千世 さん プロフィール

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千世さん: ちせ本の記録
ハンドル名千世 さん
ブログタイトルちせ本の記録
ブログURLhttp://tomoyo0425.blog.fc2.com/
サイト紹介文好きな本だけを集めた読書感想文です。純文学を中心にしますので、宿題やレポートの参考にもどうぞ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2012/01/12 19:23

千世 さんのブログ記事

  • 「紅はこべ」 オークシイ
  • 紅はこべ著者 : オークシイグーテンベルク21発売日 : 2016-01-15ブクログでレビューを見る?政府に追われるフランス貴族を救うイギリス人、「紅はこべ」とはいったい誰か。それを追うショーブランと、兄を救うために英雄を売る絶世の美女マルグリート。つっこみどころ満載の、楽しい冒険活劇です。 ご都合主義ではありますが。 各地で映像化や舞台化がされ、日本では「宝塚」で有名な『紅はこべ』の原作小説です。もともと原作 [続きを読む]
  • 「雁」 森鴎外
  • 雁著者 : 森鴎外発売日 : 2012-09-13ブクログでレビューを見る?高利貸しに囲われる妾の女と、医学生の男。2人が結ばれなかったのは、偶然が重なったからでしょうか。いえ、むしろそれが必然。飛び立つことのかなわなかった、紅雀と雁のように。 それが人生 処女でない女は、嫁に行くこともできない時代でした。 老いた飴屋の父親と2人で暮らすお玉。「婿入り」してきたと信じていた男が実は妻子持ちでした。女には何の罪もな [続きを読む]
  • 「夏子の冒険」 三島由紀夫
  • 夏子の冒険 (角川文庫)著者 : 三島由紀夫角川グループパブリッシング発売日 : 2009-03-25ブクログでレビューを見る?それは20歳のお嬢様夏子の、熊と恋をめぐるひと夏の冒険の物語。まるで喜劇を観劇したかのような面白さ。三島由紀夫にこんな楽しくかわいらしい作品があったとは。 熊と恋をめぐって 三島由紀夫に、こんなに楽しくかわいらしい作品があったとは驚きです。 それはまさに、お嬢様夏子のひと夏の冒険の物語。美人 [続きを読む]
  • 「ダーバビル家のテス」 ハーディ
  • ダーバビル家のテス著者 : トマス・ハーディグーテンベルク21発売日 : 2015-03-04ブクログでレビューを見る?数々の不幸な偶然により、不幸のどん底に突き落とされるヒロインのテス。あまりに残酷な作者の仕打ち。でもそこに見出せたわずかな救い。読者である私が求めたのはひたすらその「救い」だけでした。 偶然の悲劇 この作品を初めて読んだのは20代。テスのあまりに救いようのない不幸な運命に、作者はなぜここまで残酷な [続きを読む]
  • 「源頼朝(1)〜(3)」 山岡荘八
  • 源頼朝(1) (山岡荘八歴史文庫)著者 : 山岡荘八講談社発売日 : 1987-07-01ブクログでレビューを見る?平清盛が救ったわずか14歳の少年が、後に平家を滅ぼすことになり、武家社会の礎を築くことになろうとは。木曽義仲討死までの、源頼朝の生涯が描かれます。 義経は伝説であり頼朝は歴史である。  「歴史」に「もしも」という仮定はありえません。しかし私にとって源頼朝ほど、その「もしも」を考えずにおけない歴史上の人物はい [続きを読む]
  • 「古事記」 倉野憲司校注
  • 古事記 (岩波文庫)著者 : 倉野憲司岩波書店発売日 : 1963-01-16ブクログでレビューを見る?日本誕生の神話が綴られる、わが国最古の歴史書。「天の下治らしめす」すめらみことたちの系譜が丹念に記されています。 すめらみことの系譜 奈良時代に成立した、わが国最古の歴史書です。天地開闢とイザナギとイザナミによる国生みに始まり、推古天皇の時代までの出来事が、天皇の系譜を中心に記載されています。 上巻はまさに西洋に [続きを読む]
  • 「塩の街」 有川浩
  • 塩の街 (角川文庫)著者 : 有川浩角川書店(角川グループパブリッシング)発売日 : 2010-01-23ブクログでレビューを見る?塩害により滅びゆく世界。命を賭けて世界を救おうとするのは、生き残った自衛官たち。なんていうよりも、滅びるかもしれない世界の中で育まれる、愛のエピソードをちりばめたお話です。 要するに、愛。 「Scene-1」を読み終えて、思わずもれた言葉は「美しい」でした。「悲しい」ではなく。 塩害により [続きを読む]
  • 「怪物はささやく」 パトリック・ネス
