sk5132 さん プロフィール

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sk5132さん: 『清流』 無明橋 - 中高年の子守歌 - 太平洋を越えて
ハンドル名sk5132 さん
ブログタイトル『清流』 無明橋 - 中高年の子守歌 - 太平洋を越えて
ブログURLhttps://ameblo.jp/sk5132/
サイト紹介文週に1度の新聞に折り込まれた、読者だより『清流』 今回のサブタイトルは「無明橋 Ⅲ」
自由文2011年夏、カナダ・アメリカ旅行記ーー ヴァージニア州に住む友人夫婦に誘われ、バンクーバー、カナディアン・ロッキー、ナイアガラ、ヴァージニアと気ままに旅した13日間の旅行記
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2011/09/20 16:50

sk5132 さんのブログ記事

  • [コピー] 無明橋 Ⅰ 001
  • 1998年3月1日 (日) 日曜日の夕方のこと。――― 夕方、と言ってもだいぶ日が長くなったのでまだ明るい時間だったが、車を洗っていると、「ちょっと用事で、彦岳の現場まで行っちょった」と、車を留めてMさんが寄ってきた。「用事って、あそこはもう終わったんじゃねえんな」「いんにゃあ、検査(けんそ)う受けにゃならんきな」 それで出かけていたのだ、と言う。上がってもらってゆっくり話でも、といつもの囲炉裏に招くと、 [続きを読む]
  • [コピー] 無明橋 Ⅰ 001
  • 1998年3月1日 (日) 日曜日の夕方のこと。――― 夕方、と言ってもだいぶ日が長くなったのでまだ明るい時間だったが、車を洗っていると、「ちょっと用事で、彦岳の現場まで行っちょった」と、車を留めてMさんが寄ってきた。「用事って、あそこはもう終わったんじゃねえんな」「いんにゃあ、検査(けんそ)う受けにゃならんきな」 それで出かけていたのだ、と言う。上がってもらってゆっくり話でも、といつもの囲炉裏に招くと、 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 013、 木 浦 10
  •  民間企業や一般公務員と違って、教師の時間外労働(=超過勤務・残業)は、勤務(公務)と判断し難いものが多い。残業の仕方は、勤務時間が終わった後、学校に居残って行う場合もあれば、「風呂敷残業」と呼ばれるように、家に持ち帰ってする場合もある。 ただ、前にも書いたが、その仕事を校長が指示(職務命令)したり、校長が公務と認めた場合に超過勤務となるのであって、校長が知らん顔をしていたのでは、いくら勤務時間 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 012、 木 浦 9
  • 「よくぞ倒れることなくやり過ごした」、と思う木浦での新採用生活最初の一月。若かったせいでもあろうし、ある程度覚悟が出来ていたせいかもわからない。職場の同僚が、いろいろカバーしてくれたことで救われたことも間違いない。密度の濃い日々だった新採用の4月を振り返ると――、赴任直後から何日も続いた職員会議、始業式、入学式、PTA授業参観に総会、3日間の家庭訪問、新入生歓迎遠足……と連続した大きな学校行事。 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 011、 木 浦 8
  •  つい最近のこと――、ちょっとした用事で市内の小学校を訪ねて、まだ若かった頃(30代)に同じ職場で一緒に仕事をした後輩教師のA先生に会った。A先生への用事ではなかったのだが、「せっかく来られたんですから、少しぐらいゆっくりしてください」 と、彼の執務室である校長室に案内してもらった。「ゆっくり出来るような時間はないんじゃけどな」 と、やんわり断ると、「まあ、ちょっとぐらいはいいでしょう」と引き留 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 010、 木 浦 7
  •  つい最近のことだが、仕事机を置いている渡町台地区公民館で、野岡に住む同い年のSさん、それに還暦を過ぎて3年のK館長を加えた3人で、仲間入りすることになった敬老会が話題になった。Sさんが、「ついこの間還暦祝いをしてもろうて、敬老会なんかずいぶん先のことじゃと、他人事に思うちょったのに、もうその日が来てしもうた。10年なんかあっという間じゃなあ」 と、溜め息交じりに言う。年を取るに連れてときの流れ [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 009、 木 浦 6
  •  昭和30〜40年代であっても、教師という仕事はかなりの残業(オーバーワーク)が常態化していた。が、そうでありながらどこか長閑(のどか)な気分も漂っていた。その辺り、想い返せばずいぶん酷(ひど)かった教員新採用人事のドタバタ劇の中にも、妙な人間的温もりが溢れていた。 初めて教師となった1970(昭和45)年、新採用の通知を受けたのは4月4日のことだった。その通知も、「6日10時、県教育委員会に出 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 008、 木 浦 5
