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  • 秋日和、武田さん家の里芋畑

    ひさびさの秋日和、寒河江市高屋の武田さんの里芋畑は収穫の喜びに満ちていました。江利子さんと父千代一さん、叔母とご主人の4人総出で里芋を掘り出し、その場で大きな株から芋をもいでいきます。それぞれ役割分担で連携プレー。湿って重い土から大株を掘り起こす。一株で20㎏くらいはあり、それをほぐして芋をとり分けます。(芋は3~4㎏くらい)その作業は中々の大仕事です。春4月、里芋畑を耕うんし、マルチを張り種芋を植え初夏から秋まで雑草取りに明け暮れた日々、加工用の桃の栽培や出荷作業もあり休む暇なく働いてきました。祖父の教えを受け、事故で体が不自由になった父の代わりに農業する江利子さんを周りが応援する。青々と葉を茂らせて入荷した大根も今では作る人が少なくなった大型野菜、これも江利子さんが作ります。11月半ば、降雪前に畑が冬...秋日和、武田さん家の里芋畑

  • 農で繋がる 農で輝くを理念に

    ピンと張った小松菜。ゆでてよし、サラダにしてもよし、かさい農産さんの小松菜が届きました。水菜と同様に生が美味しい。暑い秋にはちょうどよい。ホームページではさまざまな活動が取り上げられています。女性が7割の生産、販売、加工会社であること。女性がいきいきと働く団体に贈られる「女性活躍経営体100選」も岩手県唯一の取得、障がい者の働く場「やさいサラダ」、従業員の発案でできた「ガールス農場」など々。勢いの乗った活躍ぶりです。リーダーは葛西さん(33才)。これまでを牽引し会長に退いた父から事業を託され「農で繋がる農で輝く」を理念にさらに発展させるため奮闘しています。ちなみにその時の時代を先取りする感覚も素晴らしいです。長く企業経営の中心にあった「稼ぐ、勝つ、君臨する」といった考えから、これからは女性が担ってきた「一...農で繋がる農で輝くを理念に

  • 初めて見る山形山 兵庫からお客様

    穏やかな秋日和が続く10月7日、兵庫県尼崎市から会員の植木さんご夫妻が来村されました。あいにくその日は、白内障の手術を5日に受けた米山の術後検診で不在のため私が運転し、配送センターをご案内、スタッフ紹介をしたのち山形山静心荘にお連れしました。お茶を差し上げているうち米山も帰ってきてご対面となりました。話は26年前の阪神淡路大震災のことに。今も記憶鮮やかなお二人の話に私たちも10年前の東日本大震災が蘇ります。早速、秋満開の山形山を米山がご案内します。ちょうど収穫期を迎えた山形の秘伝豆、大粒の栗「びっくり」の収穫を。その間に夕食の支度にとりかかります。「山形の郷土料理でおもてなし」の言葉通り、山形の里芋、キノコ、牛肉を使った「芋煮」が主菜です。ご飯はマイタケ、しめじ、エノキだけを入れた「きのこごはん」、モッテ...初めて見る山形山兵庫からお客様

  • 実りの秋、クマやイノシシに備えて…。

    山形山の栗が実りました。早速、「山形山農場元気いっぱい暴れん坊栗」とややオーバーなポップをつけて売り出しましたが、出足上々でご注文もいただいています。今年の栗はやや小粒のようで、米山も「昨年より、収量が少ないようだ」とちょっとガッカリ。この栗、今年はクマに見つからないようにと、落ちた栗は一粒残さず拾って持ち帰る、を徹底しています。クマの出没を厳重警戒しているからです。栗には2種類あって、10数年前数本植えた丹波栗が1本残っていて下の畑に。今栗林に植えている秋田の「びっ栗」より早く実ります。収穫に来た出荷チームに「栗拾っていって」と頼んでやれやれと安心していたら何のことはない、拾い残していったと、それから1時間もかけて拾い「クマに見つからないようにと思ったのにね」とヤレヤレ…。ことほどさようにクマやイノシシ...実りの秋、クマやイノシシに備えて…。

  • 「世界三大健康野菜」に魅せられて

    無農薬でモロヘイヤを作る岡崎さん。山形県有機農業協議会の会員で、NPO法人日本ヤーコン協会の正会員でもあります。山形市の兼業農家で育った岡崎さん。50代頃までは勤めを続けていて、農家を継ぐとは思っていなかったそうです。それが有機農家としてここまで情熱を傾けることになるとは。思わぬ展開でした。そのきっかけになったのは自身の病を有機の野菜が治してくれたこと、尊敬できる人との出会がありました。息子や娘たちがスポーツに打ち込む中で知った技と心を鍛える「勝つ心理」、オリンピックの金メダリスト、ラニー・バッシャムの教えがそれを導いてくれました。それは今も岡崎さんのバックボーンになっています。岡崎さんは「世界三大健康野菜」と呼ばれるヤーコン、キクイモ、アピオスを栽培し、販売に力を入れています。コロナ禍の前までは商圏は仙...「世界三大健康野菜」に魅せられて

  • 秋ニラの植え付け

    長雨が降り続いた少し前の9月2日、この日は運よく天候は晴れ。夕顔の収穫に来る出荷チームにニラを植えてもらおうと夕顔は前の日に米山が収穫を済ませていました。植え付けには人手が必要です。事前に段取りよく耕うんし、堆肥撒きも済ませてあります。仙台の鳥海さんがこの日も援農に来てくれ、耕うんした4条の畝にマルチを張り、ニラを定植する穴をあけていきます。感染拡大が一向に収まらない仙台から2時間かけてきてくれる鳥海さんに、「コロナは大丈夫ですか?」と問いかけると「いえ、山形山にコロナはありませんからね。真っすぐここにきてまっすぐ帰るだけですから」と純粋無垢の顔を向けて笑顔です。「そうか…」とこちらもそれ以上継ぐ言葉はありません。定植も早く終わり、米山も一安心。鳥海さんはもう次の作業に入ります。草刈りです。米山とはあうんの呼吸...秋ニラの植え付け

  • 夫婦二人三脚で野菜本来の美味しさを追及する「お日さま農園」

    山形県寒河江市にある『お日さま農園』は、ともに「帰農志塾」(新規就農者を支援する研修農場)で農業を学ばれた西尾さんご夫妻が営む農園です。愛知県出身の西尾さんが奥さんの実家がある山形に移住し、夫婦で就農して今年で10年目。農薬や化学肥料に頼らず、種や作物本来の生命力を引き出す栽培方法にこだわっています。現在、育てている野菜は年間約100種類。3人のお子さんを育てながら夫婦二人三脚で汗を流し、安全・安心でより美味しい野菜を作るために日々試行錯誤を重ねています。同じ志を持って歩み続けてきた二人の言葉からは農業に対する信念が感じられ、ひたむきに働く姿と日に焼けた幸せそうな笑顔がとても印象的でした。お日さま農園のお野菜は、基本的には個人のお客様やレストランなどに直接配達・発送しており、一般的なスーパーには流通していません...夫婦二人三脚で野菜本来の美味しさを追及する「お日さま農園」

  • 美味しい桃に一安心、まもなく川中島も…。

    最強の遅霜に見舞われサクランボ全滅という、農家人生最大の危機に見舞われた阿部さん。その後は桃の成長に期待を込め、一心に努力してきました。6月に取材に行ったときには「桃も変形果が多い」と心配していましたが、収穫が始まったら「あかつき」とそれに続く大粒の「まどか」の出来もよく先ずは一安。お届けした会員さんからも「おいしかった」や「贈答先にも喜ばれました」とのうれしい言葉も届いています。一方、サクランボではこちらも今年半作という結果になった天童市の奥山さん、早生リンゴ「津軽」の出荷を控えて葉摘み作業に余念がありません。取材に行った私が奥山さんの手先を真似て「こういうふうに、くるっと回す」と「もっと優しく、ゆっくりだな」と訂正されます。大事な作業は人任せにできない、のです。ほんのりと赤く色づいたリンゴ「津軽」がたわわに...美味しい桃に一安心、まもなく川中島も…。

  • 夕顔初収穫

    一反歩の畑いっぱいに白い花をつけた夕顔。この名を聞くと、源氏物語の夕顔の君を思いだします。「心あてにそれかとぞ見る白露の光そえたる夕顔の花」山形山の夕顔は細長くずん胴で皮とワタを取ると中身は少し、重さに比して食べるところが少なく残念な気がします。でもこの時期ならではの逸品、白い実は薄甘いだしで煮てくず粉を溶きいれると上品なお味。はかなげな夕顔の君がしのばれます。その夕顔、こればかりはクマやイノシシに見向きされず、安心して植えることができました。採り時を迎えて出荷スタッフが初収穫に向かいます。夕顔の探し方は、花の咲いた当たりかと思いきや、大きな葉っぱに隠れている夕顔を手で探りながら鎌でツルを切ると言います。直径20センチ以上、長さは50センチ、重さ5㎏くらい。抱えきれないものもあり、収穫は汗だくです。今日の当番は...夕顔初収穫

  • 阿部善明さん 今年の桃、りんごに再起をかけて・・・

    さくらんぼで大不作を経験した阿部さん。「会員さんからの支援は、本当にありがたかった。もっといいものを作ってお届けしようという気持ちが強くなった」と、みなさまからのご支援を胸に気持ちを切り替えてこの夏に収穫する桃の手入れを続けてきました。この日、ようやく「あかつき」の収穫期を迎えました。実は、この桃も鬼門なのです。昨年は長期にわたる曇雨天や豪雨があり、小玉で収量は激減し、ギフト用でさえも一部お届けできない状況でした。一昨年は着果数が少ないうえに、せん孔細菌病が蔓延し、このときもかなりの減収をしていたのです。数年にわたる減収に加えて、今年は大雪の影響が今出始めているのです。園地へ行ってみると、細い枝には補強のために支柱が立てられています。それでも大雪で枝に負担がかかってていたのでしょう。たくさんの実をつけて重みを増...阿部善明さん今年の桃、りんごに再起をかけて・・・

  • まれにみるサクランボの不作、大減収の生産者に支援の手

    山形はここのところ災害続きです。昨年は7月29日に豪雨洪水災害が発生し、当会生産者も大変な被害を受けました。全国のニュースにもなったことで、皆様から現金書留を始め大きなご支援をいただき、10月28日までに177名、964000円もの支援金が届きました。早速被害が甚大だった、最上川沿いの高橋さん、武田さん、白鷹町のみんな農園さんにお見舞金を渡しました。そのあと順次、被害規模に応じてお見舞金を渡したのです。(21名)その間1月の大雪、2月の庄内地方を襲った暴風雪と立て続けに災害の発生がありました。その時もこの支援金をもとにして、皆さんにお見舞いをお渡しすることができました。ここに改めて御礼申し上げます。残りが約30万円余り、今後の災害支援金として残しておくことにしました。そして4月、恐れていた遅霜の到来です。4月1...まれにみるサクランボの不作、大減収の生産者に支援の手

