桜庭ちひろ さん プロフィール

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桜庭ちひろさん: 役夫之夢
ハンドル名桜庭ちひろ さん
ブログタイトル役夫之夢
ブログURLhttp://ekihunoyume.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説不定期更新中。ヤクザの若頭×製薬会社専務で連載しています。
自由文ブログタイトルは『えきふのゆめ』です。拙い文章を不定期に更新しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供45回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2011/09/24 20:26

桜庭ちひろ さんのブログ記事

  • SSあとがき ※追記あり
  • いつもありがとうございます。桜庭です。この度はこのとんでもなく季節外れなSSに長らくお付き合いくださいまして、ありがとうございましたー!最初にアンケートを取ったのが今年の初めなので……やっと……やっと公開することができて嬉しくもあり、ほっとした気持ちもあり……。かなり久しぶりの更新だったので、見つけてもらえるかなあという不安もありましたがそれも杞憂に終わり、思っていたよりもたくさんの方に読んでいただ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 13 (最終話)
  • *  *  *「おい」「……」「おーい」「……」「佑也ちゃ――いてっ」伸ばした手を叩き落された。パシッと小気味良い音が鳴る。青柳の手はそのまま目の前で団子になっている布団の中へさっと逃げ込んだ。そして団子がさらにぎゅっと丸くなる。「いつまで布団独り占めしてんだ。寒い」「……嫌だっつったのに」「え?」布団の隙間から、恨めし気な目が二つ覗いた。「嫌だっつったのに、好き勝手やりやがって」「そりゃー嫌って [続きを読む]
  • 5周年記念SS 09
  • 「……会社の部下に趣味がスイーツ店巡りのやつがいてさ。そいつに教えてもらったんだ。裏通りの引っ込んだ場所にあって分かりにくい店なんだけど、味は絶対に保証する穴場スポットだって。でも毎日数量限定ですぐなくなるっていうから、昼休みにわざわざ会社抜け出して買いに行ったんだぞ。女子の目を盗んで! 店も女子ばっかで俺完全に浮いてたし!」照れ隠しなのか、青柳が聞いてもいないことをべらべらと喋りだす。梶原は「あ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 08
  • 鼻先が埋まる首筋からは、青柳の匂いがする。背中に触れている掌からは、薄いシャツ越しの体温が伝わり、触れ合う胸からは鼓動が感じられる。――全部、手に入ると思っていなかった。今、こいつが自分の腕の中にいることが奇跡なんじゃないかとすら思う。こんなんじゃ、一度手に入れてしまったら、もう二度と手放せない。「大変な男に好かれたな。佑也ちゃんも」「え?」「何でもねーよ」「何なんだよ――って、うおっ!?」よっこ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 07
  • 梶原はさらに青柳を引き寄せ、青柳の答えを待つ。もう互いの鼻先が触れそうなほどの距離だ。青柳は素直じゃない。けれどこちらが真剣に踏み込めば、嘘はつかない男でもある。じっと見つめて待ち続けると、やがて青柳が観念したようにもにょもにょと呟いた。「そ、その……貰ったチョコはもったいないから食べる。けど」「けど?」「……別にチョコ貰ったからって、他の奴に靡いたりなんかしねえよ」梶原はふっと笑みを零した。よろ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 06
  • 「ただいまー」と誰にともなく呟く青柳に続いて、勝手知ったる部屋に上がり込む。リビングのテーブルにコンビニ袋と紙袋をどんと置くと、青柳は手を洗いにさっさと洗面所へ向かっていった。紙袋の中身をちらりと見やる……というか、勝手に目に入ってしまう。赤系の鮮やかな包装はそれだけで目を引くのだ。紙袋の中に大量に入っているこれは、おそらくは今日の青柳の「収穫」だろう。途端に苦々しいものがこみあげてくるのを感じて [続きを読む]
  • 5周年記念SS 05
  • *  *  *青柳はバレンタインなどといった、浮かれた世間のイベントに流されるような男ではない。好きな相手にチョコを渡す、その行為に甘い夢やロマンチシズムを見出す男でもない。そもそも男が男にチョコレートを渡す行為など、何の意味も無いとすら思っている可能性もある。いや、仕事大好き人間で恋愛そっちのけにすら見える青柳だが、それなりに自分に好意を向けてくれているのは分かるのだ。何せこの間めでたく恋人認定 [続きを読む]
  • 5周年記念SS 04
  • *  *  *「どうぞ」仏頂面を引っ提げて楊が突き出す掌の上には、チロルチョコが一つ乗っていた。「……」一瞬何のことか分からずにしばらくそのチョコをじっと見つめ、それからチョコを差し出す男を見上げる。「そんな胡散臭そうな顔をしないでください。毒は入っていないはずです」「いやそうじゃなくて」梶原が疑っているのはそこじゃない。楊が梶原にチョコを差し出しているというこの状況があり得ないのであって。「だか [続きを読む]
  • 5周年記念SS 03
