銀茂 さん プロフィール

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銀茂さん: 祖師谷だより
ハンドル名銀茂 さん
ブログタイトル祖師谷だより
ブログURLhttp://kitshy.blog.fc2.com/
サイト紹介文祖師谷、成城のお店と身辺を彩る音楽。グルメも病院も取り上げます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供70回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2011/10/09 20:48

銀茂 さんのブログ記事

  • 完璧な夜
  •  広島で新幹線を降りて山陽本線に乗り継ぎ、 ついうたた寝と思い目を瞑ったところ眠りに落ちて、 駅員さんに声をかけられてから、 あわてて向かいに停車していた柳井行きの列車に乗り移り、 乗客もまばらな車内にあって、 一際鮮やかな赤の人影に胸を高鳴らせ、 瀬戸内の海辺に沿い、一人旅は続きます。   降り立った駅は、由宇。 トイレを済ませて表に出ると、 タクシーを待つ赤い人たちの列に並び、 やはり赤い太陽 [続きを読む]
  • Don't Go
  •  リアムのいる街に住みたい、 アイリッシュトラッドの調べに目を閉じながら、 私は心からそう思いました。 週末にはパブに出かけ、 顔見知りとおしゃべりを楽しんだ後、 リアムがフロントマンを務めるホットハウスフラワーズのライブに出かける。 外は寒々しい曇り空と澄んだ静寂。 ライブハウスに転がるリアムの軽快なピアノと、 地中海由来の繊細な弦楽器ブズーキの音色、 そして、うねるようなウッドベースとドラムの [続きを読む]
  • 休日の百日紅
  •  文字より数字、 政治より経営、 数字は嘘を言わないとされますが、 仕事の大方が数字によって評価される昨今。 言葉はどんどん隅に追いやられ、 公私ともに数字ばかりが幅を利かせていきます。 人手不足の時代では、 目分量という感覚論は追いやられ、 料理文化という領域すらも計量が幅を利かせ、 誰がフライパンを振るっても、 同じ味がすることが重んじられます。 おいしいという評価さえも、 インターネットで表 [続きを読む]
  • アジアの片隅で
  •  ニューヨークの街を歩くと、 通りの角には必ずと行って良いほど屋台があり、 肉を焦がすスパイスの匂いが漂って、 ここはアジアかと嗅覚が戸惑い、 人種のるつぼとはこういうことかと体ごと納得します。 さて、ここは新宿。 私の通勤路に、エスニックな香りの漂う四つ角があります。 その香りはセブンイレブンの隣に構える小さな店先から漂ってきて、 ふと中に目をやると、鶏肉の薄切りを円筒形した肉の塊が回っています [続きを読む]
  • りんごと美しい山
  •  アウトドアに道具はつきものです。 二十代の頃はホームセンターで2980円のテントを買って、 穴が開くまで使い込んでいました。 靴やリュックも安売りの品で済ませ、 それを誇りにしているくらいでしたが、 やはりブランド品と安売り品では違います。  例えば、2980円のテントはザーザーの雨が降ると、 縫い目から水が染み、やがて滴り落ちてきます。 ぽたぽたと落ちる水滴を避け、 やがて自分の額に落ちる不安を横に追 [続きを読む]
  • 数十年に一度の雨
  •  昨日、天気について呑気なことを書いていたら、 西日本では大きな水害が各地で発生していました。 まさに数十年に一度の大雨が降りました。 今の時代、SNSがありますから、 洪水で1階が水に浸かった家の屋根から、 橋が流される川のほとりから、 線路が水であふれたプラットホームから、 生き物のように家屋を飲み込む濁流を収めた映像を、 ほぼリアルタイムで目の当たりすることができます。 逃げ上がった2階から助け [続きを読む]
  • ポケット・ミュージック
  •  簡単に梅雨が明けて、 まとわりつくような蒸し暑さに閉口していると、 晴天を裏返して落ちてくる雨、また雨。 先程来、信号音とともテレビにテロップが流れ、 西日本は数十年に一度の豪雨の可能性、と告げています。 「数十年に一度」がどんなに稀なことなのか、 48年生きてきた私でも、はたと考え込みます。 「100年に一度」と言われると、 今まで体験したことのないようなひどい事態を想像しますが、 数十年と言 [続きを読む]
  • 希望という名の光
