s-nega さん プロフィール

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s-negaさん: Guidepost
ハンドル名s-nega さん
ブログタイトルGuidepost
ブログURLhttp://s-nega.mi-mu.pupu.jp/
サイト紹介文オリジナルBL小説です。主に高校生の恋愛(R-18)です。管理人は2人で文と絵、基本ハピエン。
自由文CP傾向はドS×ネガティブ天然・後輩×先輩・弟×兄中心に展開です。
どんな形であれ受け溺愛。
S/鬼畜/わんこ/ツンデレ/ネガティブ/天然/不憫/小悪魔/クール/男前/など
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供374回 / 365日(平均7.2回/週) - 参加 2012/05/08 04:47

s-nega さんのブログ記事

  • 闇に光を16
  • 思考が追い付かなすぎた。どういうことなのか分からない。あれ、やっぱり俺、馬鹿なの?そんな、それこそ頭の悪いことを思いながら何故か激昂している唯翔を、とりあえず宥めようとしていた。おまけに「無理……兄さんの子ども可愛がるなんて無理」などと更に訳の分からないことを言われて戸惑いしかない。「絶対に嫌だ。兄さんは俺の……俺だけの兄さんなのに……絶対無理」「え、あ? え、 [続きを読む]
  • 闇に光を15
  • ずぶ濡れで家へ帰ると蒼羽がとてつもなく慌てた様子でタオルをいくつも持ってきた。下に敷いてくれたタオルの上に濡れた靴下を脱いで足を乗せると頭に別のタオルを被せられ、また別のタオルを渡してきながらぐしゃぐしゃと拭かれた。「連絡くれたら傘持ってくのに」「面倒だった……」「面倒で済ますなよ風邪引くだろ! 確かに雨半端ねーけどずぶ濡れになってるとは思わなかったわ……。でも多少は濡れる [続きを読む]
  • 闇に光を14
  • 目が覚めると既に昼前だった。おかしい。蒼羽は微妙になる。何故この時間なのか。夏休みに入ってからはいつもやたら早くに起きていたというのにおかしい。多分これは高人に言えば「小学生のガキか」と馬鹿にされるやつだ。ただ、登校日ではあるが確か早めに終わった気がする。ならもう行かなくていいか、と蒼羽はまた枕に突っ伏そうとしたが二度寝の気分でもなかった。だれた様子で台所へ向かい、パンは焼かずにそのまま食べた。そ [続きを読む]
  • 闇に光を13
  • 教室にもエアコンはついているというのに、何故か妙に暑さを感じるのは精神的なものだろうか。何のためにあるのか分からない登校日に、唯翔は少々だらけた気分で窓の外を見ながら席についていた。閉めきった窓の外では今日も蝉が一斉に鳴いているのがほんのり響いてくる。懸命に鳴いて、雌に居場所を知らせている。今日は雲ひとつない青空、ではなく入道雲がもくもくと縦長にそびえている。……海、行きたかったな。─ [続きを読む]
  • 闇に光を12
  • 最近、ほんの少しではあるが弟である唯翔が心を許してくれているような気がする。蒼羽はニッコリと微笑んだ。とはいえ、もちろんそういう意味で心を許してくれているのではない。そもそも、そんな筈はあり得ない。数日前も、兄弟だから男だからという至極真っ当な理由以外にあり得ないと実感させられることがあった。眠っている唯翔を見ていたらキスしたくて堪らなくなったのだが生憎自分で自分に踏みとどまるよう葛藤する前に、唯 [続きを読む]
  • 闇に光を11
  • 朝起きてしばらくは部屋にこもって唯翔は勉強をしていた。蒼羽はヤンキーの癖に朝は大抵早い。現に今日も先ほど既に部屋を出る音が聞こえてきた。時折聞こえてくる生活音に唯翔は耳を澄ませる。外では煩いほどに蝉が鳴いているのに気づいたが、窓を閉めてエアコンをかけているので微かに聞こえる程度だ。蒼羽が鳴らす生活音のバックミュージックになっている。ぼんやりとそんな風に思っていると家の中が静かになった。恐らく蒼羽が [続きを読む]
