林誠司 さん プロフィール

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林誠司さん: 林誠司俳句オデッセイ
ハンドル名林誠司 さん
ブログタイトル林誠司俳句オデッセイ
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku
サイト紹介文自作や古今東西の俳句を紹介。旅行記や奈良散策、東海道徒歩踏破にも挑戦中!
自由文第25回俳人協会新人賞受賞。
句集に『ブリッジ』『退屈王』。
月刊俳句総合誌「俳句界」編集長をやっています。

「毎日一句」では自作とエッセイを掲載。
そのほか、古今東西の名句を紹介、少し熱めの俳句論を執筆しています。

また、旅こそが詩歌の根本と信じ、奈良を歩いたり、東海道を徒歩で踏破することにチャレンジ(現在、愛知の赤坂宿)しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供361回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2011/10/23 01:28

林誠司 さんのブログ記事

  • 芋の露   飯田蛇笏
  • 芋の露連山影を正しうす             飯田蛇笏(いものつゆ れんざん かげを ただしうす)いわずとしれた蛇笏の代表作である。いや、蛇笏と言わず、近代俳句を代表する名句として、推す人も多い。「正しうす」とは「正しくする」ということである。一応、念の為に言っておきたいが、この句は二句一章である。中には、芋の葉に乗っている「露」(水玉)に、山々が映っている…、と解釈している人がいる。まあ、鑑賞 [続きを読む]
  • 新宿三井クラブ
  • 今日は俳句の先生に誘われて、新宿三井クラブに行った。そこで仕事の打ち合わせをして、食事をした。新宿三井クラブは、新宿三井ビルの五四階(…だったと思う)にある。ここは二回目である。藤田あけ烏、名和未知男先生のことなどhttps://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/37081705.html下をのぞくと怖いくらいだが、ここから見える新宿の夜景が美しい。おいしいワインをいただいて、結構酔った。今日は酔って、疲れて、俳句の話はでき [続きを読む]
  • 「人間探求派」をわかりやすく考える。
  • 「人間探求派」について書きたい。…といってもそんなに難しいことを書くつもりはない。「人間探求派というのは何なのか」ということを、私なりの見解で書く。どうも、俳句の主義主張、理念、ムーブメントの定義は実に曖昧である。例えば、私には高浜虚子の「ホトトギス」が提唱した、客観写生と、澤木欣一の「風」が提唱した、即物具象(そくぶつぐしょう)の違いがわからない。簡単に言えば、どちらも、「もの」をありのままに詠む [続きを読む]
  • 山梨県笛吹市境川 飯田蛇笏・龍太山廬吟行
  • (山梨県笛吹市境川 飯田蛇笏・龍太旧居(山廬))※「山廬」(さんろ)は通常非公開。一般公開日、または、申し込みによって見学可。詳しくは山廬文化振興会https://www.sanrobunka.com/まで。芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏雪山に春の夕焼滝をなす 飯田龍太この週末は、句会仲間と「山廬」(さんろ)へ吟行した。山梨県笛吹市にある飯田蛇笏・龍太旧居である。「山廬」とは、意訳すれば「山のあばら家」というこ [続きを読む]
  • 今日は休養日
  • 冬滝のきけば相つぐこだまかな     飯田蛇笏梅漬の種が真赤ぞ甲斐の冬       飯田龍太今日は怠惰な一日。昼頃までゴロゴロしていた。風も強いので、海にも行かなかった。一つ、仕事をこなした。計画ではあと二つこなすつもりだったが、こなせずにいる。運動もしたかったが、寒いとあまり動きたくない。どうにも怠惰な一日だった。しかたない、今日は休養日だと考えよう。ただ、残りの二つの仕事もあまり時間がない。せ [続きを読む]
  • 角川源義展
  • 月の人のひとりとならむ車椅子        角川源義今日は、東京都千代田区富士見の角川本社ビルへ行った。そこで行われている「角川源義展」へ行った。源義は、私にとって?先師”である。角川春樹さんや、今は亡き吉田鴻司から、源義のいろいろなエピソードや俳句論を聞いた。私の俳句論の基本は源義の俳句論に拠るものと言っていい。ご承知の通り、カドカワは月刊俳句総合誌「俳句」を発売している。そういう意味では、カド [続きを読む]
  • 能登半島〜石川県珠洲市の俳人・千田一路「風港」主宰
  • 荒浪のしぶきの中の冬灯 千田一路今日は、石川県珠洲市在住の俳人、千田一路「風港」主宰とお会いしてきた。遠い…。ほとんど能登半島の先端である。朝10時にレンタカーを借り、金沢駅を出発し、2時間半かけて向かった。途中の風景の素晴らしかったこと。千田宅は海沿いにあった。おうちには師の澤木欣一、細見綾子の揮毫掛け軸や色紙、短冊の他、角川源義金子兜太佐藤鬼房鈴木六林男堀 葦男などの短冊が綺麗に飾 [続きを読む]