  • 梅雨明ける 山の畑は熱暑

    今年の畑は番狂わせが多い、7月末には実るはずのコリンキーがクマにいたずらされたようで、36本の苗のうち30本の苗が抜かれてしまい残念な結果に。この時期シャキシャキと浅漬けで美味しいコリンキー。全有連のお届けでその存在を知った方もいて楽しみな夏の定番品です。苗が活着する前に抜くなんて、クマのすることでしょうか。この黄色やオレンジ色のコリンキーを見ると思い出すのが、山形大学の草刈り応援隊の学生たち。お昼の賄付きで募集して、初めて収穫したコリンキーをサラダにして出した記憶、鮮やかな色が若い人の食卓にピッタリで喜ばれました。食後に女子大生の弾いたピアノの軽やかな音色が心地よく、作曲家久石譲の名前と共に忘れられない夏の思い出となりました。この日はキャベツと九条ネギの収穫、無臭ニンニクの畑じまいがあります。野菜の収穫は当番...梅雨明ける山の畑は熱暑

  • クマの出没に頭を悩ませる

    肩掛け式の草刈り機で毎日3時間、園地も広場も美しく整えられたものの体へのダメージは大きく、痛む腰が回復しない米山です。ペースダウンしたぶん、仕事も積み上がっていてあれこれ気になるところです。山の畑にはクマが毎日出没していて、畑仕事が収穫ゼロという事態も起きています。昨年イチゴがよく実り、今年は畑も広げて苗を植え、収穫を楽しみにしていたのですが、クマに知られるところとなり、根こそぎきれいに食べられてしまったのです。そのあとを見たら「お見事」というほかなく、四つの足跡がくっきりと残っていてイチゴの実は一つ残さず食べ尽くしていました。もしかしたら昨年500個のカボチャがそっくり盗られたという事件も、案外クマの仕業だったかもしれません。今年カボチャは断念しました。コリンキーは食べないだろうと下の畑に植えたのですが、36...クマの出没に頭を悩ませる

  • 1年に一度のサクランボ、お届けできませんでした。

    遅霜被害のお知らせから、阿部さんのサクランボ全滅へと二週にわたって窮状のご報告をしてきました。スタッフ総出でこの未曽有のサクランボ被害にあたろうと打ち合わせを重ねました。設定品を準備してくれる生産者は、阿部さんと高橋さんです。山形市と寒河江市、場所は違いますが遅霜はこの場所を直撃しました。阿部さんは降霜対策にサクランボ園地に撒く水を農業用水から引いていて、この水がまだきていなかったと言います。その用水が頼りの水でした。それがなければスプリンクラーの水も使えません。「いや、今回は水があってもダメだったのではないか。水をかけてもかえって凍ってしまう、4月27日の遅霜はかつてないほど強い霜害でした。ああこれはもうだめだと、その時点で今年のサクランボは諦めました」「これまで父の代からサクランボを手掛けてきて初めての現象...1年に一度のサクランボ、お届けできませんでした。

  • サクランボ王国に異変あり 7/9「目揃え会」

    いつもの年なら通勤途上の沿道にサクランボがたわわに実っているのを見ながら走るのが常でしたが、今年は違っていました。木の中から朱い実が顔を出しているのはチラホラなのです。そういえば春先、農協や市の広報車がしきりと「遅霜注意」を呼び掛けて巡回していたことを思い出しました。サクランボの白い花が咲くころ農家が一番恐れるのが「遅霜」と呼ばれるものです。咲いたばかりの花に霜が降り、めしべが極度に冷やされる状態を言います。今年の4月10日、最低気温は零下まで下がり、東根市でも3.5度。遅霜による枯死率は2~6割、晩生の紅秀峰で4~8割と言われています。(山形新聞4月14日)予測はしていても最後にふたを開けてみないとわからないのが果物栽培の難しいところなのです。6月9日、全有連で恒例のサクランボの目揃え会が行われました。主力生...サクランボ王国に異変あり7/9「目揃え会」

  • 山形山は、天空の聖なる畑

    細い山道を登っていくと、鬱蒼とした木々の向こうに突然、明るく開けた空間があらわれた。5月の眩しい日差しが畑一面に降りそそぎ、作物の葉が気持ちよさそうに風に揺れている。まるで、天空の聖なる畑だ。この日は、朝から松田さんと大沼さんが落花生の定植を行っていた。米山さん曰く「良い作物を作るためには、良い種を植えることが大事」とのこと。種を一粒ずつ人の手でチェックし、選別された良質な種のみを植えるという。また、生育のバラつきをなくすために、土の深さや土のかけ方などを細かく決めて、すべての種を同じ条件で植えることも大切なのだそうだ。体調が悪い日でも、ここに来ると元気になるという米山さん。“虹色クラブ”にちなんで紫のポロシャツと緑色のオーバーオールというカラフルな出で立ちで「体は衰えても、心は衰えない」と語るその顔は、イキイ...山形山は、天空の聖なる畑

  • 春の山菜を摘みに山形山へ 安心工房スタッフ

    5月に入ると安心工房にも山形産の筍やふきなどの山菜や地元の野菜が多く入荷してくるようになります。筍は大鍋に米糠を入れて調理前日からじっくりとアク抜き、大量のふきも大鍋でサッと湯がいて筋取りをするなど、下ごしらえも丁寧に時間をかけて家庭の味を大切にしたお惣菜作りをしています。献立作成から調理全般を担当する五十嵐チーフは旬の味をお届けしたいと例年の入荷時期を参考にしながら献立を作成するのですが、季節のいたずらで思い通りにいかない時も。そんな時はスタッフで相談しスケジュールを変更して旬のお惣菜を作ります。雨上がりの19日(水)、季節商品として人気の「ふきの葉佃煮」と「きゃらぶき」用の野蕗を採りに工房スタッフ3名が山形山農場へ行って来ました。定植が終わり草刈りも進んで整然とした農場、その周りに育ち旬を迎えた野蕗。早速平...春の山菜を摘みに山形山へ安心工房スタッフ

  • 春から初夏へ 山の畑の定植

    遅咲きの山桜も散り、季節は初夏へ。ほんとうに一年が早い。春三月、天童のハウスで定植を待っていた野菜の苗が山の畑に運び込まれ、4月後半から定植の準備に入りました。一番手は京野菜の九条ネギです。山形のネギは白根を食べるものが主流ですが、夏の時期に柔らかい青ネギは薬味としても涼し気でもってこい。山形と京都の緯度が近いせいか、九条ネギは山の畑でよく育ちます。ニラを収穫に来た出荷チームが九条ネギも定植しました。残るはキャベツと枝ブロッコリー、そのあとにナスを予定しています。5月12日(水)、この日は出荷休みの日ですが一気に残りを植えようと出荷チームからベテランの林さんと伊藤さんが来てくれました。林さんは前号で紹介したように農家に嫁ぎ、仕事のない日は農業も手伝うというプロフェッショナル。かたや伊藤さんはフォトニュースの裏面...春から初夏へ山の畑の定植

  • 山の畑は農業日和 ニラ畑の草取り

    青い空にさわやかな風が吹き渡る山の畑。二人一組の出荷チームが今年初めての畑の出勤日、小さく生えそろったニラの畑の草を取ります。こうして小さいうちに草を取っておくとあとが楽なのです。年長の林さんと若い大沼さんのチーム。林さんは天童配送センターのすぐ近くに家があり、パートの仕事がない日は自宅で農業もしているため、草取り、定植、収穫はプロの手さばきで米山も感心しています。きびきびした身のこなしといつも控えめな人柄で仲間からの信頼も厚いです。数年前に亡くなった義父母の畑を継ぐ形で、定年退職したご主人と農業を続けています。こんな人がいてくれるのも農業県の強みでしょうか。大沼さんはまだ52才、いつのまにか高齢者が多くなった全有連の中では頼もしい若手です。隣の畑では、晩秋に取り残した数十個の白菜の「茎たち」が育っていました。...山の畑は農業日和ニラ畑の草取り

  • 88歳、今年も有機農業頑張ります 熊谷さん

    88歳の今も現役で米作りに励む熊谷さん。一級建築士として山形市で事務所を開いていた熊谷さんが、高血圧の影響で眼底出血を起こし「このままでは失明する」と医者に宣告されたのが28年前。なんとか治したい一心でたどり着いたのが玄米食でした。それも発芽玄米が良さそうだと知り、「自分で無農薬米を作ろう」と決意。天童市に五反分の田んぼを借りて有機農業を始めました。幸い米作りは、田植え、稲刈りと大まかに作業がまとまっています。建築士の仕事と並行してのスタートでした。最初の一年は半作程度に終わりましたが、研究熱心な熊谷さんは「米とつく本なら何でも買い、30冊は読んだ」そうです。有機農業の本も読み、肥料の作り方もマスターしました。以来「こういうお米を食べたい」という得意客に販売し、全有連とも合わせて毎年完売させています。今年も始ま...88歳、今年も有機農業頑張ります熊谷さん

  • 山形山農場 作業小屋の窓枠づくり コブシの花も満開

    今年は豪雪の影響で、山の農場に建つ作業小屋二階の窓ガラスが割れてしまいました。この土地を譲り受けた時、真新しい作業小屋が建っていてこれだけで十分な資産価値を持つ大きな農機具格納小屋でした。当会がまだ埼玉で営業活動をしていた頃、この作業小屋で大沼さんご夫婦や手伝いのお母さん方が働き、ここから野菜便を出荷をしたものでした。傍らに建つ古家は大沼さんの弟さん家族が住んでいたところで、当時は無人になっていました。しばらくは元の持ち主の大沼さんも農機具の格納庫に使っていたものです。40年近くを経て屋根のペンキもさび付き、今年のように大雪の時は積もった雪が窓ガラスを巻き込んで落ちるのです。さすがに窓ガラスが割れたこともあって、あらたに保護窓枠を作ることになりました。設計は米山が図面を引き、取り付けは鳥海さんと二人でやることに...山形山農場作業小屋の窓枠づくりコブシの花も満開

