玲桜 さん プロフィール

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玲桜さん: 玲桜のSTORYS
ハンドル名玲桜 さん
ブログタイトル玲桜のSTORYS
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/leomsk815
サイト紹介文3兄弟の家族を中心に小説を書いています。青春だったり家族の愛だったり恋愛だったりします。
自由文Brothers から始まりその登場人物から派生してTOMORROW 大輪の華 などかなりの長編もあります。
登場人物や内容が被る部分もありますが、すべてが一つの家族とその廻りの人たちにかかわるお話が続いて行きます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供168回 / 365日(平均3.2回/週) - 参加 2012/08/31 13:12

玲桜 さんのブログ記事

  • あとがき
  • 野良娘を読んでいただきありがとうございました。実はこのお話千葉県で実際に起こった事件をヒントにしています。母子家庭の母が家賃滞納の為に強制退去を執行される前日中学生の娘を殺してしまうんです。彼女は普段娘をとても可愛がっていたそうで金銭的には苦労させないようにスマホを持たせ好きな物を買い与えていたそう。しかしアパートを追い出されてしまった後の事を悲観し娘を殺し自分も死のうとしたが死にきれなかった。そ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第21話
  • 里香が保護されて半年過ぎた。その後、里香は3ヶ月だけ児童福祉施設で過ごすと沼津浩平・望美夫妻の元へ引き取られた。沼津夫妻はまだ正式に里香の里親になった訳ではなかったが沼津夫妻がそう申し出て里香もそう望んだのだ。そうして彼女は沼津夫妻の居住する区域である神奈川県の中学校に転校となり通学している。夫妻に新しい制服を買ってもらい机や鞄など必要な物は全て揃えられている。この区域は給食が無くそのかわり望美が [続きを読む]
  • のら娘 後編 第20話
  • その女性は僧侶だった。以前は自分の庵を持っていたが今は友人の寺に身を寄せている。長内和恵は彼女を訪ねていた。「どうぞ。お会いしたいと存じていました。どうぞお入りになって。」妙光院慈円と名乗るその尼僧は和恵を歓待した。暖かいお茶を入れてくれ通されたその部屋は殺風景で狭い部屋だった。「麗美の事は心配しておりました。あの子は深く傷ついていましたから。」顔を曇らせる。「麗美さんの本名を御存知でしたか?」「 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第19話
  • 里香は深い眠りから目覚めた。たっぷり食事をとりデザートまで食べ入浴し清潔で暖かい布団で眠る。こんな当たり前の事ができる日常など今までの里香には無かった。「ここは?」起き上がるとそこは昨日までいた洋輔のアパートでは無かった。見知らぬ家の見知らぬ部屋。ちゃんとした個室になっている。部屋の外には人の気配がしていた。彼女は起き上がりドアを少しだけ開けると目玉焼きのいい匂いがしてきた。焼きたてのトースト匂い [続きを読む]
  • のら娘 後編 第18話
  • 洋輔はうろたえていた。里香を叔父夫婦の所に預けてバイトに向かう。一旦自分のアパートに戻ってから出かけようとしてアパートの駐車場に車を入れ降りたところで見知らぬ男達に取り囲まれた。「沼津洋輔だな。」男の1人が警察バッジを見せた。「何ですか?いきなり。」「未成年略取誘拐の疑いで同行してもらう。」「はあっ!?」いきなりそう言われて彼は絶句した。未成年略取誘拐?もしかして里香の事だろうか?もちろんその事な [続きを読む]
  • のら娘 後編 第17話
  • 「里香・・・・。」洋輔は苦し気にそう言うと目を反らした。「言ったじゃない。私はあそこにずっといていいって!!」里香は目に涙を浮かべていた。「言ったけど。俺も判らなかったんだ。本当はダメだって事を。」「嘘つき!嫌だ!!」里香は立ち上がって出て行こうとする。「待って!!」叫んだのは望美だった。「出て行ってどうするの?どこへ行くの?」「タマのところへ・・・。」「彼女はまだ入院中でしょう?お母さんを傷つけ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第16話
  • 洋輔の携帯が鳴りだした。彼は路肩に車を止めると電話に出る。「うん。今一緒にいる。ええっ!?でも・・・そうだよね。判った。連れて行くよ。」そんな会話を始めた洋輔を里香は怪訝そうに見た。「誰?」電話を切りエンジンをかけながら洋輔が答える。「叔父だよ。」そう言いながら車を動かした。突然車をUターンさせると別のルートに向かい始める。「どこへ行くの?」「叔父の家だよ。叔母もいるから。午前中俺の家に来た女性だ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第15話