  • 金沢にいます。
  • 今日は夕方から会社を出て、今は金沢駅前のホテルにいる。明日はここからレンタカーを借り、能登半島の珠洲へ行く。正直、毎日、いそがしくて、疲れる。せっかく、北陸に来たのだから…、と解禁になったばかりの蟹を食べた。実にうまい。こんなにうまい蟹を久々食べた。明日も頑張ろう、と思った。 [続きを読む]
  • 「おくのほそ道」の歌枕 室の八島
  • 【栃木県】室の八島(むろのやしま)≪現在≫栃木県栃木市惣社町、大神(おおみわ)神社≪原文と意訳≫「おくのほそ道」〜室の八島https://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/36632270.html≪検証≫「おくのほそ道」を考える〜室の八島編①http://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/36632329.html「おくのほそ道」を考える〜室の八島編②https://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/36634843.html「おくのほそ道」を考える〜室の八島編③https:/ [続きを読む]
  • 「おくのほそ道」をいろいろ考える(番外編)〜芭蕉と天台宗の関係
  • (滋賀県大津市 義仲寺)芭蕉と天台宗の関係が、もう一つ見つかったので書いておきたい。「おくのほそ道」をいろいろ考える(番外編)〜芭蕉と天台宗の関係https://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/37685144.html芭蕉の眠る「義仲寺」(ぎちゅうじ)も「天台宗」である。以下、ネットで調べたものをおおまかにまとめた。義仲寺は滋賀県大津市内にある天台宗の寺院。山号は朝日山、本尊は聖観音菩薩。寺の創建は不詳だが、源義仲(木 [続きを読む]
  • 「おくのほそ道」〜最上川
  • 【原 文】最上川乗らんと、大石田(おおいしだ)といふ所に日和を待つ。ここに古き俳諧の種落ちこぼれて、忘れぬ花の昔を慕ひ、芦角一声(ろかくいっせい)の心をやはらげ、この道にさぐり足(あしし)して、新古二道(しんこふたみち)に踏み迷ふといへども、道しるべする人しなければと、わりなき一巻(ひとまき)を残しぬ。このたびの風流ここに至れり。最上川は陸奥(みちのく)より出でて、山形を水上(みなかみ)とす。碁点 [続きを読む]
  • 静岡県静岡市〜宇津ノ谷、鞠子のとろろ汁、日本平ホテル
  • 清流へ窓乗り越えて蒲団干す 誠司静岡吟行も無事終わって、今は新幹線の中。三連休の最終日。うまい具合に「こだま」の窓側席に座れたけど、これから混むのかな?今日は私が旧東海道で一番きれいな町並みだと思う「宇津ノ谷」へ行った。ここは宿場町ではなく、間宿(あいのしゅく、まじゆく)である。宿場町と宿場町の間の集落である。東海道踏破の時は、ただただ先を急いだので、ゆっくり見ることが出来なかった。写真の通り、ま [続きを読む]
  • 青丹会静岡吟行
  • 密柑山どすんと海が落ちてをり 誠司今日は青丹会の静岡吟行。11時に静岡駅に集合し、レンタカーを借りて、出発。東海道由比宿に行く。ここは東海道踏破の旅で訪れた。安藤広重美術館があり、広重の東海道五十三次の版画をすべて見ることが出来る。そして桜海老が名物である。とは言え、私は海老アレルギーなので食べなかった。そして由井正雪生家があり、そこは藍染の店になっている。もちろん、今は藍染を売るだけの店になって [続きを読む]
  • 「おくのほそ道」をいろいろ考える(番外編)〜芭蕉と天台宗の関係
  • (栃木県日光市 東照宮)『おくのほそ道』を読んで、ふと思ったことがある。「芭蕉」と「天台宗」のことである。天台宗は6世紀末、中国浙江省の天台山で、智(ちぎ)禅師が創始した。日本では最澄が平安時代に唐に渡り、日本に伝えた。総本山は比叡山延暦寺。いわゆる平安仏教で、空海が伝えた真言宗と双璧をなす。比叡山では、法然、親鸞、日蓮などが修業した。のちに法然は浄土宗、親鸞は浄土真宗、日蓮は日蓮宗を起こした。つま [続きを読む]
  • 水原秋櫻子、菖蒲あや〜東京生まれの優しき俳人たち
  • (東京都台東区浅草)東京の人は冷たい…、とよく言われる。しかし、そうではない。私に言わせると、冷たいのは、東京の外からやってきて住み着いた人たちである。少なくとも下町ではそんなことはない。水原秋櫻子は東京・神田の生まれである。秋櫻子は、よく弟子の面倒を見た。例えば、加藤楸邨。楸邨は埼玉県粕壁中学(現・春日部高校)の教師だったが、あらためて東京教育大学(現・筑波大学)に進学した。楸邨は妻子持ちだった [続きを読む]
  • 『くちなわ記』と石田波郷の療養俳句のこと
