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板東蓮三郎
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2011/06/22

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  • サッカー選手

    マッサージ師養成学校で授業中に私の後ろの席に座っていたクラスの中のもう一人の理学療法士の河原君(仮名)に、「サッカーの選手で、イタリアに行ってて、ヨガとかもやる有名な人何ていう人だっけ?」と尋ねると、河原君もしばらく考えたあと、「んー、わかんない。」と答えてきました。 河原君の隣に座っていたサッカー好きの桑野君(仮名)は、私たちの会話が聞こえた段階で「あー、長友のことだな。」とわかっていたようで...

  • ブタからの臓器移植

    ブタの膵臓の細胞をⅠ型糖尿病の患者に移植する臨床試験が開始されるという報道がありました。 ヒトからの臓器提供が常に不足している状況で、これがうまくいくということになれば、移植臓器を待つ患者にとって大きな救いになりそうです。 ブタが選ばれるのは臓器の大きさがヒトの臓器に近いからで、犬猫やチンパンジーの臓器では小さすぎるということになるようです。 またブタの膵臓の細胞や分泌されるインシュリンは最もヒ...

  • 明治は遠く

    千葉県館山市に住む国内最高齢の男性が亡くなられ、男性では明治生まれのかたがおられなくなったそうです。 私がリハビリの仕事を始めた頃は高齢者は明治生まれで、大正生まれのかたたちはまだまだお元気でした。 今では戦後のベビーブーム世代の方たちが後期高齢者に入り始めています。時代が変わるはずです。 私個人の話で言えば、両親も、多かったそのそれぞれの兄弟姉妹(おじおば)たちもすべて亡くなってしまいました。...

  • 知らぬは・・・

    整形外科からのオーダーで、外来で村瀬さん(仮名)という手を骨折した女性の患者さんを担当しました。 一緒にリハビリをしながら、「こちらの病院から息子のお嫁さんをもらったんです。」という話をしてくれました。 「あぁ、(看護師の)村瀬さんのお義母さんなんだ。」と思い至りました。 「私の主人が入院をしたときにすごく優しく親切にしてくれたんです。それでお食事にご招待して息子に会ってもらったんです。」と話す...

  • 日焼け

    リハビリの現場で日に焼けた顔をしていて、「先生、ハワイ行ってきたんですか?」と聞かれたことが何度もあります。 本当にハワイに行ってきたときもあったのですが、「いえ、これは『ハワイ焼け』ではなくて『病院屋上焼け』です。」などと答えて笑われていました。実際によく昼休みに病院の屋上で日向ぼっこをしていたのです。 ある年、4月の上旬の今頃の時期に日に焼けて同じ質問を受けました。「これは富山焼けです。」と...

  • 野茂Tシャツ

    大リーグの大谷選手がエンゼルスからドジャースに移籍し、テレビでドジャースブルーのユニホームを見る機会が多くなりましたね。 私もドジャースのユニホーム(?)を着ていたことがあります。 野茂英雄投手のドジャースでの活躍が話題になり「野茂Tシャツ」が流行っていたころ、ハワイの旅行でおみやげに購入してきたのです。 病院での仕事中に白衣の下のアンダーシャツの代わりに着ていたら、整形病棟に行ったとき看護師か...

  • アンコール

    横浜の病院にいるとき、病院の職員の有志数名が合唱団を作って患者さんたちの前で披露し喜ばせてあげようと活動を始めました。 賛同して企てに参加したのは、発案者の看護師を中心とした看護師たち、看護学生たち、女性の事務職員、それに数名の男性医師や男性事務職員。 曲目はベートーベンの「第9」の4楽章の「歓喜の歌」(日本語で)。 披露するのは当時病院の業務が半日で終わっていた土曜日の午後、病院1階のロビーで...

  • 指の数で

    テレビで魚をあつかう番組を見ていたら、「タチウオの大きさ(幅)は指何本で計る」という話をしていました。 人間のからだにあるものの大きさを表現するときも「1横指(おうし)」とか「2横指」というように「横指」ということばを使って指の本数で表すことがあります。 リハビリの現場でも、例えばうつぶせ(腹臥位・伏臥位)で膝関節の曲がり具合(屈曲)の程度を表現するときに、「今、かかととお尻の間にゲンコツ1個は...

  • スキーヤー減少

    スキーをする人が大きく減っているそうです。 スノーボードに変わった人もいるでしょうし、最近は雪が少ないという要素もあるでしょうが、現在はスノーボードと合わせてもピーク時の4分の1だそうです。 大学時代の友人は、1度スキーに行ったら病みつきになり、山形の月山に行けば1年中滑れると知ると、チャンスを作っては滑りに行っていました。 1990年代前半に在籍した東京の病院での友人は、週末に山梨のスキー場に...

  • 利き手交換で・・

    女優の吉高由里子さんは本来左利きであるのに、現在放送されている大河ドラマ「光る君へ」の役柄にあわせて右手で字を書いて演じられるようにしているそうです。 これに触発された75歳の塾の先生の女性が左手でも字を書けるように挑戦し、少しずつ慣れてきたと新聞に投稿していました。 宝塚歌劇団が幕末の新撰組を題材にした浅田次郎さんの小説「壬生義士伝」を舞台化した際、左利きだったという説のある新撰組の隊士斉藤一...

  • ALS

    前回の続き 「針筋電図検査」を受けることになったとき、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や筋ジストロフィーなどの「神経筋疾患」の可能性があるかどうかを調べようとしているのだなとわかりました。 検査を受けることになった日から異常なしの結果を聞くまで、「もしALSだったらどうしよう。」とこれから起こってくることを頭の中で反芻し、自分のからだの動きの自由が残っている間にしておかなければならないことに取りかか...

  • 針筋電図検査

    数年前体調を落としたとき、両大腿と両上腕の筋肉に痛みと筋力低下が現れました。 この症状がどこからくるのか調べるために、かかりつけ医に紹介されて近くの大きな病院でいくつかの検査を受けたのですが、その中に「針筋電図検査」というのがありました。筋肉に電極を付けて電気を流し、筋肉の反応を見る検査です。 「針」というワードが入っているので、電極とは筋肉に針を刺すものだと思っていました。事前の説明でも「人に...

