こしかめ さん プロフィール

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こしかめさん: えきちかのそうだん
ハンドル名こしかめ さん
ブログタイトルえきちかのそうだん
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/kameda_shihou/
サイト紹介文東武スカイツリー線新越谷駅近くの司法書士事務所です。悩みの駆け込み寺になりたいです。
自由文業務に悩みつつ、週末は趣味に没頭し,仕事のエネルギーを蓄えています。一司法書士の
悩み、愚かさを実感して下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供43回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2012/08/24 10:38

こしかめ さんのブログ記事

  • 上告審判決日(4)
  • 本件のような借換えの場合,先に貸付けをしてその一部で同一会社の債務を完済して,残金のみを融資します。これは,借換の対象となる債務への充当の指定または合意になります。ところが,指定した債務が利息制限法限度利率に引き直せば有効に存在しない場合,適法に存在する別口の債務に直ちに充当されるべきです。昭和43.10.29判決はこのように判示しています。 これは,過払充当合意の適用場面ではないのです。弁済の意 [続きを読む]
  • 上告審判決日(3)
  • 借換の場合,実際は,貸付金と完済の対象となる債務残高の差額が借主に交付されるだけですが。実体的な流れを見れば,貸付けが先でその資金をもって返済したことになります。つまり,完済した時には既に貸付金債務が存在しています。すると,過払い金発生後間隔を経て貸付けが発生する場合と異なり過払金充当合意の問題ではなく,民法489条法定充当の問題だと考えることができると思います。利息制限法上無効な貸付残高を弁済し [続きを読む]
  • 上告審判決日(2)
  • 本件は,H社がA社に株式を譲渡し,A社から借主に債権譲渡通知と当時に異議をとどめない承諾書の用紙を送付しました。借主は内容が良く分からないまま承諾書を提出し,A社に返済をしました。といっても,店舗も従業員もH社のままです。借主にとっては,店名が変わった程度の認識でしょう。まもなく,A社は借主と基本契約を締結し,この貸付けで譲受債権を完済(借換)させました。借主は金銭消費貸借取引を続けたかっただけで [続きを読む]
  • 上告審判決日(1)
  • 本日は,上告審判決日。上告と言っても一審が簡易裁判所なので,東京高裁が判決を下します。こちらの上告理由書が高裁に届いたのが昨年4月ですから,判決まで1年半を要したことになります。控訴審でも感じた裁判所の傾向から,また,上告審の原審さいたま地裁が参考にした貸金業者勝訴の多数の高裁判決からすると,かなり厳しい結果が予想されますが,控訴審の和解のように結論のないまま終了するのではなく,一定の判断が示され [続きを読む]
  • 控訴審の結果(7)
  • 過払金請求事件の原告である借主は,概ね金銭的に恵まれている人々ではありません。彼らが,時にやむを得ずサラ金に手を出し,法的知識の乏しさにより,払う必要のない利息を長期に渡り支払続けた結果生じたものなのです。いわば,法の不知に基づく奴隷化現象なのです。裁判所はこれを是正する唯一の機関なのです。過払金の返還を免れることにより,貸金業者は利益をあげ,比較的富裕な株主に配当することになるのです。 確かに一 [続きを読む]
  • 控訴審の結果(6)
  • 現在の裁判所の趨勢は,取引終了を外形的な契約ごとではなく実質的に判断すべきだと考えているようです。つまり,同一の契約内の取引においても,完済後の次の借入までの状況により,平成20年1月18日の基準を当てはめてもよいと考えています。本件も完済後3年間経ち,新たな借入をする際,カードが無い為無人機で新規の申込をしたことをもって,契約番号が同一であることや新たな基本契約書の作成を行わず,取引履歴にも完済 [続きを読む]
  • 控訴審の結果(5)
  • 最高裁は,過払金債権者が,過払金の存在に気づかぬまま過払金を時効消滅させてしまう結果になることに,懸念を抱いていると推測できるのではないでしょうか?なぜなら,仮に借主が過払金の存在に気づいた場合,そのまま続けて返済を行うことは一般常識で考えられません。 そこで,取引中は過払金の存在に気づいていないのであるからその間時効は進行せず,過払金の存在に気づく可能性のある,取引の終了時から時効が起算されると [続きを読む]
  • 控訴審の結果(4)
