亭主の好きな赤烏帽子 さん プロフィール

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亭主の好きな赤烏帽子さん: 智笑ポエム
ハンドル名亭主の好きな赤烏帽子 さん
ブログタイトル智笑ポエム
ブログURLhttps://ameblo.jp/akaeboshi/
サイト紹介文「3.11」以降、思い立って詩を書き始めました。祈ることは忘れないためだ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供306回 / 365日(平均5.9回/週) - 参加 2012/03/14 15:06

亭主の好きな赤烏帽子 さんのブログ記事

  • ★智笑ポエム「鳥、落とす」(地軸は回る)
  • ほんたうにお莫迦だなあだなんて、簡単に「お」を付けないの飛ぶ鳥が思はず咥えていた餌を取り落とした取ってもいないものをどうして取り落としたのだ自分が空を飛ぶことに当惑し混乱しやっと屋根の上に下りたあたりをきょろきょろ見回してゐる 空と大地にはいつでも真理とは違う矛盾があって私も見回すがおまへも見回すだいたいエサが何で食と耳なんだ鳥は、取り落とすこの時期になると色々な花をワッと眼の前に突きつけられて [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「シーサーが笑う」
  • 娘は今沖縄に行っている。 沖縄へ行けばシーサーが笑う青い空にそれはなんでかと聞くと文字通り「さあ」???と返ってって来た 海に出ればサアー今度こそ波が寄せては返す屋根の上の瓦がはッしとこちらをにらみ返す鍋にテブチが煮える平和っていいなあ 赤い花が咲くもうごまかせない沖縄に出れば見事にシーサーが笑ふ頭上に爆音がとどろき真っ黒い影が地を奔ってゆく たまらないねもうこの暑さは梅雨が明けやうが明けまいが真実はた [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「青き意匠」
  • かんにんしてねと頼むもうそれ以上は要りませんからとうれしいよとほころぶ鳥たちの巣作り週間壁土がほろほろと落ちる燕が咥えて行った 分かった、と肯く葡萄が花をつけた危うい均衡が無数にぶら下がり日差しを斜めに受ければもはや放恣寸前になる 鳥たちの囀りは止まないこんな時に電信柱と電線が役に立つだなんて番にあぶれては不可ないもういろんなものが日に日に青く身重になって来てゐるのだからかにしてね、樋に流れる雫こ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「様々な意匠」
  • 多分眼がやはらかいやさしい視線を得たのだ軒に燕の巣を見つける別なところでは鳥の巣の中にいつの間にか卵が寄り添って産んであった 門扉に花枝を絡ませたとしてどうしてその花の咲き満たされるころとその路上にまであふれる花の香まで想像しえただらうかやはらかい眼はかうして野に出掛け屋根に上り門扉の下から覗き思いがけない発見に心ときめかせるのだ 空に雲が流れ少し潤む時分に鳥たちはもっとも自由になり花は知らないで [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ドラえもんマジック」(戦場にて)
  • ■18,2,23空襲から妹を守ろうとするシリアの子供(宋 文洲 on Twitter) おにいちゃん、どこかおかしくないおかしいよねおにいちゃん、どこかへんだよね変だよねどおしてここだけこんなにうるさいのまったくけたたましいねおにいちゃんよそのくにのおともだちはみんないまごろ学校へ行ったよ しずかな学校の教室では先生が子どもたちに国語を教えていますしずかな大きな窓からは広い校庭が見えますさらに遠い方には黄金色に麦畑が広 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ファド昼の懈怠に」(ドゥルス・ポンテス)
  • 見知らぬ昼と見知らぬ夜があって祈りを捧げるからどこからどこまで行けると聞くこの地域は雨ばかりが降って甘い果物はみな樹上にぶら下がるそれをわたしにもぶら下がれと云ふのか やすやすと花の香に誘い出されるそれならば知らないうちに誘惑をどっさりと背中に受けてドルスの歌声は昼となく夜となく港々の艀に聞く物憂ひ調べとなって眠るなと云って、耳元に囁き続ける解放区に出る見知らぬ昼と見知らぬ夜が大きく口を開く いま [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「カッコーの初音柿若葉の光り」
  • カッコーの声は深い井戸の底ゐに聞こえるかのやうだ深い内心に聞こえるかのやうだ朝まだきに鳴き出してそれでまたスッと鳴き止んだりするもう起きなさいとお日様がもうじき出て来るあそこではもう野面に働いてゐる人がゐる カッコーが鳴き出せばあたりはもうどんどん真緑色になっていって緑の森でカッコーが鳴く悲しいニュースと、嬉しいニュースがTVで流されてうれしいニュースはいいのだが悲しいニュースにはカッコーが鳴くカ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「私はそんな風に聞く」(シオンが風に揺れて)
