Kookaburra さん プロフィール

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Kookaburraさん: クッカバラの囀り
ハンドル名Kookaburra さん
ブログタイトルクッカバラの囀り
ブログURLhttp://kookaburra-coo.blogspot.com/
サイト紹介文クッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。快い囀りと響きますように。
自由文学生時代、車窓からのぞく青く輝く稲穂に願いをし、三つ目の願い叶って故郷を離れ、気がついたら一人。あれから20余年。正確には3匹のバッタ達との生活となるも、長女バッタの大学留学でバッタは二匹に。2週に1度の週末とバッタ達のバカンスの半分が一人。しっかりと現実を受け止め、時間を大切に過ごそうと漸く思うに到っています。そんなクッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供78回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2011/09/20 04:06

Kookaburra さんのブログ記事

  • するか、しないか
  • 今年、元旦に揃ったバッタ達に、新年を迎えての初心と抱負を語ってもらった。そんな時、すぐに率先的に発言をするノリの良い末娘バッタが口火を切った。それから、長女バッタが相変わらず、頓智に富んだコメントをして、皆を笑いに包み、雰囲気はお正月らしく初々しく、福福しかった。ママは?バッタ達の視線を一身に浴びる。ママは、今年は一切アルコールを飲まないこと!これを一年守ります。バッタ達が驚きの声を発する。すかさ [続きを読む]
  • 同じ時を駆け抜けた仲間たち
  • 完全売却となり、同業であった買収先に全従業員の2割も行かず、実質上消滅してしまった以前の勤務先。最後は誰が買収先に行くのか、誰が他の良い就職先を見つけたか、誰が起業したか、そんな話で持ちきりとなり、噂が噂を呼び、憶測だらけの、不健全な空気が漂ってしまっていた。煌びやかな虚構の世界。外に出てみて、その異常さが漸く分かった。そして、そこに未練がましく未だに残っている元同僚たちとは、もう吸っている空気さ [続きを読む]
  • ジュダの樹
  • 「私、とっても心配なんだけど。」数年前に80歳の誕生日を迎えてなお矍鑠としたご近所のマダムが、停車した車から降りようとするのも待ちきれないかのように声を掛けてきた。何事かと思って話を聞くと、我が家の庭の大きなジュダの樹が枯れてしまったのではないかと心配しているとのこと。仰ぎ見ると、確かに沢山の枝には枯れた鞘がぶら下がっていて、寒々としている。毎年赤紫色の粒粒の花が見事なのに、枯れてしまったのなら、こ [続きを読む]
  • しののめ
  • 日が昇る瞬間を見たかった。厳密には、日が昇る時に空が燃えていく様を見たかった。最近は空が白々と明けゆく前にバスに乗り、空が明るくなる頃には眠り足りない人々と電車に揺られていた。ちょっと足を止めて、空の色が変化していく様子を眺めることもせず、急いでオフィスに駆け込んでしまう日々。市庁舎前の木蓮が花芽を枝一杯につけ、その蕾が次第に膨らみ、今では狂ったように咲き乱れている様子も気になっていた。それでも、 [続きを読む]
  • 連翹の炎
  • ママ、走ろうよ。末娘バッタが誘う。最近見つけた森への散策コースの途中に、小川に沿ったランニングにぴったりの小径がある。そこを走りたいと言う。どうやら、一緒に走ろうと誘われていると言うよりは、彼女が走っている間、上着を持っていればいいらしい。春の息吹を写真に撮ろうとしているものとしては、大歓迎。二つ返事で外に出る。膨らみが大きくなってきた木の芽を楽しみながら、末娘バッタのおしゃべりに耳を傾ける。その [続きを読む]
  • 千尋の谷
  • 珍しく携帯が鳴り続けている。最近はLINEにしろWhatsAppにしろMessengerにしろ、とにかくメッセージでの連絡が多い。なぜアプリを使い分けるのか。皆が同じアプリを使ってくれれば楽なのにと思う反面、どのアプリでも簡単にメッセージを見ることはできるし、そう不便でもない。携帯を確認すると、相手は寮生活中の息子バッタ。パック(イースター)のロングウィーケンドはパリの父親のところに行く予定だが、どうかしたのだろうか [続きを読む]
  • 春を探しに