  • さて,「過払金充当合意」を含む基本契約に基づく取引であっても,長期間貸付けが発生せず返済ばかりする場合もあります。過払金は,期限の定めのない債権ですから,債権の成立ないし発生の時から進行を始めます。権利者の病気や不知など事実上の障害は,法律上の障害に含まれないから,時効の進行を止められません。これでは,「過払金充当合意」があっても,時効消滅する過払金の発生を防ぐことはできません。そこで,最高裁は, [続きを読む]
  • 控訴審の結果(3)
  • 過払金を,以後の貸付金に充当するには根拠が必要です。借主が,過払金の存在を認識し,これをもって,貸付金に充当するとの意思表示をすれば充当されるのですが,借主は過払金の存在に気づいていません。そもそも利息制限法自体を知らない借主の意思表示をまっていたのでは,過払金は,発生と同時に次から次へと消滅時効が起算されてしまいます。 消滅時効とは,本来このようにして成立していきます。債権者が,消滅時効の完成を [続きを読む]
  • 控訴審の結果(2)
  • 控訴審は,敗訴的和解で終了しました。そこで,裁判所が控訴人に対し,敗訴的な支払額を提示した原因を考えました。このようなことを書くと裁判所には大変失礼に当たるため,私の妄想と評価していただいて構いませんが,これには,第1回口頭弁論期日において,裁判長が,被控訴人に和解の意思はあるのかと聞いたとき,1審の判決内容を見直す方向なのかと思ったからです。何故なら請求棄却の場合,敢えて聞く必要のない質問だから [続きを読む]
  • 控訴審の結果(1)
  • 控訴審ですが,残念な結果に終わりました。裁判長は,2回目の口頭弁論において弁論を終結し,その場で,予め被控訴人に打診して準備書面に記載されていた額での和解の可否につき,控訴人に意見を求めました。控訴人が和解額の増額を主張したところ,提示額を僅か数万円上回る額を,裁判所が相当と考える額と述べたのです。この額は,どのように理論付けても算出できない額であり,言わば和解を成立させるためだけの額と思われます [続きを読む]
  • 後見人届出の本人確認の方法
  • 後見人選任審判が確定すると,先ず,金融機関や行政への届出をします。 金融機関の届出書式は多種多様であり,取扱い件数の少ない支店おいては,処理に結構な時間を要します。預金の名義や届出印を後見人にする場合,実印を押印し印鑑証明書を求める所と,顔写真付きの公的証明での確認で良いところがあります。公正証書の作成等公証人役場では,どちらの方法も採れます。申請人の便宜を考えれば,顔写真付き公的証明の方法を採っ [続きを読む]
  • 成年被後見人の相続
  • 複数の人の成年後見人に就任してみて,相続手続が行われていないケースが多いと感じています。一番多いのは,連れ合いを亡くした後,認知症等により施設に入所したケース。子がいない高齢の夫婦の場合,連れ合いを亡くしても,自宅の相続登記をしないままでも,余程の事がない限り住み続けることができるため,遺産分割協議が煩わしいせいか,そのまま放置しておく場合も多いのです。後見人に就任して,本人がもはや帰宅する見込み [続きを読む]
  • 高齢者の意思の実現
  • 最近,当職が執行者となる公正証書遺言と後見・保佐申立案件の依頼が立て続きにありました。公正証書遺言は,財産を承継(もらう)人ではなく,渡す人にその費用が掛かるため,なかなか遺言に踏み切れないケースもあると思います。今回,親族あるいは特に親しい人からの勧誘により遺言に至ったものです。遺言者が自ら率先して遺言を残すというより,高齢でありもはや頼る家族も少ないため,何れ認知症になったとき,家族に代わり面 [続きを読む]
  • 控訴審弁論期日
  • 控訴審弁論期日が,7月19日にありました。被控訴人の答弁書(反論書)が,期日の一週間前に届き,その中で司法書士の代理権について主張するところがあったので,少なくともこの部分につき反論する必要がありました。依頼者と面談し答弁書の内容を検討し,こちらの主張を整理・確認する為の時間を要したため,反論書の提出が,期日直前にならざるを得ませんでした。過払金返還請求訴訟の控訴審は,通常一回の弁論で終結すること [続きを読む]
  • 控訴理由書作成中
  • 控訴理由書の作成中です。現在貸金業者の主張は,ほとんど時効がらみです。今回は,同一の契約なのに,完済ごとに取引の分断を主張し,なんと簡裁ではこの主張を認めてしまいました。最高裁は,借主が,取引の最中は過払金についてよく分からないし,これは,貸金業者側が過払金を生ずる取引を続けていたからだとしているのに。一般人である借主は,債務整理でも通常完済でも,取引を終了しない限り過払金返還請求なんて思いもよら [続きを読む]
