梨野礫 さん プロフィール

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梨野礫さん: 「特別支援教育」備忘録
ハンドル名梨野礫 さん
ブログタイトル「特別支援教育」備忘録
ブログURLhttp://tokubetu565.blog.fc2.com/
サイト紹介文元教員の資料集です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供127回 / 365日(平均2.4回/週) - 参加 2012/03/07 21:52

梨野礫 さんのブログ記事

  • 「日本語はどういう言語か」(三浦つとむ・季節社・1971年)通読・1
  • 第一部第一章 絵画・映画・言語のありかたを比べてみる1 絵画と言語との共通点【要約】(注・原文は敬体文)・言語も絵画も、人間の認識を見たり聞いたりできるような感覚的なかたちを創造して、それによって相手に訴えるという点で(作者の表現であるという点で)共通な性格をもっている。・絵画や写真は、客体的表現(描かれた風景や静物など)と主体的表現(作者の位置、視点、感情など)という二つの表現のきりはなすことの [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・24
  • 4 模倣と遊び【要約】 ここでは、初期表象機能の最も活発で顕著な現れとしての、模倣と遊びについて考察し、それらが言語発達の過程とどのように関連するかを示唆したいと思う。 模倣と遊びとは同じ時期に発生し、平行して発達変化するものでありながら、ある面で対照的な性格をもっている。ピアジェ(piaget,1945)によると、遊びは模倣が必要としている外的調節(新しい外的環境に順応するため、すでに獲得している活動の型を [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・23
  • ■初期の象徴活動【要約】 象徴機能の特性として、つぎの諸点が注目される。? 必ずしも音声的に発現されず、しばしば非音声的行動に現れる。? 欲求の充足に動機づけられていない。? 対人的・社会的な性質がない。? 代表機能の原初形態として発現する。 このような特徴はピアジェ(Piaget,1945)のつぎの観察によく示されている。《 ピアジェの一女児の1歳4ヶ月における行為》 父親が彼女の目の前でマッチ箱をあけ、その [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・22
  • ■代表機能と象徴機能《“代表機能”と“象徴機能”の定義》【要約】 バーラインは、“象徴反応”についてつぎのように述べている。“行動主義的観点からすれば、記号と象徴とは二重の側面をもつ。それらは生活体によって作られた反応の産物であるとともに、行動に深刻な影響を与える刺激または刺激源である。・・・伝達中心の用語法では、それらは一つの生活体において生産され、ほかの生活体の行動に影響を与える。それが代表機 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・21
  • 2 象徴機能の発生 【要約】 言語行動を最も外見的にとらえるならば、それは一種の筋の運動である。きわめて複雑にはちがいないが、結局はそうである。しかし言語行動が高次の精神過程にその基礎をもち、それに規定された行動であるという面に注目しないかぎり、言語行動の形骸を追うという結果になろう。しかし、精神過程そのものは直接観察できないのであるから、精神過程についての何らかの仮説を立て [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・20
  • ■喃語と談話【要約】 音声言語の種類を異にする社会に生まれた子どもの間で、最初のうちは、発する音声に差がない。この差が生じてくるのはいつごろからであろうか。また、このような発達的変化は連続的に移行するのか、それとも非連続であろうか。《喃語音声の生得性》 中島・岡本・村井(1960)は、アメリカ児と日本児との音声の発達的変化を、生後2年間追跡し、次のように報告している。1歳0ヶ月までは両児の間に音素上の差 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・19
  • 《外的強化と自閉的強化の共存》【要約】 ごく大まかにいえば、外的強化は対人場面で、内的強化はひとり場面で、主として作用すると考えられる。チャーチは、“幼児は他者に対すると同じ程度に自分に向かって話す。反応する聞き手が存在することを知って驚き、ものをいわなくなることがある”(Church,1961)ことを指摘している。村井(1961)は、0歳3ヶ月から1歳0ヶ月まで各月齢ほぼ20名の乳児の喃語を観察し、その頻度をひと [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・18
  • 《自閉的強化説》【要約】 喃語活動は、子どもがひとりでいるときにも生じる。喃語活動が維持され、活発化する原因を、人から与えられる即応的強化にだけ求めるわけにはいかない。他の原因の一つとして、マウラー(Mowrer,1952,1954,1960)は、“自閉的強化理論”(autisticreinforcement theoty)を唱えた。その所説は以下のとおりである。 オウムのような話す鳥に人間の談話に似た音声を自発的に生産させるためには、手本となる音 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・17