  •   今日、10年半に渡って部長を勤めた社員が退任の挨拶をしました。  齢は60歳手前。  今後は非常勤社員として勤務する傍ら、  これまでできなかったことに取り組むのだそうです。  よる齢に流されるのではなく、  自ら人生の区切りをつけたその顔には、清々しさがあふれていました。  一方、私は会社にしがみつく生活。  今日はボーナスの支給日、給与明細を見て胸を撫でる我が身の姿は、  清々しさとは好対 [続きを読む]
  • 夏至を過ぎて
  •   自宅から自転車で3分、  駅近の駐車場に出向き、車をピックアップします。  今日の相棒はスズキのソリオ。  カーシェアリングを利用し始めて半年、  月に1回、車を借りて近くのスーパーに買い出しに行くのが恒例となりました。  我が家は車を持ったことがありません。  正確に言えば私自身は独身時代の一時期、車を持っていましたが、  専らキャンプやカヌーに出かけるための運搬車として機能していて、  車 [続きを読む]
  • 「沖縄問題 ーリアリズムの視点から」
  •   台風の来訪で空気が湿り気を帯びて、  肩に重くのしかかるので、  頭を垂れ、雨に濡れた足元を眺めながら街を歩きます。  低気圧のせいか、頭もぼんやりとして体も鉛のように重たく、  明け方は寝汗をびっしょりかいたりします。   こんな時は汗をかくのに限るとジョギングに出かけると、  次第に汗をかき始め、  その分、体が軽くなっていくような感じがします。  さて、この度、とても感銘を受けた新書本に [続きを読む]
  • シークヮーサーサイダー
  •  ビールはサッポロ、 日本酒は一の蔵。 そして、 焼酎は二階堂のお湯割。 食事とともに気軽に飲むことができるお酒の定番です。 一の蔵は冷酒にして竹の器で飲むと、 なおのことその香りを楽しむことができますのでお試しください。 私は最近、アルコールを口にしないのですが、 毎晩、楽しみにしている飲み物があります。 コップに山盛りの氷を入れ、 ウィルキンソンの炭酸を注ぎます。 そこに沖縄の北部、山原地域で [続きを読む]
  • あじさい
  •     椿山荘は山縣有朋が整えた庭園だそうです。  この地は椿が自生していて、  平安時代から信仰の土地だったとのこと。  園内のご神木は樹齢500年。  室町時代からこの世を見守ってきたことになります。   今日は長女が成人のお祝いの日に着る晴れ着の前撮り。  昼食前のひととき、  めじろ台特有の明るい雰囲気に包まれ、  梅雨を間近に控え、  六月のさわやかな陽光が照らす緑の中を散策しました。   [続きを読む]
  • 詩人の品格
  •  毎日のように出会いと別れを繰り返し、 目の前を行き過ぎていくもの。 多くなったり、少なくなったり、 1日として同じ数をとどめない、詩的な存在。 ため息まじりにつまんだり、 微笑みながらめくったり、 人を色んな表情に変える魔物のようなもの。 心を奪われてはいけないけど、 嫌われてもいけない存在。 サイフをゆするとジャリリと音を立て、 端からその紙片を覗かせる。 お金。 毎日眺めているのに捉えどころ [続きを読む]
  • 「静かな大地」
  •   毎年、500もの言語がこの世界から消え去っている。  文化人類学者のジャレド・ダイヤモンドは警鐘鳴らしています。  言語が失われれば文化が失われていきます。  祭りはなくなり、共同体は分解され、物語は途絶えます。    日本の国内に目を向けても、  方言の未来は前途多難です。  30年前、東北を旅した時、  山形弁を話す老人たちの会話を耳にしながら、  私は一言たりとも話を理解することができない [続きを読む]
  • 長い坂の絵のフレーム
  •  井上陽水を聞かないのに、 「陽水の快楽」という本を買ったことがあります。 30年ほど前のできごと。 題名に惹かれて買ったのですが、 ついぞ読まないうちに、どこかに紛れて失ってしまいました。 残ったのは陽水の言葉と歌声。 陽水はお酒を口にしないそうです。 だからハイになるのはどういうことか知りたくて、大麻を吸った。 掴まってしばらく隠遁したのち、 突然、彼はブラウン管に姿を現しました。  お元気です [続きを読む]
  • 顔のない男
  •  ふと、「民族」という言葉が 脳裏に浮かぶことがあります。  この人、輪郭や目鼻立ちがどこかの誰かに似ている。  他人の空似ではない。  こういった顔の感じの人、よくいるような気がする。 街ですれ違う人を見てそんな考えにとらわれると、 縄文系か、大陸系かと思いを馳せます。 眉の太ければ縄文系、目が細ければ大陸系。 しかし、たいていはどちらとも思えない人たちです。 どちらかとも思えない人の間でも、  [続きを読む]