  • 東日本大震災10年目の祈り

    3月に入ると「2021.3.11東日本大震災から節目の10年」として多くの特集が組まれ、当時のニュース映像を見るたびに大震災が昨日の事のようによみがえって来ます。関連死を含め22,000人以上の死者・行方不明の方がいて、10年を迎えた今も避難者数は41,000人以上。山形県内には1,552名、天童市にも101名の方が避難をされているのですが、その9割以上が原発事故から逃れてきた福島の皆さんです。午後2時46分、私たちスタッフも仕事の手を休め全員で1分間の黙祷、被災された皆様に思いを寄せ亡くなられた方々のご冥福を祈りました。昨年はコロナ禍で中止となった追悼・復興祈念事業も今年は内容を縮小、コロナ対策を取った上での開催となりました。当会も「山形会場」にて支援団体メンバーとして「キャンドル点灯、設置補助、来場者誘導」...東日本大震災10年目の祈り

  • 東日本大震災から10年 あの日を忘れない

    10年前、私たちも山形で体感した東日本大震災、天童市は震度5弱と公表されましたが恐ろしい揺れでした。3月11日14時46頃、安心工房で仕事をしていた私たち、厨房では調理を終え製造品をパッキング作業中でした。皆で外に飛び出しました。地面が揺れている、電線もしなって左右に揺れている。立ったままでいる私に「しゃがんで!」とスタッフに呼びかけられたことを覚えています。ほどなく揺れも収まり、戻った室内は損傷もなくほっとしました。「津波が来ます!」とラジオが叫んでいましたが、あれほどの大津波になるとは想像もできないことでした。その時震源地の海域では40メートルもの巨大津波が発生していたのです。震源地は三陸沖、マグニチュード9、最大震度7、かってない規模の大地震でした。さらに追い打ちをかけたのが東京電力福島第一原子力発電所の...東日本大震災から10年あの日を忘れない

  • 連続する暴風雪に見舞われた庄内地方の生産者

    今冬も度々暴風雪に見舞われた庄内地方、有機米の生産者や今は軟白ねぎを出荷している面白農園の阿部さん、秋のだだちゃ豆の渡辺さんがいます。また提携団体の庄内協同ファームのメンバーたちがそれぞれこの悪天候の中で頑張っています。先ごろから吹き荒れた暴風雪はどうだったのか、伺ってみました。山形県庄内地方、鶴岡市で有機農業の先駆けをしてきた阿部さんご夫妻。主力のメロンづくりから、秋のカボチャやさつま芋、冬の時期は軟白ネギづくりに励んでいます。作物の味の良さは父の代から研究を重ねてきたぼかし肥料にあると言います。「いやあ、近年にない暴風雪でしたよ。今日も強い風が吹いています」と阿部さん。近辺の地域では300棟ものハウスがつぶされたそうです。この時期、日本海側はいつも強い風にさらされます。これからメロンの種まきに入る阿部さん、...連続する暴風雪に見舞われた庄内地方の生産者

  • 大都市はコロナ禍、東北発の大きな地震が関東までも

    大雪も峠を越して、先週は気温が上がりました。根雪に輝く太陽、ありがたい陽の光です。ようやく寒波も収まりそうですが、行きつもどりつのようです。日中の暖かさにほっとして床に就こうとした午後11時過ぎ、山形は強い揺れに襲われました。揺れと同時に緊急地震を知らせる携帯電話のアラームが。10年前の東日本大震災を思い起こさせるような強い揺れでした。真っ先に思ったのは大雪が積もったままの会社の屋根でした。米山が心配して見回りに行きました。幸い屋根も無事、社屋も何事もなく安堵して帰ってきました。コロナ禍の中で、大雪に地震にと災害は私たちを苦しめます。日々の営みがいつも通りに行えてこそ希望もあります。長年、子どもたちに語りや絵本の読み聞かせをされている東京の会員Nさんから、コロナ禍によって変更を余儀なくされた文化活動の停滞を伺う...大都市はコロナ禍、東北発の大きな地震が関東までも

  • 新型コロナウイルスの渦中、皆さんどう過ごされていますか。

    第三波と言われる新形コロナウイルス、感染者数もここにきて減少しているようですが油断はできません。イギリス型の変異ウイルスも確認され、市中感染も起きているようです。山形の私たちは人口比からしても少なく、まだ市中感染をうかがわせるような事例も少ないので恐れつつも、マナーを守り静かに暮らしています。コロナ禍の中で一年にも及ぶ自粛生活が続き、飲食や観光、旅行などなどが苦境に立たされています。私たちも暮らしといのちをこの逆境の中で守っていくため、精一杯の我慢と努力を重ねています。そして少しでも暮らしに潤いと喜びを見つけよう、「明日はよくなる」と願い暮らしています。会員の皆さん方もこのコロナ禍の中、どう暮らしていらっしゃるか、三名の方にお話を伺いました。入間市にお住いのMさん「持病もあるので、密になるところは避けたいですね...新型コロナウイルスの渦中、皆さんどう過ごされていますか。

  • サイハンの爪切り

    越冬のため山から下りて天童の配送センターにもどって2か月。狭いハウスの仕切りの中でワラを食み悠然と日を送っているサイハンです。2か月もすると爪が伸びてきて痛くなるようで、鳥海さんを頼んで爪を切ってあげることにしました。サイハンは困ったことにあちこち好きなところに糞をしてしまいます。直らない習性のようです。以前、診てもらった獣医さんから「この子は頭が悪い、目を見ればわかる」と断言されたポニーのサイハン。当時は夢も大きく、馬車を引かそうと岩手の馬具屋さんに頼んで馬車を作ってもらいました。子どもたちが目を輝かせて馬車に乗る姿を思い浮べ、さあ練習とタイヤを2本つけて引かせたところ馬が驚いて一馬力の力で駆けだしたのです。その時手綱を引いたのがモンゴルの友人と山形山クラブの永渕さんでした。すごい力で引きずられ危うく大けがを...サイハンの爪切り

  • 阪神・淡路大震災から26年、いま世界はパンデミック

    記憶にしっかりと刻まれたあの日。2021年1月17日は大震災から26年を迎える祈りの日です。あの年に生まれた子供たちがもう26歳の青年になり、社会の中核を担いこれからの時代の屋台骨になっていく存在なのです。私たちはこの大震災を経験していくつかの大地震、そして東日本大震災へと連なるのですが、この四半世紀日本は大災害に見舞われてきました。その多くは周期的に襲ってくる地震や津波、豪雨災害ですが、昨年はそれに加えて感染症の恐怖にも曝されています。世界で280万人以上がなくなり未だ収束の見通しの立たないパンデミック。国は大型予算を組んでこの難局を乗り切ろうとしていますが、感染は拡大の一途をたどっています。かつて経験したことのない感染症の脅威が私たちを分断させ脅かしています。今年の神戸市主催の「阪神・淡路大震災追悼式典」も...阪神・淡路大震災から26年、いま世界はパンデミック

  • 豪雪との闘い、大根を掘る江利子さん

    ここのところ穏やかな日が続いている山形、この日は大根掘り出しに備えて、まず除雪をするという江利子さんの畑に米山と二人で向かいました。晴れてはいても年末年始の大寒波到来で雪は相当積もっています。江利子さんの家から車で5分ほど、道路一つ隔てたところに畑はありました。その昔集落の組合長の肝いりでここに広い農業団地を作りました。観光サクランボ園です。その組合長から江利子さんの祖父澄夫さんを紹介してもらいました。今は観光サクランボ園も施設だけを遺して閉鎖されています。「このあたりで除雪しているはず」と米山が言い、ほどなく江利子さんの頑丈なトラクターが見えてきました。トラクターにバケットを取り付け除雪用にしています。農道から畑の入り口まで約800メートルほど。この日は雪も少なく除雪もすぐ済んだようです。多いときは1日がかり...豪雪との闘い、大根を掘る江利子さん

  • 2020年、今年もありがとうございました。

    今年も一年が終わろうとしています。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。私たち全有連スタッフも今年は緊張しつつ日々を送りました。万が一、コロナウイルスの感染者が出たらどう対応しようかなどとシユミレーションし、知恵を出し合って9ヵ月をすごしたのです。自然災害も7月に記録的短時間大雨が降り、日本各地で豪雨被害がありました。山形も最上川に関連した支流の溢水や決壊など、かってない規模の被害を受けました。行き場を失った水は田畑や川沿いの家々に押し寄せ、泥水の中に。山形県でも初めての激甚災害に指定され被害規模も356億円。今回は最上川本流の決壊がなかったことも幸いし、自治体も住民も全国各地の被害に学び早めの勧告、早めの避難ができ、人的被害を防いだことにつながりました。私達の食をあづかる生産者もまた7月豪雨で大きな被害を受け...2020年、今年もありがとうございました。

  • 一年をしめくくる忘年会 山形山静心荘

    毎週のように山形山農場に通ってくれた虹色クラブの仲間が12/6、静心荘に集いました。恒例の忘年会です。メンバーは後藤さん、仙台から通ってくる鳥海さん、菅野さん。この三人が今年もよく米山を支えてくれました。一人で農場を管理する米山にとって有り難いサポーターです。去る11/17日、ひと足早くかみのやま温泉で慰労会を催しました。乾杯に先立ち米山から一年の感謝と労いの言葉があり80歳になること、これからもよろしくとの言葉を述べました。次に鳥海さんが「この会は上司もなければ部下もない。作業の進み具合を見ながら行かれるときに行く、仙台とは違ったロケーションも心が癒やされる。農業の知識も得られるし、自分も家庭菜園でさまざまな野菜を作るようになった。これからも米山さんが元気なうちは続けていきたい」後藤さんからは「米山さんから3...一年をしめくくる忘年会山形山静心荘

  • 暑さも峠を越して 山形山の初秋

    今年の夏も猛暑続き、春先の草刈りで腰を痛めた米山が、連日のナスの灌注でまた腰を痛め3日間絶不調でした。今回も近くのゴッドハンドを自称するマッサージ師にお世話になり回復しました。しばらく休むと思いきや又秋の畑で励んでいます。「水やりはいいけど長時間放水機を抱えてじっと灌注する作業はこたえる」そうです。それでもナスはそのひと手間で蘇生し花をどんどん咲かせています。「今年も10月後半までナスが穫れそうだよ」とうれしそうに話します。秋の心配事はこれから穫れ出す落花生、これがどうもカラスやタヌキに食べられているようなのです。急遽まだ痛む腰をかばいつつ12日、電牧柵を取りつけました。電牧柵はもう一か所、今年も大粒の栗を期待している栗の木が、こちらはクマに狙われそうなのです。昨年も一部の村民の方にさし上げてとても喜ばれました...暑さも峠を越して山形山の初秋