  •   二十四節気の一つ「白露」を過ぎた。辞書で調べると、白露は、「秋分の15日前で、この頃から秋気がようやく加わる」と書いている。 しかし、今日(9日)の新聞の気象情報によれば、県内各地で最高気温30度(真夏日)を予想していて、「秋気が加わる」どころではない。 半月ばかり前、仕事机を置いている渡町台公民館で、同じ蒲江出身の同級生I君に会って、「子どもの頃は、夏休みに気温が30度を超える日など数えるほ [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 007、 木 浦 4 
  •  NHKテレビの朝の連続ドラマ「ひよっこ」、とても面白く、毎朝欠かさずに観ている。視聴率も高いようだが、人気の秘密はどこにあるのか。いくつかの要因が考えられるが、時代設定が昭和30年代になっていることもその一つであろう。長々と書いた「中高年の子守唄」も、そのほとんどは昭和30年代の出来事だが、昭和30年代は、全国津々浦々どこへ行っても、そこにはほのぼのとした心温まる人々の暮らしがあった。今書いてい [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 006、 木 浦 3 
  •  余談になるが……、「中高年の子守唄」では、50年、60年という歳月の中で色褪(あ)せ、虫食いだらけになった幼少期や少年時代の記億を、想像や創作の魔力でつなぎ合わせながら、登場する妹や弟たちが読んでも納得し、「続きを読みたい」と思ってもらえるような物語に復活させて書いた。それに比べると、今書いている「無明橋Ⅲ」は、高校時代から書き始めた日記や、当時のことを記した様々な文書が残っているだけにずいぶん [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 005、 木 浦 2
  •  Y先生の下宿は、木浦小学校のすぐ側を流れる落水川を挟んだ川向いにある木造二階建てのA商店だ。階段を上がると六畳の間があって、襖(ふすま)で仕切った奥の十畳の間がY先生の部屋だった。 A商店は、大分バスのターミナル(終着点)に位置していて、「かつては食堂を本業に、生活雑貨も売っていた」というのだが、初めて世話になった昭和44年当時は、バスの切符を売る仕事だけになっていた。夕食をご馳走になり、風呂 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 004、 木 浦 1
  •  今年もまたお盆がやって来た。長男にとって、お盆は何かと忙しい。福岡市内の建設現場で設計の仕事をしている2人の弟が、「正月に帰らなかったので」と、連れ立って帰って来た。帰って来れば、豊富な海の幸を肴(さかな)に飲むのが何よりの楽しみになっている。お互いに還暦を超してしまったせいか、飲めば、過ぎた昔の想い出話に時間の経つのも忘れてのめり込んでしまうのだが、今年は、「今の仕事をいつまで続けられるか」 [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 003、 ブラック 3
  •  「無明橋」というタイトルで、節(章)の見出しが「ブラック」、それで書いている中身も暗い話ときて、「読むほどに気が滅入ってしまう」という声が聞こえてきそうだが…、「無明橋」のⅠ、Ⅱと同じように、橋を渡った先に待っている明るく開けた世界を楽しみに、気長に付き合いをしていただきたい。 ところで、モノを作る仕事と違って、ヒトを育てる教育という仕事は、教職の専門性や経験、熱意を要する難しさの反面、希望と [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 002、 ブラック 2
  •  学校の先生たちの仕事が「ブラック」なっている。勝手な思い込みでそう言っているのではない。どこの県、あるいはどこの市町村でもいい、小・中学校の先生たちに、「あなたは、自分の仕事をブラックだと思いますか」と問うたとして、7、8割の先生方は、「そう思います」とか、「それに近いと思います」と答えるのではないか。先生方のブラックな勤務実態は、小・中学校だけではない。高校とても、過酷な勤務状況は変わらない [続きを読む]
  • 無明橋 Ⅲ 001、 ブラック 1
  •  長い読者の方なら新しいタイトルを見て、「ほーっ、何年ぶりかな」 と、驚かれるかも知れない。同時に、「今また、どうして無明橋を?」と首を傾(かし)げられそうだが、まずはその辺りから書き始めることにしたい。 最初に「無明橋」を書き始めたのはかれこれ20年余り前のことで、1998年3月から2000年7月まで、難しさを増していた学校教育や家庭の子育てについて、「見通しが持てずに苦悩する読者に考えるヒン [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 202、段々畑の四季 (夏) 51
