らん さん プロフィール

  •  
らんさん: 星の輝き、月の光
ハンドル名らん さん
ブログタイトル星の輝き、月の光
ブログURLhttps://ameblo.jp/fssfssfssfssfss
サイト紹介文「イケメンですね」の二次小説です。テギョン・ミニョが中心のお話になります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供42回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2011/08/29 09:34

らん さんのブログ記事

  • あとがきとお礼
  • あとがきです。「日蝕」 なんとか終わらせることができました。 ほっ。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。コメントもたくさんありがとうございました♪わーい、わーいヾ(〃^∇^)ノ 私にとって皆さんからいただくコメントは、読んでくださった方からのプレゼントです。リボンを解いて包装紙をピリピリと破き、どきどきわくわくして。蓋を開け中を覗いて、ニヤニヤくすくす・・・傍から見たら、あやしい人?で [続きを読む]
  • 日蝕 62
  • いつも俺を最初に出迎えてくれるのは、カランコロンというベルの音。それに続くいらっしゃいませと言う声。そして一杯のコーヒー。ミニョが俺の前に座る。「この店はいつも客がいないな」客は俺一人。店長はコーヒーを淹れると奥へと消えて行った。「午前中はお客さん多いんですよ、この時間帯は全然ですけど。それを知ってて来てるくせに」客がいないと言われ、ミニョが少し膨れながらトレイをテーブルへ置いた。「あたり前だ、 [続きを読む]
  • 日蝕 61
  • 「きゃっ!」「おっと」空を仰ぎ過ぎたんだろう。バランスを崩したミニョの身体が後ろへ倒れかかり、俺は慌てて抱きとめた。「そんなに手を伸ばしてどうするつもりだ」「何だか届きそうで」「星でも取るつもりか?欲張りだな、お前の星はここにあるのに」「でも・・・」腕の中で俺を見上げるミニョに、触れるだけのキスを落とした。「仕方ない、俺が取ってやろう」俺は夜空に向かって思い切り手を伸ばすと、宙を掴み、握った手をミ [続きを読む]
  • 日蝕 60
  • 芸能界はいいことも悪いことも、話題には事欠かない。海外へ行くと決めた俺は、何か大きなネタにマスコミが集中している間にひっそりと韓国を出るつもりだった。「一緒に行かないか?」数日間の旅行ではない。場合によってはもう韓国には戻ってこないかもしれない。俺の誘いにミニョは困った顔をして言葉を濁した。「ごめんなさい、今はまだ・・・店長にはすごくお世話になったんで、もう少しお手伝いしたいんです」 今はまだ・・ [続きを読む]
  • 日蝕 59
  • 俺は今、ここから少し離れたところにある、小さなホテルに泊まっている。ずいぶん昔、この辺りはきれいな渓流と美しい自然を求め、観光客が急増した時期があったそうだ。その頃に建てられたホテルらしいが、何年か経ち、隣の山にスキー場ができると客はどんどん流れ、今では宿泊客はそれほど多くない釣り人くらい。古い設備を直す金もなく、空調の故障で俺が部屋を変えてもらったのはこれで何度目だろう。どうして俺がミニョの部 [続きを読む]
  • 日蝕 58
  • ミニョの部屋に泊まったのは一晩だけ。翌日にはホテルを探し、俺はそこへ移った。部屋にこもり社長をどう説得するかを考えたが、なかなかいい案が思いつかない。しかしいつまでもこのままでいるわけにもいかず、とりあえず数日後に事務所へ行くと連絡をした。約束の日の朝、俺は喉の痛みで目が覚めた。 「しまった・・・」田舎の古いホテルは設備も古い。空調が壊れたことに気づかず寝ていた俺は完全にやられた喉で事務所へ行き、 [続きを読む]
  • 日蝕 57
  • 疲れていたのは確かだ。だけど少しも眠くない。そしてついさっきまで感じていた疲れも、まるで魔法でも使ったかのように、きれいに消え去っていた。理由は判っている。なぜかと考えるまでもない。愛しい女を初めてこんな場所で抱きしめてるんだから、疲れなんて吹っ飛ぶだろう。静寂で満たされた部屋に二人きり。そのことを意識すると、途端に緊張感が俺を包み込んだ。「テギョンさんの心臓の音がよく聞こえます」「そ、そうか? [続きを読む]
  • 日蝕 56
