昇し,大きくその [続きを読む]
  • 人為的なものから離れた
  • 「此ノ真,無始無終ニ自リ感ズルニ此ノ妙徳・妙用ヲ具フ。行ヒ行フテ無窮ナリ。是レガ真自リ転定ヲ営ムナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-347) こうして読み進めていてなかなかイメージが湧いてこないのだけど,「真」というのはそもそも何を指しているのかということである。  これまでも繰り返し書いてきたように「行ヒ行フテ」とか「自リ」とか,表現そのものは擬人的な言い回しが多い。 しかしながら,文 [続きを読む]
  • どこまでも「真」の営み
  • 「山沢ハ真ノ農耕用種ナリ。河川ハ真耕シノ用水ナリ。温・熱・涼・寒ハ真ノ直耕・八節ノ精力ナリ。風雨ハ真ノ息液,転定・気水ノ通用ナリ。奇ナルカナ。妙ナルカナ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-346) その前の箇所あたりからすべて主語は「真」であり,「真」というものをどこまでも擬人化して表現している。 つまり,ここでの述べられているのは,「真」が山や沢から種を採り出し,河川から農耕用水を引き出し [続きを読む]
  • 世界観と言うよりは世界感覚のような
  • 「故ニ転定ハ真ノ家ナリ。四時ハ真ノ体ナリ。四隅ハ真ノ手足ナリ。日月ハ真ノ両眼ナリ。星辰ハ真ノ骨肉ナリ。八節ハ真ノ直耕ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-346) このくだりを読んでいると,昌益の世界観と言うよりは「世界感覚」とでも言うべきものが見えてくる気がする。それが,思いのほか人間中心的な一面をもつものであることが分かるのではないだろうか。 比較的若い頃に書かれたこの刊本でも,この箇 [続きを読む]
  • 土と也で「地」というのは
  • 「故ニ土ハ土也ニシテ転定ノ定ニ非ズ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-344) その前の箇所で「土と也を組み合わせて地とする漢字はおかしい」と言い,揺るぎない静的イメージで「地」と書くのは「妄失」とまで言っておきながら,ここでは「地は土と也で」と書いてスルーしてしまうのだから,読む方はやや戸惑いを覚える。 この段で強調されているのは,大きくて広く静かな海に対する大地(土)の生産的で運動するイ [続きを読む]
  • 万物すべからく大地から生まれ
  • 「今省ヨ。海ハ止静ニシテ能ク定マルナリ。故ニ定ハ海ナリ。省ヨ、土ハ木火ノ転ト金水ノ定トノ間ニ中体シテ、転定・気水、土ニ感合シテ、人・物ノ体皆土ニ見ハル。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-344) このあたりの記述からは,昌益流世界観の大枠がよく分かる。 なぜ「天」ではなく「転」でなければならないのか、また、「地」ではなく「定」でなければならないのか、についてここで繰り返し書かれている。 つま [続きを読む]
  • 「妙行」というのは
  • 「故ニ万事・万物妙行ヲ尽ス,唯一物・一事ナリ。故ニ転定ハ五行・進退ノ一気ニシテ無始無終ノ一体ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-343)  ここに顔を出す「妙行」の一語には,注意を払う必要がある。  「妙」の一文字が出てくる文脈では,いつも一言で分かりやすく語ることが難しい動き・構造について語られているからである。(昌益先生が若い頃に禅寺で修行したことで,「妙」の文字に馴染みがあるという [続きを読む]
  • 比類無い世界像に
  • 「定外ノ転ハ回リテ大ニ似レドモ,五行ノ進退ナリ。転中ノ定ハ止マリテ小ニ似レドモ,五行ノ進退ナリ。故ニ転定ハ五行・退進ノ一気ニシテ,大ニ似ルハ気ヲ主リテ軽ク,小ニ似ルハ形ヲ主リテ重ク,軽キハ木火ノ進気,重キハ金水ノ退気ニシテ自リ然ルナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-343) 海の外を取り巻いて廻っている天空は木や火の「進気」が支配しているために軽いし,天空の中で小さく固まっているように見 [続きを読む]
  • 転と定の相互互恵関係?
