高野敦志 さん プロフィール

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高野敦志さん: 「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
ハンドル名高野敦志 さん
ブログタイトル「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
ブログURLhttp://takanoatsushi.seesaa.net/
サイト紹介文舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞した高野敦志が、書きためた作品を無料で公開していきます。
自由文ブログの方はほぼ毎日、更新しています。文学の他、コンピューターやジャズ、旅行関係の情報も出しています。podcastでePubおよび、pdf形式の電子本も配布しています。iTunes Storeで探してみてください。
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供611回 / 365日(平均11.7回/週) - 参加 2012/05/18 21:19

高野敦志 さんのブログ記事

  • 島でなくても桜島(3)
  •  桜島に向かう船に乗った。船長室の傍らのベンチに腰掛けた。潮風を満面に受ける。対岸の姿が見る見る拡大されていく。その夜は桜島のユースホステルに泊まった。 ここにはさまざまな若者が泊まりに来ていた。青春18切符で日本全国を旅している大学生とか。僕はスイス人の青年ともっぱら話していた。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語の地区からなっている。彼の母語はドイツ語だが、フランス語も英語も流暢である。僕は [続きを読む]
  • 島でなくても桜島(2)
  •  城山に登ることにした。ここは西南戦争の舞台となった所である。小高い丘を小鳥の声を聞きながら林の道を進んでいった。展望台からは桜島と、隔てる海峡、そして鹿児島市内が一望に見渡せる。 西郷隆盛も最期に、この風景を眺めたのだろうか。ちなみに、西郷が自刃したとされる洞窟は、ここからはかなり離れている。北東方向で日豊本線の線路脇に近い位置にある。西郷は果たして城山で死んだのだろうか。 明治の元勲だった西郷 [続きを読む]
  • ぼくがダライラマ?(52)
  •  ついに満月の夜が訪れた。雲が切れて東の空から、赤みがかった月が昇ってきた。思いがこもったような色に、これまでにないほどおののき、興奮を覚えるのだった。行かないという選択肢はなくなっていた。 夜が更けていった。侍従も床についたようだった。ぼくは用意してあったランプに灯を点すと、薄暗いポタラ宮の廊下を抜けて行った。見張りの兵士には黙っているようにと言い、小銭を握らせておいた。あいつらはぼくの性癖を知 [続きを読む]
  • ぼくがダライラマ(51)
  •                七 それから悶々とした日々が続いた。ぼくは自分がとんでもないもめ事に、巻き込まれようとしているのを感じた。摂政の娘からの申し出を無視してしまったら、あの女は嘆き悲しむだろうが、やがて父親の命じるままに貴族に嫁ぎ、平凡ながらも幸せな一生を送るだろう。 ただ、ポタラ宮で仏教を学び、与えられた政務をこなすことが、延々と続くのではないかと思うと、やり切れない思いにかられるのだ [続きを読む]
  • 高野敦志編『高野邦夫詩撰』(ePub)
  •  高野邦夫は昭和3(1928)年、現在の川崎市幸区に生まれました。太平洋戦争末期に予科練に入隊。戦場に送られる前に終戦を迎えました。戦後は国語の教員を務めるかたわら、詩を書き続けました。日本詩人クラブや俳人協会の会員でした。その詩は自らの戦争体験や動植物、猫や蝶などへの共感、家族、とりわけ母、高野ことへの思いを中心につづられています。中でも『定時制高校』や『川崎』などは、各種の新聞でも取り上げられました [続きを読む]
  • 島でなくても桜島(1)
  •  日豊本線に乗っていた。鹿児島県内に入ると、左方に桜島が見えてきた。竜ヶ水の辺りは、数年前に大水害があった所だが、対岸に桜島が望まれ。手前が入江になっており、日射しが青い海を照らしている。南国らしい風光だと思った。 桜島は錦江湾にそびえる火山島だったが、1914年(大正3)の大噴火で、大隅半島と地続きになってしまった。桜島も危険な火山ではあるが、本体は錦江湾の底に眠っている。巨大カルデラ噴火で、吹き飛 [続きを読む]
  • OCRを使う際の注意点
  •  亡父の詩集を電子書籍にしようと思った。出版元の同意を得たので作業を始めた。まず、各ページをスキャンする。普段はコンビニのコピー機でスキャンしているのだが、枚数が多いのでデジカメでページを撮影することにした。 この場合、各ページが平らになるように、注意する必要がある。たとえ焦点が合っていても、少しでも斜めになると、OCRのソフトウェアが文字を読み取れないからである。 OCRの精度を考えると、やはり有料の [続きを読む]
  • バタイユ Bataille 試論(pdf)
  •  20世紀フランス文学の重要な作家・思想家のジョルジュ・バタイユ Georges Batailleを、文学と哲学の両面から紹介した「バタイユ試論」を、パソコンですぐに開けるpdfで配信します。バタイユは「私は哲学者ではない聖者だ。でなければ狂人だろう」と書き、サルトルから「新しい神秘家」として批判されながらも、フランス思想文学の作家として多くの著作を残しました。 本書はバタイユの短編『マダム・エドワルダ』の紹介に始ま [続きを読む]
  • サマータイムには絶対反対!