  • 先週は寒さが戻り、三寒四温とは言うものの、雪までちらつく程に。せっかく咲きほころび始めた花は、すっぽりと雪を被り、大いに慌てたに違いない。今日から夏時間に乱暴に変えられたものの、外の空気は未だ冷たさを残している。二週ぶりに森に続く道に足を運ぶ。木々の芽が思った以上に膨らんでいる。森に入ると、ぬかるみで足を取られそうになりながら、慎重に歩みを進める。あちこちで、控え目に木々が芽を出している。頭上の高 [続きを読む]
  • 常緑樹の緑の風
  • ねえ、お客さん、仕事だったの?こんなに遅いってことは、弁護士?あ、違うんだ。じゃあ、バンカー?へーえ、それも違うのか。彼ら程は稼いでいないって?いや、ああいった人たちだって、そう稼いじゃいないさ。そんなもんだって。疲れているって言うけど、俺だって休みなしで仕事だよ。でも5月にゃバカンスに行くよ。どこってアルジェリアさ!そうさ、アルジェリアは素晴らしい国だよ。お客さん、アルジェリアの料理しか知らない [続きを読む]
  • 春来たりなむ
  • 遅い3月の雪もすぐに融け、そろそろ土に同化しそうな湿った枯葉の隙間から緑が見え隠れしている。雪にすっぽり埋まって瞬間冷凍しただろうクロッカスたちは、のんびりと自然解凍し、当たり前のように鮮やかな黄色い花を青空に向かって開いている。花壇ではヒヤシンスやチューリップはおっかなびっくり緑の葉を伸ばし始めている。庭の奥で色合いの違う輝きが気になって、キッチンの戸から外に出て見ると、やわらかな風に迎えられ、 [続きを読む]
  • 海風
  • もう何回も行ったような気がしているが、よくよく考えると一回だけなのだろう。明るい陽射しに海の風。通りに連なるテラスからは、お昼からジョッキを片手に人生を謳歌する人々の賑わいが心地よく響き渡る。ガウディの作品があちこちに楽しめるグエル公園。サグラダ・ファミリア教会。確か入り口が工事中で、いや、あそこは、今でも建設中なのか。バールで幾つもの種類のタパスをつまみながら、冷えたビールを味わう。ガーリックと [続きを読む]
  • 南国の春を想う
  • ひょっとしたら。そんな期待でBIOのマルシェを覗いてみると、濃厚な山吹色の小ぶりながらもしっかりとした、先っぽがつんと突き出た形が愛らしい果実がおしゃべりしながら並んでいる。手に取ると弾けんばかりのにぎやかさ。ぱっと甘やかな香気が舞う。未だお会いしたことはないけれど、もう何度もお会いして、素敵なお料理を教えていただいたり、浜辺を一緒に散歩したり、マルシェに買い物に行ったり、庭のさくらんぼを採ったり、 [続きを読む]
  • ひとりの夜に
  • ママ、いつでもメッセージちょうだいね。そう言って一週間の友達とのスキーバカンスに出て行った末娘バッタ。道が思ったよりもスムーズで、待ち合わせの駅に早めについたので、どこかでお茶でもと思うと、あそこのカフェがいいと教えてくれる。現金を下ろそうと思いATMを探していると、ママ、あっちだよ、と即座に見つけて教えてくれる。ちょっと待って。ママは私よ。そう言うと、ふふふ、と肩に腕を回して、上から覗き込むように [続きを読む]
  • 森の展覧会
  • 森に入ると、雪解けの水であちこちがぬかるんでいた。ぐちゃぐちゃの泥の上をずぶりずぶりと歩を進める。小さな沼や細い小川があちこちに出現している。遠くで鳥たちの囀り。ぬかるんだ道には足跡が沢山ついているのに、人の気配はない。あちこちの水溜りが空と木々を写し、森の中はちょっとした展覧会。冬来たりなば春遠からじにほんブログ村↑  して応援していただけると嬉しいです皆さんからのコメント楽しみにしていま [続きを読む]
  • 銀世界の中で
  • 夜中に出発するバスで学校の仲間と一週間スキーに行く息子バッタ。二週間のバカンスの間、学校の寮が閉まるので、その前に荷物を取りにきて欲しいと言われ、金曜の夜の高速を走る。「ママさぁ。甘過ぎ!普通、しないよ、そんなこと。」助手席で末娘バッタが溜息をつく。そう言う彼女も、忘れ物をしたことで、会社から戻った足で荷物を持って彼女を迎えに行ったので、かなりの遠回りをしていた。そもそも、私が甘い母親なのだろうか [続きを読む]
  • 雪の魔法
  • 火曜の午後から積もり始めた雪が水曜の朝にはすっかりと辺りを覆い珍しく銀世界。バスが運行しない道を、転ばないように一歩一歩踏みしめて進む。雪道を歩いた幼い記憶がよみがえる。吹雪の中を登校した昔を思えば、雪が積もっただけで、交通が麻痺し、日常生活に支障をきたすなど、信じられない思い。金曜の朝は少し降ていたが、さすがに土曜は通りの雪もまばらになっている。買い物をしなければと車を出そうとするが、ちょっとし [続きを読む]
  • 大ちゃん
