有沢祐輔 さん プロフィール

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有沢祐輔さん: 空虚ノスタルジア
ハンドル名有沢祐輔 さん
ブログタイトル空虚ノスタルジア
ブログURLhttps://ameblo.jp/arisawayusuke/
サイト紹介文作家の卵です。詩、作詞、小説、音楽、日々の出来事などを綴っています。
自由文詞が中心ですが、長編の小説も書いていきたいなと思っています。好きな作家は村上春樹さん、伊坂幸太郎さんです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供384回 / 365日(平均7.4回/週) - 参加 2011/04/21 15:07

有沢祐輔 さんのブログ記事

  • 詞「夜明けの来ない僕の憂鬱」
  • 僕の憂鬱が放物線を描きゴミ箱へポイっとダイブする そういった類の夜明けを待つのさ君が消え去ってしまったあの日から 四六時中静まり返った空間を解き放つのは君しか居ないって 気付いたときには既に遅く君は今頃 彼の腕の中 僕の憂鬱は真上にしか飛ばず頭上へと虚しく跳ね返るだけ そういった類の夜更けなどいらない夜明けの来ない僕の憂鬱 にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 27〜早朝の訪問者〜
  • 前回の話はこちら 28話はこちらから 後頭部の痛みは引いたが、今頃、恐怖が押し寄せる。連中の武器が違う物だったら、或いはその場にあったブロック塀か何かで殴られたら、殺伐に蠢く時代だ、今回は運が良かった。俺自身も反省すべき…か。 聴取にさほど時間は掛からず、条件も受け入れられ、俺が帰宅したのは深夜1時過ぎ。祐太は結局、ひとかけらの吐露も無いまま寮に戻り、玲奈はレイコの家に泊まるらしい。遠慮知らずな [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 26〜疑念〜
  • 前回の話はこちら 27話はこちらから 「大樹!本当にお前が拡散したのか!?違うよな?違うって言ってくれよ!」「何も違わねえよ。つーか、もう馴れ馴れしく話掛けないでくれ。俺まで同類と思われちゃたまったもんじゃない」 階段の踊り場に放たれた鋭い目付きは「軽蔑」以外の何物でもなかった。勿論、俺だって分かってたさ、大樹がSNSに呟いた言葉は紛れもない本心だと。放課後の帰り道、大樹に「1時間だけ」とカラオ [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 25〜漆黒の屑〜
  • 前回の話はこちら 26話はこちらから 「みっともないとこ、見せちまったな」「そんな言い方しないで。苦しいなら苦しいって言っていいのよ」 食卓に向かい合う光景は張り詰めた空気に覆われ、会話が途切れる度に、頭痛がした。絶望に再び襲われる。そのような想像を抱いても玲奈を帰さないのは、救われたいという執念だろうか。 ま、救いを見出すならば、玲奈は俺のセクシャリティを自然なものとして受け入れている事…かな [続きを読む]
  • 詞「…だけど 季節は立ち止まってくれやしないから」
  • …だけど 季節は立ち止まってくれやしないから 不器用なボクラはいつだって置いてきぼりの気分 機械仕掛けのスケジュールを幾つこなしてきても 胸騒ぎのシグナルは不意にやって来て ボクラを悶々とさせる 人は弱いものだって 人は強いものだって そんな当たり前を目の当たりにする度 揺れて きっと変わるはずだって もう戻れないんだって 絶望と希望を繰り返し ボクラの季節はまた一つ過ぎ去る にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 24〜断頭台と執行者〜
  • 前回の話はこちら 25話はこちらから 校門を抜けたら、異様な光景が広がっていた。登校中の制服の群れ、朝練のランニングに励むジャージの集団、窓から見下ろす顔の束、全ての視線が俺に向けられる。学年もクラスも性別も関係無く、ありとあらゆる視線が、その他大勢的な俺を捉えるのだ。だが、不可解な感覚はほんの束の間、下駄箱で上履きに履き替えた時には、何が起きたか察していた。 だから怖かった。教室までの道程が。 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 目次 21話〜
  • 1話から20話はこちら 41話はこちらから 生者の行進-Still alive- 21 生者の行進-Still alive- 22 生者の行進-Still alive- 23 生者の行進-Still alive- 24 生者の行進-Still alive- 25 生者の行進-Still alive- 26 生者の行進-Still alive- 27 生者の行進-Still alive- 28 生者の行進-Still alive- 29 生者の行進-Still alive- 30 生者の行進-Still alive- 31 生者の行進-Still alive- 32 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 23〜浦島太郎な彼女〜