  • HACCP導入間近。美味しい、安全を心がけて… 色とりどりのエプロンで

    9月になっても猛暑の日々。工房の厨房では朝一番に煮沸用に大鍋に火を入れ、スチコンもホテルパン殺菌の為にスイッチONで始まります。これで瞬く間に室温が上昇。クーラー、扇風機、換気扇とフル稼働させながらも暑い、暑い。作業中でも体調管理の為に声を掛け合い、持参の水筒から水分補給が欠かせません。それでも「この仕事が好きだから苦にならない」と言うチーフを中心にスタッフの思いは一緒。「今日も楽しく働きましょう」「今日も美味しい料理を作りましょう」「今日も衛生管理に注意をしましょう」のスローガンを合い言葉に毎日の惣菜作りに取り組んでいます。「衛生管理」については「HACCP」(食の安全を脅かす様々な危害要因を除去または低減するための衛生管理の手法)が来年6月に義務化されることになり、衛生管理の徹底化が図られます。スタッフの健...HACCP導入間近。美味しい、安全を心がけて…色とりどりのエプロンで

  • 今年は一番ひどい年かもしれない

    長い長い梅雨の締め括りは最上川の氾濫を招いた山形の豪雨。その後、8月2日にようやく梅雨明けが宣言され、強い陽射しと日中の暑さがやってきました。この8月上旬の山形の旬は桃。その一番手は、とろける果肉と甘さが自慢の「あかつき」。雨がなくカンカン照りが続いたときなど、驚くほど甘くなるのです。ここまで耐えてきたのだから「雨よ降るなよ、雨よ降るなよ、」と祈りつつ、桃はぐんぐんと着色が進んでいきました。「今年はいつもよりも収穫が早いかもしれない」と阿部さん。その通りに収穫は前倒しになり、みなさまからいただいていたギフトやご自宅用の別便の出荷がはじまりました。その数日後に「全部出せるかわからなくなった」「今年は一番悪いかもしれない」と阿部さんから連絡が。例年より早く収穫をはじめたのにも関わらず、大きいものから順にやわらかくな...今年は一番ひどい年かもしれない

  • 真夏の山形山 土壌灌注のホースが・・・

    白煙を上げる水しぶき、これは水にアミノ酸と木酢液を混ぜわせた栄養液です。「この水圧でナスの根元に灌水すると、弱っていたナスがモリモリ元気を回復するんだよ」写真の構図を変えて何回も噴射してくれます。その直後、「あ、壊れた!」と米山。急いで駆け寄ってみると、ホースの先端が水圧で漏れています。止め口のところのホースが腐食しわずかに亀裂が入っていました。「これはちょっと大変だな、ホームセンターでは直せない、農協の修理センターかな」今日は平日、でもお盆に入っています。農協が休みとなると修理は月曜までお預けです。残念ながら作業は中断です。貯水タンクにつないだホースも、もう25年使い続けています。農場内にある農機具類は軽トラックを始めトラクター、ユンボ、手押し除草機などなどすべて中古で購入しました。二台ある軽トラックなどは古...真夏の山形山土壌灌注のホースが・・・

  • 長雨の影響 人参篇

    全有連では、じゃがいも、玉ねぎ、そして人参を年間を通じて供給しています。供給に困るのは、春の新物に切り替わる時期のみ。たとえば、北海道産の収穫量が少ない年や、九州の新物が遅くなる年など産地リレーの狭間のみ。2020年は新物が出始めてから異常続き。まずはコロナウイルスの国内感染の拡大。3月の一斉休校によって学校給食食材は行き場を失いつつ、その後の緊急事態宣言・外出自粛により家庭内需要が急激に増加。保存ができ、カレーなどの作り置き向きの根菜類は、またたく間に家庭へ吸収。つぎに、旬の北上を阻止するかのように日本全国で豪雨、長期にわたる曇雨天へ突入。需要高まるなか九州からリレーを受ける西日本は豪雨をいく度も受け減収、その次を担う関東はさらに曇雨天の影響を受けて大幅減収。全有連生産者も6月から入荷はなくなり、ネットワーク...長雨の影響人参篇

  • 雨雲レーダーの晴れ間を狙って農作業 山形山農場

    毎日が雨模様、九州や岐阜、長野では大災害が起きました。山形山農場でも梅雨の晴れ間を縫って農作業が続きます。こんな時雨雲レーダーが頼りになります。毎日この雨雲レーダーと首っ引きで作業予定を立てている米山、この日の作業は梅もぎです。レーダーがとらえた晴れ間は2時間ほど、この日のために採り残しておいた梅をもぎます。10本植えて6本が成木になり、そのうちの1本が青梅に紅をさしたような不思議な色合いでこれは梅シロップにしようと秘かに考えていたようです。あまりの美しさに接写で写真を撮り仲間へのハガキ用にと何枚も印刷する入れ込みようでした。単調な農作業も育てている作物の変化や、声にならない声を感じ取ることで癒されます。山の畑に行くのが楽しい、と半分は自分を鼓舞しながら畑に向かいます。紅色がさした青梅はまだ収量も少なくやっと3...雨雲レーダーの晴れ間を狙って農作業山形山農場

  • 九州の生産者は無事、長雨はじわじわとダメージ与える。

    根雪のないはじめての暖冬からはじまり、違和感を感じながら迎えた春。桜の開花は早かったものの花冷えがあり、さくらんぼの開花は例年並みに。5月は、雨が少なく干ばつに。後半には低温期があり、6月に入り回復したかと思うと中旬以降は曇天が続き、下旬からは雨続き。越冬して収穫を迎える春の作物の収穫は早く終わる、遅くなるの二つに分かれ、花をつけて実のなる夏野菜はぐづつき、予定していた収量が確保できない日が続いています。6月に収穫される関東のじゃがいも、人参などの根菜類は生育が遅れ、家庭内需要が増すなか、九州産の根菜類の引き合いが一気に高まり、価格は一気に例年の200%以上になり、ようやく収穫できた関東産の人参、じゃがいもはやはり減収で、あっという間に市場からなくなりました。全有連生産者だけでは足りず、不足は生産者ネットワーク...九州の生産者は無事、長雨はじわじわとダメージ与える。

  • 今年初めてのお客様 夕食が終わっても尽きない話が…

    新型コロナウイルスの影響もあって、「ステイホーム」が叫ばれ、なんとも不自由な時代になりました。いまだに東京を中心に首都圏では感染者の数が増え、底知れぬ恐ろしさを抱かせます。山形山も緊急事態宣言が出されてからイベントの中止、こちらから出向くことも控えて蟄居していました。感染症の恐ろしさを皆が感じているからなのでしょう。6月27日、全国の往来の自由が解かれて初めてのお客様がおいでになりました。事前にお手紙をいただき、そこには毎年楽しみにしていたサクランボ狩りもなくなり、母も私も寂しい思いをしていること。医療従事者として感染の恐れを感じつつも日々重症者の看護に向き合っていること、医療物品は枯渇することなく使えてはいるが、風評被害に悩まされていることなど胸の内がつづられていました。そして「山形山へも行きたいのですが医療...今年初めてのお客様夕食が終わっても尽きない話が…

  • 活気あふれるさくらんぼの初出荷

    ジューンブライド、その名もロマンチックな6月に赤い小さな果実が実ります。サクランボのシーズン到来です。先週から全国の往来も自由になって観光地も賑わいを取り戻しています。ただ、今年のサクランボ園は新型コロナウイルスの影響もあって早くから自粛を決めたと聞いています。急に往来自由になってもツアーで訪れる観光客の姿は少なく寂しいシーズンになりました。全有連では会員さんの箱の中に予定通りのさくらんぼが収まり彩りを添えています。この時期、好天が続いてサクランボには絶好の天候になりました。心配していた贈答用も昨年並みにご注文いただき、生産者も一安心です。いよいよ20日から贈答用の出荷が始まり全有連もにわかに活気を帯びてきました。現場を率いるリーダーの大場の声も弾んで聞こえます。生産者のメッセージから贈答箱の準備、結束機の点検...活気あふれるさくらんぼの初出荷

  • 鴨と一緒に米づくり 山形酒田の堀さん

    6月5日、快晴。山形県酒田の堀さんの田圃に鴨が放たれました。田圃を一枚ずつぐるりとネットで囲み、鴨の寝床を作り、カラス除けの釣り糸を細かく張り巡らせています。そこに入るのは、生まれてから2週間ほどの鴨。2匹ずつ入れるたびに、最初に入れた鴨へ合流するためにピヨピヨと鳴きながら泳いでいきます。2時間前までは孵化してから籾殻の上で餌と水を与えられ、水浴びなど一度もしたことがありません。毎年ながらその本能には驚かされます。そして10羽ほどの集団生活がはじまります。泳ぎながら水中を攪拌し、雑草や虫を食べてくれます。合鴨農法は、1985年に富山県南西部福野町の荒田清耕氏が実践し、それが新聞やテレビで報道され全国に有名になりました。その後、福岡県の古野隆雄氏が天敵除けの電柵など改善を続け、そののちに中国や韓国、東南アジアなど...鴨と一緒に米づくり山形酒田の堀さん

  • 春一番はキノコの植菌とアマドコロの収穫です

    冬の間に伐採しておいたキノコ用のホダギを1mくらいに切っておき、そこに能登てまり(大型椎茸)の菌を植え付けます。能登てまりは世界農業遺産「能登の里山里海」奥能登育ちの能登115号の椎茸です。一昨年この椎茸に魅せられた米山がいくつか購入し山形山のコナラの木に植菌しました。翌年大きな椎茸が出ましたがまだ本物には及ばない、今度こその思いを込めて今年も挑戦します。この日は鳥海さんと後藤さんが来てくれ、冬の間に伐採して1mに切っておいたコナラの木に種駒を埋め込みます。その数1000駒、専用のドリルで原木に穴をあけ種駒を埋めていきます。オールマイティの鳥海さんがドリルの音も軽快に穴をあけ、米山と後藤さんが木づちで埋め込みます。これがみんな育ったら…笑みがこぼれそう。何しろ能登てまりの規格は8,3,1と傘の直径が8㎝以上、傘...春一番はキノコの植菌とアマドコロの収穫です