  • 日本を支える

    小学生のとき学校の朝礼などで教員から「将来の日本は君たちが支えていくんです。」という言葉をよく聞きました。 その頃はそれを聞いても、「政治家や有名な人になるわけでもないのに、『日本を支える』だなんてそんなに大げさなことないじゃないか。」と思っていましたが、年齢の高い人たちが順番に現役を離れ、入れ替わりに私と同世代の人たちが就労世代になるにつれ、着実に私たちの世代が日本を支えていることを実感するよ...

  • 井之頭線での帰路

    理学療法士の養成校は夜間部でした。 通学には渋谷と吉祥寺を結ぶ井の頭線を4年間利用しました。 井の頭線の乗るのは学校を夜9時10分の定時に出ると10時すぎ、授業のあと10時まで自主勉強会に参加すると11時を過ぎることもありました。その時間はサラリーマンたちが吉祥寺で仕事のあとの飲み会を終えて帰途につく時間と重なります。 ある時私の隣にそんなサラリーマンが2人座ってきました。2人の会話でそのうちの...

  • スカイダイビング

    病院で担当した脳卒中の入院患者さんで、立位でのバランスが異様に悪く、歩かせようとすると手が宙をあおぎ、泳いでいるようになってしまう男性がいました。 リハビリのときにはいつも同じ担当の看護師さんがリハビリテーション室に付いてきていました。 その患者さんの歩行練習をしているときに歩き方を見せながら、その看護師さんに「スカイダイビングをしているみたいな格好ですよね。」というと看護師さんは「いえ、違いま...

  • 殿様枕症候群

    ここ数日いろいろな報道機関で「高さの高い枕で脳卒中のリスクが高くなる。」という報道がありました。 国立循環器病研究センターの研究チームの研究によると、脳卒中の原因の一つである特発性(とくはつせい)椎骨動脈解離は高い枕で寝る人ほど発症率が高くなるそうです。 チームはこれを「殿様枕症候群」と名付けています。 私は30代前半の頃、首が痛くなったときに受診した医院の整形外科医に「どのくらいの高さの枕を使...

  • 脊髄小脳変性症

    理学療法士の養成校の同級生で、卒業後に脊髄小脳変性症を発症し数年後に亡くなった女性がいます。大学の教授だった彼女のお父さんも同じ病気で亡くなられたそうで、この疾患が遺伝してしまったようです。 数年前訪問リハビリをしていたときに担当した女性にもこの疾患でした。徐々に日常生活動作能力が落ちていくので、一緒に歩行をしていても転びはしないだろうかといつも心配でした。 ネットで見た産経新聞に、この脊髄小脳...

  • 徴兵拒否

    ロシアのウクライナ侵攻が始まってから2年経ってしまいました。 ロシアもウクライナも兵力が足りなくなって徴兵される人の範囲が広がっているようです。 今日も、ウクライナで兵役を逃れるために隠れて国境を越えようとした人が捕まっている様子がニュースで流されていました。 誰だって戦争には行きたくないですよね。 少し前に新聞で読んだ投書が印象に残りました。 投書者のおじさんは太平洋戦争のときに戦争に行きたく...

  • 梅毒検査

    まだ病院のカルテが電子カルテでなく紙のカルテを使っていたころ、カルテの表紙に「ワ氏(+)」と朱書きが入っている患者さんは、血液検査で梅毒が検出されたことを表していました。「このおじいちゃん、若いときに遊んだのかな。」などと思ったりしたのですが、「昔は『赤線』などという男の人が遊ぶところが公認されていたりしたから、仕方なかったのかなあ。」と思っていました。 また高齢女性の患者さんがワ氏(+)だと「...

  • 小澤征爾さん逝去②

    指揮者小澤征爾さんにまつわるお話をもう1つ。 今回の小澤さんのご不幸では、小澤さんが、前夫人だった江戸京子さんが亡くなられたわずか2週間後に亡くなられたこともとても印象に残りました。 江戸京子さんは三井不動産の社長だった江戸英雄さんの娘さんですが、江戸英雄さんは小澤さんに経済的援助をし、彼を世に出すために協力したことで知られています。 小澤さんは江戸英雄さんが病院に入院されているときに、たびたび...

  • ハンセン病

    前回取り上げた昭和46年12月28日の「第9」も昭和47年12月28日の「第9」も「ライ病む人に愛の手を」と銘打たれた「救ライチャリティーコンサート」でした。 「ライ病」の名称は現在では差別用語とされ、「ハンセン(氏)病」と呼ばれています。(聖書でも以前は「ライ病の者」となっていたところが「重い皮膚病の者」と改められています。) 上記のコンサートに行っていたため私はその後もハンセン病の話題に対し...

  • 小澤征爾さん逝去

    日本が世界に誇るクラシック音楽の指揮者小澤征爾さんが亡くなられました。 私の初めてのオーケストラのコンサートは小澤征爾さんが指揮するはずでした。昭和46年12月28日の(旧)日本フィルハーモニー交響楽団のベートーベン「第9」交響曲です。 しかし夫人の初出産の時期と重なり小澤さんは住んでいたアメリカから帰国できないことになりました。(長女の小澤征良さんの誕生日を検索してみてみると1971年12月2...

  • 衛生兵だったのに

    私が自動車学校にかよっていたのはもうずいぶん前になりますが、そのころ自動車学校の学科教習の授業で高齢の教官から聞いた話が印象に残っています。 自動車学校の前の道でバイクに乗った青年が横転し、転んだ先にあった電柱に衝突して大けがをし、教官が介抱してあげたそうです。 その教官は「太平洋戦争中衛生兵として従軍し、致命的な負傷をした兵士を目の前でさんざん見てきて慣れていた」はずなのに、バイクの事故で負傷...

  • 理想の義肢

    理学療法士養成校の3年生のときに義足や義手について学ぶ「義肢」という科目がありました。 その科目の期末試験の一部に論述問題があり、「理想の義肢について述べよ。」という問題が出題されました。 いろいろと思いついたことを書いたのですがほとんど点にならず、唯一「コンピューター仕掛け」というワードを使っているところだけが評価され何とか及第することができました。 出題した先生は、人間の考えや動きをセンサー...

  • ティラノサウルス

    以前、中国で流行っている「橋ゆらしゲーム」の動画にはまっているとこちらに書きましたが(2023年11月15日)、最近は新たに恐竜のティラノサウルスの着ぐるみを着けた人たちがレース(徒競走)やダンスを楽しそうにしている動画にすっかり魅了されています。 ティラノサウルスレースはアメリカが起源のようですが、日本のティラノサウルスたちはラジオ体操やフォークダンスもします。 日本以外の国と違って日本のテ...

