s-nega さん プロフィール

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s-negaさん: Guidepost
ハンドル名s-nega さん
ブログタイトルGuidepost
ブログURLhttp://s-nega.mi-mu.pupu.jp/
サイト紹介文オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)です。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。
自由文CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。
どんな形であれ受け溺愛。
S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供370回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2012/05/08 04:47

s-nega さんのブログ記事

  • 銀色の魔物28
  • 二日間も一緒に過ごし、野宿までしたというのに相変わらず進展してなさ過ぎてサファルは思わず唸った。「どこか具合でも悪いのか?」クラフォンの町での得意先で聞かれ「違う違う、悪くないよ」とサファルは手を振る。「じゃあどうしたんだ?」「うーん、何て言うか、好きな人に振り向いてもらうって難しいなぁって」「お? お前の口から恋愛話とは珍しいじゃねぇか」「えー、そうかな」「ああ。世間話はしても大抵何だかんだで普 [続きを読む]
  • ドラマのような恋を27
  • 葵と出会った当初は、とにかく煩いし面倒な相手だと正直なところ奏真は思っていた。嫌いというのではないが出来れば避けられるなら平和だと思いつつ、あからさまにするほどではないのと、鬱陶しいと言えば言ったでまた煩そうなので基本流していた。ただ、付き合いが少し続くと葵が予想外だが人の話を聞くタイプだとすぐに知った。基本的には「俺が一番」といった風なのだが、奏真がする食べ物に関する話すら意外にも聞いている。ま [続きを読む]
  • ドラマのような恋を26
  • だから呼ぶのは嫌だったんだ、と結局奏真を呼んでおきながら葵はギリッと奥歯を噛みしめた。奏真によって葵が奏真を「俺のもの」と言ったと知った皆は一瞬の内に盛り上がっていた。とはいえ翠は控えめに「よく言ったね」と嬉しそうに言ってきただけだ。だがそれがまた居たたまれない。ただ、それを上回る程度に他が何より鬱陶しい。柑治と風太は忌々しくも大いに爆笑に近い勢いで受けていた。厳に至っては二人のように煩くはないが [続きを読む]
  • ドラマのような恋を25
  • そういえばしばらく見かけないなとふと気づいた時には既に夏休みに入っており、「ああ、だからだな」とぼんやり納得していたところ、葵がコンサートか何かで全国を回っているのだと奏真は知った。ついでに面倒臭いながらに気になる誘いも受けた。携帯電話でツアーに出ている旨簡単な説明があった上に「そこで出る弁当を食わせてやるから来い」とメッセージが来ていたのだ。丁度奏真たちの地元に数日来ることがあるらしく、奏真の都 [続きを読む]
  • 銀色の魔物27
  • あの後にもう少しだけ廃れた町の様子を窺ったが、特に目に留まるものはなかった。どこも石やレンガ、木材で出来た建物はほとんどが半壊していて、そこに蔦が絡まったり苔が生えたりして独特の雰囲気を醸し出していた。どこがジンの家だったかは分かる筈もなく、ただカジャックも次に来る時はとりあえず木や花の苗や種を植えようと思った。帰りにかかる時間は行きより早く感じたが、それでも野宿しない訳にはいかない。サファルは何 [続きを読む]
  • 銀色の魔物26
  • 二人が今いる場所は、どう見てもここ数年で滅びたようには見えない。何十年も経たないとこんな風にはならないだろう。ジンがそんな町の住民だったかもしれないとカジャックはさらりと言う。カジャックが小さい頃にジンはカジャックを拾って育てた。その時点で少なくともジンは子どもではなかった筈だ。子どもだったとしてもそれなりに大きかった筈である。そしてその後カジャックがある程度成長してから亡くなっている筈だ。サファ [続きを読む]
  • 銀色の魔物25
  • 「そろそろ出たほうがいいかもしれません」本に集中しているとサファルの声が聞こえてきた。ハッとしてカジャックはサファルを見る。「何か崩れる音がたまにほんの少しですが聞こえてきます。本の重みに耐えてた分でギリギリ限界だったのかも……」「……分かった」頷くと、カジャックは小さく一言、詠唱した。鋭い風が研ぎ澄まされた剣のように本を繋いでいた鎖へ向かって走り抜ける。「…… [続きを読む]
  • ドラマのような恋を24
