北ミチノ さん プロフィール

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北ミチノさん: 前略、道の北より
ハンドル名北ミチノ さん
ブログタイトル前略、道の北より
ブログURLhttp://kitamichino.blog.fc2.com/
サイト紹介文BL小説を投稿している北ミチノの覚え書き&独り言
自由文投稿結果や拙作やぼやきやBLに関するあれこれをぼつぼつ書いています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 365日(平均1.9回/週) - 参加 2012/07/30 21:26

北ミチノ さんのブログ記事

  • 「悪い仲間 -MaraJunta-」完結しました
  • 本日最終話&アミディオ目線の番外編「遭遇」アップしました。お読みくださりどうもありがとうございます。連載を始めると村でのランキングがぐっと上がるので、読んでくれている人がいるんだなあと感激しきりです。妹からもらっていた感想。・割と最初からラブラブじゃね?・マフィアっぽい連中も出てくるけど、全体的に地味。・ルシアノの「お前のせいで店の天井が〜」の台詞に笑った。・猫最高。猫は私も気に入っています。黒猫 [続きを読む]
  • 番外編 遭遇
  •  雑踏の中で、白いシャツ姿はすぐに目に入った。 瞬間、アミディオはその男に向けて一歩を踏み出していた。頭で考えるよりも早く。無意識に息を潜め、細身の背中だけを見つめて市場の人混みを縫い歩いて行く。 ルシアノ・カスティージョ。街の噂を耳にするたび、大いに興味をかき立てられていた男。知り得ぬその姿をいつしか、繰り返し脳裏に思い描いていた男。そいつが今、目の前にいるのだという静かな興奮を噛みしめながら、 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 14(完)
  •  赤が鮮やかなパプリカを細かく刻み、熱した鍋に入れてじゅうじゅうと炒めていく。 低い音でかけたタンゴのレコードに合わせてリズムを取りながら、ルシアノは仕込みを続ける。と、耳にすっかり馴染んだ足音が、カウンター奥の階段から降りてきた。「今日もお前に先を越されたな」 そうは言うもののどこか愉しげな声に、ルシアノは答えてやった。「よく寝てたから、起こさなかっただけだ」 あくび顔のアミディオが、横を回って [続きを読む]
  • 拍手コメント返事(10月7日分)
  • 妹が某イベントに参戦するため上京中なので、家で一人留守番です、北です。イベント参加中は不思議とお腹もすかないし喉も乾かないし、獲物を見落とさないよう目も耳もいつもより良くなる気さえしますが(笑)、参加者の皆さまは体調に気をつけて楽しんでくださいね。続きからお返事です。連載にも拍手ありがとうございます(明日で完結です)。 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 13(R18)
  •  奴には手酷い文句を投げつけたのだから、ここで甘えてしまうなんて都合がよすぎだ。たとえ、どれだけそうしたくても。「早く店に行って冷やそう」「……お前は、」 考える前に口が動いていた。「お前には、怪我はないのか」 エルナンドのことだ、〈マチェーテ〉を襲撃したようなことを言っていたが、こちらが想像もつかないような卑劣な手を使ってアミディオ個人を狙ったんじゃないかと思ったのだ。だが、アミディオは屈託なく [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 12
  •  ……溶暗した意識の内で、ルシアノはまぶたを開けた。いや、頬を何発か張られたせいで、目を開けざるを得なかったと言うべきか。「う、……」「いつまで寝てやがる」 視界に、複数人の足許が入ってくる。頭上からは偉そうな声。エルナンドではない、誰か〈エスパダ〉の連中の一人だ。 やっぱり仕掛けてきやがったかと、ルシアノは予想の的中を悟る。店の裏にゴミ出しに行った際、背後から袋を被せられて鳩尾を殴られた。そのま [続きを読む]
  • ショコ◯さま投稿しました
  • 〆切は6日なのに8日と勘違いしており、気づいた時は今世紀最高に青ざめましたが、今回も無事に投稿出来ました。「虹の小鳥は恋を抱く」(原稿用紙 150枚) 人鳥――ヒトにも鳥にもなれる存在――に生まれついたアルノは、森の中で平凡に暮らしていたところを捕らえられ、貴族の邸に売り飛ばされてしまう。 不安な気持ちでいたがしかし、邸に侵入して来た謎の男・ヴァルナルに助け出される。ヴァルナルはシュトレム国の近衛兵隊 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 11