  • 大統領の贈り物

    NHKの「映像の世紀」で石油の利権をめぐる攻防の回を見ました。 第2次世界大戦後の処理を話し合った1945年のヤルタ会談の後、アメリカのルーズベルト大統領はその足でサウジアラビアに赴き、サウード国王と石油についての会談をします。 杖を使っている映像も見られたサウード国王が、足に障害を持ち車いすを使っているルーズベルト大統領を見て、「大統領は車いすであちこちいけるのでいい・・。」と言うのを聞き、大...

  • 教授

    私が理学療法士養成校の学生時代、リハビリ助手として勤めていた病院の院長は、虎ノ門病院の院長も兼ねていた小坂樹徳(きのり)先生でした。 虎ノ門病院の院長になる前は東京大学の内科の教授だった糖尿病の権威の先生です。 年末に赤坂のホテルで病院の忘年会パーティーが持たれました。 リハビリの同僚同士でビールを注ぎあおうとしていると、近くにいた小坂院長が来て私たちのコップにビールを注いてくださいました。 ...

  • 付属看護学校③

    理学療法士の養成校の学生が最終学年になると臨床実習を行くように、看護学校の学生も最終学年になると病院の複数の病棟や他の施設に実習に行きます。 病棟で担当している患者さんがリハビリを受けていると、その患者さんについて看護学生もリハビリテーション室にやってきます。 リハビリテーション室で過ごすうちにだんだん楽しくなり、実習期間が終わりに近づくと、「今日でリハビリに来るの最後です。」と泣きながら挨拶し...

  • 付属看護学校②

    病院があるのとは別の町のレストランに入ったとき、見覚えのある女の子がウエイトレスとして働いていました。私の働く病院の付属看護学校の学生です。アルバイトをしているようです。 私の近くには来ませんが、私には気づいているようです。 食事を終え会計をして外に出ようとすると、彼女が近づいてきました。「あのう、学校にはアルバイトをしていることは言わないでいただけませんか。」 学校ではアルバイトは禁止されてい...

  • 付属看護学校①

    看護学校を併設した病院で働いていたことがあります。 リハビリ関係の書籍や雑誌が看護学校の図書室にあったので、ときどきその図書室を利用させてもらいに看護学校に行きました。 夏休み期間中に看護学校に行ったときのことです。 学生のいない静かな教室の前の廊下の壁に、学生たちが夏休みの目標を短冊に書いたものを寄せ書きのように貼った模造紙が掲出されていました。 その中に数人、「鎖骨!」と書いている人がいまし...

  • 北陸出身のお嫁さん

    今年は元日に能登で大きな地震があり、まだまだ多くの人がつらい思いをされておられます。 我が家の近所にもご夫婦そろって能登の出身で、両方の親御さんにこちらに避難してもらっているお宅があります。 被災者の皆様に心よりお見舞いを申しあげます。 私の大学時代からの友人の岸本君(仮名)は北陸から奥さんをもらいました。 北陸では結婚式を盛大におこなうと聞いていますが、岸本君が結婚すると決まったときも親戚の人...

  • ネクタイ

    理学療法士養成校の3年生の冬、ジャンパーの下にワイシャツを着てネクタイを締めて通学したくなりました。 サラリーマンは風を通さない防寒対策としてもネクタイをしているということを知っていたからです。 年末にクラスで忘年会があり、学校の教員も数人参加していました。 そこで教員Aが「何でネクタイしてるの?」ときいてきました。「寒いからです。」と簡単に答えると、横で聞いていた教員Bが、「寒ければマフラーで...

  • 東急バスと西鉄バス

    私が住んでいる地域を走っている東急バスは安全運転に徹しています。 道がすいていてもスピードを出さず、横断歩道では立って待っている歩行者が両側にいなくても一旦停止します。 バスを利用していても、歩行者としてバスの近くにいるときも、安心していられます。(東京の世田谷を走る東急バスも同様の走り方をしていて安心だという投書が以前新聞の投書欄に載ったことがある一方、私が知っている東京の別の地区の東急バスは...

  • 脳卒中の麻痺の回復過程

    マッサージ師養成校で使用される教科書は、日本中のすべてのマッサージ師養成校・鍼灸師養成校で共通のものが使われています。 この教科書の記述内容が国家試験の出題範囲になります。 すでに理学療法士の資格を持っていた私がマッサージ師養成校で学んでいるとき、この教科書の記述内容で「あれっ」と首を傾げてしまった部分がありました。 それは「脳卒中の麻痺の回復はブルンストロームステージⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵと進む」と読め...

  • 逆共同運動

    マッサージ師養成校の最終学年の3年次には、実力テストという模擬試験が10回ほど持たれました。 試験問題は過去に按摩マッサージ指圧師・鍼灸師・柔道整復師の国家試験で使用された問題の中から、教員が選んで国家試験と同じ形式で作成されます。 試験問題の中には毎回10問ほどリハビリテーション分野の問題が含まれます。 その中に次のような問題がありました。 ブルンストロームのステージにおける正しい出現順はど...

  • 鬼と亀

    ある病院に勤めているときのこと。 同僚が「キトウさん」という患者さんを担当していました。 私がその同僚に、「キトウさんの『キトウ』って字は『かめ』の頭?」ときくと、同僚はあっさり「うん、そうだよ」と答えました。 そのあと、「ん?」と言って上を見たかと思うと、「あっ、違うよ~!」と大笑いしだしました。 正しくは「鬼」の頭で「鬼頭さん」なのですが、「カメ」の頭で「亀頭」だと全然違う意味になってしまい...

  • 看護師の敵

    昔勤めていた病院で忘年会に出席したときに一人の看護婦(看護師)が語ったことばを覚えています。「歳をとって太っているのは看護婦の敵よ。」 入院している寝たきりの患者さんをベッドからストレッチャーなどに移動させるような場面で、患者さんが太っていると危険を伴う場面もあるので介助者の負担は非常に大きなものになります。 きっとそんな患者さんを担当していたのでそのようなことばが出たのかもしれません。 できれ...

