北 帰航 さん プロフィール

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北 帰航さん: 万葉集の日記
ハンドル名北 帰航 さん
ブログタイトル万葉集の日記
ブログURLhttp://souenn32.hatenablog.jp/
サイト紹介文万葉集について楽しく学んだことを忘れないように書き留めています。
自由文奈良大和路と万葉集大好きの爺のブログです。
産湯は札幌、今の宿は小樽です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供298回 / 365日(平均5.7回/週) - 参加 2012/06/25 16:55

北 帰航 さんのブログ記事

  • 448.巻五・815〜846:梅花の歌三十二首あわせて序(六の二:817〜822番歌)
  • 817番歌訳文「梅の花の咲き匂うこの園の青柳は美しく芽ぶいて、これも蘰(かずら)にできるほどになったではないか」書き下し文「梅の花 咲きたる園の 青柳は かづらにすべく なりにけらずや」少弐粟田大夫818番歌訳文「春が来るとまっ先に咲く庭前の梅の花、この花を、ただひとり見ながら長い春の一日を暮らすことであろうか」書き下し文「春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ」筑前守山上大夫( [続きを読む]
  • 447.巻五・815〜846:梅花の歌三十二首あわせて序(六の一:序と二首)
  • 序の前に、285の392番歌番に記載した「万葉時代の梅」を読んでみてください。souenn32.hatenablog.jpでは、序の訳文「天平二年正月十三日、帥の老の邸宅に集まって、宴会をくりひろげた。折しも、初春の佳き月で、気は清く澄みわたり風はやわらかにそよいでいる。梅は佳人の鏡前の白粉(おしろい)のように咲いているし、蘭は貴人の飾り袋の香のように匂っている。そればかりか、明方の峰には雲が往き来して、松は雲の薄絹をまとっ [続きを読む]
  • 446.巻五・813・814:十一月八日 還使の大監(だいげん)に附く 謹通 尊門 記室
  • 大監(だいげん):大宰府の訴訟事務を掌る官。大伴宿禰百代らしい。尊門:他人への尊称。記室:書記。相手を直接ささず、その書記に宛てた形で相手を敬う。「侍史」の類。訳「筑前の国怡土群(いとぐん)深江村子負の原の、海を目の前にした丘の上に二つの石がある。大きいのは高さ一尺二寸六分、回り一尺八寸六分、重さ十八斤五両、小さいのは高さ一尺一寸、回り一尺八寸、重さ十六斤十両。どちらも楕円形で、まるで鶏の卵のよう [続きを読む]
  • 444.巻五・810・811:大伴淡等謹状(たびときんじょう)
  • 大伴淡等謹状:大伴旅人謹んで申す。藤原房前への書状。「淡等」はタビトを漢字音で書いたもので、中国風の表記。訳文「この琴が、娘子となって夢に現れれて言いました。「私は、遠い対馬の高山に根を下ろし、果てもない大空の美しい光に幹をさらしていました。長らく雲や霞に包まれて山川の蔭に遊び暮らし、遥かに風や波を眺めて物の約に立てるかどうかの状態でいました。たった一つの心配は、寿命を終えて空しく谷底深く朽ち果て [続きを読む]
  • 443.巻五・806〜809:歌詞両首 大宰帥大伴卿と答ふる歌二首
  • 訳文「伏して御芳書を添うし、しかと御意のほど承りました。つけても天の川を隔てた牽牛・織姫の恋にも似た嘆きを覚え、また恋人を待ちあぐねて死んだ尾生と同じ思いに悩まされています。ただただ乞い願うことは、離れ離れでありましても互いに障りなく、お目にかかれる日が一日も早いことだけです」(書き出し文は省略します)806番歌訳文「龍の馬でも今すぐ手に入れたい。奈良の都にすっ飛ばしてあなたに逢って来るために」書き [続きを読む]
  • 442.巻五・804・序・805:世間の住みかたきことを哀しぶる歌一首あわせて序 反歌
