海風 さん プロフィール

  •  
海風さん: 海風の徒然なるままに
ハンドル名海風 さん
ブログタイトル海風の徒然なるままに
ブログURLhttps://ameblo.jp/fu16-kai19/
サイト紹介文イケメンですねの本編の続きと別次元を書き、今はキャラをお借りしてパラレルを書いてます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供136回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2011/07/06 19:14

海風 さんのブログ記事

  • 静寂にして尊大に 132
  • アン王は王宮の奥で頭を抱えていた。 うわさに暴動、状況はアンを追い詰め、ギョンセにとって追い風であり、とりなすはずの娘さえも今は信用できない。 ギョンセが真実に気づくだろう焦りといら立ち、だが、真実であっても証拠はない。ギョンセの性格では、いまさら胡国の事を問題にして戦を仕掛けはしないだろう。だが問題は・・・皇子だ。 アン王の脳裏にテギョンの背中を斬りつけた光景が浮かぶ。 血に染まり倒れたテギョンの手 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 131
  • 「どう謝罪させる?」 シヌはジョンヲルを見てそう訊いた。たとえ知っている事実すべてをギョンセに伝えたとしても、聞いた話だけでアン王に謝罪を求める事ができるだろうか、そう考えたからだ。 「かつて、国交を断絶したのは煌国です。 そこには理由があり、陛下もご存じのはず、ですが・・・・ 確かに陛下だけでは無理でしょう。  なので、ミナム王子の同席を願いでます。」 ジョンヲルの答えにシヌは眉を寄せた。狩りに出 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 130
  • ギョンセは少しづつ毒に侵されていた。毎日摂取するわけではないから、体調の良い日もあれば悪い日もあって、それが、今の状況のせいだとばかり深く考える事もなく過ごしていた。 頭が痛くなれば鎮痛薬を用意させ、食欲がないときはさっぱりとした料理にするよう注文が出され、なにも起こってないかのように、それは日々の中に入り込んで蓄積されていく。 ギョンセの脳裏に浮かぶ偉大なる父、戦によって煌国の国土を広げ、強さを示 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 129
  •    過去への糸口 ジェルミと共に蘭朱閣にやって来たのは、ジョンヲルも面識のあるナム商人だった。 ズラッと揃った面々にナムは、部屋の真ん中に取り囲まれるようにして座り、困惑顔で視線を上げたり下ろしたりして落ち着かない。だがその表情には商人としての計算も見え隠れする。 「ナム商人、殿下もお見えです。 ここで知っていることを包み隠さず話してください。」 ジョンヲルに言われても口を結んで、目だけを動かすから [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 128
  • 「『王女としてではなくても、一人の女人として幸せであるように。』 それが母の願いだったそうです。」 母を思うミニョ、テギョンはその横顔をじっと見つめる。 「・・・・でも、・・その為に父はいくつもの犠牲を払うことになりました。 私たちを隠して育てるため、新しい王妃を望む声にも応じず、 外敵に対抗するためと偽ったため、軍備を望む声に応じて兵の数を増やしもしました。 ・・・・・・覚えているのはいつも苦悩し [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 127
  • ジェルミを見送ると、ジョンヲルは部屋に取って返してジェルミから預かった書を手に取った。 目を通しながらジェルミが話さなかった事で引っかかる言葉を拾い上げ、いつものように半紙に書いていく。 読んでは書き、読んでは書き、それが何度も繰り返され、心配したミニョが止めるまで続けられたのだった。 ミニョが、取り上げるようにして机に伏せた書だったが、今度はミニョが薬湯やら白湯やら、部屋に来るたびにその書を見てし [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 126
  • ロイは姉であるヘイに頼まれたことを、どうすればいいかと悩んでいた。胡国の情報については、すでにシヌ皇子には確認済みだと、訊かれたときに言わなかった事を後悔しながら、もう一人の皇子、ジェルミ皇子の事を思い浮かべる。 政には関わることのないジェルミ、シヌでさえ殆ど知らなかったのだから、ジェルミに訊ねたところで返ってくる答えは分かっている。だったら、ちゃんと訊ねてその返事をヘイに伝えればいいかと考えつい [続きを読む]
  • 近況報告
  • ご機嫌いかがですか。ご心配をおかけしている海風です(;´▽`A`` 先日はたくさんのコメントをありがとうございました。お一人お一人に返信すべきところなのですが、現在カラーを付けての生活中で、まとめてのお返事とさせていただくことにしました。ごめんなさい。m(_ _ )m それで今の状況ですが、痛みの方は、ほぼほぼ無くなってきました。でも、なんですσ(^_^;) 金曜、土曜と安静につとめ日曜にはすっかり回復?となったんで [続きを読む]
  • 頸椎の捻挫〜?
