sakurai さん プロフィール

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sakuraiさん: cocode note
ハンドル名sakurai さん
ブログタイトルcocode note
ブログURLhttp://days.arukash.net/
サイト紹介文書かなければ忘れてしまうようなことかもしれない
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供63回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2011/08/04 16:01

sakurai さんのブログ記事

  • ホコタテさん
  •  マンションの大規模修繕工事が始まるので、ベランダの整理をしなければならないと何度か書いた。台風を前に、長く伸びたつるバラも切った。3本のオベリスク(ピラミッド型の支柱)に絡まるように枝を括っていた、多数の細いワイヤーを切り、外れた枝を容赦なくハサミで断った。つるバラは、根本から30センチ弱を残すだけになり、裸になったオベリスクは鉢から抜いてベランダの隅に寝かせた。 時々トゲに刺されながら、切った枝 [続きを読む]
  • 上からルミコさん
  •  有料の体験教室に来ていたルミコさんは、年齢不詳の元気な女性だった。黙っていると口がへの字で、今にも何か不平を言い出しそうで怖いのだが、いざ喋りだすと表情に華があって人を惹きつける。 他の方々は恥ずかしそうに声を出すのに、ルミコさんは堂々としていて、朗読の経験者なのがすぐにわかった。聞けば、女優(エキストラ?)のようなことや、歌に踊りに語りにと、今までいろいろな機会を得て舞台に立ってきたらしい。「 [続きを読む]
  • 重い蓋
  •  いつの間にか金木犀が香っている。 この香りにせつなさを覚えたのは14の頃だ。胸のときめきとか、もどかしさとか苦しさとか喜びとか、恋に特有のあの感情たちと金木犀の香りが初めて結びついたその頃から、この季節になると必ず、感情の揺れに囚われてきた。……が、もはやそれも過去の話になってしまったらしい。今はただほんわかと懐かしく、ああ、秋になったんだなーと思うばかりでシンプルだ。  感情の波が小 [続きを読む]
  • 音を立てる
  •  外でトイレに入ると、誰かがトイレットペーパーを使っている「カラカラカラカラカラカラカラカラッ!」という大きな音にびっくりすることがある。使うペーパーの長さには、衛生観念とか、人それぞれに事情があるだろうけれど、あそこまで高速で巻取るのは普段からの癖なんだろうか。それとも、聞かれたくない音を消すための「音姫」みたいなものなんだろうか。 「音姫(水流の音がするやつ)」と言えば、「会社の音姫から女の人 [続きを読む]
  • 折り返し運転
  •  折り返し運転で始発になる電車に乗ることがある。そこまで乗って来た乗客が全員降りて、空になったところに乗るので座れる確率が高い。座ってからふと見ると、向かいの座席の端でこんこんと眠っている人がいた。今乗って来てすぐに眠ったとは思えないから、どこからかずっと寝ながら来たのだろう。朝からあんなに深く眠り込んで、アナウンスや人のざわめきにも起きないなんて、どれだけ疲れているのだろう。 降りなくていいんだ [続きを読む]
  • ナニクソ!
  •  声による公演が近づき、「稽古」の場では演出の先生から結構きびしいダメ出しが飛んで来る。私などは何を言われようが「ナニクソ!!」と思う方なのでいくらでも演り直すけれど、慣れていない人は相当にびびってしまう。とうとう「辞めます」という人が出てしまった。以前には他のグループに所属し、それなりに自信を持って声を出していた女性なので、なぜそこまでひどく言われなければならないのかと、疑問に思ったのかもしれな [続きを読む]
  • つきあい悪い
  •  講座がちょうどお昼時に終わる。たまに「お昼食べてかない?」と言う人がいる。「いいよ」と誰かが言う。「サクライさんは?」と聞かれる。「帰るー」と答える。「やっぱりね。じゃ、またね」と分かれる。  またある時は夕方5時過ぎに稽古が終わる。「お茶していかない?」と誰かが言う。「サクライさんは、帰るよね?」と言ってもらえる。「帰りまーす、おつかれさまでしたー」と、改札口で分かれる。  行きたい気持ちはある [続きを読む]
  • 挟まれて謎になる
