伊織 さん プロフィール

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伊織さん: 鳥がおしえてくれた空
ハンドル名伊織 さん
ブログタイトル鳥がおしえてくれた空
ブログURLhttps://ameblo.jp/0037084/
サイト紹介文精神科に通いながら、日々の出来事や小説等を書かせて頂いています。
自由文小説はファンタジーで、いいのか、どうか・・・医者に止められている酒と煙草がないと、生きていけません。小心で世の中に上手く馴染めないです。独り言も多し。どうぞよろしくお願いいたします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供183回 / 365日(平均3.5回/週) - 参加 2011/08/27 12:33

伊織 さんのブログ記事

  • お詫び
  • いつも遅筆で誤字脱字の多い小説のようなものを読んで下さっている皆様、本当に心から感謝とお礼を申し上げます。 実は、持病(?)のガンの関係で入院・手術と言う事になりました。退院後もしばらくはどうなるのか、自分でも体調がわからないので、とりあえず休載のお詫びと、再開後の連載を読んで頂きたく思い。お願いしたく ……だんだん日本語がおかしくなってきました。ただでさえおバカなのに……。 とりあえずそんなわけ [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]130〉
  • 『おい、小雅の。精霊の方は準備が出来てるぞ?』 狼泰は三戒に言われて我に返ったように、すでに一人になっている燐火と紅蓮を振り返った。その姿は髪型は紅蓮なのに、その色は燐火のもので、ちょっと違和感を感じながらも、その朱金に銀がわずかに散る瞳を見る。三戒に先ほど触れられて頭に入ってきた小雅の三代目の特徴を伝えようとすると、燐火と紅蓮の一身体が狼泰が主体なら姿を決めるのは狼泰なので、大丈夫だと教えてく [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]129〉
  • 「すげぇ……この術、すぐに使えるモノばっかりじゃないか」 『まだ小雅の家には色々残ってると思うが、テメェで調べろ。面倒だ。さっさと一身体になれ。融合しろ』 冷たく言い放った三戒の傍らで、躰にフワッと闇の衣を身に纏うようにしてから、琅玕の背に先刻と同じ美しい藍色の翼が出現する。 「よし。行こう、忠勇」 微笑んでそう言った琅玕に、大歳の傍で何やら術をかけていた節義の声がかかる。 『待って下さい琅玕。折角 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]128〉
  • 『三戒。僕が大地の精霊に頼んでも構いませんか?翼に馴れていない琅玕は疲れるでしょうし、ましてや一身体での使用ですから、心配です。昔取った杵柄で僕は大地の精霊とは仲が良いですしね?』 『勝手にしろ。月の恵し子だって言うのに、生命の理に反する送屍師だった野郎に任せる。得意だろうからな』 『ありがとうございます』 平気な顔で送屍術の描かれた紙を掴んだ三戒から、節義は笑顔でそれを受け取ると、四つに折って平 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]127〉
  • 目の前に来た琅玕に視線を合わせるように、ちょっと屈むようにしてから、にっこりと節義は笑うと、天祥の姿をした琅玕の頭を優しく撫でる。 『お久し振りですね、琅玕。仮装パーティでもしているんですか?呪術院なんて、危険な所で遊んでいちゃダメですよ?』 その声は三戒よりもやや高く、優しい日溜まりのような印象を与える精霊を、琉雅と花凛と朔夜が恐怖におののいたように震えながら、目を極限まで瞠って見つめている。 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]126〉
  • 「え――っ。なんで節義さんを喚ぶの?オレ契約してるわけじゃないし、喚んでも来てくれないよ。三戒が喚べば良いじゃないか、一応部下なんでしょ?」 『……ウルェセェな。さっさとしろ。テメェを育てたのは、ほとんどアイツだ。喚べば来る。俺は人間の赤ん坊なんざ分からないから、押し付けたんだよ。元人間だった大罪人で、前世の記憶持ちだったから丁度よかったからな。良いから早く喚べ!』 「だって……悪いよ」 がっと三 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]125〉
  • 『お前も三代目とは顔立ちも雰囲気もまるで違う。アイツは二、三度力を貸さざるを得なくなったが、頭が良くて冷静で、いつも口元が笑っている。そんな嫌味なヤツだった。髪も瞳も大陸の血は入っていなくて、黒い髪に青い瞳で、顔立ちも中性的だったな……』 そこで煙草を吸い付けた三戒は、ふと琅玕を見る。 『小雅家三代目の当主、名は禅那(ぜんな)千五百年ほど前になるか……お前の魂の半分、天祥の魂だった人間が嫁いでい [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]124〉
