natuno07 さん プロフィール

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natuno07さん: 空飛ぶ色いろnatuno7
ハンドル名natuno07 さん
ブログタイトル空飛ぶ色いろnatuno7
ブログURLhttp://natsunooyasumi.blog.fc2.com/
サイト紹介文文鳥と児童書、絵本が好き ほかにも好きなこといろいろです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供123回 / 365日(平均2.4回/週) - 参加 2011/11/08 13:29

natuno07 さんのブログ記事

  • A Pattern of Roses
  • A Pattern of Roses(Oxford University Press 1972)K.M. Peytonてっきりオランダの話だと思っていた「フランダースの犬」がイギリス児童文学の古典だと知って、思い出したのがK.M.ペイトンの「バラの構図」のことです。以前にも書いたことがありますが、1910年頃に小作農の子供として生きたトムと1970年頃に生きる16歳のティムの物語が錯そうするミステリー仕立ての小説です。小作農の子トムの話は、「フランダースの犬」と重なる [続きを読む]
  • 冬虫夏草ー犬のゴローを思う
  • 冬虫夏草 (新潮文庫)(2017/06/01)梨木 香歩家守奇譚の続編が2013年に単行本で出版されてから、4年間文庫になるのをじっと待っておりました。ついさっき、お隣の奥さんが作ってくれた柿の葉乗せごはんを食べていた気のする犬のゴローがいつの間にか行方知れずになっており、主人公の綿貫がついに鈴鹿の山中まで探しにいくという展開です。フランダースの犬の舞台を訪ねようという旅の途中犬のゴローはどうなる?と思いながら読んで [続きを読む]
  • 「フランダースの犬」 古い本
  • 少年少女世界の名作文学 6 イギリス編4(小学館 1965)(表紙絵はセザンヌの「青い花瓶」。オンマウスで霜野ニ一彦の挿絵。)また頼まれもせず、どうでもいいようなことですが古い本を探してみると、フランダースの犬は、大体どの児童文学全集にも入っています。上の画像は、「秘密の花園」や、「日向が丘の少女」でも登場した小学館の少年少女世界の名作文学のイギリス編です。さまざまな本の挿絵を見てみると、パトラッシュ [続きを読む]
  • ネロの木靴
  • ネロの木靴(地湧社 2014/1/31)臼田 夜半この小説は、ネロ亡き後の、幼馴染のアロアの物語です。登場人物たちの生きた時代がただの牧歌的な童話の中の「むかしむかし」な時代ではなかったということに気づかされる小説です。ルーベンスが絵を描いた時代は、キリスト教がプロテスタントとカトリックに分かれて争われた時代でした。一方、ネロやネロを取り巻く人々が生きたのは、産業革命によって、封建社会が崩れ始めていた時代 [続きを読む]
  • 「フランダースの犬」最近の本
  • (オンマウスで、本文の挿絵。)世界の名作ベストセレクション フランダースの犬(小学館 1998/9/20)森山 京 文 / いせひでこ 絵ベルギー旅行前に、「フランダースの犬」が全文翻訳されている本がないかしらと数か所の本屋さんを覗いてみましたが、いわゆる子供向け名作文庫が棚ざしされている中に「たまたまある」こともある、程度でした。そういう本の挿絵は少女向けコミック風で、可愛い感じです。昭和の子供向け文学全 [続きを読む]
  • アントワープ中央駅の時の旅人
  • (駅のあちこちにアナログな時計が。オンマウスで駅の外側、出てすぐの広場に大きな観覧車があります。)アントワープへはブリュッセルから日帰りの一日旅行でした。「ルーベンスの絵」の他にも、動物園も見たい、ルーベンスの家からほど近いはずの「小鳥の市」見たいなどいろいろ気になるところがあり過ぎるので、当初は2日にわけて行く予定でした。しかしそんなに予算も時間もないので、1日で見て回る強行軍となりました。「小 [続きを読む]
  • ルーベンスゆかりの街
  • 大芸術家の栄光は、アントワープにまだ生きつづけていました。・・・・くねくねした小道をゆっくり歩いていくと、よどんだ運河のほとりに、にぎやかな路地にルーベンスのたましいはのこっていて、彼の思いうかべた堂々とした美がわたしたちをとりまきます。(フランダースの犬 岩波少年文庫 野坂悦子訳)「フランダースの犬」の中に、こんな一節があるように、アントワープには、あちこちにルーベンスゆかりの地があります。聖母 [続きを読む]
  • ネロが見たルーベンスの絵