  • 闇に光を10
  • 真っ青な空が窓から見える。朝も早くから蝉の声が聞こえてくる。この蝉時雨を、蒼羽は鬱陶しいと思ったことはない。今日も暑いだろうなと予感させては来るが、どこか耳に心地いい。もそもそと起き上がり、部屋を出た。リビングへ向かうと丁度家を出ようとしていた両親と出会う。見送りをした後で顔を洗い、パンを焼いた。食べてくれるか分からないが、ついでに唯翔の分まで卵とウィンナーを焼き、サラダを用意しておく。自分の分は [続きを読む]
  • 闇に光を9
  • 唯翔は既に何回目か分からないため息をまた吐いた。ベッドで寝返りを打つ。リビングのソファーでこれを繰り返していたが微妙に寂しくなって自室に引っ込んでいた。自室なら狭いからましかと思ったのだが、落ち着かなさは無くならない。……プール、行きたかったな。蒼羽に「二人で行こう」とニコニコ誘われ、即断ったのは自分だ。「いい歳した男ってだけでも微妙なのに兄弟でなんて行きたくない」嘘だ。本当はとても行 [続きを読む]
  • 闇に光を8
  • 「そういえぱ風邪はもういいのか」プールへ向かう途中、高人に聞かれて蒼羽はこくりと頷いた。すると頭を撫でられる。「おい、ガキ扱いすんじゃねぇ」それなりに高い自分より更に背のある高人を睨み上げると鼻で笑われた。「軽率に風邪引いたり弟飛び出させたりしてるやつに偉そうに言われてもな」「……ぅ」「で、ユイももういいのか?」「あー……うん、多分……? 少なくとも完全に兄拒否 [続きを読む]
  • 闇に光を7
  • *R-18指定あり注意今回のお話は性的表現が含まれる部分がございます。18歳以上でR指定大丈夫な方のみおすすみ下さい。 続きを読む >> [続きを読む]
  • 闇に光を6
  • いつの間にか眠っていたらしい。蒼羽は目を覚ますと体を起こし、首をぐるりと回した。ボキボキと鳴る。まだ怠いと言えば怠いが、朝に比べるとずいぶん楽になった気がする。「薬、効いたかな……」それに酷い汗をかいている。眠っている間に熱でも上がったのだろうか。それとも治る前兆か何かだろうか。とにかく汗をかくのはいいことだと聞いたことがある。「にしてもかき過ぎ……ドライの意味ねーよ&helli [続きを読む]
  • 闇に光を5
  • 彼女がもうすぐ来るしとにかく帰れと高人に言われ、唯翔は渋々自宅へ戻った。だが蒼羽にどんな顔をすればいいか分からない。暴言を吐いただけでも気まずいというのに、高人のせいで気づかなくて良かったことに気づいてしまった。気づいたとはいえ、それを高人に認めるのは釈然としないというか、そもそも兄に変な感情を持っているなどと、いくら高人から指摘されたとはいえ堂々と認められる訳がないし、まだ自分でも納得していない [続きを読む]
  • 闇に光を4
  • 何故そんなに好きなのかと考えたことは何度もある。蒼羽は唯翔を元々弟として好きだったはずだが、身内として好きなのと恋愛対象として好きなのは全然違うものだ。何か境目というか、決定的なものがあったのだろうかと考えてみるが、分からない。自分は実際のところ頭は悪くないはずだ。なのに何故分からないのかも分からない。以前高人に聞いたことがある。「お前たまに俺のこと馬鹿扱いするけど、俺って本当は馬鹿じゃないよな? [続きを読む]
  • 闇に光を3
  • 蒼羽は呆然としていた。ちょっと何が起きたのかしばらく把握出来なかったくらいだ。弟に殴られた。そう聞くとただの兄弟喧嘩っぽいが、今まで生きてきて弟である唯翔に殴られたことは一度もない。いや、もしかしたら記憶にないくらい小さな頃にはあったのかもしれないが、とりあえず蒼羽の記憶にはない。殴られたとはいえ全く痛くはなかった。本気で殴ろうと思ったのではないのだろう。痛くはなかったが、心は痛い。そして蒼羽はと [続きを読む]
  • 闇に光を2