  • 「エン、この場合はそっちまで歩くほうがよくない?」「あー、了解」「ゴン、もーちょい寄れっか?」「おぉ」「あ、何かいー感じじゃね?」「よし、じゃあリハは一旦止めて休憩!」とうとう全国ツアーが始まり、葵はメンバーたちと各所を回っていた。ステージは会場によって大きさが多少なりとも変わってくるため、歌のリハーサルとともに演出もその度に組み直す。バンド演奏を主にやってはいるが、ツアーでは歌いながらのダンスな [続きを読む]
  • ドラマのような恋を23
  • 好きだという気持ちが溢れそうで葵はついまた抱きしめていたのだが、相変わらず奏真は抵抗してこなかった。また演技だの何だのと勘違いしている可能性は否めないが、今ここで「好きだ」とまた言おうものなら間違いなく台詞だと奏真が思いそうな気がする。葵はとりあえずその辺は考えないことにした。改めて抱きしめ、奏真の華奢な体を実感した。以前は貧相な体だと思っていたが、こうしてちゃんと触れてみると走っているだけあって [続きを読む]
  • ドラマのような恋を22
  • また抱きしめてくる葵に対し、奏真はされるがままで怪訝に思っていた。演技はもうしていないと言っていた。本人に確認したし、その後雑談が続いていたように思う。だから今は素の葵である筈だ。じゃあ……何で抱きしめてくるんだ?ただ、芸能人だからだろうかと思ったところで奏真はその考えに対して妙に納得した。そうだ、多分芸能人だからだ。芸能界での当たり前は奏真には到底分からない。とは言え、葵は本人自身さ [続きを読む]
  • 銀色の魔物24
  • 石畳にも雑草や苔が至るところに生えており、遠目にはグレーや白というよりは緑に見える。所々に崩れたレンガや石柱などがあり、恐らくは今カジャックたちが歩いている辺りも建物の中だったのだろうと思わされた。だが今は完全に青い空が丸見えだ。こんな所にジンは本当に何度も訪れていたのだろうか……。教会らしきところを簡単に覗いてみた後にしばらく辺りを見て回っても分からなかったが、どんどんと街の奥へ進ん [続きを読む]
  • 銀色の魔物23
  • 「いい加減起きろ」その声にサファルはハッとした。慌てて体を起こすと「殺すぞ」とばかりに恐ろしげな目がすぐそばにある。いや、実際のところ、正確にはサファル的に愛しい目や顔だ。今や寝ぼけていてもカジャックの顔や目を恐ろしいとは思わない。というか大好きな人の顔がこんな近くにあることに、サファルはうっとりとした。何となく今までもっとドキドキすることをカジャックとしていた気がするのはもしかしたら幻かもしれな [続きを読む]
  • 銀色の魔物22
  • 一緒に行動していると、カジャックとあらゆる場所をあちらこちらと旅をする、といった妄想が広がって仕方がない。現に目の前では弓使いのサファルよりも楽々と獲物を素手、というか腰ベルトの後ろに仕込んである短剣でさらりと仕留めており、サファルを興奮させてくる。小柄な分、余計に俊敏に見えるのだろうか。カジャックの動きについ見惚れてしまう。これは自分がカジャックのことが好きだからという欲目ではないとサファルは内 [続きを読む]
  • ドラマのような恋を21
  • 「じゃあ何で嫌なんだよ」聞いても仕方のないことだと分かりつつも聞いてしまう。更に打ちのめされるだろうと想像がついても聞いてしまう。恋愛はどうにも恋に落ちた者を馬鹿にしてしまうらしい。ただでさえ勉強が得意でないと自覚しているので止めて欲しいと葵は他人事のように思う。「……」奏真はだがまた何かを考え始めた。嫌な理由を考える、というよりは思っていることを言葉にしようとして考えているといったと [続きを読む]
  • 68.辺獄4
  • 何だ、といった顔をしているラトに、ウィックは丁寧にも先ほどの流れを説明し始めた。話を聞いていたラトが微妙な顔をする。「何がお礼にエロい奉仕だよ、馬鹿じゃねえの? つか、この兄ちゃんの恋バナなぁ? エリートちっくなクッソイケメン天使の恋バナとかクソつまんなそうじゃねーの」「だからラトは青いんだよ」ラトの言葉にウィックがため息を吐いた。「あぁ?」「ね、リニル。君の恋はつまんなくないでしょ? きっとすご [続きを読む]
  • 67.辺獄3
  • 靄の中、近づいてきた悪魔はあまりごてごてと着飾っていなかった。むしろ質素と言っても過言ではない、人間界でも溶け込めそうな格好をしている。かといって下級悪魔にも見えなかった。見目のせいだろうか。整った顔つきには品さえ感じられる。とはいえリニルはこういう顔つきを天界でよく見る。毎日のように見かける。偏見かもしれないが、日々やり取りをしている一部の天使たちと同じく、油断すれば何かを仕掛けてきそうなタイプ [続きを読む]
  • 天界編