  • 食の供給を止めない。一致団結して感染防止対策を

    4/12時点の新型コロナの感染者は世界で「177万人」、死亡者は「10万人」を越えました。感染者は米国52万人、スペイン16万人、イタリア15万人、ドイツ11万人、フランス9万人、中国は8万人。日本は7399人。各国は1カ月たらずで大パニックに。地域や金融など被害の限定はなく、世界中の人々が生活を一変させることとなり、世界中の歴史の教科書に載るような事態の渦中にいます。全国有機農法連絡会の活動は、これまでいく度もの震災をくぐり抜け、その度に食材の定期宅配が生活を守る、命をつなぐものとしてその重要性を感じてきました。緊急事態宣言下でも、食品の宅配は優先されます。これは感染拡大した国でも同様の措置が採られています。外出を控え、食の質を高めておきたいこの事態のなか、なにがなんでも供給を止めるわけにはいきません。感染者...食の供給を止めない。一致団結して感染防止対策を

  • 虹色クラブ揃い踏み 山形山の春

    コロナショックの恐怖は、ここ山形でも現実のものとなってきました。これから数か月不安な日々が続くようです。皆さまもどうぞご注意下さい。山形山では早く来た春を前に畑仕事の準備もスタートです。まだ十分乾いていない畑はあとにして水はけのよい栗林から耕うんを始めました。今年はワクワクすることが一つ、昨年仲間からプレゼントされたトラクターの新しい爪を試すのです。長く使った爪は刃こぼれもしてガタガタとトラクターを揺らします。爪を新しくしたトラクター、サクサクと軽く土を耕します。これで耕うんも楽になります。先日は仲間と4人で今年の工作物を作りました。頂上の畑に抜ける階段作りです。毎年、ひとつずつ記念になる工作物を作っています。日時計に風力発電機、移動式鶏小屋、燻製小屋、などなど、仲間とわいわい楽しみながら、設計図を作りみんなで...虹色クラブ揃い踏み山形山の春

  • 家族経営で大農場を継ぐ 大潟村の屋敷さん夫妻来訪

    見渡す限り圃場が広がっています。ここは大潟村です。かつて戦後の米増産の悲願をかけて干拓された八郎潟、20年の歳月をかけて1万7203ヘクタールという大干拓地が誕生しました。日本の農業を担う若者たちが厳しい国の選抜を勝ち抜いて入植しました。高野さんはその一世世代でした。しかし時はすでにコメ余りの時代に差し掛かっていました。増産の願いとは逆に減反政策が始まり彼らははその政策に分断されます。高野さんたちは独自に販売網を作り自主流通米の道へ。土を肥やし、安全な無農薬米の取り組み、ヘリの農薬散布をやめさせ、有機栽培、自然栽培へと安全安心の高みへのぼりつめました。その過程の中で全国の農業者や、消費者と手を結び、有機農業運動に邁進しました。昨年その高野さんが84歳で亡くなり20町歩もの大農場は次女にバトンが渡されました。高野...家族経営で大農場を継ぐ大潟村の屋敷さん夫妻来訪

  • 今年の慰霊の日は中止に 3.11参加者のいない広場でキャンドルを点灯

    「東日本大震災追悼・復興の日」。あの日から9年を数える祈りの日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止が決まりました。山形県ではまだ感染者が出ていない状況でもあったので、この日のために準備を重ねてきた実行委員会では急遽、参加役員の書面会議を行い議決をもって中止が決まりました。これまで被災者を支援する活動を職責ではなく個人の意思でかかわってこられた方も多く、突然の中止要請には承認できないという意見も添えられていました。承認した団体の中でも意見が付され、時間のない中での緊急判断に苦慮する主催者の思いがあらわれていました。毎年、山形市では市役所に設置された「千年和鐘」を避難している被災者と市民が祈りの鐘を打ち鳴らし、そのあと近くの旧県庁「文翔館」に会場を移してセレモニーが行われてきました。議場ホールでの知事や市長、...今年の慰霊の日は中止に3.11参加者のいない広場でキャンドルを点灯

  • 春は食べることが愉しい季節です。

    もう春?もうすぐ春?桜の開花予想では一番早いのは3月15日の東京の千代田区と名古屋市。山形市は去年より8日早く、平年より11日も早い4月4日となっています(日本気象協会予想・気象庁では、昨年より3日遅い4/15との予想も)。いずれにしてもこの暖冬で早いことは間違いないようです。私たちの野菜セットも、ぐっと春らしくなりました。三浦半島の三冨さんからは春キャベツ、熊本の大矢野有機さんからは新玉ねぎ、同じく熊本の尾崎さんからはミニトマト、愛知の渥美半島からはとても甘いセロリ、そして愛媛の無茶々園からは八朔などの柑橘類が届いています。冬野菜の重量感のある味わいは、内側にしっかりと蓄積していくような、受け入れていくような滋養を感じます。これに対して春はすっと体を通り抜けていくような味わい。キャベツの葉はふんわりとして、や...春は食べることが愉しい季節です。

  • 春は目の前

    三連休の山形は日曜日に雪が降りました。ここまで伸ばされると待望ではなく、もう今さら、、、の感が強いものです。それでも雪のない街や田畑に大粒の雪が降り続け、雪が積もっていく様子は、12月に見られなかった「冬のはじまり」のようで、なんだか故郷に帰ったときと似た安堵を感じるものです。そんな朝のテレビ番組では「桜の開花予想」が発表されていました。「東京」の今年の開花は3月15日と平年よりも11日も早い。全国で一番早く開花するのは「横浜」で3月14日。山形のお隣「仙台」は3月27日と平年よりも2週間以上も早い。となると困るのは自然の中で栽培している農作物。バラや庭木の剪定時期があるように、果樹は樹液を吸い始めて芽が動き出す前に剪定を終わらせなくてはなりません。例年よりも急ピッチで進められています。奥山さんは、ラフランスと...春は目の前

  • 就農3年目がスタート!山形市の村井さん

    先週はレタス、これからブロッコリーが出荷予定の山形市の村井さん。村井さんは北海道出身で、北海道の広告代理店勤務から2年前に就農しました。きっかけは特産品のPR担当をしたことから。「関係者がものすごい情熱を持ち、自分だけでなく廻りが全部よくなっていくために動いているんです。農業ってキレイな仕事なんだな、環境がキレイだと人もキレイになるんだな」と農業に憧れるようになったそうです。「僕は、非農家出身で農地も機械もないので、坪単価の高い農業ができる場所を探すことにしたんです。調べてみると長野、山梨、山形の三県、そのなかでも野菜は多種多様で、米も果物も牛肉もそう、お酒もそう、すべてトップブランドを張っているのは山形だけだったんですよ」と山形に決定。単身で乗り込んできました。まずは現場を知ろうと車を走らせ、気になる畑があれ...就農3年目がスタート!山形市の村井さん

  • 雪の降らない雪国の異常気象・農業は心配

    「今年はこの通りだからね、どんどん進めている」と剪定中の果樹農家の阿部さん。いつもなら雪に足を取られながら移動し、脚立を雪にぐっと差し込んでからの剪定作業。今年は雪がなかったのだから、ぬかるむこともなく秋の収穫作業のようにどんどんと進みます。足元を見れば、オオイヌノフグリの花が咲いています。とはいえ、これは異常気象。「ここまで雪がないのははじめてだよ、どうなるのか心配だよ」と表情は固いです。もし暖冬のまま春がやってくると、果樹が休眠から覚めるのも早まります。たくさんの「花芽」は寒さへの防御機能をすこしずつ解きつつ、適温を迎えたら一気に咲くための準備を進めています。そうなると心配が、、、。まずは寒波。花芽の防御機能が解かれたあとに寒波がくれば、たった一日で産地全体が凍害被害に遭うことも(過去には長野や群馬で被害)...雪の降らない雪国の異常気象・農業は心配

  • 静かな異常気象

    雪がないお正月、雪のない日々に「なにかがおかしい」と不安な気持ちにさせられます。雪搔きがないのだから、今年は雪がなくていいねえ、と言えるはずなのに。「雪がない」だけでなく「気温も高い」。平年ならば最高気温は3度、最低は氷点下3度ほど。お正月明けから霜すら降りていない日が続き、11日の最高気温は10度を超え、体感的にも驚きました。雪がなければ困ることがたくさんあります。一番はスキー場。山形市の蔵王では、17日から女子スキージャンプW杯がはじまります。現在はトラックで雪を集めつつも中止の可能性も。スキー場の経営はもちろん、農閑期にスキー場でインストラクターをしていたり、地元の除雪作業を請け負うことで収入を得ていた生産者の収入が途絶えます。雪のなかで保存する野菜も困っています。白菜は畑にそのままにしておくと凍ってしま...静かな異常気象

  • 今年もありがとうございました 大掃除 おにぎりとお饅頭でほっこり

    昨年はこの時期、山形も大雪に見舞われ、雪に埋もれた果樹園や山形山も根雪がしっかり積もっていました。それが今年はどうでしょう、雪国に雪のない暮れを迎えています。12/21日、この日は恒例の大掃除です。全有連も安心工房もスタッフ全員が出勤し、普段手の届かない隅々をきれいにします。出荷現場では商品の保管庫も整理整頓しました。二階の事務所でも、それぞれの机周りや書類の保管期日を超えたものなど処分します。どちらもすっきりしました。安心工房では少し早めに掃除を終え、20人分のおにぎりと野菜たっぷりの味噌汁を作ります。おにぎり用のお米は台風19号で甚大な被害をうけた、宮城県の丸森町から届けられました。一昨年シルク和紙の伝承者を丸森町に訪ね船山さんの工房を見学させてもらいましたが、そこのお宅も今回の災害で1メートルもの浸水にあ...今年もありがとうございました大掃除おにぎりとお饅頭でほっこり

  • 肌髪ツヤツヤ?糖尿病、高血圧、認知症を撃退?一物全体パワー

    病気が治る!肌髪ツヤツヤ!糖尿病、高血圧、認知症を撃退!緑内障、骨粗しょう症、リウマチにも効果大!。これは今話題の「塩ミカン」のムック本の見出しです。塩ミカンとは、みかんを皮ごとミキサーにかけてジュース状にしたもの。みかんの皮の成分について次のように書かれています。1)ポリフェノール、カロテノイドなどは抗酸化成分で老化防止に役立つ。2)へスぺリジンには抗炎症作用があり、糖尿病や動脈硬化、関節リウマチなどを予防する。3)ノビレチンという成分はアルツハイマー病の進行をストップした実験結果のある成分。とあります。やはり自然から身を守る機能を持つ皮には人間にもよいということがわかります。もちろん実の薄皮には良質な食物繊維が含まれ、果汁には糖や酸、ビタミンもたっぷり。これで皮がおいしいのであれば食べない手はありません。と...肌髪ツヤツヤ?糖尿病、高血圧、認知症を撃退?一物全体パワー

