桜庭ちひろ さん プロフィール

  •  
桜庭ちひろさん: 役夫之夢
ハンドル名桜庭ちひろ さん
ブログタイトル役夫之夢
ブログURLhttp://ekihunoyume.blog.fc2.com/
サイト紹介文オリジナルBL小説不定期更新中。ヤクザの若頭×製薬会社専務で連載しています。
自由文ブログタイトルは『えきふのゆめ』です。拙い文章を不定期に更新しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供29回 / 365日(平均0.6回/週) - 参加 2011/09/24 20:26

桜庭ちひろ さんのブログ記事

  • 7周年記念SSあとがき(追記あり)
  • いつもありがとうございます。桜庭です。7周年記念SSを最後までお読みいただき、ありがとうございました!ひっそりと再開した更新でしたが、思ったよりもたくさんの方に読んでいただけて大変うれしく思います。しかも「待っていました」「読み直していました」などという信じられないお優しい言葉もいただき、あわあわしながら舞い上がっているような状態です(笑)そもそも忘れ去られてもおかしくない更新頻度なのに、待っていてく [続きを読む]
  • 7周年記念SS 13
  • *  *  *「う……」小さく呻き、俺は目を開けた。天井の白い明かりが目を刺して、俺はまぶしさに再び目を細める。体がずっしりと重くてだるい。たった今の激しい運動のせいもあるが……俺の上に物理的な重しが乗っているのが一番の原因だ。「お・も・い……!」重しこと梶原は俺の抗議の声には答えず、俺の体をぎゅっと抱きしめた。ちょ、待て動くな。中に入ったままなんだから……!「いつまでくっついてんだよ……」「放さ [続きを読む]
  • 7周年記念SS 09
  • 「割と甘くないな」俺の舌をさんざん弄んだあと、梶原が感想を述べる。「当たり前だろ。人間のベロは甘くない」「マカロンの味見の話だ」どれ、もう一口、と梶原が再度俺に口づける。今度はさっきよりも大胆に舌を吸われて、思わず鼻からか細い声を漏らしてしまった。舌先から生まれた痺れが体の方まで広がって、俺はもぞもぞと身じろぐ。そうすると、大人しくしていろよと言わんばかりに腰を抑えられた。うわ、腰はやめろよ。なん [続きを読む]
  • 7周年記念SS 08
  • 「うまい」感想をシンプルに述べると、梶原はよかった、と表情を和らげる。優しく見守るような表情に心臓が拍動を一拍すっ飛ばしたような気がして、俺は誤魔化すように二つ目のマカロンを口に放った。……さっきまで人をからかって遊んでいたと思ったら急にこうやって恋人らしい顔を見せる。人の不意打ちを狙うとは、ずるいやつ。「もうちょっと味わって食えよ」「味わってる。美味いからバクバク食ってんの!」「はいはい。マカロ [続きを読む]
  • 7周年記念SS 07
  • 俺はとりあえず梶原をリビングまで引きずっていき、椅子の背にかけっぱなしにしていたバスタオルを梶原の頭に被せガシガシと乱暴に拭いた。「おい、なんかこのタオル生乾きなんだけど」「俺がさっき風呂上がった後に使ったの。文句言うな。……てかなんでお前、こんな雪の中こんな時間に俺の家まで歩いてきてんだよ。こういう時はまっすぐおうちに帰るもんだぞ?」「絶対に今日中に済ませたい用事があった」「あ? ならなおさらこ [続きを読む]
  • 7周年記念SS 06
  • ……でも電話に出ないとなるとあいつ家まで顔を見に来そうだよなあ。だったら、ここはひとまず電話に出て適当にあしらうべきか……。ええい、ままよ!「も、もしもし?」恐る恐る声を出すと、電話の向こうで重苦しいため息が聞こえた。『……やっと出たか』「いや、お前。まずは詫びを言え。こんな夜に連続で俺のスマホ鳴らしやがって。夜分遅くにすみませんだろそこは」『すまん。気が急いてた』思いのほか素直に謝られて、俺は返 [続きを読む]
  • 7周年記念SS 05
  • *  *  *「……マジで寒かった」呟く俺の声が閉鎖空間でわんわんと反響する。冷え切った鼻先を温めるように、湯船に顎まで浸かりばしゃりと両手で顔を濡らした。あんまり寒かったものだから、いつも風呂はシャワーで済ませるのに今日は湯を張ってしまった。あの後、結局逃げるように家に帰ってきた。あのままあの場にいたら梶原が上に上がってきそうな気がして、急いで保育園を後にした。しかも、出るときはビルの裏口からと [続きを読む]
  • 7周年記念SS 04
  • 多分、物珍しいのだと思う。梶原が俺の知らない人間と……しかも女性と、会話をしているところが。組としてそういう店の経営をしているのだから、そういった華々しい世界の女性たちと関わりを持つことは日常茶飯事なんだろうが、俺はそういう時あいつが彼女たちに対してどんな接し方をしているのかを知らない。梶原が、俺をそういう場面に寄せ付けようとしないから、当然と言えば当然なのだ。下では、梶原が車のトランクから取り出 [続きを読む]
  • 7周年記念SS 03
  • 「え? なになに?」俺に抱き着いたまま、由乃が興味津々で身を乗り出す。畳みかけるように俺が「今日は由乃に渡すものがあるからここまで付いてきたんだろ?」と重ねる。「早く渡してやれっての」「……チッ」梶原が苦々しげに舌打ちする。だが、腹は括ったらしい。その場に膝をつきわざわざ由乃と目線の高さを合わせると、コートの内ポケットに手を突っ込んだ。「ほらよ」「……あ」「この間の礼だ」「わー、梶原さんもくれるの [続きを読む]
  • 7周年記念SS 02