  • ■喃語活動の活発化【要約】 喃語活動は、談話活動の一般的な特性の発達的基礎と考えられるので、つぎの二つの問題を検討しておく必要があると思う。? 喃語活動の活発化、あるいは生起頻度の増大? 喃語にふくまれる音声の明瞭化、あるいは母国語音韻化《達成動機説》 ルイス(Lewis,1951)によれば、喃語活動は生得的なものであり、“発声すること自体のための発声”として生じるものであり、“発声遊び”である。ワロンが、“ [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・16
  • ■喃語の反復性【要約】 喃語の反復性は、心理学的にはどのように説明されてきただろうか。《循環反応仮説》・ハートレー(Hartley,1810)、オールポート(Allp0rt,1924)、ホルト(Holt,1931)。“いま発声のための筋が活動していたとする。言語音またはそれに近い音声は、ときに躯幹、喉頭、舌、唇の筋の合併運動によって作り出されるだろう。そして調音ないし非調音は、同じ偶然の原因が再発することによって生じるであろうことも明 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・15
  • ■喃語の形式【要約】《喃語の音声面》 初期にはbaba....のような1音節単位の反復が多く、その後にbaba,baba,....のような反復性の多音節単位の反復が生じ、さらに、その後bama,bama,....のような非反復性の多音節を単位とする反復が生じ、さらに変化に富む結合がそれに続く。 このように、喃語の形式面での著しい特徴の一つは反復性にある。もっとも、これは音声学的な水準での厳密な反復ではない(村井,1961)。0歳5ヶ月ころ [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・14
  • 《非叫喚音の発生時期》【要約】 非叫喚発声ははじめから言語的特性を十分にそなえているわけではない。最も初期の非叫喚発声は呼吸運動によって大きな拘束を受けており、その音声の調音化は漸次的である。呼吸活動のもとで音声が多様化してくるということは、発声が呼吸活動ならびに情動から独立して安定化してくることを意味する。 非叫喚発声の時期については、0歳1ヶ月以内、0歳4ヶ月以降など研究者の間で一致していない [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・13
  • ■非叫喚発声《非叫喚発声の発達的意義》【要約】 非叫喚発声は叫喚よりもよく統制された呼吸活動と調音活動のもとで生じる。叫喚よりも変化に富んだ発声である。叫喚が強力な発声であるため母親の注意をひきつけ、その結果として自己の欲求をみたすのに役立つのに対して、非叫喚は弱い発声であり、母親の注意をそれほどひかない。 叫喚の表示的効用を非叫喚のそれと比較してみると、叫喚の効用に大きな限界があることがわかる。 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・12
  • 2 喃語【要約】 喃語(babbling)は非叫喚音から成る一連の音声パターンをいう。それが談話と区別される点は、調音化がきわめて不十分であり、かつ意味が不明であり、伝達的意図に動機づけられていないということである。それは“意味のわからない話”である。(喃話という方が適切だが、私語や独語と同じ用い方である)。喃語は話す行動の代表的な原初形態であり、ここではその音声的特性よりも行動的特性のほうに注意を向けたい [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・11
  • 《育児者の役割・意味形成》【要約】  現実に対する子どもの認知は、成人(多くは母親)との接触を通じて形成されていく。それは成人の側からの積極的な働きを契機としている。成人が子どもの行為を子どもにとって興味のあるものにするための手段として、成人はいろいろな働きかけを子どもに対して行う。その結果、子どもはその行為を現実対処の手段として積極的に利用することになる。子どもが現実を認知的に構成するためには、 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・10
  • 《発声行動の手段化とその要因》【要約】 子どもはいつごろから外界刺激の特性に対応するような行為をするようになるのか。また、このことはどのように確証されるのか。 “(新生児は)手足をランダムに屈伸し、特殊な、つまり特性記述可能な行為をしない。「有意味だ」といえる運動が発生するにつれて、その運動がその環境へと方向づけられるようになり、そのときに「目的」とか「ポイント」がはっきりしてきたという確信を乳児 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・9