  • 「だ、だって看病しようとしたら、あいつそんなことしなくていいって言うし、欲しい物無いかって聞けば何もいらないから好きなことしてろって……。俺そんな頼りにならないのかよって……つい」本当にカッとなったのだ。唯翔は逸らせた顔を俯き気味にし、高人に言いながらも更に落ち込んだ。改めて口に出して言えば、子どもっぽいことをしてしまったと思う。だけれども、たった二歳の差なのに頼ってもらえな [続きを読む]
  • 闇に光を
  • ◆闇に光を◆ * この物語は近親愛表現がメインとなります。苦手な方はご注意ください。幼い頃から俺の手を引いて、前を歩いていた俺の好きな人……兄そんな兄を、俺はいつからか、見失い始めた。*赤→R指定☆.1☆.2☆.3☆.4☆.5☆.6★.7☆.8☆.9☆.10☆.11☆.12☆.13☆.14☆.15☆.16**********S1.   SIDE STORY >> TOP >>----------------------------------------------------------- [続きを読む]
  • 闇に光を1
  • 自信に満ちたところが昔から好きで。そして自分と違ってコロコロと変わる表情が好きだとずっと思っていた。幼い頃から手を引いて、いつだって自分の前を歩いていた大好きな存在。沢田 唯翔(さわだ ゆいと)は自分の兄である沢田 蒼羽(さわだ あおば)のことがずっと昔から大好きで憧れており、その背中を追いかけていた。蒼羽は明るくて喧嘩が強くて、でも優しくて。本当に頼れる大好きなお兄ちゃんだった。子どもの頃、大人 [続きを読む]
  • 緋の花142
  • 殺さなくてよかったと邦一は笑った。秋星はじっと邦一を見上げる。「やけど、クニが死んでたら俺は何があっても俺の手で野良を殺してたで……」復讐というものを、人間は基本的によしとしない。人間界で生まれ育った秋星も一応そういった考えが全く理解出来ない訳ではない。それでもヴァンパイアとしての本能が、どんなことをしてでも仇を許さないと全身で訴えてくる。パートナーである邦一を殺された場合、例えどんな [続きを読む]
  • 緋の花141
  • 少し眠ってしまっていたようだ。目を覚まして邦一はそれに気づいた。「秋星……?」ベッドには自分だけだった。起き上がり着ていた着物を探したが、恐らく着るようと置いてあるガウンを見つけて腕を通した。着物でないので着慣れなさを感じつつルームシューズを履き、部屋を歩く。広い部屋だが秋星の気配は感じない。城だし当然と言えば当然なのだが、家具や装飾品は全て西洋式だった。和風過ぎるくらいの秋星やその周 [続きを読む]
  • 緋の花137
  • 邦一はよほどじゃないと死なないと言ってきた。そう、もう邦一は人間ではない。ずっと昔から怯えてきたことを、秋星は恐れずともよくなっていた。そして邦一は「秋星はいつだって俺が微妙になるくらい、偉そうにしてろ」とも言ってきた。「アホやん……お前、ドエムなんか……」少し泣きそうになり、秋星はそれを抑え込むために悪態をつく。邦一はそんな秋星に笑いかけてきた。「勝手に変態扱いするなよ」 [続きを読む]
  • 緋の花136
  • 「俺がそんな気ぃ失せたら今度はクニがその気になるとか、何なん」着物を乱されることに抵抗することなく、秋星が呆れたような顔をしてくる。「その気とはちょっと違うかな。……まぁ、こんな秋星見てるとムズムズはしてくるけども」「へぇ?」邦一の言葉に秋星がニッコリと笑い、体を起こしてきた。その際に乱した着物が更にはだける。邦一はその素肌に指を這わせ、顔を近づけた。そっと唇を押し当てると今度は舌を這 [続きを読む]
  • 緋の花135
  • かなり大きな建物なのに中は人気がなかった。時折外の空を見るとコウモリを幾度も見かけるくらいだろうか。「……誰もいないのか?」「いや、一応おるで。人間界引退したもんとか世話するもんとかな。誰も住まへん建物なんか魔界でも朽ちてくだけやしな。やけど基本的には人間界におるやん、俺の家族」「……まぁ。他の親族とかは?」「そりゃ色々やわ。魔界におるんもおれば、ババさまたちみたいに人間界 [続きを読む]