saya さん プロフィール

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sayaさん: 私の性長記録
ハンドル名saya さん
ブログタイトル私の性長記録
ブログURLhttps://ameblo.jp/y287/
サイト紹介文誰か見つけてここにいること… 恋愛、叶わぬ恋、風俗など官能系中心。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供327回 / 365日(平均6.3回/週) - 参加 2012/09/02 16:05

saya さんのブログ記事

  • 梅18
  • 月曜日の夕暮れ時。お母さんは茶色い封筒を持って帰宅した。「比奈、手紙入ってるわよ」『ありがとう』ダイニングテーブルに置かれた手紙は朋佳からのものだった。比奈はすぐにそれを開ける。中には朋佳から土曜日のお礼とこれまでの謝罪とそして朋佳のメールアドレスが書かれていた。「アドレスを設定してみました」その言葉と共に朋佳は自分の名前と誕生日が入ったアドレスを手紙に書いていた。朋佳のアドレスはtomokaのOの部分 [続きを読む]
  • 梅17
  • 「比奈、出てきてよかったの?」朋佳が帰るとまどかは比奈に紅茶のおかわりを勧めて言った。『うん。大丈夫』「そう。よかった」まどかは安堵した顔をした。『ありがとう』朋佳と親友だった時は過去のものになってしまったけれどきっといつかまた彼女とは仲良くなれるような気がしていた。自分の中にあったモヤモヤはまどかのおかげでいくらか晴れたと思っている。比奈はその感謝を述べた。「比奈が傷ついていないならいいわ」『 [続きを読む]
  • 梅16
  • 比奈は朋佳に向きを変えると夏休み中の出来事の続きを聞いた。『健太のお母さんが四宮さんのお母さんに私たちのことを言ってしまったあとはどうなったの?』「うん。それで、最初は四宮さんの仲間たちの間で比奈が健太を誘惑したって話になってたんだけど四宮さんの中で勝手に妄想が膨らんじゃって…それでクラスの女子だけのグループチャットが作られて比奈のことを無視しようって流れになったの。私は無言でいたんだけど、そう [続きを読む]
  • 梅15
  • 四宮里奈とは中学から一緒だが小学校は別だった。聞いた話によると本当は私立中学を受験するはずだったが健太が新緑中学に通うことを知って受験を辞めたらしい。なぜ、他校の四宮里奈が健太のことを知っていたのかと言うと彼女が習っていたテニスクラブのコートが健太が入っていたサッカーチームのグラウンドの隣だったことから彼女は健太の存在を知ったようだった。サッカーチームのコーチに話しかけて健太のことを聞き出してい [続きを読む]
  • 梅14
  • まどかの問いかけに朋佳は頷いた。困ったのは襖の奥で聞いていた比奈の方だった。夏休み前の状態に戻りたい。だけど、簡単に自分を裏切った朋佳を夏休み前のように信じ切れる自信がなかった。次はいじめないそんなことを彼女は言ったけど保証などない。「人の心は弱いわ。あなたの決意は素晴らしいけど到底、信じられるものではない」比奈の気持ちが通じたのかまどかは朋佳に向かって素っ気ない返事をした。朋佳はまどかの答えに [続きを読む]
  • 梅13
  • 比奈はリビングから自分のシフォンケーキと紅茶を持って続き間になっている和室へと移動した。和室の中へと入ると襖を閉めてジッと息を潜めた。和室はリビングの花園とは違って和の趣を大事にしたシンプルな作りになっていた。すると、まどかの声が聞こえてくる。「お待たせしてごめんなさい」「ううん。こっちこそ急にごめんね」「どうぞ、座って」「ありがとう」懐かしいかつての親友の声だった。比奈は襖に耳をつけて2人の会話 [続きを読む]
  • 梅12
  • 「おかえりなさいませ」「ただいま」『お邪魔します』相変わらず高貴な香りが部屋に漂う。「今日は西野がシフォンケーキを焼いてくれたのよ」まどかは嬉しそうに言うと比奈を席に座らせた。『すごい!楽しみ』「西野、比奈からお菓子をいただいたの。これも出してくれる?」「かしこまりました」まどかは比奈からもらったビスケットを西野に手渡すと彼は恭しく礼をした。『いいよ、西野さんのケーキを食べようよ』自分が渡したビ [続きを読む]
  • 梅11