  • *  *  *「……あいつ彼女いたのか」「え、なあに?」「何でもねえよ」すかさずそう返すと、俺のあぐらの中心部に座った由乃が「ええー」とふくれっ面をした。「彼女? それって恋バナ? 佑也の彼女なの?」「違うわマセガキ」「ええー」不服そうに声を上げたが、相手にされないと察したのかそれ以上は追求せず、由乃は再び読みかけの絵本に視線を戻した。時刻は夜の七時前。だんだん日が長くなってきたとは言え、ひまわり [続きを読む]
  • お久しぶりです&7周年記念SS 01
  • とてもとてもご無沙汰しております。桜庭です。放置に放置を続け、いつの間にか広告も居座り……すっかり跡地と化していましたが、その間にも覗いてくださった方、ありがとうございます。気が付けば今年の1月で当ブログも7周年を迎えておりました。しぶとく生きております(笑)あまりにも放置なので、そろそろ閉鎖すべきかとも考えましたが、結局SSなど書いてしまいこうして更新の運びとなりました(汗)いつか書きたいな〜と思ってい [続きを読む]
  • SSあとがき ※追記あり
  • いつもありがとうございます。桜庭です。この度はこのとんでもなく季節外れなSSに長らくお付き合いくださいまして、ありがとうございましたー!最初にアンケートを取ったのが今年の初めなので……やっと……やっと公開することができて嬉しくもあり、ほっとした気持ちもあり……。かなり久しぶりの更新だったので、見つけてもらえるかなあという不安もありましたがそれも杞憂に終わり、思っていたよりもたくさんの方に読んでいただ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 13 (最終話)
  • *  *  *「おい」「……」「おーい」「……」「佑也ちゃ――いてっ」伸ばした手を叩き落された。パシッと小気味良い音が鳴る。青柳の手はそのまま目の前で団子になっている布団の中へさっと逃げ込んだ。そして団子がさらにぎゅっと丸くなる。「いつまで布団独り占めしてんだ。寒い」「……嫌だっつったのに」「え?」布団の隙間から、恨めし気な目が二つ覗いた。「嫌だっつったのに、好き勝手やりやがって」「そりゃー嫌って [続きを読む]
  • 5周年記念SS 09
  • 「……会社の部下に趣味がスイーツ店巡りのやつがいてさ。そいつに教えてもらったんだ。裏通りの引っ込んだ場所にあって分かりにくい店なんだけど、味は絶対に保証する穴場スポットだって。でも毎日数量限定ですぐなくなるっていうから、昼休みにわざわざ会社抜け出して買いに行ったんだぞ。女子の目を盗んで! 店も女子ばっかで俺完全に浮いてたし!」照れ隠しなのか、青柳が聞いてもいないことをべらべらと喋りだす。梶原は「あ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 08
  • 鼻先が埋まる首筋からは、青柳の匂いがする。背中に触れている掌からは、薄いシャツ越しの体温が伝わり、触れ合う胸からは鼓動が感じられる。――全部、手に入ると思っていなかった。今、こいつが自分の腕の中にいることが奇跡なんじゃないかとすら思う。こんなんじゃ、一度手に入れてしまったら、もう二度と手放せない。「大変な男に好かれたな。佑也ちゃんも」「え?」「何でもねーよ」「何なんだよ――って、うおっ!?」よっこ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 07
  • 梶原はさらに青柳を引き寄せ、青柳の答えを待つ。もう互いの鼻先が触れそうなほどの距離だ。青柳は素直じゃない。けれどこちらが真剣に踏み込めば、嘘はつかない男でもある。じっと見つめて待ち続けると、やがて青柳が観念したようにもにょもにょと呟いた。「そ、その……貰ったチョコはもったいないから食べる。けど」「けど?」「……別にチョコ貰ったからって、他の奴に靡いたりなんかしねえよ」梶原はふっと笑みを零した。よろ [続きを読む]
  • 5周年記念SS 06
  • 「ただいまー」と誰にともなく呟く青柳に続いて、勝手知ったる部屋に上がり込む。リビングのテーブルにコンビニ袋と紙袋をどんと置くと、青柳は手を洗いにさっさと洗面所へ向かっていった。紙袋の中身をちらりと見やる……というか、勝手に目に入ってしまう。赤系の鮮やかな包装はそれだけで目を引くのだ。紙袋の中に大量に入っているこれは、おそらくは今日の青柳の「収穫」だろう。途端に苦々しいものがこみあげてくるのを感じて [続きを読む]
  • 5周年記念SS 05
  • *  *  *青柳はバレンタインなどといった、浮かれた世間のイベントに流されるような男ではない。好きな相手にチョコを渡す、その行為に甘い夢やロマンチシズムを見出す男でもない。そもそも男が男にチョコレートを渡す行為など、何の意味も無いとすら思っている可能性もある。いや、仕事大好き人間で恋愛そっちのけにすら見える青柳だが、それなりに自分に好意を向けてくれているのは分かるのだ。何せこの間めでたく恋人認定 [続きを読む]
  • 5周年記念SS 04
  • *  *  *「どうぞ」仏頂面を引っ提げて楊が突き出す掌の上には、チロルチョコが一つ乗っていた。「……」一瞬何のことか分からずにしばらくそのチョコをじっと見つめ、それからチョコを差し出す男を見上げる。「そんな胡散臭そうな顔をしないでください。毒は入っていないはずです」「いやそうじゃなくて」梶原が疑っているのはそこじゃない。楊が梶原にチョコを差し出しているというこの状況があり得ないのであって。「だか [続きを読む]