すぴか さん プロフィール

  •  
すぴかさん: 女神の水瓶 〜すぴかの星子シリーズな毎日〜
ハンドル名すぴか さん
ブログタイトル女神の水瓶 〜すぴかの星子シリーズな毎日〜
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/spica_rius
サイト紹介文懐かしの山浦弘靖先生著「星子ひとり旅シリーズ」について語るブログ。二次創作を含みます。
自由文ふとしたきっかけで懐かしの「星子シリーズ」熱が再燃して三年目。駄文の整理と主に宙太さん萌えを書き綴っておりますw
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2011/06/18 19:48

すぴか さんのブログ記事

  • 悲櫻館事件 13
  • 《 13 》 「まったく。次は容赦しないんだから!」 プリプリと怒りまくる星子さんを宥めつつラウンジに戻ると、僕は再び地下室から持ち出した数冊の日誌のうちのひとつを手に取った。 「なあに?まだ人体錬成に未練でもあるの?」 「違うって。あの地下室でなんの研究をしていたのかなって思っただけだよ」 「ほんとかしら」 不審顔の星子さんに苦笑いしながらページをめくる。 フランス語、いや、これはラテン語かな?とりあえず分 [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 12
  • 《 12 》「というわけなんだけど、小次郎くん、この扉、なんだか知ってるかい?」僕らの捜査に加えて、不在の支配人の代わりに館内を走り回っている小次郎君を捕まえて尋ねると、小次郎君、困惑したように首を傾げた。「んー、なんか昔の物置だって聞いてるけど……。でもたしかそこは開けちゃダメだって、オーナーが言ってたような……」「いいから、カギを持ってきてくれ」ピシリというと、小次郎君も仕方ないってな顔で頷いた。 [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 11
  • 《 11 》「ごめんなさい……」ラウンジのソファで小次郎君特製カフェオレのマグカップを抱えた星子さん、申し訳なさそうに肩をすくめた。「先生に急なご不幸があったとかで補講が中止になって。それにやっぱり、ゲンジロウさんと宙太さんが同じ部屋でしょ?ケンカでもしてないかなって……」上目遣いで僕を見つめてくる星子さんはここしばらくみたことがないくらい素直で可愛いけど……。ソコはできれば、アイツに電話する前に気づ [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 10
  • 《 10 》 天候は、ますます悪化していた。 宿のスタッフと僕らで手分けして館と周囲の状況を確認してみて分かったことは、今現在、この館が完全に孤立しているということだけだった。 吊橋が落ちた時に通信ケーブルも切断されてしまったようで電話はもちろん、インターネットも使えなくなっている。 もっとも、救助を要請したところで、この荒天では天気が回復するまでは消防や警察もどうしようもないだろう。 とりあえず、ほかに [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 9
  • 《 9 》 ドォンッ!!!! 轟音とともに地響きが館を揺るがす。 なんだ!? はっとしてラウンジに引き返すと、変事に気づいた宿泊客が三々五々集まってくるところだった。 「あ、宙太さん。いま、小次郎くんが様子を見に行ったわ。でも、大丈夫かしら……」 ストールを羽織った春之介君が不安そうに眉をひそめた。 窓の外は既に暗くなっているうえに、館の近くには椿のような常緑樹も多くて森の中の様子はよく分からない。 「小次 [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 8
  • 《 8 》「フロントへ連絡して吊り橋を一時通行止にしてもらってきたぜ。館の出入りにも気をつけておいてくれるように頼んである」「ありがとう」礼をいいながら浴室の外を調べるために渡り廊下からつづく散歩道に出て、あたりを調べていると、三日月君が声をあげた。「警部!」「ん?なんだい?」近づいてみると、植え込み近くの笹の葉に点々と赤黒い血痕らしきものが付着している。「これは……まだ新しいな」「ああ。犯人のもの [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 7
  • 7「女湯だな。」鋭く悲鳴の方向に目を向けたタケル君が、わずかに肩をすくめた。「タケル君、悪いけどフロントと三日月くんに知らせてきてくれ。念のため、吊橋を封鎖しておいてほしいんだ」「了解」急いで浴衣を羽織り、女湯の入り口をノックする。「すみません、警察のものです。どうなさいましたか?」声をかけると同時に暖簾の向こうからバスタオルを巻いただけの女性が飛び出してきた。「タ、助けてください……!」いうなりそ [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 6