  • あれから数日が過ぎて比奈は2学期と同じように課題に取り組んでいた。まどかとはメールでやりとりをしたりときには比奈の部屋まで封筒を届けてくれることもあった。「比奈がいないと寂しい」まどかが口にするその言葉に比奈はときどき申し訳なく思うこともあった。まどかと同じ教室で席を並べて座ったことはない。それにもかかわらずまどかは比奈に寂しいと言ってくれる。嬉しいのに待ってもらっても学校に行かれないことがプレッ [続きを読む]
  • 梅10
  • 「おうちまで送るわ」まどかの言葉に比奈は頷いた。本当はもう少し彼女とお喋りを楽しみたかったが体が許してはくれなかった。西野とまどかに連れられて比奈は自宅へと戻る。「また、遊びましょ」『うん』精一杯の笑顔で頷いてまどかを安心させたかった。もう一度遊びたいのは比奈も同じ。お互いスマホを取り出すと連絡先を交換しようとした。「比奈はいつもどうやって連絡を取るの?」『あ、えっと…今はチャッツをやってなくて [続きを読む]
  • 梅9
  • クラスメイトからの依頼を受けると言うことはクラスメイトに会うということだろうか今の比奈にとってそれは頼まれてもできないことだった。『ご、ごめん…助手はできない…かも…』「え?」比奈の申し出にまどかはキョトンとした顔をした。しかし比奈の青ざめた顔とまどか自身の発言を思い出しすぐに比奈に駆け寄った。「ごめんなさい。比奈の気持ちも考えずに…。あの…別に何があったのかとか理由なんて聞かないわ。だけど、私 [続きを読む]
  • 梅8
  • 『人助け…?』「西野。そんなこと言わないで。人助けに変わりはないけど私は本当は殺人事件とか誘拐事件とかそういうのに携わりたいと思っているのよ」「ですが、お嬢様」「わかってるわよ!」まどかは不貞腐れた様子で腕を組み、西野から顔をそむけた。その姿に比奈は驚き西野とまどかを交互に見ながら慌てている。「失礼いたしました。比奈様」『あ、いえ。全然』「お嬢様は名探偵コナンに憧れているのです」「ちょっと!」ま [続きを読む]
  • 梅7
  • 『・・・助手?』まどかの申し出に比奈の頭の中では新しい質問がいくつも湧き上がっていた。「そう。助手」『それって…探偵の?』「えぇ、そうよ」まどかの淀みのない回答に比奈は怯んでしまう。『ど、ど、どうして・・・私なの?』今日、学校に行ってたくさんのクラスメイトに会ったはず。まどかが転入をしてきてクラスだけでなく学年中が歓喜の声に包まれたに違いない。彼女が有名人であると知らない生徒だって同じ女子ですら興奮す [続きを読む]
  • 梅6
  • 自分が不登校であるとまどかは気づいているだろうか。始業式に来ていないのだからわかっているだろう。単純に休んだだけと思っていないだろうか。いつも健太が持ってくる封筒を彼女が持ってきてくれたのだから私のことなど知らされているだろう。比奈は自分の中で自問自答を繰り返した。そして、フォークを置くと膝の上で手を固く握りしめる。『あ、あのね…』「ん?」まどかは比奈の様子を見て同じようにフォークを置いて背筋を [続きを読む]
  • 梅5
  • 「本日は家庭菜園で取れたトマトとバジルを使用したジェノベーゼでございます」執事の西野はワゴンからジェノベーゼの入った皿を出しまどかと比奈の前に置いた。付け合わせにきのこと豆のサラダとポタージュスープも置かれる。『ジェノベーゼ』耳馴染みのない言葉を比奈は真似して呟いた。しかし、皿の上に乗ったパスタは鮮やかな緑のソースに赤いトマトや鶏肉、あまり食べたことのない輪切りにしたオリーブの実が散りばめられモ [続きを読む]
  • 梅4
  • 『あの…いくつか質問してもいい?』「どうぞ」『ど、どうして…新緑中学に転入することになったの?』「ここに引っ越してきたからよ。以前は聖花中学にいたの。でもここから聖花は遠いから」まどかの答えは比奈を納得させることはできなかった。『どうして…ここに引っ越してきたの?』「家が窮屈だったのよ」『窮屈?』予想外の答えに彼女が家を飛び出した理由が益々気になった。「比奈さんは私のこと知ってる?」『えっと…そ [続きを読む]
  • 梅3
  • 玄関に入るとドライフラワーのガーランドが飾られて大きな観葉植物が置いてあった。ほのかにフローラルなアロマの香りが漂いレンガ調の白い壁紙が異国の雰囲気を醸し出していた。出されたスリッパにも花のモチーフがあしらわれている。スーツの男性に連れられて部屋へと入ると中は玄関同様、観葉植物が置かれ色とりどりの草花が天井から吊るされたり壁に設置された棚に飾られたりしている。部屋の中央にはアンティーク調の大きな [続きを読む]
  • 梅2
