甲姫 さん プロフィール

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甲姫さん: 聖女ミスリア巡礼紀行
ハンドル名甲姫 さん
ブログタイトル聖女ミスリア巡礼紀行
ブログURLhttp://seijo.ky-3.net
サイト紹介文架空の大陸を舞台にしたシリアス・ハイファンタジー。
自由文「だからこそ、生きているっていうのは、それだけで手放しがたいんだろう」

死ぬ間際の青年の前に少女が現れた。彼女は命を助ける見返りに旅の供になって欲しい、と青年に取引を持ちかける。

R-15を意識して書いてますのでご了承ください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供139回 / 365日(平均2.7回/週) - 参加 2011/12/20 03:43

甲姫 さんのブログ記事

  • 明日から旅行っす
  • なので、二章投稿は戻ってから開始します。ちょうどいい機会なので、日本の生活らしさというものを今一度勉強してまいりますw なんだろう、こっちで生活してると座布団とか座椅子とかちゃぶ台とか布団とか畳とか、全然意識にないんですよ。畳の匂いとか意識して思い出さないとならないし、1LDKとか1DKの違いをぐぐらないといけないのですよ。年中ソファとベッドですから…。朝から晩まで日本語喋るのって、毎度ながらび [続きを読む]
  • ひと息ついてまた
  • どうも、ツイッターのせいか(ぁ)最近あまりブログで騒がなくなっているけど元気な、甲です。ゆみみずを小説家になろうに投稿して数日経ちますが、読了などを見る感じでは、おおむね好評みたいです。よかった(´▽`) ガチガチのファンタジーも楽しいけど、ローファンは現代語を遠慮なく使えるのがいいですね。そのうち「甲さんそれはもう死語ですよ」とか言われそうなのは、ともかくして。5月16日締め切りのピュアフル大 [続きを読む]
  • 1-3. e
  • 「え? そんな怖いこと考えてないよ。ただ、あの人たちは悔い改めも償いもしないのかな、って」 ナガメは不可解なものを見るような顔をした。子供の姿の時の表情をそっくりそのまま大人にしたようで、不思議だ。普通は、誰かが年を重ねる前後の姿を見比べる機会は写真や映像の中でしかない。「たとえばコモドオオトカゲが人里に降りて人を喰い殺した時、その個体に悔い改めて欲しいと思うか」「なんでそんなマニアックなたとえな [続きを読む]
  • 1-3. d
  •  さかのぼったのが数日分か、数週間分かは定かではない。 ――けがしてる……。 ひとつの思考をきっかけに、場面が断片的に再現される。 その日も雨が降っていたが、唯美子は傘を手にしてしゃがんでいた。視線を注ぐ先は、地面でうごめく小さな生き物。 ――あめ、しみちゃう。でもながくてうねうねしてるの、きもちわるいなあ。さわりたくないなあ。 小さな生き物をどこかへ避難させてやりたかったが、運ぶ手段 [続きを読む]
  • 1-3. c
  • 「ひどい。なんでわらうの」「ごーめんって。ほら、やってみろよ」 彼はもう一度両腕を広げた。加えて、目を閉じ、雨に感じ入るようにして顔を天に向ける。 そうすることに何の意味があるのか。(やってみればわかるかな) とりあえず真似をしてみた。本音では自分も、怖いという気持ちを捨てられたら楽になれるだろうなと思う―― 瞼が下りた瞬間。ぐらりと、上体を支える体幹が傾いだ。パッと目を開け、姿勢を調整する。 一 [続きを読む]
  • 1-3. b
  • 「ぜに……? めい、よ? なんのはなし……きみ、だれ?」 安心というよりは困惑が勝る。けれどひとりではなくなったことに、ひそかに喜んでおいた。手を握る感触には確かに勇気づけられるものがある。 見ると、少年は袖なしのシャツと半ズボンを着ていた。偉そうな口ぶりの割には、何の変哲もない格好をしている。金持ちの家の子、というわけではなさそうだ。「おいらは、みずちだ」「ミズチくんって [続きを読む]
  • 公募1
  • うおう、黒赤が一次選考通過してた(心臓いてえ計429? 作品が通過したようで。でもまあこれが私の限界かなと思っている(`・ω・´)この嬉しさをばねにして、今後の執筆活動に火をつけていきたいです! [続きを読む]
  • あのねあのね