  •  サマータイムについて、早朝の時間が有効に使えるからいいなんて理由を挙げる人がいる。東京オリンピックのマラソン競技を、午前5時に行えばいいだけの話なのに。ただ、午前5時だと、交通機関が余り動いていないから、ボランティアを集めるのも困難である。ならば、午前5時を午前7時にしてしまえばいいというのが、サマータイムを推進する側の言い分だろう。 でも、それって、国民全体が今より2時間早起きさせられるという [続きを読む]
  • 小説「漁火」(ePub)
  •  佐渡を旅した青年が、夜の海に浮かぶ漁火を眺めながら夢想する物語です。舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞し、「青空文庫」にも収録されています。表紙と「青空文庫」に書いたあとがきも加えました。今回はepub版(縦書き)をアップロードします。ePubは携帯端末で見るのに適しています。ダウンロードされる方は、以下のリンクを なさって下さい。isaribi.epub iTunesからダウンロードする場合は、ミュージック→iTunes→iT [続きを読む]
  • 神々が降臨した地(10)
  •  実は、天岩戸駅には15年後の2011年の秋にも再訪している。すでに高千穂鉄道は廃止されていたが、高千穂駅と天岩戸駅の間を、「スーパーカート」で往復したのである。今では高千穂橋梁まで延長されたので、東洋一の高さから、五ケ瀬川の谷底を見下ろせるようになった。 さて、話を元に戻そう。ディーゼルカーに乗り込んだ。高千穂橋梁をゆっくり渡っていく。僕はユースホステルの方を見下ろした。すべてがちっちゃく見える。神々 [続きを読む]
  • MQA-CDのリッピングについて(pdf)
  •  CDでありながら、ハイレゾの高音質、352.8kHz/24bitを再生するMQA-CDの音を聴いてみましょう。演奏の現場で聴くような、透き通った迫力ある音に圧倒されるでしょう。 MQA-CDを楽しむには、対応するディスクプレーヤーなどが必要ですが、最新の携帯プレーヤーでも聴くことができます。ただし、リッピングするには、テクニックが求められます。ここでは、その具体的な方法について説明します。以下のリンクからダウンロードしてく [続きを読む]
  • MQA-CDを普及させるための条件
  •  MQA-CDはCDと余り変わらない容量で、352.8kHz/24bitの高音質を実現する。また、SACDとは異なり、リッピングが可能で、対応する携帯プレーヤーでも聴くことができる。音質の高さに関する評判も良く、素晴らしい技術だと賞賛したい。 ただし、普及させるためにはいくつか問題点がある。MQA-CDを再生させるディスクプレーヤーは非常に高価で、一般のユーザーは手が届かない。また、ソフトウェアでのデコードでは、96kHZ/24bitまで [続きを読む]
  • 高野敦志童話集(ePub)
  •  僕が幼児から成人するまでの思い出を元にした、「黄色いニワトリ 赤いニワトリ」「子どもの作り方」「インコのピーちゃん」の三篇を、電子本のePubでアップロードします。ごく短い作品ですので、気軽に読めると思います。ぜひ、ご覧になってください。ちなみに、表紙の写真は幼い頃の自分です。 pdf版は後日、公開する予定です。 以下のリンクからダウンロードして下さい。douwashu.epub iTunesからダウンロードする場合は、 [続きを読む]
  • アート・ブレーキーの《チュニジアの夜》
  •  正確にはアート・ブレーキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズによる演奏で、ドラムはアートブレーキー、テナー・サックスはウェィン・ショーター、トランペットはリー・モーガンが担当している。アート・ブレーキーの最高のドラム演奏が聴ける。 個人的な印象としては、ドラム、ベース、ピアノ、サックスまたはトランペットというふうに、ジャズの演奏の多くでは、どの楽器が前面に出るかという意味で、ヒエラルキーが存在するよ [続きを読む]
  • 《Gateway Experience》私見(pdf)
  • 「体外離脱」を探究したロバート・モンローと、左右の脳を同期させるヘミシンクの技術、宗教的な変性意識が体験できる《Gateway Experience》、死後の世界を探索できる《Going Home》などについて、実践する場合に知っておくとよいことや、僕自身が体験した上での私見をまとめてみました。関心は持っているが、自身でやるかどうか迷っている場合などは、参考になるのではないかと思います。 今回はパソコンですぐに開けるpdfを公 [続きを読む]
  • MQA-CDのリッピング(5)