  • 前回の話はこちら 24話はこちらから 「本当はもっと早く帰国してたんだけどね、お母さんが倒れて…もともと心臓が弱かったから…」 「弱かった」、その過去形が何を意味するかは俺だってすぐに分かる。井戸の底みたいな黒が空を覆う下、ようやく玲奈の横顔に視線が向く。勢いよく首を絞めたさっきの光景からは想像も尽かないしおらしさに戸惑いながら続きに耳を傾けた。 「色々と整理を付けてここに来たの。ごめんね、何 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 22〜望まない再会〜
  • 前回の話はこちら 23話はこちらから 「いらっしゃい。待ってたわよ」 いつもと変わらぬレイコの姿に、俺の後悔はその殆どが一瞬にして欠片になった。安堵の息を内心に付くと、俺はざっくり祐太を紹介し、まずは指定席に腰を下ろす。珍しくテーブル席が埋まっているのに少し驚いたが、これが本来の店の形。客が居ないのに慣れるがあまり、感覚が麻痺を起こしたのだろう。 「話には聞いてたけど、本当に可愛らしい子ね。あど [続きを読む]
  • 詞「泥濘(ぬかるみ)」
  • この足が泥濘(ぬかるみ)に嵌まれば空の青ささえ視線から逸らしたくなり この手が掴むものを失くせばそよぐ風に無性に腹が立ったり 君に歌ったラブソングさえ否定的な感情を抱く ありのままの僕を願いながらもそれじゃ通用しない世界の片隅 足掻きやもがきの最中にも妥協と会釈を忘れない僕になってしまった つまずいては転んで立ち上がるそんな基本が揺らぐ日常 僕の明日はどこにあるのだろう?まだ泥濘に捕われたまま胸の中 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 21〜性について〜
  • 前回の話はこちら 22話はこちらから 3段収納ボックスの真ん中を開け、俺はおもちゃ箱を探るように幾つかのCDを取り出す。音楽はたまにしか聞かないのだが、昨夜の今頃とは真逆な湿っぽい静寂を振り切るには他に手段は無い。 スピーカーから流れるSEKAI NO OWARIの「銀河街の悪夢」に耳を澄ます。「明日に住み付いてる幻覚の名前は希望」、不眠の真夜中に何となくYoutubeで聴いたのがきっかけだが、胸に突き刺さったスト [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 20〜闇の共鳴〜
  • 前回の話はこちら 21話はこちらから 「じゃ、後は頼んだ」「了解です。お疲れ様でした」 20時になり、新人2人に引き継ぎを終えると、俺は「用事がある」と言う祐太とその場で別れ、「異邦人」に立ち寄った。あれから祐太の表情には徐々に覇気が戻り、別れ際はすっかり普段の姿、胸を撫で下ろした感覚のまま1人の部屋に即帰宅ってのはどうにも寂しい。 「あら、いらっしゃい。何か良い事でもあったのかしら?」 開口 [続きを読む]
  • 詞「琥珀の日記帳」
  • 琥珀の日記帳を開けばあなたとの季節ばかり浮かぶ 「思い出」と呼べるほど遠い距離じゃないから私はまた涙を解き放つの ギュッとされる感じが愛し過ぎて次第にあなたを困らせた 「ごめんね…」はあまりに遅くあなたの眼差しは壊れてた 「疲れた…」と走り去ったあなたを私は泣き腫らしながら見送るだけ どうして 心はいつも贅沢になるんだろう琥珀の日記帳を辿るたびに季節のリグレットが廻り出す にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 19〜最良の朝〜
  • 前回の話はこちら 20話はこちらから 天使と悪魔は紙一重だ。 見る側、或いは見る角度などから、どちらかに傾くだけで、基本的には誰しもが両方を兼ね備えているのだと思う。別に「光と闇」とか「正義と悪」とか「白と黒」とかでもいいのだが、夢に現れた大樹の姿はまさに「天使と悪魔」、朧気ながらも形を成しているから。 「ん…ん。あれ…拓斗さん、もう起きたんですか?もしかして眠れなかったとか?」 大きな欠伸を掻 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 18〜トライアングル〜
  • 前回の話はこちら 19話はこちらから 青々とした日々が蘇る。 瀬田大樹(せただいき)そして、鳥越玲奈(とりごえれな)とは幼稚園からずっと一緒の幼馴染の間柄だった。悪戯好きな大樹、男勝りの玲奈、心配性な俺、妙にバランスの取れた関係性に周囲は皆、トリオ的な扱いだった。 小学5年の林間学校じゃ、大樹に乗せられ、「冒険」と称して、山奥に入り遭難し掛け、3人揃って教師や親にこっぴどく叱られた。翌年の修学旅 [続きを読む]
  • 詞「Yesterday and today and‥」
  • 束の間の沈黙に顔を埋める僕は君の領域に背中を向けた愚か者 幾多の衝突の先に答えがあるとしても「疲れた」を言い訳に君の叫びを受け流す やがての悲哀は明日かもしれないというのに本性を曝け出すような狸寝入りのスルー 君の眼差しが痛く突き刺さっても沈黙を欲するのは優しい昨日に耽りたいから 明日という曖昧さに目を瞑って君の失望を知りながらも辛うじてやり過ごす今日 にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 17〜体温の味〜