  • 「木火ノ転気運回スルニ金水ノ健・玄ノ木具ハル,是レ転中ノ定ナリ。金水の定形止静スルニ木火・発動ノ木具ハル。是レ定中ノ転ナリ。土ハ之レヲ就革シテ全ク五行ノ一体ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-343) 大気の中を運回して止まない木と火の気の中に海の気である水や金の気がしっかりと備わって静かな安定をもたらしているし,水と金がその姿を現している海の中にも動きをもたらす木と火の気が備わっている [続きを読む]
  • 人の身体は土をもとに生きるから
  • 「人倫ハ勿論土ヲ食着シテ生ク。其ノ体,気ト水トノ中ニ居ッテ真ナリ。故ニ土ハ転ニ非ズ定ニ非ズ中五ニシテ,小大ノ進退ハ行ナリ。此ノ故ニ五行ハ転定ノ全体ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-342) 人の生活は,どんなに贅沢で豪奢な生活に見えようとも,食べるものも着るものもすべて土から得られるもので成り立っていることには変わりはない。 また,(これまで述べてきたように)土は大気と水の中間にあるか [続きを読む]
  • 論語のような用語に
  • 「故ニ転気ニ応ジ定水ニ感ジ、中立シテ偏ラズ転定ヲ平均ス。転定ノ神ハ中真ニシテ忠ト云フハ是レナリ。其ノ心ヲ中ニスル土ノ中真の徳ノ言ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-342) ここで「忠」とか「徳」とかという論語によく出てくる概念が持ち出されるのは,やや意外と言えば意外であろうか。 「忠」の字は,天地の「神」が中正を保つ意味で使われている。 「徳」の字は,「土神」が偏りなく万物を中正に整え [続きを読む]
  • 北極星となり地軸となって
  • 「故ニ転ノ生ジ定ノ成スモ,中真土ニ非ザレバ人・物ノ形体極マリ成ルコト能ハズ。故ニ土神ハ転ノ中央ニ在リテ北辰ナリ。転定ノ中ニ在リテ土体ナリ。定ノ中央ニ在リテ定筑ナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-342) まず第一に「中真土」が関わらないことには,人だって物だってこの世のすべての「形体」が成立しないということが述べられている。 そして次に,「土神」が,天の真ん中にあっては北極星となって輝き [続きを読む]
  • 土は天でもなく海でもなく
  • 「此ノ故ニ土ハ転ニ非ズ定ニ非ズ,転定ヲ革就シ,転ノ進気・定ノ退気ヲ土ノ中央ニ和合シテ,万物ノ体悉ク中土ヨリ見ハル。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-342) 五行の一つでもある「土」というのは,天でもなく海でもない。 天と海とを分けつつも統一し,天の「進気」と海の「退気」を中和する存在だというのだから,土がこの世のすべてを統括するものだという位置づけである。   土は天と海と [続きを読む]
  • 土は万物を分離し統合して
  • 「然ル中ニ土気ハ小大・進退ヲ革メ小大ノ退進ヲ就ケ,通・横・逆ヲ革メ運回ヲ就ケ,私ノ妄離・乱雑無ク常中ナラシム。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-340) ここで,「土」が出てくるのである。 「土」は,ここまで説明されてきたような大小・進退運動する五行(「土」以外)の働きを分離・統合させる働きをするという。 そして,その運動の方向性(通・横・逆)をも分離・統合する働きがあると言っている。 この [続きを読む]
  • 進退運動というのは
  • 「故ニ木火ノ進進・運回ノ転ニ,金水ノ退退・止静ノ定ノ金気ガ転ノ外輪ニ退キテ,堅収シテ転外ヲ包ミテ運回ノ気ヲ外ラサズ。定ノ水気ガ転中ニ退キテ転内ヲ蔵メ,焼キ尽サズ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-340) 昌益先生の唱える進退運動なるものは,どんなものだったのだろうか。 退く方向は,「金」と「水」の働きということになる。 金気はエネルギッシュに拡張しようとする気を固く包み込み,水気は冷却して [続きを読む]
  • この世界は気と水
  • 「故ニ転定ハ気水ノ名ナリ。気ハ火表ヲ主リ木裏ニ在リ。水ハ,水表ヲ主リ金裏ニ在リ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-339) 天は「気」のことであり,また海は「水」のことであるという。 しかも,「気」は火が表面を占めていて木が裏を成しているものである。それなら「水」の方はと言えば,水が表面を被っていて金が裏を支えているというのである。 さらに主述をひっくり返して,「故ニ見ヘ渉ル其ノ表ヲ言フ則ハ [続きを読む]
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