らん さん プロフィール

  •  
らんさん: 星の輝き、月の光
ハンドル名らん さん
ブログタイトル星の輝き、月の光
ブログURLhttps://ameblo.jp/fssfssfssfssfss
サイト紹介文「イケメンですね」の二次小説です。テギョン・ミニョが中心のお話になります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供23回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2011/08/29 09:34

らん さんのブログ記事

  • 日蝕 32
  • 静かでうす暗い店内はオレンジ色の照明が馴染んで見える。棚には色とりどりの酒の瓶が並べられ、カウンターではバーテンダーがシェイカーを振っていた。店に入った俺の目にまず映ったのは、そんなどこのバーでもよくある光景だった。店の中は思ったより広く、客の入りは半分ほど。カウンター以外にもテーブルが幾つかあり、運がいいのかそれとも俺のカンが冴えていたのか、そのひとつにミニョが座っているのが見えた。ミニョは誰 [続きを読む]
  • 日蝕 31
  • 加速度のついた太陽は、ゆっくり沈むことを知らないのか、少し前まで赤く染めていた世界をあっという間に暗闇へと塗り替えていった。バスは走り続け、その後をつけている俺の車も走り続けている。ミニョはどこまで行くんだろう。そもそもあれは本当にミニョだったのか・・・車を走らせながら俺は徐々に不安になってきた。病院の駐車場で待っていた時はまったく現れなかったのに、店に来た途端30分もしないうちにミニョを見つけ [続きを読む]
  • 日蝕 30
  • 「ヒョーン!」事務所の廊下をジェルミがスキップしながらやって来る。あいつはいつも楽しそうで浮かれた性格は俺とは合わないが、悩みとは無縁そうな顔をしているからそこだけは時々うらやましく思う。「ねえねえ、俺今晩ラジオあるんだけど、テギョンヒョンゲストで出てくんない?予定ではシヌヒョンだけなんだけど、テギョンヒョンはサプライズゲストってことで」この間俺とシヌが妙に深刻な顔でジェルミの前から消えてから、 [続きを読む]
  • 日蝕 29
  • 事務所の廊下をシヌと2人で歩く。俺が先頭で数歩後にシヌが続く。誰にも邪魔されず2人だけで話がしたいからと、適当に空いている部屋へ入った。小さな会議室は長机がロの字状に並べてあり、20脚ほどの椅子が置いてある。ドアを閉めると電気はつけず、シヌは閉めてあったブラインドを開け眩しそうに外を見た。「話って?」シヌは俺の方を振り向かず、射し込む光を手で遮りながら言葉だけを俺に向けた。何をどこから話そうか・ [続きを読む]
  • 日蝕 28
  • 交通量が少なく車を走らせていてもまったく信号機に出会わないような田舎の道沿いに、ポツンと建つ1軒のカフェ。客のほとんどは近所の住民で、しかも年寄りが圧倒的に多いその店に俺が通うようになってどれくらい経つだろうか。過疎化が進んでいそうなその地域では俺のことを知っている若者自体少ないようで、頻繁に通っているにもかかわらず、誰も自慢話のような目撃情報をネットにあげることはなかった。コーヒーを飲んでいて [続きを読む]
  • 日蝕 27
  • ミニョが合宿所に泊まった数日後、俺はいつものカフェへ行った。しかし店は開いておらず、ドアには”しばらく休業します”という貼り紙が。しばらくという期間がどれくらいをさしているのかは判らない。しかし休業の理由を知っている俺は、もしかしたら長引くかも知れないと思った。撮影でここに来てミニョと再会して以来、ここへ来ればいつでも会えると思っていたし、実際に会っていた俺は、ここ以外でミニョと会える場所を知ら [続きを読む]
  • 日蝕 26
  • 抱きしめた身体と柔らかな唇の感触が頭から離れない・・・ベッドに入って布団を頭までかぶった俺は、まんじりともしないで朝を迎えた。あの後俺はミニョをその場に残し部屋へ戻ったが、ミニョはあれからどうしたんだろう。あのまま下にいたんだろうか、それとも部屋へ戻ったんだろうか。俺は足音を立てないように歩き、ミナムの部屋のドアを静かに開けた。細く開いた隙間から中を窺うが、ミニョの姿は見えない。地下へ下りて行き [続きを読む]
  • 日蝕 25
  • 俺は焦った、本当に焦ったんだ。それなのにこいつはただ眠ってるだけ。倒れてるんじゃなさそうなのはよかったが、眠れない俺とは対照的に、平和な顔でのほほんと寝ているミニョを見て、何だか無性に腹が立った。起こすつもりで尻を蹴飛ばしたが、「う〜ん・・・」と身体をもぞもぞ動かすだけで、起きる気配のないミニョ。「ふんっ」俺はピアノの前に座ると鍵盤を叩いて大きな不協和音をガンガン鳴らした。今まで静かだった部屋に [続きを読む]