  • シオン風ゆらす風に揺られてゐるばーさんの散歩背中に涅槃西風ねはんにし わたしはそんな風に聞く鳥たちがどんなふうに聞いているのかは知らないシオンは風に揺れて花穂には微かに薄紅色がにじみ揺れる度に鳥たちはにわかに忙しさうだ草むらや畑の野面をぎりぎりに掠めて行く時がある風を潜る風を運んでいるのかすいッと上がって切れ上がってそのカーブの行き先は間違ったためしとてない 風がゆるゆると吹いてばーさんが向かうの [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「五月のころ」(芍薬)
  • 芍薬は一名、可離。将に別れんとして故に之を贈る。 /玉芍薬すぐの夜明けに白く咲き/芍薬の腰に揺れ佇つ白さかな/けふこそは落つるとみせて蕊の花/芍薬に蟻の通い路もありぬ/芍薬は可離、将に別れんとし/花に飽きぬ時々刻々と正午ひる近く/芍薬やほーたんはそれ牡丹かな/鎌倉に祈る人あり新樹光/万緑の覆いつくして兵つはものの/籐丸籠鎌倉寺の花なれど 吉田松陰は、1854(安政元年)、下田で密航を企てる直前に、瑞泉寺(鎌倉)の住 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「五月の薔薇」
  • ラ・マルセエーズ五月の薔薇を焚きたてつ 1968,5/10パリ、カルチェラタンの舗石が剥がされる。「五月革命」と称される学生たちの反乱が始まりフランス社会全体を巻き込んでいった。しかし、学生の「反乱」を抑えつけたドゴールは68年6月の総選挙で大勝する。1969,3/30、日曜日の朝。パリの路上で30歳の女性が、シンナーを被って焼身自殺した。フランシーヌ・ルコント。ベトナム戦争、ナイジェリアに心をいため、自殺した時もビア [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「田家少閑月」(それぞれに)
  • 1565ピーテル・ブリューゲル「穀物の収穫」農民のブリューゲルと呼ばれた 田家少閑月(田家に閑のどかなる月少なく)五月人倍忙(五月に人ますます忙し)夜來南風起(夜來南風起こり)小麥覆隴黄(小麥隴うねを覆いて黄みのる)白居易『観刈麦詩』806〜807年 田家少閑月とは傍ら巧言令色鮮すくなし仁なんて云ふのも昔の人は同じ少ないでもえらいちがうなぁそして五月は人倍忙となむおかげですぐにやがて南風が起こって吹く頃丘いっぱいに [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「effect」(ニセアカシヤが咲いて)
  • 娘は連休に有田にも行って───。 それはなんにeffect君にエフェクト青い空に待ち焦がれる接続詞と接続詞をつなげる動詞と動詞がぶつかる主語と述語を入れ替えてみる みんなこんなことは青空の下できっと一つの出来事がさざ波のやうに広がって行って愛してるよって忘れないってば路を行けばニセアカシヤの花穂の匂いが噎せかえるやうに鼻を突き「リメンバーミー、わたしを忘れないで」って死者たちの願いだとも だからエフェクト [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「身体巡礼」
  • 連休に娘は青森の千本稲荷高山神社に。 万緑が胎児に夢を見させるのは同じやうに樹液が回流しているからだらうか胎児は森の中の緑に深く抱かれてゐるいつか歩き始めるだらうことを夢見がちに目を瞑って膝を抱えているのはまるで宇宙の神秘だ あらゆる身体の先に胎児がゐて薔薇の花枝の先端に胎児が丸まっていて葡萄の木の伸び始めた若い蔓の先端にも胎児が眠ってゐてすべてがシャボン玉の中のやうに宙に浮かんでゐるみんなそれで [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ひだるい」
  • 考えろとか歩けなどと云ふのはムツカシイ畑の畝にえんどう豆の柵が傾いて行く成長は見る間でありもう少したてば手の施しやうもなくなる 重さと云ふのは難儀なものだ普段は持っていることさへ忘れているものを或る日このヒダルサに耐えきれない待っててねとかもう少しなどと云ふのも嘘っぽい時間が眼の前にでんとあるならばさう云ってくれれば良さそうなものをつまり、お互いにすぐに忘れてだから、駆け出す前にもう一度しゃがむ [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「愛の倫理学」
  • 取り崩してゆくに過ぎないものにそれを愛としたならばそれはみるみる減ってゆくものとなり無性に悲しいところがどうだ失っても失っても愛はどんどん増えてくる見ず知らずの愛は陽だまりの翳のやうになって生れてくるふくらむだから何も心配しなくていいのだと分かる 天気予報が告げると窗下そうかの花は朝まだきにあれほど固く花弁を閉ざしていたものがたちまちアッと云ふ間に花片を天に広げてゆくなんと云ふ放恣な他愛もなく虫 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「なんでもない」(仮構としての薔薇)
