有沢祐輔 さん プロフィール

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有沢祐輔さん: 空虚ノスタルジア
ハンドル名有沢祐輔 さん
ブログタイトル空虚ノスタルジア
ブログURLhttps://ameblo.jp/arisawayusuke/
サイト紹介文作家の卵です。詩、作詞、小説、音楽、日々の出来事などを綴っています。
自由文詞が中心ですが、長編の小説も書いていきたいなと思っています。好きな作家は村上春樹さん、伊坂幸太郎さんです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供292回 / 365日(平均5.6回/週) - 参加 2011/04/21 15:07

有沢祐輔 さんのブログ記事

  • 詞「青い栞」
  • 借りたままの青い栞が目覚めの朝に僕を刺す 満員電車 揺られながら網棚のスポーツ新聞に同情含みの視線をやる 都会の陰に身を隠して陽を避け続けた僕に屈託の無い笑みを浮かべた君のあの眩しさは記憶の大半を占めたままさ 名もなき不安に駆られた僕は君の翳す明日さえも拒んだ砂に覆われるハードルをただ眺めるだけの臆病者 黒い影が渦巻く駅のホーム気付けばあの眩しさを探してる僕が変わらなきゃ都会の空は晴れないのに スク [続きを読む]
  • 詞「鈍色の街」
  • レンズ越しの鈍色に息を付く垣間見せない蒼はもう途絶えた 覚束ない足取りに囁くのは「ほらみたことか」みたいな冷たい顔のいつかの少年 辛うじて世界に滑り込むノイズに満ちたスクランブル交差点 君の名を呼ぶにはあまりに騒がしい 群衆に紛れ 僕を殺したその日を境に鈍色の街 にほんブログ村 [続きを読む]
  • アリトピ158〜新人賞応募完了とブログ再開のお知らせ〜
  • こんにちは。 先日も触れた通り、ふたつの新人賞への応募が完了しました。ふたつめの作品を書く最中は間に合うかどうか不安も過ぎったけど納得のいく仕上がりになり、心底ホッとしています。 「書く」ことがいかに孤独かを思い知り「書く」ことがいかに僕にとって大切かを思い知る。この約三ヶ月の間は原点回帰の時間だったような気がします。どちらともすばる新人賞より枚数制限が少なかったので必要と不必要を見極めること不 [続きを読む]
  • 詞「闇夜に口付け」
  • 不機嫌な風の速さに歩みを止める君からの罰なら甘んじて受けるけど 震える唇に垂れた雫の味は同じ陰を背負う僕の背中は小さく惨めさ 月を覆い隠す雲は悪意か善意かもう区別は付かない 君の哀しみが揺らす青が多めのネオンライト胸倉を鷲掴み罪深き頬をぶつ 掠れた声の「ごめん…」無音より哀しきさよなら さまよえる都会の路地裏傷口に唾を吐き野良犬の縄張りを侵す闇夜に口付けするみたいに にほんブログ村 [続きを読む]
  • ”詞「靴音を鳴らしてく」”
  • みんなの回答を見る こんばんは。アリスケです。 応募作が書き上がりました。手直しが残っているのでまだ完成ではありませんが、手応えは充分。 応募したあとはブログ再開、新しい小説の構想も練り始めています。もう少し待っててくださいね( ^ω^ ) がんばんべ!! 有沢祐輔 にほんブログ村 [続きを読む]
  • 詞「罪と罰」
  • 解けた糸に手先は俯いて溜息さえ零せない回廊 焦げ付いた肌に君の紫外線がヒリヒリ痛む 無力に喘ぐ結果を知りつつも果実に口付けた僕の 偉大な罪 君とのひと時を選んだ罰なら甘んじて受け入れるつもりさ ひらひらと舞い降りる灰は雪のようどうかこの痕跡よ 君に残れただそれだけを願い 僕は煙に溶けていく にほんブログ村 [続きを読む]
  • 詞「永遠はまだ続いてる」
  • 過ぎ行く夏を憂う 水平線白いシャツがひらひら 君の幻が映る 風に飛ばされた帽子を追い掛け2人してびしょ濡れになった夕間暮れ 小屋に忍び込み抱き合った僕らが見た満天の星空に描いた永遠 君は違っても永遠はまだ続いてる ひと夏のノスタルジア砂浜に根付いた両足はまだ動けない 幻の君は悲しみを秘めて傾くあまりにも静かな隙間風をつれて にほんブログ村 [続きを読む]
  • 詞「Wake up」
  • さあ 目を覚ませこの熱いビートに乗せてくたびれた都会に飛び込む 黒の行列を擦り抜けられなくて漆黒を装った日もあった だけど やっぱりね眩しさに敵わないのは悔しいから 四の五のホザく前にひたすらに突き進むのさ 青のままもがれた果実飛び交う揶揄は華麗にスルー 手を伸ばさなきゃ何も掴めやしないなら手を伸ばさない理由なんてありゃしない 新人賞の応募がひとつ完了しました。現在はもうひとつの新人賞応募作品の [続きを読む]
