kootaroo11 さん プロフィール

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kootaroo11さん: 映画と車が紡ぐ世界
ハンドル名kootaroo11 さん
ブログタイトル映画と車が紡ぐ世界
ブログURLhttp://kootaroo11.blog.fc2.com/
サイト紹介文映画や車を通して聴こえてくるHeart Warmな想いをShort storyで
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2012/09/08 15:17

kootaroo11 さんのブログ記事

  • マジック ~ Pao ~
  • 父の事業が失敗して 住み慣れた 街を去ることになった焦げ茶色に錆びきった おんぼろの橋に立った僕は秋には 紅葉で真っ赤に染まった街を一望できる この場所が 好きだった幼馴染で 初恋の相手だったカノジョと10年間 学校に通った 思い出の場所でもあったから・・・もう二度と この橋を渡ることもないだろう高校2年の冬を生きていた僕は木枯らしに向かって そっとつぶやいたしかし・・・二十年後 再び僕は そこにい [続きを読む]
  • デイライト ~ チェロキー2014 ~
  • カノジョと初めて出会ったのも 碓氷峠だったColdplay - Viva La Vidaが流れる中 紅葉渋滞も終わった 静かな旧道を のんびりと漂うように チェロキーは坂道を下っていたちょうど めがね橋がみえたカーブの途中で Fiatが停まっている非常識なドライバーに注意をしようと 運転席を除きこむと頭を抱えた女性が 顔をゆがめていた路肩にチェロキーを停めた僕は既に意識が朦朧とし始めているカノジョに話しかけた「軽井沢病院・ [続きを読む]
  • イーグル・アイ ~ レガシーB4 BM9 2014 ~
  • 僕のカノジョは なんでもお見通しイーグルアイの持ち主だった僕にとって 世界で一番大切な人それは間違いない事実だったが あの頃の僕は若かった仕事終わりに居酒屋で一杯そんな時に 隣の席にいるOLに声をかけて 意気投合 午前様で帰還するような生活を送っていた家で待っている カノジョには絶対ばれないようにいつも 完璧なアリバイを作ったがカノジョを欺くことはできなかったいつもより濃すぎるコーヒーが出た日・・・ [続きを読む]
  • ロケッティア ~ S-MX ~
  •  「やっぱり ジェニファーコネリーだよな」スクリーンやロードショウで トップページを飾るフィービーケイツ やダイアンレインではなく僕らは あの極太眉毛に魅了された 「確かに ラビリンス・魔王の迷宮は 名作だ デビットボウイも彼女にメロメロだったしな」とKiyoshi 「そうかな・・・ ジェニファーといえば ロケッティアでしょ!! 積極行動派タイプより お姫様のように可憐でなくちゃ!!」 「いやいや・・・ [続きを読む]
  • ワンダーウーマン ~ ジュリア~
  • 僕のカノジョは すべてがパーフェクト北欧系の遺伝が強く現れた(僕の勝手な思い・・・)スタイルとルックスはカノジョを乗せてドライブしているとき最新型の愛車 ジュリアよりも街の人の目が助手席に向くことで認識できる幼いころ 祖母から伝授されたという生活の知恵を駆使した 家事も一級品 料理に掃除 洗濯に至るまで 非の打ち所がない僕の大好物の里芋の煮っころがしや 秋刀魚の塩焼きなんて 母親の味以上だ!!三流 [続きを読む]
  • 明日に向かって撃て ~ FJクルーザー ~
  •  「変わったな」FJクルーザーの運転席で クリームパンを頬張るカントリーベアのような友人を見ながら 僕は言った地球の陸地の割合程度になった頭髪を 大事そうに撫でながら 「当り前だろう あれから30年だ」二人だけの車内から 突如発せられた やまびこが できそうな どら声に赤みを帯びた紅葉の枝で寛ぐ野鳥たちが 慌てて飛び去った大学を卒業してから 30年年賀状だけの関係になっていた僕らは偶然 街で再開し 卒業 [続きを読む]
  • ビッグ・ウェンズデー ~ サラトガ 1952 ~
  • あの日の浜辺も今日のように静かだった冷夏でほとんど 陽の光を見ることができなかった 20年前の夏の日”海坊主が呼んでいる・・・”空を見上げていた父は そう呟くといつも以上に 白い顔をした母をよそに1952年製 サラトガのルーフにサーフボードを載せはじめた肺を患い 一日の殆どを布団の上で過ごしていた母は その日も 何も言わずに 天井を見つめていた自分勝手な父は 母のことなど 一度だって 心配したことのない [続きを読む]
  • ウォーク・トゥ・リメンバー ~ 1967 カマロ ~
