sakurai さん プロフィール

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sakuraiさん: cocode note
ハンドル名sakurai さん
ブログタイトルcocode note
ブログURLhttp://days.arukash.net/
サイト紹介文書かなければ忘れてしまうようなことかもしれない
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2011/08/04 16:01

sakurai さんのブログ記事

  • おばあちゃんち
  •  始発駅で停まっていた電車に乗ると、先に乗って座っていた少女の不安そうな目と目が合った。案の定、座席を立って来て「すみません」と声をかけてくる。「あの、この電車は、◯◯に行きますか?」 乗り慣れた路線ではないから、他の駅の名前を言われたら分からなかったかもしれない。でも◯◯なら、私も降りる駅だから確実だ。「はい、行きますよ」と答えると、言葉にはなっていない安堵の声と一緒に、ほっとしたような笑顔を見 [続きを読む]
  • ひとりやすみ
  •  一週間は特に何も予定がないと書いた通り、嘘みたいに暇な時間ができた。夫も娘も仕事だ。家でひとり、家事をいつもより少しだけ丁寧にする以外は、海外ドラマを観たり本を読んだりピアノの練習をしたら、他ににさしてやりたいこともない。 お盆休みと言えば昔は憂鬱の代名詞みたいなものだった。夫の実家に子どもたちを連れて行って泊まるのが恒例で、それがとにかく面倒だった。決して仲が悪かったわけでもなんでもないけ [続きを読む]
  • 足すのは容易い
  •  台風が近づいて太陽が姿を隠した分だけ、身体が楽になった気がする。なのに、どんよりと疲れて眠い。暑さに負けじと張っていた気が、緩んだからだろうか。このところ暑い昼間に出歩くことが重なっていたけれど、明日からは一週間、何も予定がない。それも気が緩んでいる原因かな。  ベランダではいくつかの鉢植えが枯れてしまっている。水をやりが足りなかったのかもしれないけど、この暑さのせいだと思ってしまえば、あんまり [続きを読む]
  • ぽんっ
  •  昨夜は江東花火大会だった。小さいながらもくっきりと見える花火をしばらく眺めた。しゅるっと上がり静かにポンと開いて消える。真近ではないし、ましてや室内から観る花火だから、なおさらに儚い。いや、儚いというのはきれい過ぎた言い方で、ただ、あっけなく消滅する。 夏休みになって電車の混み方も変わってきた。私は最初から座っていたけれど、立っている人も多くいて、つり革も半分くらいは埋まっている。そんな中に、小 [続きを読む]
  • 103
  •  まだスイカを食べていない。かき氷も枝豆食べていない。海水浴にもプールにも行っていないし避暑地に行く予定もない。ビアガーデンには端から縁がない。でも夏はもう十分に堪能した。まだ8月になったばかりだなんて嘘みたいだ。  とはいえ今年は、早く秋になればいいのに、と思っているわけでもない。光に閉じ込められ、外に出れば修行僧のように黙々と歩き、無になって暑さをやり過ごす以外ほかのことを考える余裕がないのは [続きを読む]
  • 仕方ないから
  •  大きくはっきりと声を出せるようになりたいと参加していたマチさん(60代後半?)は、半年間の講座の後も、自主ボランティアに向けて練習を続けている。ただ、マチさんの場合は声だけでなく、視力があまり良くないことも問題だった。読むべき台本の文字がよく見えないのだ。それでも、ご自分でテキストを拡大コピーして頑張ってきたマチさんなのだが、見学に行ったボランティア先の会場の、照明が暗いことにまた自信をなくした。 [続きを読む]
  • なつかしいね
  •  気づけば朝からずっとエアコンの効いた室内にいた。気づいてしまうと急に息苦しいような、何かに申し訳ないような、そんな気がしてきて、とりあえず一旦スイッチを切ってみた。窓を大きく開ければ風が通り、まだ生温かいながらも夕暮れていく匂いがする。 遠慮がちなセミの声と、遠くで鳴っている踏切の音。窓を締め切っていたときよりも「静か」と感じる。これに蚊取り線香の匂いがあれば、子供の頃の夏の夕方みたいだと思う。 [続きを読む]
  • 心はいくつ
