有沢祐輔 さん プロフィール

  •  
有沢祐輔さん: 空虚ノスタルジア
ハンドル名有沢祐輔 さん
ブログタイトル空虚ノスタルジア
ブログURLhttps://ameblo.jp/arisawayusuke/
サイト紹介文作家の卵です。詩、作詞、小説、音楽、日々の出来事などを綴っています。
自由文詞が中心ですが、長編の小説も書いていきたいなと思っています。好きな作家は村上春樹さん、伊坂幸太郎さんです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供278回 / 365日(平均5.3回/週) - 参加 2011/04/21 15:07

有沢祐輔 さんのブログ記事

  • 詞「トビラの先」
  • このトビラの前に立ち尽くしたままどれだけの時間が死んでしまったか 声無き声が脳に囁き掛ける「NO」全ては僕が作り上げたマボロシ 背中を押す手など在りはしないここに在るのは僕だけなんだよ ドアノブの感触は冷たいけど震える身体は欲しがってる地に足の根差すこのトビラの先を 長い眠りから覚めるように閉ざした視界に光を戻せそのうちのアイが漂うこのトビラの先へ にほんブログ村 [続きを読む]
  • 短編小説「イノセント・エッジ」 1〜眩惑〜
  • 2話はこちらから 放物線を描き、球体が僕に向かって飛んできた。それがボールであることに気付いたときには顔面にクリーンヒットして、鼻先に猛烈な痛みが走った。左右に捻じ曲げられたような鋭い痛みだ。だが、悶え苦しむ僕に周囲から飛び交うのは嘲笑と罵声の数々だった。 「おい!ボーっとすんな!気合い入れろや、気合い!!」「あんな遅っそい球も取られへんとか……クソやな」「室井ぃー、もうちょい手加減したれやー [続きを読む]
  • アリトピ 161〜新短編小説のお知らせ〜
  • こんにちは。新年の挨拶の際に言い忘れていましたが、今年は年男です。イノシシ。がおー!!違うな、イノシシって何て鳴くんだろう?ま、いいや、猪突猛進。がおー!! さて、近々、2019年1発目の短編小説「イノセント・エッジ」がスタートします。高校を舞台にした青春群像劇。高校生を主人公にした話は今まで何度も描いてきた世界ですが、今回はより一層闇を掘り下げようと思っています。あらすじを書こうと思ったのです [続きを読む]
  • 詞「空を見た」
  • 波打ち際に戯れる 瑞々しい微笑みが遮光カーテンみたいな靄を払った 僕は壊れてなどいなかった 揺れ動く季節の虚ろさに思わず背けてしまうけど君の眼差しは微かな変色も逃がさないだから大きく伸びをして過ぎ去る季節に「またね」と手を振った 昨日の僕らが今日もここに居るように明日の僕らもきっとここに居るんだ かけがえのない君のくすぐったい感触「生きてる」って気になって 僕は空を見た いつだってそうだったように空 [続きを読む]
  • 詞「「2人」っていう日常」
  • 君の刺が僕の喉元を抉って所詮「2人」は居心地悪い場所だと気付く 喚き散らした灰色の部屋に潜むのは退屈な切望と過去の積み重ね 僕の領域に君を招いておきながら結局「2人」は空気になれないことを気付く それでも反発し合う磁石はまた引っ付き獣のような盛りを夜明けまで繰り返す どこかに飛び立てないなら 「2人」は続く傍目からすりゃコメディにカテゴライズされ君以上に僕を知る人は居ないんだってさ 脱ぎっぱなしなの [続きを読む]
  • 詞「仄暗いのがいい」
  • 君に詠む恋の歌が日々を刻んで分つのは空へ逝くときだと思ってた 扉を閉める重たい音に耳を塞げば「終わり」という沈黙の「始まり」 砂浜に書いたイニシャルを掻き消すように君の心は容易く波にさらわれた 潮風に黄昏た夢見心地な僕は君の呼ぶ声に気付きもせずに… ベッドから抜け出る醜態に陽射しはいらない眩し過ぎるから 仄暗いのがいい 流される帽子をひたすら追い掛けるような青い炎があったなら 歌は続いたのかな? 「 [続きを読む]
  • ショートショート「中毒性が高過ぎる」