  • 世界のトイレ事情

    またトイレのお話。 最近新聞で読んだ世界のトイレ事情を研究している研究者の話によると、アフリカのある地域では、若者は1人1台携帯電話を持っているのに家にはトイレがない、というところがあるそうです。 アジアでも、家の母屋から離れたところにトイレがあったり、家の裏に穴を掘って毎回用を足したりしているところがあるそうです。 日本では、都会では明治以降各家庭にトイレができたり、終戦後経済復興が進むにつれ...

  • 力士のトイレ

    先日放送されたフジテレビ系の「ジャンクスポーツ」の中で大相撲の大関貴景勝が、「Netflixで話題になった相撲ドラマ『サンクチュアリ』を見た人から、『トイレで若い衆にお尻を拭かせているのか?』と何人もの人からきかれる。」と言ってとても怒っていました。 貴景勝関は「決して拭かせることはなく、みんな自分で拭く。できなくてもウォシュレットもある。」と強調していました。 私も以前に、「小錦のような体型の...

  • 赤紙

    現在毎朝NHKで放送されている朝ドラ「ブギウギ」では、先日主役の弟に赤紙(召集令状)が来て出征し、戦死してしまうという話がありました。 先日読んだ朝日新聞の投書欄では、母親が日赤の従軍看護婦だったという方からの記事が掲載され、戦争当時の様子が紹介されていました。 戦争当時、女性である看護婦(看護師)にも「赤紙」がきたそうです。 そして男性と同様に万歳三唱で送り出されて出征し、多くの従軍看護婦が命...

  • 傍受

    私は赤十字病院でリハビリに従事したことがあります。 私が入職した数年後にさらにもう一人理学療法士を採ることになり、事務方を通じて各養成校に募集の書類を送ってもらうことになりました。 ところがその数日後、一人の女性が「リハビリの仕事に応募したい。」と履歴書を持ってリハビリテーション室にやってきました。 「何の資格をお持ちですか?」ときくと、「資格は持っていません。」と話します。 「どうしてここで募...

  • 動物愛護

    昨日車を運転していて前から近づいてきた対向車の前をネコが横切り、無事に道路を渡ることができたのを見てホッとしました。 先日東京の西新宿で道路上にハトが群がっているところを車が通り、1羽のハトが轢かれ、目撃談や警察の捜査でハトを轢いたのがタクシーと判明し、運転手が鳥獣保護法違反で逮捕されるという出来事がありました。 この運転手は取り調べに対し「道路は人間のもので、ハトのほうがよけるべきだ。」と言っ...

  • 1/2成人式

    あるとき病院に入っていた物品納入業者の女性営業担当者が、「明日はうちの子どもの小学校の行事でこちらに来られません。」と言ってきました。「明日は何があるんですか?」ときくと、「今は20歳の半分の10歳になる年に、『1/2成人式』っていうくだらない行事があるんですよ。 上の子の時も行ったんですけど、自分の子どもが 『こんなに大きく丈夫になりました。 お父さん、お母さん、ありがとう』 なんて作文を...

  • こんなことで信用が

    高校生のころ、テレビの健康番組を見て、私の母が私の歯並びの悪さを気にし始め、複数の医療機関で相談をしました。 最初母に連れられて上記のテレビに出演していた大学病院の歯科医師のところに行ったのですが、私があまり乗り気ではなかったこともあって、ここでは治療の話はまとまりませんでした。 次に自宅の最寄り駅から2駅ほど行ったところにある歯科クリニックを受診したのですが、受診したあとすぐに母が「あんなとこ...

  • 飛行機雲

    寒い季節になって、空に飛行機雲がよく見られるようになってきました。 それでも羽田に比較的近い横浜からでも、出来立ての飛行機雲が同時に複数見られることはめったにありません。 今から30年近く前、カナダのトロントで、同時に多数の飛行機雲を見たことがあります。 前日にナイアガラ観光をし、次の目的地ラスベガスへ向かうため、早朝ナイアガラの滝近くのホテルからトロント空港へオンタリオ湖沿いの道路を現地の代理...

  • マッサージをリクエスト

    平成の初め頃の話です。 以前にも私がリハビリを担当した高齢男性が再び入院してきました。 入院するとすぐ主治医に「リハビリを受けたい」と希望されたようです。 今回はどんな状態か見に病室にうかがうと、私の顔を見るなりニコニコ顔になりとても嬉しそうです。 「では明日からまた1階のリハビリテーション室に来てください。」と話すと、「いや、ここでお願いします。」と言います。 「でも足の力を強くしたり、歩く練...

  • イタドリ

    私が以前勤めていた病院で、私はリハビリテーション室の前の土手にカンナやいろいろな花を植えていましたが、その場所は私が花を植え始める前はイタドリだらけでした。 私はその「イタドリ」という名前すらも知りませんでしたが患者さんにきくと、戦争中や戦後の食糧難のときにはこのイタドリの茎を茹でて食べたそうです。 ところが私が園芸を始めて数年経った頃、私がカンナ等を植えていた部分以外の回りの場所も含めて、土手...

  • テストでの勘違い

    私が平成3年に受験した理学療法士の国家試験はマークシート方式でしたが、養成校の中での定期試験はふつうの筆記方式でした。 令和の時代になって受けたマッサージ師の国家試験はもちろんマークシート方式でしたが、養成校での試験でも、国家試験に備えてふだんからマークシートに慣れさせようという意図からマークシートが多用されました。 1年生で履修した生理学では毎週このテストから授業が始まりました。試験が終わって...

  • 無症候性脳梗塞

    タレントのいとうあさこさんが隠れ脳梗塞を4つ持っていて、特に大きくなってくることもないのでそのままにしているが一生このままだと言われた、と最近ラジオで話されていたそうです。 私も10年以上前の40代のときに勤め先の病院で頭部の画像診断を受けたときに同様の指摘を受けたことがあります。 「脳梗塞がある」と聞けば心配になってしまいますが、放射線技師の友人は「病的ということのない小規模の脳梗塞(無症候性...

  • 手の外科の手術

    理学療法士養成校の2年次に「整形外科」の授業がありました。 教えにきていた講師の先生は都下の大きな病院で整形外科部長をされている先生で、授業を受けていると先生の専門が「手の外科」であることがわかりました。 私は学校に入学する前年にアルバイトの仕事で脚立の上で作業をしていて転落し、手の外科の手術を受けなければならない怪我を受傷していました。川崎市内の大きな病院の整形外科で手の外科の専門医から手術を...