  • 日蝕 24
  • 部屋の中が明るい。でもそれは朝陽が部屋の中を照らしているからではなく、煌々とついた灯りのせい。今の時刻は・・・午前1時。電気さえ消していればカーテンが開いていても真っ暗な時間だ。いつものように電気をつけたままベッドへ入ったが、いつまでたっても一向に眠気が来ない。理由は判ってる、ミニョのせいだ。ひとつ屋根の下、2人きりだと思うと、そわそわと落ち着かなくて眠れない。・・・くそっ。俺は布団を跳ね上げた [続きを読む]
  • 日蝕 23
  • 助手席にミニョがいる。俺はそれを確認するように、時折チラチラと横目で見ながらハンドルを握った。走り出してから気づいたことだが、もしかしたらミニョは俺以外のメンバーが全員合宿所を出たことを知らないのかも知れない。じゃなきゃ泊めてくださいなんて言わないよな・・・そう思って、今は俺1人しかいないことを伝えたが、ミニョは知ってますと答えた。「シヌと何かあったのか?」チラリと横顔を見るが、車内が暗いせいで [続きを読む]
  • 今夜くらべてみました
  • こんばんは、らんです。久しぶりのアメブロ〜♪最近うちの方は朝晩がぐっと涼しくなり、日中もずいぶん過ごしやすくなってきました。でも大雨の降ってる地域も多いですよね。今日も昼間、雷が鳴ってました。みなさんがお住まいの地域はどうですか?季節の変わり目、体調にも気をつけてくださいね。5ヶ月ほど日蝕をお休みして、その間はFC2でお話を書いていました。あっちの方もだいぶ進んできて、そろそろこっちを再開しようか [続きを読む]
  • 風邪の正しい対処法?
  • このお話は「You're My Only Shinin' Star」の番外編です。二人が結婚する前のお話になります。。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ある日の夕方、ジョリーの散歩から帰って来たジェルミは玄関先でミニョとばったり会った。「うわーミニョ、久しぶり〜」ミニョは時々練習室を使いに合宿所へ来ていたが、ジェルミはなかなか会うことができず、今日はついてると大喜び。「今日は [続きを読む]
  • 日蝕 22
  • 西陽の射す頃カフェへ来た俺は、いつもの席でいつものコーヒーを頼んだ。そして運ばれてきたそれを飲みながら、楽譜に目を通すふりをしてミニョの様子を窺った。あまりにも多いミニョのため息に、悩み事でもあるのかと聞いたのは先週のこと。あの時ミニョは食べすぎただけと言っていたが、俺は嘘だと思っている。その証拠に、ミニョがその後も浮かない顔をしているのを俺は何度も見た。シヌとケンカでもしたのか・・・?ミニ [続きを読む]
  • 日蝕 21
  • 気がつくと俺はうす暗い場所にいた。辺りを見回すとすぐ傍には巨大な水槽の中、悠々と泳ぐ魚たちが見える。ああ、ここは水族館だ。しかも見憶えがある。沖縄の水族館だ。 「自分のこと以外は何も見えませんか?」 静かな暗がりに悲痛な声が響く。目の前には目に涙をため、辛そうな顔で俺を見るミニョ。そこへシヌが現れ、ミニョを俺から護るように抱きしめた。 「テギョンはそういうヤツなんだ。ひとの気持ちが判ら [続きを読む]
  • 日蝕 20
  • ミニョがバイトをしているカフェ。何度か通ううちに判ったことだが、どうやら従業員はミニョ1人のようだ。俺は毎日来るわけじゃないし、時間もバラバラ。昼頃の日もあれば夕方に来ることも。ただいつ来ても客は少なかった。俺以外に多くても2組ほど。俺だけのことも多い。いや、1度だけ午前中の早い時間に来たことがあるが、その時は年寄りが席を埋めていたな。ミニョはその年寄りたちに人気があるようで、ずいぶん可愛が [続きを読む]
  • 日蝕 19
  • 俺は恋の駆け引きなんてしたことないし、そもそもそういうことを意識したこともない。だからミニョを取り戻そうと思っても何をどうしたらいいのか皆目見当もつかなかった。ただ会いたいという勢いだけで店へ行き、ミニョを観察しながらコーヒーを飲んでるだけではいたずらに曲が増えるだけ。恋愛相談なんてできる相手のいない俺は、考えた末、悩みの答えをネットで求めてみることにした。”彼女にフラれてしまいました。でもどうし [続きを読む]
  • 日蝕 18
