Kookaburra さん プロフィール

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Kookaburraさん: クッカバラの囀り
ハンドル名Kookaburra さん
ブログタイトルクッカバラの囀り
ブログURLhttp://kookaburra-coo.blogspot.com/
サイト紹介文クッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。快い囀りと響きますように。
自由文学生時代、車窓からのぞく青く輝く稲穂に願いをし、三つ目の願い叶って故郷を離れ、気がついたら一人。あれから20余年。正確には3匹のバッタ達との生活となるも、長女バッタの大学留学でバッタは二匹に。2週に1度の週末とバッタ達のバカンスの半分が一人。しっかりと現実を受け止め、時間を大切に過ごそうと漸く思うに到っています。そんなクッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供58回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2011/09/20 04:06

Kookaburra さんのブログ記事

  • 世界で最も遅い特急、グレッシャー・エクスプレス
  • サンモリッツに滞在した時間は恐らく、今回の旅のどの場所よりも短かっただろう。それでも、印象は深い。質素ながらも清潔で、駅から程よい距離であることを条件に選んだホテルは驚く程快適で、部屋に至っては大きく、フレッシュな森林の香りがした。冬は雪深いのだろう。階段の踊り場には愛らしい橇が飾ってあった。レストランこそなかったが、朝食は暖かな木目調のホールに用意されており、恐らく旅の中でも最高に優雅なものであ [続きを読む]
  • 意味のないことなど、ない
  • ハイジハウスで預けていたザックを受け取り、お礼にとコインを手渡すと、そんなの必要ないと受け取ってもらえなかった。それより、山頂は眺めが良かったでしょう、と声を掛けられる。思わず、そのホスピタリティに胸が熱くなる。改めて丁寧にお礼を言って、ザックを勢いよく背負うと、駅までの道を急いだ。思った以上にハイジの村から駅までは距離があり、予定していた電車の時刻にぎりぎりであった。それを逃すと次は一時間待たね [続きを読む]
  • 霞にけむるハイジの村、マイエンフェルト
  • マイエンフェルトの街、いや、村は、拍子抜けする程閑散としていた。駅のロッカーにザックを預けようと思っていたので、プラットフォーム沿いにあるこじんまりとした建物に、母と入ろうとドアに向かったところ、プライベート、無暗に訪れるべからず、的なメッセージの張り紙が目に入る。おっと、無人駅か。スーツケースは預けたものの、背中のザックには二日分の衣類やら化粧道具が入っている。ガイドブックも背負っている。ちょっ [続きを読む]
  • 二日目の予定
  • 傘を買った途端に晴れてしまうなんて。パパの悪戯ね。そう嬉しそうに言う母。肉体は消滅しても、なんて言うと生々し過ぎるが、いなくなってしまってからも存在感を保ち、時が経るにつれ、一層その存在感を大きくするって、すごいことだと素直に思ってしまう。二日目は、バートラガッツで温泉に立ち寄り、『アルプスの少女ハイジ』の舞台、マイエンフェルトを歩き、その後サンモリッツに行き、そこで温泉を楽しむ。そんなてんこ盛り [続きを読む]
  • カペル橋
  • ルツェルンの駅に降り立ち、向こう岸にあるというホテルまで歩いて行こうと近代的な橋を渡り出した途端に空から大粒の雨が落ちてきた。その雨さえも心嬉しく感じてしまうのだから、旅の効果とはすごい。チューリッヒ駅でスーツケースを預けているので、荷物は肩のザックのみ。いかにもプロっぽいザックにレインカバーを取り付け、防水通気性に優れていると謳っているジャケットを早速着込む。にわか雨の中、皆が駆け回っている様子 [続きを読む]
  • チューリッヒ駅
  • 人間の記憶とは如何に曖昧なことだろう。20代の頃までは自分の記憶に自信があった。いつのことだろう。ぽっかりと記憶に穴があることに気が付き愕然とした。細かいことを覚えていないのではなく、本当に、ある時代の記憶が抜けてしまっているのである。バッタ達との生活に夢中になって、記憶が抜け落ちてしまったのかと思った。たとえば、パリで最後に住んでいたアパート。その間取りが思い出せない。特に、主寝室の場所、大きさ、 [続きを読む]
  • 旅の始まり
  • 旅というのは常にハプニングがつきもの。スイス山歩きの旅の起点、チューリッヒに向かうTGVはパリのリヨン駅発。我が家から小一時間かかるが、何せ8月のパリにはラッシュアワーは存在しない。そう高を括って予定時刻ぴったりにUberを呼ぶが、何といつもなら一瞬にして近所を走行している運転手が見つかるものの、待つこと数分。漸くコネクトされるが、車の到着予定は15分後と示される。こんなことなら、早朝から目覚めて準備万端だ [続きを読む]