  • 橋揺らしゲーム

    最近中国で面白いゲームが流行っているそうです。 ゲームの正しい名前はわかりません。 欄干のない吊り橋に数人~十数人が乗り、乗っている人たちがその橋を左右や上下に揺するのです。 橋の下は池だったりクッションだったりしています。 みんな橋から落ちないように必死で踏ん張るのですが、一人また一人と橋から落ちていきます。 動画では男性も女性も、若い人も若くない人も参加していて、楽しそうです。 他者...

  • 本物だ

    理学療法士養成校の3年生(修養年限4年の3年目)のときに、脳卒中片麻痺の患者さんに対する治療法を学ぶ『運動療法Ⅱ』とういう科目がありました。 教室で座学で講義を受けるだけでなく、実習室で治療法の実技を学んだりします。 あるとき実習室で、片麻痺の歩き方の特徴について学び、先生の指示に従って片麻痺の歩き方を再現する練習をしていました。 広い実習室のあちこちで同級生たちが片麻痺の歩き方で歩いています。...

  • 動物の整体

    最近犬やネコなどの動物の整体をしている動画をよく見ます。 首の骨をボキッと鳴らされた動物たちは、なかには「ウーッ」とうなっている子もいますが、たいていキョトンとした表情をしています。 私がかよったマッサージ師養成学校の卒業生に、競馬馬に整体などの施術をやっている人がいます。 そこでの仕事を見学してきた学校の教員によると、馬たちは気持ちがいいことをしてくれる人のことよく知っているそうで、その施術者...

  • 街のバリアフリー

    まだ世間一般にバリアフリーという考え方が存在していなかった頃,道路の信号の所に歩道橋はあっても横断歩道はない所があって、歩行者は横断歩道を渡ることが一択として指導されていた時期がありました。 車の信号が赤になったときに歩道橋を渡らずに道を渡ろうとしているとどこかからパトカーが見ていて、大音量の拡声器で「歩道橋を渡りなさい。」などと言っていました。 それでもなお、歩道橋を使わずに歩いて渡ろうとして...

  • じっとしていられない

    今年のプロ野球も日本シリーズまできましたね。 野球好きの私は毎試合テレビでの放送が楽しみです。 子供のころ極端に落ち着きのなかった私は電車やバスを待っているときにじっとしておられず、「ピッチャー振りかぶって第1球を投げました。」などと言いながら投手の投球ポーズをしてしまっていました。 近くで見ていた大人がそれを見て「おっ、いい球」などと言うことがあって、言われると恥ずかしくなって、おとなしくなっ...

  • 演奏を見る②

    30代前半の頃、長くベルリンフィルハーモニー管弦楽団の主席クラリネット奏者をつとめたカールライスターの室内楽の演奏会を東京のホールに聴きにいったことがありました。 日本で一般的なベーム式(フランス式)ではないエーラー式(ドイツ式)の楽器を使用するカールライスターの演奏を近くで見て学びたくて、私はその日の演奏会の最前列の少し右寄りの席を、同伴者の分と2席おさえていました。私が中央寄り、身長が低い私...

  • 演奏を見る

    「音楽演奏の評価には耳で聴く音よりも視覚が優劣に影響する」というシンガポールの研究チームによる論文があるそうで、「サイト・オーバー・サウンド効果」と名付けられている、と新聞に出ていました。 コンクールのファイナリストの3人の演奏者の中で誰が優勝したかを100人以上のコンクールの審査員経験がある人に「音のみ」と「映像のみ」で判定してもらったところ、「映像のみ」がもっとも正答率が高かったのだそうです...

  • 患者情報

    マッサージ師養成校の同級生には、私のように理学療法士の資格を持っている者のほか、鍼灸師の資格を持っている人、ダブルスクールで柔道整復師の学校にもかよっている人がいました。またスポーツトレーナーをやっている人もいました。 そのような人たちがいると、その方面でわからないことが出てきたときに質問しやすくて、とても助かりました。 学校を卒業してマッサージ師の資格を取得した同級生たちから、「訪問マッサージ...

  • ギャンブラー

    昔「クイズダービー」という人気クイズ番組がありましたよね。 競馬スタイルで、ゲストはクイズに回答するのではなく、回答者が回答したものを見て回答者を選択して持ち点をかけていく、というものでした。回答者は正答率等を参考にして決められた倍率が毎回決められ、正答率が低く倍率が高い回答者を選択した場合、その回答者が正答を出すと掛けた点数は倍率に従って大きくなって戻ってくることになっていました。 最後にゲス...

  • 競馬

    私は自発的に競馬をする習慣がありません。 営業の仕事をしていたころ一緒に行動することがあった先輩は、仕事の途中で「ちょっとここで車停めて待ってて」と私を待たせておいて馬券を買ってきたりするので、先輩のそんな部分をすごく軽蔑していました。 ところが私がリハビリ助手として勤めていた病院で大好きだった先輩は、「競馬の馬はなあ、近くで見るとすごくきれいなんだぞ。一度見せてあげたいなあ。」などと話すので、...

  • 一緒にリハビリしちゃう犬ネコ

    かわいい動物の様子を見せてくれる動画を見ていて、こんなことをするのか、と驚かされた子たちがいました。 飼い主が怪我をして足を地面につくことができず、松葉杖を使って片足を浮かせて歩いている様子を見て、前足の片方を浮かせて歩く犬やネコがいるのです。 飼い主がいつもと違う歩き方をしているのを見て、おもしろそうに思ってまねをしているのかもしれませんが、動物を好きな者としては、怪我をしてしまってふつうに歩...

  • 英語検定

    最近日本英語検定協会の英語検定(英検)の「2級」と「準2級」の間に新たに「級」を新設することが検討されているという報道がありました。 英検が始まったときは「1級・2級・3級」の3つの級で始まったのが、よりやさしい級ができたり、級と級の間がレベルの差がありすぎるということから徐々に級が増え、現在では「1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級」の7つの級になっています。 私は英語をろくに話せず聞...

  • ノーベル賞受賞者

    今年のノーベル賞各賞の受賞者が発表され、残念ながら今年は日本人の受賞者は出ませんでした。 私がマッサージ師養成校に入学した年に、ノーベル賞を受賞した研究者があり、ちょうどその頃解剖学を習っていた近くの医歯系の大学の教授でもある先生(前回も取り上げた先生です)がその研究者のことを、「親しみが持てる。」と話し、「いつもニコニコしているから。」と言っていました。 この解剖学の先生は、いろいろな雑談でい...

