pami さん プロフィール

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pamiさん: 御本思結日記(ごほんしゆいにっき)
ハンドル名pami さん
ブログタイトル御本思結日記(ごほんしゆいにっき)
ブログURLhttp://pami.seesaa.net/
サイト紹介文M姉が感動した御本、御漫画を主に紹介してゆきます。創作連載小説も更新中!
自由文京都府在住。
結婚〜出産を経て、一女一男の二児の母へ。
子育て育児にまつわる奮闘日記、日々のつぶやき、弟が師範をしている空手教室、
自分自身が教えている寺子屋(塾)などを題材にブログを書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供7回 / 365日(平均0.1回/週) - 参加 2011/11/12 12:07

pami さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 雨にうたれて 107
  • 第25章「樹名、お焼香の列、まだ続いてる?」隣に座っている美江がこそこそと耳打ちしてきた。「私の座っている位置からは、はっきりわからないけど、通りの端っこまで列が続いているみたい」樹なもこそこそと返事した。寺の山門から続く、800メートルほどの私有地の端からまだまだ先に列は続いているようだ。樹名の膝の上のすみれは、大人しくチョコンと座ったまま、入れ替わり立ち代わり焼香をしていく人の流れを見ている。現役 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 106
  • 美江からの知らせを受けて、慧淳の親友の、竹井さんとその奥さんが駆けつけてくれた。二人とも、京都が世界に誇る、ノーベル賞受賞者を輩出した医療機器会社に勤めている。二人は今回の慧淳の闘病生活を始めから支えてくれた。仕事柄、医療関係に詳しいので、病状のことや治療のことなどを、素人の美江や業識にわかりやすく話してくれた。そして、慧淳が口からモノを食べられなくなったときも、脚が立たなくなったときも、どんな時 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 105
  • 第二十四章「樹名ちゃん、お義父さんの呼吸が変わってきてしまったよ。チェーン呼吸(正しくはチェーンストークス呼吸)って言われている呼吸で、もう危ないってお母さんが横で言ってるんだ。だから、できるだけ早くこっちに来てあげて」史人がそう電話をかけてきたのは、忘れもしない、平成20年7月5日の正午過ぎのことだった。その日の朝まで、慧淳に付き添っていた美江と業識に、「一度帰宅して、シャワーを浴びて仮眠してきてく [続きを読む]
  • 雨にうたれて 104
  • 不思議にその日の暑さを樹名は感じなかった。史人も仕事を休んで一緒に病院に来てくれた。もうすっかり志紀になついているのか、すみれは別れ際ぐずることもなかった。病室には、美江と業識、そして樹名と史人がいた。美江の意向で、慧淳の妹や従兄弟たちは呼ばなかった。この頃わかったのだが、美江は慧淳側の親族のことを心底嫌っているようだった。5月の慧淳の、最初の入院と手術のあと、「なぜ連絡を入れなかった」だの、「嫁 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 103
  • 軽口を叩けるのも、入院して3日ほどのことだった。「うー、うー」慧淳は、奥歯を噛みしめて、唸って痛みに耐えるしかなかった。顔は苦痛に歪み、額からには冷や汗が浮かんでいた。ストローで水を飲むことも出来ず、水分を含ませた綿を口に入れると、それを吸うような形で水を摂る。その頃には、個室に移動することになった。「前にあの部屋に入っていた人が亡くなったのね。だから部屋が空いたのよ。そこにパパが移ったってことは [続きを読む]
  • 雨にうたれて 102 
  • 第二十三章「腸に穴が開いているから、いまのところ口からモノを摂取することは出来ません。しばらく様子を見て、外科手術を行って穴をふさぐことになるかと思います」若くて美しい女医の斉藤先生が少し眉根を寄せて、美江にそう説明した。「では、しばらくは点滴で栄養を摂るということですね。どのくらいしたら、手術できますか」「なんとも言えません。今、開いている穴は小さなものであれば自然にふさがるんですよね。でも、次 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 101