  •  MQA-CDをリッピングし、拡張子の部分を.mqa.flacに変更することで、パイオニアの携帯プレーヤーなどは、mqaの折りたたまれた音もデコードしてくれるようだが、ソニーの製品ではそれだけではだめらしい。リッピングしたファイルが、ウォークマンではMQAファイルに分類されないからである。それはコーデックやサンプリング周波数のタグが、リッピングしたままでは含まれていないためである。ハイレゾとして表示されないということ [続きを読む]
  • 増補版『「カシーナ」と脳内芸術』(pdf)
  •  ブレインマシーンの開発は、作家のウィリアム・バロウズが「ドリームマシン」を考案したことに始まりました。日本では1990年頃に発売された「メガブレイン」が一世を風靡しました。ここではMindPlace社の「カシーナ」を使用する際のヒントと、その文化的背景についてまとめました。 改版では《Journey to the Sun》《528ヘルツCD》《レムリアの記憶》の3つのプログラムについての解説を加えました。 今回はパソコンですぐに [続きを読む]
  • 神々が降臨した地(9)
  •  寝坊してしまった。まだ昨日の疲れが抜けていない。朝食を取って、九時過ぎにチェックアウトした。天岩戸駅まで歩いて行くことにした。ペアレントのおばさんに道を教えてもらい、「着いたら大声で教えてよ」と言われた。 あぜ道を上っていくと、無人の駅にたどり着いた。ホームの一番端、ちょうど高千穂橋梁の付け根の辺りから、谷間のユースホステルを見下ろした。人の影のようなものが見えるので、手を振ってみた。「着いたの [続きを読む]
  • 平成世相歌留多(pdf)
  •  カルタとはポルトガル語のcartaに由来し、本来はトランプを含めた広義のカードを言います。キリスト教が伝来した頃、西欧人が遊ぶゲームを見て、国産のトランプ「天正かるた」が作られました。その後、百人一首や花札など、日本独自の物が考案されました。 子供の頃に遊ぶ「いろはかるた」は、「犬棒かるた」の名で親しまれていますが、遊びとともにことわざを覚えさせる意図があります。平成の世もいよいよ終わりが近づいてき [続きを読む]
  • ぼくがダライラマ?(50)
  •  何でそんな言葉が出てきたのか不思議だった。しかし、話を聞いてくれる民衆は目を見開き、ぼくの言葉に聞き入ってくれているのだ。うなずいたり、顔を見合わせているところを見ると、勇気が湧いてくるのを感じた。「ですから、悟りというものは、この身のままで得られるものなんです。妻を愛することも仏の慈悲、音曲に身を任せて、我を忘れることも悟りに近づく第一歩です」 ここまで言い終えると、老人たちはぼくに向かって合 [続きを読む]
  • 小説「海に帰る日」(pdf)
  •  日本が元気だった昭和の後期、遠いふるさとへの思いに駆られた母は、家を出たまま戻らない。認知症を発症した老母を見守る息子の記憶は、軍靴が高鳴る混乱期に生きる、まだ若かった母の面影を追っていく。 自作の小説をパソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクを すると開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニター [続きを読む]
  • 不連続ドラマ
  • 「視聴者の皆様から、奇抜な展開についていけないという意見が寄せられていますが」「そもそも、芸術には驚異を与え、常識を覆すという機能がありまして、視聴者を当惑させるということは……」「しかし、いきなり結果が現れて、その過程が描かれていなかったら、視聴者も納得できないのではないでしょうか」「あなた何様? 私のドラマがどれだけ視聴率を誇ってると思ってるの?」「それは人気俳優が演じてるからですよ。本だった [続きを読む]
  • 増補版『「カシーナ」と脳内芸術』(ePub)
  •  ブレインマシーンの開発は、作家のウィリアム・バロウズが「ドリームマシン」を考案したことに始まりました。日本では1990年頃に発売された「メガブレイン」が一世を風靡しました。ここではMindPlace社の「カシーナ」を使用する際のヒントと、その文化的背景についてまとめました。 改版では《Journey to the Sun》《528ヘルツCD》《レムリアの記憶》の3つのプログラムについての解説を加えました。 以下のリンクからダウン [続きを読む]
  • DSDとMQA-CD
  •  ハイレゾにはPCM音源とDSD音源がある。アナログのLPに近いと言われるのは、DSDの方であり、僕自身もかつてはDSDをもっぱらダウンロードしてきた。重厚な音を出すので、高級なオーディオに接続すると、本領を発揮するのではないか。WALKMANで再生し、ハイレゾ対応のイヤフォンでも楽しめる。ただ、僕の印象では、とにかく濃い音なのである。リアルではあるが、耳への負担が大きい気がする。 それに対して、MQA-CDの音は、CDの音 [続きを読む]