  • ここ数年、一年に撮影した中でのベストショットを使って賀状を作成し、お世話になった方々、随分ご無沙汰してしまっている方々にご挨拶を送っている。ベストショットは一年間の最高の一瞬と必ずしも一致しない。それでも一つに決める時には、何やら厳かな気持ちになる。近況報告と一緒に家族の写真を送ってくれる方が多いが、とても楽しみにしている。その中で、前の会社の上司が送ってくれた数枚の写真の中の一つ、今の会社の仲間 [続きを読む]
  • 恋文
  • どうしても手に取りたくて金曜の夜、閉店間際の本屋を目指す。日本の書籍を扱っている本屋は、パリ広しと言えども一軒のみ。一時期Book Offが事業展開していたが、採算が取れなかったのだろうか、閉店してしまっていた。20時にあと数分。どうしても、という念が通じたのだろうか。地下鉄の乗り継ぎもスムーズに、駅から地上に出て走りゆけば、目指す書店から明かりが見えている。すぐに欲しい本をカウンターで問い合わせることもで [続きを読む]
  • 後ろ姿
  • 吐く息も白い早朝の駅。プラットフォームに下りるエスカレーターに人々は次々に吸い込まれる。次に来る電車を逃すまいと駆け下りる集団の流れに乗ろうと勢いをつけたところで、懐かしい後姿を見つける。百万人の人混みの中でも見つけられると確信が強まった瞬間、既に駆け下りる集団の流れに入り込んでしまう。ネイビーブルーのピーコートはスーツケースを持っているらしく、エスカレーターで立って下りている。声を掛けようか。腕 [続きを読む]
  • ヘッドライト
  • 車の左のヘッドライトの電球がどうやら切れてしまい「片目のジャック」になっているらしい。「片目のジャック」とは母が良く使っていた言葉で、実のところ映像など目に浮かばない。むしろピーターパンのフック船長のイメージがわき上がってしまうが、フック船長は鰐に腕を食われてしまって、片手がフックだっただけで、片目ではなかったか。最初から話が逸れてしまったが、とにかく車のヘッドライトの電球を交換する必要があった。 [続きを読む]
  • 贅沢は敵か、安物買いの銭失いか
  • 気が付いた時には既に遅かった。いつものポケットにある筈の携帯がない。慌ててオフィスに戻ってみても、乱雑に置かれた書類の山の上にも、ひょっとしてと思い覗いたトイレの棚にも、どこにもなかった。同僚が携帯の番号を押してくれたが、鳴るどころかすぐに留守番電話のメッセージの声が聞こえてきた。電源が故意に切られたのだろうか。落としたのか。その可能性はないことはない。雨が降っていて、夕方からの学校での教師との面 [続きを読む]
  • 宇宙人相手
  • 会社には研修生と称する学生たちがにぎわっている。私にもそんな時代があったなと、懐かしく思う反面、若者たちの社会人たる自覚のなさに愕然とすることもある。今の若者は、と十把一絡げにするのは言語道断。分かっちゃいるけど、どうよ。そんな感じ。そして、当たり前のことだろうけど、我が子と同じような世代の彼等。彼等と伍してやっていくなんて、どうよ。世代交代の時期なのかしら、と、じっと手を見る。午後4時半に、平気 [続きを読む]
  • 光の驟雨
  • 彼女が住み始めて半年。窓際に駆け寄る。寄り添った煉瓦屋根、合間を縫って飛び交うカモメ、そして驚く程大きな空。一日の始まりに、お昼の合間に、夕方帰宅して、寝る前に、何度も目にするだろう景色。雨上がりの虹の写真も、水の入ったグラスに真っ青な空が取り込まれた写真も、雪で一面が真っ白になった写真も、皆、ここから写したものに違いない。洗いたてのシーツとタオルを用意してくれ、夕食にキッチンに立つ姿に、家を出て [続きを読む]
  • 今年最後のコンサート
  • ママ、コンサートに来なくてもいいんだよ。末娘バッタの言葉をうまく咀嚼できずにいた。2年前に長女バッタが高校を卒業と同時にバイオリンのクラスから抜け、今年は息子バッタが抜けていた。一人となった末娘バッタは友人と一緒にレッスンに通うことになり、これまで家族の行事の一つであった週一回のバイオリンレッスンは、私のスケジュール表からなくなっていた。それでも、コンサートには当然参加するつもりでいた矢先のこと。 [続きを読む]
  • 偉大なる自然
  • 思わず長引いてしまった会議を終え、午後に控えている末娘バッタのバイオリン・コンサートに持って行くケーキのレシピを考えながら、慌てて駆け込んだ玄関の前で目を見張る。まさか!朝、家を出る時はいつも真っ暗闇だし、帰宅時も然り。土日は日が出てるといっても、このところ雨続きだったのか。とにかく、今まで一度も気が付かなった。我が家のオリーブの木に実が二つほどなっているではないか!あれは、末娘バッタが未だ11歳の [続きを読む]