  • 『ヤツら余程暇な上に、乱れた理の埋め合わせにコイツを使う気満々だ。有効な人形(コマ)としてな。ゲームのルールも何も俺は知らねぇし、どうでも良いことだが。コイツは俺の守護者だからな。放っとくワケにもいかねぇんだよ』 心底嫌そうにしつつも三戒は煙草を吸い付けて、しばらくじっと太歳を眺めてから話し出す。 『五百年前、永世と一心の謀略にはまり、天祥から離れた東国の中心地で雨師(うし)を探していた紫翠(し [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]123〉
  • 三戒の言葉にちょっと考えるようにしてから、琅玕が口を開く。 「この面子で五百年前のことで関わりがあるのって、信義と忠勇だけだろ?」 嫌そうに顔を顰めた三戒は煙草を津ビニ挟んだまま、まず忠勇をさす。 『三孝家。天祥を自らが死に追いやったと思い込み、自害した大馬鹿者、永世の転生者。確かに原因のひとつではあったが、切っ掛けに過ぎなかった。真実天祥を殺したのは民衆と神殿組織だ。当時東国は大干ばつで、あまり [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]122〉
  • そんな琅玕を太歳がやや不思議そうに見てくるので、琅玕はわらいをおさめられないままにで応える。 「済みません。この部屋に居る皆、なんか、組み合わせが……それで可笑しくなっちゃって。だって、月神殿の妖霊刀剣士二人は、私の身方につくって言うし、こんなに剣呑な雰囲気の呪術院から、暗殺者集団“獬”の首領とその部下が、人を殺さずに逃げようだなんて……なんか、笑っちゃって、すみません」 「……俺は別に殺人鬼殺人 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]121〉
  • 幻影師が着るような衿の高い服は、絹らしい柔らかさで風をまとい、不思議な輝きを見せる空色の瞳は、慈愛に満ちている。よく見ればその服は浅葱色の濃淡で、あちらこちらに贅沢な刺繍や、飾り玉が縫い付けられている。ふわりと中空に広がる髪は虹色がかった銀色で、琅玕のものよりもぐっと柔らかい印象を醸し出している。 その服や姿よりも、太歳と狼泰が驚かされたのは、その背中にまるで天界に住む大きな美しい鳥のような、藍 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]120〉
  • 120 二人の様子に安心した琅玕は、目を輝かせて太歳を見た。 「あのっ、幻惑のご要望とかはありますか?魅仙郷も芸がないですし、呪術師の皆様が死人が苦手なら、殺伐とした感じで、死体が転がってる幻惑とかも良いかと思ったんですが……狼さんも歳様も、死体はお嫌いじゃないですよね?」 恐る恐る訊いてくる琅玕に太歳は声を殺して笑い、狼泰ははじかれたように笑い出す。 「死体が怖かったら暗殺者なんてやってられない [続きを読む]
  • 重い
  • お前は重いんだよと、ある人に言われた。 『だから誰も寄ってこないし、人が離れている』 言われて正直な所、傷ついたので、言い返してみたら、何十倍にもなって帰ってきた。 僕は、ここに居るのに。 自分でも重すぎて、地面に埋まれてしまいそう。 誰か、僕を助けて下さい。 そんな虚しい響きを出す音さえも、口を塞ぐ土砂に埋もれる。 ああ…… 今すぐ死んでしまいたい ファンタジー・SFランキング [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]119〉
  • 『嘘よ……知らない。琅玕が月の精霊と契約してるなんて、そんな話し聞いてないわ……ねぇ、花凛、朔夜。貴方達は、知ってたの……?』 『いいえ、初耳よ。本当に』 『私も……噂にも聞いたことがない』 少々青ざめている月の精霊三人に、冷静な信義と忠勇の声が響く。 「俺達は琅玕が消息を絶つ前に、何度か会った」 「あの頃は、蒼燕(そうえん)殿が?師替え?の話を熱心に持ちかけていて、リィンさんも辛かったのか、街へ着 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]118〉
  • 「琅玕を追いかけるようになってすぐに、琅玕が教えてくれたことだしな。俺は別に何ともないし、負担にもならない。目の前で倒れられた方が心臓に悪い」 「――っ。すみません。ありがとうございます。 口答えも抗うこともせず、しおらしく頭を垂れた琅玕に、信義が笑って言う。 「便利なように盾に使ってやれ。浄化刀使いにはたまに居るから、その人達に訊いて廻って、忠勇は反射体質を強化してきたから。昔よりもずっと楽なは [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]117〉
  • 『私達は小さくなったりとかって、無理なのよ―――?』 『月の精霊は、そういった意味では、特別だと思います』 その言葉に花凛と朔夜が笑う。 『あら、そうかしら』 『あなたほどじゃないと思うわよ?浄火の精霊さん?』 『あっ!そうよね――燐火と同じヒトの方が人数少ないわよね〜?』 クスクスと声を上げて笑う少女姿の精霊達を、男性幻惑師姿の琅玕が穏やかな目で見ている。 そして、何かを決意するように呼吸を整えると [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]116〉