  • (十字架にかけられるキリスト像 オンマウスで、十字架から降ろされるキリスト像。)アントワープの聖母大聖堂には、ルーベンスの絵が三作品あります。イエスの処刑の前後を描いた祭壇画が二点。どちらも観音開きになる、屏風のような作品です。そしてもう一点は大聖堂の真正面、祭壇上部に飾られている作品です。聖母被昇天。イエスの死を見届けた聖母マリアが沢山の天使とともに、空へ上って行く絵です。「フランダースの犬」の [続きを読む]
  • 「南極料理人」に異国で食べる料理を思う
  • (ブリュッセルのChez Leonは、あらゆるガイドブックに載っているお店です。なんと、創業1893年だそうで、ムール貝はやみつきになる美味しさでした。時間がずれていたので、わりとすんなり入ることができました。)行きの飛行機の中では、「君の名は。」を見て、帰りは、「南極料理人」を見ました。これがまた面白かったのでした。ベルギーに何しに行ったんだよ、って感じですけど。2009年の映画で、主演は堺雅人。ペンギンもアザ [続きを読む]
  • 故郷ー失いたくない風景
  • (オンマウスで裏表紙、とてもきれいな写真です。)故郷ー私の徳山村写真日記(じゃこめてい出版 1983/9/28)増山たづ子旅行から帰ってきて、確かどこかにあったはずと本棚をさがしたのがこの一冊でした。アニメの「君の名は。」で思い出した30年以上も前の写真集です。ダムに沈む故郷を「ぴっかりコニカ」で撮って回ったという素人写真家の写真集。30年前に母が買った本で、当時母はとても感動してわたしにも見せてくれたのでし [続きを読む]
  • 「君の名は。」を時空を超えながら見る
  • (湘南の海。ことしの夏はあまり晴れませんでした。)飛行機で「君の名は。」を見たら良かった、と会社の人が何人も言うので、わたしも飛行機の中の小さい画面で見ました。飛行機で移動すると時間にずれが起きるから、なんかこうしっくりくるんでしょうか。大林宣彦の「転校生」と「時をかける少女」がちょっとずつ思い出されるような感じでした。ある町が一瞬にして失われてしまうということ。そこにいた多くの人が亡くなってしま [続きを読む]
  • 東京へ帰ってきた
  • (ブリュッセルの街中では、ビルに描かれた漫画があちこちにあります。これはマグリットの光の帝国みたいに、真昼と夜がまざった街角の絵。)1週間のベルギー旅行から昨日帰国しました。夜の9時まで明るい土地から帰ってくるとああ東京はもう秋が始まっている・・てなメランコリックな気分もつかの間、外に出ると、むわっと激暑でした。実はフライト料金が安かったことと、フランス語を使ってみたいという理由で深く考えずに決め [続きを読む]
  • 廃病院のマリアたちーメムリンク美術館
  • (室内に展示されているマリア像の一つ。オンマウスで入口のマリア)12世紀、聖ヨハネ施療院(St. John's Hospital)として使われていた建物を利用したメムリンク美術館がブルージュにあります。遠い昔、貧しい人々のために、開かれた病院です。あくまでも石造りで質素。高い天井や、古びた硝子がはめ込まれた大きな窓を見上げていると、怪我や病気に向き合った当時の聖職者たちの、祈りが、漂っているような気がします。医療の気高さ [続きを読む]
  • ピンクの象とデビルなアヒル
  • (オンマウスで、チェリー味のビールも。)アントワープと同じフランダース地方のブルージュに行きました。ブリュッセルからは列車で1時間半くらい。牛や馬が放牧されているのどかな風景を眺め中世の風景をそのままに残した美しい街にたどり着きました。運河にはスワンが浮び、おとぎばなしのようです。そのブルージュに、2beというベルギー産のものだけを集めたお店がありました。覗いてみると、なんと西荻名物ピンクの象発見。T [続きを読む]
  • アントワープ 聖母大聖堂
  • 只今ベルギー旅行中です。きのうは、フランダースの犬のネロのラストシーンの舞台となったアントワープの聖母大聖堂へ行って来ました。15分おきに聞こえて来る、優しい鐘の音の響きに、中原中也の帰郷という詩を思い出します。心置きなく泣かれよと年増婦の低い声もする外は観光客が一杯で騒然としていますが、広くて天井の高いカテドラルの中に入ると静かで、いくつもの祭壇に捧げられたたくさんのロウソクの火が揺れています。い [続きを読む]
  • 幼年世界文学全集 ーフランダースの犬
  • 幼年世界文学全集9 小公子・フランダースの犬(偕成社 1968/8/20)川端 康成(とてもオランダに思えていた挿絵。オンマウスで、本の表紙)「フランダースの犬」の舞台はベルギーだったのだ!と最近気づいて、古い本を引っ張り出してきました。奇想の系譜の画家といい、なんと、私はベルギーのことを知らなかったことか。先日見た展覧会にはルーベンスの絵も数点出ていました。木靴をはいた少年と、風車の挿絵などからてっきりオ [続きを読む]
  • ベルギー 奇想の系譜