  • 「決まってるだろ。俺がここに来る理由と言ったらひとつしかねえ」 予想はしていたが、当時の詫びの言葉も何もなく、エルナンドは切り出した。「ルシアノ、そろそろ戻って来いよ」 おもねるような顔つきだった。冷たくそれを一瞥してやるが、エルナンドは話を続ける。「お前がいねえんじゃ〈エスパダ〉もつまらねえや。なあ、また昔のように仲良くやろうぜ。その目つきじゃ、ナイフはまだ錆びてねえんだろ?」〈仲良く〉とはよく [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 10
  •  さらに一週間ほど過ぎた。その間、奴からはまったく音沙汰がなかった。 胸底を焦げ付かせるような苛立ちを抱えつつ、ルシアノは一人悶々としながらも店内の掃除に努める。 アミディオは、あれから〈仕事〉の依頼をすることも、夜中にふらりと立ち寄ることも、ちょっと顔を見せに来てくれることもない。これじゃ友人以下の、ただの知人にまで落ち込んだような気分にさせられてしまう。もちろんこっちから会いに行ってもいいのだ [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 9
  •  大雨が降った日の翌日のこと。 ルシアノは腕まくりし、近所の店の連中と石畳の水を掻き出していた。この辺りは地盤がやや下がっているので、水はけが悪いのだ。 一応の目処がついたところで、ルシアノは〈ガティート〉へ戻った。自分の店はとりあえず後回しにして老店主が営むカフェの方を先に手伝ったので、まだほとんど手をつけていなかった。 よし、と腕まくりし直し、デッキブラシを石畳にすり付けたところで「よう」と声 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 8
  •  トマトとパプリカとタマネギをみじん切りにし、まずは鍋でタマネギから炒め始める。〈ガティート〉のカウンター内に立つルシアノは、もの慣れた手つきでチョリソにかけるソースの仕込みをしていく。昼前の今から作っておけば、夕方には味が落ち着くからだ。 調味料を加えながら鍋をかき混ぜていると、カウンター奥の階段から、とん、とんと足音が降りて来る。それを聞きつけたルシアノは、ソースの具合を見たまま言った。「いつ [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 7(R18)
  •  だが上下する胸板を、アミディオの指が早くも滑っていく。と、それがわずかな尖りをとらえた。息を乱してしまい、ルシアノはぱっと顔をそらす。 しかしアミディオは口角を上げ、白いシャツの上からいきなりそこにかぶりついた。ぢゅうっと音を立てて生地ごと粒を食み、小さなそれを無理矢理尖らせようとする。「ッ、……」〈テーブルマナー〉も何もあったものではない。食べたい場所から食べ始める野獣さながらに、アミディオは [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 6
  • 「静かだな。レコードでもかけろよ」 カウンター端の蓄音機を見たのか、アミディオが何気なく言った。ルシアノは手前にあった一枚を出し、ターンテーブルに載せる。針の擦り音に続いて、軽快な曲が流れ出した。「フリオ・デ・カロか。いいな、好きな曲だ」 アミディオがつぶやき、まぶたを細めてゆったりと体勢を崩す。ポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)が誇る作曲・演奏家だ。肌に馴染んだ音曲に、ルシアノもまた耳を傾けた [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 5
  •  週末の夜のことだった。 どこかの店からタンゴが流れてくる町角、裏通りのすり減った石畳に、男が盛大に鼻血を流して這いつくばる。「……タンゴダンサーにとって、脚を怪我するってのは命をなくすのと同じことだぜ」 手許の血を拭ったアミディオは、顔面を殴られて立ち上がれないでいる男に向かって、静かに怒気をぶつける。「アニタの奴は、来月大きなステージを控えていたんだ。情夫のくせに、それを知らなかったとは言わせ [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 4