  • 詞「青い春」
  • 颯爽と横切る風にふと君が恋しくなる 違う空に生きたような真っ白な日常があった どうして この手で君を離してしまったのだろう? 恋の殆どは正直になびくというのに 僕はまた立ち止まり痛いほどに目を擦る 霞んだ季節が変わるわけもないのにさ 横切る風は歌うような騒めき君を思い出すには近過ぎる青い春 にほんブログ村 [続きを読む]
  • アリトピ 157〜小説すばる新人賞一次選考結果のご報告〜
  • こんにちは。 今年の三月に応募した小説すばる新人賞の一次選考結果が今日発売の九月号にて発表されました。 一次審査落選です。 自信しか無いと豪語していたくせにこのご報告は非常に情けなく、応援してくださった方のご期待を裏切る形になり、大変申し訳なく思っております。 ですが、全力を尽くした、それは確かで悔いはありません。まだまだ力不足なのだと真摯に受け止めます。 先日も申し上げた通り、現在は二つの賞に応募 [続きを読む]
  • アリトピ 156〜いろいろなお知らせ〜
  • どもです、アリスケです!! 長編小説「思春期白書」いかがでしたでしょうか? 今回は自らのセクシャリティに対する葛藤を実体験を元に描きました。1995年、ネットも無かった時代、1人で抱え込む孤独感や不安、もどかしさ。それでもひたむきに生きる太一を通して何かを感じ取って頂けたなら幸いです。 最後までご覧いただき本当にありがとうございました( ^ω^ ) さて、現在、僕は2つの違う新人賞に応募する2作品の執 [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 最終話〜13歳の空〜
  • 前回の話はこちら 13歳の空はまだぼやけている。微かな光は見えているのにどれだけ伸ばしても手が届かない。 だけど… 3月27日 13時。 スキップするような軽やかな風は僕らの髪をふんわりと揺らせて、卒業式の拍手を彷彿とさせた。清々しさに温度が混ざればこちらが呼ばなくても感傷はやって来る。行き交う群衆の気だるげな顔さえ愛おしくなるほどに。 「わざわざ見送りなんていいのに」 最後の最後までいっくんは [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 86〜ボタン〜
  • 前回の話はこちら 最終話はこちらから 光と陰。 日常生活より、何かしらの特別な日に差を知らしめる、今日がまさにそれだ。 「せんぱーい!写真撮ってくださーい!」 黄色い声に目をやれば在校生の女子が群がる。あまりの多さに肝心の男子の姿が全く見えない。「サッカー部の白河だ」と、キシモンは軽い口調で教えてくれたが、その鋭い目付きはみっともないくらいの妬みを帯び、僕はただただ辟易する。同じ土俵の上にすら立 [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 85〜行方〜
  • 前回の話はこちら 86話はこちらから ヒロは様子を窺うように静かに、強張った表情で教室に入った。あの一件が何かしらの影響を及ぼしたのは確かみたいだ。今までなら他のクラスメイト以上に歓迎し…いや、公平より先に迎えに来たかもしれない。 「ういっす」「ういっす」 廊下側、つまり、長谷部や桑原の居る方に目を向けることなく、彼は力なさげな挨拶を呟き、僕も似たような温度で返した。昼休みは始まったばかり、トシ [続きを読む]
  • 詞「赤い涙を泳ぎ続ける彼女は」
  • 赤い涙を泳ぎ続ける彼女はいつしかの愛だけを嘆きに捧ぐ 硝子の破片を握り締めたまま置き去りの未来へ手を伸ばす 永遠を誓った迂闊を責めては筋書きを破いた彼の影を汚す もう願わなくて済むような心をひたすらに彼女は願う 虚ろに横たわる自由も棄て去り果ての無い涙を泳ぎ続ける にほんブログ村 [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 84〜ドキュメンタリー〜