  • 旅と糸
  •   旅は見えない糸をたどるかのように土地と土地を結ぶもの。  あるいは、土地と土地を結びながら糸を紡ぎ出すもの。    ちょうど1週間前、私は沖縄の地に降り立ちました。  ところが、   石垣島行き最終便はエンジン部品の故障のため、   欠航いたします。  え、欠航?  那覇空港の待合ロビーに流れたアナウンスに耳を疑いました。  天候も良く、機内に乗り込み、  離陸体勢を整えるまで行っていたのに。 [続きを読む]
  • 万里一空
  •   石垣島、白保の砂べりに立ちます。  記憶の中の風景は時とともに風化する一方で、 美しい結晶へと転じていきます。 白い粒子で敷き詰められていたとばかり記憶していた砂浜は、  至る所に石灰化したサンゴの塊が転がっていて、 砂は白ではなく、薄く肌色がかっていました。  しかし、海はやはり青と緑を讃え、 太陽の光のもとでくつろぐかのように穏やかに広がっています。 変わったのは自然ではなく、 私の方なの [続きを読む]
  • 人生を変えた映画
  •   人生を変えた映画がある、  と言えば、青臭い誇張と響くかもしれません。  でもそんな映画といくつか私は出会っています。  「うちのカミさんがね」というセリフと、くたびれたトレンチコートで、  およそお茶の間には似つかわしくないサスペンスドラマを、  家族みんなで楽しむ映画に仕立て上げたピーター・フォーク。  声優、小池朝雄さんの語りはまさに、  日本人にとってのコロンボ、  「ピーター・フォー [続きを読む]
  • つつじに寄せて
  •   読書というのは相性の良い本に出会うと、  どんどん読み進めていけるものです。  カズオ・イシグロに引き続いて、  池澤夏樹の本を久しぶりに手に取って読んでいます。  二人とも平易な文章で淡々とした語り口が特徴で、  私には近しいものに感じられます。  良い本に出会うと、  ふと散歩に出かけたくなります。  頭の中の言葉が新鮮な空気を求めて、  私を外へと連れ出しているのかもしれません。     [続きを読む]
  • 「日の名残り」
  •  人は色んな枠組みの中で生きています。 例えば家族という枠、会社という枠、 日本という枠、人類という枠。 その枠からはみ出すとバランスを失い、 怪我をする危険に襲われます。 体に例えればこの度の私の膝の負傷。 許容枠を超えて膝を動かそうとした結果が、 靭帯の損傷です。 2週間が経ち、整形外科医によると70%の回復だそうですが、 まだ走ることができず、階段を上るのは易いのですが、 降りる時に膝にロッ [続きを読む]
  • スキーはつらいよ
  •  平成30年3月30日、 私はゲレンデの頂きに立ち、斜面を臨んでいました。 この斜面でスキーをコントロールできれば、 目標としているコース、ファルコンに向かおうと心に決めて。  * ガーラ湯沢の初中級者コース、ファルコンを滑走できたら、 ゴールデンウィークに八甲田に赴き、春スキーを楽しむ。 期待と緊張感を胸に、朝5時起きにおきると、 私は新幹線に乗り、上越を目指しました。 天気は晴れ。 ゴンドラに [続きを読む]
  • 春の祖師谷にて
  •  色は匂へど 散りぬるを  香り高く見目麗しく咲き誇る花も やがて散る   我が世誰そ 常ならむ   この世に生きる私たち誰もが いつまでもこの世にあるものではない 有為の奥山 今日超えて   有為転変の迷いの世界を 今日こそ乗り超えて 浅き夢見じ 酔ひもせず   もはや儚い夢を見ることはなく 現世に酔いしれることもない [続きを読む]
  • 野球の季節
  •  3月25日。 オープン戦の最終日。 3年半ぶりにマツダスタジアムを訪れました。 駅に着くとコインロッカーを探したのですが、 すでに野球客で空いているロッカーはないとのこと。 案内のボランティアの方が、手荷物預かり所まで連れて行ってくれました。 一日、800円ですが、新幹線の改札口近くなので助かります。 スタジアムに入ると、美しい芝生が日の光に生えています。 天然芝は野球場全体の雰囲気を明るくして [続きを読む]
  • お彼岸
  •  お彼岸。 春の陽気に包まれて、 四天王寺を訪れました。 先週の天候から一変、 この週は暖かく、境内の山桜の下、 お墓参りの人たちが後手に手を組みながら、 ゆるりと露店を冷やかしながら歩いています。 ふと、気になったお好み焼きのお店。 前ならえをしている小学一年生のように、 ちょっと凸凹しながら並んでいる玉子が目に鮮やかです。  一皿なんと100円。 キャベツもふんだんに入っていて、 ほくほくと口 [続きを読む]