  • 夜空の星に思いをはせて、「国分寺で会いましょう」開催

    初冬というのに暖かい陽のさす12月4日、国分寺市のcocobunjiプラザを会場に「国分寺で会いましょう」が開かれました。例年は夕食を共にしながらこの一年を語り合う会でしたが、今年は趣向を変えて冬の星座を学ぶ会にしました。今回講師にお招きした大金さんはご自宅に天体観測所を設置されていて、以前「にんじん」さんでお会いした時、そんな話を伺いました。いつかは、と思っていたことが実現しました。星好きの方たちが楽しみにしていた「星空を見上げて」の開幕です。季節は初冬、冬の星座からお話が始まります。「有名な冬の大三角、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座プロキオンですが、これらを含んでベテルギウスの周囲の6つの明るい星々を大きく結んだ冬のダイアモンドも見応えがあります」この話に皆さんも興奮。星座物語に聴...夜空の星に思いをはせて、「国分寺で会いましょう」開催

  • つくる人とたべる人をつなぐ やまがたオーガニックフェスタ 11/24

    今年9回目を迎えるやまがたオーガニックフェスタ。昨年と同様にイオンモール天童店催事場を会場に開かれました。一昨年までの山形市国際交流センターに比べると小さくなった会場でしたが有機農産物や加工品を扱う16団体が集結しました。有機農業に先鞭をつけた置賜や庄内の生産者や団体が今回も中心ですが、当会も天童を代表する産直団体として出店しました。今回も自慢の農産物や自然派商品を持ち込み展示即売、力が入ります。午前10時の開店と同時に家族連れやご夫婦などが訪れ、各ブースでの試食や出店者との会話を楽しみます。全有連のスタッフは午前午後合わせて6名、売り込みに声を上げました。隣のブースには漬物や藤沢カブなど伝統野菜を販売する山菜卸問屋の遠藤商店さん。持ち込みから販売までを一人でこなしたという遠藤さん、「全有連さんから勧められて今...つくる人とたべる人をつなぐやまがたオーガニックフェスタ11/24

  • 全山紅葉の山形山 管理機を動かす仙台の鳥海さん 11/13

    雲一つない青空、山々の紅葉が目に染みるようです。山道を上がっていくと管理機のエンジン音が響いています。「ご苦労様!」と声をかけると「やあ!」と元気のいい声が返ってきます。菅野さんです。ニンニク畑の畝間に管理機で草取りと溝を切る作業をしていました。こうしておくと来春雪解けでの根腐れを防ぐことができるのです。湿った畑の土は重い。鳥海さんと交代で動かします。二人は11/10日に来てくれたばかり、この日も仙台から援農に来てくれました。まだ仕事が残っていた米山にはありがたいことでした。二人を歓迎するかのような全山紅葉が見事です。ヤマモミジ、ハウチワカエデ、コシアブラ、深紅のヌルデ、黄色のイチョウなどなど。晩秋の陽射しはあたたかく、なにをしても気持ちのいい作業になります。米山は菅野さんに手伝ってもらい風力発電機を取り外しに...全山紅葉の山形山管理機を動かす仙台の鳥海さん11/13

  • 薬剤耐性を持ったりんご黒星病が蔓延か

    9月中旬のこと「今年はもう半分くらいは収穫して埋めたんですよ、結構しんどいですよ。今年の冬はほとんど無しですね」と苦笑いの太田さん。これは薬剤に耐性を持ったりんご黒星病の被害。数年前から青森で問題となり、山形県でも耐性菌が確認され、春から黒星病対策が念入りに行う指導がありました。黒星病被害のことを阿部さんに訊ねると「ひどいところはひどい、ほとんど実をつけてないリンゴ園もあるよ」「シナノスイートもかなりやられた、廃棄してきたところだよ」という状況。その後、王林の収穫時期になると「王林は弱いんだな、見てみたら結構な被害があった、少しの被害はなんとか使ってくれないかな」と相談されるほど。奥山さんは「摘果のときに結構もいだから、あとはそんなに多くないかもしれないな」との報告も、収穫がはじまると「これが黒星病だな、こうや...薬剤耐性を持ったりんご黒星病が蔓延か

  • 「紅葉狩りと芋煮会」に集う 10/26~27

    台風21号は豪雨を伴い被災地にまたも甚大な被害をもたらしました。秋のイベント「紅葉狩りと芋煮会」はその台風が過ぎた10/26日開催され、4名の方たちが静心荘に集いました。もう20年余り山形山に集ってくださった方たちを前に米山が感謝の言葉を述べ、このところの天災についてこう語りました。「今年は二度も大きな災害があり被災された人も山形県の人口に匹敵する大災害になりました。これまでは自分のところでなくてよかったと胸をなでおろした人が次は自分たちが被災者になる、今はそういう時代のようです。これだけの規模と回数の天災がいつ自分の身に起きるか、できる人は家を頑丈にしておく、情報は早めに知る、そして備えが必要です。以前宮城県の丸森町を堤防沿いにタクシーで通ったとき、阿武隈川が雄大に流れ、その堤防が立派だったので思わず『いや、...「紅葉狩りと芋煮会」に集う10/26~27

  • 台風19号の爪痕ご報告 秋深まる山形山で 写真:山形山の栗林

    昭和53年の台風「狩野川台風」に匹敵する超大型台風襲来、とありテレビも終日台風関連の情報を知らせていました。台風当日、すべての列車が運休し、がらんとした主要駅の構内を見て北上しつつある台風の大きさに身がこわばるのを感じていました。予告通り台風の威力はすさまじく、この台風で多くの人が亡くなり多くの家屋が浸水被害をうけました。浸水した面積も2万5000ヘクタールに上ります。(狩野川台風では13万ヘクタール)皆さまのところはいかがでしたでしょうか。改めて台風お見舞い申し上げます。山形県では内陸ということもあり被害は最小にとどまったようです。一部地域で刈り取り前の稲の倒伏や侵水、停電などもあり、県知事が視察に訪れていました。強風の通り道になった地域では、トタン屋根がはがされるなどもありましたが、当地の野菜や果物に大きな...台風19号の爪痕ご報告秋深まる山形山で写真:山形山の栗林

  • 合鴨米の米山さん 後継者は娘さん

    9月19日、秋田県の内陸部の雄勝郡羽後町。田んぼの奥からまっすぐこちらに向かってくる稲刈り機。操るのは農業歴65年で長年合鴨米を作る米山さん。カーブして目の前を横切るコンバインは新品のようにぴかぴかに輝いています。中古を購入したのかと思い、隣にいた奥さんに聞いてみると「この人は、本当にものを大切にするのよ、使い終わったら何日もかけて分解して、清掃して、ワックスかけて」しっかりと手入れをして機械は長持ち。作業効率をあげ、一番の経費削減。昔堅気の米山さんも83歳。昨年の秋には、酷使してきた肉体は無理が利かなくなり、手術も重なったことから「来年は米作りやめるしかない」と話がありました。これまでは近くに嫁いだ長女のお婿さんが手伝ってきましたが、仕事を持ちながらの全面的な引き受けは困難なようでした。お父さんが鴨米をやめて...合鴨米の米山さん後継者は娘さん

  • 天童の配送センターに畑が誕生 毎月一回の草とり日

    昨年度の食料自給率が、とうとう過去最低の37パーセントに下落しました。世界の主要国の中でも、日本の食料自給率は最低ランクです。お米以外の食料を外国に頼る傾向がますます強まりそうです。TPP11が発効し関税が引き下げられた結果、牛肉・豚肉・チーズなどの輸入が急増したためです。これに日米FTAが加わったらと考えるとさらに日本の農業は追い詰められていきます。肥沃にした農地はどんどん休耕田になり、ここ天童でも目立ってきました。天童の配送センターのわきにある3棟のハウスも元は田んぼでした。そのうち2棟は資材置き場や育苗に使われ、残る1棟は花やハーブを植えました。一昨年は野菜も植えましたが、少量で供給するまでには至りませんでした。しかし、今年はなかなかのものが穫れ、安心工房の食材の一部にもなり、それを使って追加商品もできま...天童の配送センターに畑が誕生毎月一回の草とり日

  • 残暑の山形山にお客様 9/6 二人で全部とり終えました

    草むらですだく虫の音がまるで大地から湧いてくるように響きます。山の秋のBGMです。でも今日は厳しい残暑、気温は31度にも上がりそう、大根とカブの畝間の草取りを予定した米山には厳しい作業になりそうです。9/5日から3泊4日の予定で来村された外山さん、今日は午前中援農です。朝食を終えると8時20分には身支度をして畑に出ます。晩秋に用意した虹色クラブのサロペット持参です。少々暑いのではと思われましたが、地下足袋も履いていでたち充分。ニンニクの収穫を終えた広い畑に大根とカブが草に埋もれるように顔を出しています。外山さんと米山が米袋を座布団代わりに腰を下ろして手で草を抜いていました。冷たい麦茶を運んでお茶休憩、と思いきや「まだ大丈夫」と外山さん。かれこれ4時間は草取りをしたようでしたが、炎天下の作業は若い外山さんにもこた...残暑の山形山にお客様9/6二人で全部とり終えました

  • 猛暑を乗り越えて 各地の有機米生産者

    暑い暑い。お米が稔る登熟期間の気温のレッドゾーンは、最高気温34度以上、最低気温24度以上を越えた日が続きました。先週は台風10号の通過後のフェーン現象によって、日本海側の福井、新潟や新潟の県境の山形は40度超え。昨年は、この台風後の高温によって、稲穂が焼けてしまう「白穂」が多発しました。今週はレッドゾーンも下回り、登熟を続けてくれています。全有連稲作連合会では、安定供給を目的に、気象のリスクを避けるべく産地を分散しています。宮城の登米市には佐藤さん、秋田の羽後町には米山さん。ここはレッドゾーンなく順調に生育。山形は秋田との県境にある酒田市の堀さんと斎藤さん「(台風通過後)かなり暑くなったけどの、地震があった鶴岡などあっちみたいには気温があがっていない。(干ばつの昨年と違い)今年は水があるから水を入れて対応して...猛暑を乗り越えて各地の有機米生産者

  • 秋野菜の準備、炎天下の水やり作業…。

    これからが夏本番、山の畑で活躍してくれたキャベツや枝ブロッコリー、ニンニク、九条ネギの収穫も終えその残渣はきれいに片づけられ、むき出しになった畑にはまた堆肥が施されます。よい土になれ、とこうして土の養分を補給するのです。秋野菜に何を播こうか、今年はカブにしようか…。実りの秋を思い浮べると楽しい。夏の畑ではコリンキーが実りました。あのコリコリした軽い食感は特別です。浅漬けに味噌漬け、糠漬けも美味、ピクルスには鮮やかな黄色が彩りを添えて格別です。天ぷらにもしてみました。なかなかのものです。冷たいそうめんには野菜の天ぷらが合います。人参、玉ネギ、ピーマン、ナス、コリンキー。こうして並べると夏野菜は彩り豊かです。畑ではカボチャが旺盛にツルを延ばしています。じとじとと降り続いた雨のあと日照りが続くと「うどん粉病」が出始め...秋野菜の準備、炎天下の水やり作業…。