  • *  *  *「あっ、梶原さんだ!」「きゃー梶原さあん!」裏口から店の控室に入ると途端に黄色い歓声が沸き上がった。文字通り耳に刺さる声に顔をしかめている間に、色とりどりのドレスを身にまとった女性たちがわらわらと集まってくる。気が付くと両腕をがっちり二人に固められ、あれよあれよと言う間に控室の真ん中に引きずり込まれた。「最近全然お店来てくれてなかったよねー」「もう見回りは下の人に任せちゃうのかと思っ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 02
  • *  *  *「兄貴! おはようございます!」事務所に着くと、なぜか舎弟がずらりと整列していた。最初に声を上げた舎弟を皮切りに、他の奴らも口々に「おはようございます!」と頭を下げる。「……何してんだお前ら」「何って、今日は大事な日ですよ兄貴!」「あ?」何のことだと眉を顰めると、並んだ舎弟の中で一番兄貴分の男が前に進み出た。そして梶原の目の前に立つと、心配そうな顔つきになる。「兄貴、何か今日げっそり [続きを読む]
  • 5周年記念SS 01
  • 「あー! 振られた―!!」声帯を振り絞るようなその叫び声は、前方に開けた夜空へ消えていった。あまり唐突にでかい声を出されたので、思わず肩が小さく跳ねる。その横を白球がひゅっと音を立てて素通りし、壁にぶつかっててんてんと足元を転がっていった。梶原は「あーあ、一球無駄にしちまったよ」とのんびりそれを視線で追いかけてから、ようやく隣の声の主を見た。緑色のネットで仕切られたその向こう側。ちょうどこちらに背 [続きを読む]
  • ご無沙汰しております
  • お久しぶりでございます。桜庭です。私生活の方がすっかりバタバタしておりまして、ブログを長いこと放置しておりました。4月から新しい環境になりまして、そちらに適応することに必死で創作どころではなかったのですが……少しだけ生活に余裕が出てきましたので、長らくお待たせしてしまっていた5周年記念SSをぼちぼち更新していこうかなーと思っています!待っていてくださった方(がどれだけいらっしゃるかはわかりませんが・笑) [続きを読む]
  • 近況報告
  • ご無沙汰しております。桜庭です。皆様本当にお久しぶりです!お休み中もブログを覗いてくださった方や、応援ボタンを押してくださった方、本当にありがとうございます。お待たせしてしまって大変申し訳ありません……。4月から環境ががらりと変わりまして、そちらの方でバタバタしていたせいで、ブログを完全放置しておりました……。もう、家に帰ると疲労で何もできねえ……ってな状態でして……当然原稿も進んでおらず(汗)どう [続きを読む]
  • 近況報告と拍手コメントのお返事
  • ご無沙汰しております。桜庭です。近況報告のために久しぶりに浮上して参りました。この頃は徐々に暖かい日が増えてまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私の方はといいますと、以前から何度か予告していた5周年記念SSをチマチマと執筆中です。更新が大幅に遅れてしまい本当に申し訳ありません……。本格的に構想を練り始めたのが2月の始め……ということでですね、実はバレンタインのお話になっているのですよ……。 [続きを読む]
  • あとがき
  • いつもお世話になっております。桜庭です。お久しぶりでございます〜!何とかリアルの方も片付き、やっとこさブログに帰ってくることができました。まずは皆様にお礼を。「夜明けの彼方」、最後までお読みいただき、本当にほんっとーーーにありがとうございました!!この超亀更新のお話を最後まで追いかけてくださった読者様には、本当に床に額を擦り付ける勢いで感謝したい気分です……。第一話の更新日時を確認したらなんと2015 [続きを読む]
  • 夜明けの彼方 104 (最終話)
  • 「ま、今はあいつのことより、あのガキンチョのこと構ってやれ。あいつ、保育園であんたに会わせろって喚いてうるせえらしいんだ」「あー、写真は来てたけどまだ直接会ってないもんな」由乃は無事に亜香里と再会できたようで、次の日にはツーショットの写真が俺の携帯に送られてきていた。由乃も亜香里も、今までにないくらいの弾けるような笑顔を見せていて……俺が体を張った甲斐もあったというものである。今は結局、引き続きひ [続きを読む]
  • 夜明けの彼方 103
  • 昨日、秘書が持ってきてくれた夕刊各紙に目を通していた俺は、その記事を見つけて言葉を失った。もちろん驚いたし、衝撃を受けた……けれど同時に、やっぱりか、という気持ちがあったのも事実で。――あの時の楢橋は、逃げるそぶりを見せなかった。楢橋はあのままVIPルームに残り、突入してきた警官に何の抵抗せずに捕まったのだろう。それはほとんど自首に近かったのかもしれない。今頃楢橋は留置所だろうか。初犯だから執行猶予 [続きを読む]
  • 夜明けの彼方 102
  • *  *  *小さな音が、暗い部屋の静寂を乱した。布団の中で身じろぐと、部屋に響き続けるその音に衣擦れの音が被る。細く目を開けてみると部屋の中はまだ薄暗い。明け方だろうか。今何時だ、と思いサイドテーブルを探ったが携帯が見つからなかった。そこまで来てようやく、部屋に鳴り響いている音が携帯電話のバイブレーションだということに気が付く。「んだよ……」こんな朝っぱらから電話かよ。一体どこのどいつだ、この非 [続きを読む]
  • 夜明けの彼方 101
  • 絶頂の余韻に硬直し、それから糸が切れたようにぐったりと力が抜けた。後ろにくたりと倒れ込みそうになった俺を梶原が支え、ベッドに優しく横たえてくれる。そしてそのまま自分も俺の上にぼふんと倒れ込んだ。「…………中出し……」「……あとで責任もってきれいにします」「紳士の、嗜みとか……言ってたくせに……」「あんたがエロ過ぎて、ゴムのことがすっかり頭から吹っ飛んでたんだよ」珍しくふて腐れたような梶原の口調に、 [続きを読む]