  • 今日は更新できなくてすみません(→o←)ゞ 昨日、いつもよりかなり早く仕事から帰宅した長男が、延ばし延ばしにしていた家具を動かすと言い出しまして、次男も交えて3人がかりで、分解、新たなる設置場所で組み立て直すとなったのです。 移動するのはオープン棚(といっても、がっちり分厚い木でできた洋服を置く棚です。) それは組み立て作業中に起こりました。 倒れてきた縦板を頭で受け止めてしまった。まぁ手にしていたもう [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 125
  •    募る面影 ミニョを気にして来たミナムだったが、テギョンの言葉に顔をこわばらせた。仇だと思っていた者が胡国の復興を考える。その為に素性を明かすと言う。 「本気で言っているのか。」「もちろんだ。 だが今すぐというわけではない、 まずは陛下を動かしてアン王を煌国に呼び寄せる策を講じてからだ。」「アン王を?」「ジェヒョン王を殺したのがアン王なら、私もその場にいた。 たとえ記憶はなくても、認めざるを得な [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 124
  • 朝日が眩しい、だが朝日以上に眩しいテギョンが浮かんで、ミニョはこのままミナムの所に逃げ込みたい心境になった。 だが自分で残ると言ったのだ。それに、離れたいわけでもない。でも顔は合わせたくない・・・。 ぐるぐる巡るとりとめのない思考、ただ、どう考えても、今はジョンヲルと顔を合わす事がないようにしながら、体調を見守るべきだと思う。 幸い、習慣化されたジョンヲルの生活は把握している。問題は食事と薬湯で、そ [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 123
  • あーでもない、こーでもないと頭を抱えるミニョは、隣に人の気配を感じて、チラリと見た。ミナムだと気付くと、バツの悪そうな顔で口を小さくすぼめて目線をそらす。 たとえ、兄といえどもこの十年は離れていたわけで、好きな人ができたことも隠してきたのだ。いつからと追及されても困るし、何故テギョンなのかと訊かれても困る。 だがミナムは、何も言えずに俯くミニョの頭に手を置いた。 「ずっと子供だと思っていたのに、 い [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 122
  • 「仇じゃない、・・お父さまを殺したのは晏国の王です。」 ミニョはミナムに訴える。 「こいつも同罪だ。 見たのだろう? 血まみれで父を見下ろしていたのを。」 ミナムの言葉にテギョンの目がミニョへと動く。ミニョは戸惑いの表情を浮かべてテギョンを見返した。 「・・・見下ろしていても、見殺しにしたとは限りません。」「なら何故そう言わなかった。 少なくとも最初に会ったときに話すべきことだ。 そもそも、皇帝が皇子 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 121
  •    願い ヘイは自分の屋敷に戻っても、気分が晴れなかった。 ミナムが現れた事で、テギョンにとってミニョもただの駒だと思ったのに、まるで通じ合っているかのように、同じ目的だと言い切ったミニョが頭から離れない。 『ファン・テギョンは死んだ。』 そう言ったテギョンの姿を思い出す。だけど・・・テギョンが真実を知る目的はどこにある? 復讐?だったらミナム王子を隠す必要があるかしら。王子を表に出し、晏国に戦を仕 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 120
  • 離れに戻ったミニョは中に入るではなく、置かれた長椅子に座り、千々に乱れた気持ちを静められずにただ庭を見ていた。 薬屋の仕事なんて誰にでもできる事、王女と知って続けられるだろうかと思う。でも、お兄さまと出ていくのはだめだといった、ならここに残っていいと考えている?テギョンの考えを読む力など、ミニョにあるはずがない、これからどうなるのか、どうするつもりなのかと、堂々巡りを続けるばかりだ。 ただ、王女と知 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 119
  • ヘイはジョンヲルとなったテギョンに近づくために、ミナムを利用しようと考える。 人通りの少ない道、そこからさらに脇道に面したところに門のある家、ヘイはその家を借りてミナムを案内する。 『隠れることが目的なら、お付きの人も出歩かないほうがいいわね。』 案内された家を見て、あの日、家を用意するよう言ったジョンヲルに、ヘイが言った事を思い出した。 『私が責任をもってお世話します。』 思い出される言葉、その言葉 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 118