  • 《 6 》露天風呂には先客がいた。渡り廊下の先、ここだけ竹林に囲まれた別館の、渓谷を望む風雅な露天風呂を独占していた人物は僕を認めるとニヤリと笑った。「お、警部。アンタも来てたのか」「タケル君……。なるほどな、三日月君のセンスにしては優雅だなと思ってたんだ」「ああ、たまにはマサルとしっぽり?と思ってさ。アンタは愛しの星子さんと……だったらそんなシケたツラしてねえか」……どうせ、全部知ってるんだろ?「 [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 5
  • 《 5 》小次郎君に案内されて建物の中に入ると、もとは応接間だったんだろう、典型的なジャコビアン様式のエレガントなロビーラウンジで話し込んでいる男女の姿が見えた。「春之介くんに十文字センセイじゃないか!どうしたんだい?」思わず声をかけると、淡い桜色のワンピースを着こなした春之介クンが飛びついてきた。「やっぱり、来てくれたのね?実はね、愛しの宙太さんがひとり旅に出るって卦が出たから、星子ちゃんから奪っち [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 4
  • 《 4 》やっぱりこいつに任せるんじゃなかった……。暖簾をくぐった途端、僕はゲンジロウに店選びを任せたことを後悔した。「あれ?三日月サンやおまへんかー」ノーテンキなゲンジロウが、馴れ馴れしげに先客の肩を叩く。オマエ……。なんでスルーしないんだよ……。そう思ったのは先方も同様だったのだろう、あからさまにゲンナリした様子の三日月君にもメゲず、ゲンジロウは図々しく隣の席を確保しておばちゃんを呼びつける。「 [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 3
  • 《 3 》 特急列車を降りると、目の前でふわりと薄桃色の花びらが舞った。 東京よりも少しだけ遅い桜はちょうど満開を迎えているようで、やっぱり星子さんと来たかったと思ってしまう。 来年の桜は彼女と一緒に見れるだろうか……なんて、さっそく感傷に浸りながらホームの端の桜を眺めていると、背後から風情のカケラもない声が聞こえてきた。 「さ、昼メシや昼メシ!せっかくやさかい、ほうとう食わへんか?な、宙太!」 ……どう [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 2
  • 《 2 》新宿駅のホームに上がると、僕はかるくため息をついた。ハア…結局、ここまで来ちゃったけど……一体、星子さんは誰を誘ったんだろう?隠れ家温泉ならホントはボインのナンシーとかリツコじょ……いやいやいや;それはむしろカンベンしてくれってハナシだし、そうなると、あとはどうせ春ちゃんかマサル君あたりだろ?全くもって気は向かないけど……だけど、別れ際、星子さんが言ってたんだ。「ここね、私もすっごく行って [続きを読む]
  • 悲櫻館事件 1
  • 《プロローグ》アイツ、どこいったんだよ……。洋館の応接間に集まっているのは、星子さんをめぐるいつものメンバー。それなのに。アイツの姿が見えない。いつもいつも僕と星子さんの目の前をウロチョロしては事態を引っ掻き回し、せっかくの雰囲気をブチ壊す、半分だけしか血の繋がらない……たった一人の、僕の兄貴。外に出ることもままならないほどの、春の嵐に向かって僕は叫んだ。「どこ行ったんだよ、ゲンジロウ……!!」《 [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜13
  • *食堂のおばちゃんから仕入れた情報を元に巌門へやってきた僕らは、吹き付ける海風に凍えそうになりながら、まずはレストハウスの周辺を見回ってみることにした。といっても、元よりオフシーズンの平日にこんなところまでくる物好きはそうそういない。千畳敷と言われる岩場の周辺は閑散としていて、人影もなかった。「わたし、向こうを捜してみる。あなたは、乗船場の方を捜してよ」さっきまで助手席で青息吐息だった星子ちゃん、 [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜12
  • *星子はまだ先ほどのベンチにいた。「キミも、ほんとに、おっちょこちょいだな。ま、そこが可愛いけどね」声をかけると、頬杖をついてガイドブックを眺めていた星子がギョッとしたように振り向いた。「つけてきたの、わたしを?」「まァね」「シツレイね。わたしにつきまとうのもいいかげんにして!」唇を尖らせるカノジョを宥めながら友禅の女のことを伝えると、興味深げに聞いていた彼女がふと首を傾げた。「──でも、よく教え [続きを読む]
  • 常套句
  • メリクリです? 昨日はひと足お先にお茶目なにゃんこサンタ?さんに癒しの魔法をかけていただいてまいりました…? ああ、これでまた半年くらいは連日の深夜残業も休日出勤も頑張れるよ私!(でも人は補充してほしい…?) こちらは2014年のFC会誌に掲載したものの再録になります。多少、時期や言い回しなどを直していますが、大筋はそんなに変わってないので、当時読んでくださった方には新鮮味がないですが? ちなみに曲の元ネタは [続きを読む]
  • パーティのそのあとで。