  • シャワーを借りざっと汗を流した俺が部屋に戻ると、壁際に一組の布団が敷かれ、ミニョは部屋の反対側の壁にもたれながら、うとうとしていた。「本当にどこでも寝れるんだな。そういえばピアノの下でも寝てたし・・・おい、起きろ、そんなとこで寝てたら尻が痛くなるぞ」「あ、テギョンさん・・・私のことは気にしないで、お布団で寝てください」「そういうわけにはいかないだろ」俺は眠そうにしているミニョの腕を掴むと布団に押 [続きを読む]
  • 日蝕 55
  • もぞもぞ・・・もぞもぞ・・・・・・逃げ出そうとしているのか、腕の中でテジトッキが動く。「おい、じっとしてろよ」と言いつつ、ミニョが身動きするたび、二の腕にぷにぷにと柔らかいものがあたって、それはそれで悪くないんだが。「でも、あの、気になることがあって・・・」「何だ?それは」「だから・・・あの・・・・・やっぱり、やめちゃダメです。やめないでください」「そのことか」「だってもったいないです。テギョン [続きを読む]
  • 日蝕 54
  • 「狭い、ですけど・・・」開かれたドア。暗い壁に触れたミニョの指先からパチンと音がして、部屋の中が明るくなった。「本当に、狭いな・・・」ワンルーム・・・といえば聞こえはいいが、布団を敷いたらそれだけで部屋の大部分を占めてしまいそうな空間は、思わず言葉を失うほど。合宿所のぬいぐるみ部屋の方が、よほど広く感じられた。「やっぱりテギョンさんはホテルの方が・・・」「夜中だぞ、今から俺にまた車を走らせろと言 [続きを読む]
  • 日蝕 53
  • うるさく鳴り続けていた携帯の電源は切った。俺と連絡が取れないとなれば、遅くても明日の昼前にはマ室長が合宿所へ来るだろう。いつも泊まっているホテルも誰か来るだろうし、他の場所も・・・電話ではなく、きちんと話をしなければいけないことは判っているし、もちろんそのつもりだ。だが今はもう少し時間が欲しかった。ゆっくりと考える時間と場所が。「ミニョ、家はどこだ」俺は住所を聞き出し、ナビに入力した。助手席に座 [続きを読む]
  • 日蝕 52
  • 「テギョンさん、事務所まで辞めるって、どういうことですか!?芸能界やめるって、冗談ですよね!」「俺は本気だ」「そんな!せっかく私が・・・」「せっかく私が?・・・そういえばミニョ、どうしてシヌが好きだなんて見えすいたウソついたんだ」どう考えてもあの言葉はおかしい。俺はウソだと決めつけると、動かしていた手を止めた。「それは、あの、その・・・」ミニョは少し顔を俯け、ちらちらと俺の様子を窺うように目を動 [続きを読む]
  • 日蝕 51
  • 俺の言葉に反応したのは、シヌよりもミニョの方が先だった。「えっ!」という声とともに、ずっと俯いていた顔が勢いよく上げられた。「テギョンさん!どうして急に!そんな・・・」大きく見開かれた目が不安げに揺れている。「見ての通り、俺たちの関係は最悪だ。こんな状態でバンドが続けられると思うか?」「でも、A.N.JELLにはテギョンさんがいなきゃ」「ボーカルならミナムがいる。それに・・・ギタリストは必要だ。 [続きを読む]
  • 日蝕 50
  • 「テギョン、ずいぶん情けない顔をしてるぞ。その顔を見たら・・・ファンは幻滅するかもな」俺の打ちひしがれた様子を見て、シヌは嬉しさが隠しきれないといった感じで顔に笑みを浮かべていた。「俺の勝ち、だ」「・・・勝ち?」「そうだよ、前にも言っただろ、俺の勝ちだって」シヌがくすくすと肩を揺らした。「ミニョは俺を引き止めた、そして俺が好きだと言った、だから俺の勝ち。素直に負けを認めたらどうだ?だいたいテギョ [続きを読む]
  • と或る日のおはなし 2
  • 「あのー、どうして私はこんなとこにいるんでしょうか?」その日の午後、ザワザワと多くの人が行き交う場所で、私は首を傾げながら目の前の人の流れを呆然と見ていた。「どうしてって、下手くそだったキーボードが少しはマシになったから、約束通り買い物に連れて来てやったんじゃないか」「でも、あの、ここ・・・韓国じゃないみたいですけど」「あたり前だ、パスポート持って飛行機に乗っただろ」合宿所の練習室で、「上手く弾 [続きを読む]
  • 日蝕 49
  • 出て行こうとするシヌを引き止めたミニョは、二人だけで話がしたいと言った。何も言わずに出て行こうとしたんだから、シヌは俺の言葉に納得したんだと思う。それでも話がしたいというミニョは、けじめとして、自分の口からきちんと別れを告げたいということだろうか。しかし部屋に二人きりにするのが不安だった俺は、なぜか俺が近くにいるのを嫌がったミニョを説得し、少し離れたところから様子を窺うことにした。リビングにミニ [続きを読む]