  • ■初期音声における意味《叫喚の発達》【要約】 言語学者サーピアは、初期叫喚の“意味”に関連して「・・本能的な叫喚はどんな厳密な意味でも伝達(communicationn)とはならない。」(Sapia,1921)と述べている。初期の本能的叫喚はたしかにサーピアのいうような機能の範囲を出ないが、叫喚も、機能面では発達変化をする。子どもの談話の発達過程を研究する立場からみると、叫喚の発達的変化をあとづけることは、言語行動の発達研究 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・8
  • 《音素型の測定と記述》【要約】 初期音声発達の解明に大きな貢献をしてきたのがアーウィンである。アーウィンを中心とする研究者の業績をアーウィン自身(Irwin,1952)がまとめたところによると、0歳2ヶ月〜2歳6ヶ月の間では次のような発達傾向が認められる。?音素の種類数は増加していくが、その成長率は初期に大きく次第に小さくなる傾向がある。(0歳1ヶ月・音素の種類数7 0歳6ヶ月・12 1歳0か月・16 1歳6 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・7
  • 【要約】 予期吸啜反応はいっそう直接的な、一部の子音生産の下準備となりうる。予期的に吸啜反応をしているときに呼気が生じると、これが唇音[p][b]、鼻唇音[m]、鼻歯音[n]を作り出す。歯舌音[t]の生じる可能性もある。このように吸啜反応は、唇、歯、鼻腔、舌の関係する広範囲の調音活動の基礎となることが考えられる。一方、奥舌子音、喉音は、嚥下反応によって用意される可能性がある。嚥下運動は軟口蓋への奥舌部の接近によ [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・6
  • 《摂食運動と調音活動》 言語音声(母音・子音)を出すためには、呼吸活動と声帯の開閉との間の協応だけでなく、口腔の姿勢や運動を伴うことが必要であり、特定の言語音声を発するための特定の姿勢や運動は、“調音”(articulation)とよばれる。調音をつかさどる器官は呼吸器官とも、摂食器官とも多分に重複している。摂食運動の実行と、その経験の積み重ねが、調音活動のための下地となり、調音能力を育てる基礎要因であるという [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・5
  • ■その後の音声の変化《叫喚音声の変化》【要約】 単調だった初期叫喚は、まもなく変化を示しはじめる。それは発声の持続時間・リズム・強さ・高さ・音色などの上にあらわれる。ビューラー(Buher,C,1930)によると、少なくとも0歳3ヶ月にはこれがはっきりしてくる。おおまかにいえば、常習的叫喚と意味的叫喚とが区別される。前者は一様性があって強く、休止が明瞭で、身体運動の随伴は顕著ではない。これに対して、意味的叫喚は [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・4
  • 《叫喚と非叫喚との識別》【要約】 0歳1ヶ月ごろになると、叫喚よりおだやかで静かな音声がときおり生じはじめる。これは“cooing”とか“whining”とかいわれる非叫喚音である。それまでは声量の調節ということはできなかった子どもが、0歳1ヶ月以後調節することができはじめてくる(Osgood,1953)。その調節はまだ不十分なものであるから、すべての音声を叫喚と非叫喚とにわけることは容易ではない。 乳児の音声発達の代表的 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・3
  • 《新生児の叫喚》【要約】 新生児(生後1ヶ月間)が叫喚に費やす時間は全生活時間の5〜6%といわれている。これは、睡眠時間の70%と摂食時間の15%を考えるとき、おきていて吸乳していないときには、叫喚していることが非常に多いことを物語っている。 叫喚がどんな原因で生じるかについてはよくわからないが、空腹と痛みないし皮膚感覚の異常が主因だろうと考えられている。原因がはっきりしないのは、一つにはこの時期 [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・2
  • 1 乳児初期の発声【要約】 ‘うぶ声’にはじまる人間の発声は日々急速に変容して、まもなく明白な技能的統制が生じてくる。これと平行して、音声に‘意味’も感じられるようになる。これらの変化は明らかに人間の高次神経機構の整備によるものである。しかし、このような初期の段階においてさえ、発声行動は周囲からの影響を受けていると思われる。そのうち、とりわけ重要なものは対人接触(主として母親)の影響であることはい [続きを読む]
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・1
  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・1【序】 私は今、自閉症児の「言語発達」について考えている。「言語発達」の遅れは、自閉症児の行動特徴(症状)の一つに挙げられているが、助詞、助動詞、人称代名詞の誤用、紋切型で抑揚のない語調(口調)などが指摘されているだけで、その実相や原因はそれほど究明されていないように思われる。 自閉症児の「言語発達」が遅れるのは、それ以前の「人間関係」の [続きを読む]