  •  何日も吹いていた強い風が止んだ頃から、ミンミンゼミが鳴き始めた。空は青く雲は夏の形をしている。昨日は教室の元気な年配者を区の公民館から児童館までお連れした。ボランティアのボランティアみたいなもの。15時を過ぎてもまだ暑い中、ぞろぞろと日陰を選びながら歩いた。日傘をさして黙々と歩くも、下からの照り返しがとにかくきつい。水害に遭われた方々のことを思えば「こんな暑さくらい我慢しなきゃね」と口々に言い合う [続きを読む]
  • 踊り場のトランペッター
  •  数日間吹き続けていた強い風がやんで、何日かぶりに静かな夕方だ。涼しくなったのでエアコンを消して窓を開けた。 ソソソ、、ラララシシシ、、シシシドドド…… 近所の学校から、トランペットの音が聞こえてくる。部活動だろう。学校の近くに住んでいるので想定内だ。が、 なぜキミは、窓を開けて外に向かって吹いているのか。 練習なので同じフレーズが続く。だんだん気になってくる。確かに教室の中で練習した [続きを読む]
  • 印度の象
  •  あるイベントの連絡先として自宅の電話番号がいくつかの広報に載った。知らない人から電話がかかり、参加の意向とお名前と電話番号を伺って、通話を終える。話す内容は同じでも、人それぞれに声の調子や話し方が異なるので、受ける印象が違う。  するーっと申し込みを受けて、「それではお待ちしています」と、手元に名前と電話番号のメモだけが残る場合と、名前を記しながら、その人の声から受けた印象がしばらく消えない場合 [続きを読む]
  • たまにはこんなこと
  •  たぶん、書いたこともないと思うけれど、俳優の田中圭が好きだ。表情とか、立ち姿とか、声とか話し方とか、なぜだか惹かれる俳優さんなのだ。いわゆる「好みのタイプ」なんだろう。でも、かなり前に子供らから「えぇーー?(なんで〜?)」と疑いの目(?)を向けられたので、わざわざ友人にも公表していない。私が好きだったらそれでいいのだ。  舞台は3つ観に行った。TVよりも素敵だ。それでも、きゃー、イケメン、かっこい [続きを読む]
  • してあげれば?
  •  我が家の愛犬はパピヨンという種類で、全体的に毛足が長い。そんな犬と朝、散歩をしていると、登校途中の小学生(低学年)の女の子のひとりが「かわいいー」と言って近づき、もうひとりが「暑くないのかなぁ」と言った。確かに今日は朝から暑かったから「暑いかもしれないね」と返すと、別の子が「トリミングしてあげれば?」と言った。  そう。今はサマーカットと言って、夏の間は極端に短く毛を刈ってしまうというのもありだ [続きを読む]
  • エネルギーが足りない
  •  今週は声を使うお手伝いが続いている。対象は60代以上の元気でやる気のあるシニアの方々で、私のもともと少ないエネルギーは使い果たされ、帰ってくるとくたくただ。  みなさんの笑顔を見るのは楽しいし、私ってこんなキャラだったっけというくらい、声を張って明るく元気に頑張るのは苦ではない。テンションが上がっているのでちっとも疲れていない気がするのだが、15時頃に帰宅すると、ソファーで前後不覚に眠ってしまう。( [続きを読む]
  • 味方がほしかった
  •  久しぶりにある作家の本が読みたくなった。その人の文体に触れたくなった。 早速スマホで電子書籍版を探したが、なかった。ないとなるとますます気になるもので、帰りに書店に寄った。手の届かない所に単行本が一冊だけあったが、文庫本は全く見当たらなかった。私のことだから見逃しているかもしれないし、他の50音のところに紛れているかもしれないからと、文庫の棚を何度も丹念に見直したけれど、なかった。  そのとき、 [続きを読む]
  • 叫んだことなんかない
  •  最後の最後に思いっ切り叫ばなければならない。そういう役をもらった。秋まで稽古は続く。自分に酔ったらオシマイ。泣くのはあなたじゃないよと釘を刺されている。 そういえば私、これまでの人生で叫んだことなんか一度もなかった。絶叫マシーンなんて最初から乗らないし、応援だって、声を出すより祈ってしまう方だ。たとえ心が叫んでも、声に出すことはなかった。 そんな大人しい(?)私が、もっともっとと、大きな声を欲す [続きを読む]
  • 二重爪
  •  そりゃあもう、こんなことわざわざ書くなよって話なんだけど、足の爪が二重爪になりがちなのよ、このごろの私。先が薄く裂けてくる二枚爪じゃなくて、二重爪。傷ついた爪の下から新しい爪が生えてきて、その状態が続くうちに元の爪がだんだん浮いてきて、ついにはぽろっと取れるわけ。 爪に負担がかかるとそうなるらしくて、まあ、思い当たることといえば歩きまくった旅行ね。それで、最初は右足の小指、それから薬指の爪が十日 [続きを読む]
  • 使い捨てスリッパ