  • 冬ぬくき電車に座せり三年病みき     石田波郷冬日の町病涯の身を踞(かがめ)行く歳晩の降りし電車の前を急ぐ花八手乏しけれども二人子立つ妻子率いて病めば年逝く親子星襖の隙に二人子が餅焦がしをり墓原に入り凧上ぐ吾が子呂と息白く七日の家長家を出づ先日、小山徳夫「爽樹」代表から、ある本のコピーが届いた。『くちなわ記』(平野健次郎遺稿)というものである。平野さんは、小山代表の現役時代の取引先の専務だった方 [続きを読む]
  • 高野素十の凄味
  • 高野素十は、昭和初期に活躍し、水原秋櫻子・山口誓子・阿波野青畝とともに“4S”と称された人である。秋櫻子、誓子、素十、青畝…、みな“S”で始まるので“4S”と呼ばれた。4Sのうち、素十と青畝は生涯、高浜虚子に師事し「ホトトギス」にいた。秋櫻子、誓子は「ホトトギス」を抜け、新興俳句の旗手として活躍した。「ホトトギス」一強時代を壊したのが、秋櫻子であり、誓子である。秋櫻子が「ホトトギス」を脱退したのは [続きを読む]
  • 茨城県つくば市〜「麻」50周年記念祝賀会
  • 大いなるものが過ぎ行く野分かな 高浜虚子今日は、茨城県つくば市へ。嶋田麻紀主宰の「麻」50周年祝賀会である。神奈川横須賀から茨城つくばであるから、関東縦断のようなものである。朝9時、すでに強風と雨の中、家を出る。京急長沢駅から京急電鉄に乗り、そのまま都営浅草線に乗り入れて、人形町駅で降り、日比谷線に乗って北千住駅、そこからつくばエクスプレスに乗り、12時前に「つくば駅」に着いた。つくばエ [続きを読む]
  • 「現代俳句」協会創立70周年記念特大号
  • 今年、現代俳句協会は創立70周年である。11月23日(勤労感謝の日)に、東京帝国ホテルで、盛大な祝賀会が行われる。日本には大きな俳句協会が三つある。現代俳句協会俳人協会日本伝統俳句協会である。この中で、最も古い俳句協会が「現代俳句協会」である。最大の会員数を誇るのが俳人協会だが、俳人協会は、現代俳句協会から分裂して生まれた。このあたり、話せば長くなるので、別の機会にしたい。創立70周年を記念して、 [続きを読む]
  • 英国製のトレンチコートが欲しい!
  • トレンチコート風を後ろにさばきけり 誠司トレンチコートが欲しい。それも英国製のトレンチコートが欲しい。数年前、高橋悦男「海」主宰のグラビア撮影をした時、先生はトレンチコートで颯爽と現れた。「バーバリー」のトレンチコートであった。さすがは早稲田大学教授!「結構高いんだよ、これ」とおっしゃっていた。具体的な値段は忘れたが、値段を聞いてびっくりした。いいな〜、と思った。同じく数年前、ロックグルー [続きを読む]
  • 落合水尾「浮野」創刊40周年祝賀会
  • (落合水尾先生、落合美佐子先生)青々と鶴来る空のかかりけり 落合水尾天心の海大観の松の芯蚕豆のそんな青さでゐたいもの今日は落合水尾主宰の「浮野」創刊40周年祝賀会。東京上野の精養軒で行われた。落合先生は私の尊敬する先生である。昔、埼玉県八潮市に住んでいたころ、先生の講演会があった。種田山頭火の話だった。そこから句会が発足し、2、3度句会にも参加した。平日の句会だったので、出られなかったの [続きを読む]
  • 啄木鳥(きつつき) 水原秋櫻子
  • 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋櫻子(きつつきや おちばをいそぐ まきのきぎ)水原秋櫻子の俳句の功績は、なんといっても俳句に「明るい色彩」を取り入れたことである。五月雨をあつめて早し最上川 松尾芭蕉この句を想像してみる。名句だが、色彩は乏しい。「墨絵」の世界である。いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規この句を想像してみる。いい句だが、やはり色彩に乏しい。これも「墨絵」 [続きを読む]
  • 「世の中をわたりくらべて今ぞ知る…」の和歌について
  • (徳島県鳴門市)世の中をわたりくらべて今ぞ知る阿波の鳴門は浪風ぞなき徳島を訪れるたび、私は、この和歌を思い出す。このブログでもたびたび取り上げている。これまで私は、この和歌を、【訳】これまでいろいろ世の中を渡り歩いてきた。が、阿波の国の鳴門ほど素晴らしいところはない。阿波の鳴門は今、浪風もなくおだやかである。と考えていた。が…、間違っていたようだ。正確にはこういう解釈である。【訳】世の中を無事に渡る [続きを読む]
  • 「おくのほそ道」〜山寺(立石寺)
  • 【原 文】山形領に立石寺(りゅうしゃくじ)といふ山寺あり。慈覚大師(じかくだいし)の開基にして、殊(こと)に清閑の地なり。一見すべきよし、人々の勧(すす)むるによりて、尾花沢よりとつて返し、その間(かん)七里ばかりなり。日いまだ暮れず。麓の坊に宿借り置きて、山上の堂に登る。岩に巌(いわお)を重ねて山とし、松栢(しょうはく)年(とし)旧(ふ)り、土石(どせき)老いて苔滑(なめ)らかに、岩上(がんしょ [続きを読む]