  • ・・・・Season story 天界編・・・・天界に住む、天使や死神達のお話。死神も天使と同じところで働いています。悪魔とは、違う。---------------------------------------------------■■ Season story 天界編   −目次− ■■> 登場人物☆ 天界編1|01-65|☆ 天界編2|66-000|   Season story >> TOP >> -------------------------------------------------------------------------- B L ♂ U N I O N 受け溺愛攻 [続きを読む]
  • 天界編2
  • ・・・・Season story 天界編・・・・天界に住む、天使や死神達のお話。死神も天使と同じところで働いています。悪魔とは、違う。リニルのハロウィンから始まって……---------------------------------------------------■■ Season story 天界編   −目次− ■■> 登場人物66. 辺獄2|数名(リニルのハロウィン)|67. 辺獄3|数名(リニルのハロウィン)|68. 辺獄4|数名(リニルのハロウィン)| 天界編 >> [続きを読む]
  • 66.辺獄2
  • 頭の中が回っているのか目が回っているのかそれともこの地が回っているのか。ボーッとそんなことを思いながらも何とか焦点を合わせようとリニルは心がけた。「そこそこ酔ってるねぇ」その男は先ほどまでは気配をちらつかせていただけだったが、突然漂う靄の中からリニルの目の前に現れた。仄かに青白く自ら発光している男を、リニルは少々据わった目でじっと見る。「そんなに見つめられると照れるなぁ」「……誰だお前 [続きを読む]
  • 65.辺獄1
  • 今日もいつもと変わらず仕事を全うし、リニルは魂を冥府に持ち込んでいた。魂を受け取る者はいつも同じという訳ではないが、霊魂を監督するのがプルエルの仕事であるために顔を合わせることは多い。「よぉ、リニル。いつもご苦労だな」「……だから何でお前はいつもそう上から目線なんだ」バーントアンバーの色をした髪は肩にかからない程度の長さでツヤツヤとしており、サイドを後ろで留めている様子も含め一見上品そ [続きを読む]
  • ドラマのような恋を20
  • 気づけば眠っている奏真を、葵はそのまま眠らせておいた。元々何かしようと企んでいたのではない。もちろん出来るなら何だってしたいが、無理やりするつもりは葵にない。二人きりになれているだけでも儲け物だと思っているので、葵は引き続き台本を読んでいた。そろそろ夕映え時が近づいているのだろうかと思っていると「それ……」という声が聞こえてきた。葵は頭を上げて奏真を見る。「お、目が覚めたのか。気分はど [続きを読む]
  • ドラマのような恋を19
  • しばらく横になっていると知らないうちに少し眠ってしまっていたらしい。奏真はぼんやりした頭をゆっくり起こし、辺りを見た。あまりの満腹感と気持ちの悪さに周りを見る余裕もなく倒れ込んでいたが、どうやらかなりいい部屋のようだ。そしてソファーには葵がゆったりと座って何やら台本のようなものを熱心に読んでいた。夕暮れに近づいているのか、大きな窓から差し込む金色の柔らかな光がそんな葵を包み込んでいる。「それ&helli [続きを読む]
  • 銀色の魔物21
  • 思い立ったが吉日だと説得し、その日の内にサファルはカジャックと連れだって例の開墾集落跡地へ向かっていた。釣った残りの魚はカジャックが血を洗い、塩水に漬けた後に干していた。ところでサファルの住むラーザ村から直接そこへ向かうより、カジャックの家から向かうほうがどうやら遠いようだった。「まぁ、ここは森の奥地だしな」カジャックがそう言っていたように、確かにカジャックの家はかなり森の深くにある。例えサファル [続きを読む]
  • 銀色の魔物20
  • 森を切り開き、開墾集落を増やしていく。それらは人口増加などに伴って昔はどこかでよく行われていたらしい。普通の村と違い、大変な生活になるであろうそういった開墾集落だが、それでも農民たちにとっては自ら進んで入植したくなる魅力があったのだという。今でこそずいぶん町や村の住民たちも自由度は高くなったが、当時は移動の自由もなく、様々な課税もなされていた。だが開墾集落の入植者には特別な書状が賦与されていたらし [続きを読む]
  • 銀色の魔物19
  • 「もう乾いたかなぁ」釣った中の数匹の魚を焼いて二人で食べたあと、サファルはもぞもぞと動いてカジャックが干してくれている自分の服に触れた。だが残念ながらまだ湿っている。「別に乾かなくても、俺のコートを着ていればいい」それはそれで嬉しいといえば嬉しい。カジャックの服を、匂いをまとうなんて興奮しかしない。ただ、コートの下は全裸だ。落ち着かないことこの上ない。「嬉しいけど、俺、それじゃあただの変態じゃない [続きを読む]