  • 「この男性を知っている?」翌日、和恵と知久は再びタマこと麗美の所にいた。前日父親が来たが麗美は面会を拒否したらしい。「この人誰?」と言い放った。「私の親は亡くなった母だけです。」とも。父親は黙って帰って行ったらしいがその後知久は刑事と事情を聴取した。翌日から食事が出るようになったが彼女は食事まで拒否しているらしかった。和恵と知久は胸を痛めながらも前日里香とともにいた男性の写真を見せた。麗美はチラリ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第14話
  • 「ディズニーランドに連れて行ってやりたかったんだけどね。さすがの俺もあそこは入園料が高くて無理。」ふたりが来たのは老舗の遊園地。しかし一応観覧車やジェットコースターもある。「ディズニーなんて夢の夢だよ。ここでも充分。嬉しい。一度来たかったんだ。」里香は目を輝かせた。その横顔を見て洋輔は初めて彼女の少女らしさを見た。上目遣いでびくびくとおびえる。タマという少女の影響なのか妙に大人びた話をする。14歳 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第13話
  • 洋輔の車が病院の駐車場に入って行く。里香は窓から外を眺めていて息をのんだ。「どうした?」「あれ、テレビ局とかの車だよね。」大きなトレーラーのような車を指さした。中からカメラやマイクを担いだ人物が出て来る。洋輔は目だけくれると「そうらしいな。」と短く答えた。「やっぱり・・・いいよ。行けないよ。迷惑かけるかもしれないし。」「今更何を言い出すんだよ。タマに会いたいんだろう?」「でも・・・こんなにテレビ局 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第12話
  • 「どうしてノラなんて・・・。」和恵と知久は困惑した。「本人がそう言ったんです。私はミケがいいんじゃないって言ったのだけど。」少女は表情を変えずにそう言う。「なぜ本名を言わないの?彼女もあなたの事をタマとしか知らないの?」「そうです。本名なんか・・・意味ないでしょう?どうせあたしらは家出少女、街のゴミみたいな存在だもん。おまわりがなんとかして駆除しようとしているじゃない。そんな時にお互い本名なんか知 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第11話
  • 「おまえ・・・それはマズイよ。」沼津洋輔の叔父の沼津浩平はそう言うと顔を歪めた。洋輔は里香の事を相談する為に浩平のマンションに来ていた。「叔父さん。やっぱマズイかな。」「マズイよ。まだ中学生なんだろ?その子。どうしてアパートに入れたんだよ。」浩平は身を乗り出す。「どうしてって・・・他に連れて行く所がなかったし。警察にも児相にも行きたくないって言うし。なんか切羽詰まった感じで。何よりも青ざめていてロ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第10話
  • 和恵は児童相談所の知久と横浜市立病院に来ていた。母親をガラス瓶で殴り自ら命を断とうと橋から川に飛び込んだ少女、タマこと豊原麗美に会いに来たのだ。彼女はどうやらその直前まで2人が探している深尾里香と行動を共にしていたらしい。里香に関して何か掴めないかと藁をも掴みたい気持ちだったが麗美は依然として眠り続けていた。2人が何よりも驚いたのはそんな状態の中学生の少女の元に親族らしい者が全くついていなかった事だ [続きを読む]
  • のら娘 後編 第9話
  • 里香は洋輔が出かけた後もぼんやりとタマの事を考えていた。テレビをつけてあちこち廻してみたがタマのニュースは一切報道されていない。彼女はどうなったのか心配でたまらなかった。洋輔は深夜2時近くなってから帰って来た。いつもより若干遅かった。里香はまだ起きていた。「先に寝ていていいんだぞ。」「いいえ・・・。ずっと寝ていたので。それにタマの事が気になって。それに今日は帰りが遅くて・・・。」「俺がとんずらでも [続きを読む]
  • のら娘 後編 第8話
  • 里香は前後不覚に眠っていた。こんなに深く長い時間眠ったのはいつからだっただろうか?いずみの祖母の家だっただろうか?いや・・あの家も眠れなかった。内緒でこそこそといなければならない場所だったからいつ誰が来るか判らないという恐怖があったからだ。恐らく・・・・追い出された県営アパート以来の熟睡のはずだ。洋輔はここにいてもいいと言った。気が済むまでいていいと。彼をそこまで無条件で信じていいものなのか?見知 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第7話
  • いずみからの電話の後、すぐ来て欲しいといずみの学校からも電話があった。和恵はともかくいずみの学校へ向かった。あんのじょうマスコミがちらほらと取材していた。和恵に何か話しかけて来る者もいたが無視して校舎の裏側にある職員用入口の呼び鈴を押し名前だけ名乗ると入れてくれた。顔見知りになった教頭が待っていた。「安藤から話を聞いて驚いています。」そう言うと来客らしい男女を紹介した。「さいたま中央署強行犯係の田 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第6話
