たぬき屋 さん プロフィール

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たぬき屋さん: 偽狸屋出張所
ハンドル名たぬき屋 さん
ブログタイトル偽狸屋出張所
ブログURLhttp://tanukitamuki11.blog.fc2.com/
サイト紹介文怪談とか伝奇とかそんな感じのオリジナル小説を書いています
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供16回 / 288日(平均0.4回/週) - 参加 2012/07/08 19:04

たぬき屋 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 黒渦岩
  • 昔々、根砥沢に美しい娘がいた。その娘があるとき村のはずれで龍を見たと言い出した。龍は透きとおった美しい光の姿をしていて、様々な色で輝くという。最初人々は信じなかったが、他にも龍を見たという人が現れた。龍は緑だったり青だったり赤だったり、見る人によって色が変化した。見られる場所も村はずれだけではなくなり、畑仕事をしていてふと空を見上げると飛んでいたり、川辺にうずくまっていたり、神社の境内を舞っていた [続きを読む]
  • 登山中の出来事
  • A岳の開山祭に何度か参加するうち、Kさんという年配の男性と顔なじみになった。そのKさんから聞いた話である。一応「怖い話ではないが」という前置きがあった。Kさんが10年以上前、山形県の置賜地方にあるG山に登った時のことだ。G峠は福島県に抜ける古い道で江戸時代は間道として利用されていた。その道の一部が登山道として地元の有志により整備されている。何か怪談が絡むような謂れや曰くがあるわけでもない古道である [続きを読む]
  • もみじのかみさま
  •  昔々、あるところに、ふさという娘がおりました。ふさの住む村からは妖怪の山と呼ばれている大きな山が見えました。そこには天狗や河童や色々な人を取って食う妖怪がいるから近付いてはいけないと言われておりました。しかし、その大きな山を見ていると何故か行ってみたい気持ちになるのでした。 その日は朝から霧が深く、昼ごろになっても中々晴れませんでした。 ふさが友達と隠れ鬼をしているといつの間にか森の方へ迷い込ん [続きを読む]
  • オオカミナスビ
  •  村のはずれに男が住んでいた。男は両親が亡くなってから畑を耕すことを辞めてしまっていた。酒びたりの生活を送っていたからお金は底をついた。親戚に借金を頼みに行ったが断られてしまった。 こうなったら田畑を売り飛ばすしかあるまい。 くさくさした気分で畦道を歩いていると、何かがふわふわ飛んでいるのが見えた。 近づいてみると向日葵を持った妖精だった。妖精は機嫌がいいのか唄まで歌っていた。 妖精を捕まえたら日 [続きを読む]
  • 蛤女房 4
  • 櫛は意外なところから出てきた。お鈴が見つけたのではない。銀之助が見つけ、それをお加世に渡そうとしている現場に出くわしたのだ。どこで見つけてきたのか聞くと向こうの通りの橋の近くに落ちていたという。手習い所からの帰りに見つけたらしい。「なんか、この櫛、変。綺麗だけど」 お加世は銀之助から手渡された櫛を見て顔を顰めている。鮮やかな紅色に、金で二枚貝の意匠が彫り込まれている。素直に可愛いと思うのだが子ども [続きを読む]
  • 蛤女房 3
  • 湊屋のご隠居が亡くなったと聞かされたのはその五日後だった。お葬式には善右衛門が出席するという。 食事に全く手をつけないばかりか、水も飲まず挙句夜にうなされ眠った様子もなかったという話だった。気鬱からくるものではなく病気ではなかったのだろうかという疑いが湧いたが、そんなことを一女中のお鈴が考えても仕方のないことだった。 ――そう思っていたのだが。 銀之助と弥一郎が土間のところで何か話をしている。途切 [続きを読む]
  • 蛤女房 2
  • 次の日あさひ屋に行くと、何やら深刻そうな顔で主人の善右衛門と番頭の勝蔵が話し込んでいた。「どうかなさったんですか、おかみさん」 女将のおちかにそっと尋ねると、勝手口のところまで連れて行かれた。「いやね、湊屋のご隠居がちょっとおかしいみたいなのよ」「ご病気ですか?」「そういうのとも違う…ようなんだけど」 そして更に声を潜める。「物を食べないらしいのよ。食べ物を見ると吐き気がするんだって。一応、朗庵先 [続きを読む]