  • *「すまなかったな、警部。結局、主役の君を一番働かせてしまった」右京が声をかけると、カウンターに掛けたエプロンをとりあげながら宙太、ウインクした。「あはは、せっかくみんなが来てくれたんだ。ホストがもてなすのは当然さ」原宿の宙太のマンション。普段はほとんど、旅先でしか会うことのない面々だけれど、先日、星子がたまたま連絡のあった小次郎に宙太の誕生日のことを話したところ、いつの間にかメンバー勢揃いでの誕 [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜11
  • *疲れた……。のどかな田園風景の中を金沢で借りたレンタカーで走りながら、宙太、深ーいため息をついた。ゲンさん、風邪でも引いたのかな?カフェテラスで星子を見送ったあと、宙太、報告のため手配のため捜査一課に連絡を入れたのだが、ゲンさんは不在だった。仕方なく一課長に現在の状況を報告し、金沢県警への捜査協力を申請したのだが、予想どおり、先方からの依頼もなしに動けるかと一喝され、ついでにどうしてそんなところ [続きを読む]
  • 忘れ得ぬ人
  • *異変に気付いたのは、久しぶりの出張の帰り、すでに北海道の早い夕暮れが始まる頃だった。フォグランプが点かない。借りた時から整備不良気味だったレンタカーの交換を申し出なかった自分の見通しの甘さに舌打ちしつつ、宙太はチラリとダッシュボードの文字盤にタレ目を走らせた。午前中の豪雨のせいか、道路には乳を流したような霧が立ち込め、行く手を遮る。空港までの道のりはほとんど一本道とはいえ、5メートル先も見えない [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜10
  • 10悶々としながらも、さすがに一昨日からの怒濤の展開に疲れていたのだろう、いつの間にか寝落ちていた宙太、目を覚ますと時計は既に7時を回っていた。やっべ。慌ててシャワーを浴び、着替えながらテレビをつけると、ちょうど昨日の事件のことをやっていた。現場で争っていた若い女性がいた、というところまでもうニュースに出ているようだ。まいったな。昨日の段階では県警もまだ友美チャンのことは特定していないようだったけれ [続きを読む]
  • オトナの甘さ
  • 「ふー。やっとついたな」予定していたリゾートホテルに辿り着く頃には、もう外は暗くなっていた。連休初日、例によってひとり旅に出ようとしていた星子さんを首尾よく捕まえたまではよかっものの、折からの渋滞とお邪魔ムシの襲撃に巻き込まれてすっかり遅くなってしまったのだ。「ごめんよ、星子さんも疲れたろ?」長距離ドライブに疲れたのか、どこか元気のない彼女に声をかけると、星子さんはソファに座ったまま、我にかえった [続きを読む]
  • オトナの甘さ
  • 「ふー。やっとついたな」予定していたリゾートホテルに辿り着く頃には、もう外は暗くなっていた。連休初日、例によってひとり旅に出ようとしていた星子さんを首尾よく捕まえたまではよかっものの、折からの渋滞とお邪魔ムシの襲撃に巻き込まれてすっかり遅くなってしまったのだ。「ごめんよ、星子さんも疲れたろ?」長距離ドライブに疲れたのか、どこか元気のない彼女に声をかけると、星子さんはソファに座ったまま、我にかえった [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜9
  • 9石川県警を出る頃には、古都・金沢はすっかり雪に埋もれていた。呼んでもらったタクシーにホテルの名前を告げ、ぐったりとシートに沈み込む。星子の確保に失敗したあと、宙太、今まで石川県警で被害者……モモコちゃんって言ったっけ……の身元確認に協力をしていたのだ。「モモコ……どうして、そんなところで……」捜索願も出していなかったくせに、とも思わないではないけれど、電話口の向こうで絶句する父親の様子を思い出す [続きを読む]
  • 死神の時刻表はスペード色 another side 〜美空警部「補」の事件簿〜9
  • 9石川県警を出る頃には、古都・金沢はすっかり雪に埋もれていた。呼んでもらったタクシーにホテルの名前を告げ、ぐったりとシートに沈み込む。星子の確保に失敗したあと、宙太、今まで石川県警で被害者……モモコちゃんって言ったっけ……の身元確認に協力をしていたのだ。「モモコ……どうして、そんなところで……」捜索願も出していなかったくせに、とも思わないではないけれど、電話口の向こうで絶句する父親の様子を思い出す [続きを読む]
  • 「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」
  • 2017年3月10日(金)〜12日(日) 山浦先生所属の劇団わが町の公演「恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち」が上演されます。公演の詳細はこちら→ http://our-town.jp/?cat=2うっかりしてましたが、チケット販売は1/27から。もう始まってます〜行こうかな?と思われた方はお早めに!今回は山浦先生は舞台には立たれず、10分ほどの短編の台本をご担当されているとのことですが、先生は今回をご自身の「卒業 [続きを読む]