  • 洋輔の壮絶な過去を知り里香は絶句していた。「驚いた?俺人殺しの息子なんだぜ。被害者の息子でもあるけどね。」洋輔はそう言うとクスッと笑った。「いいえ・・・・。」里香は言葉が見つからない。「怖いか?」「怖くなんか。それよりもあなたがどんなに哀しい思いをしたのかと思うと。」「哀しいね。それっておふくろが逮捕されたから?それともおやじが殺されたから?」里香は答えられなかった。「正直親父が殺されて哀しいなん [続きを読む]
  • のら娘 後編 第5話
  • 「この野郎!!」ドスッ、ボコッ「ごめんなさい・・・・あなた・・・ごめんなさい。」父の怒号と母の悲鳴。洋輔は物心ついた頃から毎晩この繰り返しを見せつけられて来た。父は中堅的な会社に勤めており中間管理職だった。母より10歳も年上である。母は専業主婦であり昔は父の部下だったらしい。子供は洋輔1人だった。父は毎晩夜遅くなって帰って来ると何かに付けて因縁をつけては母を殴り始めた。夕食のおかず、ワイシャツの汚 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第4話
  • 洋輔の古いアパートに到着した時は深夜2時を過ぎていた。6畳と4畳半の木造で一応風呂とトイレも付いていた。4畳半の部屋はベッドで一杯になっている。シャワーを浴びるけどおまえはどうすると聞いて来た。さすがに里香は遠慮した。彼は冷蔵庫からジュースを出しグラスを持ってくると好きに飲んでいいぞと言って風呂場に向かった。風呂から出ると缶ビールを開けてそれを煽る。「とりあえず寝るか?奥のベッド使っていいぞ。」「 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第3話
  • 里香はふと目を覚ました。目の前に見知らぬ若い男性がいて彼女の顔を覗き込んでいた。「だ・・・誰!?何をするの?」とっさに身構えるが相手は困惑した顔をしていた。見廻すとロッカールームのような場所。制服から私服に着替えていたのですぐに気づかなかったが男性は牛丼屋の店員だった。「すみません。私・・・・・・。」「いいよ。疲れているんだろ?」彼は気付いてもらえてホッとしたのか微笑んだ。「あのう・・・・・・?」 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第2話
  • 洋輔はいつものように店に立っていた。本部のマネージャーにアルバイト店員が辞めた事を話すと彼も慣れた口調でこう言う。「えっ。またぁ?まぁ君が辛く当たるって事はないと思うけどね。いつもの事だ。他の店舗でも似たようなものだよ。悪いけど次の人間が見つかるまで1人でやってくれないか?応援?送ってやりたいところだけどね、他の店舗でも人手不足なんだよ。求人を出しても来ないんだ。悪いね。」そう言われてしまった。全 [続きを読む]
  • のら娘 後編 第1話
  • 「タマぁぁぁぁぁぁぁぁ。」里香は橋の上から絶叫したが返事が無い。「どうしよう・・・・ああ・・・どうしよう。」体がガクガクと震えていた。何とかしなければ。タマを助けなければ。混乱する中でふとタマからもらった携帯電話に気付いた。震える手で電源を入れると110と押して切った。それは最もタマが嫌悪する番号だった。その影響で里香も嫌悪している。彼女はそれゆえにここから身を翻したのだ。里香は119と入れ直すと [続きを読む]
  • のら娘  後編
  • の ら 娘  後 編 【登場人物】 深尾里香 家賃滞納でその県営住宅を追われてしまいホームレスになってしまった中学2年生の少女。小学校時代の友人の空き家になっている祖母の家に身を寄せていたがそこも出なければならなくなり再び放浪をするまりあという女性に助けられたりタマという同じ家出少女と行動を共にするが・・・ タマこと豊原麗美里香と行動を共にしていた野良娘。里香より1歳年上の15歳の中学3年生。実母と死 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第18話
  • 「どういう事?」里香はタマを落ち着かせようとした。2人の少女は橋の橋脚に寄り掛かって座り込む。「家に帰って・・・自分の物を持ち出そうとしたら・・・全部処分されていた。あたしの物全部。何もかも無くなっていたんだ。クローゼットもベッドも机もあたしの部屋空っぽにされていた。あたしびっくりして。そうしたらあいつが帰って来て・・・この泥棒猫って。勝手に出て行ったんだからもうおまえはうちの者じゃない。うちの者 [続きを読む]
  • のら娘 放浪編 第17話
  • 大量の空き缶やペットボトルをビニール袋に詰めてあの地下道へ行った。おっちゃんがそれを受け取るとタマに1000円ほどくれた。「こんなにくれるの?」「今日は出血大サービスだよ。新入りの分も含めてだ。それでうまいもんでも食いなよ。暑いからバテないようにな。」ホームレスの老人はそう言ってくれた。2人は大喜びで牛丼屋へ行くと500円以内のメニューを選んだ。こんなにおいしい物を食べるのは久しぶりだった。タマが語る [続きを読む]