  • 週末の雨に吐息を吐く。空に悪気が無くても「どうして雨なんだよ」と悪態を付く、雲一つない晴れならそれはそれで嘆くくせに。 カーテンを閉めると寝言さえも気怠そうなタオルケットの中の彼女に目をやった。弾力性ある唇に鼻を近付け「まだ起きなくていい」と、囁く。それは呪いにも似るが、一度も叶ったことの無い現状を踏まえりゃ、程遠そうだ。 赤の他人と同じ屋根の下に棲む。恋愛感情が錯覚をもたらした頃は柄にも無く希 [続きを読む]
  • 詞「渇望パレード」
  • 屋上のフェンスにもたれ掛かり茜に透き通る君の長い髪を眺めてた 他愛無い日常を吐き捨てれば足元を掬う夜さえ愛しく思えたさ 渇望に疲弊した街を見下ろし「僕らは違うよね」って何度も問い掛けた 通り雨の季節を越えた先に嫌悪を抱いた群衆に僕は紛れ渇き切った身体に君から涙が零れた 肩を掴み揺らす君の手の意味気付いたときはあまりに遅く 走り書きの「さよなら」が果てしなき追憶に誘う 僕らの光はもうどこにも無く狂った [続きを読む]
  • 詞「「愛」とかいう使い慣れない言葉」
  • 崩れ落ちた砂を拾い集めながら呼吸を終えてしまおうかとさえ思った浜辺この湿った手を君の掌がそっと覆う 「旅立ちにはまだ早過ぎるから…」僕の代わりに泣いてくれた君心は擽られ 微かな呼吸が目を覚ます 何処に辿り着くのかその不透明さはかつての僕が望んだもの 零れたなら また拾い集めりゃいい生という限られた時間の中で 失いたくないもののために駆ける君の穏やかな笑みがまさにそうだよ 陽がまた昇るように君に囁いた [続きを読む]
  • アリトピ 160〜2019〜
  • 新年あけましておめでとうございます。 昨年は3つの文学賞に応募、空虚ノスタルジアも丸10年を迎え、就労移行支援施設にも通い始め色々と慌ただしく、そしてまた充実した1年でした。支えてくださる皆様に感謝です。 すばる新人賞はあえなく落選しましたが、5月と6月には別の文学賞の一次選考が発表されます。就労移行支援施設でも資格の勉強に励んでおり、今はパソコン検定とビジネス文書検定の取得を目指しています。な [続きを読む]
  • 詞「終着駅」
  • 車窓から眺めた蛍火は君の小さい指が描いたもの 背中に縋り付く僕の脆さにいつだって君はその熱を分けてくれた 葬列の夏に沈む僕を掬い上げたのは君の煌めき 涙に溺れた日々が変わる兆しあのとき 僕らは同じ夢を見た だけど 僕らを脅かしたのは君でも誰かでも無く僕自身 緩やかな風に頬を寄せるただそれだけでよかったのに 取り残された座席隣に微かな余韻は残るけど蛍火は 目を凝らしてももう 映らない 取り残された乗客静 [続きを読む]
  • 詞「オリオン」
  • からっぽなボクにオリオンが揺れるどれだけ手を伸ばしても届かないまるでキミみたいだ コツコツと靴音振り向けば違う濁った溜息儚く消え去る 「ただ、キミに逢いたい」 朝を失くしたボクにオリオンは揺れるどうしようもなくキミに似てる にほんブログ村 [続きを読む]
  • 詞「白の軽蔑」
  • 白い灰舞う 都会に囁く燃え尽きた羽根の焦付きを 同じ呼吸が擦れ違う錯覚は行き交う瞬きに刻み込んで もう戻れないだから帰らなくちゃ 独りに跪く僕を君は軽蔑してる 閉ざされた出口をひたすらに叩く君はあの頃の僕みたいで思わず耳を塞いだ 口走った戦慄に泣き叫ぶ君が木霊する壊れた静寂に集う罪人たちの交差点 四六時中のパレードに交ざる僕に透明な凶器を振り下ろす僕にどうか軽蔑の眼差しを与え続けてそれがいつか僕らに [続きを読む]
  • 詞「フラジャイル」
  • ガチャリと バタンと 君が出て行く冷たい音を何度も夢に見てうなされてる 無償の笑みに疑いを抱く最低な僕そんなつもりは無くても こじらせてる 経験が臆病にしかならない愚弄さに君はあまりに優しく手を差し伸べる 曇りより雨より 最も不安を掻き立てる晴天満たされているのに枯渇をこじ開ける ごめんね きっともう少し強くなるからどうか君の胸の中 眠らせていて ごめんね きっともっと強くなるからガチャリもバタンも [続きを読む]
  • 詞「讃えよ 君の刹那」