  • 最近いろいろなところで戦士x少女(イサックとかゴールデンカムイとか)がいいし、おねショタもいいんだよね! 世界は萌えであふれている最高すぎる!!!……ツイッターで騒ぐと人目について恥ずかしいのでここで叫ぶ。(ここも十分恥ずかしいそんな私は自分が年下と結ばれるとかつて信じて疑わなかったこともあったが、実際付き合った男子絵のマジョリティは年上だったし、結婚した王子様(笑)は二歳年上だった。か [続きを読む]
  • 1-3. a
  •  かつて、雨音を怖いと思っていた。 あの唐突さがいけなかったのだろう。いついきなり激しく窓を叩くとも知れぬ雨粒や風、気まぐれに降りる騒音が、幼い唯美子を度々震え上がらせた。 ゆえに、雨の時に外で過ごした思い出は極めて少ない。自身が雨天での外出を頑なに拒んでいたのだ。 そんな数少ない記憶のひとつの中に、いままさにとらわれている―― 乾いた唇に、軽く舌を滑らせた。冷えている。抱いた膝も、腕に直接触れて [続きを読む]
  • 1-2. i +あとがき
  • (いまのセリフ……夢の) 一歩踏み出した瞬間、遅れて既視感がやってきた。夢の中の声とミズチが発したばかりのそれが、折り重なるようにして頭の中で再生される。 ありえない。けれどあの子を中心に、ありえないことが次々と起きているのもまた事実だった。 再び店内に踏み出すと、気のせいだろうか、部屋の温度が少し下がっているように感じられた。寒気に身を震わせた。唯美子の着ている長袖ブラウスは、冷房を [続きを読む]
  • 1-2. h
  •  ――そいつは、ダメだ。 扉を閉めた後の束の間の静寂。扉に向かってうなだれた頭の中には、昨夜の警告がよみがえっていた。(どうしよう) タクシーを呼んでも、到着するまでにどれくらいの時間がかかるのかは予測不能だ。逃げ場がない。「イヤならイヤって、ガッツリいわなきゃダメだぜー」 ついさっき脳内に浮かんだのと同じ声が耳朶を打った。びくりと、大げさなほどに両肩が跳ねた。 なぜ。どうやって。神出鬼没そのもの [続きを読む]
  • 1-2. g
  • 「そこまで言うなら、わたしもまずブラックで味わってみます」 セラミック製の小型の水差しを手放し、マグカップを両手で持ち上げる。 黒い液体は顔に近付けるにつれて芳香さを増してゆく。しばしためらっていると、鼻先が湯気で湿気った。「無理することないんだよ」 返答の代わりに唯美子はひと口飲んでみた。 苦い。知れたことだが、混じり気のないコーヒーは苦い――落胆して顔をしかめたところで、思わぬ甘やかな後味が舌 [続きを読む]
  • 1-2. f
  • 「そこまで言うなら、わたしもまずブラックで味わってみます」 セラミック製の小型の水差しを手放し、マグカップを両手で持ち上げる。 黒い液体は顔に近付けるにつれて芳香さを増してゆく。しばしためらっていると、鼻先が湯気で湿気った。「無理することないんだよ」 返答の代わりに唯美子はひと口飲んでみた。 苦い。知れたことだが、混じり気のないコーヒーは苦い――落胆して顔をしかめたところで、思わぬ甘やかな後味が舌 [続きを読む]
  • 三月に読んだ本をまとめよう!
  • と、読メに言われたので、久しぶりにやります。漫画率多かったけど、やっぱりイサックがすごかった印象ですね。もちろん、十画館と黒い季節も強烈でした。注:感想はネタバレも含んでます3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1872ナイス数:56魔法使いの嫁 1 (BLADE COMICS)の感想アニメに際して再読。こんなエピソードあったっけとか登場人物が出てきた順番を完全に忘れていた…。チセの過去にこんなに前から [続きを読む]
  • 1-2. f
  • (都会の電車なんて三分ごとに停まったりして、効率が悪そう) 会話と関係ない思考がよぎったのは、落ち着かなさゆえだろう。「へえ、ひとり暮らしなの」「そうです。笛吹さんは?」 質問されてばかりなのが気になり、唯美子は訊き返してみた。「僕は会社から車で十五分、山の上に一戸建てを持ってるよ」 滑らかに車を左折させながら、彼はさらっと答える。「すごいですね」「そうかな」 二十代後半という若さで家を買ったのか [続きを読む]
  • 1-2. e