  • 日蝕 48
  • 「隠れてないで下りてこいよ」シヌは呼びかけるが二階は静かなまま。「ミニョ、俺は約束を守りたいんだけど・・・下りてこないなら、テギョンに確認してもらおうか」バタバタと慌てた足音が階段を下りてきた。二階に顔を向けながらミニョを呼んでいたシヌの顔はくすりと笑っていたのに、裸足で駆け下りてきたミニョを見て、その笑みは波にさらわれるように引いていった。「バス・・・ローブ?」シヌが小さく呟いた。「あ、あのっ [続きを読む]
  • 日蝕 47
  • 左手はシヌのシャツを掴んだまま、右手はシヌの左手に収まったまま。俺は両方の手を震わせながらシヌを睨みつけていた。ケンカで勝っても嬉しくないと言っていたわりに、唇の両端をゆっくりと引き上げているシヌの顔は、いつもの微笑みではなく、あきらかにかすり傷ひとつ負わせることができない俺に、愉悦を感じているようだった。「よくそんなひどいこと言えるな。ミニョを傷つけて何とも思わないのか」「どうしても傍に置きた [続きを読む]
  • 日蝕 46
  • いつものポーカーフェイスのように、シヌの背中からは何も読み取ることができない。しかし、しばらくすると、大きく息を吐いたのが俺の手に伝わってきた。「やっぱりダメだなチンピラは。使えないうえに口も軽い」いつも穏やかな微笑みを浮かべている顔からは想像できない冷たい声。振り向いたシヌはフッと鼻で笑った。それを見て俺は拳を強く握った。俺は疑いつつも否定して欲しかったんだと思う。「何わけの判らないこと言って [続きを読む]
  • 日蝕 45
  • 「何か用か?」この間ここに来た時、シヌは慌てた様子でそのまま二階へと駆け上がっていった。あの時はもうミニョは部屋にいなかったからシヌの好きにさせていたが、今は上にミニョがいる。俺はシヌの真正面に立ち塞がった。「なきゃわざわざこんなとこ来ないよ。でも用があるのはテギョンじゃない、ミニョにだ」シヌの口調は落ち着いていた。この間は焦りの色が見えた顔も、今はまったく普段と変わらない表情をしている。それは [続きを読む]
  • 日蝕 44
  • あきらかにさっきまでとは違うミニョの反応。不意打ちを食らった俺は焦った。そんなつもりじゃなかった、という言い訳が通用するだろうか。いや、言い訳も何も、本当にそうなんだから仕方ない。「ヘンなとこ触ってましたね」「手つきがすごくいやらしいんですけど」そんな風に言われるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていた俺は、「終わりましたか?」と何事もなかったかのようにバスローブの裾を引き下ろすミニョに、ほっと胸をな [続きを読む]
  • 日蝕 43
  • 「シヌとはもう会うな」「え?」「俺のことが好きなんだろ、だったらもうシヌに会う必要はない。別れ話なら電話でだってできる。何なら俺がシヌと話をしてやる」「でも・・・」「何だ?」「私が直接言わないといけないんです。ごめんなさいって」ふんっ。ミニョのそういう律儀なとこは好きだが、もうシヌには会わせたくないのに・・・「えっあっ、ちょっ、ちょっと、テギョンさん、何するんですか」「何って、薬塗ってるだけだろ [続きを読む]
  • 日蝕 42
  • 3分。・・・5分?・・・・・・10分!?「遅い!たかが下着をつけてくるだけでどうしてこんなに時間がかかるんだ。救急箱まで用意して準備万端の俺をいつまで待たせるんだ」なかなか戻ってこないミニョにいらついた俺は脱衣所へ向かいドアを開けた。「何やってるんだ」「え?あ、あの、その・・・」膝を抱えて座り、俯いたまま何だかはっきりしない言葉を口にするミニョの腕を掴み、引っ張っていく。椅子に座らせると、俺は救 [続きを読む]
  • 桜流し ( 前編 )
  • 朝から降り出した雨は昼前には強さを増し、気がつけば土砂降り状態になっていた。ざあざあと窓ガラスを叩く雨。家の中にいてもその音から激しさが伝わってくる。久々のオフで、今日はミニョを花見に連れてってやろうと考えていたテギョンは、仁王立ちで窓の外を恨めしそうに見ていた。昨日見た天気予報では確かに今日は全国的に雨が降ると言っていた。しかしそれは大した降りではないとも言っていた。晴れているのが一番だが、曇 [続きを読む]