  •  本日は一年に一度やって来る憂鬱なあの日、そう、「生活習慣病検査」の日でありました。午後からの受付だったので朝食は軽く食べ(白いご飯のみ)、9時からの絶飲食。例年、朝から絶食でバタバタと忙しく出かけていたので、午後からってのんびりだなーと思ったのですが、まあ、その午前中の長いこと長いこと。お腹は空くしだんだん頭も痛くなってきて、測ってもらった血圧は最低でした。  ところで、いろいろな検査室を回る中 [続きを読む]
  • クルン
  •  最初に目を引いたのは裾がほつれた白いレースのスカートだった。そこから下に行って、立派なムダ毛もそのままの素足、筋肉の張ったふくらはぎ、可愛らしい白黒ボーダーのソックスに大きなリボンのついた黒いシューズ。若い学生さんかなと思った。膝に乗せたバッグの上で、B6版のリングノートを立てて持ち、ボールペンで何かを書いている。 電車の中でノートに文章を書いている人はあまり見かけない。スマホではなくノートに文 [続きを読む]
  • カゴノトリ
  •  事務所のあるビルに裏手から入ろうと近づくと、狭い路地には外国語と鉄パイプの音が飛び交っていた。大規模修繕工事のために、足場を組み立てている途中らしい。上の方に向かって思い切り鉄パイプが投げ上げられ、上からは、私の知らない言葉が大音量で降ってくる。  その下をくぐらないとビルに入れない。表の方に回ろうかと向きを変えかけたら、誰かが鋭く「ストップ!」と声をかけ、一斉に動きが止まった。私は意味もなく頭 [続きを読む]
  • 夢のない夢 
  •  いつものように5時半に起き、朝のあれこれが終わって犬の散歩をしてもまだ8時。久しぶりに何もなくひとりで自由な一日だけど、どこかに出かける気力はない。その代り家にいて、ゆっくりとやりたいことをしましょうと、好きなものを揃えて座った。なのに、何をしても眠くてなって仕方がない。  ああ、寝たいんだなー、私。それが一番必要なことなのよね……と、うたた寝。そんな時にはかなりの確率で夢をみること [続きを読む]
  • 愛でる人
  •  石の塀の脇に佇んで、その家の敷地の内から外に向かって溢れ咲いたバラの花に、手を触れている人がいた。小ぶりなリュックを背負った、地味な初老の男性だった。咲き開いた花の部分を持ち上げるようにして覗き込んだり、また別の花を手のひらに乗せてみたりして、間近に眺めている。と思うと、その家の高い窓を伺うような素振りもする。  バラの手入れをしているにしては、素手だし、鋏も何も持っていない。バラに付く虫を探し [続きを読む]
  • 乗せてくれちゃう
  •  駅から出るとバス停が気になる。何人かの人が並んでいて、今にもバスがやってきそうな気配がある。でも買い物もして帰りたい。買い物をしたら荷物が増えるのでなおさらバスに乗りたくなるだろうけれど、まあ、運良く別のバスが来たら乗ればいいやと、スーパーに足を向ける。  家まで歩いたって 10分ちょいだ。往きはいつも当たり前のように歩いている。帰りはほんの少しの上り坂が気になってついバスを使うけれど、本当は歩いた [続きを読む]
  • その気で登る
  •  土曜日に、ちょいとプライドが傷ついた。私がB先生経由で打診されて受けたA先生からの依頼を、B先生が他の人に向かって、「サクライは取るに足りない仕事を受けた」かのように表現したのだ。実際、難しい内容ではないけれど、A先生から是非にと頼まれてはりきっていた矢先だ。B先生だって「サクライさんならできるわよ」と励ましてくれていたのに、なんだ、私はおだてられて、いいように使われているだけなのか? と、急につまら [続きを読む]
  • 仮の持ち主
  •  半袖の服を出し揃えた途端に季節は逆戻り。昨日は朝から冷たい雨が降っていた。秋にまたねと、きれいに別れたはずの上着をまた引っ張り出す。昨日は朝から冷たい雨が降っていた。  午後になって雨は時々ぱらっと降る程度になった。傘をたたみ、あちこち濡れて滑りそうな駅の構内を抜けてホームに出る。電車に乗ると、立っている人もいる中、ドアに近い一番端に一人分のスペースがあった。横の手すりにビニール傘がひっ掛けてあ [続きを読む]
  • 夕空
  • たいていは、思い通りにいかない。 すんなりスラスラ思うように事が運ぶ時は、他の誰かに何らかの負担が行っているのかもしれない。 足踏みオルガンのことを、ものすごく久しぶりに思い出した。ペダルで空気を送りながら鍵盤を押すリードオルガンだ。 私が幼稚園や小学校低学年の頃は、教室に一台ずつ置いてあった。二人組になってひとりがペダルを踏み、ひとりが鍵盤を弾いたりした。そのペダルの感触や、軽い [続きを読む]