  • 怪物はささやく (創元推理文庫 F ネ 2-1)著者 : パトリック・ネス東京創元社発売日 : 2017-05-29ブクログでレビューを見る?母の死を悟るほどには大人で、それを受け入れるまでには成熟していない13歳の少年。つきつけられる現実は残酷で、そこから彼を救うために怪物は現れました。とても哀しく残酷で、でも心温まる物語です。 怪物はここにも。 13歳。難しい年頃です。 闘病する母の姿を見て、その死を悟ってしまうほどには大 [続きを読む]
  • 「破獄」 吉村昭
  • 破獄(新潮文庫)著者 : 吉村昭新潮社発売日 : 1986-12-20ブクログでレビューを見る?戦時中から戦後にかけて、4度の脱獄を成し遂げた無期懲役囚。彼はなぜ脱獄を繰り返し、そしてやめたのか。当時の日本の刑務所の実態が描かれます。 脱獄の理由 これは実際にあった話だと言います。 強盗致死罪により無期懲役の判決を受けた佐久間清太郎は、青森、秋田、網走、札幌の刑務所から四度の脱獄を果たします。戦中から戦後にかけて [続きを読む]
  • 「人間ぎらい」 モリエール
  • 人間ぎらい(新潮文庫)著者 : モリエール新潮社発売日 : 1952-03-18ブクログでレビューを見る?ルイ14世時代の戯曲。そのエスプリのきいた喜劇は当時の観客にはあまり受けなかったようですが…。脚本を読んで味わえるおかしさです。 空気を読もう。 ルイ14世時代のフランスの劇作家モリエール作の戯曲です。 かなりエスプリのきいた喜劇で、当時の観客はこんな文学的な喜劇をたしなんでいたのか、と思ったところ、「解説」によ [続きを読む]
  • 「禁色」 三島由紀夫
  • 禁色 (新潮文庫)著者 : 三島由紀夫新潮社発売日 : 1964-05-04ブクログでレビューを見る?女性への復讐を遂げ、究極の美青年を描くために生まれたとも思われる小説は一幅の絵。しかし主人公はやがて絵を抜け出し、妻との間に子を生します。ナルシストとしての勝利と生へのあこがれ。作者が本当に望んでいたのはどちらだったのでしょうか。 「美」という名の絵画 「美」を追求し続けた三島由紀夫が、その人物を描くにあたっては、 [続きを読む]
  • 「母」 三浦綾子
  • 母 (角川文庫)著者 : 三浦綾子KADOKAWA / 角川書店発売日 : 2006-03-10ブクログでレビューを見る?小林多喜二の母セキが、自ら語るその生涯。文字も読めない母が語る、やさしい多喜二の思い出に、母の無償の愛と悲しみを感じます。 彼女は貧しく、美しくもなく 『蟹工船』などのプロレタリア文学で知られ、後に特高警察によって拷問死させられた作家小林多喜二の母セキが、その生涯を語った小説です。 この作品が胸を打つのは、 [続きを読む]
  • 「星と祭り(上・下)」 井上靖
  • 星と祭 上 (角川文庫)著者 : 井上靖KADOKAWA / 角川書店発売日 : 2008-09-01ブクログでレビューを見る?遺体のない行方不明者を、「死者」として受け入れるのはいかに困難なことか。娘みはるをボートの転落事故で失った主人公の、魂の遍歴。 お月さまと観音さま 東日本大震災により、いまだ2500人以上もの行方不明者がいることを思わざるをえませんでした。戦争による多くの行方不明者のことも。その生死のけじめをどこでつける [続きを読む]
  • 「フランケンシュタイン」 シェリー
  • フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))著者 : メアリ・シェリー東京創元社発売日 : 1984-02-24ブクログでレビューを見る?科学者フランケンシュタインが、自らの欲望のためのみに想像した見るもおぞましい怪物。その怪物の悲しみと、人間の非情さが描かれます。 「人を見かけで判断してはいけません」 ホラーで名高い「フランケンシュタイン」のこれが原作です。 科学者フランケンシュタインが、自らの研究の果てに想像 [続きを読む]
  • 「雲の墓標」 阿川弘之
  • 雲の墓標(新潮文庫)著者 : 阿川弘之新潮社発売日 : 1958-07-22ブクログでレビューを見る?生死の境をゆく訓練の日々。仲間の死。決して帰ってくることのない仲間と交わすわかれの盃。海軍予備士官の日常をつづった日記に、戦争の悲惨さがダイレクトに伝わります。 わかれの盃 今までに何冊もの戦争文学を読んできましたが、これほど深く心にしみわたった作品は他にありません。戦争で散った若き命たち。今の平和の礎のために、 [続きを読む]
  • 「騎士団長殺し 第1部・第2部」 村上春樹