  • 薄紫を見上げ 走り出す君金網越しに その名前を叫ぶ 気だるげなスクランブル交差点降水確率は0パーセント 影に傾いた僕らの物語は終わるけど誰も知らない色を君は目指してく 讃えよ 君の刹那喝采ならいくらでもくれてやる 目映い景色に美しい颯爽を見せ付けてやれ 僕らの愛した世界はこれからの君を形成する一部さ 古ぼけた灰色の日記帳君色に遂げたときにでも開いてくれ 金網越しに最後のサヨナラ終章がそっと幕を下ろす [続きを読む]
  • 詞「Rain man」
  • 同情的な小雨に憎しみさえ抱くネオン街 感傷的な歩幅は解けた靴紐さえ気付かず 右から左へと流れゆく騒めき何を期待して彷徨うのだろう? 時に抗うような不様な行為せいぜい笑えばいい 自虐より自傷に近い放浪は心を見失った成れの果て どうせなら土砂降りがいいレイン レイン レインマン にほんブログ村 [続きを読む]
  • 徒然なるままに 82〜「ラストグッバイ」を書き終えて〜
  • (ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください) 「ラストグッバイ」は僕の処女作。10年経った今、ようやくそれを言える気がする。 勿論、まだ未熟なのは変わらないのだけど、少しは進んだ、多少の誇りは持つべきだろう。じゃなきゃ、読み手にも僕自身にもそして作品にも失礼だと思う。だから、「ラストグッバイ」は僕の大事な処女作だ。そして僕は本気で文学賞に挑んでいる。誇りを掲げて。 しかし、家庭教師との恋、し [続きを読む]
  • 短編小説「ラストグッバイ」 最終話〜開幕〜
  • 前回の話はこちら 「おー、お疲れー!!もう上がりだろ?さっさと着替えてこいよ」「もっと静かに入れねえのかよ……」 ノイズとともにビューっと北風が舞い込み、ヒンヤリとした汗が背筋を伝った。どれだけ防寒対策を取ろうとも寒いものは寒いし、ここの作業着は速乾性に欠ける。痺れた手を切るように振りながら僕は「お疲れ様です」を繰り返し、更衣室に入った。小さな運送会社の仕分け作業というのは思った以上にキツイ [続きを読む]
  • 短編小説「ラストグッバイ」 16〜涙腺〜
  • 前回の話はこちら 最終話はこちらから 「侮るにも程があります。僕がまだ先生のことを好きだと本気でそう思ってたんですか?」 またひとつ、木枯らしが拭いた。乱れた髪から覗く目は狂ったように瞬きを繰り返し、僕を愉快にさせる。あの頃の面影などもうどこにも無かった。いや、これこそが本来の姿なのだ。善人のフリをして近付き、散々心を弄んだ挙げ句、ボロ雑巾のように捨て去るクズの中のクズ。そんなことでしか満たされ [続きを読む]
  • 詞「泳ぎ方を忘れた魚みたいに」
  • 指の隙間から零れ落ちる乾いた砂を悪戯な突風が水平線に誘う 幻と錯覚するような君の去り方はこの夏と秒針さえ震え上がらせた 君からすれば僕はただの通りすがり踏み躙られた痛みは記憶に混乱を注ぎ燃えカスに寝転がる真っ暗な世界 言葉もキスも何もかも嘘だとしても君が首筋に付けた痕は鏡に映る 「愛さなければよかった」 泳ぎ方を忘れた魚みたいにあとはもうもがき苦しむだけ にほんブログ村 [続きを読む]
  • 短編小説「ラストグッバイ」 15〜鉄砲〜
  • 前回の話はこちら 16話はこちらから 置いてきぼりにされたようなガラ空きの車内で、微かに揺れる吊り革を眺めた。もし、翔と出会わなければどんな人生を歩んだのか?至って平凡な大学生活を送り、至って平凡な会社に就職、至って平凡な恋愛を経験したかもしれない。至って平凡な女と…… ifに埋め尽くされた三年間。それにピリオドを打つきっかけが翔だとは何とも皮肉なものだ。籠った温度のアナウンスが流れ、僕は深く呼吸 [続きを読む]
  • 短編小説「ラストグッバイ」 14〜霹靂〜
  • 前回の話はこちら 15話はこちらから 遮光の空間に四六時中引き籠る。高校生活の終わりと大学生活の始まりはそれと非常に酷似した日々だった。視界は常に影のような暗さで、喧騒に僕を呼ぶ音はない。意味の欠落した狭い世界にひっそりと佇む僕はもはや無色透明だ。居ても居なくても何ら影響しない空気より軽い存在。決まった時間に大学へ行き、決まった時間に帰宅する。休日は適当に街をぶらつき、それ以外は勉強と自慰に励 [続きを読む]