  •  娘が中学生の頃、PTA活動のひとつとして、毎週決まった曜日に学校の図書室へ通っていた。授業中の静かな午前に、図書室が楽しくなるような季節の飾り付けや書棚の整理、他校への貸し出しと返却の準備、新しく購入した本に透明なカバーを貼るなどが、主な仕事だった。手伝いの特典として、自由に学校の本を借りることができた。購入したい本を問屋まで選びに行くのも楽しかった。 ある年の棚卸しのときだ。一冊一冊、棚から出し [続きを読む]
  • 夕方タカタカ
  •  昨日は他人の文章(台本)を事務所のPCに打ち込んでいた。Windowsのデスクトップで、キーボードは叩くたびにカタカタ言う。タカタカタカタカタカ……と、文字を打ち続ける。見ながら打ち込むだけなのでどんどん続く、その踊るような音が懐かしかった。 いつも使っている自分のPCはノートだ。デスクトップからノート型にしたのは、10数年前? 以来ずっとMacのノートなのだが、デスクトップ時代のキーボードを叩く音 [続きを読む]
  • ヒグラシと爆音
  •  急に涼しくなってきた。そうすると、なんだか夏が終わってしまうのが惜しいような気がする。暑さに負けじと必死に生きていたのが、急に気が抜けてしまう感じだ。でも、まだこのままで終わる夏ではなかろう。またあの暑さがぶり返せば、「もう勘弁してよ」などと勝手なことを私は言うに決まっている。 昨日の夕方、娘とヒグラシの声を探しに行った。自宅の回りではミンミンゼミとアブラゼミの声しかしないので、高い木の繁ってい [続きを読む]
  • おばあちゃんち
  •  始発駅で停まっていた電車に乗ると、先に乗って座っていた少女の不安そうな目と目が合った。案の定、座席を立って来て「すみません」と声をかけてくる。「あの、この電車は、◯◯に行きますか?」 乗り慣れた路線ではないから、他の駅の名前を言われたら分からなかったかもしれない。でも◯◯なら、私も降りる駅だから確実だ。「はい、行きますよ」と答えると、言葉にはなっていない安堵の声と一緒に、ほっとしたような笑顔を見 [続きを読む]
  • ひとりやすみ
  •  一週間は特に何も予定がないと書いた通り、嘘みたいに暇な時間ができた。夫も娘も仕事だ。家でひとり、家事をいつもより少しだけ丁寧にする以外は、海外ドラマを観たり本を読んだりピアノの練習をしたら、他ににさしてやりたいこともない。 お盆休みと言えば昔は憂鬱の代名詞みたいなものだった。夫の実家に子どもたちを連れて行って泊まるのが恒例で、それがとにかく面倒だった。決して仲が悪かったわけでもなんでもないけ [続きを読む]
  • 足すのは容易い
  •  台風が近づいて太陽が姿を隠した分だけ、身体が楽になった気がする。なのに、どんよりと疲れて眠い。暑さに負けじと張っていた気が、緩んだからだろうか。このところ暑い昼間に出歩くことが重なっていたけれど、明日からは一週間、何も予定がない。それも気が緩んでいる原因かな。  ベランダではいくつかの鉢植えが枯れてしまっている。水をやりが足りなかったのかもしれないけど、この暑さのせいだと思ってしまえば、あんまり [続きを読む]
  • ぽんっ
  •  昨夜は江東花火大会だった。小さいながらもくっきりと見える花火をしばらく眺めた。しゅるっと上がり静かにポンと開いて消える。真近ではないし、ましてや室内から観る花火だから、なおさらに儚い。いや、儚いというのはきれい過ぎた言い方で、ただ、あっけなく消滅する。 夏休みになって電車の混み方も変わってきた。私は最初から座っていたけれど、立っている人も多くいて、つり革も半分くらいは埋まっている。そんな中に、小 [続きを読む]
  • 103
  •  まだスイカを食べていない。かき氷も枝豆食べていない。海水浴にもプールにも行っていないし避暑地に行く予定もない。ビアガーデンには端から縁がない。でも夏はもう十分に堪能した。まだ8月になったばかりだなんて嘘みたいだ。  とはいえ今年は、早く秋になればいいのに、と思っているわけでもない。光に閉じ込められ、外に出れば修行僧のように黙々と歩き、無になって暑さをやり過ごす以外ほかのことを考える余裕がないのは [続きを読む]
  • 仕方ないから
  •  大きくはっきりと声を出せるようになりたいと参加していたマチさん(60代後半?)は、半年間の講座の後も、自主ボランティアに向けて練習を続けている。ただ、マチさんの場合は声だけでなく、視力があまり良くないことも問題だった。読むべき台本の文字がよく見えないのだ。それでも、ご自分でテキストを拡大コピーして頑張ってきたマチさんなのだが、見学に行ったボランティア先の会場の、照明が暗いことにまた自信をなくした。 [続きを読む]
  • なつかしいね