  • ネコの頸椎

    マッサージ師養成校の1年目の頃、学校を昼で終え、午後からアルバイトをしていた会社の近くの路上で、動物の骨を1つ見つけました。 拾ってみると、ヒトの首の骨(頸椎)にそっくりなのですが、ヒトの頸椎よりはだいぶ小さめな感じでした。 「まさか、人間の子供の骨?事件?」とも思いました。 鼻を近づけてにおってみると生ぐささがあり、動物の骨であることは間違いなさそうです。(学校などにある標本になっている骨はき...

  • 黒人差別

    最近2つの似た動画が私のスマホに入ってきました。 1つめはジャズドラマーのアートブレイキー氏の話です。 アメリカにいるときだけでなく、中国でも韓国でも黒人であるために差別を受けてきたそうです。 日本も同様だろうと思って1960年に来日してみると、日本では偉大なジャズ奏者として歓待され、一緒に写真に写ることを請われたりして、「俺は黒人なんだよ。いいのかい。」と彼のほうから聞いてしまうような状態だっ...

  • コンビニその後

    首都圏では商店街の中などの場合を除き、新しい商店ができるのはたいてい大手コンビニチェーンのお店がほとんどのように感じます。 次々にコンビニができる一方で、「あれ、ここにコンビニあったのになあ。」と記憶していた場所が、廃業してお店がなくなっているのを見ることもしばしばあります。経営がうまくいかなかったようです。 元コンビニだった場所が違う業態に変わり、学習塾だったり、コインランドリーだったり、無資...

  • 「殺せーっ!」

    アメリカのNASAや日本でもリハビリの研究室でおこなった「ヒトは動かずにいると身体にどのような影響が起こるか」についての実験の話を以前にここで書いたことがあります。(2010年6月10日付け「寝たきり実験」) 最近、本当に「絶対安静」になってしまった人の話を聞きました。 これを経験したのは私が以前に勤めた病院でお世話になった理学療法士の先輩です。生まれつきの心臓疾患を持っていました。 70歳近い...

  • 迷惑電話防止機能

    訪問リハビリに行っていた利用者さんで「迷惑電話防止機能」のついた電話機を利用していたお宅がありました。 所用で2度ほどこのかたのご自宅に電話しましたが、電話がつながるとまず「この通話は迷惑電話防止のため通話が録音されます。」という女性の声の音声が流れます。用件はこの音声が終わった後に会話して伝えることになります。電話をかけた側としては少し待たされ、その分電話料が多くかかることになります。 このよ...

  • ヤキトリ

    小学生のときに見たテレビ番組が忘れられません。 午後の主婦が見る番組を当時は昼過ぎにやっていました。 その番組の中でおこなわれたのはニワトリを丸焼きです。 スタジオの中にニワトリを丸焼きにする機械が持ち込まれ、「クワックワックワッ」と大騒ぎをしているニワトリたちは逆さまにされ、レールに吊されます。レールの進行にしたがって順番に機械に入っていったニワトリたちは、機械の反対側から出てくるときには丸焼...

  • 飲酒運転

    先日ネットで見たサンケイ新聞の記事に驚かされました。 飲酒運転で事故を起こし捕まった犯人が、「酒は疲れた時にやる気を継続するための栄養ドリンクのようなもの」だと考え飲酒運転を繰り返していたというのです。 このような考え方に支配されている人は、「アルコールが判断力を低下させる」などとはつゆほども考えないのでしょうし、警察に指導されても「何つまらないこと言ってるんだよ。」と耳に入らないのでしょう。 ...

  • いちじく

    子供の頃、イチジクの実を食べることができませんでした。 庭のイチジクの木になる実は、熟れるとパクッと口が開き、甘い実につられて中に虫が入っているのをよく目にしていたからです。 よく我が家にくるお兄ちゃんは率先してイチジクの実をもぎ、「甘くておいしいよ。」と勧めてくれましたが、虫がこわくて食べられませんでした。 そんな私が大人になってお訪ねしたお宅でおやつにイチジクが出てしまいました。そこのお宅の...

  • 石原莞爾が・・・!

    先日朝日新聞の1つの記事に目が止まりました。 昭和18年の2月に石原莞爾が朝日新聞社の社長に、「この戦争は必ず負ける。朝日新聞は戦争反対(キャンペーン)をやらないか。」と持ちかけてきたというのです。「そんなことをしたら潰されてしまう。」というと、「潰されても戦争が終わった後復活し堂々とした朝日新聞になる。」と言ったというのです。 石原莞爾といえば満州事変を起こし、満州建国を推進した人物として私は...

  • カラダ貸して

    私はマッサージ師養成校を卒業してからしばらくの間、その学校の付属の臨床実習室で勉強させてもらいました。 そこでは外来の患者様に対して国家試験に合格して1~2年の臨床実習生が、勉強のためにマッサージを廉価でおこないます。同じ患者様に対していろいろな実習生が当たるように(同じ実習生が当たらないように)ローテーションがおこなわれます。(したがって患者様は実習生を指名することができません。) 1時間ごと...

  • 3月11日の思い出

    今週の月曜日に、現在NHKーBSで再放送されている連続テレビ小説「あまちゃん」で東日本大震災が起きた3月11日の場面が放映され、あの日のことがよみがえってきました。 その日は金曜日で私は病院に勤務していたのですが、自宅に電話をしてもまったくつながらず自宅や家族の状態はわからないものの、自家発電装置が作動して院内の電気は使えていたので三陸等に津波が押し寄せる様子や病院の近くのすべての鉄道が止まって...

  • トレイの中にあります②

    前回の話のあった理学療法士養成校の夜間部2年生の頃、私は日中は東京の民間の病院でリハビリ助手として働いていました。 当時その病院では、不足しがちな看護師の数を充足するため、高卒の女子を奨学金つきの准看護婦候補として採用し、日中は看護助手として勤務させ夕方から准看護婦学校に通わせてました。(その当時はまだ「看護師」という語は用いられておらず「看護婦」が正式な名前でした。) その准看護婦学校の学生か...