  • 勝ちとか負けとか、そんなものはどうでもいい。相手がシヌだからとかそういうことじゃない。問題なのは、ミニョの隣にいる男が俺じゃないということ。しばらくミニョと”元恋人”という過去形の関係でいて、はっきり判ったことがある。それはその現状に俺が耐えられないということだ。酒で満たしても女で紛らわせても俺の虚無感はなくならず、心は痛みを増していくばかり。胸に空いた大きな穴を埋めるのはやっぱりミニョじゃないと [続きを読む]
  • 日蝕 17
  • 寂れた街の目立たないバーで、いつもの席に座った俺はゆっくりとグラスを傾けた。濁った俺の心とは正反対に、透き通った丸い氷。覗き込めばその中に答えが見つかるような気がして、溶けていく様子をじっと眺めていた。結局、俺は何がしたかったんだろう。あの夜、途中でミニョのことが頭に浮かび、あいつもこんな風にシヌに抱かれているのかと思うと、胸をえぐられるような気持ちがした。やり場のない思いをぶつけるようにアヨンの [続きを読む]
  • ダメだったのね・・・
  • ああ・・・ダメだったのね(>_<)いつ消されちゃったの?(iДi)日蝕 16 ・・・ちょっと心配はしてたんです。でも、ヤバいかな?と思いつつ、ぎりぎりセーフ?とか思ったりもして。なるべく控え目にしたつもりなんだけどな。久しぶりの甘いお話で、ちょっと力が入ったかも(相手に問題ありだけど)飛ばすことはまったく考えてなかったんで、表現をソフトにして再挑戦してみたいと思います。飛ばすのは最終手段ね。にしても [続きを読む]
  • 日蝕 15
  • 緑の生い茂った山の空気は少しひんやりとして清々しく、どこからか聞こえてくる鳥の鳴き声は可憐で軽やかだ。普段人ごみの中で生活している俺にはそこに立っているだけで心癒されるような空間なのに、そんな場所でフラれた俺は、かなりの大ダメージを受けていた。いや、場所なんて関係ないか。俺が好きだと告げた女は、別の男が好きだと言った。その事実はどこで聞いても変わらない。降ってきそうな満天の星の下でも、駅のトイレの [続きを読む]
  • 日蝕 14
  • 「好きだ」ミニョを腕の中に閉じ込めたまま俺は耳元でそう告げた。まずは謝って、とりあえず誤解を解いて・・・そう思っていたはずが、俺の前から立ち去ろうとするミニョを見て一切の過程をすっ飛ばし、自分でも思いがけない言葉を口にしていた。しかしこうして口に出してやっとはっきりと自覚した。俺はそのことを伝えたかったんだと。「き、急に何言い出すんですか」いきなりそんなことをされれば誰だって驚くだろう。ましてや今 [続きを読む]
  • 日蝕 13
  • 「ミニョ、何で・・・」俺はミニョを目の前にし、そう呟くとその後は言葉が出なかった。どうしてこんなとこにいる?俺の知らない間にスタッフになってたのか?いや、でも、関係なヤツと言われてたぞ。じゃあ一体どうして・・・俺の頭の中は疑問で埋め尽くされている。俺が呆然としている間にミニョは監督と何やら話をしていて、その後、スタッフがわらわらと動き出した。「一体どういうことなんだ」「今監督さんと話してたの聞いて [続きを読む]
  • 日蝕 12
  • 撮影の間中、窓の外が気になって仕方なかった。さっきのはやっぱりミニョだったんじゃないかと。しかし、こんな車もほとんど通らない、バスだって1日に数本しか走ってないような田舎道を、ミニョがとぼとぼと歩いているなんてありえない。だが、もしも、万が一にも、窓の外にミニョがいたとしたら。きっと俺は外へ飛び出し、追いかけ、腕を掴み、振り向かせ、その後は・・・その後、俺はどうしただろう。電話のことを謝るだろうか [続きを読む]
  • 日蝕 11
  • 俺がしばらく連絡をしないと言った時、ミニョは仕事の邪魔をしないように、電話もメールもしないと言っていた。その言葉通り、その後は入っていなかった留守電だが、それが再び入り始めていた。しかしボランティア延長の相談の後は、俺が怒って電話をしたからだろう、すべて謝罪の言葉で始まるものばかり。それもいつしか「あの・・・」とか「その・・・」といった声を詰まらせた言葉だけになっていた。どうして今まで気づかなかっ [続きを読む]
  • 日蝕 10
  • 「あ、あのな、テギョン・・・・毎日忙しいテギョンにとって今日がどんなに大切な日か、俺は十分判ってる。判ってるぞ」一体今は何時なのか・・・そんなことも考えなくて済むはずの今日、頭までかぶった布団の上から、おどおどしながら俺の様子を窺うようなマ室長の声が聞こえる。「判ってるなら静かにしろ」「だが俺も上司の命令には逆らえなくてな・・・」「大げさだな、何なんだ」「・・・曲、できたか?」俺はゆっくりと布団か [続きを読む]