  • なぜ、彼女が会いたいと思ってくれたのか以前に1度会っただけなのにどうして気にかけてくれたのか聞いてみたい気もしたがうまく言葉が出なかった。一方、東条まどかは比奈の顔を見つめてニコニコしている。やっぱり、夢なのかもしれない。そう思いかけたときまどかが口を開いた。「私、梅棟に住んでいるの」『…え?』一瞬、何のことかわからず呆けた返事をかえす。しかし、それが花園団地の梅棟に住んでいることだと理解して比 [続きを読む]
  • 冬休み中はお父さんやお母さんの実家に帰り遠方に住むお爺ちゃんやおばあちゃんに会えた。しかし、親戚の集まりで会う従妹たちに学校のことを聞かれるたびに比奈は愛想笑いしかできなかった。東条まどかと会った日は自室に飾る彼女のポスターを眺めては頭の中がフワフワしてまるで雲の上にでもいるかのようだった。しかし、早朝の人の少ない時間に団地の周辺を見て回ってもロールス・ロイスはどこにも止まっていなかった。お母さ [続きを読む]
  • 桜20
  • 2学期の成績表と期末試験の結果はお母さんが予想以上に喜んでくれた。それを見て比奈は安堵する。学校に行かれないことへの負い目をここで少しは和らげた気がしたからだ。『今日、学校に行ったらまたロールス…ロールが止まってたよ』お母さんが喜んでくれた日はもっと話がしたくなる。比奈は学校での出来事を話し始めた。「え!?あのロールス・ロイス?どなたか先生の車かしら…」お母さんは頬に手を当てて信じられないと言った [続きを読む]
  • 桜19
  • ふと、応接室の扉が開いた。比奈は慌てて先生の陰に移動する。中から東条まどかと以前、見かけた黒いスーツの男性が現れた。『あ、』思わずその男性を見て比奈の声が漏れる。その声に反応して男性が比奈の顔を見つめたあと思い出したように比奈の前に立った。「先日は、ご挨拶ができずすみませんでした。東条まどかの家の者でございます。来年より、まどか共々よろしくお願いいたします」今まで受けたことがない挨拶に比奈は返し [続きを読む]
  • 桜18
  • 「まぁ、無理にとは言わないよ」先生は胸をギュッと抑えこむ比奈を見てそう言った。しかし、東条まどかは再び職員室へと戻ってきた。用を済ませた後の為今度はバッチリと視線が合う。「こんにちは」声を掛けたのは東条まどかの方だった。『!?…こ、こここ、こんにちは』震えた声でスカートの裾を握りしめながら挨拶を返す。「東条まどかです。来年3学期から2年2組に転入します」涼やかな声は心地よく比奈の耳に流れ込んだ。同じ [続きを読む]
  • 桜17
  • 『あ、会いたくないです…』頑なな比奈の様子を見て先生は諦めたように寂しそうな笑顔を見せた。「そっか。わかった」ところが、そのときだった。応接室の扉が開き中からセーラー服姿の女の子が出てきた。呆気に取られたのは先生ではなく比奈の方だった。「すみません、お手洗いをお借りしたいのですが…」丁寧な口調と凛とした声が比奈の耳に入ってくる。「あ、あぁ…職員室を出てすぐ向かい側にあるよ」先生は急な出来事に驚い [続きを読む]
  • 桜16
  • 『おはようございます…』尻すぼみな挨拶をしたが中から返事はなかった。『…先生?』扉を開けて体を職員室の中へと入れる。しかし部屋の中は誰もいない。約束の日を間違えたのだろうかと、近くにあったカレンダーに目をやった。『間違ってない』会う場所は職員室で間違っていない。先生は…トイレにでも行っているのだろうか。比奈は職員室の中を何度かウロウロしたあと部屋の隅に置かれたパイプ椅子に腰を下ろした。窓の外は誰 [続きを読む]
  • 桜15
  • 試験から2週間が過ぎたころ再び森田先生から連絡があった。「来週の土曜日は学校に来られるか?」『もう、冬休みに入りましたか?』毎日カレンダーを見ているおかげで曜日の感覚がなくなるということはないが学校の行事についてはさっぱりわからなかった。11月には文化祭があったようだけど比奈には関心がなかった。冬休みがいつから始まるかもテストのことを考えていたから気にはしていたけれど細かい日にちまではわからなかった [続きを読む]
  • 桜14
  • 「試験、どうだった?」車に乗るなりお母さんが嬉しそうな顔で聞いた。『うん。やれるだけやった』比奈が返すとお母さんは安心した顔をしていた。「そう」『通知表と一緒にテストを返却するって』「取りに行くの?」『うん。冬休みに入ったら取りに行く。また先生から電話が来ると思う。1人で行けるから平気だよ』「わかった」お母さんは心配性だ。また今朝みたいなことが起こるのではないかときっと心配するだろう。比奈が学校に [続きを読む]