  •  「段々畑の四季」を書き始めて丸一年が経過した。これで段々畑を舞台にして、少年期に体験した四季折々の出来事を一通り書き終えたことになり、「段々畑の四季」も今回で終わりである。「段々畑の四季」を終わりにするだけでなく、200回を超えて書き続けた「中高年の子守唄」についても、ここで区切りをつけたいと考えている。 「中高年の子守唄」は、2013(平成25)年7月7日から書き始めたので、4年の歳月をかけ [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 201、段々畑の四季 (夏) 50
  •  時間(とき)の流れは、年齢を重ねるごとに速く感じるようになる――、これは、果たして本当か。考えたところでどうなる問題でもないが…、段々畑に縛りつけられていた少年時代の日々は、いろんなことを首を長くし、指折り数えて待った。「待つ」と、時間は長く感じられるものである。 夏休みを待ち、正月を待ち、時計の針を見ながら休み時間を待ち、はたまたスイカやトウモロコシが熟れるのをまだかまだかと待った。冬の夕暮 [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 200、段々畑の四季 (夏) 49
  •  早いもので今年も半分が過ぎて、月めくりの暦が7月に替えられた。人の気持ちとは関係なく、容赦なく過ぎて行く「時間(とき)」を嘆いても仕方ないが、「夏休みが待ち遠しい」などと思っていた少年時代のように、時間にはゆったりと流れて欲しいものだ。 人は年を重ねるに連れて時間の経過を速く感じるようになる、とよくいう。「清流」にもたびたび書いてきたが、「退職後は悠々自適、ゆったりした時間の流れの中で、自分の [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 199、段々畑の四季 (夏) 48
  •  1泊2日、ときに2泊3日のホームステイで、我が家にやって来る海外の留学生と交流しながら、「日本人が失った大切なものが、彼(彼女)らの中にある」という思いをしている、と前号の終わりに書いた。 APUに在学する世界各国の留学生をホームステイで受け入れながら10年余が経過し、この間、延(のべ)50人を超える留学生と交流してきた。その経験のいくつかは「清流」にも書いてきたが、20歳前後の世界の若者たち [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 198、段々畑の四季 (夏) 47
  •  これも異常気象なのやら、梅雨とは名ばかりの雨のない日が続いている。山梨付近の番匠川は、数か所で流れが消え、橋がなくても渡れるような状況になっているが、田植えの最盛期を迎えて気になる天気である。 水不足で田植えに支障が出る…、同じような心配は、蒲江の段々畑でも起こっていた。少年時代を振り返って、梅雨の雨不足で麦刈りの後の芋の苗植えに苦労させられる、ということが二度ほどあった。その苦労については、 [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 197、段々畑の四季 (夏) 46
  •  九州全域で梅雨入りが発表され、今年も 雨の季節がやってきた。先日、日曜版の読者に会って、「いよいよ田植えが始まるなあ」と声をかけると、「(川の)水が少ねえき、田植えの準備が出来(でけ)んのよ」と答えてくれた。梅雨入りしたものの天気予報を見ていると、本格的な雨季に入るのはまだ先のようだが…、どうなのであろう。 梅雨入り前後のこの時期、段々畑では、麦刈りが終わって、段畑の地鋤き、 [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 196、段々畑の四季 (夏) 45
  •  春(初夏)と秋の2回、収穫や苗植えなど農作業の繁忙期に3日間学校を休みにして、子どもたちに仕事を手伝わせる――、今ではとても考えられないことだが、当時を振り返ってみれば、どこの家庭でも、子どもたちはそれぞれに家族の一員として、親の指図を受けながら、朝早くから夕方遅くまでよく働いていたものだと思う。手伝いが楽しいとか、仕事が面白いなどと思ったことはないが、さりとて手伝いを放って逃げ出すようなこと [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 195、段々畑の四季 (夏) 44
  •  麦の色づく段々畑の石垣の巣穴で、ヒタキの仲間に似た野鳥の雛(ひな)4羽が巣立ちを迎えようとしている。一羽をもらい受けて?飼育する鳥かごの用意は出来たが…、問題は、「エサをどうするか」である。 かつてホオジロを飼育していたおいさんに、「メジロと同じエサでいいと思うが、ときどきゃ虫を捕まえてやった方がいい」と教わって、飼育に見通しを持つことが出来た。 その日が近づいて――、それで、この先がどうなっ [続きを読む]
  • 中高年の子守唄 194、段々畑の四季 (夏) 43
  •  色も大きさもスズメによく似たヒタキの仲間と思われる小鳥が、段々畑の石垣の巣穴で4羽の雛を育てている。「毛が生えそろって巣立ちが近づいたら、4羽のうちの一羽を捕まえて自分で飼うんだ」と、そう思って鳥かごを用意し、縄や藁を使って巣床も拵えて巣立ちが近づくのを待った。 当時の集落では、毎年時期が来ると、何人もの小学生や中学生が野鳥の雛の飼育に挑戦していた。雛を捕まえるのが簡単なのは、家々の軒先の瓦の [続きを読む]