やぴ さん プロフィール

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やぴさん: 空想を枕に
ハンドル名やぴ さん
ブログタイトル空想を枕に
ブログURLhttp://chimame-3.blog.so-net.ne.jp/
サイト紹介文オリジナルBL小説 
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供205回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2011/05/23 01:30

やぴ さんのブログ記事

  • お知らせ
  • こんばんは、やぴです。いつも『空想を枕に』にご訪問くださっているみなさまへ。このところ更新がほとんど出来ず、申し訳ありません。仕事が…と言ってしまえばこれ以上の言い訳はないんですけど、きちんとテンポよく更新できるようになるまで、少しの間お休みします。本当にすみません。余り長くお休みしないように、それから、お話も滞らないように万全の態勢で戻ってきます。それまで少しお待ちいただけたら幸いです。それでは [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 19
  • 話し相手に飢えていたダニエルはよく喋った。それはランドルフには有り難いことだったが、家庭教師相手にしかまともな会話が出来ないダニエルが哀れでもあった。まるで昔のフランシスを見ているようだった。もちろんフランシスは家庭教師と無駄な会話をしたりはしなかった。唯一心を開いた相手はランドルフで、ランドルフ相手だとよく喋った。それは今も変わっていない。二人は兄弟であり、対外的には主従関係を装っている悪友でも [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 18
  • 少し早口過ぎただろうか?子供に勉強を教えるくらいなんてことないと思っていたが、案外難しいものだ。ランドルフは出されたコーヒーを啜り、ふと考え込んだ。ここの執事は優秀で、ランドルフの好みをきちんと把握している。有り難いことだが、探られているようでいい気はしない。でも、美味い。今日は実質授業初日のようなものだ。一昨日は授業方針を決めるためほとんどの時間を費やした。今日もその延長線上で授業を進めていった [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 17
  • 母マーガレットのすることは、父アルバート以上に読めない。ダニエルがレナード邸からくたくたになって戻ったその日の夜、マーガレットは突如本邸に戻ると言って、翌日午前のうちに本当に行ってしまった。マーガレットが次にロンドンに出てくるのは約一月後。街に人が増えだした頃、戻ってくるのだという。それまでダニエルはアルバートと二人きりで過ごす。と言っても四六時中一緒にいるわけではないので、ダニエルはいつも通り過 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 16
  • 馬車に揺られ屋敷に戻ったダニエルは、重い足をひきずりながら自室へと引き上げた。これ以上は誰の話も聞きたくない。ベッドから毛布を引きずってきて、まるで巣穴に逃げ込んだ野ウサギのように暖炉の前でくるまった。レナード卿はいい人だったけど、大人にしかわからない難しい話ばかりしていた。けどそれは別の見方をすれば、レナード卿は僕を子供扱いしなかったとも取れる。お父様の人脈には謎が多い。レナード卿とは最初はそう [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 15
  • 退屈でどうにかなってしまいそうだ。お父様はなぜ、僕をこの人に会わせたりしたのだろうか?お父様が紹介すると言ったレナード卿は、亡くなったブラッドリー伯爵と同じで、きっと同級生だ。レナード家の応接間でダニエルはあくびをかみ殺した。政治の話と所属しているクラブの話はまだ子供のダニエルには何かの呪文のようにしか聞こえなかった。見る限り、そんなに重要な人物と言うわけでもなさそうだし、特別お父様と親しいわけで [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 14
  • いったいどっちが悪趣味なんだか……。元はと言えば、こんな遊び方を教えたのはランドルフだって言うのに。「そういえば、ランドルフ。何か忘れていないか?」フランシスはマントルピースの上の置き時計に目をやった。時計の針は十二時を過ぎ、日付は変わっている。ランドルフはフランシスの視線を追って、怪訝そうに眉根を寄せた。「何かって、特に何も忘れていないが。もう飲まないなら片付けて寝るぞ」「もう飲まないよ。僕がお [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 13