  • 「だめだ!」 ジョンヲルの声にミニョとミナムが振り向いた。 「・・・・・・だめとは?」 気に入らないって顔でミナムが訊き返す。 「コ・ミニョを連れてここを出る事です。」 睨むように見ているミナムを、まっすぐに見てジョンヲルは言う。 「この煌国で、ミナム王子の顔を知っている者はいない、 だから一人なら、誰も気にも留めない、気付かれない。 だが、」 話すのを止めたジョンヲルは、視線をミナムからミニョにゆっく [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 117
  •    亡国の王女 誰もが明け方に寝床に入ったジョンヲルの屋敷では日が昇っても、動き出す者はなくとても静かだった。 だが眠っていない者が二人いる。 その一人ミナムは、パクの隣で布団に身体を横たえてはいたが、その目は天井を見つめて、あれこれと考える事に忙しく、もう一人ジョンヲルは雨戸を閉めて暗くした部屋でも、眠れずに寝床に座っていた。 理性ですべてを制御できても、感情がなくなるわけではない。初めて見た夢が [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 116
  • 空が白み始めてくる。ジョンヲルは障子戸を閉めているフニにまた小声で指示を出した。 「お部屋をご用意いたします。 こちらにどうぞ。」 フニはミナムとパクに言うと部屋を出て行こうとする。だがミナムはジョンヲルを見たままで動かないかった。フニが振り返り、パクもミナムを見る。 ジョンヲルがミナムを見返して二人の視線が交差した。 『何か?』 ジョンヲルがそう口にしようとした時、ミナムがそれより先に口火を切った。 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 115
  • 「ああ、もしお疲れなら休んでください。 この部屋は安全です。」 ジョンヲルはミナムにそう声をかけた。だがそう言ったジョンヲルは休もうとはしてない、じっと何かを待っているように思える。第一、襲ってくると明言しておきながら休めと言われても休めるものではなかった。 ミナムは目でそれを否定したが、いつ来るのか、本当に来るのかも分からない状況で、まんじりともせずにただ時間をつぶすだけなのは、実際とても疲れる事 [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 114
  • 「刺客が罠に掛かるまでは、その場を動かないでください。」 怪訝な顔をしているミナムにだけでなく、ジョンヲルはミニョにも顔を動かして念を押す。 「この部屋は刺客に向けての餌です。」「餌、・・・分かっていたのか私が来る事を?」 おまえが教えていたのかと、ミナムがミニョを振り返ったから、ミニョはブンブンと顔を振って否定した。 「私は謀士です、そして刺客は初めてじゃない。 どのような事にも対応するだけの準備は [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 113
  •    布石 先に屋敷に戻ったミニョは、落ち着く事が出来ずにジョンヲルの前をうろうろと歩きまわった。 時々足を止めてはジョンヲルを見る。遅れて戻ると言ったジョンヲルの言葉を信じていないわけではない。 だが馬車で、王女だと知られた事にどう言おうかと考えていた時、「一人、つけてきている。」と、ジョンヲルがこれまでと変わらぬ淡々とした口調で言った事が、ミニョの心に落胆という影を落としていた。 胡国の王女だって [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 112
  • 「所属部隊を名乗れ!」 ジョンヲルの声がピリピリと響く、その声に兵の動きは止まったが、仮面を付けた者が偉そうにとでも言いたげに、剣を握ってにらみ返した。 「私を知らないとは煌国の者ではないな。」 ジョンヲルは落ち着いた声で言い返し、その言葉に空気が張り詰める。 「行首、皇宮に使いを送れ、仮面の謀士を知らぬ者が煌国の兵に扮しているとな。」 兵は顔を見合わせた。仮面の様相に畏怖なる声、さらに皇宮と関わりの [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 111
  • ミナムの口から出た謀士との関係、 関係!? あまりに驚きすぎて、ミニョは二度瞬きをした。それからどう答えるべきかと考える。 大家と借主、主人と薬屋、謀士と依頼人、どれも間違いではないが正しく言いえてはいない。 「えっと・・・・謀士のジョンヲルさんは大家で、それから…患者? 胡国の為の情報を教えてもらう代わりに、私が薬を調合しています。 あっ・・・私が最初に薬の知識で助けたのです。 つまり・・・持ちつ [続きを読む]
  • 静寂にして尊大に 110
  • 煌国において、王女を襲った刺客が、全員殺されたとの知らせがアン王に届いた。 こたびのうわさに、煌国では晏国との交易を止めるべきだとの声が広がっており、一方使節団も身の危険と帰国の途についたが、リセ王女だけが頑なに残った事が告げられる。 「それで、うわさの出所はわかったのか。」 報告を受けたアン王は、リセ王女が残った事に頷くと、煌国に密偵を送った目的を確認する。 「申し訳ありません、煌国と胡国の国境付近 [続きを読む]