  • 前回の話はこちら 85話はこちらから 「おっす!久しぶりだなぁ」 いつものように8時半に登校すると、門の前に1人の女子生徒が立っていた。それが大渕千賀子だと気付くまで少しタイムラグがあった。彼女の見た目が劇的な変化を遂げていたからだ。 「どしたの?その格好?」 髪は真っ黒、化粧っ気も無ければつけまつげやピアスの類も無く、スカート丈は長い。ルーズソックスも普通の紺のソックスに変わっていて、正しき中学 [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 83〜3月の景色〜
  • 前回の話はこちら 84話はこちらから 「あんなに泣き喚く中学生の男なんて初めて見たぜ」「何よ。正義兄ぃだってわんわん泣いてたくせに」 帰り際、頬を風船みたいに膨らませ、正義は「兄ちゃんには内緒な」と耳打ちした。赤く目を腫らしてるんだ、とっくにバレてる。そこまで気が回らないところはやはりまだまだ小学生な証か。玄関を出ると、廊下の照明が寿命間近の蛍みたいに消え掛かっており、いっくんは「やれやれ」と [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 82〜泣いたっていい〜
  • 前回の話はこちら 83話はこちらから その日の放課後、いっくんの家に行った。クリスマスからさほど月日は流れちゃいないけど、皆でパーティーしたのが懐かしいとさえ思える。手が触れそうな距離、胸の高鳴りに痛みさえ覚える僕はまともに横顔を見れる筈も無く、左の冬枯れを遠目に眺めた。息の乱れを整えようとすればするほど苦しくなり、家に着く頃には呼吸の仕方さえよく分からなくなっていた。こういうのを待ち侘びてい [続きを読む]
  • 詞「僕の空は幕引きを始める」
  • こんな静寂を望んだわけじゃないのに足掻こうともしないのは喧騒から外れた世界を無意識的に望んだ証だろうか 例えば君の声とか彼や彼女の匂いや仕草なんかに懐古的な僕が在る 通り過ぎた青春は目を細めるほどに遠過ぎて 落ちた瘡蓋を拾い集めるような終わりを察した眼差しなど要らない だけど 続きの無い日を見据え僕の空は幕引きを始める 肩の揺さ振りを待ち侘びながらも僕の空は幕引きを始める 明日が空想にしか無いような [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 81〜なれない。〜
  • 前回の話はこちら 82話はこちらから 2月に入り、布団から抜け出すのが更に億劫になった頃、ヒロが保健室を訪れた。それは今年になって初めてで、もういい加減、諦めたのだろうと高を括っていた僕の背筋が凍り付く。しかし、彼の用件は別のところにあった。 「せっかくだし、クラスの皆で何か思い出を残したくてさ。どうかな?」 僕と長谷部、それからたまたま来ていた公平、桑原、唐橋紗智子の前でヒロは1枚の紙を掲げ [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 80〜書き殴りの想い〜
  • 前回の話はこちら 81話はこちらから その日の放課後、僕は公平と制服姿のままCDショップに足を運んだ。保健室に現れるなりglobeのアルバムを予約したいって言い出したからそれなら僕もミスチルの「名もなき詩」を予約しておこうと思ったのだ。別に初回特典が付くわけでも無いし、大量に入荷されるだろうけど、衝動に駆られてBL雑誌につぎ込む可能性を封じ込むには最適だ。公平はともかく、僕には1枚のCDが小遣いの殆どを占 [続きを読む]
  • 長編小説「思春期白書」 79〜来るものは拒まず〜
  • 前回の話はこちら 80話はこちらから 「長谷部のぞみさん、佐藤くんは同じクラスだから知ってるわよね?仲良くしてあげてね」 数日後、板橋の予言は的中した。2時限目の途中、白鳥が転校生を紹介するように長谷部を僕らの前に立たせたのだ。 「のぞみは希望の希と書くの。いい名前でしょ?」 白鳥が自慢するのは明らかに違うけど、暗い顔で項垂れる長谷部は宮田と共に僕をけなした頃とはまるで別人、配慮せずにはいられな [続きを読む]
  • 詞「2時38分の少年」
  • 薄明かりに身を潜める少年呼吸さえ意識を注ぐ 真夜中のサバイバル眠りは朝にしか来ない 狂った果実を貪りながら得体の知れない闇と戦う 灰に侵された身体を詰り少年が探すのは更なる灰或いはシェルター的なもの ひたすらに追い掛ける秒針だけどまだ2時38分安息までの放浪は長い 目を瞑っては現実にうなされ孤独な戦いが続く ぼやけた視界の奥だけどまだ2時41分 にほんブログ村 [続きを読む]