  • 新しい靴
  • トレッキングシューズなるものを、数年前に購入したことがある。キャンプもするし、山も歩くということで、しっかりとした、それでいて通気性があって、軽い素材を。色々と悩んで、結局はスポーツ専門の量販店で水色の靴を選んだ。防水加工の素材で、なかなか気に入っていたが、二日目あたりからどうも足の前が詰まっているように感じられてしょうがない。通常のサイズより1つか2つ大き目のサイズにすべき、とは、その後何かで読ん [続きを読む]
  • 大いなるエール
  • 今年は、週末は家に帰らないで寮にいることにする。息子バッタがそう宣言したのは、夏休みも終わろうとする一週間前。初めての寮生活となった昨年は、週末はパリのパパの家と、ママの家とで交替で泊まりに来ていた。二年目は皆、週末も寮で過ごすのか、と思ったが、どうやら義務ではないらしく、地方からの学生以外、大半は週末に家に帰るという。週末に帰ると言っても、土曜の夕方まで試験があり、土曜の夜から漸く家でのんびりし [続きを読む]
  • 燃える空の下で
  • 週末ノルマンディーに遊びに行っていたという友人宅に夕食に行く。ひょっとしたらと聞いてみると、遂に最高の物件に出会い、値段も家主と合意したと言う。5ベッドルームで、それぞれバス・トイレがついているとか。写真を見せてもらったが、外観はノルマンディーらしい家のスタイル。内装は6年前に近代的に改装したという。大きくて明るいキッチン。いつか一緒にB&Bをしようよ、なんて笑い合って言っていたが、彼女は本気で実行す [続きを読む]
  • 燦燦と降り注ぐ太陽を欲しいままに浴びた黄金の実のタルト
  • 気が付いたら夏が来ていた。今年はさくらんぼが実る頃にちょうど家を空けていたので、すっかり鳥たちに食べられてしまったと思っていたが、末娘バッタに言わせると、本当に何もならなかったという。そんなことはあるまい、と訝し気に思いつつも、そうなのか。レインクロードはぽったりと熟してきて枝に重みを与えているが、何しろ大木になってしまってどうにも届かない。友人たちに貸したまま返ってきていない二階建ての屋根まで届 [続きを読む]
  • 赤桃色の空間
  • そこは、いさわきちひろの世界だった。うだるような暑さと一日の疲れを吸って重くなった衣服を引き摺るようにして、柔らかな赤桃色の空間を歩いた。8月になると決まって路線工事が始まり、幾つか乗り継ぎが新たに加わり、それでなくとも長い通勤時間が30分は増える。加えて、7月に学校が終わると早々に公共交通機関は夏季限定時刻表を発表する。子供たちは2ヶ月間はバカンスだとしても、さすがに労働者はそうはいくまい。それでも [続きを読む]
  • 薫風
  • 数日前から何度もチェックしていた。類似の内容とは知りつつも複数のサイトで同じ項目を検索していた。予報なので正確性はある程度求められていても、結局のところ当日にならないと分からない。だからか、できるだけ期待に沿った答えを探してしまう。今回は、何度も複数のサイトをチェックする程、それだけ期待通りの回答は得られていなかった。検索する数および費やす時間は、期待の内容と反比例のカーブを描くに違いない。天気予 [続きを読む]
  • 挑発する存在
  • 聞いていなかった、と思う話が多いこの頃。末娘バッタにしてみれば、ママにはいつだってちゃんと話をしているとのこと。私がうっかりして、話を半分にしか聞いていないのだろうか。この金曜の夜の話も聞いていなかった。一人の友達の誕生日を祝うために、もう一人の友達と夕方からパリに行って、帰りが遅くなるので皆で我が家に泊って、翌日お昼前に解散。試験や研究発表会、コンサート、色んなイベントが目白押しでとにかく忙しい [続きを読む]
  • 持つべきものは、、、
  • 今朝は寝覚めが悪かった。いや、今だからそう思えるのか。せっかくの休日なのに、目覚ましもつけていないのに、昨日は夜更かしさえしたのに、何かに急かされて起きてしまう。外はぼんやり明るくなっているが、どうやら曇り空。腹部に普通ではない痒みを覚えて、これまた何故か患部を見る。いつもなら、ただ掻きむしるだけなのに。そして、そこに黒い粒のような突起を見つける。初めての体験なのに、これはティックだと本能が告げる [続きを読む]
  • 届けたい思い
  • 通りを曲がる前から、甘く芳しい香りが風に運ばれてきて、思わず歩みを緩めてしまう。純白のリラの花房の重みで細い枝がしなっている。見上げると青い空。この香りを届けたくて、袋に白、薄紫、赤紫の花房を一杯に入れ、何人もの友人宅に押しかけて行ったことを思い出す。思い込みが激しく、思い込んだら突っ走る性格。あの時の情熱はどこから溢れてきたのだろうか。もちろん、皆喜んでくれたが、大ぶりな枝ごとのダイナミックな花 [続きを読む]