  •  唯美子は某表計算ソフトとにらめっこをしながら、昨夜「ごちそうさま」と言ってもらえなかったことに対して、時間差でショックを受けていた。(きっとあの子の国にその習慣がないだけだよね) 過ぎたことを気にしてどうするのかという話だが、なんとなく、もう一度会いそうな気がしていた。二度あることは三度ある。次会ったら教えてやろう、そう心に決めた。 計算式の最終チェックやメール返信を済ませるうち、背後から足音が [続きを読む]
  • 1-2. d
  • (ひらがなが読めないのかな) 珍しいこともあったものだ。通常ひらがなからカタカナへ、果ては漢字へと順に教えられるものではないか。彼の家庭事情を気遣って、唯美子は訊ねることができなかった。(それに漢字も。意味はわかってたみたいだけど、音読みですらなかったような) 流暢な日本語を話しているのに、外国の子だろうか。謎だらけだ。(既読ついちゃったから、返事書かないと) 大丈夫でs――まで入力したところで、 [続きを読む]
  • 1-2. c
  •  その箸の持ち方がまた独特だった。上と下を先端から開閉する動きではなく、クロスさせた二本の隙間を縮めることでものを挟んでいる。それも、左利きで。「スプーンの方がよかったかな」 不慣れなものを使わせてしまったかと気を遣う唯美子に対し、ミズチは「んー」とだけ返事をしてお椀を片手で持ち上げた。 ものすごい勢いでかき込んでいる。よほど美味いかよほど不味いかのどちらかだと予想し、身震いした。「煮物ね、ダシ入 [続きを読む]
  • 1-2. b
  • 「どこって、窓あいてんじゃん」 少年は悪びれずに親指で背後をさす。そういえば居間の窓は網戸がなく、全開だ。十歳以下の子供の小さな体躯であれば余裕で通れる幅である。 問題はそこではなかった。「あの、ここ、三階だよ」「三階だな」 言わんとしていることが伝わらなかったらしい。我が物顔でちゃぶ台の前にちょこんと座った少年に向かって、唯美子はいま一度問う。「梯子なんて出してなかったよね。どうやって上がってき [続きを読む]
  • 1-2. a
  • 『先日、〇〇市〇〇区にて女性の刺殺体が発見された件についての続報です』 フライパンで野菜を炒めていた唯美子は、物騒なニュースに反応し、箸を動かす手を止めた。 しかし換気扇がうるさい。 これでは続きが聴き取れない。一旦火を弱めて箸を置き、居間のテレビの音量を上げに行った。『去年十一月に〇〇県でも女性が発見された事件や一昨年の〇〇県での事件との関連性が懸念されており――』 ちゃぶ台に積み重なっていた新 [続きを読む]
  • ホシイモノw
  • どうもどうも。最近(また)手元のお金が増えつつある甲です。冲方丁「黒い季節」に甲(かぶと)という名前のキャラが登場してドキッ?としたのはどうでもいい話です。さて、お金が増えたからには今まで節約してた人生に報いてちょっと浪費するぞー! と意気込む時もあります。しかし私の考える浪費とは 1)高いものを食べる 2)小説・漫画・CDを買うなどクリエイターに投資する 3)親に何か買ってあげる なので、なんだか [続きを読む]
  • 1-1. f
  • 「うぇ、まっず。やっぱ塩水まっずいなー、こんなとこにすむ奴らの気が知れねー」 助けてくれた人物は背を丸めて唾を吐き出している。すぐに気を取り直したように、唯美子の傍に来た。「おい、しっかりしろ」 頬を叩かれた。顎に響くほどの衝撃で、麻痺していた皮膚に活気が戻るようだった。 お礼が言いたいのに、返事をしているつもりなのに、喉からは呻き声しか出ていなかった。 震える腕をふらふらと伸ばした。受け止めてく [続きを読む]
  • 1-1. e
  • 「うそっ、うみ!?」 激しい焦りが急速に全身を巡る。 夢遊を経験するのは人生で初めてだ。この点だけでも十分に動揺しているのに、行き着いた場所が場所である。 唯美子はたちまちパニックに取りつかれた。 慌てて背後を振り返った。 視覚が頼りない。コンタクトを入れていなければ眼鏡もかけていないからだ。 光明を見出そうと、とにかく必死に目を凝らした。 遠いが、疎らに光が灯っているように見える。あちら側に岸が [続きを読む]
  • 1-1. d
  • (さすがまきちゃん) 真希は男性陣と自然な会話を続け、間が開けば誰かに話を振っていた。残る二人の女性にも自己アピールする機会を差し挟んだり、空いたグラスにビールをテキパキと注いでいくなど、気配りにも余念がない。 媚びた印象がしないのが、すごい。 これを「出しゃばってる」と評する女子もいるだろうけれど、唯美子には感心しかなかった。 ちなみに会話の内容はというと、男性側が自身の趣味を語り終えたところだ [続きを読む]