  • トレイの中にあります①

    理学療法士養成校の2年生のときに学ぶ科目に「検査測定」というのがありました。 身体に生じた異常事態を検査器具を使って判定し、記録したり他者に対して伝達するのに役立てるようにする方法を学ぶものです。 この科目の試験では、記述試験と実際に正しい方法で測定を行うことができるかを見るための実技試験がありました。 期末試験での実技試験では、あらかじめ実施方法が書かれた紙が渡され、試験場への入室方法、実施手...

  • 時と場所を

    25歳で耳鼻科の手術のため大きな病院に入院したときのことです。 ある夜、消灯時刻が過ぎても隣の病室から女性のおしゃべりの声が止みませんでした。話しているのは一人のようで、彼女にとってはまだ寝るには早く、おしゃべりし足りないようです。でもそれを聞かされる同室の患者さんにとっては迷惑です。 ついに夜勤の看護師がやってきて寝ることを促されてしまいました。 そして「少し時と場所をお考えいただきませんと。...

  • 蚊は何につられて

    夜寝ていて部屋の中に蚊がいると、耳に近寄ってきて「ブーン」と羽音を聞かせてくることがあります。 蚊は人間の発する二酸化炭素や熱を感じて寄ってくるそうです。 子供の時一度だけ意外な経験をしました。 小学校5年生くらいのとき、町の中程にある丘の上の公園のプールで遊んだ帰りに、駅に向かって木立の中を歩いて丘をくだっていたときのことです。 数匹の蚊が私の目に向かって次から次へと襲ってきました。 手で払っ...

  • コールドスプレーの殺虫剤

    以前ここで、病院の花壇で捕獲したヤモリを自宅の花壇に連れて帰るために、変温動物であるヤモリにコールドスプレーをかけ極端に冷たくして動きを止めてから容器に移し替えた話を載せたことがあります。 先日ドラッグストアに殺虫剤を買いに行ったとき、殺虫剤の横に液体窒素で虫を凍らせるスプレーが並んでいました。 通常の殺虫剤なら人体に害のある成分が含まれている可能性がありそうですが、このスプレーなら液体窒素なの...

  • 音楽の力

    この夏の高校野球甲子園大会では思わぬ感動の場面がありました。 「クラーク国際高校 対 花巻東高校」の試合が大雨で中断になったとき、クラーク国際高校を応援していた岡山にある系列校の環太平洋大学のマーチングバンド部が雨の中で演奏を始め、球場の中にいた多くの人たちを喜ばせ、大盛り上がりになりました。 このときの様子を YouTube でいくつも見ることができますが、そこにコメントを入れてきている人が「感動した...

  • ハワイ・マウイ島の火事

    ラハイナの町が燃えてしまいました。 ハワイのマウイ島で山火事がラハイナの町に燃え移り、ラハイナがほぼすべて灰になってしまい、多くの犠牲者が出ているとニュースが伝えています。 昔聞いたガイドさんによれば、マウイ島は世界で1番人気のあるリゾート地だそうです。 私はこのマウイ島に今までに3回行きました。 2回はラハイナよりも北のカアナパリのホテルに泊まりましたが、最後の1回はラハイナのコンドミニアム...

  • 植物の好きな人②

    横浜の病院に勤めているとき、病棟に勤務している年配の看護助手の女性が突然、「今月の特集はシャクナゲでしたね。」と話しかけてきました。 私は何のことを言われたかわからず、「はっ?」となってしまいました。 その当時私は、リハビリテーション室の前の土手にカンナやひまわりなどを植えて患者さんに花を楽しんでもらっていました。 そのためにその看護助手さんはご自身が花好きでNHKテレビの「趣味の園芸」を視たり...

  • 腸脛靭帯

    太ももの外側の股関節から膝関節にかけて「腸脛(ちょうけい)靱帯」という長い靱帯が張っています。 この靱帯を自分でゲンコツでたたいてみると、軽くたたいても結構痛く感じます。ましてこの部分を強くぶつけたりすると非常に痛い思いをすることになります。 私は中学時代、全寮制の学校に在籍していました。 この学校では午後の授業のあと「作業」と呼ばれる清掃等の時間がありました。 1年生だったある日の作業の時間に...

  • 避暑

    本当に暑い日々が続いています。 屋外での活動はもちろん屋内でも過ごしかたを誤ると熱中症の危険がある、といろいろなところから警告されています。 私はこのような季節や雨が続くようなとき、あるいは極端に寒いときなどに、運動量を落としたくないときは、近くのショッピングモールの建物の中を歩いています。1つの棟の中を1周するとほぼ1000歩になるので、2周したりします。 ショッピングモールをこのような使いか...

  • うらやましいな

    理学療法士になってまだ日が浅い頃、一人のおばあちゃんのリハビリを担当しました。 麻痺等があるわけではなく、病気で長くふせっていたために脚の筋力が落ちて、脚が萎えてしまったかたです。 立つ訓練をするには膝がガクッと折れ、転倒してしまいそうなので、まずはマットの上で横になって、私が手を添えながらできる筋力訓練をおこなっていました。 そのおばあちゃんが、横にある平行棒でおこなわれている、ほかのかたの歩...

  • マッサージ師養成校の生理学

    理学療法士の養成校の1年生のとき、解剖学の授業は教科書の端から端まですべてを理解させる授業だったので、解剖学の理解が進んだのですが、その一方で生理学は講師が大切だと思ったところを講義し、それ以外の部分は自分で読んでおかなければならない進めかたでした。 もちろん生理学の教科書を一通り自分で読みましたが、理解の程度に深いところと浅いところができでしまいました。 その約30年後、マッサージ師の養成校に...

  • 地割れ

    子供のころに見た怪獣映画の中での地震のシーンでは、地面が大きく割れて人がそこに落ち、ほどなくその地割れが閉じて落ちた人たちははさまれてしまう、というのがよくありました。 そんな場面を見ていたので、地震が来て地面が割れたらその中に落ちたら大変だ、とずっと思っていました。 しかしその後経験したりテレビで見た大地震では地層が縦や横にずれることはあっても、地面が大きく割れる場面を見るようなことはなく、あ...

  • 頸の長い動物の死

    アフリカなどの大自然の中の動物を取り上げた番組で、キリンや馬、鹿などの頸が長い動物が死ぬと、たいてい頸を大きくのけ反らせて死んでいます。 ネコも死んだときに、同様に頸を反らせているのを見ることがあります。 なぜこのようになるかについて、マッサージ学校での解剖学の授業の中で話を聞く機会がありました。 彼らは長い頸を持ち上げたままキープして生活しなければならないので、頸の後ろ側にある筋肉や靱帯が著し...