  • 第二十二章「『紀子さん、すみません。今日の稽古もお休みだと一斉メールで知らせていただけますか』と。送信。ポチっとな。これで空手の連絡は大丈夫。いい加減に、生徒のみんなには本当のこと言わないとダメだと思うんだけどな。紀子さんが連絡係してくれてるから助かるわ。直接みんなが休みの理由を聞いてこないしね」ベッドの上では慧淳が苦し気な呼吸をしながら横たわっている。あまりの痛みに目をあけてられないらしいが、唸 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 100
  • 第21章「先生、具合どうですか」正は心底心配そうに訊いてきた。正が空手を習い始めたのは小学校1年生の時だ。先に習い始めていたお兄ちゃんとお姉ちゃんに連れられて、いがぐり頭のやんちゃ坊主が好奇心いっぱいに道場に入ってきた姿が今でも昨日のことのように思い出される。今、目の前にいる正はもう30過ぎ。澄蓮より半年前に息子が生まれている。つまり、ワシの初孫と正の息子は同級生になるということだ。二代目じゃじゃ馬娘 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 99
  • いいことは続くものでワシの退院が決まった。樹名と澄蓮の退院と重なったので、宮本家は一気に賑やかになった。一階の東の部屋に介護用ベッドが運び込まれ、ワシはここで生活することになった。これは妻の美恵が狭山木町に掛け合って、正確に言うと町長に掛け合って、なるだけ急いで介護認定をもらったから可能になったことだそうだ。「町長の奥さんのお墓、うちにあるんだもんね。ある意味人質だと思って強気で交渉したわよ」職権 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 98
  • 第二十章人間は、棺桶に片足を突っ込んでから、はじめていろいろとわかってくることがあるらしい。ワシは一体なんのために生きてきたのかなあ。日に何度このフレーズが頭に浮かんでくるか。病院のベッドに横たわっていると本当につまらないことばかり考えるしかない。まして、腰の脊髄にガンが転移したので、歩けなくなってしまったから、本当に文字通り横たわっているしかない。脚が動けばなあ。それでも車いすに乗って、病院内を [続きを読む]
  • 雨にうたれて 97
  • 遅れて入って来た史人さんを見つけた藤田さんが、早速仕事を言いつけた。「パパ、あの冷蔵庫にあるお茶にストローを入れて、奥さんに飲ませてあげて。汗、拭いてあげてね!!」「はい!!」史人さんは普段の彼からは想像できない素早さで言われた通りに樹名にお茶を飲ませてくれた。「うわー!!」大きな痛みがきて、樹名がお腹に力を入れた。すると、お腹につけていた胎児の心音を聞くための機械がピーと鳴って止まってしまった。 [続きを読む]
  • 雨にうたれて 96
  • 第十九章さあ、もうそろそろ病院へ向かおうか。上手くは説明出来ないが、長年の仕事の勘とでもいうのだろうか。お産が始まる頃が自然とわかるのだ。今からタクシーを呼べば、四十分ほどで産婦人科に着くだろう。病室に着くと、樹名の婿さんの史人さんが電話をしていた。「お母さんですか。今、樹名ちゃんが分娩室に移動しましたから。はい、よろしくお願いします」電話を切った史人さんは、私を見つけて驚きとの声をあげた。「おば [続きを読む]
  • ボクとママの道
  • 長男が無事幼稚園を卒園して、はや一ヶ月。感動の卒園式では夫婦で感涙にむせんだ。以前に書いた娘の卒園に関する記事(「はだしになってもいい?」)でも述懐したように、おおよそ世間で言うところの卒業式は、親のためにあると言っても過言ではない。今月の初め、どしゃぶりの「めぐみの雨」の日に長男は無事にピカピカの一年生となり、毎日お姉ちゃんと肩を並べて楽しそうに小学校へ通っている。さて、本日、息子が卒園した幼稚 [続きを読む]
  • ぐうたらママの夢見る時間
  • 午前中、子どもたちを送り出してからの家事に精を出していると、ふと面白そうなドラマが始まった。BS放送のDlifeというチャンネルだ。午前中のまったりした、まさに奥様向けのメロドラマ満載の時間帯である。私はあまりドロドロしたドラマは苦手。毎回犯人がつかまる一話完結形のサスペンスがお好み。でもひそかにファンタジー系も好きなんである。最近では『グリム』ね。ダーク・ファンタジーとかいう種類(よくわからんけど)ら [続きを読む]
  • 雨にうたれて 95
  • 栄岱さんは元々生粋の京都は伏見の生まれだったが、幼いときに一家が破産した。実家はそれはそれは大きな商いをしていたそうだ。両親二人が毎日遊び暮らしている間に、店の番頭が根こそぎ身代を横取りしたのだ。それからは借金取りから逃げるため、尋常小学校を転々としたらしい。学校を出ると両親は6つ年上のお兄さんの栄龍さんと栄岱さんを千葉県にある真言宗のお寺に預けた。栄龍と栄岱の名は、本当のところ入寺するときにつけ [続きを読む]
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