  • ランドルフはくつろぎ、寒い夜には必要不可欠なブランデー入りの紅茶を片手に、フランシスの話に耳を傾けていた。今夜のフランシスはやけにお喋りだ。何かよほど楽しいことがあったらしい。コールがどんなふうにフランシスを相手にしたのか、次に会う時に是非とも訊いてみたい。「このままここに泊まっていこうかな」フランシスはカップをテーブルに置き、肘掛けにもたれた。ランドルフはフランシスのねだるような視線を受け止め、 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 12
  • 雪がちらつく通りを急ぎながら、ランドルフはふと胸騒ぎに襲われた。明日の予定は急遽変更になったものの、家庭教師としての初日はまずまず。ダニエルも案外すぐに打ち解けてくれ、伯爵夫人のこちらに対する反応も悪くはない。不安に思うことなどひとつもないのだ。それなのになぜ、こんなにも嫌な予感しかしないのだろう。帽子屋が見えて、角を曲がる。大通りを一歩入ると、閑静な住宅街だ。主に中流家庭以上の出身者で、医者や弁 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 11
  • 「ダニエル、先生とはうまくやっていけそうか?」お父様がそう訊ねるのは、この日何度めだろうか?ランドルフ先生が帰ってから、そればかり気にしている。きっと先生が少し不機嫌だったからだ。先生は明日の授業が中止になって、気分を害してしまったんだ。「はい。お父様」ダニエルはそつなく答え、きのこのスープをたっぷりとすくい上げて口に運んだ。今夜の晩餐はダニエルの好物ばかりだ。きのこのスープにサーモンのパイ包み焼 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 10
  • 授業初日、まずは生徒との関係作りから始めることにしたランドルフは、ダニエルの寄宿学校での生活についてあれこれ質問した。もちろんフランシスに頼まれている情報収集も兼ねていたが、今後の授業方針を決める上でも重要なことだった。ダニエルは記憶力に優れていて、細かい作業が得意なようだ。話していて感じたのは、人の顔色を伺う癖があるということ。自己評価も低いし、自分の魅力にも気付いていない。整った顔立ちをしてい [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 9
  • 「それで?報告すべきことがあるのか?こっちはそうそう暇でもないんでね」さっきまで暇だとぼやいていたフランシスは、たかだか調査員のくせにやけに偉ぶったコールに向かって訊ねた。でかいのは図体だけにして欲しいものだと、無遠慮に身体を眺めまわす。コールは黒い眉をぴくりとも動かさず、熱い紅茶をひと口飲んだ。静かにカップを置き、すうっと息を吸う。いかにも報告をするから黙って聞けという姿勢に、フランシスは優美な [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 8
  • フランシスは図書室の窓から外を眺め、物憂げな溜息を吐いた。「あーあ、退屈だ。ランドルフのやつ、今頃アニーと……」ランドルフは無事にダニエルの家庭教師に採用された。それは喜ばしいことだが、あの男は仕事に徹し過ぎる。せっかく兄弟水入らずでの生活が始められるのに、しばらくは別々に暮らさなければならないなんて、自分が蒔いた種とはいえ、不満だ。ランドルフは昔からブラッドリー家に自由に出入りしていた。父のお気 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 7
  • グリフィス邸を出ると、ランドルフは少し寄り道をして買い物を済ませ、しばらく仮住まいするアパートへと戻った。「いったいここで何をしている?というより、どうやって入った?」当然のように居間のソファに寝転ぶフランシスを見て、ランドルフは顔をしかめた。人に面倒を押し付けておいて、よくもまあ。「つれないこと言うなよ、ランドルフ。もちろん、ここへは下にいるミセス・マーフィーに案内してもらったのさ」フランシスは [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 6
  • 突如目の前に現れた新しい先生は、フランクリンの言うように優しそうだった。けれど、僕の第一印象はきっと最悪だ。だって、先生が来ていることを知りながら居眠りしていたんだから。でも僕が目を閉じたときは、まだ先生になるとは決まっていなかったから、僕は悪くないよね?「起こしてしまって悪かったね。せめて自己紹介をして帰った方がいいと思ったんだ」「いえ」ダニエルは反射的に首を振った。やっぱりうっかり眠ってしまっ [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 5