  • 幸せを祈って
  • 毎年、この時期には必ず純白の鈴を連ねるミュゲ。庭の片隅にそっと可憐に、控え目に咲き誇っています。フランスでは5月1日には、幸せを運ぶと言われるミュゲを大切な人に贈る習慣があり、メーデーの祝日ながら、通りの角で小さな即席マルシェがあちこちに出現します。昨夜一晩じゅう降っていた雨を含み、柔らかに朝日を浴びて咲く我が家のミュゲを、皆様お一人お一人に贈ります。幸せを祈りつつ。にほんブログ村↑  して [続きを読む]
  • するか、しないか
  • 今年、元旦に揃ったバッタ達に、新年を迎えての初心と抱負を語ってもらった。そんな時、すぐに率先的に発言をするノリの良い末娘バッタが口火を切った。それから、長女バッタが相変わらず、頓智に富んだコメントをして、皆を笑いに包み、雰囲気はお正月らしく初々しく、福福しかった。ママは?バッタ達の視線を一身に浴びる。ママは、今年は一切アルコールを飲まないこと!これを一年守ります。バッタ達が驚きの声を発する。すかさ [続きを読む]
  • 同じ時を駆け抜けた仲間たち
  • 完全売却となり、同業であった買収先に全従業員の2割も行かず、実質上消滅してしまった以前の勤務先。最後は誰が買収先に行くのか、誰が他の良い就職先を見つけたか、誰が起業したか、そんな話で持ちきりとなり、噂が噂を呼び、憶測だらけの、不健全な空気が漂ってしまっていた。煌びやかな虚構の世界。外に出てみて、その異常さが漸く分かった。そして、そこに未練がましく未だに残っている元同僚たちとは、もう吸っている空気さ [続きを読む]
  • ジュダの樹
  • 「私、とっても心配なんだけど。」数年前に80歳の誕生日を迎えてなお矍鑠としたご近所のマダムが、停車した車から降りようとするのも待ちきれないかのように声を掛けてきた。何事かと思って話を聞くと、我が家の庭の大きなジュダの樹が枯れてしまったのではないかと心配しているとのこと。仰ぎ見ると、確かに沢山の枝には枯れた鞘がぶら下がっていて、寒々としている。毎年赤紫色の粒粒の花が見事なのに、枯れてしまったのなら、こ [続きを読む]
  • しののめ
  • 日が昇る瞬間を見たかった。厳密には、日が昇る時に空が燃えていく様を見たかった。最近は空が白々と明けゆく前にバスに乗り、空が明るくなる頃には眠り足りない人々と電車に揺られていた。ちょっと足を止めて、空の色が変化していく様子を眺めることもせず、急いでオフィスに駆け込んでしまう日々。市庁舎前の木蓮が花芽を枝一杯につけ、その蕾が次第に膨らみ、今では狂ったように咲き乱れている様子も気になっていた。それでも、 [続きを読む]
  • 連翹の炎
  • ママ、走ろうよ。末娘バッタが誘う。最近見つけた森への散策コースの途中に、小川に沿ったランニングにぴったりの小径がある。そこを走りたいと言う。どうやら、一緒に走ろうと誘われていると言うよりは、彼女が走っている間、上着を持っていればいいらしい。春の息吹を写真に撮ろうとしているものとしては、大歓迎。二つ返事で外に出る。膨らみが大きくなってきた木の芽を楽しみながら、末娘バッタのおしゃべりに耳を傾ける。その [続きを読む]
  • 千尋の谷
  • 珍しく携帯が鳴り続けている。最近はLINEにしろWhatsAppにしろMessengerにしろ、とにかくメッセージでの連絡が多い。なぜアプリを使い分けるのか。皆が同じアプリを使ってくれれば楽なのにと思う反面、どのアプリでも簡単にメッセージを見ることはできるし、そう不便でもない。携帯を確認すると、相手は寮生活中の息子バッタ。パック(イースター)のロングウィーケンドはパリの父親のところに行く予定だが、どうかしたのだろうか [続きを読む]
  • 春を探しに
  • 先週は寒さが戻り、三寒四温とは言うものの、雪までちらつく程に。せっかく咲きほころび始めた花は、すっぽりと雪を被り、大いに慌てたに違いない。今日から夏時間に乱暴に変えられたものの、外の空気は未だ冷たさを残している。二週ぶりに森に続く道に足を運ぶ。木々の芽が思った以上に膨らんでいる。森に入ると、ぬかるみで足を取られそうになりながら、慎重に歩みを進める。あちこちで、控え目に木々が芽を出している。頭上の高 [続きを読む]
  • 常緑樹の緑の風
  • ねえ、お客さん、仕事だったの?こんなに遅いってことは、弁護士?あ、違うんだ。じゃあ、バンカー?へーえ、それも違うのか。彼ら程は稼いでいないって?いや、ああいった人たちだって、そう稼いじゃいないさ。そんなもんだって。疲れているって言うけど、俺だって休みなしで仕事だよ。でも5月にゃバカンスに行くよ。どこってアルジェリアさ!そうさ、アルジェリアは素晴らしい国だよ。お客さん、アルジェリアの料理しか知らない [続きを読む]