  • 世間の住みかたきことを哀しぶる歌:俗世の住みにくさを悲しむ歌序から集中では記載されています。「集まりやすく排(はら)ひかたきものは八大の辛苦なり、遂げかたく尽くしやすきものは百年の賞楽なり。古人の嘆くところ、今にも及ぶ。このゆゑに、一章の歌を作り、もちて二毛(じまう)の嘆(たん)を撥(はら)ふ。その歌に日(い)はく、」804番歌訳文「この世の中で何ともしようのないものは、歳月は遠慮なく流れ去ってしま [続きを読む]
  • 438.巻五・794〜799:日本挽歌一首と反歌五首
  • 日本挽歌:日本文による挽歌の意。前の漢詩文に対する称。794番歌訳文「都を遠く離れた君の政庁だからと、この筑紫の国に、鳴く子のようにむりやりついて来て、息も休めず年月もいくらも経たないのに、思いもかけずぐったりと臥してしまわれたので、どう言ってよいかどうしてよいかもわからず、せめて庭の岩や木に問いかけて心を晴らそうとするがそれもかなわず、途方に暮れるばかりだ。ああ、あのまま奈良の家にいたら、しゃんと [続きを読む]
  • 437.巻五雑歌・793:太宰帥大伴卿、凶問(きょうもん)に報ふる歌一首
  • 雑歌(ざふか):公的な場で披露されたさまざまな歌の意だが、巻五では挽歌なども含む。これは巻五が山上憶良の歌稿をそのまま主な資料としたことによるらしい。太宰帥大伴卿:大宰府長官大伴旅人凶問:凶事の報せ。この頃、都で妹坂上郎女の夫大伴宿奈麻呂がしんだらしい。(題詞の後につづく文章の訳文)「不幸が重なり、凶報が続きます。ずっと崩心の悲しみに沈み、独り断腸の涙を流しています。ただただ、お二人のこの上ないお [続きを読む]
  • 435.巻四・783・784・785:大伴宿禰家持、娘子に贈る歌三首
  • 娘子:700番歌や714番歌の題詞に見える娘子と同一人物か。783番歌訳文「一昨年のその前までずっと恋いつづけているのに、なぜあなたに逢えないのだろう」書き下し文「をととしの 先つ年より 今年まで 恋ふれどなぞも 妹に逢ひかたき」足掛け四年恋いつづけたことになる。娘子を「離絶すること数年」の坂上大嬢と結びつける証拠となりうるか。690番歌の脚注三を参照のこと。784番歌訳文「現実に逢えるなら、むろん何も言うこと [続きを読む]
  • 432.巻四・770〜774:大伴宿禰家持、久邇の京より坂上大嬢に贈る歌五首
  • 770番歌訳文「人目が多いので逢いに行けないだけなのだよ。心までもあなたを離れて忘れてしまったわけではないのだがね」書き下し文「人目多み 逢はなくのみぞ 心さへ 妹を忘れて 我が思はなくに」相手の情愛が薄い、と怨む以下四首の前置きとして、自分の心は変わらないと訴えた歌。五首ともに、765番歌や767、768番歌に比べてからかいの気持がこめられ、それだけに、逆に心理的な距離の接近が認められる。771番歌訳文「さも [続きを読む]
  • 431.巻四・769:大伴宿禰家持、紀郎女に報(こた)へ贈る歌一首
  • 大伴宿禰家持の歌を読む時は下の本を参考にしています。掲載されている京都・奈良周辺地図、越中・能登周辺地図、大宰府周辺地図、大伴氏関係図などです。769番歌訳文「雨の降る鬱陶しい日なのに一人きりで山近くにいると、ほんとに気が晴れず重苦しいものです」書き下し文「ひさかたの 雨の降る日を ただひとり 山辺に居れば いぶせくありけり」久邇の宮仕えの閑暇の所在なさを訴える歌。このような時に、機智に富む受け答え [続きを読む]
  • 427.巻四・756〜759:大伴の田村家の大嬢、妹坂上大嬢に贈る歌四首
  • 大伴の:759番歌の左注(後で記載します)、集中の九首は、すべて妹の坂上大嬢に贈ったもの。756番歌訳文「離れた所にいて恋しがるのは苦しいものです。あなたとひっきりなしに逢えるよう、なんとか考えて下さいな」書き下し文「外に居て 恋ふれば苦し 我妹子を 継ぎて相見む 事計りせよ」以下四首は女性間の相聞であるが、逢えないことを嘆く恋歌の形にその心情を託している。事計り:計画を練り手段を講じること。757番歌訳 [続きを読む]