  • 「それでは、明日からさっそく授業を始めます」最終面接が済み、ギャヴィン・ランドルフは無事ダニエル・グリフィスの家庭教師として採用された。もちろんランドルフは不採用になるなど微塵も思っていなかった。履歴書は完璧。牧師の息子で後ろ盾もある。しかもブラッドリー家との繋がりも気付かれていない。アルバート・グリフィスの目は節穴だ。あの日――ブラッドリー伯爵の葬儀の日――確かにランドルフはフランシスといた。二 [続きを読む]
  • お知らせ
  • こんにちは、やぴです。全国的に起こってる通信障害、うちもです。先日スマホに変えたばかりですが、早速役立ってます。直り次第更新しますね。いつになるやら…… [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 4
  • 居間の大きな暖炉の上の壁には、ダニエルの兄ウィリアム・アンドリュー・グリフィスの肖像画が掛かっている。一〇歳の頃のものと、大人に成長した現在の姿を描いたものと。もちろん、成長した兄の姿はこうなっているであろうと想像して描かせたものだ。双子の妹をモデルにしているという話もある。アンディ。家族はみんなそう呼ぶ。けれど、ダニエルは『みんなから愛されたアンディ』を知らないから、気安くそう呼べない。キャサリ [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 3
  • 二週間後、ロンドン。グリフィス家、タウンハウス。ダニエルは両親とともに遅い朝食の席に着き、今日は何をして過ごそうかと陰鬱な面持ちでトーストにかじりついた。ここ数日で確信したのは、学校にはもう戻れないということ。そう考えただけで、叫び出しそうになる。勉強は嫌いではなかったし、友達との付き合いもそこそこうまくやっていたのに、お父様はこれからどうするつもりなのだろうか?詳しい理由を知らないお母様はどう思 [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 2
  • 「お父様はブラッドリー伯爵と親しかったの?」ダニエル・グリフィスは親子間の気詰まりな空気を少しでも和らげようと訊ねた。父が寄宿学校に訊ねてきてから今まで、自分の置かれている状況はわからないまま。見知らぬ他人の葬儀に連れてこられた理由も、この後どこへ向かうのか、今後学校へ戻れるのか、すべては父の言葉次第。「同級生だった。あいつはこんなに早く亡くなっていい男ではない」それは、父アルバートがフェアハース [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 1
  • 一八九×年、冬。ウィックフィールド、 ブラッドリー伯爵家所領「こんな事を口にするのは不謹慎かもしれないが――」フランシス・ブラッドリーは思ったことを口にせずにはいられない質だ。たった今、父親の眠る棺が土の中に埋められたばかりでも関係ない。こと、子供の頃から一緒にいるこの男の前では、特に。ギャヴィン・ランドルフは忠告するように目を細めた。「では、やめておくんだな」黒衣を纏った人々の後ろ姿を眺めながら [続きを読む]
  • 伯爵の策略と誤算 登場人物紹介
  • <登場人物>ダニエル・グリフィス (14) フランシス・ブラッドリー (23)ブラッドリー伯爵ギャヴィン・ランドルフ (24) フランシスの秘書アルバート・グリフィス (47) ダニエルの父 グリフィス伯爵マーガレット・グリフィス (45) ダニエルの母ウィリアム・グリフィス(故人) ダニエルの兄キャサリン(27) ダニエルの姉 キングスベリー公爵夫人アンディ・スタンレー(27) 事務弁護士※登場 [続きを読む]
  • 今後の予定など
  • こんばんは、やぴです。みなさまご無沙汰しております。お盆真っ最中ですが、いかがお過ごしですか?あたしはもちろん仕事です。忙しいし、今月いっぱいはシフトがいつもよりも遅い時間に設定されてて、帰ったら食べて飲んでバタンきゅーです。←これって死語かしら!?というより、人間関係がキツイです。せめて表面上はうまくやろうよ!ってダメな考え方ですかね!?さて、次のお話ですが、ちょこちょこ書き進めています。書き始 [続きを読む]
  • 近況など
  • こんばんは、やぴです。ご無沙汰しております。皆さまいかがお過ごしですか?なんだかめちゃくちゃ暑くないですか!?しかも急に土砂降りとか来るし…。とにもかくにも日常が忙しい。仕事には慣れたんですけど(もう四か月経ちますし)、以前のように休憩時間を自分の為にフルに使えないという欠点が…。前は完全ひとりで休憩出来て、その間に創作なんかしてたんですけど、今はガヤガヤ五月蠅い休憩室でご飯食べなきゃだし、大抵誰 [続きを読む]
  • ヒナおじいちゃんに会いに行く 100
  • ヒナがこの国に来て三年と半年が経とうとしている。最初は言葉がわからず、一年ほどはほとんど喋らずに過ごした。一年が過ぎた頃、ようやくジャスティンと会話が出来るようになった。アダムスのおかげだ。何人か入れ替わりで家庭教師が雇われたものの、ヒナと相性が合ったものは他にいなかった。言葉が通じても心は通じ合わなかったのだ。ヒナはアダムスに会った瞬間この人なら大丈夫と思った。アダムスはヒナがたどたどしくしか喋 [続きを読む]