  • 出張公正証書遺言
  • 公正証書遺言の文案及び証人を依頼されました。趣旨をまとめ,必要にして十分な表現をするように心がけました。また,受遺者が先に亡くなったときに備え,補充文言も入れました。公正証書の作成費用は受遺者毎に計算するので,受遺者が複数になると費用が嵩みます。今回,遺言者が歩行できないため,入所施設の遺言者の部屋に出張してもらうことにしました。遺言者は耳が遠いので,公証人もやさしく大きな声で必要事項の確認をされ [続きを読む]
  • 裁判での時効援用
  • 譲受債権請求訴訟を起こされている方から相談がありました。数年前に弁護士の介入により任意整理を行ったものの,分割返済の途中で返済ができなくなったまま既に数年間経っているとのことでした。訴状を見ると,期限の利益喪失日が記載されていました。期限の利益喪失とは,分割弁済の契約をしたとき,支払期限は各月の分割弁済金につきその都度個々に発生するものなのに,分割弁済を怠ったことにより,分割して弁済する利益を失わ [続きを読む]
  • 過払訴訟敗訴(4)
  • 本訴の主要な争点は,一つの基本契約内において,複数の取引を認定できるかということです。一つの契約内において複数の取引の存在を認めるとすれば,その取引とは,貸付けから完済までを指すものでしょうか?そうであれば,完済後貸付け空白期間がある場合,全て最高裁20.1.18判決の判断基準に則って判断すべきものなのでしょうか?最高裁が,消滅時効の起算点を取引の終了時からとしたのは,新たな借入金債務が見込まれる [続きを読む]
  • 過払訴訟敗訴(3)
  • 過払金返還請求を巡る解説書においては,契約の異同は,外形的なものでは無く実質的に判断すべきで,これは事実認定の部類に属するとしています。確かに貸金業者主導による契約書の書き換えが多い場合を想定すれば,契約書が複数あっても,これは,単に約定利率を変更するためであったり(貸金業法改正による出資法規制利率の変更を契機とするものも多々ある),約款の変更により,借主が契約書の更新を余儀なくされているような場 [続きを読む]
  • 過払訴訟敗訴(2)
  • 本訴の主たる争点は,一つの基本契約内の取引において,完済から次の借入までの空白期間がある場合,最高裁平成21年1月18日判決に言う6つの基準を適用すべきかという点です。私は,過払金充当合意は,契約に付随する合意であるから,一つの契約内においては空白期間の有無にかかわらず,過払金はその後に生じた貸付金に充当されると解釈していました。仮に,現状,基本契約の有無・個数にかかわらず前記判決の基準により判断 [続きを読む]
  • 過払訴訟敗訴(1)
  • S社との過払金返還請求訴訟の判決が届きました。結果は,請求棄却で納得できません。基本契約内が一つであるにもかかわらず,最高裁平成20年1月18日の1個の連続した取引であると評価すべき基準を採用したのです。この裁判官とは,考え方が違うようです。過払金を後に発生した債務(借入金)に充当できないとするのは,民法にそのような規定がないからです。充当には意思表示が必要だから,相殺または不当利息返還請求の意思 [続きを読む]
  • 弁護士からの手紙
  • 弁護士から手紙が来て,昨夜は心配で寝られなかったと相談がありました。手紙の差出人の弁護士は,相続財産管理人でした。民法255条に,「共有者の一人が,その持分を放棄したとき,又は死亡して相続人がないときは,その持分は他の共有者に帰属する。」とあります。今回の件は,相談者の兄弟が亡くなり彼は生涯独身で,法定相続人である兄弟全員が相続放棄をしたため相続人が無い状態になりました。そこで,前記民法の規定によれば, [続きを読む]
  • 自己破産後の役員就任
  • 以前自己破産申立書類を作成し,破産及び免責決定を受けた方から相談がありました。勤務していた会社が廃業するため,その事業及び従業員を引継ぎ,自身で新たな会社を起こす予定とのことです。そこで,売掛金が入金されるまでの運転資金を工面するため,借入が可能かということです。相談者は,免責決定から5年近く経ちます。信用情報機関のサイトでは,契約期間中および契約終了後5年以内の情報を開示するとありました。自己破 [続きを読む]
  • 遺言の必要性
  • 最近,相続する方のご子息からの相続登記の委任を受けることが多い気がします。これは,80才を超える寿命により,法定相続人である被相続人の子も60才を超える方が多く,中には体調が万全ではない方がいて,その方に代わりインターネット等を駆使できる40代前後の被相続人からみて孫世代の方が,相続手続の相談や依頼をすることが少なくないからだと思われます。さて,亡くなった方に子供がいない場合,特に戸籍の収集が大変 [続きを読む]