  • ブリーズレディオのDJは今日もいつものように 気の利いた バックナンバーをさわやかな声で 紹介しているしかし 体温以上に跳ね上がった気温が一週間も続いてはエアコンの壊れた1967年式カマロの運転席にいる僕の聴感覚(バスドラム)は 既にまともな音階を再現できる状況になかったそう言えば・・・あの年も こんなふうに暑かった高校時代・・・僕の隣りに いつもいた ポニーテールのカノジョは僕と同じ 8月11日が誕生日 [続きを読む]
  • 君の名は。 ~ フィガロ ~
  • 「おいっ! この資料なんだよ」「なんだよ! まだ前回の資料ができてないのか!」「おいっ!! いくぞ! グズグズするな!」罵声に包まれた毎日も5年目を迎えたそれは 自分のポジションになってしまったようで毎年新入生が入社しても僕を包み込む環境に変化はなかった今年も夏休み返上で出勤を覚悟していた僕は 突然 部長から呼び出された「お前の有休消化率が悪いと人事から指導があった 自分の管理ぐらいしっかりやって [続きを読む]
  • ザ・ビーチ ~ モンテカルロ1974 ~
  • 人口よりウミガメの数のほうが多いこの街で25年目の夏を迎えるこの街の駐在所に勤務する僕の仕事は 一日2回・・・ぐるりと街を廻り お年寄りの愚痴を聴いて回ること・・・事件も事故も 全くないだから 一日の殆どは このビーチでこうしてコーラを飲みながら 過ごしている3kmにも渡る東シナ海の遠浅のビーチはポリネシアの島々に劣らない絶景が魅力的だ今すぐにでもリチャード(Leonardo DiCaprio)が伝説のビーチの地図を [続きを読む]
  • 氷の微笑 ~ ロータス・エスプリ ~
  • 積乱雲すら 見当たらない真っ青の空を見上げるまだ太陽は 地平線から45度の位置にあるがエスプリに搭載された温度計は すでに 35度を指していたこれで 二週間連続・・・商店街のふくびきで 手に入れた大人が横になれる 家庭用プールとクーラーボックスを詰め込んで僕は 避暑地に向かった三連休のオフィス街は 人の気配が一切ない・・・会社が休みという理由だけではないこの殺人的な暑さが 荒涼とした世紀末の街を作り出 [続きを読む]
  • オブリビオン ~ ベリーサ ~
  • 「待たせてごめん 来週迎えに行く」彼を 待ち続けて5,475日目それが 彼からのプロポーズだったあと一週間・・・私には 待てなかった翌日・・・私は仕事を休むと彼のいる 500km 離れた北の街へ向かった・・・ただ・・・ 私にとって 北は鬼門なのだ・・・愛車のベリーサを初めて傷つけたのは 山形の温泉街だった一時停止違反でおまわりさんに 始めて切符を切られたのも友人の結婚式に参加するために 軽井沢にやってきた [続きを読む]
  • 八月の狂詩曲 ~ 911 ガブリオレ ~
  • 僕のアパートの隣に住んでいるカノジョは 日暮れとともに 大きなピアスに 原色のワンピースで出勤するちょうど僕の帰宅時間と重なるのでこんばんわと挨拶をしてもカノジョは目も合わせずに「どーも」というだけ・・・こんばんわの返事は どーもではない・・・休日になると ファッションはモノトーンになるが常に ギラギラしたクロームハーツのアクセサリーが人工衛星のように カノジョにまとわりついていた近所のコンビニで [続きを読む]
  • ひまわり ~ RX ~
  • RXは 初夏の強い南風によってマーブリングされた雲の中を 流鏑馬の弓のように 北の目的地に向かって突き進んだカーラジオのニュースによるとようやく北海道の最果てで桜前線が終結したらしい日本は狭いと行ったのは誰だろう都心から8時間・・・休憩はトイレだけそれでも 疲労は一切感じなかったただ・・・ 3日前に人事部の同僚から聴いた情報が僕を頭のなかで 壊れたレコードのように リフレインを続けていた「俺達の同期だ [続きを読む]
  • 遠い空の向こうに ~ ジェミニ イルムシャーR ~
  • 新緑の山々を分け入った猫額の盆地それが僕の故郷だ高速に乗れば3時間ほどの この場所に僕は105,000時間かけて戻ってきた12年前 僕は農家を継いでほしいという父に反発して 家を飛び出した心配をかけないように居場所を伝えていた母から 時折 仲裁の電話が入ったが父も僕も 一歩も譲ることはなかった「ほんと 親子だねぇ」頑固な二人に愛想を尽かしたのだろう やがて 母からの電話も 途絶えてしまった・・・そんな関係は [続きを読む]
  • 天使のくれた時間 ~ S2000 ~
  • 30/365  これは 一年間のうち一緒に暮らしている彼と過ごせた日数12日に一度の再会出張で 日本国内を飛び回る彼・・・織姫と牽牛に比べれば 10倍以上一緒にいられると言い聞かせてきたけど・・・隣のベッドを専有しているクマのぬいぐるみが私に向かってウインクするのを見た時私は この生活がすでに限界を迎えていることに気付いた いっそ 牽牛のように15光年も離れていれば あきらめもつくのに・・・手が届きそうで 届 [続きを読む]