  • 蛤女房 1
  • 次の日あさひ屋に行くと、何やら深刻そうな顔で主人の善右衛門と番頭の勝蔵が話し込んでいた。「どうかなさったんですか、おかみさん」 女将のおちかにそっと尋ねると、勝手口のところまで連れて行かれた。「いやね、湊屋のご隠居がちょっとおかしいみたいなのよ」「ご病気ですか?」「そういうのとも違う…ようなんだけど」 そして更に声を潜める。「物を食べないらしいのよ。食べ物を見ると吐き気がするんだって。一応、朗庵先 [続きを読む]
  • 猿婿譚 2
  • それから三日後、坊さんが言った通り夜中大きな猿がやってきて、爺さんに娘のどちらか一方を嫁にくれと言ったそうです。あと五回太陽が上り下りする間にどちらを嫁にやるのか決めておけと言ったとか。 爺さんは娘二人にそのことを話しました。二人とも猿の嫁になるのは絶対嫌だと拒否しました。爺さんはほとほと困り果てて、近所衆に相談していました。 その次の日、私の家の近くにおくみがうろうろとしていましたので声をかけま [続きを読む]
  • 猿婿譚 1
  • 私の家は瀬戸物問屋だった。 ある日、奉公に出るには少し遅いのではないかと思われる年恰好の若者が奉公にやってきた。同業者の冷や飯食いの息子というわけでもなければ、何か問題があって商家を転々と渡り歩いているというような感じではなかった。彼は朗らかで働き者で礼儀正しいという文句のつけようのない人だった。幼い私は彼に懐いていつも彼の周りをうろうろしていた。両親も彼も、そんな私を咎めることなく好きにさせてい [続きを読む]
  • 鉄の魚
  • むかしむかし小辺神社の裏の山にガガ池という小さな池がありました。底からこんこんと水が湧きだしており、決して枯れることがありませんでした。その池には身体が鉄でできた魚が住んでいると言い伝えられていました。あるとき神社の近くに住む隼助という若者が仲間を引き連れてその魚を見に行きました。池に網をかけてみましたが、魚どころか虫もかかりません。飽きてきた何人かが池で泳ぎ始めました。すると一人がある場所で転び [続きを読む]
  • 清掃活動の思い出
  • 杉北町文芸サークル海百合 会誌『海百合』 第6号より:清掃活動の思い出    宇鉄良夫先日有志による玉里海水浴場近辺の清掃活動が行われた。私が子どもの頃は海開き前の地区の年中行事であったが、少子高齢化が進み参加者は段々と減っていってしまった。それと反比例するかのようにゴミは増える一方である。ハングル表記のポリ容器やバーベキューで発生したであろうゴミ類を見ていて虚しい気分に襲われてしまった。何とロザ [続きを読む]
  • 杉北町の昔話
  • 竜宮の柱昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが二人で暮らしていました。あるときお爺さんが山へ木を伐りに行くと、大きなカメがいて、松の木を運んでいるところでした。それをどうするのかカメに聞くと、竜宮まで持っていくのだと答えました。大変そうだったのでお爺さんは海まで松を運ぶのを手伝ってやりました。浜辺まで来るとカメは御礼に竜宮の乙姫さまのところまで連れて行ってやると言いました。お爺さんは竜宮で美味 [続きを読む]
  • 萌越地方の昔話
  • 大木とめくらの子ども昔むかし、あるところに一人の若者がおりました。若者が山に行くと、クスの大木の下に男の子が立っておりました。男の子は目が見えていないようでしたが、それでも大木の上をじっと見ています。若者が男の子に何をしているのか声をかけましたが、男の子は答えませんでした。変な子供だと思って若者はそばを通り過ぎました。次の日も、山に行くと大木の下に男の子が立っていました。そして、やっと、若者の方を [続きを読む]
  • リニューアルオープン
  • ごく僅かながら創作意欲が復活したので、今後はブログの方で細々と創作民話・民話のパロディ・その他を綴っていく予定です。というかこのブログは創作アイデアの墓所的な扱いです。偽狸屋霊苑と改題しようかな、と思いましたが紛らわしいので辞めました。・投稿された作品の地名は架空のものです。・実在地名と被ったとしても勿論実在の地域とは一切関係ありません。・フィクションです。・昔話集の中に混じってたら嫌な話的なノリ [続きを読む]
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