  • もう2週間くらい前に、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「ベルギー 奇想の系譜」を見てきました。ベルギーといえば、ゴディバ、あとは、灰色の脳細胞のエルキュール・ポワロ。が思い浮かぶのですが、かのヒエロニスム・ボス、ブリューゲル、ポール・デルボー、マグリットがみなベルギー出身の画家と知って驚くような納得するような。マルディ・グラ(謝肉祭)という不思議な祭りの仮装行列のような風景が、ヒエロニスム・ボ [続きを読む]
  • 萬鐡五郎展
  • 萬鐡五郎の作品展を神奈川県立近代美術館で見てきました。去年の夏、函館で見た「画家の詩、詩人の絵」にも出展されていた画家です。音の遠近、視界の遠近が引いたり近寄ったりする不思議な詩でした。神奈川近代美術館からは、遠くぼんやり江の島が見えてはいますが、歩いていけるほどには近くない。山からしきりに日暮しの鳴き声が聞こえていました。岩手県花巻出身の画家で、東北南部地方の伝説座敷わらしや、カッパの類が萬鐡五 [続きを読む]
  • 奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人
  • 2週間ほど前、上井草のちひろ美術館に行ったときは徒歩5分でも倒れそうな猛暑だったというのに、きょうは雨降りで気温も低く、肌寒いと感じるほどでした。ちひろ美術館では、「奈良美智がつくる茂田井武展」を見てきました。以前、高円寺のえほんやるすばんばんするかいしゃで見た「トン・パリ展」とはずいぶん印象が違いました。一瞬、あれ、同じ画家だよね?と思うほど。染みのある日本家屋の壁のような感じ。あらためてカタロ [続きを読む]
  • 古い旅の絵本ー 8月15日に思うこと
  • 古い旅の絵本―茂田井武画集(JULA出版局 1999/12/15)茂井田 武(表紙絵は、雪の日のレマン湖)前からほしいなと思っていたこの画集を古本屋さんで手にいれました。戦争末期、茂田井武から出版前の原画(折本)を託された編集者は、外套に専用の内ポケットを縫い付けて避難の時には必ず持って逃げたそうです。青いソフトに降る雪は過ぎしその手か囁きか「古い旅」という題とあいまって白秋の詩を思い浮かべる表紙絵はレマン湖の [続きを読む]
  • プラハ動物園のハシビロコウと文鳥
  • プラハ動物園は、鳥類がたくさんいます。到着して、まずハシビロコウを見に行きました。ガラス張りのハシビロコウ舎に入るとゆっくり振り返って珍しそうに、じわじわと近寄ってきました。万国共通の人気者も、野生では絶滅の危険性が高いそうです。こうして、動物園のような場所で保護しないと、一羽も地球に残っていないことになってしまうのです。Indonesian Jungle">インドネシアのジャングル風↓にしつらえている温室の中には [続きを読む]
  • プラハ動物園
  • 3年前の夏に、プラハ動物園へ行きました。広大な敷地の中は、緑がいっぱいで川や池もあります。あまりにも広いので、ときにはどこに動物がいるのかまったくわからないようなただただ、ネームプレートだけを見て、ふむ、と思うようなエリアもありました。58ヘクタールあるそうです。(地図">地図)(オンマウスで、遊歩道。)象やキリンのいるエリアは見晴しのいい広々した草原でキリンが3頭いたとしても小さく見えるくらいのもの [続きを読む]
  • 雪は天からの手紙
  • 雪は天からの手紙 中谷 宇吉郎エッセイ集(岩波少年文庫 2002/6/18)池内 了 編以前、寺田寅彦の「科学と科学者の話」を読んだときはすごく面白いと思ったのですが、この人に限らず漱石の門弟が鏡子夫人を「悪妻」と「印象操作」したのでは・・というような話を聞いてからは、つい色眼鏡で見てしまいます。その寺田寅彦の弟子が中谷宇吉郎。雪の結晶の研究が有名な、物理学者。寺田寅彦と同じ編者で、少年文庫になっている本 [続きを読む]
  • 漱石の思ひ出 復刊本
  • 漱石の思ひ出(岩波書店 2016/9/14 復刊本)夏目 鏡子 述松岡 譲 筆録「漱石の思ひ出」の文庫本はウィリアム・モリスの「すいかずら」">ウィリアム・モリスの「すいかずら」が表紙に使われています。これもなかなかに素敵だと思うのですが、函に入った昔ながらの本も魅力的です。没後100年を記念して出版された復刊本の函は、橋口五葉の百花譜から、本の表紙は初版の函絵からです。わたし的にはこのオレンジ色の雰囲気が夏目 [続きを読む]
  • 聞かせてよ愛の言葉を
  • 家族手帳 Livret de famille(水声社 2013/1/10)パトリック・モディアノ 著 安永 愛 訳阪大の文学部長の「何のために文学部に行くのか」という式辞が話題になっているそうです。そんな折、村上春樹が韓国で歴史問題と文学について語った言葉をネットでみかけました。「大きく深い集団的な心の傷を有効に表現し、癒すことが文学の役割ではあるが、明確な目的を持って書かれた小説は大部分が文学的に成功できないという事実を [続きを読む]