  • フォレスト・ガンプ ~ キャプチャー ~
  • 「いいかい・・・ これは犯罪なんだ」田んぼの中の一本道に ふさわしくない一言それは キャプチャーの所有者である彼の発言だカエルたちが まだ寒そうに合唱する中・・・私たちは 只管 待っていたスカイブルーの ルノーキャプチャーが漆黒の闇の中に 完全に溶け込んでいるここから 500m離れた場所にはシンデレラ城のように煌々と輝く商業施設が 闇夜に ポツリと浮かんでいた 過疎化が進行したことで20年前 私達が通 [続きを読む]
  • きみが僕を見つけた日 ~ RS6 2011 ~
  • 靖国神社の開花宣言より一週間早く 花開く桜並木がある今夜も 好調なRS65.0L V型10気筒のツインターボもこの近くでは 花びらが散らないように ふわりと進む月明かりに照らされているからなのか今宵の桜は いつも以上に輝いてみえた??? なんかこの感覚・・・ どこかで 同じシチュエーションの記憶が・・・たしか・・・そのときは ラジオから・・・と思った刹那・・・スピーカーから流れた曲は 僕の側頭葉の記憶装置が [続きを読む]
  • 恋人までの距離 ~ ランエボⅦ ~
  • 気が付くと肩の力を抜くことができないほどの寒さを感じなくなっていたそれはホームに立つ君の笑顔が 僕の心を暖めてくれたから・・・そう言いたかったが 本当のところは君のひとことで 致命傷を負った 僕のハートが 脳内麻薬βーエンドルフィンによって痛みを感じなくなっただけのこと「さようなら・・・」微笑みながらいう君の瞳には もう僕の姿は 映っていないのだろうそうでなければ「やっぱり 行くのかい・・・」の  [続きを読む]
  • 思い出のマーニー ~ AE86 トレノ ~
  • 湖の対岸にある教会の鐘がなった扉が開き雪の結晶のようなドレスを纏ったカノジョがニコリと微笑んで 手を振っている”サヨナラ”の意味を込めて500m離れた ブナの木の上から眺めている 僕には 白と黒の点の動きが そんなふうにクローズアップして見えた樹の下にはトレノが停まっているカノジョと話し合って決めたAE86の助手席は カノジョの指定席・・・ これからは ずっと 空席だ・・・カノジョは物心がついた頃から い [続きを読む]
  • 荒野の七人 ~ WRX 2016 ~
  • 「なんか・・・  思ったより 普通なのね」カノジョの何気ない一言で僕の網膜には ニコニコ動画のように 無数のテキストが流れ初めたFin・・・ The end ・・・ おわり・・・・・・終わった・・・ 残念・・・ 終末・・・カノジョの一言で 機能停止に陥った頭のなかをPoppo Poppo と鳴く鳩時計・・・なんとか セーフモードを発動した僕は カノジョの膝の上で あたかも無関係を装う ロシアンブルーのクリスの 後頭部を [続きを読む]
  • ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 ~ H-van ~
  • シトロエンHバンの広大な車内は僕のハートを 具現化したかのように寒冷低気圧が充満していたHyuuuuuuuuuuuuuu原因は 僕のため息だ120秒に一度僕の口から生産された 小さな風神が行き場を失い 車内で急速に成長したのだGataaaaaaaaaaaaan車内寒冷低気圧が Hバンの中で暴れた結果荷室に 置かれていた トランクケースが勢い良く リアハッチにぶつかった勢いで パタリと開いたバックからはカノジョと一緒に集めた 沢山の 人 [続きを読む]
  • タイピスト ~ RX-7 1990 ~
  • ミッキーローク主演のエンゼルハートに出てくる悪魔”ルイス・サイファ−”に似た体躯の上席が予告なしにやってくるときはもちろん いい話であるはずがないしかし その日 彼の横には 天を照らすほど 陽気な女性がいた中途採用で入社したカノジョは帰国子女らしく垢抜けていた「よろしくっ お願いしま−す!!」という第一声はこの会社の音量ボリュームを遥かに超えていた「・・・あとは よろしく」上席は 私の肩をポンと叩 [続きを読む]
  • ハドソン川の奇跡 ~ エクスプローラー2016 ~
  • 最近の天気予報はよく当たるそれはマルコフ課程を使っているからロシア人数学者が見出した 未来の状態が過去の状態によらず 現在の状態のみで決まるような確率過程今では インターネットの基礎にもなっているそれを教えてくれたのは大型のタブレットを抱えた姿がトレードマークの理系女子のカノジョ「あなたが明日遅刻する確率は 70%!」大切な君とのデートだよ 遅刻なんてするはず無いさそう思って 迎えた翌日・・・僕は  [続きを読む]