  •  ルシアノにしては早起きした日だった。 適当に着替えて住み家を出、裏通りを歩いて港へ向かう。道中、右手に包帯を巻いた警邏中のベレスとすれ違ったが、あえて涼しい顔をして真横を通り過ぎてやる。 港付近の広場に来た時だった。カラフルなエラド(アイスクリーム)の移動販売車のそば、数人の男たちが木箱に掛けてたむろしている。 ルシアノは足を止めた。見た顔がいるじゃないか――と思っていると、やはりアミディオだっ [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 3
  •  計画を実行に移したのは、何とその日の晩だった。「早い方がいいだろう?」と例の男が言ってのけたからだ。 ルシアノが時間どおりに待ち合わせ場所に赴くと、先に来ていたアミディオに町外れの倉庫街へと促される。ベレスの情婦、その女の名で、女の住み家からほど近いワイン倉庫に敵を呼び出しているという。 ワイン樽や出荷のための荷箱、それらが大人の背丈よりも高く詰み上がった倉庫は、待ち伏せにはうってつけだった。息 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 2
  •  果物屋の店頭、ルシアノはオレンジの山の前でひとつを手に取り、皮の色艶を見定める。痛みや傷があるものを戻し、別のものに手を出そうとしたところで、「ルシアノ・カスティージョだな?」 ……いつ近づいてきたのか気づかなかった。あの時と同じ黒服の男は日除けのパラソルの下にするりと入って来、ルシアノのすぐ真横に立つ。 さりげなくだがじっとこちらを見つめる強い視線を感じ、自然と息が詰まっていく。日陰の中でも鈍 [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― 1
  •  ボカ港の汽笛が聞こえる。 人気もほとんどなくなった深夜の倉庫街、長く尾を引いていた出港の音が途切れると、辺りは再び静けさに包まれる。「はっ、は……」 錆と落書きだらけのトタン壁に手をつき、ルシアノは汗を拭った。額に乱れた長い黒髪を払いつつ呼吸を整え、さりげない態で周囲を窺う。〈連れ〉はまだ到着してないようだ。しかし、埠頭から数えて六番目、この倉庫で間違いないはずだが…… その時、足許に小石が飛ん [続きを読む]
  • 悪い仲間―MaraJunta― あらすじ
  •  一九五〇年代、アルゼンチン。港町ボカで小さなバーを営んでいるルシアノは、町の顔役であるアミディオにナイフの腕を買われ、彼の仲間の仇討ちに協力する。 仲間割れが原因でかつていた裏組織を抜け、悪事からは足を洗っていたルシアノだったが、こちらを見込んで熱心に口説いてきたアミディオにほだされ、また、何よりも仲間を大切にしているアミディオ自身に興味を惹かれたこともあり、たびたび彼の依頼を受けるようになって [続きを読む]
  • 第13回小説ショコ○新人賞 結果
  • やっと 発表になりましたね!拙作「悪い仲間 ―Mara junta―」は選外、C評価でした。オエエ……悔しい……。受のルシアノも攻のアミディオも割とお気に入りのキャラだっただけに、魅力的に描いてやれなかったのかなと申し訳ない気持ちでいっぱいです。ちなみに、作品の元ネタがこちらの曲。物語中にも出てきます。当社比で恋愛成分多めにしたというのに、総評で「読みたいのは恋愛ドラマです」と言われてしまっては涙も出ません [続きを読む]
  • 拍手コメント返事(9月15日分)
  • 入賞のおかげで昨日はずっとフワフワした気持ちでいましたが、休日出勤+いつもと違う業務で頭が一気に現実に戻りました、北です。たくさんのコメント、拍手、どうもありがとうございました。ツイッターでリプライをくださった皆さまにも、改めてお礼申し上げます。皆さまのおかげで踏ん張れます。続きからお返事です。 [続きを読む]
  • 第20回ビーボー○小説新人大賞 結果
  • 報告します。拙作「銀嶺のヴォールク」は期待賞を受賞しました。店頭で結果を確認した時は手も足も震えましたよ……。この話はとにかく書くのが楽しくて、ポメラに前のめりになっていた記憶があります。受のアレクセイ(ツンデレ貴族軍人)も攻のヴィールカ(子持ちの人狼)もとてもお気に入り。批評でも「キャラクターが魅力的」と言われていて嬉しいです。二人ともおめでとう。そしてありがとう。実は現在、BL秋の陣の原稿が詰ま [続きを読む]
  • 拍手コメント返事(7月22日分)
  • 暦によると23日が「大暑」だそうですね。この暑さは今がピークだと信じたいです。「華一夜」、大勢の方が読んでくださったようでとても嬉しいです。「剛実がかっこいい」「一弥が好き」「時代設定・空気感が最高」「エロがすごいエロい」などなど、最近まれにみるコメントラッシュに溺れそうです。本当にありがとうございます。続きから拍手お返事です。 [続きを読む]