  • 美しい虚構として悩まされ続ける肉体て云ふ薔薇の花と云へども難産の末だその上、装ふて云ふまるで天鵞絨びらうどのやうなやはらかな人目を忍んでさへ眼を偲ばせる みんな好きだと云って近づいてゆくのです蟻が赤みに潤んだ棘の上を越えて今、花の元へと急いでゐる使者なのですまぎれもなく、みんな肉体と云ふ虚構に悩まされ続けうんうんと顔を真っ赤にして自らを励まし続けるぼくはこれでいいと思ひますよでもあんまりに性急す [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「九条の日」
  • /芍薬や赫赫かくかくとして九条の日/九条の日故郷に梁黒光り/冷温で置いておきなさい九条の日 お元気ですか。僕は松の天辺で、風の便りと、光合成と、土鳩の声を聞いております。/故郷は和敬清寂土鳩鳴く/松芽掻き松天辺で風聞きぬ/松芽掻き鳥の奥処おうかに近づきぬ/松芽掻き毛虫三匹と対峙/鯉幟上がるを待って子は駆けぬ/彩は子の数ほどに鯉幟/健やかに柱の傷や鯉幟/野遊びや無沙汰を詫びぬ二輪草/語り出すスミレ、イチゲに二 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「聖母月」
  • 中野市間山から北信五岳(妙高、黒姫、戸隠)。林檎畑には中学の同級生が・・・ 小林東助先生作句/山笑ふ七十路ななそじのシェフ日除け帽(和田古老のこと)/流木に表情のあり雪解川 /川風や九十路ここのそじの人に春惜しむ/山笑ふ雲は流るゝ師も笑ふ/川風や未然連用春の宴/薫風をあゝ腹いっぱい涅槃西風ねはんにし/魚野川魚道に釣り師風光る/そんなわけうの目タラの芽山笑ふ/老人よ大志を抱け風薫る/春山楽さんらく野に繰り出して石 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「揚羽蝶が今年も」(それはそれでお手紙)
  • 山椒の葉は卵から孵ったimomu(蝶の幼虫)が大好物。 戀すてふそんな、そららよと愛すてふ、あんなふはふはと揚羽蝶が玄関わきにやって来るぼくは待ってゐたよと云ふが妻はイヤダ今年もと柄杓の水を投げかける 戀すてふそんなふわふわと挨拶に来るわたしに空の中から不意と現れてそこはおまいさんの場所だよとわたしが云ふが山椒の葉叢が緑をいや増す若葉が陽の光を受けてざわめき立つ おいでここへ翅を憩やすらふところ葉陰に卵を [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ピアノリサイタル」(古いチケット)
  • 古いチケットが出て来た行けずじまいのものだった約束を果たせないままずい分と経った 死は何かを分けるのだらうかお前が躓いたわけではなくただ時が急かすその時が先に行っただけだいつだって待ってくれとそれには手を伸ばす なかなかお会いできなく残念ですと手紙にあったすぐに緑の季節が訪れ旺盛な生の繁茂がお手紙の文字も覆い隠してゆく古いチケットをかうしてテーブルの上に置いてみると当然様々な出会いがありきみと奥さ [続きを読む]
  • ★智笑ポム「疎脱」(あらゆる感情の側面)
  • 2011,4,22岩手県宮古「高台のお年寄りに運ぶ」 よほどの感慨が無ければしかし山を越え海を越えてまでしてしかし、情熱をもって百円ショップに入って行った浜では足りないものばかりだったところが海から入った山でもやはり足りないものばかりで海でも山でもそこいらじゅうが芽吹き始めると青くなるばかりになった いよいよ青くなる人間界から次第に遠ざかって行くやうで遠ざかるばかりになるとよほどの感情の側面がないとあれほど [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「疎脱」(遁走)
  • 2011,4,22岩手県宮古「高台のお年寄りに運ぶ」 よほどの感慨が無ければしかし山を越え海を越えてまでしてしかし、情熱をもって百円ショップに入って行った浜では足りないものばかりだったところが海から入った山でもやはり足りないものばかりで海でも山でもそこいらじゅうが芽吹き始めると青くなるばかりになった いよいよ青くなる人間界から次第に遠ざかって行くやうで遠ざかるばかりになるとよほどの感情の側面がないとあれほど [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「カメレオンアーミー」(お天道さまは)
  • 左のこめかみなんか辺りに入れ墨なんかいれちゃったりなんかしてなんか大丈夫なんかねどうなんだらうか カメレオンが長い舌を出すそれで世間を舐めとろうだなんて自転車に乗って若者はは過ぎて行ったよこめかみの上でカメレオンがものを考える青くなったり、赤くなったり、黄色や紫色になったりおかしなものだ激しく交錯するしかし、表面だけぢゃあダメだどう考えても前頭葉の中までは入って行けない 自転車がワッと走りすぎて行 [続きを読む]
  • ★智笑ポエム「ビーバーかお前は」
  • 寄り道してんだってね知っていたよまた寄り道してたんだってね赤や青色や黄色に寄り道してんだ 中に入ってしまふと後ろに閉じられるだあれも気が付かない寝心地がいいと云ふわけではないんだ文字が一杯在るよ文字が下から積んである積み上がって上の方では崩れさうだなどこからか薄い光が射しこんで辛うじて、辛うじて全体に支え合ってゐる 青い光が入るとやはり落ち着くね赤はやっぱり危ないんだ黄色はそれで「そおれ」と云ふこ [続きを読む]