  • 谷沢梅を収穫する 山形山農場

    梅雨明けはまだ、今日もどんよりと鉛色の雲が垂れ込めています。山形山農場の二本ある梅の木が今年は豊作でこの日ようすを見に行きました。米山はトラクターで下の畑を中耕しているところでした。「虹色クラブの人たちがここにカボチャを植えたい、というので耕している」そうです。さすがに市民農園や家の敷地内の菜園でカボチャはムリ、というより山形山のカボチャは美味しいからでしょう。頂上の畑ではそのカボチャがもう大きな花をつけていました。先週米山が丹念に小さな草を刈りとったおかげで、畑は隅々まできれいで気持ちがいいです。モンシロチョウやナツアカネ(トンボ)が舞っていました。秋、お米が実るころ田んぼに群れ飛ぶのはアキアカネ、それは々美しい光景です。トンボは生きた小型昆虫(ハエやチョウ)を捕獲するそうで、それらの豊富な山形山農場にはあり...谷沢梅を収穫する山形山農場

  • 雨のち曇り晴れ、山形山農場

    毎日、天気模様が変わります。梅雨の始めのころは雨がひどく、乾いたと思うとまた水浸しに。キャベツが育つか心配でしたが、何のなんの大きく育ちました。収穫期を迎えたキャベツは雨にあたるとパリッと割れてしまいます。それを防ぐため米山は前々日から根を切りました。こうすることで成長も止められ、割れずに済みます。大きくなりすぎたキャベツは収穫も大変でした。雨を含んだ畑の土は重く、キャベツを乗せた一輪車は二人がかりでやっと。先週お届けした大きなキャベツ、きっと家庭の厨房でも大変だったのではないでしょうか。私のところでもしばらくキャベツ料理が続きました。梅雨時の食事づくりはさっぱりと、王道のキャベツの千切り。包丁の音も軽やかに大盛りの千切りができます。これを少しの塩でもみコブ酢をトロリ、そのまま和風の付け合わせ。オリーブオイルを...雨のち曇り晴れ、山形山農場

  • 大満足!全有連のさくらんぼ狩り 6/22・23

    6月22日~23日、毎年恒例のイベント「さくらんぼ狩り」が行われました。みなさん山形を周遊して夕方に静心荘に到着。今回、おもてなしのお料理を振る舞うのは、米山宏子と料理家の菅野さん。「塩とするめだけ」という玉こんにゃくや「めんつゆ使わない山形のだし」「紅花ご飯」「干し茎立ちの煮物」などの食材の味や食感を前に引き立たせる筋の通ったお料理にみな舌鼓。翌日は、代表米山が毎日手入れを続けている農場へ。「こんなおいしいイチゴを食べたことない」と絶賛のイチゴをたくさん摘み、にんにくを堀り、雨で少し割れながらも立派に育ったキャベツの収穫では、ぎゅっと根っこごと引き抜き、すごい!大きい!とおおはしゃぎ。メインイベントにもなりうる収穫体験を楽しみました。その後の朝食はさくらんぼ狩りを控えながらも、ご飯がおいしい!とおこわや雑穀入...大満足!全有連のさくらんぼ狩り6/22・23

  • お天気よし、苗の生育よし、笑顔がこぼれます 6/13 山の畑

    ここのところ涼しい山形、今年は冷夏との長期予報も出て不安もよぎります。山形山の畑では春からの気温上昇もあって作物は順調に生育しています。4/30日に会員の外山さんとクラブの後藤さん二人の力を借りて定植したキャベツ。大きく葉を広げ巻きもしっかりしてきました。6月末にはお届けできそうです。ですが5/10日に会員の野頭さんたちの応援で定植した枝ブロッコリーとカリフラワーは急な寒さに、とう立ちして花が咲いてしまいました。ほんのいっときの天候のズレです。6/13日は快晴。気温も上昇し農作業にはほどよい天候です。心地よい風が広い畑にわたります。この日は出荷チームから二名、米山と仙台からきてくれた鳥海さんも加わり定植です。夏から秋にかけてお届けするカボチャやコリンキーなどの苗を植えます。鳥海さんがマルチに穴をあけそこに出荷の...お天気よし、苗の生育よし、笑顔がこぼれます6/13山の畑

  • 田圃に鴨入りました ~生長期の食べ物がその後を決める~

    毎年、合鴨農法に使用する鴨を供給してくれているのは鴨肉生産の第一農場の庄司さん。山形はもちろん近県で合鴨農法をしているものにとっては欠かせない存在です。今年も秋田の米山さん、酒田の堀さんがお世話になっています。田圃には生後二週間程度の鴨を放ちます。同じ日に孵化し、同じ環境で育ったにも関わらず、つかんだときの骨の太さや筋肉の量とその動きに違いを感じます。田圃に入れても、先頭に立つ者、後から追いかけていくもの、潜水して泳ぐものなどさまざまです。鴨は田圃に入れて1カ月ほど経つと、その役目が終わります。7月上旬頃に庄司さんが各圃場へ廻って回収しています。「同じ時期に持っていった鴨も、その人の飼い方で結構違うんですよ」と云います。それは個体差によるものではなく、餌の種類によって育ち方が異なるというのです。「クズ米ばかり与...田圃に鴨入りました~生長期の食べ物がその後を決める~

  • 保育園さんの合宿研修 ~食と農を結ぶ~ 山形山 5/25~26

    ラッセラー、ラッセラーの掛け声にラッセラッセラッセラーの声が山の畑に響きます。毎年「山形食育の旅」として山形山で農業を学び援農してくださる横浜の「鳩の森愛の詩保育園」の皆さん、今年も4園から47名もの方々に来村いただきました。昨年二度の入院を経た米山、農業の継続に不安を抱えながらのスタートでした。天童のハウスの中で出荷スタッフが蒔いてくれた野菜の種が順調に発芽し、米山はその幼い苗に背中を押されるように畑に向き合いました。土を起こし、堆肥を施し耕す、畝を立てる。いつもの作業を続けるうち「力が出てきた、やっぱり畑はいい」と言います。大切な節目のその時々の援農も助けになりました。4月末から5月の始めに、堆肥撒きから苗の植え付けなど会員さんや仲間の力を借りてほぼ終え、準備が整いました。そしてこの日、山積していた大仕事が...保育園さんの合宿研修~食と農を結ぶ~山形山5/25~26

  • 今年のさくらんぼは不作?豊作?

    今年のさくらんぼの開花は平年よりやや早いスタート。七分咲ほどになった4月24日ころから、雨、強風、低温と不作の三拍子が揃った天気が続きました。これがなぜ不作の原因になるか?さくらんぼの交配を手助けしてくれているのは「蜂」なのです。雨はもちろん、強風では飛べず、低温では体が動かず飛べません。さらに花自体のコンディションも影響します。開花してからおよそ1日で花粉が充実したものとなり、雨で流れてしまったり、風で飛んでしまったり、、、。蜂が飛ばないときのための「毛ばたき」を使った人工授粉も、雨が降っては対応もできません。今年は不作か、、、生産者の大幅減収、、、どうやって乗り越えるか、、、不安な日が続きました。低温による、花の持ち(雌しべの寿命は平均で4日、低温で長くなる)を頼みに、晴れの予報が出た4日後の4/28日。最...今年のさくらんぼは不作?豊作?

  • 五月の畑は大忙し 山形山農場 5/10

    定植の始まった山の畑は連日大忙し、畑に通い詰めている米山にうれしい人の手が次々と現れました。ありがたい農繁期の援軍です。4/27日から4泊の予定で来村された外山さんには耕うんや堆肥撒き、定植などを手伝ってもらい大いに助かりました次の週は2泊の予定で来村された野頭さん御一行、高校の同級生との小旅行に山形山を選んでくれました。日程表には「農業体験」もあり期待大です。5/9日は山寺観光のあと温泉に入られ、夕刻ご到着。男子の憧れのマドンナもご一緒で、もう皆さん思春期の少年に戻っているかのよう、開放的な雰囲気が伝わってきます。おもてなしの一服もそこそこに山の散策に行かれ、ワラビ採りを楽しまれました。山、自然、畑など、古希を迎えられた皆さんとは私たちも共通の話題が多く、同席させていただいた宴も楽しく愉快なものになりました。...五月の畑は大忙し山形山農場5/10

  • 自然の巡りをいかした調理法で健やかに 4/20交流会&講演会

    桜満開の山形から大宮へ。4月20日(土)大宮ソニックシティ805を会場に午前と午後の二部形式で「交流会&講演会」が開催されました。今回は意見交換の時間を多くとりたいと例年より30分早めの10時半に第一部をスタート。部長佐藤より「一年を振り返って」のご報告から。干ばつ、長雨、大地震、大型台風と天災続きの2018年。苦労を重ねた生産者の葛藤や農業環境の厳しさなどが語られました。暖冬となったこの冬、3月の最高気温の更新や4月に入っての記録的な積雪等今年も不安定な天候が続いています意見交換会では「異常気象により作物が品不足になった時の対応方法や欠品をなくす工夫」等に対する質問や「全有連独自の新たな取り組みを期待する」というご意見も。子育て中のお母さんからは「野菜そのものを大事に使い切ることは大切。ただ仕事や家事に追われ...自然の巡りをいかした調理法で健やかに4/20交流会&講演会

  • 環境を守る農業 最長老の熊谷さん、自身の健康のための米づくり

    山形もようやく桜の開花がはじまり、米作りでは、いよいよ種まき直前となりました。その種籾は、塩水に入れて、比重の重たい充実した種だけを選別し、その後は殺菌をします。それは、いもち病や苗立枯病、「イネばか苗病」が付着しているからです。この菌にかかった苗は、背丈がひょろひょろと長くなってしまう異常が起きてしまうのです。この菌の殺菌のために、日本中で殺菌剤入りの水を大量に使用しています。農協の指導では「種子消毒の残液,薬液および容器・器具などの洗浄に使用した水は,かんがい水路,排水路,河川,湖沼などの水系には流さないでください」「残液は、種子消毒廃液処理装置で処理するか産業廃棄物として、河川等に流出しないように適正に処理します」などと注意喚起していますが、適正に処理されているのか心配です。全有連稲作連合会は、種籾の消毒...環境を守る農業最長老の熊谷さん、自身の健康のための米づくり