  • 前回の話はこちら 18話はこちらから 足を伸ばせる浴槽がこれほどまでに心地良いとは、実家住まいの時は気付きもしなかった。俺ん家は足を伸ばせるどころか身体を狭めないと浸かる事さえままならないし、銭湯やスパ銭の類は避けている。背中の痣に好奇の目が向けられそうな気がしてさ。 しかし、「良かった」とまでは言わないが、結果的にあの強姦が俺の進む道を決定づけたのは確かだ。大学を辞め、勘当覚悟で実家を飛び出し [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 16〜痕跡〜
  • 前回の話はこちら 17話はこちらから ミルクレープの層を眺めながら俺は当然の疑問を投げ掛けた。「物好き」と言われてしまえばそれまでだが、よりによって俺みたいなのをチョイスするとは…どうにも納得がいかない。 「フィーリングってやつです。それでは理由になりませんか?」「どう考えても水と油だが…」「そうかもしれません。だけど、僕の中に拓斗さんは侵入した」「そんな覚えは無い」「まあとにかく、ケーキ食べ [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 15〜正義と悪〜
  • 前回の話はこちら 16話はこちらから 「正直、他の皆さんにはあまり良く思われてないみたいで…僕だけ安定した収入の入る…しかも身体を売らない仕事ですから…」 食後、熱い緑茶を飲みながら、他の入寮者について水を向けると、祐太は寂しげな薄い笑みを浮かべた。安定はしないが大きな収入を得られる可能性もあるウリ専と、安定した収入のショップ店員、コイツに悪意を抱くのは安定もしなければ大きな収入も得られない連 [続きを読む]
  • 詞「トワイライトタウン」
  • 君をさらったあの風に吹かれれば凛とした姿勢の僕になれるのかな? トワイライトの翳りに今日もまた傾く失意は一段と僕を臆病にさせたようだ スクランブルの渋滞を避けて覚束ない足取りのまま夕凪にかくれんぼ 部屋の隅に体育座りするように僕の俯きはとどまることを知らない 君をさらったあの風に吹かれるならこの足を前に出さなきゃいけないのに いつだって僕は待つばかり誰かの差し出す手を待つばかり にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 14〜301号室の期待〜
  • 前回の話はこちら 15話はこちらから 「ここです。どうぞ」 案内されてやって来たのは多少の寂れはあるものの、明らかに俺の住むアパートより高そうな3階建てのマンションだった。しかも、外部から侵入し放題のアパートとは違ってオートロック…こんなところを寮に使うとは、あの店長、どんな神経してんだか…俺なら賃貸で貸し出すけどな。 「こちらです。さあ、お上がりください」「…お邪魔します」 301号室に到達 [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 13〜4種の領域〜
  • 前回の話はこちら 14話はこちらから 「基本的な事は以上だ。質問は?」「いえ、大丈夫です」 2日という限られた研修期間、付け焼刃的なやり方は気に食わないが、「エスコート」から回された新人の呑み込みの速さは店長の采配ぶりを認めるしかない。島流しに限りなく近い異動を聞かされたときは新人に同情も抱いたが、初対面で確信した。身体はともかく顔は…粒揃いのウリ専じゃ明らかな戦力外だ。 ウリ専というのは入店自 [続きを読む]
  • 詞「嗚呼 やさぐれの雨の日」
  • 嗚呼 やさぐれの雨の日海外のロッカーも失恋の痛みは癒しちゃくれないね 椅子に掛かったままのブルージーンズ暫くは出番も無さそう あちこちに転がった空き瓶は俺の「今」を彷彿とさせる 「おはよう」も「おやすみ」も君は居なきゃ未使用の連日 ずぶ濡れの心に虹が架かるまで何度 カレンダー捲りゃいいのか 嗚呼 やさぐれの雨の日シケモクと横たわる俺の喪失 今日が早く終わるよう願うから今日があまりに長いのさ にほんブ [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 12〜生きてはいないが死んでもいない〜
  • 前回の話はこちら 13話はこちらから 「へえ〜。なかなか面白そうな新人さんね。今度連れていらっしゃいよ」「勘弁してくれ。ここは俺の唯一の隠れ家だ」 詳しいことは聞いてないがレイコと店長は見知った関係、なので、訪れた際には多少の愚痴を零す。他に零す相手など居やしないのだから「隠れ家」という表現も大袈裟ではないだろう。それに、彼女は聞いた話をベラベラと他言するような人じゃない。ま、仮に他言されても [続きを読む]
  • 長編小説「生者の行進-Still alive-」 11〜蜘蛛の糸〜
  • 前回の話はこちら 12話はこちらから 差別だの偏見だのを今更持ち出したくはないが、自らのセクシャリティに誠実に生きるならそれなりの覚悟は必要、持てないのであれば「ノンケ」だと偽る他に無い。セクシャリティだけじゃなく、マイノリティのカテゴリーに晒される人間は腹を括ることが必須なのだ。俺はあの地獄に突き落とされるまでそれに気付かなかった。 だから、後悔を零してはどうにもならない現状への諦めを重ね、 [続きを読む]