  •  気づけば朝からずっとエアコンの効いた室内にいた。気づいてしまうと急に息苦しいような、何かに申し訳ないような、そんな気がしてきて、とりあえず一旦スイッチを切ってみた。窓を大きく開ければ風が通り、まだ生温かいながらも夕暮れていく匂いがする。 遠慮がちなセミの声と、遠くで鳴っている踏切の音。窓を締め切っていたときよりも「静か」と感じる。これに蚊取り線香の匂いがあれば、子供の頃の夏の夕方みたいだと思う。 [続きを読む]
  • 心はいくつ
  •  何日も吹いていた強い風が止んだ頃から、ミンミンゼミが鳴き始めた。空は青く雲は夏の形をしている。昨日は教室の元気な年配者を区の公民館から児童館までお連れした。ボランティアのボランティアみたいなもの。15時を過ぎてもまだ暑い中、ぞろぞろと日陰を選びながら歩いた。日傘をさして黙々と歩くも、下からの照り返しがとにかくきつい。水害に遭われた方々のことを思えば「こんな暑さくらい我慢しなきゃね」と口々に言い合う [続きを読む]
  • 踊り場のトランペッター
  •  数日間吹き続けていた強い風がやんで、何日かぶりに静かな夕方だ。涼しくなったのでエアコンを消して窓を開けた。 ソソソ、、ラララシシシ、、シシシドドド…… 近所の学校から、トランペットの音が聞こえてくる。部活動だろう。学校の近くに住んでいるので想定内だ。が、 なぜキミは、窓を開けて外に向かって吹いているのか。 練習なので同じフレーズが続く。だんだん気になってくる。確かに教室の中で練習した [続きを読む]
  • 印度の象
  •  あるイベントの連絡先として自宅の電話番号がいくつかの広報に載った。知らない人から電話がかかり、参加の意向とお名前と電話番号を伺って、通話を終える。話す内容は同じでも、人それぞれに声の調子や話し方が異なるので、受ける印象が違う。  するーっと申し込みを受けて、「それではお待ちしています」と、手元に名前と電話番号のメモだけが残る場合と、名前を記しながら、その人の声から受けた印象がしばらく消えない場合 [続きを読む]
  • たまにはこんなこと
  •  たぶん、書いたこともないと思うけれど、俳優の田中圭が好きだ。表情とか、立ち姿とか、声とか話し方とか、なぜだか惹かれる俳優さんなのだ。いわゆる「好みのタイプ」なんだろう。でも、かなり前に子供らから「えぇーー?(なんで〜?)」と疑いの目(?)を向けられたので、わざわざ友人にも公表していない。私が好きだったらそれでいいのだ。  舞台は3つ観に行った。TVよりも素敵だ。それでも、きゃー、イケメン、かっこい [続きを読む]
  • してあげれば?
  •  我が家の愛犬はパピヨンという種類で、全体的に毛足が長い。そんな犬と朝、散歩をしていると、登校途中の小学生(低学年)の女の子のひとりが「かわいいー」と言って近づき、もうひとりが「暑くないのかなぁ」と言った。確かに今日は朝から暑かったから「暑いかもしれないね」と返すと、別の子が「トリミングしてあげれば?」と言った。  そう。今はサマーカットと言って、夏の間は極端に短く毛を刈ってしまうというのもありだ [続きを読む]
  • エネルギーが足りない
  •  今週は声を使うお手伝いが続いている。対象は60代以上の元気でやる気のあるシニアの方々で、私のもともと少ないエネルギーは使い果たされ、帰ってくるとくたくただ。  みなさんの笑顔を見るのは楽しいし、私ってこんなキャラだったっけというくらい、声を張って明るく元気に頑張るのは苦ではない。テンションが上がっているのでちっとも疲れていない気がするのだが、15時頃に帰宅すると、ソファーで前後不覚に眠ってしまう。( [続きを読む]
  • 味方がほしかった
  •  久しぶりにある作家の本が読みたくなった。その人の文体に触れたくなった。 早速スマホで電子書籍版を探したが、なかった。ないとなるとますます気になるもので、帰りに書店に寄った。手の届かない所に単行本が一冊だけあったが、文庫本は全く見当たらなかった。私のことだから見逃しているかもしれないし、他の50音のところに紛れているかもしれないからと、文庫の棚を何度も丹念に見直したけれど、なかった。  そのとき、 [続きを読む]
  • 叫んだことなんかない
  •  最後の最後に思いっ切り叫ばなければならない。そういう役をもらった。秋まで稽古は続く。自分に酔ったらオシマイ。泣くのはあなたじゃないよと釘を刺されている。 そういえば私、これまでの人生で叫んだことなんか一度もなかった。絶叫マシーンなんて最初から乗らないし、応援だって、声を出すより祈ってしまう方だ。たとえ心が叫んでも、声に出すことはなかった。 そんな大人しい(?)私が、もっともっとと、大きな声を欲す [続きを読む]