  • まず火露が花凛を喚び、つづいて水月も朔夜を喚んだ。 夜風の中に月光が収束し、美しい十八・九歳の少女の姿を取った。 思わず目を瞠る太歳と狼泰のことなどまるで眼中にない様子で、琅玕は四人の精霊の方へ歩み寄る。 火露の傍らに居る花凛は、純白の夜にだけ咲く花のように可憐なドレスを身に纏っているし、水月の傍らに居る朔夜はプリーツが全身に入った、柔らかい細身の水色のロングドレスを着た、いかにも清楚な美少女姿だっ [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]115〉
  • 115 「狼泰さん、済みませんが、大きめの紙を持っていませんか?あったら一枚下さい」 「紙?……あるけど……」 言いつつ荷物の中から呪陣などを書苦のに使う大きめの紙を一枚取りだして、琅玕に手渡す。 「ありがとうございます」 嬉しそうに受け取った琅玕は、紙を卓の上に置くなり、自分の右手の人差し指に、まだ首から出ている血を付けて、陣のような何かを書き始める。 それを見て狼泰があきらかに狼狽えると、太歳が問うよ [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]114〉
  • 頭を上げた更夜は、ずずっと足下から伸びるようにして、子供にしか見えないからだから、刹那の間に一身体の琅玕と変わらない年頃の青年のような姿へと変貌する。 そうして、白磁のような右手で、そっと琅玕の額に触れると、撫でるようにして離れて行く。 『……運命の子……あの時、私は琅玕がそうだと思ったから……死神につきまとう、哀しく、過酷な運命の輪を、違う形に回してくれる誰か……ずっと探していた……だから、やっ [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]113〉
  • 双子の剣士の声に振り返った琅玕は、にっこりと笑う。 「とりあえず更夜を味方につけて、憐悠をオレの精霊にするために協力してもらう。万一死んだらごめん。死体は歳様の凛に食わせてくれ」 無邪気に笑ってそう言う琅玕に、思わず二人が立ち上がった瞬間、鋭い、鼓膜を裂き魂を振るわせるような言霊が部屋に響いた。 《更夜!来てくれ!!話したいことがある!どうしても、今すぐだ!時間がないんだ!!》 しん……と室内が静ま [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]112〉
  • 銀の月の鳥 呪術院編 111 「ええとですね。精霊眼について簡単に説明させてもらいます。呪術の遠視に近いものですが、相手が気付きにくい事と、その場に居る全員が見ることが出来るという点が若干違います。一般的に行動範囲が広くて素早い風の精霊を使います。それで、精霊眼で矢唯の様子を見てみても構いませんか?」 頷いた大歳を見て、琅玕は中空に向けて両手をかざした。 《風の精霊よ、我が視たいもの、知りたい事をこ [続きを読む]
  • 無気力ですみません
  • 皆様お世話になっております。 自分でもどうしようもない虚脱感というか。本も読めないほどの無気力に襲われてしまっています。 心当たりはさほどなく。 強いて言えば応援していたアイドルグループの解散と禁酒禁煙生活。今月末に手術日程を決める。入院手術がちょっと嫌(自分で希望しておいて)あと、片付けなければならない些末時が、山のようにあること。 週に何度も病院へ行くので、病院疲れが抜けない。 T氏が居れば下らな [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]111〉
  • 「よもや殺されはしないだろう。聖具を持っていなければ大して利用価値も無いしな」 「よしんば殺されても自己責任だ。というより、先刻の俺と琅玕の会話を聞いていて挨拶に行くなど愚の骨頂。あいつと従兄弟だと思うだけで恥ずかしい」 「いや、でも、マズいだろう。従兄弟って言うだけじゃなくて、同じ月神殿の神官を妖霊刀剣士が見捨てて、部外者の一般人守るって……」 すると二人は一瞬視線を合わせたが、琅玕を見るなり破 [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥[呪術院編]110〉
  • 「………お前さえ良ければ、どんな精霊と契約しようが、俺は一向に構わん」 そう言った後、耳元で低い声が囁く。 「琅玕が俺に惚れているのは先刻確認済みだしな」 そう言うなり耳元で笑われて、其の声や吐息に琅玕の前身があわだつ。 同時に顔面に血が上ると全身に神印が浮かんでいく感覚があった。 「す、済みませんが、ちょっと、その……離れてもらっても良いですか」 あっさりと琅玕を解放した太歳の口端が、可笑しそうに [続きを読む]
  • 〈銀の月の鳥〔呪術院編〕109〉
  • 間が空いてしまいましたのでリンクです。銀の月の鳥 108 「どうした?」 「……右手に聖具を。と言うか同形態のモノや異種とかでも同じ場所に重ねて持ってはいけないという理はないんです。守護者と精霊の間の問題なので……オレが鎖を二本持ってるように……」 琅玕の言葉の意味が分からず返事に困っていると、琅玕がにこりと微笑む。 「歳様?獬?の中に、精霊が見える人間って、どれぐらい居ますか?歳様が私を必要な時とか [続きを読む]