  • チンドン屋さんの楽器

    チンドン屋さんも屋外で楽器を演奏をするお仕事です。 クラリネットやサックス、トランペットなどの管楽器と太鼓や鳴り物が一組になって宣伝のための活動をします。 ここで使われるクラリネットはどんな楽器が使われているのか気になり、調べてみたいと思っていました。 毎年四月に富山で「全日本チンドンコンクール」が開催され、日本中からチンドン屋さんが集まります。 もう30年近く前になりますが、ここに集まるチンド...

  • 応援団の楽器

    高校野球の神奈川県大会である高校の吹奏楽部が、振りのついた応援も取り入れることになり、屋外の演奏に向かないクラリネットの担当者などが中心になって振りのポーズをおこなった、と新聞に書かれていました。 多くのクラリネットはグラナディラ(黒檀の一種)という木材で作られています。けっこう高価な木材です。炎天下や強い乾燥状態の場所では管体が割れてしまう可能性があり、そのような場所で演奏することは勧められま...

  • 宝塚への偏見②

    先日、元宝塚雪組の男役トップスター望海風斗(のぞみふうと)さんがパーソナリティーをつとめるラジオ番組にフラメンコ舞踊家・振付家の佐藤浩希さんがゲストとして出演していました。 望海さんと佐藤さんの結びつきは望海さんの宝塚在団当時スペインものの作品「ドン・ジュアン」(ドンファンのこと)に主演した際、フラメンコの場面の振り付けを佐藤さんがおこなったことによります。 この「ドン・ジュアン」の公演が横浜の...

  • 高校野球の熱中症対策

    川崎市内の等々力球場でおこなわれた夏の高校野球神奈川県大会予選に母校の応援に行ってきました。 熱中症警戒アラートが発令される中での試合でした。 わが母校は今年第3シードで、今回の初戦は2回戦でしたが、コールド勝ちをおさめてくれたので、試合は早く終わりました。 大会本部も熱中症対策に相当気を使っているようで、水分補給や緊急時の連絡についてのアナウンスが頻繁におこなわれていました。 5回ウラ終了後に...

  • 宝塚への偏見①

    私が母に連れられて初めて東京宝塚劇場で宝塚歌劇を観たとき、私はそのときの観劇代を出してくれている母に対し、「宝塚なんてくだらない。」と散々悪態をついていたのに、観劇の途中で激しいショーの素晴らしさに魂を抜き取られ、帰るときにはミイラ取りがミイラになってしまったことは以前にもここで書いたことがあります。 先日ネットで読んだブログに目が止まりました。 筆者は6月の宝塚大劇場(兵庫県)星組公園「178...

  • 中野サンプラザの思い出

    いろいろなコンサート等が開かれ、多くの人の思い出となった中野サンプラザが7月2日に閉館になってしまいました。 大学生時代にアルバイトをしていた広告代理店が加山雄三さんのコンサートに関わっていました。 加山さんのコンサートに私も2年続けて関わったのですが、1度は日本武道館でもう1度が中野サンプラザでした。 私がした仕事は、プログラムで使用する写真を映画会社に借りに行くことと、会場でのプログラムの販...

  • 駄賃

    訪問リハビリの仕事で担当した利用者さんは酸素供給器からつながったチューブを鼻につけ常時酸素を吸っている在宅酸素療法のかたでした。(今までにも何回か取り上げてきたかたです)「体重が減ったから体力がなくなった。」といって毎日カップラーメンを食べ続け、腰の回りにたっぷりと肉をつけたぜい肉太りになってしまいました。「ぜい肉ではなく筋肉をつけることが大事だよ。」と説き続けると、血中酸素飽和度(Sp02)が...

  • パトカーが止まった

    病院まで交通量の多い表通りから1本裏に入った下町っぽい通りを歩いている時にいつも会うワンちゃんがいました。 黒のラブラドールレトリバーで名前は「太郎」、通りに面していつも開け放れた横開きの玄関の前につながれていました。 太郎ちゃんが赤ちゃんのときからつきあっているので、私が来るとお腹をさすってもらえると思ってすぐに仰向けになります。 ある朝太郎ちゃんのお腹をさすっていると、しゃがんでいる私の後ろ...

  • 花盗人②

    前回の続き プランターは取り戻しましたが、土は球根を植えるために掘り返されており、私はこのプランターではすっかりやる気がなくなってしまいました。 掃除会社側はせっかく球根を植えて正面玄関に並べたプランターを持ち去られたのが不満だったのか、ことのいきさつを総務課長に報告したようです。総務課長もむっとしたのか、この後総務課長に在任している間、一度も私とは口をきくことがありませんでした。 それから数日し...

  • 花盗人①

    ある年の春、私は6個のプランターで花を育てていました。 つらいリハビリに来る患者さんの目を花で少しでも楽しませてあげようと、寒い時期から下に肥料を入れて土作りをし、花の種をまいたばかりでした。リハビリテーション室の前の隣地との境界に立つフェンスの下にプランターを等間隔に並べていました。 昼休みに、発芽しているか確かめに外に出てみると、並べてあったプランターが一つもありません。何が起こったのか一瞬...

  • 美容院で整形外科医だと言うと

    マッサージ師養成校で整形外科を習ったのは、女性の整形外科医でした。 授業の中で彼女が話した話なのですが、美容院が利用したとき職業を聞かれて「整形外科医」であることを言うと、すっかり指の痛みについての相談大会になってしまうのだそうです。 私の母も美容師でした。パーマをかけるロットを手と櫛を使って髪の毛に巻き付け、そこに輪ゴムをかけてとめる、この動作を際限なく繰り返していました。指に過度な負荷がかか...

  • 元美容師

    病院には「看護助手」という、医療行為は行わず、看護師の下でいろいろな業務をおこなう職員がいます。 私の勤めていた病院にいた看護助手の松平さん(仮名)は、元々は美容師さんでした。美容師の仕事が嫌になり看護助手になった人でしたが、私たちは彼女が元美容師だということは何となく知っていました。 病院には内緒、でしたがついに当局の知るところとなり、患者の散髪を頼まれてしまいました。断るわけにもいかず、一度...

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