  • 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編著者 : 村上春樹新潮社発売日 : 2017-02-24ブクログでレビューを見る?ワンパターン化した感のある村上ワールド。特に今回はゆるーい設定。安心して読めます。 こんなもんじゃない 村上春樹の最新作です。久々の長編小説の新作。 村上春樹の長編小説で、これほど安心して読めたのは初めてかもしれません。「本当にこれでいいのか?」と思うほど。楽しかったからまあ、いいですけど。 事前に [続きを読む]
  • 「放浪記」 林芙美子
  • 新版 放浪記著者 : 林芙美子発売日 : 2012-09-27ブクログでレビューを見る?作者自身の、貧しくみじめだった生活。雑然と並べられた日記だからこそ、感じられる真実味。それを乗り越えて生きる強さ、そしてやさしさ。 貧しく、強く、やさしく。 作者自身の自伝的小説と言われる「放浪記」。自伝といっても時系列的に自身の過去を振り返ったり、自己を分析したりするのではなく、その時に書いた日記のようなものを雑然と並べただ [続きを読む]
  • 「少将滋幹の母」 谷崎潤一郎
  • 少将滋幹の母著者 : 谷崎潤一郎発売日 : 2016-04-19ブクログでレビューを見る?谷崎潤一郎が描く平安王朝ものがたり。史実をおりまぜているだけに現実味があり、心理描写が見事です。滑稽味と悲哀にあふれた作品です。 平安の世のものがたり 谷崎潤一郎が、残る文献を参考に実在の人物をよみがえらせた、平安王朝のものがたり。 物語は一見タイトルとは全く関係がないかにみえる、平中という人物のある恋愛譚から始まります。か [続きを読む]
  • 「ハリー・ポッターと呪いの子」 ローリング
  • 【Amazon.co.jp限定】 ホグワーツMAP付き ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版 (ハリー・ポッターシリーズ)著者 : J.K.ローリング静山社発売日 : 2016-11-11ブクログでレビューを見る?あの「ハリー・ポッター」が、舞台の脚本として帰って来ました。魔法と冒険のときめきとわくわく、主人公たちの悩める姿もあの頃と同じ。もう一度、世界観に浸れる1冊です。 もう一度あの日々へ あの「ハリー・ポッタ [続きを読む]
  • 「伊豆の踊子」 川端康成
  • 伊豆の踊子著者 : 川端康成新潮社発売日 : 1950-08-22ブクログでレビューを見る?踊子に引かれながらも、青年により深い足跡を残したのは家族のありよう。シンプルな文体で、登場人物たちの生き様をまざまざと描く短編集。さすがは世界の川端。 世界の川端 表題作ほか、「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の全4編から成る短編集です。4編共に個性的で、心に残る作品です。 もっとも有名な「伊豆の踊子」は、孤独な青年が旅の途中で出 [続きを読む]
  • 「白夜行」 東野圭吾
  • 白夜行 (集英社文庫)著者 : 東野圭吾集英社発売日 : 2002-05-25ブクログでレビューを見る?紙の本にこだわる東野圭吾の名作。その厚さと重さは、主人公たちの19年にわたる暗くて長い人生の道行を実感させます。その暗さと悲しさが印象に残る作品です。 紙の本 紙の本にこだわる東野圭吾が17年前に出版した名作『白夜行』を手にとりました。なぜ2冊にわけないのだろうと思わせるぐらいの分厚さと重さ。文庫本にも関わらず、持ち歩 [続きを読む]
  • 「淀どの日記」 井上靖
  • 淀どの日記 (角川文庫)著者 : 井上靖KADOKAWA / 角川書店発売日 : 2013-02-25ブクログでレビューを見る?戦国史上もっとも有名な女性といっても過言ではない茶々の生涯。あまりに数奇で孤独な運命にあって、常に誇りを失わない姿がありました。 歴史上あまりに有名な女性の生涯 戦国時代の武家女性の中で、最もと言って過言ではないほど有名な女性、茶々。その生涯は小説の他テレビや映画でも様々に描かれ、もはや知りすぎている [続きを読む]
  • 「黄色い部屋の謎」 ガストン・ルルー
  • 黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)著者 : ガストン・ルルー東京創元社発売日 : 2008-01-31ブクログでレビューを見る?謎をより複雑にするためのトリックがふんだんにしかけられた、ミステリー小説の古典。DNA鑑定も指紋採取もない時代の密室トリックを、存分に味わえます。 ミステリーの古典 この作品については、小学生か中学生の頃にジュニア版で読んだことがあります。「ルパン・シリーズ」をすべて読み終え、海外のミステリ [続きを読む]