  • 災害に負けない美味い米を作る 3/23 稲作連合会 総会と勉強会

    一年の米作りを総括し、活動報告する稲作連合会の総会で米山があいさつに立ち、「日本食ブームと言われ輸出拡大しているが、家庭の中の消費は苦戦している。これを打破していくには、美味しく食べる提案と美味しい米を作ることです」と述べ、さらに努力してパンやパスタに負けない米の魅力を作っていこうと呼びかけました。昨年は猛暑の影響を受けて収量を減らし苦戦した生産者たち。山形庄内で合鴨米を作る堀さんのところでは2割近い減収になり「今年は家計も厳しい、副業の庄内柿も台風20、21号が来て収穫前の柿がだいぶ傷ついた。品質でカバーしたがこれも大きかった」。猛暑は穂の形成期に影響し「つや姫」など山形のブランド米も粒が小さく、網目を小さくしてやっと出荷できたようです。練達の技も天候には勝てないのです。そこで、勉強会では県の農業技術環境課の...災害に負けない美味い米を作る3/23稲作連合会総会と勉強会

  • あの日を忘れない 山形で迎える「3.11東日本大震災追悼・復興祈念の日」

    3.11、あの未曾有の大震災から8年、次第に薄れかけていく辛く悲しい記憶が再び呼び起こされる日になります。県内各地で追悼・復興の祈りが捧げられ、山形会場では東日本大震災追悼・復興祈念事業「3.11キャンドルナイト」が執り行われました。会場設営時に降り続いた冷たい雨も16時には上がりキャンドル作りが始まりました。丁寧に密ろうキャンドル作りに列をなす多くの方々。18時に点灯されて浮かび上がったのは柔らかな灯りのハートと3.11の文字。静かに祈りを捧げます。前広場ではオカリナの演奏が流れる中、県内に避難され起業された方による販売や地元のおふるまいなどの交流もあり、静かに時間が過ぎていきました。会場となった文翔館ギャラリーでは「やまがた気仙沼会」の皆さんによる「震災と復興写真展」も。震災前、大津波直後、そして復興と3枚...あの日を忘れない山形で迎える「3.11東日本大震災追悼・復興祈念の日」

  • 長寿への願いを込めて発酵肥料づくり

    熊谷さんのところでは、稔りの秋を迎えて米の調整作業や出荷が終わると、米作りがはじまる。それは肥料づくり。20年以上前に失明勧告を受けながらも自分で作った無農薬米で克服し、さらに「健康になるための栄養を米一粒一粒にぎゅっと詰め込むのが大命題」と健康成分を合成する栄養素(SODなどの酵素、アミノ酸、ミネラルなど)に着目し、自家製の発酵肥料を作っている。秋になると、もみがら、玄米、米ぬか、昆布、カニガラ、ミネラルなどを攪拌機に投入していく。まるで漢方の調合のようで、おいしそうな香りが漂う。それをハウス内に積むと土着菌によって発酵がスタートし、つぎに納豆菌が元気になる。すると70度近くになるので温度を下げるための切り返しを行う。切り返しはスコップ一丁。この作業で足に低温やけどを負ったり、手の筋をいためて手術をすることも...長寿への願いを込めて発酵肥料づくり

  • 認知症予防 柑橘の皮に有効成分 苦味成分は花粉症にも

    「柑橘の成分で記憶力維持」というニュースがありました。柑橘の皮に含まれる香り成分「オーラプテン」に、認知症予防(言葉を記憶し、思い出す力を維持する効果)が確認され、松山大学、愛媛大学、愛媛県がジュースを開発し、機能性表示食品と認可されました。自然から守る皮には健康成分が多いことが実証された一例です。ほかに、八朔など柑橘の皮や薄皮などに含まれている苦味成分「ナリンギン」は、抗アレルギーとして花粉症を緩和、血中の脂肪酸分解、免疫力アップなどに効果があるとあります。もう一つ、カロテノイド「β-クリプトキサンチン」は、肝機能障害、動脈硬化、インスリン抵抗性、骨粗しょう症、メタボ、酸化ストレス等へのリスクが低くなることや、柑橘の皮や薄皮、筋にはポリフェノール「ヘスペリジン」が多く含まれ、毛細血管の強化や血流改善効果があり...認知症予防柑橘の皮に有効成分苦味成分は花粉症にも

  • 春近し、雪下野菜にもそろそろお別れです

    年を越して2月ともなると雪下野菜のTV取材が恒例となります。迎える生産者は大変です。豪雪の時も取材クルーを従えて雪をかき分け畑に案内し、掘り出し方の指導や家に戻って料理を出したりで、この頃は敬遠されることも多くなりました。それでも全国の視聴者には魅力の冬の風物詩が見せられるとあってこの時期いくつもの取材打診が入ります。先週、今井さんたちの協力で無事ロケが終わり、放映を楽しみにしているところです。その魅力の雪下野菜も間もなく終了、箱の中は少しずつ春の産地に移行しています。冬の食卓を豊かにしてくれた武田さんの雪下大根はみずみずしく、煮物や味噌汁はもちろん、サラダや浅漬けにも欠かせない万能野菜です。雪に覆われた畑の中にいけた岩月さんの白菜も身がしまって固く小さくなりましたが、これをザックリと大胆に切って土鍋の底にコブ...春近し、雪下野菜にもそろそろお別れです

  • 今年も生産者の心届けます 配送センターの一日

    暖冬で明けた2019年、1月4日の初荷便も地元生産者の雪下野菜やリンゴなどが届けられ、一年のスタートが切られました。まだお正月のおとそ気分も抜けない家庭からスタッフ全員が出勤し、配送センターいっぱいに並べられた箱に納めました。雪の中を大根や白菜、長ネギなどを掘り出してくれた生産者や受け取ってくださる会員さんへ感謝の思いもいっしょに詰め込みました。1月第一週、通常に戻った配送センターの一日は、午前8時早出の男子社員がシャッターを開けるところから始まります。時には日配品の業者さんが待機していることもあり早朝からの仕事に思いをはせます。午前8時半過ぎ出荷スタッフが出勤してくるとセンターは活気に満ちます。続々と運び込まれる各地からの入荷、検品と並行して社屋内外の清掃、箱作りとあわただしい一日がスタートします。午前9時半...今年も生産者の心届けます配送センターの一日

  • 越冬野菜にとって暖冬は…。冬も雪の中で働く

    いつもの年なら雪に埋もれている山形ですが、今年は時おりの降雪もすぐに溶けてしまう、暖冬です。昨年のような豪雪も困りますが、雪国にとって雪は恵みでもあるのです。田畑はすっぽりと雪に覆われることで土の土壌消毒になり、春からの農業に活性を与えてくれます。朝夕の寒暖差と共に北国の作物を滋味豊かにしてくれます。これから芽吹きを迎える果樹も、サクランボ、桃、リンゴなどこの時期たっぷりと積もった雪によって厳しい寒気から守られるのです。いま田畑はわずかに雪をかぶっているものの稲株が露出していたり、畑の畝間から土が見えています。昨年見られたような壮大な雪原は見ることができません。冬の風物詩、雪室野菜のTV取材も早々にお断りしました。いま果樹園は、雪室野菜はどうなっているでしょうか。白菜、キャベツの岩月さんは昨年コンテナに収めて畑...越冬野菜にとって暖冬は…。冬も雪の中で働く

  • 大災害が相次いだ一年 連携の絆も強まる

    大規模な豪雪であけた2018年、北陸豪雪、福井豪雪と非情な雪の被害が伝えられる中、山形でも近年にない大雪となりました。冬の間早めの剪定を急ぐ果樹園や、雪下野菜を供給する大根、白菜、キャベツの生産者は難作業となりました。高齢の生産者は「この仕事は今年でもう終わりにするか」と凍った雪をかき分けながら思ったそうです。雨の降らない6月、猛暑の7月~8月にも苦しみました。災害も相次ぎました。6月18日大阪北部地震、翌7月6日には西日本豪雨が襲来し、多くの貴い命が犠牲となり、家屋の倒壊や田畑の消失など、甚大な被害をもたらしました。9月6日には北海道胆振地震が発生し、震度7の大地震は軟弱な山を崩壊させ多くの命を奪いました。今なお復旧が進まない中、雪の時期を迎えて心配が募ります。こうした中で日々生産にあたる生産者の辛抱強い働き...大災害が相次いだ一年連携の絆も強まる

  • 甘くなった冬野菜。つぎの雪を待ちます。

    今年の冬野菜の定植時期は干ばつで畑がカラカラになっていたころ。その後は台風や豪雨にあたり、結果として定植がやや遅れました。山形での冬野菜づくりの難しさは、暑い時期に定植することと、11月中旬頃までにある程度の大きさに肥大させること(白菜やキャベツは結球)。それ以降は気温が低いために生育は鈍化し、未熟なまま雪が降ってしまい、収穫できないこともあります。幸いにも11月上旬は高気圧に覆われて、晴れの日が多く、最高気温は15度以上、中旬以降も10度以上の日が続き、平年に比べて、かなりの高温、多日照という天候となりました。そのおかげで、生長の鈍化を心配していた大根、白菜や、キャベツや人参、ごぼう、長芋などの冬野菜がしっかりと成熟してくれました。畑では、越冬の準備もすすみ、あとは雪がしっかりと降り積もるのを待ちます。日本気...甘くなった冬野菜。つぎの雪を待ちます。

  • 今年もよく働きよく遊びました 11/28日 山形山農場

    今年は暖冬の予報通り暖かい冬を迎えています。2年ぶりに「エルニーニョ現象」が発生したようで、この日もポカポカ陽気のなか仕事も気持ちよくはかどりました。冬を迎える仕事は終わっていたものの、大木の枝が伸びてテレビの共同アンテナの線にかぶさっていました。設置元に連絡すると「有料です」とのこと、それではと仲間に来てもらいこの日の作業になりました。実は一人でやってみようと9尺の梯子を木に渡し命綱をつけて登ったのですが…。途中でリタイヤしたそうです。少しずつ冬の景色へと変わっていく山形山はしんとして、木を伐るチェーンソーの音と時おり聞こえる鳥たちの声が響いています。収穫に至らなかった白菜も初冬の陽を浴びて葉を広げています。しっかりと巻きだした株もあり、あともう少し早ければと残念ですが「取り残した白菜は雪の中で春を待ち、種を...今年もよく働きよく遊びました11/28日山形山農場

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